JPH07140025A - 触覚センサ - Google Patents

触覚センサ

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Publication number
JPH07140025A
JPH07140025A JP5307523A JP30752393A JPH07140025A JP H07140025 A JPH07140025 A JP H07140025A JP 5307523 A JP5307523 A JP 5307523A JP 30752393 A JP30752393 A JP 30752393A JP H07140025 A JPH07140025 A JP H07140025A
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JP
Japan
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slip
tactile
sensor
pressure
film
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Application number
JP5307523A
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English (en)
Inventor
Youji Yamada
陽滋 山田
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力変換器を具備し、多軸力検出機能を有す
る触覚センサを提供する。 【構成】 平面視三角形の頂点の各々に圧力変換器10
を配置し、その各々に当接するように押圧部材26を配
設する。この押圧部材を三角形の頂点に対応する点で支
持すると共に、反対側に突出するコア部材24を内蔵す
るように、触覚ヘッド23を突出形成してセンサ素子1
を構成する。このセンサ素子を有する触覚センサにより
3軸力を検出できる。更にスリップ検出部材25を内蔵
することにより、スリップ振動も検出し得る。そして、
上記センサ素子3個を三角形の頂点に配置して触覚セン
サを構成することにより回転スリップと並進スリップが
識別可能となる。圧力変換器10は、絶縁弾性材料の弾
性フィルム12に連通孔を穿設し、これに密着して抵抗
体フィルム14を接合すると共に、上部電極16を連通
孔に嵌合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は触覚センサに関し、特に
圧力変換器を具備し検出対象に対する多軸力を検出し得
る触覚センサに係る。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットハンドの把持力制御、あ
るいは検出対象との接触検出に供すべく、ロボットフィ
ンガに付与される合力及びモーメントベクトルを検出す
る多軸力センサが用いられる。一方、検出対象の表面形
状の検出には、一般的に分布圧力変換器(トランスジュ
ーサ)を備えた触覚センサが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の各センサの機能
を兼備するセンサを構成することとすれば、各センサの
問題点を解消することができる。このため、多軸力検出
機能を備えた触覚アレーセンサが提案されているが、十
分な機能を有しているとは言えず、動的検出(例えば動
摩擦係数の検出)に必須なスリップ検出機能も有してい
ない。
【0004】また、触覚センサには、検出対象との接触
圧力を検出し電気信号に変換する圧力変換器が必須であ
るが、上述の各センサ機能を兼備するのに適切な構成と
する必要があり、またノイズに影響されないように構成
することが肝要である。
【0005】そこで、本発明は接触検出部に圧力変換器
を具備し、多軸力検出機能を有する触覚センサを提供す
ることを目的とする。
【0006】また、本発明の別の目的は、簡単な構成で
耐ノイズ性に優れ触覚センサに好適な圧力変換器を提供
することを目的とする。
【0007】更に、本発明の目的は、多軸力検出機能に
加えスリップ検出機能を有し、必要に応じ並進スリップ
と回転スリップを識別可能な構成とし得る触覚センサを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の触覚センサは、少くとも平面視三角形の頂
点の各々に配置し圧力変化を電気信号に変換して出力す
る少くとも3個の圧力変換器と、該圧力変換器の各々に
当接するように配設する押圧部材と、該押圧部材の各々
を少なくとも前記三角形の各頂点に対応する3点で支持
すると共に、前記押圧部材に対して反対側に突出するコ
ア部材と、該コア部材を内蔵するように突出形成し頂部
で検出対象に当接する触覚ヘッドとを備ることとしたも
のである。
【0009】前記触覚センサにおいて、圧力変換器は、
絶縁弾性材料のフィルムに連通孔を穿設して成る弾性フ
ィルムと、該弾性フィルムに密着して接合する抵抗体フ
ィルムと、該抵抗体フィルムに接合する可撓性の第1の
電極部材と、前記弾性フィルムの連通孔に嵌合すると共
に前記抵抗体フィルムに対して所定の空隙を介して対向
するように支持し、前記押圧部材が当接するように配設
する第2の電極部材を有し、該第2の電極部材に対し前
記第1の電極部材方向に付与する圧力を前記抵抗体フィ
ルムの接触抵抗の変化に変換し、該接触抵抗の変化に応
じた電気信号を出力するように構成するとよい。
【0010】前記触覚センサにおいて、圧電材料でフィ
ルム状に形成したスリップ検出部材を、前記コア部材と
前記押圧部材の各々との間に介装した状態で前記触覚ヘ
ッドに内蔵してセンサ素子を構成することが望ましい。
【0011】更に、前記触覚センサにおいて、前記圧力
変換器を正三角形の頂点に各1個及び各辺に等間隔で2
個ずつ配置すると共に、前記正三角形の頂点に配置され
た前記圧力変換器を含み、隣接する3個の前記圧力変換
器の各々に当接するように3個の前記触覚ヘッドを形成
してセンサ素子を計3個構成し、該3個のセンサ素子の
各々を構成する3個の前記圧力変換器の変換出力に基づ
き前記検出対象に対する3軸力を検出すると共に、前記
センサ素子の各々を構成する3個の前記圧力変換器の変
換出力に基づき前記センサ素子の各々に対する3軸力を
求め、該3軸力の合成結果に基づき前記検出対象の並進
スリップと回転スリップを識別するように構成すること
ができる。
【0012】尚、上記の触覚センサにおいては、前記弾
性フィルムをポリイミドフィルムとし、前記触覚ヘッド
をシリコンゴムで形成することが望ましい。また、前記
スリップ検出部材をポリフッ化ビニリデンによってフィ
ルム状に形成するとよい。
【0013】
【作用】上記の構成になる触覚センサにおいては、触覚
ヘッドの頂部に検出対象(図示せず)が接触し荷重が付
与されると、接触圧力がコア部材を介して少くとも3個
の押圧部材に伝達され、各押圧部材に当接する圧力変換
器が夫々押圧される。これにより、各圧力変換器に付与
される押圧力に応じた電気信号が出力される。而して、
各圧力変換器の出力に基づき検出対象に対する3軸力を
求めることができる。
【0014】請求項2の構成になる圧力変換器において
は、押圧部材によって、第2の電極部材に対し第1の電
極部材方向に圧力が付与されると、第2の電極部材は弾
性フィルムの連通孔内を所定の空隙分移動した後、抵抗
体フィルムに当接する。そして、第2の電極部材に対し
て更に圧力が付与されると、圧力に応じて抵抗体フィル
ムの接触抵抗が変化する。而して、第2の電極部材に対
する圧力変化が抵抗変化に変換され、例えば電圧出力と
して出力される。
【0015】更にスリップ検出部材を触覚ヘッドに内蔵
してセンサ素子を構成する触覚センサにおいては、所謂
スティックスリップも含め検出対象との間のスリップ振
動も検出することができる。
【0016】上述の構成になるセンサ素子を3個構成し
た触覚センサにあっては、3個の触覚ヘッドが当接した
検出対象の情報が各々の3個の圧力変換器及び各々のス
リップ検出部材を介して検出される。即ち、各センサ素
子において3個の圧力変換器の各々に付与される押圧力
に応じた出力が得られ、この出力に基づき検出対象に対
する各々の3軸力を求められると共に、スリップ振動も
検出される。更に、3個のセンサ素子における各々の3
個の圧力変換器の変換出力に基づき各々のセンサ素子に
対する3軸力が求められ、これらの3軸力の合成結果に
基づき並進スリップと回転スリップが識別される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1乃至図6は本発明の触覚センサの一実施例に
係るものであるが、先ず図3を参照して本実施例に供す
る圧力変換器の一実施例について説明する。本実施例の
圧力変換器10は、ポリイミドによって所定形状に形成
された弾性フィルム12、弾性を有する抵抗体でフィル
ム状に形成された抵抗体フィルム14、及び例えば銅板
で形成された可撓性の下部電極15の三層から成る基板
を有し、弾性フィルム12と抵抗体フィルム14との間
に接着剤層13が形成されている。
【0018】弾性フィルム12は例えば22μmのポリ
イミドフィルムで、この弾性フィルム12に例えば円形
の連通孔12aが穿設されている。この連通孔12aに
円柱状の上部電極16が摺動自在に嵌合され、上部電極
16の側面にはリード線17が接合されている。従っ
て、上部電極16は抵抗体フィルム14との間に所定の
空隙(約10μm)が形成された状態で保持されてい
る。尚、上部電極16に圧力が付与されていない状態
で、上部電極16と抵抗体フィルム14が接触しない限
り、両者間の空隙は略零に設定してもよい。また、本実
施例の上部電極16は例えば直径2mmで厚さ18μm
の銅製の円柱体であるが、他の部材と接合することとし
てもよい。而して、下部電極15が本発明の第1の電極
部材に相当し、上部電極16が第2の電極部材に相当す
る。
【0019】本実施例では、図4に示すように、弾性フ
ィルム12に対し平面視正三角形の頂点の各々に連通孔
12aが形成されると共に、各連通孔12aに夫々上部
電極16が嵌合されて後述のセンサ素子1に供する一ユ
ニットが構成され、このユニット3個で更に正三角形を
構成するように配置されている。結局、上部電極16が
正三角形の頂点及び各辺に等間隔で計9個配置されてい
る。
【0020】而して、例えば押圧部材26(後述)によ
って上部電極16に対し、下部電極15方向に圧力が付
与されると、上部電極16は弾性フィルム12の連通孔
12a内を上記空隙分移動した後、抵抗体フィルム14
に当接する。上部電極16に対して更に圧力が付与され
ると、圧力に応じて抵抗体フィルム14の接触抵抗が変
化する。これにより、上部電極16に対する圧力変化が
抵抗変化に変換され、後述するように電圧出力として出
力される。
【0021】上記の圧力変換器10は、図1及び図2に
示すように、触覚センサを構成するセンサ素子1の各々
に供される。図1において、圧力変換器10の上方に
は、検出対象に接触する接触部材20が配設されてお
り、接触部材20はフィルム状のシリコンゴム製のベー
スフィルム22を有し、これと一体的に半球状の触覚ヘ
ッド23が上方に突出形成されている。触覚ヘッド23
にはコア24及びスリップ検出部材25が内蔵され、押
圧部材26が下方に突出するように保持されている。
【0022】押圧部材26は例えばシリコンゴムによっ
て半球状に形成され、各圧力変換器10の上部電極16
の略中心に頂部が当接する位置に配置されている。そし
て、これらの押圧部材26を支持する三点を含み正三角
形の平面形状を有する台座部と、この台座部から上方に
延出する支持部を有する剛体のコア24が設けられてい
る。尚、コア24の支持部の先端は検出対象の表面粗さ
を検出するためかなり鋭く形成されている。
【0023】更に、このコア24の台座部を含む大きさ
の円板状に形成されたスリップ検出部材25が、コア2
4の台座部と押圧部材26との間に介装される形で配設
されている。而して、これらコア24、スリップ検出部
材25及び押圧部材26が所定の位置関係に配置された
後、シリコンゴムによって一体成型され、半球状の触覚
ヘッド23を備えた接触部材20が形成される。尚、触
覚ヘッド23及び押圧部材26は何れも半球状に形成さ
れており、頂部は球面であることが望ましいが、他の形
状としてもよい。
【0024】コア24は押圧部材26を支持すると共に
反対方向に延出する支持部を有しておればよく、必ずし
も図3に示す形状とする必要はない。例えば、正四面
体、正三角形の板体から垂直に棒状の支持部材を接合し
たもの、所謂テトラポッド形状のもの等種々の形状のも
のを採用することができる。スリップ検出部材25とし
ては、本実施例では有機圧電材料のポリフッ化ビニリデ
ン(PVDF)フィルムの上面及び下面に電極用のアル
ミニウム(図示せず)が蒸着されたものが用いられ、こ
れがコア24の下面に接合され、その下面に3個の押圧
部材26が接合された状態で触覚ヘッド23が一体成型
されるように構成されている。尚、スリップ検出部材2
5は円板状に限らず、コア24の台座部を包含する大き
さであればどのような形状でもよく、例えばコア24の
台座部の底面形状と略同一形状に形成してもよい。
【0025】図5はセンサ素子毎の検出回路を示すもの
で、スリップ検出部材25の出力は、例えばオペアンプ
を用いたI−Vコンバータ31(以下、変換回路31と
いう)によって電流−電圧変換され電圧信号として出力
され、これに基づき触覚ヘッド23の検出対象に対する
スリップ振動が検出される。また、上部電極16に対す
る押圧力は抵抗体フィルム14の接触抵抗の変化に変換
され、変換回路32を介して電圧信号として出力され
る。変換回路32は、抵抗体フィルム14を可変抵抗と
して固定抵抗R1,R2,R3と共に構成されたブリッ
ジ回路を有し、このブリッジ回路に電源電圧Vccが印加
され、その出力が差動増幅器を介して電圧Vf11として
出力されるように構成されている。尚、この出力電圧に
基づき各押圧部材26に付与された押圧力が検出され、
これらの検出結果に基づき3軸力が演算される。
【0026】上述の構成になる3個のセンサ素子1,
2,3は図2に二点鎖線で示したように、各々の上部電
極16が図2に破線で示した小さい正三角形の各々を形
成し、これら3個のセンサ素子1,2,3によって図2
の大きな正三角形を形成するように配設される。従っ
て、図3及び図4に示す接触部材20には3個の触覚ヘ
ッド23が図2の大きな正三角形に対応するように設け
られている。そして、これらの3個のセンサ素子1,
2,3を一組とし、これらを囲繞するように接触部材2
0の周縁部と弾性フィルム12の周縁部が接合され、触
覚センサが構成される。
【0027】そして、図6に示すように各センサ素子の
リード線が検出回路40に接続され、ここで入出力処
理、記憶、演算が行なわれる。検出回路40は図6に示
すように構成され、各圧力変換器10に接続される上述
の変換回路31を有し、従って各センサ素子毎に3つの
変換回路31が設けられている。また、各センサ素子毎
に上述の変換回路32を有する。更に、検出回路40は
マイクロプロセッサ41,メモリ42,タイマ43,イ
ンターフェース44等を内蔵しており、インターフェー
ス44に変換回路31,32が接続されている。尚、各
変換回路31,32の出力については必要に応じ増幅、
A/D変換等が行なわれるが、これらの回路はインター
フェース44に包含されるものとし、説明は省略する。
【0028】而して、検出回路40においては、各セン
サ素子の出力が電圧信号に変換された後、マイクロプロ
セッサ41で実行されるプログラムに従って各センサ素
子の3軸力が演算されると共に、スリップ振動の有無が
判定され、更に回転スリップと並進スリップの判別が行
なわれる。この検出回路40内の処理については後述す
る。尚、本発明の触覚センサに供する圧力変換器として
は上記図3に示した圧力変換器10に限らず、圧力変化
を電気信号に変換するものであれば、例えば静電容量セ
ンサ等、種々の圧力変換器を用いることができる。
【0029】次に、上述の構成になる触覚センサの作動
を説明する。先ず、触覚ヘッド23の頂部に検出対象が
当接すると、接触圧力がコア24を介して3個の押圧部
材26に伝達され、各押圧部材26に当接する上部電極
16が下部電極15方向に押圧される。これにより、各
圧力変換器10が作動し、各々に付与される押圧力に応
じた出力が得られる。そして、3個の圧力変換器10の
出力に基づき触覚ヘッド23に対する3軸力が演算され
る。また、スリップ検出部材25によって所謂スティッ
クスリップも含め触覚ヘッド23と検出対象との間のス
リップ振動も検出される。そして、後述するように、3
個のセンサ素子1,2,3の各々を構成する3個の圧力
変換器10の出力に基づき各々のセンサ素子の3軸力F
1 ,F2,F3 が求められ、これらの3軸力に基づき並
進スリップと回転スリップが識別される。
【0030】上記センサ素子1,2,3における押圧部
材23による圧力変換器10の圧力変換は以下の原理に
基づいて行なわれる。先ず、半径Rn の弾性半球状押圧
部材と半無限面との間の主接触力学はハーツィアン(He
rtzian)の接触力学を用いて解析することができる。図
7は解析に供する2次元接触状態を示すもので、x=0
でZ軸の値がCn からOに至るまで、接触面上に楕円形
に分布する力によって生ずる、(ρ,θ,ζ)点での歪
みの増加量dεz を積分すると、合計歪δz は数1のよ
うに表される。
【数1】 ここで、E及びνは夫々シリコンゴム製押圧部材の弾性
係数及びポアッソン比を表す。これはα=sinΘ=a
/Rn の関数であり、接触半径は、圧縮歪δc が接触円
の半径aに依存しないと仮定することによって得られ
る。即ち、下記数2及び数3に示すとおりである。
【数2】
【数3】 而して、半球状の弾性押圧部材の接触に起因する抵抗体
フィルムの抵抗Re は下記数4に示すように求められ
る。
【数4】 ここで、ρe 及びtは夫々抵抗率及び抵抗体フィルムの
厚さを表す。押圧部材としては、広い範囲で圧力を検出
するため、引張強度5.5×106 (N/m2 )のかな
り剛性のあるシリコンゴムが用いられる。
【0031】図8は外力Fが触覚ヘッドの頂部に付与さ
れる場合の平衡状態にある触覚ヘッドの静力学を示すも
ので、図9の2次元力学と等価である。M点(−1/
2,0,0)で作用する力ベクトルFM 、押圧部材の二
つの点B点(−1/2,√3/2,0)及びD点(−1
/2,−√3/2,0)で作用する力ベクトルFB 及び
D は下記数5に示す関係にある。
【数5】 二つの触覚ヘッドの間のゴム結合の剛性は等価ばね定数
S で表される。また、Z軸方向の弾性押圧部材の剛性
は等価ばね定数KC で表される。これらは下記数6に示
すように剛性マトリックスKの要素として表され、合成
剛さとして機能する。
【数6】
【0032】触覚ヘッド頂部のZ成分γは、半球の半径
が均等であるとき高さの比である。力F,FA 及びFM
(−Z方向で+Fn )は下記の数7乃至9で表される。
【数7】
【数8】
【数9】 ここでΔf 及びΔm は回転角Ψが小と仮定したときのモ
ーメントベクトルによって生ずる直線変位である。Fと
(FA ,FM )の関係は、力及びモーメントの平衡状態
下で未知回転中心C(XC ,ZC )と回転角Ψとが等し
いとすることによって求めることができる。3次元空間
の点A,B及びDにて3個の押圧部材の圧力情報が得ら
れるので、3個の押圧部材に作用する力F及びZ成分の
関係FZ =(FAZ,FBZ,FDZ)は下記数10及び数1
1に示すとおりである。
【数10】
【数11】
【0033】上記数10及び数11における力成分(F
t ,Fn )は3次元で表すとF=(FX ,0,FZ )に
相当する。A方向と同様に同じ力をB及びD方向に付与
すると、上記数10及び数11は、以下の数12乃至数
16のように表される。
【数12】
【数13】
【数14】
【数15】
【数16】 従って、FはFZ を検出することによって数17のよう
に演算することができる。
【数17】
【0034】次の直列接続の二つの伝達関数は、重ね合
される多数の周波数の中から対象面の主空間周波数を取
り出す際にスリップ検出性能を決定する。即ち、触覚ヘ
ッドの動的特性並びにスリップ検出部材及びI−Vコン
バータの感度である。後者のスリップ検出部材はもとも
とハイパスフィルタ性能を有しており、高周波の小さな
振動も検出することができる。従って、触覚ヘッドの動
的特性を解析することはスリップ検出の高感度性の確保
に寄与することになる。前述の静力学と同じモデルを用
いてセンサの高感度性を得るための主振動モードを解析
した。
【0035】触覚ヘッドがその平衡状態において小さな
動きをしたと仮定すると、運動エネルギーT及び位置エ
ネルギーVは下記数18及び数19に示すように表わさ
れる。
【数18】
【数19】 ここで、この場合の一般座標qはq=( Δf T ,Ψ)
T で表され、慣性マトリックスIn 及び剛性マトリック
スSt は次の数20及び数21のように求められる。
尚、右肩に付したTは転置を意味する。
【数20】
【数21】 ここで、m及びIC は質量及び回転中心C回りの慣性モ
ーメントである。前述の二つの式(数18及び数19)
をラグランジュの運動方程式に置換すると数22のよう
になる。
【数22】 ここでQは一般化力のコラムベクトルを示す。自由振動
は下記の数23を満足するωS で生じ、自然周波数fSi
(=ωS /2π,i=1,2,3)が下記数24乃至数
26のように求められる。
【数23】
【数24】
【数25】
【数26】
【0036】本実施例ではfS1=1.2kHz,fS2
3.9kHz,fS3=6.3kHzである。触覚ヘッド
の動的作用を考慮に入れて対象表面のスリップ速度VS
を決定することが望ましい。単にスリップ検出の高感度
化のため、表面粗さを表す対象表面f0 の主空間周波数
に、触覚ヘッドのスリップ速度を乗じた値が自然周波数
S (=fO ・vS )となる。逆に、例えば二つの対象
以上の表面粗さがFETを用いたセンサ出力の振幅によ
って比較される場合には、fS =fO ・vS を満足する
スリップ速度は回避されるべきである。
【0037】センサ素子の出力−荷重特性は図10に示
すように非線形を示す。0.1Nまでの小さい荷重に対
する不感領域は予負荷によって除去することができる。
ポリイミドフィルムの粘弾性は、応力緩和によるヒステ
リシスを伴う。動的特性はヒステリシスを示すだけでな
く飽和性を示すので、図11に示す特性を表現するには
記述関数が用いられる。図11の横軸はヒステリシスh
と規格化入力Xとの比(h/X)を表し、縦軸は規格化
入出力振幅比Nを表す。周波数が70Hzまでは良好な
動的応答性が得られるが、低周波数では大きなヒステリ
シスが生ずる。
【0038】図10の3軸力検出の静特性は、等しいF
t 及びFn を有する外力が、高さ割合γが1の触覚ヘッ
ドに付与されたときのもので、外力が増加すると顕著な
干渉(クロストーク)が現れ始める。
【0039】図12及び図13は固定センサに対する対
象物のスリップ速度に応じたスリップ検出の感度を示
す。実験では図12の歪率センサの出力に対し、付与さ
れた垂直力は一定で(1.2N)、スリップ速度は10
mm/sであったが、図13の歪率センサではスリップ
速度のみが100mm/sに変化した。両センサは同一
面上を摺動したので同じ振動パターンを形成したが、振
幅に大きな相違が生じた。実験に用いたサンプルの表面
粗さに対応すると思われた主空間周波数は約10mm-1
である。図13の実験では周波数fS ( =fO ・vS
が触覚ヘッドの自然周波数に近づき、振幅は大きくなっ
た。
【0040】上述のスリップは並進スリップのみに関す
るものであるが、ロボットにおいて対象物を把持し直す
ためには把持力を増大すると共に回転スリップを検出す
る必要があるので、回転スリップと並進スリップを識別
することが重要である。最大仕事不等式によれば、接線
面上のスリップ速度の方向は同面から延びる摩擦力成分
の方向と等しい。従って、センサ素子の力ベクトルの方
向に基づきスリップ振動の方向を推定することができ
る。本実施例では、3軸力検出機能を有する3個のセン
サ素子を備えているので、回転スリップと並進スリップ
を識別することができる。力の分布はベクトル場と下記
数27で得られる値RSとして定められる。
【数27】 ここで、ez は接触面に垂直な単位ベクトルである。
【0041】図14は回転スリップを表し、図15は並
進スリップを表す。両図の各柱体は各センサ素子から得
られた圧力データを表す三つのヒストグラムから成る。
柱体の高さはセンサ素子に加わる圧力に相当し、各柱体
の頂部の面は対応する力ベクトルの方向を示す。数27
で得られる値RSは図14では夫々0.25,−0.6
1,0.34であったが、図13では夫々−0.03
8,−0.05,0.075であった(単位N/m
m)。この差によって回転スリップと並進スリップを識
別できる。
【0042】図16は、上述の原理に基づいて行なわれ
る検出回路40による一連の演算処理を示すもので、初
期化等、一般的な処理は省略している。先ず、ステップ
101において各センサ素子の各々を構成する3個の圧
力変換器10の変換回路32の出力電圧が検出される。
即ち、図6に示すセンサ素子1の出力電圧Vf11,Vf
12,Vf13、センサ素子2の出力電圧Vf21,Vf22
Vf23及びセンサ素子3の出力電圧Vf31,Vf32,V
33が検出される。これらの各センサ素子の出力電圧
は、抵抗体フィルム14の抵抗変化、ひいては各センサ
素子に付与される圧力変化に対し所定の関数に従って変
化するので(図10参照)、例えばセンサ素子1の出力
電圧Vf11,Vf12,Vf13に応じて、センサ素子1の
3つの圧力変換器10が配置された各点に付与される圧
力が求められる。而して、この3点の圧力を成分とする
ベクトル力(上述の数17のFZ )が求められ、センサ
素子1のFZ の値としてFZ1が得られる。同様に、セン
サ素子2及び3について夫々FZ2 ,FZ3が得られる。
続いて、ステップ102に進み、これらの値FZ1
Z2,FZ3に応じて、上述の数17に基づきセンサ素子
1,2,3に対する3軸力F1 ,F2 ,F3 が演算され
る。
【0043】次に、ステップ103において、図6に示
す3つの変換回路31の出力電圧Vs1 ,Vs2 ,Vs
3 が検出され、ステップ104において夫々所定値Kp
と比較される。尚、ステップ104におけるVsiはV
1 ,Vs2 ,Vs3 の何れかを示す。ステップ104
において出力電圧Vs1 ,Vs2 ,Vs3 の何れかが所
定値Kp以上と判定されたときにはスリップ振動が生じ
ていると判定され、ステップ105以降に進む。
【0044】ステップ105においては、3軸力F1
2 ,F3 に応じて上述の数27に基づき判定値RSが
演算される。次に、この判定値RSが所定値Kr(例え
ば、0.1)と比較され、所定値Kr以上であれば回転
スリップと判定され(ステップ107)、所定値Krを
下回っている場合には並進スリップと判定される(ステ
ップ108)。尚、上記ステップ101,102の処理
はステップ104とステップ105の間に行なうことと
してもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、本発明の触覚センサにお
いては、触覚ヘッドの頂部の接触圧力がコア部材を介し
て少くとも3個の押圧部材に伝達され、各圧力変換器が
作動するように構成されているので、検出対象に対する
3軸力を良好な精度で求めることができる。
【0046】また、本発明に供される圧力変換器によれ
ば、第2の電極部材に対する第1の電極部材方向への圧
力変化が抵抗体フィルムの接触抵抗の変化に変換される
ように構成されているので、検出対象との接触を良好な
検出精度で検出し得ると共に、安定した出力特性を確保
することができる。
【0047】触覚ヘッドに更にスリップ検出部材を内蔵
してセンサ素子を構成する触覚センサにおいては、所謂
スティックスリップも含め検出対象との間のスリップ振
動も検出することができる。更に、3個のセンサ素子を
備えた触覚センサにおいては、各圧力変換器により検出
対象に対する3軸力を良好な精度で求めることができる
と共に、検出対象のスリップ振動も適切に検出すること
ができる。しかも、3個のセンサ素子の出力に基づき、
並進スリップと回転スリップが識別可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の触覚センサを構成するセン
サ素子の断面図である。
【図2】本発明の一実施例の触覚センサを構成するセン
サ素子の組付状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例における圧力変換器の一実施
例を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例における圧力変換器の一実施
例を示す平面図である。
【図5】本発明の一実施例の触覚センサを構成するセン
サ素子毎の検出回路の回路図である。
【図6】本発明の一実施例における触覚センサの構成を
示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施例における触覚センサの解析に
供する二次元接触状態を示す図である。
【図8】本発明の一実施例の触覚センサにおける触覚ヘ
ッド頂部の静力学系を示す図である。
【図9】図8の静力学系と等価な2次元力学系を示す図
である。
【図10】本発明の一実施例の触覚センサの垂直荷重−
出力特性を示すグラフである。
【図11】本発明の一実施例における圧力変換器の動的
特性を示すグラフである。
【図12】本発明の一実施例の触覚センサによるスリッ
プ検出状況を示すグラフである。
【図13】本発明の一実施例の触覚センサによるスリッ
プ検出状況を示すグラフである。
【図14】本発明の一実施例における回転スリップ時の
力ベクトル場を示す図である。
【図15】本発明の一実施例における並進スリップ時の
力ベクトル場を示す図である。
【図16】本発明の一実施例の触覚センサにおける検出
回路の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2,3 センサ素子 10 圧力変換器 12 弾性フィルム 13 接着剤層 14 抵抗体フィルム 15 下部電極(第1の電極) 16 上部電極(第2の電極) 17 リード線 23 触覚ヘッド 24 コア 25 スリップ検出部材 26 押圧部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少くとも平面視三角形の頂点の各々に配
    置し圧力変化を電気信号に変換して出力する少くとも3
    個の圧力変換器と、該圧力変換器の各々に当接するよう
    に配設する押圧部材と、該押圧部材の各々を少なくとも
    前記三角形の各頂点に対応する3点で支持すると共に、
    前記押圧部材に対して反対側に突出するコア部材と、該
    コア部材を内蔵するように突出形成し頂部で検出対象に
    当接する触覚ヘッドとを備えたことを特徴とする触覚セ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 前記圧力変換器が、絶縁弾性材料のフィ
    ルムに連通孔を穿設して成る弾性フィルムと、該弾性フ
    ィルムに密着して接合する抵抗体フィルムと、該抵抗体
    フィルムに接合する可撓性の第1の電極部材と、前記弾
    性フィルムの連通孔に嵌合すると共に前記抵抗体フィル
    ムに対して所定の空隙を介して対向するように支持し、
    前記押圧部材が当接するように配設する第2の電極部材
    とを備え、該第2の電極部材に対し前記第1の電極部材
    方向に付与する圧力を前記抵抗体フィルムの接触抵抗の
    変化に変換し、該接触抵抗の変化に応じた電気信号を出
    力することを特徴とする請求項1記載の触覚センサ。
  3. 【請求項3】 圧電材料でフィルム状に形成したスリッ
    プ検出部材を、前記コア部材と前記押圧部材の各々との
    間に介装した状態で前記触覚ヘッドに内蔵してセンサ素
    子を構成することを特徴とする請求項1記載の触覚セン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記圧力変換器を正三角形の頂点に各1
    個及び各辺に等間隔で2個ずつ配置すると共に、前記正
    三角形の頂点に配置された前記圧力変換器を含み、隣接
    する3個の前記圧力変換器の各々に当接するように3個
    の前記触覚ヘッドを形成してセンサ素子を計3個構成
    し、該3個のセンサ素子の各々を構成する3個の前記圧
    力変換器の変換出力に基づき前記検出対象に対する3軸
    力を検出すると共に、前記センサ素子の各々を構成する
    3個の前記圧力変換器の変換出力に基づき前記センサ素
    子の各々に対する3軸力を求め、該3軸力の合成結果に
    基づき前記検出対象の並進スリップと回転スリップを識
    別することを特徴とする請求項3記載の触覚センサ。
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