JPH07139152A - プラント - Google Patents

プラント

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Publication number
JPH07139152A
JPH07139152A JP28682193A JP28682193A JPH07139152A JP H07139152 A JPH07139152 A JP H07139152A JP 28682193 A JP28682193 A JP 28682193A JP 28682193 A JP28682193 A JP 28682193A JP H07139152 A JPH07139152 A JP H07139152A
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JP
Japan
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corridor
unit
plant
units
component
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JP28682193A
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English (en)
Inventor
Takuro Murayama
卓郎 村山
Kenichi Inoguchi
健一 猪口
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歩廊の敷設作業を容易に、かつ精度よく行
い、現場工期の短縮化を図ること。 【構成】 本発明に係るプラントでは、歩廊の構成要素
である主廊板が予め設備本体を構成するユニットに組み
込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼却設備、水処理設備
および溶融設備等のプラントに関するもので、詳しく
は、設備本体の周囲に歩廊が配設されるプラントの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、都市ごみ等の廃棄物を焼却処
理する廃棄物焼却設備には、焼却炉、ガス冷却室および
空気予熱器等の設備本体にそれぞれ保守点検作業のため
の歩廊が配設されている。歩廊は、上記設備本体の外側
面から水平方向に突設された廊板と、該廊板の端縁部か
ら上方に向けて立設された手摺りとを備えており、該設
備本体の周囲を囲繞する態様で構成されている。
【0003】一般に、この種のプラントでは、構築現場
の周囲に作業用の足場を組み上げた後、まずその内部に
上述した焼却炉、ガス冷却室および空気予熱器等の設備
本体を構築し、さらにその後、該設備本体の外側面に上
記廊板および上記手摺りを順次組み付けることによって
所要の部位に歩廊を構成するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常のプラ
ントおいては、上述した歩廊が階層状に構成されている
場合が多く、その敷設面積が数十〜数百平方メートルも
の広範囲に及ぶため、敷設作業に多大な時間を要し、プ
ラント全体を構築するための現場工期を長大化させる要
因となっている。
【0005】しかも、歩廊の敷設作業は、高所において
設備本体の外側面に順次組み付けていくものであるた
め、その作業性が著しく劣るばかりか、設備本体との位
置合わせおよび歩廊相互の位置合わせを行うことも困難
である。
【0006】本発明の目的は、上記実情に鑑みて、歩廊
の敷設作業を容易に、かつ精度よく行い、現場工期の短
縮化を図ることのできるプラントを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプラントで
は、複数のユニットを順次組み付けることによって構築
される設備本体と、この設備本体の周囲に配設される歩
廊とを備えたプラントにおいて、前記歩廊の構成要素が
予め前記ユニットに組み込まれている。
【0008】
【作用】上記構成によれば、工場等の設備の整った環境
下において歩廊をユニットに組み付けることができ、か
つ実際の構築現場においてはユニットの組付作業と同時
に設備本体の周囲に歩廊が構成される。
【0009】
【実施例】以下、一実施例を示す図面に基づいて本発明
を詳細に説明する。図5および図6は、本発明に係るプ
ラントを概念的に示したもので、都市ごみ、各種工場廃
棄物、下水汚泥脱水ケーキ、し尿汚泥脱水ケーキ、その
他有機性汚泥脱水ケーキ等の廃棄物を焼却処理するため
の比較的小型、具体的には500kg/h程度の焼却量
を有する廃棄物焼却設備を示している。
【0010】ここで例示する廃棄物焼却設備は、左右に
一対の焼却炉10,10を備えるタイプのもので、給じ
んコンベア20,20によって投入ホッパ30,30か
ら各焼却炉10,10の内部に投入された廃棄物をそれ
ぞれストーカ(図1中に示す)11,11上において順
次図5中の右方へ搬送しながらバーナ12,12で焼却
処理するようにしたものである。この廃棄物焼却設備で
は、焼却の結果生成される灰を、それぞれ焼却炉10,
10の下部に付設された灰排出通路13,13および灰
シュート14,14を介して図示していない灰ピットに
集積し、一方、焼却の際に発生する排ガスを、各焼却炉
10,10の上部に連設されたガス冷却室40,40で
冷却した後、バグフィルタ50および煙突60を介して
その大部分を外部へ放出するとともに、その一部分を空
気予熱器70,70によって加熱し、燃焼用空気として
再利用するべく各焼却炉10,10に返却するようにし
ている。なお、上記廃棄物焼却設備では、上述した一対
の焼却炉10,10およびこれら焼却炉10,10に連
設される投入ホッパ30,30、ガス冷却室40,40
および空気予熱器70,70が、つまり左右一対の設備
本体がほぼ対称に構成配置されているため、以下の説明
においては一方側の設備本体について詳述し、他方側の
詳細を省略している。
【0011】図1からも明らかなように、この廃棄物焼
却設備では、設備本体を構成する部分、つまり上述した
投入ホッパ30、焼却炉10、ガス冷却室40および空
気予熱器70の各パーツが、それぞれ水平方向に沿った
接合面を有する複数の構成要素から構成されている。具
体的には、投入ホッパ30が下部ホッパ構成要素30
a、中間部ホッパ構成要素30b、上部ホッパ構成要素
30cおよびホッパカバー30dの4構成要素を有し、
焼却炉10が下部炉体構成要素10a、中間部炉体構成
要素10bおよび上部炉体構成要素10cの3構成要素
を有し、ガス冷却室40が下部冷却室構成要素40a、
中下部冷却室構成要素40b、中上部冷却室構成要素4
0c、上部冷却室構成要素40dおよび冷却室フード4
0eの5構成要素を有し、空気予熱器70が下部予熱器
構成要素70a、中下部予熱器構成要素70b、中上部
予熱器構成要素70c、上部予熱器構成要素70dおよ
び予熱器フード70eの5構成要素を有している。
【0012】これら各構成要素は、工場において予め別
個に製造されるもので、構築現場での作業を可及的に低
減するため、それぞれが以下に記すような状態にユニッ
ト化されている。
【0013】すなわち、下部ホッパ構成要素30a、中
間部ホッパ構成要素30b、焼却炉10の各構成要素1
0a,10b,10cおよびガス冷却室40の各構成要
素40a,40b,40c,40d等、その内部が高温
に晒される構成要素には、それぞれのケーシングが予め
キャスタブル等の耐火物で内装され、また下部ホッパ構
成要素30aおよび上部ホッパ構成要素30c等、可動
部分を有する構成要素には、各可動部分を駆動するため
のアクチュエータおよび各アクチュエータのための独立
した駆動源がそれぞれ予め一体状に組み付けられてい
る。
【0014】上記焼却炉10の各構成要素10a,10
b,10cは、複数の棒状鋼材、たとえば「I形鋼」や
「みぞ型鋼」等を互いに溶着することによって直方枠状
に構成された支持枠構成要素80a,80b,80cの
内部にそれぞれが予め一体状に組み込まれており、これ
ら各支持枠構成要素80a,80b,80cと共にそれ
ぞれ下部ユニット90a、中間部ユニット90bおよび
上部ユニット90cを構成している。図からも明らかな
ように、これら支持枠構成要素80a,80b,80c
は、それぞれ鉛直方向に沿って延在する鉛直鋼材のそれ
ぞれが互いに対応する部位に配置され、また互いにほぼ
同一の大きさ、具体的には一般のトレーラで搬出するこ
とのできる大きさ(本実施例においては、幅×長さ×高
さ=2,900mm×9,300mm×2,800mm)に形
成されている。なお、下部ユニット90aには、下部炉
体構成要素10aの下部に予め灰排出通路13および灰
シュート14,14が接合され、かつその内部に各火格
子の上端部を結ぶ線が上述した接合面に沿って水平とな
る態様で予めストーカ11が組み込まれ、また、上部ユ
ニット90cには、上方支持枠構成要素80cの内部に
予め上記下部予熱器構成要素70aが一体状に組み込ま
れている。
【0015】また、上記のようにユニット化されたもの
のうち、その所要部位に対応するユニット、具体的に
は、上部ユニット90c、中間部ユニット90b、下部
ユニット90a、中下部冷却室構成要素40b、中上部
冷却室構成要素40c、中下部予熱器構成要素70bお
よび中上部予熱器構成要素70cの各上端外側部にそれ
ぞれ歩廊100の構成要素である廊板の主部(以下の説
明においては、単に主廊板101と称する)が予め一体
状に組み込まれている。主廊板101は、図8、図1
2、図14、図19および図20中においてそれぞれ実
線で示すように、複数の棒状鋼材、たとえば「山形鋼」
等を互いに溶着することによって形成された矩形枠状体
の上面にメッシュプレート(図15に示す)を貼着する
ことによって構成されたもので、人の通行を許容する程
度の幅(本実施例においては、900〜1,200mm程
度の幅)を有している。図9および図10に例示するよ
うに、これら主廊板101には、個々の先端部上面にそ
れぞれ手摺り嵌着用のピン102が上方に向けて複数立
設され、また個々の先端部には下方に向けてそれぞれメ
ンバブラケット103が突設され、さらに各メンバブラ
ケット103の下端部にそれぞれ軸部材104によって
サポートメンバ105が揺動可能に枢止されている。
【0016】上部ユニット90c、中間部ユニット90
bおよび下部ユニット90aに組み込まれた主廊板10
1は、図2並びに図7乃至図17に示すように、各支持
枠構成要素80a,80b,80cの鉛直鋼材間に位置
する部位に配置され、個々の基端部が図9、図19およ
び図17に示すように、該支持枠構成要素80a,80
b,80cの水平鋼材に取り付けられた支持ブラケット
106に軸部材107を介して揺動可能に支承されてお
り、通常状態においては、図2中の実線で示すように、
各ユニット90a,90b,90cの外側面に沿って下
方に延在し、鉛直鋼材間に収納されている。
【0017】中下部冷却室構成要素40b、中上部冷却
室構成要素40c、中下部予熱器構成要素70bおよび
中上部予熱器構成要素70cに組み込まれた主廊板10
1は、図21および図22に示すように、個々の基端部
が各ケーシングの外表面から突設された支持ブラケット
108に軸部材109を介して揺動可能に支承されてお
り、通常状態においては、図3および図4中の実線で示
すように、各ケーシングの外表面に沿って下方に延在さ
れている。なお、図19からも明らかなように、上記各
冷却室構成要素40b,40cの主廊板101は、該各
構成要素40b,40cの長手方向に沿った外表面に組
み込まれるものが他方のものよりも長く形成されてい
る。
【0018】さらに、上記主廊板101が組み込まれた
各ユニット90a,90b,90c,40b,40c,
70b,70cには、各主廊板101よりも下方に位置
する部位に予めメンバ固定用ブラケット110,111
が組み込まれている。各メンバ固定用ブラケット11
0,111は、図9、図10、図16、図17、図21
および図22に示すように、各主廊板101に枢止され
たサポートメンバ105の先端部が固定された場合に、
該主廊板101がそれぞれ外方に向けて水平となる高さ
位置に配置されており、上部ユニット90c、中間部ユ
ニット90bおよび下部ユニット90aのもの110が
各支持枠構成要素80a,80b,80cの鉛直鋼材に
取り付けられ、一方、中下部冷却室構成要素40b、中
上部冷却室構成要素40c、中下部予熱器構成要素70
bおよび中上部予熱器構成要素70cのもの111が各
ケーシングに直接取り付けられている。
【0019】一方、上述したユニットとは別に、廃棄物
焼却設備を構築するために必要な各種補助部品、たとえ
ば、図8、図12、図14、図19および図20中にお
いてそれぞれ2点鎖線で示すような、主廊板101相互
間の間隙を埋めるための廊板(以下の説明においては、
単に補助廊板120と称する)、歩廊100の外周を囲
繞する手摺り枠121や歩廊100相互間を連絡する階
段122等も工場において予め製造されている。
【0020】補助廊板120は、上述した主廊板101
と同様に、山形鋼等の棒状鋼材を互いに溶着することに
よって形成された適宜形状を成す枠状体の上面にメッシ
ュプレート(図15に示す)を貼着することによって構
成されたもので、個々の先端部上面にそれぞれ上方に向
けて突設された複数の手摺り嵌着用のピンを備え、また
上記主廊板101に隣接される部位の上縁部にそれぞれ
外方に向けて水平に突出する重載片123を備えてい
る。
【0021】手摺り枠121は、図には明示していない
が、パイプ材を適宜組み合わせることによって枠状に構
成されたもので、それぞれ鉛直方向に延在するパイプ材
の下端面が開口している。これら手摺り枠121は、適
宜長さのものが複数用意されており、それぞれ1,10
0mm程度の高さを有している。
【0022】ここで、上述した工場内における各構成要
素および各種補助部品の製造作業は、製造のための十分
な設備や環境を整えて行うことができるため、たとえば
各構成要素相互やユニット化された構成要素を仮に組み
付け、互いの位置合わせや補助部品との位置合わせ、あ
るいは焼却炉10のリークテストを実施したり、必要で
あればその不具合を予め修正することも可能である。し
かも、作業者は、各構成要素が実際に設置される状態と
は異なる状態で溶接等の作業を施すことができるため、
換言すれば、作業者にとって最良の姿勢で作業を行うこ
とができるため、製造作業の容易化および短縮化を図る
ことが可能であるばかりか、寸法精度の著しい向上を図
ることができる。
【0023】以下、上記のようにユニット化された各構
成要素および各種補助部品を用いて実際に廃棄物焼却設
備を構築する方法を説明していく。
【0024】まず、図5および図6に示すように、構築
現場に平坦状のベース200を打設するとともに、この
ベース200の上面における上記下部ユニット90aの
鉛直鋼材に対応する部位にそれぞれ互いに同一の高さを
有したマウンド201を打設し、該マウンド201が打
設された時点で工場から順次各構成要素および各種補助
部品を構築現場に搬入する。このとき、各構成要素に組
み込まれた主廊板101を上述した通常状態の位置に保
持しておけば、該主廊板101が各構成要素の幅および
高さを増大させないため、一般のトレーラによる搬送が
妨げられることはない。また、各構成要素および補助部
品を、それぞれが組み付け可能状態となった時点で順番
に構築現場に搬入するようにすれば、該構築現場にこれ
らを載置しておくためのスペースが不要となるため、現
場スペースを有効に利用することも可能である。
【0025】所要の構成要素および補助部品が搬入され
た後、各構成要素に組み込まれた主廊板101のサポー
トメンバ105をメンバ固定用ブラケット110,11
1に固定し、具体的にはサポートメンバ105およびメ
ンバ固定用ブラケット110,111間に軸部材112
を貫挿させた後に両者を溶着し、該主廊板101をそれ
ぞれ外方に向けて水平に配置するとともに、これら水平
に配置された主廊板101相互間に対応する補助廊板1
20を組み付け、さらに手摺り嵌着用のピン102を介
して対応する手摺り枠121を組み付けることにより、
各構成要素毎に歩廊100を構成する。
【0026】各構成要素毎に歩廊100が構成される
と、まず適宜クレーン車等を適用することにより、各鉛
直鋼材の下面を介して下部ユニット90aをマウンド2
01上に固定設置するとともに、この下部ユニット90
aの歩廊100と上記ベース200との間に階段122
を架設設置する。なお、本実施例においては、ボルト締
めおよび溶接を併用することによって下部ユニット90
aをマウンド201へ強固に固定するようにしている。
【0027】次いで、上記下部ユニット90aの上部に
中間部ユニット90bを積層設置した後、それぞれの耐
火物の間にシール材を介在させた状態で下部炉体構成要
素10aおよび中間部炉体構成要素10bの間を溶着接
合するとともに、支持枠構成要素80a,80b相互間
を溶着接合し、さらに各ユニット90a,90b相互間
の歩廊100に階段122を架設設置する。
【0028】この状態から、下部ホッパ構成要素30a
を上記中間部ユニット90bの中間部支持枠構成要素8
0bの内部に設置した後、それぞれの耐火物の間にシー
ル部材を介在させた状態で当該下部ホッパ構成要素30
aを中間部炉体構成要素10bに溶着接合する。
【0029】しかる後、上部ユニット90cを上記中間
部ユニット90bの上方域に積層設置し、それぞれの耐
火物の間にシール材を介在させた状態で中間部炉体構成
要素10bと上部炉体構成要素10cとの間および中間
部炉体構成要素10bと下部予熱器構成要素70aとの
間をそれぞれ溶着接合するとともに、支持枠構成要素8
0b,80c相互間を溶着接合し、さらに各ユニット9
0b,90cの歩廊100相互間に階段122を架設設
置すれば、上記各ユニット90a,90b,90cの炉
体構成要素10a,10b,10cによって焼却炉10
が構築され、かつ各ユニット90a,90b,90cの
支持枠構成要素80a,80b,80cによって該焼却
炉10を支持するための支持枠体が構築されることにな
る。
【0030】さらにこの状態から、上記焼却炉10の上
部、下部予熱器構成要素70aの上部および下部ホッパ
構成要素30aの上部にそれぞれ対応する残りの各構成
要素を順次下方から積層設置し互いに溶着接合し、さら
に各歩廊100相互間に階段122を架設設置すること
により、廃棄物焼却設備の構築が終了する。
【0031】ここで、上述した構築現場での作業におい
ては、各ユニットの上端部に予め構成された歩廊100
を足場として利用することが可能であり、従前の如く、
別個に足場を設けたり、廃棄物焼却設備の構築終了後に
足場を撤去する必要がないため、現場工期の大幅な短縮
化を図ることが可能である。
【0032】また、構築現場においては、互いに接合さ
れるユニット相互間、もしくは互いに接合される構成要
素相互間の位置決めを行えば良いため、作業の煩雑化を
招来することなく正確な位置決めを行うことができ、上
記焼却炉10の気密性も容易に、かつ十分に確保するこ
とが可能となる。
【0033】さらに、構築現場での接合作業は、投入ホ
ッパ30、焼却炉10、ガス冷却室40および空気予熱
器70等の各パーツの形状に関わらず、水平方向に沿っ
た部分および鉛直方向に沿った部分に限定されるため、
作業者への負担が軽減されるとともに、作業効率が格段
に向上し、現場工期の短縮化を図ることができる。
【0034】なお、上記実施例では、プラントとして廃
棄物焼却設備を例示しているが、本発明は、焼却設備の
他に水処理設備および溶融設備等、設備本体の周囲に歩
廊が配設されるものであれば、その他のプラントにもも
ちろん適用することが可能である。またこの場合、設備
本体の大きさや形状、並びに歩廊の敷設態様も実施例に
限定されない。
【0035】さらに、上記実施例では、歩廊の構成要素
を、ユニットの外側面から突出する突出位置と、該外側
面に沿った収納位置との2位置間において揺動可能に支
承しているが、ユニットに組み込む際に固定させてもよ
い。また、歩廊の構成要素のうち、主廊板のみを予めユ
ニットに組み込むようにしているが、補助廊板および手
摺り枠をも予めユニットに組み込んでも構わない。なお
この場合、これら補助廊板および手摺り枠を、実施例の
主廊板の如く移動可能に支承させることも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプラ
ントによれば、工場等の設備の整った環境下において歩
廊をユニットに組み付けることができ、かつ実際の構築
現場においてはユニットの組付作業と同時に設備本体の
周囲に歩廊が構成されるため、歩廊の敷設作業が容易
に、かつ精度よく行われ、プラント全体を構築するため
の現場工期を大幅に短縮することができる。
【0037】しかも、歩廊の構成要素を少なくともユニ
ットの外側面から突出する突出位置と、該外側面に沿っ
た収納位置との2位置間において移動可能に支承させた
場合には、該歩廊によるユニットの幅の増大が可及的に
防止されるため、従前と同様に、一般のトレーラを利用
してユニット単体を構築現場まで搬入することが可能で
ある。
【0038】さらに、ユニットが略水平方向に沿った接
合面を有し、かつその上端部に歩廊の構成要素を組み込
んだ場合には、ユニットを積層設置する際に歩廊を順次
足場として利用することが可能であるため、別途足場を
設けたり、プラント構築終了後に足場を撤去する必要が
なくなり、プラント全体を構築するための現場工期を一
層短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラントの一実施例を概念的に示
したもので、廃棄物焼却設備をユニット単位で分解した
状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した廃棄物焼却設備の1ユニットを概
念的に示した斜視図である。
【図3】図1に示した廃棄物焼却設備の1ユニットを概
念的に示した斜視図である。
【図4】図1に示した廃棄物焼却設備の1ユニットを概
念的に示した斜視図である。
【図5】図1に示した廃棄物焼却設備の構築状態を概念
的に示した側面図である。
【図6】図5におけるA−A線断面図である。
【図7】図5におけるB−B線断面図である。
【図8】図7におけるC部詳細図である。
【図9】図8におけるD−D線断面図である。
【図10】図8におけるE−E線断面図である。
【図11】図5におけるF−F線断面図である。
【図12】図11におけるG部詳細図である。
【図13】図5におけるH−H線断面図である。
【図14】図13におけるI部詳細図である。
【図15】図14におけるJ部詳細図である。
【図16】図15における矢視K図である。
【図17】図16におけるL−L線断面図である。
【図18】図5におけるM−M線断面図である。
【図19】図18におけるN部詳細図である。
【図20】図18におけるO部詳細図である。
【図21】図19におけるP−P線断面図である。
【図22】図20におけるQ−Q線断面図である。
【図23】図5におけるR−R線断面図である。
【符号の説明】 10…焼却炉 30…投入ホッパ 30a,30b,30c,30d…ホッパ構成要素 40…ガス冷却室 40a,40b,40c,40d,40e…冷却室構成
要素 70…空気予熱器 70a,70b,70c,70d,70e…予熱器構成
要素 90a…下部ユニット 90b…中間部ユニット 90c…上部ユニット 100…歩廊 101…主廊板 120…補助廊板 121…手摺り枠

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のユニットを順次組み付けることに
    よって構築される設備本体と、この設備本体の周囲に配
    設される歩廊とを備えたプラントにおいて、前記歩廊の
    構成要素が予め前記ユニットに組み込まれていることを
    特徴とするプラント。
  2. 【請求項2】 前記歩廊の構成要素は、少なくとも前記
    ユニットの外側面から突出する突出位置と、該外側面に
    沿った収納位置との2位置間において移動可能に支承さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のプラント。
  3. 【請求項3】 前記ユニットは、略水平方向に沿った接
    合面を介して互いに積層設置され、かつその上端部に前
    記歩廊の構成要素を備えていることを特徴とする請求項
    1記載のプラント。
JP28682193A 1993-11-16 1993-11-16 プラント Pending JPH07139152A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104652862A (zh) * 2013-11-25 2015-05-27 贵阳铝镁设计研究院有限公司 一种提高氧化铝和铝锭装车效率的方法及仓储结构
WO2020240745A1 (ja) 2019-05-29 2020-12-03 アイマックエンジニアリング株式会社 プラント設備の施工方法及びプラント構成モジュール

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