JPH07138942A - 地中連続壁の止水継手 - Google Patents
地中連続壁の止水継手Info
- Publication number
- JPH07138942A JPH07138942A JP30854493A JP30854493A JPH07138942A JP H07138942 A JPH07138942 A JP H07138942A JP 30854493 A JP30854493 A JP 30854493A JP 30854493 A JP30854493 A JP 30854493A JP H07138942 A JPH07138942 A JP H07138942A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- rubber
- partition plate
- fixed
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 地中連続壁の構築中は水膨張性ゴムの膨張を
防止し、地中連続壁の構築後においては、地中連続壁か
らの漏水を確実に防止する。 【構成】 仕切板1の中央部に、その長手方向に延長す
る開口部2を設け、前記仕切板1の裏面に、開口部2の
長手方向に延長する溝形部材3の両側縁部を固定し、前
記溝形部材3の底部に対向する内側突条4と、前記仕切
板1の表面よりも突出する外側突条5と、一対の取付フ
ランジ6とを備えている弾性止水材7における前記各取
付フランジ6を、前記開口部2の両側縁部に固定し、前
記弾性止水材7の一部に、水膨張性ゴム25を使用する
と共に、水膨張遅延剤を塗布し、前記仕切板1の裏面
に、鉄筋篭8の端部を固定し、前記仕切板1と溝形部材
3と鉄筋篭8と弾性止水材7とからなる複数の止水補強
部材9を、地盤10の溝孔11内に配置し、その溝孔1
1内にコンクリート12を充填する。
防止し、地中連続壁の構築後においては、地中連続壁か
らの漏水を確実に防止する。 【構成】 仕切板1の中央部に、その長手方向に延長す
る開口部2を設け、前記仕切板1の裏面に、開口部2の
長手方向に延長する溝形部材3の両側縁部を固定し、前
記溝形部材3の底部に対向する内側突条4と、前記仕切
板1の表面よりも突出する外側突条5と、一対の取付フ
ランジ6とを備えている弾性止水材7における前記各取
付フランジ6を、前記開口部2の両側縁部に固定し、前
記弾性止水材7の一部に、水膨張性ゴム25を使用する
と共に、水膨張遅延剤を塗布し、前記仕切板1の裏面
に、鉄筋篭8の端部を固定し、前記仕切板1と溝形部材
3と鉄筋篭8と弾性止水材7とからなる複数の止水補強
部材9を、地盤10の溝孔11内に配置し、その溝孔1
1内にコンクリート12を充填する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中連続壁の止水継手
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地中連続壁の止水継手としては、
図14に示すように、隣り合う壁体13間に配置される
仕切板14の表面に止水用T字型鋼15を固着し、かつ
前記仕切板14またはT字型鋼15に、必要に応じ止水
ゴムを固定し、前記仕切板14の裏面に鉄筋篭16の端
部を溶接により固着し、前記仕切板14にT字型鋼15
および鉄筋篭16を取付けた鋼製芯材17を、地盤10
に設けた溝孔11に挿入し、次いでその溝孔11にコン
クリート12を充填し、先行壁体と後行壁体間に取付け
たT字型鋼により行なうように構成したものが知られて
いる。
図14に示すように、隣り合う壁体13間に配置される
仕切板14の表面に止水用T字型鋼15を固着し、かつ
前記仕切板14またはT字型鋼15に、必要に応じ止水
ゴムを固定し、前記仕切板14の裏面に鉄筋篭16の端
部を溶接により固着し、前記仕切板14にT字型鋼15
および鉄筋篭16を取付けた鋼製芯材17を、地盤10
に設けた溝孔11に挿入し、次いでその溝孔11にコン
クリート12を充填し、先行壁体と後行壁体間に取付け
たT字型鋼により行なうように構成したものが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の地中連続壁
の止水継手の場合は、(1)継手部は地震などによって
起こる壁体の変位に対し、T字型鋼または止水用ゴムが
変位を吸収できないので、継手部材が、せん断され易
く、そのため止水性が悪いという欠点がある。(2)ま
たコンクリート12の収縮により鋼製部材(仕切板およ
びT字型鋼)または止水ゴムとコンクリート壁との間に
隙間を生じやすくなり、そのため止水性が悪くなる。
(3)さらにまた、継手部の鋼製部材は腐食しやすく、
腐食部分からの通水によって止水性が悪くなる。
の止水継手の場合は、(1)継手部は地震などによって
起こる壁体の変位に対し、T字型鋼または止水用ゴムが
変位を吸収できないので、継手部材が、せん断され易
く、そのため止水性が悪いという欠点がある。(2)ま
たコンクリート12の収縮により鋼製部材(仕切板およ
びT字型鋼)または止水ゴムとコンクリート壁との間に
隙間を生じやすくなり、そのため止水性が悪くなる。
(3)さらにまた、継手部の鋼製部材は腐食しやすく、
腐食部分からの通水によって止水性が悪くなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の問題を有利に解決
するために、本発明の地中連続壁の止水継手において
は、仕切板1の中央部に、その長手方向に延長する開口
部2を設け、前記仕切板1の裏面に、開口部2の長手方
向に延長する溝形部材3の両側縁部を固定し、前記溝形
部材3の底部に対向する内側突条4と、前記仕切板1の
表面よりも突出する外側突条5と、一対の取付フランジ
6とを備えている弾性止水材7における前記各取付フラ
ンジ6を、前記開口部2の両側縁部に固定し、前記弾性
止水材7の一部に、水膨張性ゴム25を使用すると共
に、水膨張遅延剤を塗布し、前記仕切板1の裏面に、鉄
筋篭8の端部を固定し、前記仕切板1と溝形部材3と鉄
筋篭8と弾性止水材7とからなる複数の止水補強部材9
を、地盤10の溝孔11内に配置し、その溝孔11内に
コンクリート12を充填する。
するために、本発明の地中連続壁の止水継手において
は、仕切板1の中央部に、その長手方向に延長する開口
部2を設け、前記仕切板1の裏面に、開口部2の長手方
向に延長する溝形部材3の両側縁部を固定し、前記溝形
部材3の底部に対向する内側突条4と、前記仕切板1の
表面よりも突出する外側突条5と、一対の取付フランジ
6とを備えている弾性止水材7における前記各取付フラ
ンジ6を、前記開口部2の両側縁部に固定し、前記弾性
止水材7の一部に、水膨張性ゴム25を使用すると共
に、水膨張遅延剤を塗布し、前記仕切板1の裏面に、鉄
筋篭8の端部を固定し、前記仕切板1と溝形部材3と鉄
筋篭8と弾性止水材7とからなる複数の止水補強部材9
を、地盤10の溝孔11内に配置し、その溝孔11内に
コンクリート12を充填する。
【0005】
【実施例】図1および図2は本発明の実施例において用
いられる一対の鋼製仕切板1と溝形部材3と鉄筋篭8と
ゴムのような弾性材料からなる弾性止水材7とからなる
止水補強部材9を示すものであって、各仕切板1の中央
部に、その長手方向の全長あるいは、全長近くにわたっ
て延長する開口部2が設けられ、L形鋼材を溝形に加工
して構成した多数の溝形部材3は、各仕切板1の長手方
向に一定ピッチで配置され、各溝形部材3の両端部は、
各仕切板1の裏面に溶接により固着されている。鉄筋篭
8の両端部は各仕切板1に対し溶接により固着されてい
る。
いられる一対の鋼製仕切板1と溝形部材3と鉄筋篭8と
ゴムのような弾性材料からなる弾性止水材7とからなる
止水補強部材9を示すものであって、各仕切板1の中央
部に、その長手方向の全長あるいは、全長近くにわたっ
て延長する開口部2が設けられ、L形鋼材を溝形に加工
して構成した多数の溝形部材3は、各仕切板1の長手方
向に一定ピッチで配置され、各溝形部材3の両端部は、
各仕切板1の裏面に溶接により固着されている。鉄筋篭
8の両端部は各仕切板1に対し溶接により固着されてい
る。
【0006】中空孔18を有するゴム製棒状体19にお
ける直径方向の両側に、ゴム製取付フランジ6が設けら
れ、かつ前記各取付フランジ6を含む平面に直角な平面
上に、前記溝形部材3の底部に対向するゴム製内側突条
4およびゴム製外側突条5が配置され、その内側突条4
および外側突条5は前記ゴム製棒状体19に一体設けら
れ、前記ゴム製棒状体19と各取付フランジ6と内側突
条4および外側突条5とによりゴム製の弾性止水材7が
構成されている。
ける直径方向の両側に、ゴム製取付フランジ6が設けら
れ、かつ前記各取付フランジ6を含む平面に直角な平面
上に、前記溝形部材3の底部に対向するゴム製内側突条
4およびゴム製外側突条5が配置され、その内側突条4
および外側突条5は前記ゴム製棒状体19に一体設けら
れ、前記ゴム製棒状体19と各取付フランジ6と内側突
条4および外側突条5とによりゴム製の弾性止水材7が
構成されている。
【0007】前記鉄筋篭8の両端部に各仕切板1の裏面
が溶接により固着され、かつ前記弾性止水材7における
各取付フランジ6は、開口部2の両側の裏面に重合され
て、多数のボルト20により固定され、前記鉄筋篭8の
両端部に固着された仕切板1と、その仕切板1の裏面に
固着された溝形部材3と、前記開口部2を被覆するよう
に配置されて、多数のボルト20により固定されたゴム
製の弾性止水材7とにより、止水補強部材9が構成され
ている。
が溶接により固着され、かつ前記弾性止水材7における
各取付フランジ6は、開口部2の両側の裏面に重合され
て、多数のボルト20により固定され、前記鉄筋篭8の
両端部に固着された仕切板1と、その仕切板1の裏面に
固着された溝形部材3と、前記開口部2を被覆するよう
に配置されて、多数のボルト20により固定されたゴム
製の弾性止水材7とにより、止水補強部材9が構成され
ている。
【0008】図3は本発明の実施例において用いられる
ゴム製の弾性止水材7の一例を示すものであって、中空
孔18を有するゴム製棒状体19の左右両側に、多数の
ボルト挿通用透孔21を有する取付フランジ6が一体に
設けられ、前記ゴム製棒状体19の前後両側に、先端に
円筒状部22を有する内側突条4の基端部が一体に設け
られると共に、先端に円筒状部23を有する外側突条5
の基端部が一体に設けられている。
ゴム製の弾性止水材7の一例を示すものであって、中空
孔18を有するゴム製棒状体19の左右両側に、多数の
ボルト挿通用透孔21を有する取付フランジ6が一体に
設けられ、前記ゴム製棒状体19の前後両側に、先端に
円筒状部22を有する内側突条4の基端部が一体に設け
られると共に、先端に円筒状部23を有する外側突条5
の基端部が一体に設けられている。
【0009】前記ゴム製棒状体19の中空孔18に、独
立気泡性スポンジ24が充填され、かつ前記円筒状部2
2,23の一部に水膨張性ゴム25が用いられ、かつそ
の水膨張性ゴム25の表面に水膨張遅延剤26が塗布さ
れている。
立気泡性スポンジ24が充填され、かつ前記円筒状部2
2,23の一部に水膨張性ゴム25が用いられ、かつそ
の水膨張性ゴム25の表面に水膨張遅延剤26が塗布さ
れている。
【0010】前記ゴム製の弾性止水材7を有する止水補
強部材9を使用して、地中連続壁の止水継手を施工する
場合について説明する。まず図4に示すように、地盤1
0に掘削泥水を用いて溝孔11Aを掘削したのち、図5
に示すように、その溝孔11A内に止水補強部材9を挿
入する。次に止水材保護カバー27を挿入する。また前
記中空孔18に、独立気泡性スポンジ24を充填しない
でゴム製棒状体19の上下両端部にゴム製蓋板(図示を
省略した)を接着剤により固着してもよく、あるいは前
記中空孔18に独立気泡性スポンジ24を挿入充填した
のち、ゴム製棒状体19の上下両端部あるいは一端部
に、ゴム製蓋板を接着剤により固着してもよい。前記中
空孔18に独立気泡性スポンジ24等の中詰材を充填す
れば、地中連続壁の施工中にゴム製棒状体19が押潰し
変形されるのを防止することができる。
強部材9を使用して、地中連続壁の止水継手を施工する
場合について説明する。まず図4に示すように、地盤1
0に掘削泥水を用いて溝孔11Aを掘削したのち、図5
に示すように、その溝孔11A内に止水補強部材9を挿
入する。次に止水材保護カバー27を挿入する。また前
記中空孔18に、独立気泡性スポンジ24を充填しない
でゴム製棒状体19の上下両端部にゴム製蓋板(図示を
省略した)を接着剤により固着してもよく、あるいは前
記中空孔18に独立気泡性スポンジ24を挿入充填した
のち、ゴム製棒状体19の上下両端部あるいは一端部
に、ゴム製蓋板を接着剤により固着してもよい。前記中
空孔18に独立気泡性スポンジ24等の中詰材を充填す
れば、地中連続壁の施工中にゴム製棒状体19が押潰し
変形されるのを防止することができる。
【0011】次に図6に示すように、溝孔11Aの両端
部と仕切板1および止水材保護カバー27とにより囲ま
れた部分に、粗骨材28を充填する。
部と仕切板1および止水材保護カバー27とにより囲ま
れた部分に、粗骨材28を充填する。
【0012】次に図7に示すように、溝孔11Aから離
れた位置において、溝孔11Bを掘削泥水を用いて掘削
し、その溝孔11B内に止水補強部材9を挿入する。次
に止水材保護カバー27を挿入し、次いで、溝孔11B
の両端部と仕切板1および止水材保護カバー27とによ
り囲まれた部分に、粗骨材28を充填し、かつ溝孔11
A内の止水補強部材9における前後両側の仕切板1の間
にコンクリート12を充填する。
れた位置において、溝孔11Bを掘削泥水を用いて掘削
し、その溝孔11B内に止水補強部材9を挿入する。次
に止水材保護カバー27を挿入し、次いで、溝孔11B
の両端部と仕切板1および止水材保護カバー27とによ
り囲まれた部分に、粗骨材28を充填し、かつ溝孔11
A内の止水補強部材9における前後両側の仕切板1の間
にコンクリート12を充填する。
【0013】次に図8に示すように、溝孔11B内の止
水補強部材9における各仕切板1の間にコンクリート1
2を充填し、隣り合う溝孔11A,11Bの間の地盤1
0を、掘削泥水を用いて掘削して、溝孔11Cを設け、
かつ隣り合う止水補強部材9から前記各止水材保護カバ
ー27を取外す。
水補強部材9における各仕切板1の間にコンクリート1
2を充填し、隣り合う溝孔11A,11Bの間の地盤1
0を、掘削泥水を用いて掘削して、溝孔11Cを設け、
かつ隣り合う止水補強部材9から前記各止水材保護カバ
ー27を取外す。
【0014】次に図9ないし図12に示すように、隣り
合う止水補強部材9の間に、鉄筋篭29を挿入し、かつ
隣り合う止水補強部材9の仕切板1の間にコンクリート
12を打設する。
合う止水補強部材9の間に、鉄筋篭29を挿入し、かつ
隣り合う止水補強部材9の仕切板1の間にコンクリート
12を打設する。
【0015】溝孔11A,11B,11C内にコンクリ
ート12を打設する場合、図11に示すように、鉄筋篭
29内にコンクリート打設管30を挿入し、かつ鉄筋篭
8内にもコンクリート打設管(図示を省略した)を挿入
し、前記コンクリート打設管30を上昇させながら、コ
ンクリート12を打設する。
ート12を打設する場合、図11に示すように、鉄筋篭
29内にコンクリート打設管30を挿入し、かつ鉄筋篭
8内にもコンクリート打設管(図示を省略した)を挿入
し、前記コンクリート打設管30を上昇させながら、コ
ンクリート12を打設する。
【0016】次に止水補強部材9または鉄筋篭29を挿
入するための溝孔の掘削と、前記鉄筋篭29の挿入と、
止水補強部材9の挿入と、コンクリート12の打設と
を、繰り返しながら、地中連続壁の構築を所望の長さに
わたって施工する。
入するための溝孔の掘削と、前記鉄筋篭29の挿入と、
止水補強部材9の挿入と、コンクリート12の打設と
を、繰り返しながら、地中連続壁の構築を所望の長さに
わたって施工する。
【0017】本発明の実施例の場合、ゴム製の弾性止水
材7の中央部にゴム製棒状体19があるので、、図13
に示すように、地震により、隣り合う壁体ユニット3
1,32の間に間隙33が生じ、かつ一方の壁体ユニッ
ト32に大きな横圧力Pが作用して、一方の壁体ユニッ
ト32が他方の壁体ユニット31に対して壁体の厚さ方
向に移動して、変位34が生じても、ゴム製棒状体19
が変位34を吸収するので、壁体ユニット31,32の
間からの漏水は防止される。またゴム製の弾性止水材7
の一部に、水膨張性ゴム25が設けられ、かつその水膨
張性ゴム25の表面に水膨張遅延剤26が塗布されてい
るので、地中連続壁が施工された後に水膨張性ゴム25
が膨張しコンクリートと水膨張性ゴム25の間の面圧が
高くなり漏水を防止できる。
材7の中央部にゴム製棒状体19があるので、、図13
に示すように、地震により、隣り合う壁体ユニット3
1,32の間に間隙33が生じ、かつ一方の壁体ユニッ
ト32に大きな横圧力Pが作用して、一方の壁体ユニッ
ト32が他方の壁体ユニット31に対して壁体の厚さ方
向に移動して、変位34が生じても、ゴム製棒状体19
が変位34を吸収するので、壁体ユニット31,32の
間からの漏水は防止される。またゴム製の弾性止水材7
の一部に、水膨張性ゴム25が設けられ、かつその水膨
張性ゴム25の表面に水膨張遅延剤26が塗布されてい
るので、地中連続壁が施工された後に水膨張性ゴム25
が膨張しコンクリートと水膨張性ゴム25の間の面圧が
高くなり漏水を防止できる。
【0018】また地中連続壁の施工中に、ゴム製の弾性
止水材7が水分に接触することがあっても、水膨張性ゴ
ム25の表面に水膨張遅延剤26が塗布されているの
で、地中連続壁の施工中に、水膨張性ゴム25が水分に
より膨張することはない。
止水材7が水分に接触することがあっても、水膨張性ゴ
ム25の表面に水膨張遅延剤26が塗布されているの
で、地中連続壁の施工中に、水膨張性ゴム25が水分に
より膨張することはない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、仕切板1の中央部に、
その長手方向に延長する開口部2を設け、前記仕切板1
の裏面に、開口部2の長手方向に延長する溝形部材3の
両側縁部を固定し、前記溝形部材3の底部に対向する内
側突条4と、前記仕切板1の表面よりも突出する外側突
条5と、一対の取付フランジ6とを備えている弾性止水
材7における前記各取付フランジ6を、前記開口部2の
両側縁部に固定し、前記弾性止水材7の一部に、水膨張
性ゴム25を使用すると共に、水膨張遅延剤を塗布し、
前記仕切板1の裏面に、鉄筋篭8の端部を固定し、前記
仕切板1と溝形部材3と鉄筋篭8と弾性止水材7とから
なる複数の止水補強部材9を、地盤10の溝孔11内に
配置し、その溝孔11内にコンクリート12を充填した
ので、地中連続壁からの漏水を確実に防止することがで
き、かつ弾性止水材7の中央部にゴム製棒状体19があ
るので、地震により、隣り合う壁体ユニット31,32
の間に間隙33が生じ、かつ一方の壁体ユニット32に
大きな横圧力Pが作用して、一方の壁体ユニット32が
他方の壁体ユニット31に対して壁体の厚さ方向に移動
して、変位34が生じても、ゴム製棒状体19が変位3
4を吸収するので、壁体ユニット31,32の間からの
漏水は防止される。さらに弾性止水材7の一部に、水膨
張性ゴム25が設けられ、かつその水膨張性ゴム25の
表面に水膨張遅延剤26が塗布されているので、地中連
続壁が施工された後に水膨張性ゴム25が膨張しコンク
リートと水膨張性ゴム25の間の面圧が高くなり漏水を
防止できる。また地中連続壁の構築施工中に、弾性止水
材7が水分に接触することがあっても、水膨張性ゴム2
5の表面に水膨張遅延剤26が塗布されているので、地
中連続壁の施工中に、水膨張性ゴム25が水分により膨
張することはない。
その長手方向に延長する開口部2を設け、前記仕切板1
の裏面に、開口部2の長手方向に延長する溝形部材3の
両側縁部を固定し、前記溝形部材3の底部に対向する内
側突条4と、前記仕切板1の表面よりも突出する外側突
条5と、一対の取付フランジ6とを備えている弾性止水
材7における前記各取付フランジ6を、前記開口部2の
両側縁部に固定し、前記弾性止水材7の一部に、水膨張
性ゴム25を使用すると共に、水膨張遅延剤を塗布し、
前記仕切板1の裏面に、鉄筋篭8の端部を固定し、前記
仕切板1と溝形部材3と鉄筋篭8と弾性止水材7とから
なる複数の止水補強部材9を、地盤10の溝孔11内に
配置し、その溝孔11内にコンクリート12を充填した
ので、地中連続壁からの漏水を確実に防止することがで
き、かつ弾性止水材7の中央部にゴム製棒状体19があ
るので、地震により、隣り合う壁体ユニット31,32
の間に間隙33が生じ、かつ一方の壁体ユニット32に
大きな横圧力Pが作用して、一方の壁体ユニット32が
他方の壁体ユニット31に対して壁体の厚さ方向に移動
して、変位34が生じても、ゴム製棒状体19が変位3
4を吸収するので、壁体ユニット31,32の間からの
漏水は防止される。さらに弾性止水材7の一部に、水膨
張性ゴム25が設けられ、かつその水膨張性ゴム25の
表面に水膨張遅延剤26が塗布されているので、地中連
続壁が施工された後に水膨張性ゴム25が膨張しコンク
リートと水膨張性ゴム25の間の面圧が高くなり漏水を
防止できる。また地中連続壁の構築施工中に、弾性止水
材7が水分に接触することがあっても、水膨張性ゴム2
5の表面に水膨張遅延剤26が塗布されているので、地
中連続壁の施工中に、水膨張性ゴム25が水分により膨
張することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において用いられる止水補強部
材を示す平面図である。
材を示す平面図である。
【図2】図1に示す止水補強部材を示す正面図である。
【図3】本発明の実施例において用いられるゴム製止水
材を示す横断平面図である。
材を示す横断平面図である。
【図4】本発明の実施例において地盤に溝孔を設けた状
態を示す横断平面図である。
態を示す横断平面図である。
【図5】第1の溝孔内に止水補強部材を挿入した状態を
示す横断平面図である。
示す横断平面図である。
【図6】溝孔の両端部と止水補強部材の両端部との間に
粗骨材を充填した状態を示す横断平面図である。
粗骨材を充填した状態を示す横断平面図である。
【図7】第2の溝孔内に止水補強部材を挿入した状態を
示す横断平面図である。
示す横断平面図である。
【図8】第3の溝孔を掘削して、各止水補強部材におけ
る前後両側の仕切板の間にコンクリートを充填した状態
を示す横断平面図である。
る前後両側の仕切板の間にコンクリートを充填した状態
を示す横断平面図である。
【図9】第3の溝孔内に鉄筋篭を挿入し、第3の溝孔お
よびその溝孔の前後両側の止水補強部材における仕切板
の間にコンクリートを充填した状態を示す横断平面図で
ある。
よびその溝孔の前後両側の止水補強部材における仕切板
の間にコンクリートを充填した状態を示す横断平面図で
ある。
【図10】図9の一部を拡大して示す横断平面図であ
る。
る。
【図11】第3の溝孔内にコンクリートを打設している
状態を示す縦断側面図である。
状態を示す縦断側面図である。
【図12】図10の一部を拡大して示す横断平面図であ
る。
る。
【図13】隣り合う壁体ユニットが地震により変位した
状態を示す横断平面図である。
状態を示す横断平面図である。
【図14】従来の地中連続壁の止水継手を示す横断平面
図である。
図である。
1 仕切板 2 開口部 3 溝形部材 4 内側突条 5 外側突条 6 取付フランジ 7 弾性止水材 8 鉄筋篭 9 止水補強部材 10 地盤 11 溝孔 12 コンクリート 18 中空孔 19 ゴム製棒状体 20 ボルト 21 ボルト挿通用透孔 22 円筒状部 23 円筒状部 24 独立気泡性スポンジ 25 水膨張性ゴム 26 水膨張遅延剤 27 止水材保護カバー 28 粗骨材 29 鉄筋篭 30 コンクリート打設管 31 壁体ユニット 32 壁体ユニット 33 間隙 34 変位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲森 光洋 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内
Claims (1)
- 【請求項1】 仕切板1の中央部に、その長手方向に延
長する開口部2を設け、前記仕切板1の裏面に、開口部
2の長手方向に延長する溝形部材3の両側縁部を固定
し、前記溝形部材3の底部に対向する内側突条4と、前
記仕切板1の表面よりも突出する外側突条5と、一対の
取付フランジ6とを備えている弾性止水材7における前
記各取付フランジ6を、前記開口部2の両側縁部に固定
し、前記弾性止水材7の一部に、水膨張性ゴム25を使
用すると共に、水膨張遅延剤を塗布し、前記仕切板1の
裏面に、鉄筋篭8の端部を固定し、前記仕切板1と溝形
部材3と鉄筋篭8と弾性止水材7とからなる複数の止水
補強部材9を、地盤10の溝孔11内に配置し、その溝
孔11内にコンクリート12を充填した地中連続壁の止
水継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30854493A JP2923422B2 (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | 地中連続壁の止水継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30854493A JP2923422B2 (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | 地中連続壁の止水継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07138942A true JPH07138942A (ja) | 1995-05-30 |
JP2923422B2 JP2923422B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=17982310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30854493A Expired - Fee Related JP2923422B2 (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | 地中連続壁の止水継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2923422B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016108785A (ja) * | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 大成建設株式会社 | 止水板取付部材、止水板、鉄筋架台および連続地中壁の施工方法 |
DE102020202011A1 (de) | 2020-02-18 | 2021-08-19 | Gud Geotechnik Und Dynamik Consult Gmbh | Fugenelement sowie Verfahren |
CN113338947A (zh) * | 2021-04-14 | 2021-09-03 | 浙江交工集团股份有限公司 | 富水砂层防流砂涌水工作井及其施工方法 |
-
1993
- 1993-11-16 JP JP30854493A patent/JP2923422B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016108785A (ja) * | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 大成建設株式会社 | 止水板取付部材、止水板、鉄筋架台および連続地中壁の施工方法 |
DE102020202011A1 (de) | 2020-02-18 | 2021-08-19 | Gud Geotechnik Und Dynamik Consult Gmbh | Fugenelement sowie Verfahren |
CN113338947A (zh) * | 2021-04-14 | 2021-09-03 | 浙江交工集团股份有限公司 | 富水砂层防流砂涌水工作井及其施工方法 |
CN113338947B (zh) * | 2021-04-14 | 2024-04-09 | 浙江交工集团股份有限公司 | 富水砂层防流砂涌水工作井及其施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2923422B2 (ja) | 1999-07-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6298621B1 (en) | Device for intercepting stagnant water | |
JP2009114643A (ja) | 地下構造物の連結構造 | |
JP4656966B2 (ja) | 地下コンクリート構造物の継手構造とその施工方法 | |
JPH07138942A (ja) | 地中連続壁の止水継手 | |
US5473848A (en) | Trapezium-shaped aqueously-swelling concrete joint-sealing article and method | |
JP2009068217A (ja) | コンクリート構造体の継手構造およびその施工方法 | |
US2321873A (en) | Joint for concrete structures | |
KR100583986B1 (ko) | 구조물의 신축이음 장치 | |
RU2164989C2 (ru) | Расширительный профиль для бетонных конструкций | |
JPH1136334A (ja) | Pc壁と床版コンクリートの結合部における止水構造 | |
JP4340018B2 (ja) | 直線形鋼矢板の継手止水構造と鋼矢板連続壁 | |
JP3423885B2 (ja) | スリット目地の遮音構造とその施工方法 | |
JP3812041B2 (ja) | Rc版の鋼構造物への取り付け方法 | |
CN111576424B (zh) | 一种注浆装置及现浇管廊变形缝处注浆的施工方法 | |
CN214784215U (zh) | 一种后浇带防渗漏结构 | |
JP2003213709A (ja) | 沈埋函の継手構造 | |
JP2969607B1 (ja) | 山留め杭引き抜きを伴うボックスカルバートの余堀無し構築方法及びこの工法に使用するパネル部材 | |
CN216616314U (zh) | 一种施工缝防水结构 | |
JP2847420B2 (ja) | 外壁部の目地防水装置 | |
JPS6312181Y2 (ja) | ||
JP2949595B2 (ja) | 連続地中壁工法 | |
JP3624980B2 (ja) | 地中壁の止水工法 | |
JPH06185035A (ja) | 水路のライニング構造 | |
JPS602261Y2 (ja) | 金属板製止水板 | |
JP2006028980A (ja) | 後施工耐震スリット材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990420 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |