JPH07139572A - シリンダ装置 - Google Patents

シリンダ装置

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JPH07139572A
JPH07139572A JP31109393A JP31109393A JPH07139572A JP H07139572 A JPH07139572 A JP H07139572A JP 31109393 A JP31109393 A JP 31109393A JP 31109393 A JP31109393 A JP 31109393A JP H07139572 A JPH07139572 A JP H07139572A
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JP
Japan
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cylinder
piston
coil
magnetic material
cylinder device
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Application number
JP31109393A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Nakanosono
晴彦 中之薗
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダ装置の周囲に広い空間を設けずに位
置センサを装着でき、しかも、ゼロ調整を容易に行うこ
とができるようにする。 【構成】 ピストンロッド6を磁性体によって形成し、
非磁性体製内筒2の外周部にピストン位置検出用コイル
31を巻回させる。このコイル31を、インダクタンス
変化に基づいてピストン位置を検出する検出回路33に
接続した。ピストン位置検出用コイル31とピストンロ
ッド6とによって位置センサが構成され、シリンダ装置
に実質的に位置センサが内蔵される。シリンダ装置の周
囲に広い空間が不要になる。電気的にゼロ調整を行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、自動二輪車等
の減衰力可変式ショックアブソーバや、機械装置用アク
チュエータ等として用いられるシリンダに関し、特に、
ピストン位置を検出する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に用いられる油圧式ショッ
クアブソーバとしては、減衰力調整装置によってピスト
ンストロークやピストンスピードに応じて減衰力を変え
るように構成されたものがある。この種のショックアブ
ソーバは、ピストンあるいはシリンダにこのピストンの
両側となる油室どうしを連通する作動油通路が形成さ
れ、この作動油通路に、通路抵抗を変えるための電子制
御式絞りが介装されていた。
【0003】そして、このショックアブソーバの減衰力
調整装置は、前記電子制御式絞りの絞り量を、ピストン
ストロークに応じて変化させて減衰力を制御するように
構成されていた。なお、シリンダ本体は、ピストンが嵌
挿される内筒と、この内筒の外側に配置された外筒とに
よって形成されており、ピストンが内筒内で移動すると
きのピストンロッド体積変動分に相当する作動油を前記
内筒と外筒との間の空間に溜める構造になっていた。
【0004】このように構成された従来のショックアブ
ソーバでは、ピストンストロークを検出するに当たって
は位置センサが用いられていた。この位置センサは、シ
ョックアブソーバが伸び縮みするときの寸法変化を検出
する構造になっており、主にショックアブソーバの外部
近傍に配置されてその検出部がショックアブソーバのの
上端側と下端側とにリンク等を介して連結されていた。
すなわち、位置センサがショックアブソーバに外付けさ
れていた。
【0005】また、この外付け式位置センサのゼロ調整
を行うに当たっては、車載状態のショックアブソーバを
伸びきり状態で保持させ、この状態でアジャストボルト
等を用いて検出部をゼロ位置に位置づけていた。このよ
うにゼロ調整を行うのは、部品の製造誤差等によってシ
ョックアブソーバ毎に伸びきり寸法に僅かに違いが生じ
るからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このように
位置センサを外付けでショックアブソーバに取付けたの
では、位置センサ自体やリンク等の配置スペースを確保
するためにショックアブソーバの周囲に広い空間を設け
なければならない。しかも、位置センサの出力のゼロ調
整を行うに当たっては、位置センサをショックアブソー
バに連結するときに車載状態のショックアブソーバを伸
びきり状態で保持させ、この状態で検出部の位置調整を
行わなければならない。すなわち、位置センサのゼロ調
整が面倒であった。
【0007】このような不具合を解消するに当たって
は、例えば実開平4−23852号公報に開示された位
置センサを利用することが考えられる。この公報に開示
された位置センサは、シリンダ本体の円筒部分に素線間
隔が一定のコイルを埋設すると共に、ピストンを磁性体
によって形成して構成されていた。すなわち、ピストン
位置によって前記コイルのインダクタンスが変化するこ
とを利用してピストン位置を検出する構造になってい
た。
【0008】ところが、このように構成された内蔵式位
置センサは自動車用ショックアブソーバに採用すること
はできなかった。これは、自動車用ショックアブソーバ
を構成するシリンダにコイルを埋設することは不可能だ
からである。しかも、ピストン位置検出用コイルから放
射される電磁波によって自動車用電子部品が悪影響を受
けることがあった。
【0009】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、シリンダにピストン位置検出用セン
サを装着させるに当たり、シリンダの周囲に広い空間を
設けなくて済み、しかも、ゼロ調整を容易に行うことが
できるようにすることを目的とする。また、位置センサ
をシリンダに内蔵させるに当たりコイルから放射される
電磁波を抑制できるようにする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るシリン
ダ装置は、ピストンロッドを磁性体によって形成し、複
筒式シリンダ本体の非磁性体製内筒の外周部にピストン
位置検出用コイルを巻回させ、このコイルを、コイル内
へのピストンロッド挿入量に応じて変化するインダクタ
ンスによってピストン位置を検出する検出回路に接続し
たものである。
【0011】第2の発明に係るシリンダ装置は、前記第
1の発明に係るシリンダ装置において、複筒式シリンダ
本体における最も外側に位置する筒体を磁性体によって
形成したものである。
【0012】第3の発明に係るシリンダ装置は、ピスト
ン嵌挿用シリンダ本体を非磁性体によって形成してこの
シリンダ本体の外周部にコイルを装着させ、かつピスト
ンを磁性体によって形成し、前記コイルを、シリンダ本
体の一端から他端へ向かうにしたがって素線の間隔が漸
次変化するように形成すると共に、このコイルのインダ
クタンスによってピストン位置を検出する検出回路に接
続したものである。
【0013】第4の発明に係るシリンダ装置は、前記第
3の発明に係るシリンダ装置において、シリンダ本体
を、ピストンロッドに連結されたピストンが嵌挿される
と共に作動流体が充填される内筒の径方向外側に別の筒
体を配置した複筒形とし、この複筒形シリンダ本体にお
ける最も外側に位置する筒体を磁性体によって形成した
ものである。
【0014】
【作用】第1の発明によれば、ピストン位置検出用コイ
ルとピストンロッドとによって位置センサが構成される
から、シリンダに実質的に位置センサが内蔵されること
になる。この内蔵式位置センサのゼロ調整は、シリンダ
を伸びきり状態としたときのコイルのインダクタンスを
初期値として設定することによって行われる。
【0015】第2および第4の発明によれば、ピストン
位置検出用コイルから生じる電磁波がピストンロッドと
最も外側の筒体とで遮蔽される。
【0016】第3の発明によれば、ピストン位置検出用
コイルのインダクタンスはピストン位置に依存した値に
なり、ピストンロッドによるインダクタンス変化が少な
くても内蔵式位置センサを構成できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係るシリンダの
縦断面図、図2は同じく要部を拡大して示す縦断面図、
図3はベースバルブを拡大して示す断面図、図4はピス
トンの一部を拡大して示す断面図、図5は検出回路の回
路図である。本実施例は、第1および第2の発明に係る
シリンダ装置を自動車用ショックアブソーバに適用した
例について説明する。
【0018】これらの図において、1は自動車用ショッ
クアブソーバで、このショックアブソーバ1は、作動油
が充填された内筒2およびこの内筒2の径方向外側に配
置された外筒3を備えた複筒式油圧シリンダ本体4と、
このシリンダ本体4内に軸方向へ摺動自在に嵌挿された
ピストン5と、このピストン5に連結されてシリンダ本
体4の上部から上方へ突出するピストンロッド6と、シ
リンダ本体4内に設けられたコイル7と、このコイル7
に接続されて後述する電子制御式絞りを制御する制御回
路8等から形成されている。なお、このショックアブソ
ーバ1は、ピストンロッド6の突出端部を自動車の車体
側に連結させると共に、シリンダ本体4の下端部を車輪
側に連結させて自動車に搭載されるものである。
【0019】前記シリンダ本体4は、内筒2と外筒3と
の間に断面円環状の隙間(後述する貯留室A)が形成さ
れるように両筒体を同一軸線上に位置づけ、これらの筒
体の上下開口部をアッパープレート9、ロアプレート1
0によって閉塞して形成されている。なお、前記断面円
環状の隙間には高圧ガスが封入されている。前記内筒2
は例えばステンレス鋼等の非磁性体によって形成され、
外筒3は磁性体によって形成されている。この外筒3の
上部は前記アッパープレート9より上方へ延在してお
り、その上端部にトッププレート11が固着されて上端
の開口が閉塞されている。そして、このトッププレート
11およびアッパープレート9を前記ピストンロッド6
が貫通している。このピストンロッド6は、前記外筒3
と同様に磁性体によって形成されている。なお、ピスト
ン5は磁性体、非磁性体何れでも良い。
【0020】また、前記ロアプレート10には、このシ
ョックアブソーバ1を車輪側に連結するためのブラケッ
ト12が一体的に設けられると共に、ピストン5が内筒
2内で往復するときのピストンロッド6の体積変動分に
相当する作動油を内筒2と外筒3との間の貯留室Aに出
入りさせるためのベースバルブ13が嵌合されている。
【0021】ベースバルブ13は、バルブケース14に
プレート弁15を固定ボルト16によって取付けて形成
されている。バルブケース14は、円筒状の外壁部17
と、この外壁部17の底側開口を閉塞する底壁部18と
から略有底円筒状に一体形成されている。前記外壁部1
7の外周面に前記内筒2の下端2aが嵌合され、外周面
下端部に前記ロアプレート10の外周縁10aが嵌合さ
れている。そして、この外壁部17はピストン5の外周
部下端面に対向しており、ピストン5の下方移動量を規
制するストッパになっている。なお、外壁部17と底壁
部18とで形成される凹部の深さは、図4に示すように
ピストン5の後述するメイン弁体19の最大下方突出長
より深く設定されている。
【0022】前記底壁部18の下面には環状凹部18a
が形成されており、さらに4つの連通孔18bが90度
毎に穿設されている。前記環状凹部18aの下面には環
状のプレート弁15が環状凹部18a全面を塞ぐように
配設されている。これによって前記連通孔18bがプレ
ート弁15によって閉塞されることになる。
【0023】このプレート弁15は、底壁部18の下面
に配置された主弁板20と、この主弁板20の前記連通
孔18b側の表面に重ねて配設された戻り弁板21とで
構成されている。主弁板20の内周縁は底壁部18に螺
着された前記固定ボルト16により弾性支持板22,2
2を介して固定されており、その外周縁は前記環状凹部
18aの外周縁に圧接されている。
【0024】また、前記戻り弁板21は、主弁板20に
形成された複数の戻り穴20aを塞いでおり、ばね定数
の比較的小さい皿ばね22aで閉方向に付勢されてい
る。さらに、前記外壁部17の下端面には、このベース
バルブ13と前記ロアプレート10とで形成される油室
Bを前記貯留室Aに連通させるための4つの切欠部18
cが90度毎に形成されている。
【0025】前記ピストン5は、ピストンロッド6に固
着されたピストンハウジング23内に本発明に係る電子
制御式絞りを構成するメインバルブ24、パイロットバ
ルブ25を内蔵させて形成されている。そして、ピスト
ンハウジング23と内筒2との間はピストンリング5a
でシールされる構造になっている。本実施例では、ピス
トン5の構成部材のうち金属部材はそのほとんどが磁性
体によって形成されている。
【0026】前記メインバルブ24は内筒2内における
ピストンリング5aより下側の主油室Cと、ピストンリ
ング5aより上側の主油室Dとを連通する主油路27a
を有するメインハウジング27と、前記主油路27aを
開閉する前記メイン弁体19とを備えている。このメイ
ン弁体19のピストン部19aはメインハウジング27
に形成されたパイロット室27b内に位置しており、こ
のメイン弁体19の弁部19bには前記パイロット室2
7bと前記主油室Cとを連通する圧縮側パイロット通路
19cと、パイロット室27bと主油室Dとを主油路2
7aを介して連通する伸び側パイロット通路19dが形
成されている。これらの各パイロット通路19c,19
dにはそれぞれチェック弁19e、オリフィス19fが
設けられている。
【0027】前記パイロットバルブ25は、リニアソレ
ノイド28でニードル弁29のパイロット室27b方向
への推力を調整するように構成されている。このニード
ル弁29は、パイロット室27bの弁座27cを開閉す
る構造になっている。この弁座27cに連通するパイロ
ット通路27dは環状の逆止弁30aまたは球状の逆止
弁30bを介して前記主油室Cまたは主油室Dに連通し
ている。
【0028】ここで、上述したように構成された電子制
御式絞り(メインバルブ24およびパイロットバルブ2
5)およびベースバルブ13の動作を説明する。ショッ
クアブソーバ1の収縮時(圧縮時)には、ピストン5よ
り下側の主油室C内の圧力がメイン弁体19の下面19
gに作用すると共に圧縮側パイロット通路19cを介し
てパイロット室27b内に作用する。これによって主油
室C内の圧力が高くなるに伴ってパイロット室27b内
の圧力も上昇する。そして、パイロット室27b内の圧
力がリニアソレノイド28の電流値による閉方向への設
定推力を越えると、ニードル弁29が僅かに上昇して弁
座27cが開く。これによりパイロット室27b内の圧
力が低下する。
【0029】この結果、メイン弁体19の下面19gに
作用する圧力とパイロット室27b内の圧力とに差が生
じ、メイン弁体19が上昇して主油路27aが開とな
り、図4中に太線矢印で示したように作動油が主油室C
から主油路27aを通って主油室Dに流れる。そして、
主油室Cとパイロット室27bとの圧力が接近すると前
記メイン弁体19が主油路27aを閉じ、ニードル弁2
9も下降して再びパイロット室27b内の圧力が上昇す
る。これらの動作を繰り返すことにより圧減衰力が得ら
れる。
【0030】また、前記収縮時においては、主油室Cの
圧力が上昇し所定の圧縮時圧力以上になると、図3にお
いて中心線より左側に示すように、プレート弁15の主
弁板20が油室B側に湾曲し、主油室Cと油室Bとを連
通させる。これによりピストンロッド6の進入体積分の
作動油は主油室Cから油室Bおよび切欠き18cを通っ
て貯留室Aに流出し、この点からも圧減衰力が発生す
る。
【0031】一方、ショックアブソーバ1の伸長時に
は、主油室Dの油圧が上昇し、この油圧が伸び側パイロ
ット通路19dを介してパイロット室27bに導入さ
れ、このパイロット室27b内の圧力が前記設定推力を
越えるとニードル弁29が開く。これによりパイロット
室27b内が減圧され、メイン弁体19が主油路27a
を開き、その結果主油室D内の作動油が主油室Cに流入
する。また、主油室C内の圧力が低くなり、所定の伸長
時圧力以下になると、プレート弁15の戻り弁板21が
皿ばね22aの付勢力にこうして連通孔方向へ移動し、
戻り穴20aを開く。これにより、前記収縮時に貯留室
Aに流出した作動油が、切欠き18cから油室Bを通っ
て主油室Cに戻る。なお、このとき、皿ばね22aのば
ね定数が小さいことから減衰力はほとんど発生しない。
【0032】すなわち、ピストン5に設けられた電子制
御式絞り(メインバルブ24、パイロットバルブ25)
は、リニアソレノイド28に給電する電流を増減させ、
ニードル弁29を弁座27cに押しつける圧力を増減さ
せることによって、作動油通路の通路抵抗、言い換えれ
ば減衰力を制御することができるように構成されてい
る。この減衰力は、ショックアブソーバ1のストローク
に応じて制御される。この制御は以下に説明するコイル
7および制御回路8によって行われる。
【0033】前記コイル7は、図1および図2に示すよ
うに内筒2の外周部にその軸線方向全域にわたって巻回
されたピストン位置検出用コイル31と、内筒2の上端
部であって前記ピストン位置検出用コイル31の外周側
に巻回された温度補償用コイル32とから構成されてい
る。各コイルは素線が絶縁膜によって皮膜され、隣接す
る素線どうしを密接させて素線間隔が略等しくなるよう
に形成されている。そして、これらのコイル31,32
は、内筒2に巻回された状態で巻回部分の全域に溶融状
態の樹脂が塗布され、この樹脂を硬化させることによっ
て内筒2に固着されている。また、温度補償用コイル3
2は、ピストン位置検出用コイル31と温度条件が略等
しくなるように配置されており、本実施例では、貯留室
Aに溜まる作動油の油面より上方に配置されている。
【0034】このように内筒2の外周部にピストン位置
検出用コイル31を装着すると、磁性体製ピストンロッ
ド6のコイル31内への挿入量に応じてこのコイル31
のインダクタンスが変化することになる。これは、コイ
ル31の内方にピストンロッド6が挿入されることによ
ってコイル内方での磁気抵抗が小さくなるからである。
なお、温度補償用コイル32のインダクタンスはピスト
ンロッド6の挿入量に応じて変化することは少ない。
【0035】そして、これらのコイル31,32は、シ
リンダ本体4の上部に内蔵された検出回路33を介して
制御回路8に接続されている。この検出回路33は、前
記コイル31のインダクタンスがピストンロッド6の挿
入量に応じて変化することを利用し、このインダクタン
スからピストン位置を検出する。制御回路8は、ピスト
ン位置に応じて前記リニアソレノイド28への給電量を
増減させてメインバルブ24およびパイロットバルブ2
5からなる電子制御式絞りを制御するように構成されて
いる。
【0036】すなわち、検出回路33はコイル31に一
定周波数の交流電圧を印加し、このコイル31のインダ
クタンス変化に起因する電圧変化からピストン位置を検
出する構造になっている。例えば、ピストン5が内筒2
内の最上部に位置しているとき(ショックアブソーバ1
の圧縮量がゼロのとき)には、ピストンロッド6の内筒
2内への挿入量が少なく、コイル31のインダクタンス
が最大になる関係から、コイル31での電圧低下が最大
になる。
【0037】検出回路33は、このコイル31での電圧
値に基づいてリニアソレノイド28に給電する電流量を
増減させて減衰力を制御する。リニアソレノイド28に
給電される電流量はストロークに応じて変化するように
構成されている。
【0038】また、この検出回路33には、図5に示す
温度補償用コイル32が介装されている。この温度補償
用コイル32は、内筒2内でピストン5が激しく上下動
することによって作動油の温度が上昇し、貯留室Aに位
置して作動油に浸されるピストン位置検出用コイル31
が前記温度上昇した作動油によって加温されてそのイン
ダクタンスが増大したとしても、リニアソレノイド28
への給電量をピストンロッド挿入量に適合させるために
設けられている。すなわち、この検出回路33は、作動
油と共に温度が上昇するピストン位置検出用コイル31
のインダクタンス(抵抗値)と、検出用コイル31の近
傍に配置されコイル31と同じような温度変化を受け、
しかも、ピストンロッド6の挿入量によるインダクタン
ス変化の少ない温度補償用コイル32のインダクタンス
(抵抗値)とを比較し、両コイルのインダクタンス(抵
抗値)の差を電圧値として出力するように構成されてい
る。
【0039】次に、上述したように構成されたショック
アブソーバ1の動作について説明する。このショックア
ブソーバ1を組み立てた後は、ピストンロッド6をその
挿入量が最も少なくなるようにシリンダ本体4を伸ば
し、この状態で制御回路8のゼロ調節を行う。すなわ
ち、ピストンロッド6の挿入量が最も少なく圧縮ゼロの
状態(ピストン5が最も上側に位置している状態)とな
るようにしてピストン位置検出用コイル31での電圧値
を最大伸び値として検出回路33を調整する。この最大
伸び値を基準にしてショックアブソーバ1の縮み量並び
にリニアソレノイド28への電流量が決定されることに
なる。
【0040】このようにゼロ調整を行った後、このショ
ックアブソーバ1を自動車等に装着する。なお、ゼロ調
整は車載状態で行ってもよい。そして、走行時に車輪が
路面の小さな突起を乗り越えるようなときであってショ
ックアブソーバ1の縮み量が比較的少ない場合には、ピ
ストン位置検出用コイル31のインダクタンスは最大伸
び状態のときに較べて僅かに小さくなる。
【0041】曲がり角を急速に曲がったりして車体が大
きく傾き、ショックアブソーバ1が大ききなストローク
をもって伸び縮みする場合には、ピストンロッド6の内
筒2内への挿入量が増えるにしたがってコイル31のイ
ンダクタンスが小さくなる。
【0042】したがって、上述したショックアブソーバ
1によれば、ピストン位置検出用コイル31とピストン
ロッド6とによって位置センサが構成されるから、ショ
ックアブソーバ1自体に実質的に位置センサが内蔵され
ることになる。そして、この内蔵式位置センサのゼロ調
整は、ショックアブソーバ1を伸びきり状態としたとき
のコイル31のインダクタンスに基づいて設定すること
ができる。
【0043】また、シリンダ本体4の外筒3を磁性体に
よって形成したから、ピストン位置検出用コイル31か
ら生じる電磁波がピストンロッド6と外筒3とで遮蔽さ
れることになる。このため、放射電磁波を可及的に少な
く抑えることができるので、このショックアブソーバ1
を自動車に装着したとしても自動車用電子部品が誤動作
することはない。
【0044】さらに、本実施例で示したように温度補償
用コイル32を設けて作動油の温度変化によるインダク
タンス変化を補正する構造にすると、減衰力制御をいか
なる状況においても略等しく行うことができる。
【0045】なお、本実施例では第1および第2の発明
に係るシリンダ装置をショックアブソーバに適用した例
について説明したが、ピストン位置を検出する必要があ
るシリンダ装置であれば、油圧、空気圧を問うことなく
どのような構造のシリンダ装置にも本発明を適用するこ
とができる。
【0046】次に、第3および第4の発明に係るシリン
ダ装置を図6によって詳細に説明する。図6は第3およ
び第4の発明に係るシリンダ装置の縦断面図である。同
図において前記図1ないし図5で説明したものと同一も
しくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説明
は省略する。
【0047】図6において、符号41はシリンダ位置検
出用コイルで、このコイル41は、内筒2の外周部に巻
回されている。本実施例で示すシリンダ本体4は、非磁
性体によって形成されたピストン嵌挿用シリンダ本体と
しての内筒2と、この内筒2を囲むように配置された外
筒3とから構成されている。この外筒3は磁性体によっ
て形成されている。また、図6では、ピストン5やベー
スバルブ13に設けられる絞り機構等は図2や図3と同
一構成であるため省略してある。
【0048】コイル41は、内筒の一端から他端へ向か
うにしたがって素線41aどうしの間隔が漸次拡がるよ
うに形成されており、ピストン位置を検出する検出回路
33を介して制御回路8に接続されている。素線41a
の間隔は、本実施例ではシリンダ上部で密となり、シリ
ンダ下部で粗となるように設定されている。なお、これ
とは逆に、シリンダ上部で粗となり、シリンダ下部で密
となるように構成してもよい。図6では構成を理解しや
すいように素線間隔を拡げて描いてあるが、素線間隔は
図に示した間隔に限定されるものではない。
【0049】また、ピストン5は金属製構成部品の多く
が磁性体によって形成されている。ピストンロッド6は
本実施例では磁性体によって形成してもよいが、非磁性
体によって形成した方がピストン5の位置がより精度良
く検出できて望ましい。
【0050】このように構成されたショックアブソーバ
では、ピストン位置検出用コイル41のインダクタンス
はピストン5の位置に応じた値になる。これは、コイル
41は素線間隔の等しくなる部分が存在せず、ピストン
5に側方視において重なる素線41aの本数が必ず異な
るからである。すなわち、コイル41のインダクタンス
はピストン位置に依存した値になるから、ピストン位置
を正確に検出することができる。
【0051】したがって、第1の発明に較べてピストン
ロッド6の径を小さくできる。また、非磁性体によって
も形成することができる。
【0052】なお、本実施例では第3および第4の発明
をショックアブソーバに適用した例について説明した
が、図7に示すように油圧あるいは空気圧シリンダ装置
に適用することもできる。図7は油圧シリンダ装置に第
3の発明を適用した他の実施例を示す縦断面図である。
同図において前記図1ないし図6で説明したものと同一
もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説
明は省略する。
【0053】図7に示すシリンダ本体4は合成樹脂によ
って一体に形成されており、その筒状部分にはピストン
位置検出用コイル41がインサートされている。このコ
イル41も、素線41aどうしの間隔がシリンダ本体4
の上部から下部に向かうにしたがって次第に拡がるよう
に形成されている。なお、素線41aどうしの間隔は前
記とは逆に、シリンダ本体4の上部から下部に向かうに
したがって次第に狭まるように形成してもよい。また、
ピストン5は絞り機構等は形成されておらず、シリンダ
本体4内を上下2室に画成するだけの構成になってい
る。このピストン5も前記実施例と同様に磁性体によっ
て形成されている。ピストンロッド6は非磁性体が望ま
しい。なお、シリンダ本体4に形成された符号42,4
3で示す通路は、作動油(図示せず)をシリンダ本体4
内に対して出入りさせるための作動油通路である。この
ように構成しても前記実施例と同等の効果が得られる。
【0054】また、本実施例では油圧シリンダ装置に第
3の発明を適用した例について説明したが、空気圧シリ
ンダ装置であっても同様の効果が得られる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係るシ
リンダ装置は、ピストンロッドを磁性体によって形成
し、複筒式シリンダ本体の非磁性体製内筒の外周部にピ
ストン位置検出用コイルを巻回させ、このコイルを、コ
イル内へのピストンロッド挿入量に応じて変化するイン
ダクタンスによってピストン位置を検出する検出回路に
接続したため、ピストン位置検出用コイルとピストンロ
ッドとによって位置センサが構成されるから、シリンダ
に実質的に位置センサが内蔵されることになる。
【0056】したがって、シリンダ周囲に広い空間を設
けることなく位置センサをシリンダ装置に設けることが
できる。このため、このシリンダ装置を自動車用ショッ
クアブソーバに適用した場合にはショックアブソーバの
周囲に他の部品を配置でき、部品の搭載密度を高めるこ
とができる。
【0057】また、この内蔵式位置センサのゼロ調整
は、シリンダ装置を単体で伸びきり状態としたときのコ
イルのインダクタンスを初期値として設定することによ
って行われる。このため、他部品との組立後、機械的に
位置決めを行う従来の位置センサに較べてゼロ調整を容
易にしかも正確に行うことができる。
【0058】第2の発明に係るシリンダ装置は、前記第
1の発明に係るシリンダ装置において、複筒式シリンダ
本体における最も外側に位置する筒体を磁性体によって
形成したため、ピストン位置検出用コイルから生じる電
磁波がピストンロッドと最も外側の筒体とで遮蔽され
る。
【0059】したがって、このシリンダ装置を例えば自
動車用ショックアブソーバに適用したとしても、自動車
用電子機器が放射電磁波で誤動作することはない。
【0060】第3の発明に係るシリンダ装置は、ピスト
ン嵌挿用シリンダ本体を非磁性体によって形成してこの
シリンダ本体の外周部にコイルを装着させ、かつピスト
ンを磁性体によって形成し、前記コイルを、シリンダ本
体の一端から他端へ向かうにしたがって素線の間隔が漸
次変化するように形成すると共に、このコイルのインダ
クタンスによってピストン位置を検出する検出回路に接
続したため、ピストン位置検出用コイルのインダクタン
スはピストン位置に依存した値になる。
【0061】第4の発明に係るシリンダ装置は、前記第
3の発明に係るシリンダ装置において、シリンダ本体
を、ピストンロッドに連結されたピストンが嵌挿される
と共に作動流体が充填される内筒の径方向外側に別の筒
体を配置した複筒形とし、この複筒形シリンダ本体にお
ける最も外側に位置する筒体を磁性体によって形成した
ため、ピストン位置検出用コイルから生じる電磁波がピ
ストンロッドと最も外側の筒体とで遮蔽される。したが
って、放射電磁波によって電子機器が誤動作するのを防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンダ装置の縦断面図である。
【図2】本発明に係るシリンダ装置の要部を拡大して示
す縦断面図である。
【図3】ベースバルブを拡大して示す断面図である。
【図4】ピストンの一部を拡大して示す断面図である。
【図5】検出回路の回路図である。
【図6】第3および第4の発明に係るシリンダ装置の縦
断面図である。
【図7】油圧シリンダに第3の発明を適用した他の実施
例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ショックアブソーバ 2 内筒 3 外筒 4 シリンダ本体 5 ピストン 6 ピストンロッド 8 制御回路 13 ベースバルブ 24 メインバルブ 25 パイロットバルブ 31 ピストン位置検出用コイル 33 検出回路 41 ピストン位置検出用コイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドに連結されたピストンが
    嵌挿されると共に作動流体が充填される内筒の径方向外
    側に別の筒体を配置した複筒形シリンダ本体を備えるシ
    リンダ装置において、前記ピストンロッドを磁性体によ
    って形成し、前記内筒を非磁性体によって形成してこの
    内筒の外周部にその軸方向全域にわたってピストン位置
    検出用コイルを巻回させ、このコイルを、コイル内への
    ピストンロッド挿入量に応じて変化するインダクタンス
    によってピストン位置を検出する検出回路に接続したこ
    とを特徴とするシリンダ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシリンダ装置において、
    シリンダ本体における最も外側に位置する筒体を磁性体
    によって形成したことを特徴とするシリンダ装置。
  3. 【請求項3】 ピストン嵌挿用シリンダ本体を非磁性体
    によって形成してこのシリンダ本体の外周部にコイルを
    装着させ、かつピストンを磁性体によって形成し、前記
    コイルを、シリンダ本体の一端から他端へ向かうにした
    がって素線の間隔が漸次変化するように形成すると共
    に、このコイルのインダクタンスによってピストン位置
    を検出する検出回路に接続したことを特徴とするシリン
    ダ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のシリンダ装置において、
    シリンダ本体を、ピストンロッドに連結されたピストン
    が嵌挿されると共に作動流体が充填される内筒の径方向
    外側に別の筒体を配置した複筒形とし、この複筒形シリ
    ンダ本体における最も外側に位置する筒体を磁性体によ
    って形成したことを特徴とするシリンダ装置。
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