JPH0714121B2 - 帯域阻止ろ波器 - Google Patents

帯域阻止ろ波器

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JPH0714121B2
JPH0714121B2 JP17218385A JP17218385A JPH0714121B2 JP H0714121 B2 JPH0714121 B2 JP H0714121B2 JP 17218385 A JP17218385 A JP 17218385A JP 17218385 A JP17218385 A JP 17218385A JP H0714121 B2 JPH0714121 B2 JP H0714121B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テレビジョン放送装置又は一般通信装置にお
いて不要波を除去し、又は2信号波を合成し、或は不要
波を除去すると共に2信号波を合成する場合に用いられ
る定入力インピーダンスダイプレクサ等の構成に好適な
帯域阻止ろ波器に関するものである。
従来の技術 例えば、カラーテレビジョン放送装置において、音声信
号搬送波fAと映像信号搬送波fVとを合成するために、従
来、第14図に示すような帯域阻止ろ波器が用いられてい
る。
第14図において、15は矩形導波管共振器、16は容量結合
用プローブ、17はλg/4同軸共振器(λgは管内波
長)、18は容量結合用プローブ、19は伝送線路で、この
ような構成の帯域阻止ろ波器をハイブリッド回路と組合
せて定入力インピーダンスダイプレクサを構成した場
合、負荷Qの高い矩形導波管共振器15によって音声信号
搬送波fAが反射され、負荷Qの中程度のλg/4同軸共振
器17によってカラービート2fV−fS(fSはカラー副搬送
波)が除去され、ハイブリッド回路の出力端子から音声
信号を搬送波fAと映像信号搬送波fVとが構成されて取出
される。
発明が解決しようとする問題点 第14図に示した従来の帯域阻止ろ波器は、各独立した矩
形導波管共振器15とλg/4同軸共振器17とを伝送線路19
を介して縦続接続する必要があるため、構造が大型とな
るばかりでなく、構成部品の数も多いため、コスト高と
なるを免れ得ない。
本発明は、このような従来の欠点を除いて、構成が簡潔
小形で、コストの低廉な帯域阻止ろ波器を実現すること
を目的とする。
問題点を解決するための手段、実施例 第1図は、本発明の一実施例を示す断面図(第2図のB
−B断面図)、第2図は、第1図のA−A断面図、第3
図は、第2図のC−C断面図で、各図において、1は軸
長がほぼλg/2、幅a、高さbなる直六面体より成る共
通外部導体、2は内部導体で、共通外部導体1の内部空
間において軸方向が共通外部導体1の電界(ER)方向と
直角となるように設け、一端部を短絡端に、他端部を開
放端に形成してある。尚、理想的には、共通外部導体1
における側壁の中、何れか一方の短辺を含む正方形部分
の中心に内部導体2の一端部を位置せしめることが望ま
しいが、任意個所に設けても本発明を実施することが出
来る。3は容量結合用プローブで、内部導体との間の分
布容量を介して、共通外部導体1及び内部導体2により
形成されるλg/4同軸共振器と外部回路とを結合すると
共に、共通外部導体1との間の分布容量を介して、共通
外部導体1により形成される矩形導波管共振器と外部回
路とを結合する。4は共通外部導体1に穿った孔隙の周
縁と容量結合用プローブ3との間に介在せしめた絶縁
体、5は矩形導波管共振器内に励振されるTE10モード波
の共振周波数微細調整素子で、例えば、管内挿入長を変
化せしめ得る導体螺子、又は、回転軸の内端に細長い電
極板を取付け、この電極板を回転せしめ得るように形成
した素子等のような従来公知の素子の中、適宜の素子よ
り成る。6は、共通外部導体1及び内部導体2により形
成されるλg/4同軸共振器部分に励振されるTEMモード波
の共振周波数微細調整素子で、素子5と同様構成の素子
より成る。7は同軸線路で、その外部導体8に穿った孔
隙から共通容量結合用プローブ3の外端を線路内に挿入
して同軸線路7の内部導体9に接続し、この同軸線路を
介して外部回路、例えば、ハイブリッド回路又はサーキ
ュレータ等に接続する。
尚、同軸線路7の代りに、例えば、同軸ケーブル又はス
トリッップライン等の高周波用伝送線を用いてもよい。
第1図乃至第3図には、外部回路との結合素子として共
通容量結合用プローブ3を用いて矩形導波管共振器及び
λg/4同軸共振器と容量結合を行うように構成した場合
を例示したが、容量素子の代りに、第4図に要部断面図
(第1図に対応する断面図)を示すように、長さがほぼ
λg/4の磁気結合用ループ10を用い、ループ面が矩形導
波管共振器内におけるTE10モード波の磁界と直交するよ
うに設ければ、矩形導波管共振器との間は磁気結合とな
り、λg/4同軸共振器に励振されるTEMモード波の磁界成
分と交鎖することなく、λg/4同軸共振器側とは分布容
量によって結合されることになる。
又、磁気結合用ループ10のループ面を、矩形導波管共振
器におけるTE10モード波の磁界方向と45゜の角度をなす
ように設ければ、矩形導波管共振器におけるTE10モード
波の磁界の中、ループ面と直交する成分と交鎖せしめる
と共に、λg/4同軸共振器におけるTEMモード波の磁界の
中、ループ面と直交する成分と交鎖せしめ得るから両共
振器と磁気結合を行わせることが出来る。
磁気結合用ループ10のループ面を、矩形導波管共振器に
おけるTE10モード波の磁界と45゜以外の任意適宜の角度
を以て設けるようにすれば、その設置角度に応じて、何
れか一方の共振器との結合を密に、他方の共振器との結
合を疎となすことが出来る。
又、第5図に要部断面図(第3図に対応する断面図)を
示すように、矩形導波管共振器との結合を容量結合用プ
ローブ3を以て行い、λg/4同軸共振器との結合を、長
さがほぼλg/4の磁気結合用ループ11を以て行うように
構成してもよく、第6図及び第7図に要部断面図(第2
図及び第3図に対応する断面図)を示すように、矩形導
波管共振器との結合を長さがほぼλg/4の磁気結合用ル
ープ12を以て行い、λg/4同軸共振器との各結合を長さ
がほぼλg/4の磁気結合用ループ13を以て行うように構
成してもよい。
第5図に示した実施例においては、同軸線路7及び14の
間を、可撓性を有する同軸線路又は所要角度に彎曲せし
めた同軸線路を以て直列に接続することにより、複合形
の帯域阻止ろ波器(等価的には、第14図に示した従来の
帯域阻止ろ波器と同じ)を実現することができ、第11図
について後述するように、直列接続された同軸線路7及
び14の両端をハイブリッド回路HYB1及びHYB2の結合端子
T1及びT′に接続すると共に、上記と同様構成の本発
明帯域阻止ろ波器をハイブリッド回路HYB1及びHYB2の結
合端子T2及びT′間に挿入接続することによってダイ
プレクサを構成することができ、このダイプレクサを構
成するハイブリッド回路HYB1の入力端子T0に例えばカラ
ーテレビジョン放送における映像信号搬送波fVを加え、
ハイブリッド回路HYB2の入力端子T′に音声信号搬送
波fAを加えると、本発明帯域阻止ろ波器を形成する矩形
導波管共振器部分によって音声信号搬送波fAが反射さ
れ、λg/4同軸共振器部分によってカラービート2fV−fS
(fSはカラー副搬送波)が除去され、ハイブリッド回路
HYB2の出力端子T′から音声信号搬送波fAと映像信号
搬送波fVとが合成されて出力される。
尚、第4図乃至第7図の説明において言及することのな
かった符号及び構成は、第1図乃至第3図と同様であ
る。
以上何れの実施例においても、容量結合素子と共通の外
部導体又は内部導体間の分布容量及び磁気結合用ループ
の磁界との交鎖面積を各変化せしめることによって各結
合度を変化せしめ得る。
本発明帯域阻止ろ波器を構成する矩形導波管共振器側の
無負荷Q(QUR)は、共振器を銅を以て形成した場合、
次式で求めることが出来る。
又、λg/4同軸共振器側の無負荷Q(QUC)は、共振器を
銅を以て形成した場合、次式で求められる。
(1)式及び(2)式において、共通外部導体1の幅a
及び高さbの各単位はcm、伝送周波数fの単位は(1)
式の場合GHz、(2)式の場合MHzで、ηは効率である。
具体的数値例を示すと、例えば、伝送周波数fが600MH
z、共通外部導体1の幅aが35cm、高さbが10cm、遮断
周波数fとfCとの比f/fCが1.4の場合、 となる。
又、極超短波帯のテレビジョン放送装置におけるダイプ
レクサに導入される映像信号搬送波fVが、例えば、597.
25MHz、カラー副搬送波fSが600.83MHz、音声信号搬送波
fAが601.75MHz、カラービート、2fV−fSが593.67MHzの
場合、音声信号搬送波fAにおける矩形導波管共振器側の
負荷Qを1000に形成すると、矩形導波管共振器側におけ
る抵抗分rAは、 となる。
又、カラービート2fV−fSにおけるλg/4同軸共振器側の
負荷Qを600に形成すると、λg/4同軸共振器側における
抵抗分rSは、 となる。
第8図は、本発明帯域阻止ろ波器を示すブロック図で、
NF1は周波数f1に減衰極を有する第1の帯域阻止ろ波器
部分で、第1図乃至第3図における共通外部導体1によ
り形成される矩形導波管共振器に対応する部分、NF2
周波数f2に減衰極を有する第2の帯域阻止ろ波器部分
で、第1図乃至第3図における共通外部導体1及び内部
導体2により形成されるλg/4同軸共振器に対応する部
分、Tは外部回路との結合端子である。
第9図は、本発明帯域阻止ろ波器の等価回路図で、R
1は、第1図乃至第3図における共通外部導体1により
形成される矩形導波管共振器により形成される共振回
路、C1はその容量分、L1はインダクタンス分、r1は抵抗
分、R2は、共通外部導体1及び内部導体2により形成さ
れる共振回路、C2はその容量分、L2はインダクタンス
分、r2は抵抗分である。
共振回路R1のアドミタンス、共振回路R2のアドミタ
ンス及びアドミタンスの合成アドミタン
スを理論計算により求めると、次式のとおりである。 =1/{r1+j(ωL1−ωC1)} =1/(r1+jx1) ……(3) =1/{r2+j(ωL2−ωC2)} =1/(r2+jx2) ……(4) = ……(5) 但し、 ω:角周波数 QL1:共振回路R1の負荷Q QL2:共振回路R2の負荷Q QU1:共振回路R1の無負荷Q QU2:共振回路R2の無負荷Q f:任意の伝送周波数 BW31:共振回路R1の3dB減衰周波数帯域幅 BW32:共振回路R2の3dB減衰周波数帯域幅 第9図に示した等価回路図は、(5)式から第10図のブ
ロック図を以って示すことが出来、その基本マトリクス
は(10)式で表わされる。
(10)式から第10図における2端子対間の伝送特性は、
(11)式で求められ、デシベル表示の場合は(12)式で
求められる。
第10図における任意の1端子対を負荷インピーダンス
で終端した場合、他の端子対側から見た入力インピー
ダンスINは次式で求められる。
負荷インピーダンスを1とすると、 したがって、入力アドミタンスINは、IN =1+ ……(15) となる。
第10図に示した回路の特性アドミタンスをとする
と、この回路における入力端子の電圧反射係数IN
(16)式で求められ、特性アドミタンスを1とした
場合における電圧反射係数INは(17)式で求められ
る。
第11図は、本発明帯域阻止ろ波器2個をハイブリッド回
路2個と組合わせて構成したダイプレクサのブロック図
で、NF121及びNF122は第1図乃至第10図について説明し
た本発明帯域阻止ろ波器、HYB1及びHYB2はハイブリッド
回路、T0及びT′は入力端子、T′は出力端子、T3
はアイソレーション端子、T1、T2、T′及びT′
結合端子、RTは無反射終端器である。
第12図は、第11図におけるハイブリッド回路HYB1の部分
を示すブロック図で、符号は第11図と同様である。
第12図における入力端子T0の入力電圧をIN、結合端子
T1及びT2の各電圧を及び、アイソレーション端
子T3の電圧を(=0)とし、ハイブリッド回路HYB1
の結合係数をC、電気角をθとすると、各端子の電圧間
には次式で各示される関係がある。
この電圧関係から、第12図におけるスキャタリングマト
リクスは次式で与えられる。
但し、(18)式は、第12図における4端子の中、測定端
子以外の端子を無反射終端した場合、各端子における入
力反射係数が零であると仮定した場合である。
以上の関係は、第11図におけるハイブリッド回路HYB2
ついても全く同様に成立する。
上記の関係から第11図におけるハイブリッド回路HYB1
端子T0に電圧VINを印加した場合、各端子T0乃至T3
出力する電圧を、それぞれ000102及び03
すると、これらの電圧は(19)式で求めることが出来
る。
即ち、端子T1及びT2の電圧01及び02は、次式で求め
られることとなる。
上式における端子T1及びT2の電圧01及び02と、(1
7)式の電圧反射係数INから端子T1及びT2における反
射電圧VINΓ1及びVINΓ2はそれぞれ(22)式及び
(23)で求められる。
(18)式、(22)式及び(23)式より第11図における回
路HYB1の端子T0乃至T3の反射波による出力電圧′00
至′03は、次式で求められる。
したがって、端子T0及びT3の反射波出力電圧00Γ及び
03Γは(25)式及び(26)式で求められる。
(25)式及び(26)式において、 θ≒π/2なる場合には、一般的に反射波出力電圧は−
VIN{但し、=/(2+)}となる。
及びθ≒≒π/2なるときはC2≒0.5及びsin2θ=1であ
るから、(25)式は、00Γ ≒0 ……(25′) となり、(26)式は、 となる。
第11図における本発明帯域阻止ろ波器NF121及びNF122
電圧伝送関数は、(11)式より(27)式として求め
られる。尚、デシベル値で求める場合は(12)式を用い
る。
したがって、第11図における端子T1及びT2に現われた電
01及び02が、本発明帯域阻止ろ波器NF121及びNF
122を介してハイブリッド回路HYB2の端子T′及び
T′に達すると端子T′及びT′の入力電圧′
及び′は、(20)式、(21)式及び(27)式から
(28)式及び(29)式で求められる。
よって、第11図におけるハイブリッド回路HYB2の端子
T′及びT′の出力電圧は、(18)式、(28)式及
び(29)式より(30)式で求められる。
即ち、端子T′及びT′の出力電圧″01及び″
02は、(31)式及び(32)式に示すとおりになる。
ハイブリッド回路における一般的な条件、即ち、 θ≒π/2を(31)式に代入すると、 ″01≒0 となり、このことは、端子T0と端子T′間の減衰量が
原理的に無限大であることを示している。
然しながらハイブリッド回路HYB1及びHYB2の各回路構成
が厳密には非対称であり、帯域阻止ろ波器NF121及びNF
122を完全に同一ならしめ得ない等の理由から実際には
ほぼ40dB程度の減衰量となる。
又、(32)式にハイブリッド回路における一般的な条
件、 θ≒π/2を代入すると、(32)式は、 となり、一般的な帯域阻止ろ波器の電圧伝送特性と一致
する。
次に、端子T0−T′間の電力減衰特性は(33)式で求
めることが出来、デシベル値で表示する場合は(12)式
を利用して求める。
θ≒π/2なる条件を代入すると、(33)式は(34)式と
なる。
第11図の回路は対称回路であるから伝送特性も対称で、
端子T′に入力電圧AINを加えた場合には、(26)
式におけるVINAINで置換えることにより(35)式
から端子T′の反射波出力電圧′02Γを求めること
が出来る。
(35)式から端子T′−T′間の電力伝送特性は
(36)式で求めることが出来、デシベル値で伝送特性L
1′−2′を表示する場合は(37)式で求めることが出
来る。
上記説明から明らかなように、端子T0及びT′に加え
た所要電圧は端子T′に合成されて出力し、不要波は
端子T3に接続された無反射終端器RTに吸収されて端子T0
に反射波が現れることなく、第11図に示したダイプレク
サの入力インピーダンスは常に一定に保たれることとな
る。
次に、第11図に示したダイプレクサを超短波帯のカラー
テレビジョン放送装置における映像信号搬送波fVと音声
信号搬送波fAの合成に用いた場合の伝送特性を具体数値
により説明する。
本発明帯域阻止ろ波器を構成する共振器の大きさ、即
ち、共通外部導体1の高さb(cm)及び共振周波数f
(MHz)から共振器の無負荷Q(QU)は(38)式で求め
られる。
上式において、例えば、f=600MHz、b=10cmとすれ
ば、QU≒10200となる。
映像信号搬送波fVを597.25MHz、カラー副搬送波fS600.8
3MHz、音声信号搬送波fAを601.75MHzとすると、カラー
ビート2fV−fSは593.67MHzとなるから、音声信号搬送波
fAにおける共振器の負荷Q(QLA)を1000、カラービー
トにおける共振器の負荷Q(QLS)を600とした場合、音
声信号搬送波fAにおける共振器の等価抵抗rAは、 カラー副搬送波fSにおける共振器の等価抵抗rSは、 音声信号搬送波fAにおける共振器の容量リアクタンスxA
は、 カラー副搬送波fSにおける共振器の容量リアクタンスxS
は、 (36)式における周波数fを、例えば592.60MHzに選ぶ
と、 共振器のアドミタンスは、 第11図における端子T0−T′間の伝送特性L0−2′
は、 端子T0−T′間の伝送特性L1′−2′は、 となる。
以上、手計算によって伝送特性を求めた結果の一部を示
したが、本発明帯域阻止ろ波器における各部品の寸法及
び伝送周波数等を適宜選択し、計算機によって求めた理
論計算値と、試作機による実測値とは極めて良く一致し
ている。
以上は、互いにモードの異なる2波によって矩形導波管
共振器とλg/4同軸共振器とを励振する場合について説
明したが、単一波によって何れか一方の共振器のみを励
振せしめてもよく、この場合にも第1図乃至第7図に示
したように、伝送線路7及び14の中間部に結合素子を介
して接続することにより励振可能であるが、伝送線路7
及び14の端部に結合素子を接続してもよいこと勿論であ
る。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明帯域阻止ろ波器
は、矩形導波管共振器を形成する外部導体の内部に矩形
導波管共振器とλg/4同軸共振器とを共存せしめること
によりλg/4同軸共振器のための外部導体を全く必要と
せず、又、従来のように、矩形導波管共振器とλg/4同
軸共振器とを継続接続するための伝送線を必要としない
から、全体として構成部品の数が少なく、コストを低廉
ならしめ得ると共に、構成を簡潔小形ならしめることが
可能であり、更に、第13図のA曲線を以て試作機におけ
る特性の一例を示すように、伝送特性も良好で、本発明
帯域阻止ろ波器を用いて定入力インピーダンスダイプレ
クサを構成した場合には、ダイプレクサ全体を簡潔小形
ならしめることが出来、第11図における端子T0−T′
間の伝送特性は、第13図のA曲線と全く同一であり、第
11図における端子T′−T′間の伝送特性は、第13
図のB曲線を以て示すように極めて良好である。
尚、第13図において、横軸は伝送周波数f(MHz)、縦
軸は伝送損失L(dB)である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は、本発明の一実施例を示す図、第4
図乃至第7図は、本発明の他の実施例の要部を示す図、
第8図及び第10図は、その作動説明のための図、第9図
は、その等価回路図、第11図は、本発明帯域阻止ろ波器
を用いて構成した定入力インピーダンスダイプレクサを
示す図、第12図は、その作動説明のための図、第13図
は、本発明帯域阻止ろ波器の伝送特性の一例を示す図、
第14図は、従来の帯域阻止ろ波器を示す図で、1:共通外
部導体、2:内部導体、3、16及び18:容量結合用プロー
ブ、4:絶縁体、5及び6:共振周波数微細調整素子、7、
14及び19:伝送線路、8:線路の外部導体、9:線路の内部
導体、10乃至13:磁気結合用ループ、15:矩形導波管共振
器、17:同軸共振器、NF1、NF2、NF121及びNF122:帯域阻
止ろ波器、T、T0乃至T3及びT′乃至T′3:端子、HY
B1及びHYB2:ハイブリッド回路である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形導波管共振器を形成する共通外部導体
    内に、ほぼλg/4(λg)は管内波長)の軸長を有する
    内部導体を、その軸方向が前記矩形導波管共振器に励振
    されるTE10モード波の電界方向と直角をなすように設け
    て前記共通外部導体と共にλg/4同軸共振器を形成せし
    め、更に、前記各共振器を外部回路と結合せしめる結合
    素子を設けて成ることを特徴とする帯域阻止ろ波器。
  2. 【請求項2】結合素子が、矩形導波管共振器とλg/4同
    軸共振器に共通の容量結合用プローブより成る特許請求
    の範囲第1項記載の帯域阻止ろ波器。
  3. 【請求項3】結合素子が、矩形導波管共振器とλg/4同
    軸共振器に共通の磁気結合用ループより成る特許請求の
    範囲第1項記載の帯域阻止ろ波器。
  4. 【請求項4】結合素子が、矩形導波管共振器と結合する
    容量結合用プローブ及びλg/4同軸共振器と結合する磁
    気結合用ループより成る特許請求の範囲第1項記載の帯
    域阻止ろ波器。
  5. 【請求項5】結合素子が、矩形導波管共振器と結合する
    第1の磁気結合用ループ及びλg/4同軸共振器と結合す
    る第2の磁気結合用ループより成る特許請求の範囲第1
    項記載の帯域阻止ろ波器。
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