JPH07140950A - ディスプレイ装置における画像表示方法 - Google Patents

ディスプレイ装置における画像表示方法

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JPH07140950A
JPH07140950A JP5315853A JP31585393A JPH07140950A JP H07140950 A JPH07140950 A JP H07140950A JP 5315853 A JP5315853 A JP 5315853A JP 31585393 A JP31585393 A JP 31585393A JP H07140950 A JPH07140950 A JP H07140950A
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color
display
colors
pixel
memory
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JP5315853A
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Inventor
Masaru Hirai
賢 平井
Ichiro Nakajima
一郎 中島
Takashi Ochi
隆 越智
Fumio Saito
二三夫 斉藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 16色の色表示を行う機能しかもたないディ
スプレイ装置を用いて、136色の色認識を可能にする
画像表示を行う。 【構成】 m行n列の画素配列からなる画像を、各画素
の色値で表現する。色値は、0〜F(16進数)の16
通りの色番号を2つ組み合わせることによって定義され
るが、このとき、相対的に明るい色を上位桁、暗い色を
下位桁にもってくる。色値の上位桁は第1の補助メモリ
に、下位桁は第2の補助メモリに格納される。これら補
助メモリの奇数行目と偶数行目とを交互に取ることによ
り、VRAM1,VRAM2にデータを転送する。VR
AM1,VRAM2を1/60秒程度の周期で交互に切
換えて表示すると、両者の中間色が表示されているかの
ような視覚的認識がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスプレイ装置におけ
る画像表示方法、特に、表示画面を構成する各画素につ
いてそれぞれX通りの色表示を行う機能をもったディス
プレイ装置を用いて、X色を越える色認識を可能にする
画像表示を行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイ装置は、コンピュータで取
り扱われる画像データを表示するための装置として広く
利用されている。特に、最近では、カラー画像をコンピ
ュータによって処理する技術が普及してきており、より
自然色に近い色再現性をもったカラーディスプレイ装置
が開発されてきている。
【0003】通常、カラー画像を構成する1画素の色
は、RGBの三原色の組み合わせによって表現される。
1原色に8ビットの情報を割り当てると、1画素は24
ビットの情報で表現される。この場合、色の組み合わせ
は、(2通りとなり、約1670万色もの色の種
類を表現することができるようになる。このように、1
画素を24ビットの情報で表現したカラー画像は、フル
カラー画像と呼ばれており、人間の目にとっては自然色
と区別のつかない画像となる。
【0004】しかしながら、このようなフルカラー画像
を表示する機能をもったディスプレイ装置は、非常に大
容量の画像データを高速に処理する能力が要求されるた
め、ハードウエア構成が大規模化し、コストが高くな
る。このため、比較的低価格で販売されている、いわゆ
るパーソナルコンピュータに用いるディスプレイ装置と
しては、約1670万色のうちから、任意の16色ある
いは任意の256色を選択して表示する機能をもったも
のが主に用いられている。任意の16色を表示するので
あれば、1画素を4ビットの情報で表現すればよいし、
任意の256色を表示するのであれば、1画素を8ビッ
トの情報で表現すればよい。したがって、フルカラー画
像表示を行う場合に比べて、処理対象となる画像データ
は大幅に減縮され、比較的小規模のハードウエア構成で
装置を実現することができ、コストを抑えることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、パー
ソナルコンピュータ用のディスプレイ装置では、色数を
限定することによって、ハードウエア構成の簡素化、低
コスト化を図っている。しかしながら、色数を限定する
ことにより、画面上に表示されるカラー画像は当然なが
ら自然色から遠ざかったものとなる。このため、色数を
制限したパーソナルコンピュータ用のシステムを、微妙
な色合いを表現する必要がある用途に用いた場合、問題
が生じることになる。たとえば、医療用の病巣サンプル
写真を画像データとしてコンピュータに取り込み、これ
をディスプレイ装置で表示するようなシステムの場合、
任意の16色しか表示できないディスプレイ装置では、
病巣部の実際の色をディスプレイ画面上で再現すること
は到底できない。
【0006】そこで本発明は、小規模のハードウエア構
成でコストを抑えつつ、表現できる色数ができるだけ多
い、ディスプレイ装置における画像表示方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 本願第1の発明は、表示画面を構成する各画素に
ついてそれぞれX通りの色表示を行う機能をもったディ
スプレイ装置を用いて、X色を越える色認識を可能にす
る画像表示を行う方法において、色表示可能なX通りの
色の中から重複を許して2つの色を選択することによ
り、各画素についてそれぞれ一対の色を定義し、全画素
に対応した格納場所をもった表示メモリを2組用意し、
各画素について定義された一対の色のうち、一方の色を
示すデータを第1の表示メモリに、他方の色を示すデー
タを第2の表示メモリに、それぞれ格納し、第1の表示
メモリ内のデータに基づく表示と、第2の表示メモリ内
のデータに基づく表示と、を視覚的に残像形成がなされ
る周期で交互に切り換えて行うようにしたものである。
【0008】(2) 本願第2の発明は、上述の第1の発
明に係る画像表示方法において、表示画面を構成する各
画素が、第1属性の画素あるいは第2属性の画素のいず
れか一方に所属するように、かつ、第1属性の画素およ
び第2属性の画素が表示画面上において微小領域単位で
一様に分散するように、各画素を分類し、第1属性の画
素については、一対の色のうち、輝度の高い色を示すデ
ータを第1の表示メモリに、輝度の低い色を示すデータ
を第2の表示メモリに、それぞれ格納し、第2属性の画
素については、一対の色のうち、輝度の高い色を示すデ
ータを第2の表示メモリに、輝度の低い色を示すデータ
を第1の表示メモリに、それぞれ格納するようにしたも
のである。
【0009】(3) 本願第3の発明は、上述の第2の発
明に係る画像表示方法において、全画素に対応した格納
場所をもった補助メモリを2組用意し、各画素について
定義された一対の色のうち、輝度の高い色を示すデータ
を第1の補助メモリに、輝度の低い色を示すデータを第
2の補助メモリに、それぞれ格納し、第1の補助メモリ
内の第1属性の画素に対応するデータおよび第2の補助
メモリ内の第2属性の画素に対応するデータを、第1の
表示メモリに転送し、第1の補助メモリ内の第2属性の
画素に対応するデータおよび第2の補助メモリ内の第1
属性の画素に対応するデータを、第2の表示メモリに転
送し、第1の表示メモリおよび第2の表示メモリへのデ
ータの格納を行うようにしたものである。
【0010】(4) 本願第4の発明は、上述の第2の発
明に係る画像表示方法において、画素の配列について、
1行おきに交互になるように、あるいは、1列おきに交
互になるように、あるいは、画素単位の市松模様状に交
互になるように、第1属性の画素と第2属性の画素との
分類を行うようにしたものである。
【0011】(5) 本願第5の発明は、上述の第1〜4
の発明に係る画像表示方法において、色表示可能なX通
りの色の中から2つの色を選択する際に、両色の輝度の
差が所定の許容範囲内であるという条件を課して選択を
行うようにしたものである。
【0012】(6) 本願第6の発明は、表示画面を構成
する各画素についてそれぞれX通りの色表示を行う機能
をもったディスプレイ装置によって、X色を越える色認
識を可能にする画像表示を行わせるための情報を記録し
た情報記録媒体において、色表示可能なX通りの色の中
から2つの色を選択することにより、各画素についてそ
れぞれ一対の色を定義し、全画素に対応した記録場所を
もった情報記録領域を2組用意し、各画素について定義
された一対の色のうち、一方の色を示すデータを第1の
情報記録領域に、他方の色を示すデータを第2の情報記
録領域に、それぞれ記録したものである。
【0013】(7) 本願第7の発明は、m行n列の画素
配列に対応した画面表示を行うディスプレイ装置におい
て、X通りの色のうちのいずれか1つを示すデータを、
m行n列の形式で格納することができる2つの表示メモ
リと、この2つの表示メモリを、視覚的に残像形成がな
される周期で交互に切り換えて選択する切換手段と、選
択されている表示メモリ内のデータに基づき、画面上の
各画素にX通りの色のうちのいずれか1つを表示する表
示手段と、を設けたものである。
【0014】(8) 本願第8の発明は、上述の第7の発
明に係るディスプレイ装置において、m行n列に配列さ
れた複数の画素を、各属性の画素が表示画面上において
微小領域単位で一様に分散するように、第1属性の画素
と第2属性の画素とに分類し、X通りの色の中から重複
を許して2つの色を選択することにより、各画素につい
てそれぞれ一対の色を定義し、第1属性の画素について
は、一対の色のうち、輝度の高い色を示すデータを第1
の表示メモリに、輝度の低い色を示すデータを第2の表
示メモリに、それぞれ格納し、第2属性の画素について
は、一対の色のうち、輝度の高い色を示すデータを第2
の表示メモリに、輝度の低い色を示すデータを第1の表
示メモリに、それぞれ格納したものである。
【0015】
【作 用】本発明の基本思想は、ディスプレイ画面上に
おいて、第1の色と第2の色とを、視覚的に残像形成が
なされる周期(たとえば、1/60秒)で交互に切り換
えて表示することにより、人間の視覚としては残像現象
により、あたかも両色の中間色が表示されているかのよ
うな認識が得られるという事実を発見したことに基づ
く。たとえば、赤と青とを交互に切り換えて表示する
と、これらの中間色である紫を表示したのと同じ認識が
得られる。このような中間色を利用することにより、本
来はX色の表示しかできないハードウエア構成のディス
プレイ装置であっても、X色を越える色表現を行うこと
が可能になる。
【0016】具体的には、各画素の色をX通りの色の中
の2つの色によって定義する。たとえば、赤青、赤黄、
青緑、のような色定義がなされる(あるいは、赤赤とい
う重複した色定義も可能である)。そして、各色対につ
いて、左側の色を第1の表示メモリに入れ、右側の色を
第2の表示メモリに入れる。上述の例では、第1の表示
メモリには、赤、赤、青、というデータが格納され、第
2の表示メモリには、青、黄、緑、というデータが格納
される。ここで、第1の表示メモリ内のデータに基づく
表示と、第2の表示メモリ内のデータに基づく表示と、
を視覚的に残像形成がなされる周期で交互に切り換えて
行うようにすれば、一対の色の中間色としての表示が得
られることになる。
【0017】なお、第1の表示メモリ内の色と、第2の
表示メモリ内の色との間に、大きな輝度の差があると、
画面全体がブリンクしているように認識される(フリッ
カ現象)。これを防ぐために、表示画面を構成する各画
素を、第1属性の画素と第2属性の画素とが微小領域単
位で一様に分散するように分類し、第1の表示メモリ内
では、第1属性の画素に輝度が高い色が割り当てられ、
第2の表示メモリ内では、第2属性の画素に輝度が高い
色が割り当てられるようにする。これにより、画面全体
としての輝度は、表示の切り換えにもかかわらずほぼ一
定に保たれる。また、色表示可能なX通りの色の中から
2つの色を選択する際に、両色の輝度の差が所定の許容
範囲内であるという条件を課して選択を行うようにする
ことによっても、画面全体のブリンクを防ぐことができ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例に係るディスプレイ
装置における画像表示方法の手順を示す流れ図である。
ここでは、一例として、16通りの色表示を行う機能を
もったディスプレイ装置を用いて、136通りの色認識
を可能にする画像表示を行う場合について説明する。
【0019】まず、ステップS1において、原画をフル
カラーでスキャナ入力する。すなわち、カラーフィルム
などの原稿画像をドラムスキャナなどで走査して、各画
素ごとにRGBの三原色の濃度値データを取り込むこと
になる。この例では、図2に示すように、原画がm行n
列の画素として取り込まれたものとする。この段階で
は、原画はフルカラー画像として取り扱われており、1
つの原色に8ビットの情報が割り当てられ、1画素は2
4ビットの情報で表現される。すなわち、色の組み合わ
せは、(2通りとなり、原画は約1670万色も
の色で表現されている。
【0020】続いて、ステップS2において、MCA法
により用いる16色を決定する。高価なディスプレイ装
置を用いるのであれば、約1670万色もの色をもった
画像をそのまま表示することができるが、比較的低価格
なパーソナルコンピュータシステムで用いられているデ
ィスプレイ装置では、この約1670万色の中から任意
の16色(あるいは、より制限のあるシステムでは、4
096色の中から任意の16色)を選択し、この選択さ
れた16色のみを用いて画像を表現することになる。ど
の16色を選択するかは、ステップS1において入力さ
れたフルカラー画像データに基づいて決定される。すな
わち、このフルカラー画像データを表現するのに適した
16色が選択されることになる。この16色を決定する
ための方法として、従来から一般的に用いられている方
法がMCA法(Median Cut Algorhythm )と呼ばれる方
法である。この方法は公知の方法であるため、ここでは
詳しい説明は省略する。もちろん、本発明はこのMCA
法を用いた選択に限定されるものではなく、要するに、
ステップS1で入力したフルカラー画像データを表現す
るのに適した16色が選択できれば、どのような方法で
この16色を選択してもかまわない。
【0021】こうして、用いる16色が決定すると、図
3に示すような16色のカラールックアップテーブルが
作成できる。ここでは、説明の便宜上、この16色を1
6進数で表現された色番号(0,1,2,…,E,F)
で示すことにする。このカラールックアップテーブル
は、各色について、3原色RGBの濃度値を示すテーブ
ルである。たとえば、色番号0の色については、原色R
の濃度値がR(0)であり、原色Gの濃度値がG(0)
であり、原色Bの濃度値がB(0)であることが示され
ている。このようなカラールックアップテーブルを用い
れば、図2に示すようなフルカラー画像データの各画素
に対して、選択された16色のうち最も色が近似してい
る色を対応づけることができる。このように各画素に対
応づけられた色の色番号をm行n列に配列して画像デー
タを作成すれば、この画像データを用いて16色表示を
行うことができる。すなわち、ディスプレイ装置は、こ
の画像データに示された色番号に基づいて、図3に示す
カラールックアップテーブルを参照し、各画素を16色
のうちのいずれかの色で画面上に表示することができ
る。図2に示すフルカラー画像では、1画素を表現する
のに24ビット必要であったが、16色カラー画像で
は、1画素を表現するのに4ビット(色番号を特定でき
ればよい)ですむことになる。このため、色数を16色
に制限したディスプレイ装置では、画像データ処理のハ
ードウエア構成が単純化され、製造コストを低下させる
ことができる。
【0022】これまでに述べた各手順は、色数を16色
に制限したディスプレイ装置で画像表示を行う手法とし
て、従来から一般的に行われている方法である。しかし
ながら、この方法では、あくまでも16通りの色表現し
か行うことができず、微妙な色合いを表現する必要があ
るアプリケーションを動作させるには不適当である。本
実施例は、16通りの色表現しか行うことができないデ
ィスプレイ装置において、16色を越える色認識を可能
にする画像表示を行うための新規な手法に関するもので
ある。より具体的には、この実施例では、16通りの色
表現しか行うことができないディスプレイ装置を用い
て、136色の色認識が可能になる。以下、この方法に
ついて詳述する。
【0023】ステップS2までの手順が完了したら、続
いて、ステップS3において、136色の定義が行われ
る。この136色は、ステップS2で選択された16色
のうちの2色を組み合わせることによって定義される。
一般に、n色からr色をとる組合わせは、nCrで求め
られるが、本発明では、同じ色の重複組合わせ(たとえ
ば、色番号0と色番号0の組合わせ)も可能としている
ため、合計では、(nCr+n)通りの組合わせが可能
になる。ここで、n=16、r=2とすれば、合計13
6通りの組合わせが得られることになる。そこで、この
136色について、16色について定義した色番号を対
にすることにより得られる色対番号を定義する。たとえ
ば、色番号0と色番号1との組合わせによって得られる
色については、色対番号01が定義されることになる。
なお、ここでは、色番号の若い方を上位桁にもってくる
ことにする(たとえば、色対番号10と表現せずに、0
1と表現する)。もっとも、重複組合わせの場合は、色
対番号00のように上下の桁に同じ色番号が並ぶことに
なる。
【0024】さて、こうして定義される136色につい
て、図4に示すような136色のカラールックアップテ
ーブルを作成する。このカラールックアップテーブル
は、色対番号00,01,02,…,EF,FFで表現
される各色について、3原色RGBの濃度値を示すテー
ブルである。ここで、各濃度値は、組合わせられた2つ
の色の平均値である。たとえば、色対番号01の色につ
いての原色Rの濃度値は、図3に示す16色のカラール
ックアップテーブルで定義されている色番号0の色につ
いての原色Rの濃度値R(0)と、色番号1の色につい
ての原色Rの濃度値R(1)と、の平均値となる。な
お、重複組合わせによって得られる色についての濃度値
は、もとの色の濃度値と同一になるが、図4のテーブル
では便宜上、2つの濃度値の平均値として示した。たと
えば、色対番号00の色についての原色Rの濃度値は、
(R(0)+R(0))/2=R(0)である。
【0025】このような136色のカラールックアップ
テーブルを用いれば、図2に示すようなフルカラー画像
データの各画素に対して、定義された136色のうち最
も色が近似している色を対応づけることができる。具体
的には、色立体上での距離が最も短くなるような色を近
似色として対応づければよい。そこで、ステップS4に
おいて、このような対応づけを行う。こうして各画素に
対応づけられた色の色対番号をm行n列に配列して画像
データを作成すれば、この画像データを用いて136色
表示を行うことができる。図5は、このようにして作成
された画像データの一例を示す。たとえば、1行1列目
の画素に対しては、色対番号3Aが対応づけられてお
り、この画素については、136色のうち色対番号3A
の色が最も近い色であることが示されている。なお、こ
の近似色への対応づけを行う際に、従来から一般に行わ
れているディザ処理を加えるとよい。このディザ処理
は、限定色画像表示を行う際に利用されている誤差拡散
法を利用した公知の画像処理である。
【0026】しかしながら、色数を16色に制限したデ
ィスプレイ装置では、図5に示すような画像データをそ
のまま用いて136色の画像表示を行うことはできな
い。別言すれば、16色表示用のディスプレイ装置にお
ける表示メモリ(一般的にVRAMと呼ばれているメモ
リ)では、1画素について4ビットの情報しか割り当て
ることはできないため、図5に示すような1画素につい
て8ビットの情報は、そのままでは取り扱うことはでき
ない。そこで、本発明では、図5に示すような画像デー
タを、2組の表示メモリ(VRAM)に振り分けて格納
する。現在、一般的に用いられているディスプレイ装置
は、通常、複数のVRAMを有しており、しかも、いず
れかのVRAMの内容を切り換えて表示する機能を備え
ている。たとえば、日本電気株式会社製のPC9800
シリーズパーソナルコンピュータのディスプレイ制御部
には、2組のVRAMが設けられており、ソフトウエア
によってVRAMを切り換え、いずれか一方のVRAM
に格納されている画像データについての表示を行うこと
ができる。そこで、ステップS5において、図5に示す
画像データを構成する個々の色対番号の上位桁を第1の
表示メモリ(VRAM1)に、下位桁を第2の表示メモ
リ(VRAM2)に、それぞれ振り分けて格納する。図
6は、このような手法により、VRAM1,2にデータ
を振り分けて格納した状態を示す。
【0027】ところで、そもそも色対番号は、16色に
ついての色番号を2つ並べたものであり、上位桁および
下位桁の数値はいずれも16色についての色番号に相当
するものである。したがって、図6において、VRAM
1内に格納された上位桁も、VRAM2内に格納された
下位桁も、いずれも図3に示す16色カラールックアッ
プテーブルで定義された16色のうちのいずれかを示し
ている。このため、色数を16色に制限したディスプレ
イ装置では、図6に示すVRAM1あるいはVRAM2
のいずれかを指定すれば、この指定されたVRAM内の
色番号データに基づいて、図3に示す16色カラールッ
クアップテーブルを参照して、16色によるカラー画像
表示を行うことができる。ただ、VRAM1を指定した
場合であっても、VRAM2を指定した場合であって
も、いずれの場合も、ディスプレイ画面上に表示される
画像の色は、ステップS1で取り込んだ原画の色とはか
け離れてしまっている。たとえば、1行1列目の画素に
ついては、VRAM1では色番号3、VRAM2では色
番号Aが与えられているが、いずれの色番号の色も原色
とは異なっており、実際にはこれらの中間色、すなわ
ち、R=(R(3)+R(A))/2、G=(G(3)
+G(A))/2、B=(B(3)+B(A))/2、
なる3原色の濃度値で示される色が原色に対応してい
る。本発明の基本思想は、VRAM1内のデータに基づ
く表示と、VRAM2内のデータに基づく表示と、を視
覚的に残像形成がなされる周期で交互に切り換えて行う
ことにより、両者の中間色を認識させる点にある。この
実施例のディスプレイ装置では、1画面の表示走査周期
が1/60秒であるため、1/60秒ごとにVRAM1
とVRAM2とを切り換えている。垂直回帰時間内に切
り換えを行えば、表示動作に問題を及ぼすことなしに画
面切り換えを行うことができる。
【0028】このような切り換え動作により、1/60
秒ごとにVRAM1に対応する画面とVRAM2に対応
する画面とを交互に表示すると、目の残像現象により、
各画素についてあたかも両画面の加法混合による中間色
が表示されているような認識が得られるのである。たと
えば、図6に示す例において、1行1列目の画素につい
ては、色番号3の色と色番号Aの色とが1/60秒周期
で交互に表示されることになり、残像現象により視覚的
には両色の中間色が表示されているものとして認識され
ることになる。また、図6に示す例において、2行1列
目の画素については、色番号Eの色の重複組合わせ定義
がなされているので、これは従来と同様、そのまま色番
号Eの色として認識されることになる。なお、切り換え
周期は、1/60秒に限定されるものではなく、目の残
像現象により視覚的に中間色として認識がなされる周期
であれば、どのような周期をとってもよい。一般的に
は、1/20秒より長い周期になると、残像現象が起こ
りにくくなる。
【0029】以上のような手法を用いることにより、実
際には16色表示の機能しかもたないディスプレイ装置
を用いて、疑似的に136色表示を行うことが可能にな
る。本発明の基本原理は、このように2つのVRAMを
高速に切り換えて表示を行い、両者の中間色の表現を行
う点にある。ただ、実用上は、表示輝度を安定化させる
ための工夫を行うのが好ましい。これは次のような理由
による。たとえば、図6に示すVRAM1およびVRA
M2に格納された画像データにおいて、たまたま、VR
AM1内の画素の方がVRAM2内の画素に比べて輝度
が明るい画素が集まっていた場合を考えてみる。この場
合、VRAM1についての表示画面が、VRAM2につ
いての表示画面より全体的に明るくなる。したがって、
表示画面は1/60秒周期で明るくなったり暗くなった
りすることになり、いわゆるフリッカ現象が生じてしま
う。このようなフリッカ現象は、画面全体について生じ
るだけでなく、画面内の部分部分についても生じるおそ
れがある。たとえば、画面の右上領域といった特定の領
域について、両VRAMに格納されている画素データに
大きな輝度差が生じていると、その特定の領域について
フリッカ現象が生じる。
【0030】本願発明者は、このフリッカ現象につい
て、次のような事実を認識した。すなわち、視野内にお
いて比較的大きな面積の領域が一度に明暗の輝度変動を
生じている場合、人間の目に輝度の変化が認識され、視
野がチカチカしている感じを受けるフリッカ現象が生じ
るが、この輝度変動の領域を微小な領域にまで縮小して
ゆくと、もはや人間の目にはフリッカ現象が認識されな
くなるのである。たとえば、図7(a) に示すように、m
行n列の画素からなる表示画面において、奇数行目の画
素(図にハッチングを施す)を第1属性とし、偶数行目
の画素を第2属性として各画素を分類してみる。そし
て、第1属性の画素を高輝度表示(以下、「明」という
言葉で示す)し、第2属性の画素を低輝度表示(以下、
「暗」という言葉で示す)した第1の状態と、明暗を入
れ替えた第2の状態とを交互に繰り返してみる。する
と、人間の目にはフリッカ現象は特に感じられないこと
がわかった。これは、図7(b) に示すように、m行n列
の画素からなる表示画面において、奇数列目の画素(図
にハッチングを施す)を第1属性とし、偶数列目の画素
を第2属性として各画素を分類した場合や、図7(c) に
示すように、m行n列の画素からなる表示画面におい
て、画素単位の市松模様状に交互になるように第1属性
の画素(ハッチングを施す)と第2属性の画素とを分類
した場合も同様である。要するに、第1属性の画素と第
2属性の画素とが、表示画面上において微小領域単位で
一様に分散するように分類すると、各属性の画素ごとに
輝度が反転しても、人間の目には煩わしいフリッカ現象
としては認識されないのである。この微小領域単位をど
の程度にとればよいかという定量的な基準は、各画素の
大きさやディスプレイの表示方式などによって異なり、
一該には決めることはできないが、ごく一般的なディス
プレイ装置においては、図7(a) に示すような1行の画
素単位、図7(b) に示すような1列の画素単位、あるい
は図7(c) に示すような市松状の1画素単位、であれ
ば、十分にフリッカ現象を抑えることができる。
【0031】上述の原理を本発明に適用すれば、フリッ
カ現象を抑えた表示が可能になる。以下、図7(a) に示
すように1行単位で属性分類を行った場合を例にとっ
て、フリッカ現象を抑えた表示方法を説明する。まず、
この方法の基本概念を説明しておく。前述した手順によ
れば、図5に示すように、各画素ごとに所定の色対番号
が対応づけられた後、図6に示すように、この色対番号
の上位桁がVRAM1に、下位桁がVRAM2に、それ
ぞれ振り分けられる。このとき、上位桁/下位桁という
機械的な振り分けを行う代わりに、次のような基準で振
り分けを行うことを考える。すなわち、図7(a) に示す
属性分類における第1属性の画素(奇数行目の画素)に
ついては、一対の色番号のうち輝度の高い色を示す色番
号をVRAM1に、輝度の低い色を示す色番号をVRA
M2に、それぞれ振り分けるようにし、第2属性の画素
(偶数行目の画素)については、逆に、一対の色番号の
うち輝度の高い色を示す色番号をVRAM2に、輝度の
低い色を示す色番号をVRAM1に、それぞれ振り分け
るようにする(同じ色番号の重複組み合わせが対応づけ
られた画素については、同じ色番号を単に振り分ければ
よい)。このような振り分けを行えば、図8に示すよう
に、VRAM1においては、奇数行目の画素に高輝度の
画素(「明」と示す)が、偶数行目の画素に低輝度の画
素(「暗」と示す)が、それぞれ格納され、VRAM2
においては、これと明暗が逆になる。もっとも、ここで
「高輝度/低輝度」あるいは「明/暗」と呼んでいるの
は、VRAM1およびVRAM2の対応する位置に格納
された一対の色番号間の相対的な比較に関してのもので
ある。たとえば、図5に示す例において、1行1列目の
画素について対応づけられた色対番号「3A」を振り分
ける場合、色番号3の色と色番号Aの色との輝度を比較
し、色番号3の色の方が色番号Aの色よりも相対的に輝
度が高ければ、色番号3の色を「明」としてVRAM1
に振り分け、色番号Aの色を「暗」としてVRAM2に
振り分けることになる。
【0032】このような方針に基づいて、VRAM1お
よびVRAM2への色番号の振り分けを行うようにすれ
ば、これらに基づく画像を交互に表示しても、人間の目
には煩わしいフリッカ現象は認識されない。すなわち、
図8に示すVRAM1の内容とVRAM2の内容とが交
互に切り換えて表示されるので、1行の画素からなる微
小領域ごとに見れば、「明」状態と「暗」状態とが交互
に切り替わることになるが、前述したように、表示画面
上において微小領域単位で一様に分布するように2つの
画素属性を定義しておけば、各属性ごとに輝度変動が生
じていても、人間の目にはフリッカ現象としては認識さ
れないのである。
【0033】続いて、このようなフリッカ現象を抑える
手法を加味した本発明の具体的な実施例を開示してお
く。まず、図1に示す流れ図において、ステップS1お
よびS2までの手順は、前述した実施例と同じである。
ただ、図3に示すような16色のカラールックアップテ
ーブルを作成する段階において、輝度の高い色ほど若い
色番号を与えるように取り決めておく。すなわち、図9
(a) に示すように、色番号0の色が最も高輝度(明)の
色となり、色番号Fの色が最も低輝度(暗)の色とな
る。続いて、ステップS3において、136色の色対番
号が定義されるが、このとき、色番号の若い方を上位桁
にもってくるように取り決めてあるため、図9(b) に示
すように、2桁からなる色対番号において、上位桁の色
番号の色は、下位桁の色番号の色よりも高輝度(明)と
なる(もっとも、同じ色の重複組み合わせの場合は、当
然同じ輝度である)。そして、ステップS4において、
各画素に136色中のいずれか1色の色対番号を対応づ
けることは、前述の実施例と同じである。
【0034】続くステップS5は、前述の実施例とは若
干異なる。前述の実施例では、図5に示す各画素ごとの
色対番号を、図6に示すように2つの表示メモリ(VR
AM)に直接振り分けたが、本実施例では、図10に示
すように、まず第1の補助メモリおよび第2の補助メモ
リに一旦振り分け、続いて、2つの表示メモリ(VRA
M)に組み替えを行いながらデータ転送をする。第1の
補助メモリおよび第2の補助メモリへの振り分け方法
は、前述の実施例においてVRAMへ直接振り分けたと
きの方法と同じである。すなわち、図5に示す各画素ご
との色対番号について、上位桁を第1の補助メモリに、
下位桁を第2の補助メモリに振り分けてゆけばよい。し
たがって、図10において第1の補助メモリおよび第2
の補助メモリに得られる色番号の配列は、図6に示す色
番号の配列と全く同じになる。ただ、この実施例では、
2桁からなる色対番号において、上位桁の色番号の色
は、下位桁の色番号の色よりも高輝度(明)となるよう
に設定されているため、第1の補助メモリに格納される
色番号は、第2の補助メモリの同じ配列位置に格納され
る色番号よりも高輝度(明)となる(同じ色の重複組み
合わせの場合は同じ輝度になる)。結局、全体的に見れ
ば、第1の補助メモリ内のデータに基づいて表示される
画像は、第2の補助メモリ内のデータに基づいて表示さ
れる画像に比べて明るい画像となる。
【0035】次に、これら2つの補助メモリ内のデータ
を次のように組み替えて転送し、2つのVRAMに格納
する。すなわち、第1の補助メモリ内のデータは、奇数
行目に関してはVRAM1の同じ配列位置に格納し、偶
数行目に関してはVRAM2の同じ配列位置に格納す
る。一方、第2の補助メモリ内のデータは、奇数行目に
関してはVRAM2の同じ配列位置に格納し、偶数行目
に関してはVRAM1の同じ配列位置に格納する。図1
0の下部に示すVRAM1,VRAM2内には、このよ
うにして格納された具体的な色番号が示されている。結
局、VRAM1は奇数行目が明、偶数行目が暗、とな
り、VRAM2は奇数行目が暗、偶数行目が明、とな
る。この明暗構成は、図8に示したものと同じである。
したがって、図10のVRAM1のデータに基づく画像
表示と、VRAM2のデータに基づく画像表示とを交互
に切り換えて行った場合、1行の画素からなる微小領域
ごとに見れば、「明」状態と「暗」状態とが交互に切り
替わることになるが、前述したように、表示画面上にお
いて微小領域単位で一様に分布するように2つの画素属
性を定義しておけば、各属性ごとに輝度変動が生じてい
ても、人間の目にはフリッカ現象としては認識されない
ことになる。このように、フリッカ抑制のための手法を
採り入れることにより、本発明はより実用的なものにな
る。
【0036】最後に、本発明の具体的な実施形態の一例
を示しておく。たとえば、現在普及している16色表示
の機能しかもたないパーソナルコンピュータ用のアプリ
ケーションソフトウエアを、CD−ROMを媒体として
供給する場合を考える。この場合、従来の方法では、あ
くまでも16色表示の機能をもったアプリケーションソ
フトウエアの供給しかできなかったが、本発明による方
法では、136色表示の機能をもったアプリケーション
ソフトウエアを供給することが可能になる。すなわち、
ソフトウエアの供給者は、図1に示す流れ図におけるス
テップS1〜S4までを実行して、136色で表現され
た画像データを作成する。そして、ステップS5(ある
いは、フリッカ抑制のために補助メモリを介してVRA
Mに格納する方法)を実行して2組のVRAM上に画像
データを格納したら、これらの画像データを、ステップ
S2において作成した16色のカラールックアップテー
ブルとともに、CD−ROMに格納するのである。図1
1は、こうして作成されたCD−ROM10を示してい
る。ここで、VRAM1用データ11は、たとえば、図
10のVRAM1内に示されているデータであり、VR
AM2用データ12は、たとえば、図10のVRAM2
内に示されているデータであり、16色のカラールック
アップテーブル13は、たとえば、図3に示すようなテ
ーブルである。この他に、CD−ROM10内には、表
示用プログラム14が格納される。
【0037】このようなCD−ROM10を媒体とする
アプリケーションソフトウエアを購入したユーザは、1
6色表示の機能をもったディスプレイ装置20を内蔵し
たパーソナルコンピュータシステムによって、このアプ
リケーションソフトウエアを動作させる。このとき、図
12に示すように、VRAM1用データ11は、第1の
表示メモリ21にロードされ、VRAM2用データ12
は、第2の表示メモリ22にロードされ、16色のカラ
ールックアップテーブル13は、ルックアップテーブル
用メモリ23(たとえば、RAM)にロードされ、表示
用プログラム14は、プログラム用メモリ24(たとえ
ば、RAM)にロードされる。切換手段25は、このデ
ィスプレイ装置20に備わっている手段であり、第1の
表示メモリ21あるいは第2の表示メモリ22のいずれ
か一方を選択する機能を有し、プログラム用メモリ24
内にロードされた表示用プログラム14の指示に基づい
てこの切換動作を行う。したがって、表示用プログラム
14内に、画像表示を行う際には1/60秒周期で交互
に切り換えを行う旨の指示を記述しておけば、切換手段
25は指示どおりの切換動作を行うことになる。表示手
段26は、ルックアップテーブル用メモリ23内にロー
ドされたルックアップテーブル13を参照しながら、切
換手段25によって選択された表示メモリ内のデータに
基づく画像表示を行う。このように、本発明によれば、
現在普及している16色表示の機能しかもたない一般的
なパーソナルコンピュータによって、136色表示を行
わせることが可能になる。
【0038】以上、本発明を図示する実施例に基づいて
説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。た
とえば、上述の実施例では、16色中の2色を組み合わ
せることにより、理論的に可能な最大限の136通りの
色表現を行う例を示したが、必ずしも136色の色表現
を行う必要はなく、ステップS3において定義される色
数は任意でよい。むしろ実用上は、より少ない色数に制
限するのが好ましい。特に、輝度の差があまり大きくな
るような組み合わせは避けるようにし、両色の輝度の差
が所定の許容範囲内であるという条件を課して、ステッ
プS3における色定義を行うのが好ましい。たとえば、
色対番号00,01,02,…0B,0C,0Dまで
は、両色の輝度差が許容範囲内であるが、色対番号0E
および0Fについては輝度差が許容範囲を越えてしまう
ような場合(すなわち色番号0の色と色番号Eの色との
輝度差、色番号0の色と色番号Fの色との輝度差、がそ
れぞれ許容値以上となってしまう場合)、色対番号0
E,0Fに対応する色表現は用いないようにするのであ
る。このように、極端に輝度差がひらいた2つの色の組
み合わせを避けることは、フリッカ抑制に効果的であ
る。
【0039】また、上述の実施例では、16色表示の機
能しかもたないディスプレイ装置について本発明を適用
した例を説明したが、本発明は一般にX色表示の機能し
かもたないディスプレイ装置に用いて、X色を越える色
認識を行いたい場合に広く適用しうるものである。更
に、上述の実施例では、VRAMを高速切換している
が、2つのルックアップテーブルを高速切換することに
よっても同様の効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係るディスプレイ
装置の表示方法によれば、2つの色を高速に切換えて表
示することにより、視覚的に両色の中間色が表示されて
いるものと同じ効果を与えることができるようになるた
め、小規模のハードウエア構成でコストを抑えつつ、表
現できる色数を増やすことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るディスプレイ装置にお
ける画像表示方法の手順を示す流れ図である。
【図2】図1の手順のステップS1における原画の取り
込み態様の一例を示す図である。
【図3】図1の手順のステップS2において決定された
16色についてのルックアップテーブルを示す図であ
る。
【図4】図1の手順のステップS3において定義された
136色についてのルックアップテーブルを示す図であ
る。
【図5】図1の手順のステップS4において対応づけら
れた色対番号の一例を示す図である。
【図6】図1の手順のステップS5においてデータの格
納が行われたVRAMの内容を示す図である。
【図7】表示画面を構成する各画素を2つの属性に分類
するいくつかの態様を示す図である。
【図8】図7(a) に示す態様によって2つの属性に分類
した場合に、フリッカを抑制するのに効果的な輝度分布
を示す図である。
【図9】フリッカを抑制する手法を取り込んだ実施例に
おける色番号の定義方法を示す図である。
【図10】フリッカを抑制する手法を取り込んだ実施例
における各VRAMへのデータ振り分け処理を説明する
図である。
【図11】本発明に係る表示方法を適用した情報記録媒
体の構成例を示す図である。
【図12】図11に示す情報記録媒体をディスプレイ装
置によって再生する処理を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…CD−ROM 11…VRAM1用データ 12…VRAM2用データ 13…16色カラールックアップテーブル 14…表示用プログラム 20…ディスプレイ装置 21…第1の表示メモリ(VRAM1) 22…第2の表示メモリ(VRAM2) 23…ルックアップテーブル用メモリ 24…プログラム用メモリ 25…切換手段 26…表示手段
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 二三夫 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面を構成する各画素についてそれ
    ぞれX通りの色表示を行う機能をもったディスプレイ装
    置を用いて、X色を越える色認識を可能にする画像表示
    を行う方法であって、 色表示可能なX通りの色の中から重複を許して2つの色
    を選択することにより、各画素についてそれぞれ一対の
    色を定義し、 全画素に対応した格納場所をもった表示メモリを2組用
    意し、各画素について定義された一対の色のうち、一方
    の色を示すデータを第1の表示メモリに、他方の色を示
    すデータを第2の表示メモリに、それぞれ格納し、 前記第1の表示メモリ内のデータに基づく表示と、前記
    第2の表示メモリ内のデータに基づく表示と、を視覚的
    に残像形成がなされる周期で交互に切り換えて行うこと
    を特徴とするディスプレイ装置における画像表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像表示方法におい
    て、 表示画面を構成する各画素が、第1属性の画素あるいは
    第2属性の画素のいずれか一方に所属するように、か
    つ、第1属性の画素および第2属性の画素が表示画面上
    において微小領域単位で一様に分散するように、各画素
    を分類し、 第1属性の画素については、一対の色のうち、輝度の高
    い色を示すデータを第1の表示メモリに、輝度の低い色
    を示すデータを第2の表示メモリに、それぞれ格納し、 第2属性の画素については、一対の色のうち、輝度の高
    い色を示すデータを第2の表示メモリに、輝度の低い色
    を示すデータを第1の表示メモリに、それぞれ格納する
    ことを特徴とするディスプレイ装置における画像表示方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像表示方法におい
    て、 全画素に対応した格納場所をもった補助メモリを2組用
    意し、各画素について定義された一対の色のうち、輝度
    の高い色を示すデータを第1の補助メモリに、輝度の低
    い色を示すデータを第2の補助メモリに、それぞれ格納
    し、 第1の補助メモリ内の第1属性の画素に対応するデータ
    および第2の補助メモリ内の第2属性の画素に対応する
    データを、第1の表示メモリに転送し、 第1の補助メモリ内の第2属性の画素に対応するデータ
    および第2の補助メモリ内の第1属性の画素に対応する
    データを、第2の表示メモリに転送し、 第1の表示メモリおよび第2の表示メモリへのデータの
    格納を行うことを特徴とするディスプレイ装置における
    画像表示方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の画像表示方法におい
    て、 画素の配列について、1行おきに交互になるように、あ
    るいは、1列おきに交互になるように、あるいは、画素
    単位の市松模様状に交互になるように、第1属性の画素
    と第2属性の画素との分類を行うことを特徴とするディ
    スプレイ装置における画像表示方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の画像表
    示方法において、 色表示可能なX通りの色の中から2つの色を選択する際
    に、両色の輝度の差が所定の許容範囲内であるという条
    件を課して選択を行うことを特徴とするディスプレイ装
    置における画像表示方法。
  6. 【請求項6】 表示画面を構成する各画素についてそれ
    ぞれX通りの色表示を行う機能をもったディスプレイ装
    置によって、X色を越える色認識を可能にする画像表示
    を行わせるための情報を記録した情報記録媒体であっ
    て、 色表示可能なX通りの色の中から2つの色を選択するこ
    とにより、各画素についてそれぞれ一対の色を定義し、 全画素に対応した記録場所をもった情報記録領域を2組
    用意し、各画素について定義された一対の色のうち、一
    方の色を示すデータを第1の情報記録領域に、他方の色
    を示すデータを第2の情報記録領域に、それぞれ記録し
    たことを特徴とする情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 m行n列の画素配列に対応した画面表示
    を行うディスプレイ装置であって、 X通りの色のうちのいずれか1つを示すデータを、m行
    n列の形式で格納することができる2つの表示メモリ
    と、 この2つの表示メモリを、視覚的に残像形成がなされる
    周期で交互に切り換えて選択する切換手段と、 選択されている表示メモリ内のデータに基づき、画面上
    の各画素にX通りの色のうちのいずれか1つを表示する
    表示手段と、 を備えることを特徴とするディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のディスプレイ装置にお
    いて、 m行n列に配列された複数の画素を、各属性の画素が表
    示画面上において微小領域単位で一様に分散するよう
    に、第1属性の画素と第2属性の画素とに分類し、 X通りの色の中から重複を許して2つの色を選択するこ
    とにより、各画素についてそれぞれ一対の色を定義し、 第1属性の画素については、一対の色のうち、輝度の高
    い色を示すデータを第1の表示メモリに、輝度の低い色
    を示すデータを第2の表示メモリに、それぞれ格納し、 第2属性の画素については、一対の色のうち、輝度の高
    い色を示すデータを第2の表示メモリに、輝度の低い色
    を示すデータを第1の表示メモリに、それぞれ格納した
    ことを特徴とするディスプレイ装置。
JP5315853A 1993-11-22 1993-11-22 ディスプレイ装置における画像表示方法 Pending JPH07140950A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019064353A1 (ja) * 2017-09-26 2019-04-04 黒田総合技研株式会社 立体画像表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019064353A1 (ja) * 2017-09-26 2019-04-04 黒田総合技研株式会社 立体画像表示装置

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