JPH07140707A - 二成分系磁性現像剤用トナー - Google Patents

二成分系磁性現像剤用トナー

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JPH07140707A
JPH07140707A JP5291022A JP29102293A JPH07140707A JP H07140707 A JPH07140707 A JP H07140707A JP 5291022 A JP5291022 A JP 5291022A JP 29102293 A JP29102293 A JP 29102293A JP H07140707 A JPH07140707 A JP H07140707A
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JP5291022A
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Kazuya Nagao
一也 永尾
Masatomi Funato
正富 船戸
Yoshitake Shimizu
義威 清水
Seijirou Ishimaru
聖次郎 石丸
Kazuhiko Fujii
和彦 藤井
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐スペント性と帯電安定性とに優れ且つトナ
ー及びキャリアーの寿命が延長化され、またトナー粒子
中に移行性の帯電制御剤を含有しないにもかかわらず安
定した帯電性が得られ、現像に際してはトナー飛散なし
に見掛の現像感度を増大させ得るCCA(帯電制御剤)
を含有しない(CCAレス)二成分系磁性現像剤用トナ
ーを提供する。 【構成】 定着樹脂媒質としてアニオン性極性基を有す
る共重合樹脂乃至樹脂組成物を使用し、トナーは樹脂媒
質100重量部当たり0.1乃至5重量部の磁性粉及び
4乃至15重量部の分散pH7未満で、BET比表面積
90乃至200m 2 /g及びDBP吸油量50ml/1
00g以上のカーボンブラックを含有させ、且つ該トナ
ーをメタノールで抽出した抽出液の波長400〜700
nm及び280〜350nmの吸収ピークが実質上ゼロ
になるようにし、更に、トナーに外添する流動性改良剤
中に粒径0.05乃至1μmのスペーサー粒子を介在さ
せた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法に使用する二
成分系磁性現像剤用トナーに関するもので、より詳細に
は、優れた耐スペント性と安定した帯電性能とを有する
二成分系磁性現像剤用トナーに関する。特に、本発明
は、トナー粒子中に移行性の帯電制御剤を含有せず、し
かも現像に際しては安定した帯電性能が得られると共に
トナー飛散がなく、また転写も効率よく行われ、高濃度
の画像を形成し得ると共に、トナー及びキャリアーの寿
命も延長されたトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体上に形成される静電荷像
を現像するための現像剤として、所謂二成分系磁性現像
剤が広く使用されている。
【0003】この二成分系磁性現像剤は、鉄粉、フェラ
イト粒子等から成る磁性キャリアーと、着色樹脂組成物
から成る顕電性トナーとの組成物から構成されている。
現像に際しては、磁性キャリアーとトナーとを混合する
ことによって、トナー粒子を一定極性に帯電させ、この
混合物を磁気ブラシの形で感光体に迄搬送すると共に感
光体表面を磁気ブラシで摺擦し、帯電トナーを感光体表
面の電荷像に吸着保持せしめて、可視像を形成させる。
【0004】トナー粒子の摩擦帯電による極性を一定に
制御すべく、トナー粒子中に帯電制御剤を含有させるの
が一般的であり、負帯電性トナーに対しては、含金属錯
塩染料やオキシカルボン酸の金属錯体等の負電荷制御剤
(例えば特開平3−67268号公報)が使用され、正
帯電性トナーに対しては、ニグロシン等の油溶性染料や
アミン系制御剤等の正帯電性制御剤(例えば特開昭56
−106249号公報)が使用されている。
【0005】二成分系磁性現像剤用トナーとして、磁性
トナーを使用することも古くから知られており、例えば
前記特開昭56−106249号公報や特開昭59−1
62563号公報には、トナー中に磁性粉を含有させた
磁性粉内添トナーを用いることが記載され、一方前記特
開平3−67268号公報には、トナー母体にシリカ粉
末及び磁性粉を添加混合した磁性粉外添トナーが記載さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】二成分系磁性現像剤
は、磁性キャリアーとトナーとを混合して使用した初期
においては、満足すべき帯電性能を示すものでも、所謂
スペント(トナー)の発生によって帯電性能が劣化し、
その寿命が短かくなることが知られている。
【0007】このスペント(トナー)とは、磁性キャリ
アーの表面にトナー成分がフィルム状に付着析出する現
象であり、磁性キャリアーの表面がトナーのそれに近い
ものとなってくるため、摩擦帯電列が近づき、所定の帯
電性能が得られなくなる。かくして、スペントが発生す
ると、磁性キャリアーを廃棄し、新しい磁性キャリアー
と交換しなければならないという不都合を生じるのであ
る。
【0008】従って、本発明の目的は、耐スペント性と
帯電安定性とに優れ且つトナー及びキャリアーの寿命が
延長化された二成分系磁性現像剤を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、トナー粒子中に移行
性の帯電制御剤を含有しないにもかかわらず安定した帯
電性が得られ、現像に際してはトナー飛散なしに見掛の
現像感度を増大させ得るCCA(帯電制御剤)を含有し
ない(CCAレス)二成分系磁性現像剤用トナーを提供
するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、二成分
系磁性現像剤用トナーにおいて、定着樹脂媒質がアニオ
ン性極性基を有する共重合樹脂乃至樹脂組成物であり、
前記トナーは樹脂媒質100重量部当たり0.1乃至5
重量部の磁性粉及び4乃至15重量部の分散pH7未満
で、BET比表面積90乃至200m2 /g及びDBP
吸油量50ml/100g以上のカーボンブラックを含
有し且つ該トナーをメタノールで抽出した抽出液の波長
400〜700nm及び280〜350nmの吸収ピー
クが実質上ゼロであることを特徴とする二成分系磁性現
像剤用トナーが提供される。
【0011】本発明によればまた、二成分系磁性現像剤
用トナーにおいて、定着樹脂媒質がアニオン性極性基を
有する共重合樹脂乃至樹脂組成物であり、前記トナーは
樹脂媒質100重量部当たり0.1乃至5重量部の磁性
粉及び4乃至15重量部の分散pH7未満で、BET比
表面積90乃至200m2 /g及びDBP吸油量50m
l/100g以上のカーボンブラックを含有し且つ該ト
ナーをメタノールで抽出した抽出液の波長400〜70
0nm及び280〜350nmの吸収ピークが実質上ゼ
ロである体質基準粒子径5乃至15μmのトナー粒子の
表面に、体積基準粒子径0.05乃至1.0μmのスペ
ーサー粒子を含有する微粉流動性改良剤を付着させて成
ることを特徴とする二成分系磁性現像剤用トナーが提供
される。
【0012】
【作用】本発明者らは、トナーのスペント発生を防止す
べく研究を重ねた過程で次の如き興味のある事実を見出
した。
【0013】添付図面の図1は、正帯電像の現像に用い
る従来の二成分系磁性現像剤用トナーの内、帯電制御剤
としてクロム錯塩染料(2:1型)を含有するトナーを
メタノールで抽出した抽出液の波長400乃至700n
mでの吸光度曲線である、図2は帯電制御剤としてサリ
チル酸金属錯体を用いたトナーのメタノール抽出液の波
長280乃至350nmでの吸光度曲線である。
【0014】これらの結果によると、抽出液は何れも帯
電制御剤に基づく特性吸収ピークを示しており、これは
トナー粒子表面には帯電制御剤がかなり高濃度で含有し
ていることを意味している。これは、帯電制御剤は、ト
ナー中に内添してもトナー粒子表面に移行し、この移行
によって摩擦帯電による電荷を制御するという考えとも
よく符合するものである。
【0015】一方、図3は、図1の測定に使用したトナ
ーを二成分系磁性現像剤として使用し、スペントによる
帯電不良が発生したキャリアーについて、同様にメタノ
ールで抽出し、この抽出液の波長400乃至700nm
の吸光度曲線を測定したものである。
【0016】この測定結果によると、キャリアー表面に
も帯電制御剤が高濃度に付着、析出しており、スペント
による帯電不良は、従来考えられていたトナー樹脂によ
るキャリアー表面の単なるフイルミングではなく、帯電
制御剤のキャリアー表面への移行であるという驚くべき
事実が明らかとなった。
【0017】この事実は、図4及び図5を参照すること
により一層明白となる。図4及び図5は、帯電制御剤を
含有するトナーと磁性キャリアーとの混合物並びに帯電
制御剤を含有しないトナーと磁性キャリアーとの混合物
を混合した場合に、混合時間とスペント量との関係並び
に混合時間と帯電量との関係を夫々プロットしたもので
ある。これらの結果によると、帯電制御剤を含有せしめ
たものは、含有しないトナーに較べてスペント量が多
く、帯電量の減少が大きくなるという事実が明らかとな
る。
【0018】更に、図6は、スペントが付着したキャリ
アーのスペント量とスペントトナー中の帯電制御剤との
関係を測定したものであり、図6中、点線はトナー処方
から計算される予測値をプロットしたものである。この
結果によると、スペント発生の初期程、帯電制御剤がキ
ャリアー表面に選択的に移行、付着しているという事実
が明らかとなる。尚、図5,図6は、トナー補給のない
閉鎖系での結果であり、複写機内でのトナーの入替えが
ある場合は、帯電制御剤の有無による差は更に広がるも
のと予想できる。
【0019】更にまた、図7は、トナー中の各成分単独
と磁性キャリアーとを混合した場合における混合時間と
スペント量との関係を示している。この結果によると、
帯電制御剤は、トナー中の各成分の内でも圧倒的にキャ
リアー表面に移行し、スペントを発生しやすい成分とい
うことが明白となった。
【0020】以上のことから、従来の二成分系磁性現像
剤におけるスペント発生による帯電不良は、図8の説明
図に示す通り、混合使用初期においては、キャリアーが
+及びトナーが−に帯電していたものが、キャリアー表
面に帯電制御剤が選択的に移行したスペントが形成され
るに従って、スペント層が−に帯電され、+に帯電した
逆極性トナーが形成されることによると説明できる。
【0021】本発明では、磁性キャリアー表面への帯電
制御剤の移行を防止するため、トナー粒子への移行性帯
電制御剤の内添乃至配合をとりやめた。これに伴なっ
て、本発明のトナーは、図9の吸光度曲線に示す通り、
メタノールで抽出したときにも、このメタノール抽出液
は、波長400乃至700nmでの吸収ピークが存在し
ないか、或いは存在したとしても吸光度が実質上ゼロで
ある。また、図9の吸光度曲線に示す通り、上記抽出液
について波長280乃至350nmで吸光度を測定して
も、吸収ピークがなく、吸光度が実質上ゼロである。こ
れにより、キャリアー表面への帯電制御剤の移行を抑制
し、耐スペント性を向上させたことが本発明の第一の特
徴である。
【0022】ところで、図5に示す通り、帯電制御剤を
含有させないトナーでは、帯電制御剤を配合したトナー
に比して帯電量がどうしても不足になる。本発明では、
これを防止するため、定着用樹脂媒質として、アニオン
性極性基を有する共重合用樹脂乃至樹脂組成物を使用す
る。この樹脂乃至樹脂組成物の使用により、現像に際し
て必要最低限の摩擦帯電の電荷制御性が得られる。
【0023】アニオン性極性基は、トナーに帯電制御性
を与えるものではあるが、樹脂骨格に結合しているた
め、トナー粒子表面への移行がない反面、トナーの帯電
量が少なくなったり、またその帯電が不安定となり、現
像時の磁気ブラシにおけるトナー粒子とキャリアーとの
クーロン力による結合が弱くなり、特に高速複写になれ
ばなる程、トナー飛散が著しくなり、これより、複写機
のトナー汚染や複写物のカブリ濃度が増大するという欠
点が認められる。
【0024】本発明では、これを防止するため、トナー
中に磁性粉を特定の量で含有させ、トナー対キャリアー
のクーロン力に加えて、トナー対キャリアーの磁気的吸
引力でトナー飛散が防止されるようにする。
【0025】磁性粉の添加量は、トナーの樹脂媒質10
0重量部当たり0.1乃至5重量部、特に0.3乃至2
重量部の範囲にあることも重要であり、上記範囲よりも
少ないと、所望のトナー飛散防止効果が達成されず、一
方上記範囲よりも多いと、静電潜像へのトナー付着量が
減少して、画像濃度が低下する傾向がある。
【0026】本発明のトナーには、これを着色するため
に、カーボンブラックを配合するが、CCAレストナー
では、用いるカーボンブラックの化学的及び物理的特性
がトナーの帯電安定性、特に転写効率に大きな影響を与
えることがわかった。
【0027】即ち、本発明では、分散pHが7未満で、
BET比表面積が90乃至200m2/g及びDBP吸油
量(媒体としてジブチルフタレートを使用した吸油量)
が50ml/100g以上のカーボンブラックを、樹脂
媒質100g当たり2乃至15重量部、特に5乃至12
重量部の量で含有させることにより、CCAレストナー
でも均一な帯電性が得られ、トナーの帯電を安定化させ
ることができ、これによりトナーの転写効率を高めるこ
とができる。
【0028】後述する実施例1〜8の表1を参照された
い。カーボンブラックとしては分散pH(カーボンブラ
ックを水中に分散させたときのpH)は8乃至9のもの
が普通であるが、この普通のカーボンブラックを用いた
CCAレストナーの転写効率は、65%程度であるのに
すぎないのに対して、分散pHが7未満のものを用いる
ことにより、転写効率を80%以上に向上させることが
できる。また、上記pHのカーボンブラック粒子は本発
明の樹脂媒質中への分散性にも優れている。
【0029】また、本発明に使用するカーボンブラック
は、BET比表面積が90乃至200m2 /gと比較的
小さく、DBP吸油量が50ml/100gと大きいの
が特徴であるが、BET比表面積が上記範囲よりも大き
いものや、DBP吸油量が上記範囲よりも小さいものに
比して、やはり転写効率を高めることができる。
【0030】CCAレストナーの帯電性に及ぼすカーボ
ンブラック物性の影響は複雑で、その理由は未だ推測の
域をでないが、カーボンブラック粒子の表面状態及びカ
ーボンブラック粒子のつながった状態(structure) が
トナー粒子の帯電性に重要な影響を与えていることは確
かである。
【0031】本発明のトナーは、一般に5乃至15μm
の粒径を有しているが、このトナー粒子の表面に、粒径
0.05乃至1.0μmのスペーサー粒子を含有する微
粉流動性改良剤を外添によって付着させることが望まし
い。
【0032】一般に、トナーには粉体的流動性を改善す
るため、微粒子シリカ等の流動性改良剤を外添により付
着させ使用しているが、本発明においては、この流動性
改良剤中に粒径0.05乃至1.0μmのスペーサー粒
子を介在させることにより、トナー像と感光体表面の潜
像との結合を弱めて、トナー像の剥離が容易に行われる
ようにし、これによりトナー像転写工程での転写効率を
更に向上させることができる。
【0033】
【発明の好適態様】
[樹脂媒質]本発明で使用する定着用樹脂媒質は、アニ
オン性極性基を有する共重合樹脂乃至樹脂組成物であ
る。アニオン性極性基としては、カルボン酸、スルホン
酸、ホスホン酸等の任意の極性基が挙げられるが、カル
ボン酸型のものが特に好適である。アニオン性極性基を
有する共重合樹脂は、アニオン性極性基を有する単量体
を、ランダム共重合、ブロック共重合、或いはグラフト
共重合等により樹脂中に組み込んだものである。共単量
体の適当な例は次の通りである。
【0034】カルボン酸型のものとしては、エチレン系
不飽和カルボン酸、例えば、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマー
ル酸、マレイン酸或いはフマール酸等の低級アルキルハ
ーフエステル等が挙げられる。
【0035】スルホン酸型のものとしては、スチレンス
ルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸等が挙げられる。
【0036】ホスホン酸型のものとしては、2−アシッ
ドホスホキシプロピルメタクリレート、2−アシッドホ
スホキシエチルメタクリレート、3−クロロ−2−アシ
ッドホスホキシプロピルメタクリレート等が挙げられ
る。
【0037】これらのアニオン性極性基含有単量体単位
は、遊離の酸であっても、またナトリウム、カリウム等
のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカ
リ土類金属、亜鉛等で中和されていてもよい。
【0038】樹脂乃至樹脂組成物の主体となる他の単量
体は、生成重合体がトナーに要求される定着性と検電性
とを有するものであり、エチレン系不飽和結合を有する
単量体の1種又は2種以上の組み合わせが使用される。
【0039】このような単量体の適当な例は、アクリル
系単量体、モノビニル芳香族単量体、ビニルエステル系
単量体、ビニルエーテル系単量体、ジオレフィン系単量
体、モノオレフィン系単量体等である。
【0040】アクリル系単量体としては、例えば式
【化1】 式中、R1 は水素原子又は低級アルキル基、R2 は水素
原子、炭素数12迄の炭化水素基、ヒドロキシアルキル基
である、のアクリル系単量体、特にアクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2
−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリ
ル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキ
シル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロ
キシアクリル酸エチル、γ−ヒドロキシアクリル酸プロ
ピル、δ−ヒドロキシアクリル酸ブチル、β−ヒドロキ
シメタクリル酸エチル等が挙げられる。
【0041】モノビニル芳香族単量体としては、例えば
【化2】 式中、R3 は水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原
子であり、R4は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン
原子、アルコキシ基、アミノ基、ニトロ基等であり、Φ
はフェニレン基である、のモノビニル芳香族炭化水素、
例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、α−クロロスチレン、o−、m−、p−クロロスチ
レン、p−エチルスチレン等の単独又は2種以上の組合
せを挙げることができる。
【0042】更に他の単量体としては以下のものが夫々
挙げられる。
【化3】CH=CH−OOCR5 式中、R5 は水素原子又は低級アルキル基である、のビ
ニルエステル、例えばギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル等。
【0043】
【化4】CH=CH−O−R6 式中、R6 は炭素数12迄の1価炭化水素基である、の
ビニルエーテル、例えばビニルメチルエーテル、ビニル
エチルエーテル、ビニル−n−ブチルエーテル、ビニル
フェニルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル等。
【0044】
【化5】 式中、R7 、R8 、R9 の各々は水素原子、低級アルキ
ル基又はハロゲン原子である、のジオレフィン類、特に
ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等。
【0045】
【化6】 式中、R10、R11の各々は水素原子又は低級アルキル基
である,のモノオレフィン類、特にエチレン、プロピレ
ン、イソブチレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メ
チルペンテン−1等。
【0046】本発明に用いるアニオン性極性基を有する
共重合樹脂は、遊離酸の場合、酸価で表して、2乃至3
0、特に5乃至15となるようにアニオン性極性基の濃
度を有していることが望ましい。共重合樹脂のアニオン
性極性基の一部乃至全部が中和されている場合にも、上
記酸価に対応するアニオン性極性基濃度を有するのがよ
い。
【0047】共重合樹脂中のアニオン性極性基濃度が上
記範囲よりも少ないときには、トナーの帯電性が不満足
となり易く、一方上記範囲よりも多いと、トナーが湿度
敏感性となり好ましくない。
【0048】好適な共重合樹脂は、アニオン性極性基含
有単量体と、「化1」のアクリル系単量体の一種或いは
二種以上を必須成分として含有し、所望により、「化
2」乃至「化6」の単量体を任意成分として含有する共
重合樹脂である。
【0049】本発明において、アニオン性極性基含有共
重合樹脂は上記の通り、単独で使用できるほか、アニオ
ン性極性基含有共重合樹脂の二種以上を含む組成物、或
いはアニオン性極性基含有共重合樹脂とアニオン性極性
基を有しない共重合樹脂との組成物の形でも定着用樹脂
媒質として使用し得る。
【0050】定着用樹脂媒質が樹脂組成物から成る場
合、樹脂組成物全体としてのアニオン性極性基の濃度
は、共重合樹脂について述べた前記範囲にあるのがよ
い。
【0051】[磁性粉]磁性材料顔料としては、従来磁
性トナーに使用されている磁性粉、例えば、四三酸化鉄
(Fe34 )、三二酸化鉄(γ−Fe23 )、酸化
鉄亜鉛(ZnFe24 )、酸化鉄イットリウム(Y3
Fe512)、酸化鉄カドミウム(CdFe24 )、
酸化鉄ガドリウム(Gd3 Fe512)、酸化鉄銅(C
uFe24 )、酸化鉄鉛(PbFe1219)、酸化鉄
ニッケル(NiFe24 )、酸化鉄ネオジウム(Nd
FeO3 )、酸化鉄バリウム(BaFe1219)、酸化
鉄マグネシウム(MgFe24 )、酸化鉄マンガン
(MnFe24 )、酸化鉄ランタン(LaFeO
3 )、鉄粉(Fe)、コバルト粉(Co)、ニッケル粉
(Ni)等を用いることができる。
【0052】本発明の目的に特に好適な磁性粉は微粒子
状四三酸化鉄(マグネタイト)である。好適なマグネタ
イトは正8面体状で、粒子径が0.05乃至1.0μm
のものである。このマグネタイト粒子は、シランカップ
リング剤、チタン系カップリング剤等で表面処理されて
いてもよい。
【0053】[カーボンブラック]本発明では、前記樹
脂媒質中に、pH7未満で、BET比表面が90乃至2
00m2 /g及びDBP吸油量が50ml/100g以
上のカーボンブラック15重量%含有させる。
【0054】カーボンブラックとして、上記条件を満足
するものは全て使用できるが、特にファーネスブラック
を有利に使用できる。pH7未満のものはカーボンブラ
ック粒子表面に酸性基(例えばカルボキシル基等)を有
しており、このものは、カーボンブラックを酸処理等の
化学処理に付したり、或いは酸添着処理によっても得る
ことができる。これらの処理に使用する酸としては、塩
酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸や酢酸、クエン酸、
プロピオン酸、安息香酸、サルチル酸、トルエンスルホ
ン酸等の有機酸等を挙げることができる。酸の量は分散
pHを7未満とするような微量であり、トナーの電気的
特性に悪影響を与えることはない。
【0055】[トナー組成物]本発明のトナー組成物に
は、上述した必須成分に加えて、従来トナー中に配合さ
れている配合剤を配合できる。その例は熱定着用離型剤
である。
【0056】熱定着用離型剤としては、各種ワックス類
や低分子量オレフィン系樹脂等が使用される。オレフィ
ン系樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、プ
ロピレン−エチレン共重合体が使用されるが、ポリプロ
ピレンが特に好適である。
【0057】[トナーの製法]本発明のトナーは、粉砕
分級法、溶融造粒法、スプレー造粒法、重合法等のそれ
自体公知の方法で製造し得るが、粉砕分級法が一般的で
ある。これらの各トナー成分は、ヘンシェルミキサー等
の混合機で前混合したのち、二軸押出機等の混練装置を
用いて混練し、この混練組成物を冷却した後、粉砕し、
分級してトナーとする。トナーの粒径は、一般にコール
ターカウンターによるメジアン径が5乃至15μm、特
に7乃至12μmの範囲内にあるのがよい。
【0058】トナー粒子の表面には、必要に応じ疎水性
気相法シリカ等の流動性改良剤を、外添により付着させ
てトナーの流動性を改善することができる。流動性改良
剤の量は、トナー当たり0.1乃至2.0重量%の量で
外添するのがよい。本発明の好適態様によれば、この際
流動性改良剤中に、上記流動性改良剤よりも粒径の大き
い粒径0.05乃至1.0μmのスペーサー粒子を含有
させて、転写効率を向上させる。
【0059】スペーサー粒子としては、上記粒径を有す
る有機或いは無機の不活性定形粒子であれば、何れをも
使用し得るが、一般には、前述した磁性粉、特に微粒子
状四三酸化鉄(マグネタイト)を使用するのが好まし
い。というのは、トナー粒子表面に付着して存在する磁
性粉もトナー飛散にも有効に作用するからである。微粒
子状四三酸化鉄(マグネタイト)等のスペーサー粒子
は、トナー当たり0.1乃至10重量%の量で外添する
のがよい。流動性改良剤及びスペーサー粒子をトナーに
外添するに際しては、予め流動性改良剤とスペーサー粒
子とを粉砕条件下に緊密に混合し、この混合物をトナー
に添加して十分に解碎するのがよい。
【0060】[用途]本発明によるトナーは、磁性キャ
リアーと混合し、二成分現像剤として使用する。磁性キ
ャリアーとしては、好適にはフェライト系の磁性キャリ
アー、特にCu,Zn,Mg,Mn及びNiから成る群
より選ばれた金属成分の少なくとも1種、好適には2種
以上含有するソフトフェライト、例えば、銅−亜鉛−マ
グネシウムフェライトの焼結フェライト粒子、特に球状
粒子が使用される。磁性キャリアーの表面は、未コート
のものでもよいが、一般には、シリコーン樹脂、フッ素
系樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、ウレタン系樹脂等
でコートされているのがよい。キャリアーの飽和磁化は
30乃至70emu/g ,特に40乃至60emu/g の範囲に
あるのが望ましい。磁性キャリアーの粒径は20乃至1
40μm,特に50乃至100μm の範囲にあることが望
ましい。
【0061】磁性キャリアーとトナーとの混合比は、一
般に98:2乃至90:10の重量比、特に97:3乃
至94:6の重量比にあるのがよい。
【0062】本発明のトナーを用いる静電写真複写法に
おいて、静電潜像の形成はそれ自体公知の任意の方式で
行うことができ、例えば導電性基板上の光導電層を一様
に荷電した後、画像露光して静電潜像を形成させること
ができる。静電像の現像は、二成分系磁性現像剤の磁気
ブラシを基板と接触させることにより容易に行われる。
現像により形成されたトナー像は複写紙上に転写され、
このトナー像を加熱ロールと接触させることにより定着
が行われる。
【0063】
【実施例】本発明を次の例で更に説明する。 実施例1 (トナー組成) (重量部) 定着用樹脂 100 カルボキシル基を有するスチレンアクリル共重合体 磁性粉 マグネタイト 2.0 着色剤 カーボンブラック 7.0 pH 3.5 BET比表面積 134m2 /g DBP吸油量 100ml/100g 上記組成物を二軸押し出し機にて溶融混練し、ついでこ
の混練物をジェットミルで粉砕、風力分級機で分級し、
平均粒径10.0μmのトナー粒子を得た。このトナー
粒子に、スペーサー粒子として平均粒径が0.2μmの
疎水性シリカをトナー粒子100重量部に対して0.3
重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで2分間混合して
本発明のトナーを得た。
【0064】実施例2 実施例1のトナーにさらに平均粒径0.3μmの磁性粉
(マグネタイト)をトナー100重量部に対して1.0
重量部の割合で添加し、ヘンシェルミキサーで混合し本
発明のトナーを得た。
【0065】実施例3 カーボンブラックの含有量を4重量部とした以外は実施
例2と同様にして本発明のトナーを得た。
【0066】実施例4 カーボンブラックの含有量を15重量部とした以外は実
施例2と同様にして本発明のトナーを得た。
【0067】実施例5 pHが2.5、DBP吸油量が60ml/g、BET比
表面積138m2 /gであるカーボンブラックを用いる
以外は実施例2と同様にして本発明のトナーを得た。
【0068】実施例6 pHが4.0、DBP吸油量が72ml/g、BET比
表面積96m2 /gであるカーボンブラックを用いる以
外は実施例2と同様にして本発明のトナーを得た。
【0069】実施例7 pHが3.5、DBP吸油量が100ml/g、BET
比表面積190m2 /gであるカーボンブラックを用い
る以外は実施例2と同様にして本発明のトナーを得た。
【0070】実施例8 pHが6.0、DBP吸油量が70ml/g、BET比
表面積120m2 /gであるカーボンブラックを用いる
以外は実施例2と同様にして本発明のトナーを得た。
【0071】比較例1 pHが8.0、DBP吸油量が45ml/g、BET比
表面積127m2 /gであるカーボンブラックを用いる
以外は実施例2と同様にして本発明のトナーを得た。
【0072】比較例2 DBP吸油量が70ml/gであるカーボンブラックを
用いる以外は比較例1と同様にしてトナーを得た。
【0073】比較例3 pHが2.5、DBP吸油量が100ml/g、BET
比表面積560m2 /gであるカーボンブラックを用い
る以外は実施例2と同様にして本発明のトナーを得た。
【0074】比較例4 pHが4.0、DBP吸油量が42ml/g、BET比
表面積65m2 /gであるカーボンブラックを用いる以
外は実施例2と同様にしてトナーを得た。
【0075】比較例5 pHが7.0、DBP吸油量が115ml/g、BET
比表面積220m2 /gであるカーボンブラックを用い
る以外は実施例2と同様にしてトナーを得た。
【0076】比較例6 磁性粉(マグネタイト)を含有量が0である以外は、実
施例2と同様にしてトナーを得た。
【0077】比較例7 磁性粉(マグネタイト)を含有量が6重量部である以外
は、実施例2と同様にしてトナーを得た。
【0078】比較例8 電荷制御剤(「ボントロンS−34」オリエント化学社
製)を1重量部内添した以外は実施例2と同様にしてト
ナーを得た。
【0079】(評価試験)各実施例および比較例で得た
トナーに、それぞれ平均粒径100μmのフェライトキ
ャリアを配合し、均一に混合してトナー濃度3.5%の
2成分現像剤を作製した。ついで、三田工業社製の電子
複写機(商品名「DC−7085」)の改造機を用いて
4万枚の複写を行った。複写に用いた原稿は、文字原稿
で黒色部の面積率が8%のものを、所定枚数ごとにサン
プリングする原稿は黒べた部を含む黒色部の面積率が1
5%のものを用いた。
【0080】各試験方法は以下のとおりである。 (a) 画像濃度(I.D.) 所定枚数毎に4万枚までの複写画像中に黒べた部の濃度
を反射濃度計(型番「TC−6D」東京電色社製)を用
いて測定した。評価結果を表1に示す。
【0081】(b) かぶり濃度(F.D.) 非画像部の濃度を反射濃度計(型番「TC−6D」東京
電色社製)で測定し、ベース紙(複写する前の紙濃度)
との差で表した。評価結果を表1に示す。
【0082】(c)転写効率 複写開始前のトナーホッパー内のトナー量と、所定枚数
複写後のトナーホッパー内の量とを測定し、その差から
トナー消費量を算出した。一方、所定枚数複写の間にク
リーニング工程において回収されたトナー量を測定し、
トナー回収量を得た。これらの値から、次式によりトナ
ーの転写効率を算出した。評価結果を表1に示す。
【0083】(評価結果)実施例1〜8は画像濃度、か
ぶりが安定し特に転写効率は非常に良好であった。これ
に対して、pH8.0のカーボンブラックを使用した比
較例1,2では複写テストの初期から帯電量分布がブロ
ードで、かぶりが発生し画像濃度、転写効率が低下し
た。これは、pHが小さいものは揮発分が小さく樹脂と
の漏れ性が悪い、すなわち分散性が悪いことに起因す
る。また、pH7.0のカーボンブラックを使用してい
る比較例3も比較例1,2と同様の効果が得られた。ま
た、比表面積560m2 /gのカーボンブラックを使用
した比較例3でも、かぶりの発生は抑えられず転写効率
が非常に低かった。これは粒径が小さい、すなわち比表
面積が大きくなりすぎることで不均一な2次凝集体とな
り、これとトナー構成物との分散性が悪く均一な帯電が
得られないことに起因する。また比表面積65m2
g、DBP吸油量42ml/100gのカーボンブラッ
クを使用した比較例4は比較例3とは逆に比表面積が小
さすぎて2次凝集体としての凝集力が強くなりすぎる。
このため樹脂中での分散性が悪くなり転写効率が低かっ
た。
【0084】比較例6では、磁性粉が含有していないた
めに耐刷試験中にトナー帯電量が上昇し画像濃度が低下
した。一方、磁性粉を6重量部入れた比較例7では、ト
ナーが現像スリーブ側に引き付けられてしまうため、感
光体上の潜像へ移らず画像濃度が低下した。
【0085】トナー中に電荷制御剤を含有させた比較例
8では、複写2万枚までは画像濃度、かぶりは良好であ
ったが、それ以後はトナー中の電荷制御剤がキャリア表
面に付着するため、帯電不良を起こしかぶりが発生し
た。
【0086】
【表1】
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、正帯電像に用いる二成
分系磁性現像剤用トナーにおいて、定着用樹脂媒質とし
て、アニオン性極性基を有する共重合樹脂乃至樹脂組成
物を使用し、且つトナーをメタノールで抽出した抽出液
の波長400乃至700nm及び280乃至350nm
での吸収ピークの吸光度が実質上ゼロとなるようにした
ことにより、必要最低限の摩擦帯電の電荷制御性が得ら
れると共に、帯電制御剤のキャリアー表面への移行とこ
のスペントによる帯電不良が解消され、トナーの帯電性
能を長期にわたって安定化することができ、トナー及び
キャリアーの寿命を延長化することができる。
【0088】また、樹脂媒質100重量部当り0.1乃
至5重量部の磁性粉を含有させることにより、トナー対
キャリアーのクーロン力に加えて、トナー対キャリアー
の磁気的吸引力でトナー飛散が防止されるようになる。
更に、本発明では、トナー粒子1個当りの帯電量を比較
的少ないレベルとし、一定帯電量の静電潜像に付着する
トナー粒子の数を増大させて、見掛の現像感度を増大さ
せることができる。
【0089】また、樹脂媒質100重量部当たり4乃至
15重量部の特定のカーボンブラックを含有させること
により、トナーの均一帯電性を付与し、帯電を安定化さ
せることにより、感光板から紙へのトナーの転写効率を
高めることができる。
【0090】更にまた、トナーに外添する流動性改良剤
中に粒径0.05乃至1μmのスペーサー粒子を介在さ
せることにより、トナー像と感光体表面の潜像との結合
を弱めて、トナー像の剥離が容易に行われるようにし、
これによりトナー像転写工程での転写効率を更に向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】帯電制御剤としてクロム錯塩染料(2:1型)
を含有するトナーをメタノールで抽出した抽出液の波長
400乃至700nmでの吸光度曲線である。
【図2】帯電制御剤としてサリチル酸金属錯体を用いた
トナーのメタノール抽出液の波長280乃至350nm
での吸光度曲線である。
【図3】図1の測定に使用したトナーを二成分系磁性現
像剤として使用し、スペントによる帯電不良が発生した
キャリアーについて、同様にメタノールで抽出し、この
抽出液の波長400乃至700nmの吸光度曲線を測定
したグラフである。
【図4】帯電制御剤を含有するトナーと磁性キャリアー
との混合物並びに帯電制御剤を含有しないトナーと磁性
キャリアーとの混合物を混合した場合に、混合時間とス
ペント量との関係をプロットしたグラフである。
【図5】帯電制御剤を含有するトナーと磁性キャリアー
との混合物並びに帯電制御剤を含有しないトナーと磁性
キャリアーとの混合物を混合した場合に、混合時間と帯
電量との関係を夫々プロットしたグラフである。
【図6】スペントが付着したキャリアーのスペント量と
スペントトナー中の帯電制御剤との関係を測定したグラ
フである。
【図7】トナー中の各成分単独と磁性キャリアーとを混
合した場合における混合時間とスペント量との関係を示
すグラフである。
【図8】従来の二成分系磁性現像剤におけるスペント発
生による帯電不良の発生を説明する説明図である。
【図9】本発明のトナーをメタノールで抽出した抽出液
の(波長280乃至350nm)、波長400乃至70
0nmでの吸光度曲線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 G03G 9/08 361 371 375 (72)発明者 石丸 聖次郎 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 藤井 和彦 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二成分系磁性現像剤用トナーにおいて、
    定着樹脂媒質がアニオン性極性基を有する共重合樹脂乃
    至樹脂組成物であり、前記トナーは樹脂媒質100重量
    部当たり0.1乃至5重量部の磁性粉及び4乃至15重
    量部の分散pH7未満で、BET比表面積90乃至20
    0m2 /g及びDBP吸油量50ml/100g以上の
    カーボンブラックを含有し且つ該トナーをメタノールで
    抽出した抽出液の波長400〜700nm及び280〜
    350nmの吸収ピークが実質上ゼロであることを特徴
    とする二成分系磁性現像剤用トナー。
  2. 【請求項2】 二成分系磁性現像剤用トナーにおいて、
    定着樹脂媒質がアニオン性極性基を有する共重合樹脂乃
    至樹脂組成物であり、前記トナーは樹脂媒質100重量
    部当たり0.1乃至5重量部の磁性粉及び4乃至15重
    量部の分散pH7未満で、BET比表面積90乃至20
    0m2 /g及びDBP吸油量50ml/100g以上の
    カーボンブラックを含有し且つ該トナーをメタノールで
    抽出した抽出液の波長400〜700nm及び280〜
    350nmの吸収ピークが実質上ゼロである体質基準粒
    子径5乃至15μmのトナー粒子の表面に、体積基準粒
    子径0.05乃至1.0μmのスペーサー粒子を含有す
    る微粉流動性改良剤を付着させて成ることを特徴とする
    二成分系磁性現像剤用トナー。
JP5291022A 1993-08-19 1993-11-19 二成分系磁性現像剤用トナー Pending JPH07140707A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0841596A1 (en) * 1996-11-11 1998-05-13 Canon Kabushiki Kaisha Non-magnetic toner for developing electrostatic image, process for producing non-magnetic toner particles, and image forming method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0841596A1 (en) * 1996-11-11 1998-05-13 Canon Kabushiki Kaisha Non-magnetic toner for developing electrostatic image, process for producing non-magnetic toner particles, and image forming method

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