JPH07138218A - 光学活性なオキシ酢酸誘導体 - Google Patents

光学活性なオキシ酢酸誘導体

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JPH07138218A
JPH07138218A JP28299093A JP28299093A JPH07138218A JP H07138218 A JPH07138218 A JP H07138218A JP 28299093 A JP28299093 A JP 28299093A JP 28299093 A JP28299093 A JP 28299093A JP H07138218 A JPH07138218 A JP H07138218A
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optically active
ethyl
phenoxy
chlorobenzamido
acid derivative
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JP28299093A
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Kensuke Nagashima
謙介 長嶋
Tatsuhiko Hayashibara
太津彦 林原
Hironobu Tamai
洋進 玉井
Taiji Asano
泰司 浅野
Nobuo Ishiyama
信雄 石山
Masayuki Takano
眞行 高野
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Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Kuraray Co Ltd
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Kaken Pharmaceutical Co Ltd
Kuraray Co Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 顕著なトリグリセライド低下作用を有する光
学活性なオキシ酢酸誘導体を提供する。 【構成】 2−{4−〔2−(4−クロロベンズアミ
ド)エチル〕フェノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸
を、溶媒中で、光学活性なシス−2−(アリールアルキ
ルアミノ)シクロヘキサンメタノールまたは光学活性な
α−アルキルベンジルアミンと反応させ、生成したジア
ステレオマー塩の一方の塩を優先的に晶析させて分割単
離した後、脱塩して光学活性な(+)オキシ酢酸誘導体
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学活性なオキシ酢酸
誘導体、その製造法およびそれを有効成分とする高トリ
グリセライド血症治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】血液中の主な脂質は、コレステロール、
リン脂質、トリグリセライドおよび遊離脂肪酸の4つで
ある。一般的に問題視されているのは、コレステロール
が増え過ぎる高コレステロール血症である。この場合、
動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞が起こり易くな
る。一方、高コレステロール血症の影に隠れて目立たな
かった高トリグリセライド血症が、最近になって大きく
問題視されるようになってきた。というのは、コレステ
ロール値が高いうえにトリグリセライド値も高くなる
と、両者が望ましくない協働作用を示して動脈硬化をさ
らに促進させてしまうからである。また、トリグリセラ
イドが血液中に増え過ぎると、血液が凝固し易くなり、
心筋梗塞や脳梗塞の危険性も高まることが明らかにされ
てきた。ちなみに、トリグリセライドは、血中では、そ
のほとんどが超低比重リポ蛋白(VLDL)中に存在し
ている。
【0003】コレステロール低下作用およびトリグリセ
ライド低下作用を示し、高脂血症の治療剤として、すで
に、2−{4−〔2−(4−クロロベンズアミド)エチ
ル〕フェノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸(以下、オ
キシ酢酸誘導体のラセミ体と称することがある。)が知
られている(特開昭56−145261号明細書)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のオキ
シ酢酸誘導体のラセミ体は、光学活性な(+)体と
(−)体との混合物であり、それぞれの成分が有するト
リグリセライド低下作用については、これまで知見が得
られていない。また、従来の技術では、上記のオキシ酢
酸誘導体のラセミ体を効率的に光学分割することはでき
なかった。
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な事情に鑑みて検討を行った結果、分割剤として光学活
性なシス−2−(アリールアルキルアミノ)シクロヘキ
サンメタノールまたは光学活性なα−アルキルベンジル
アミンを使用することによって、上記ラセミ体から光学
活性な(+)体を効率良く単離できること、および単離
された光学活性な(+)体が、上記ラセミ体に比べて顕
著なトリグリセライド低下作用を有することを見い出
し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、(+)−2−{4−
〔2−(4−クロロベンズアミド)エチル〕フェノキ
シ}−2−シクロヘキシル酢酸を提供するものである。
【0007】また本発明は、光学活性なシス−2−(ア
リールアルキルアミノ)シクロヘキサンメタノールまた
は光学活性なα−アルキルベンジルアミンを分割剤とし
て、溶媒存在下で、2−{4−〔2−(4−クロロベン
ズアミド)エチル〕フェノキシ}−2−シクロヘキシル
酢酸を光学分割することを特徴とする(+)−2−{4
−〔2−(4−クロロベンズアミド)エチル]フェノキ
シ}−2−シクロヘキシル酢酸の製造法を提供するもの
である。
【0008】さらに本発明は、(+)−2−{4−〔2
−(4−クロロベンズアミド)エチル〕フェノキシ}−
2−シクロヘキシル酢酸を有効成分とする高トリグリセ
ライド血症治療剤を提供するものである。
【0009】以下、本発明を詳説する。本発明の光学活
性なオキシ酢酸誘導体は、(+)−2−{4−〔2−
(4−クロロベンズアミド)エチル〕フェノキシ}−2
−シクロヘキシル酢酸である。後掲する表1および表2
よりも明らかなように、本発明の化合物である光学活性
な(+)体は、ラセミ体に比べて顕著なトリグリセライ
ド(TG)低下作用および超低比重リポ蛋白(VLD
L)低下作用を有し、またラセミ体に比べ改善された総
コレステロール(TC)低下作用を有する。
【0010】表1および表2より明らかなように、光学
活性な(−)体は、投与量を上げるとトリグリセライド
(TG)を逆に上昇させる結果となり、また超低比重リ
ポ蛋白(VLDL)に関しては、投与量の如何に関係な
く、上昇作用を有することから、本発明において、光学
活性な(+)を提供した意義は多大である。
【0011】次に、本発明の光学活性なオキシ酢酸誘導
体の製造法について、その好ましい具体例を説明する。
まず、2−{4−〔2−(4−クロロベンズアミド)エ
チル〕フェノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸のラセミ
体を、これに、溶媒の存在下で、0.5モル当量の光学
活性なシス−2−(ベンジルアミノ)シクロヘキサンメ
タノ−ルまたは0.5モル当量の光学活性なα−メチル
ベンジルアミンを加え、さらに0.5モル当量の水酸化
ナトリウムを加えて、加熱溶解した後、生成したジアス
テレオマー塩の難溶性の一方の塩を、系を冷却すること
により析出させる。この時析出させるべきジアステレオ
マー塩の極少量の結晶を、種結晶として添加することが
望ましい。析出したジアステレオマー塩はろ過や遠心分
離などの一般的な方法により単離できる。こうして得ら
れるジアステレオマー塩は、常法により光学活性な2−
{4−〔2−(4−クロロベンズアミド)エチル〕フェ
ノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸とすることができ
る。例えば、ジアステレオマー塩を塩酸で分解して、使
用したアミンを塩酸塩とする一方、遊離する2−{4−
〔2−(4−クロロベンズアミド)エチル〕フェノキ
シ}−2−シクロヘキシル酢酸を酢酸エチルで抽出し
て、この有機層を濃縮することにより、光学活性な2−
{4−〔2−(4−クロロベンズアミド)エチル〕フェ
ノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸を得ることができ
る。
【0012】本発明で使用する溶媒は、ジアステレオマ
ー塩の形成を妨害しないものが望ましい。このような溶
媒としては、水、メタノール、エタノール、2−プロパ
ノール、1−プロパノール、1−ブタノールなどのC1
〜C6、好ましくはC1〜C4のアルカノール類、アセト
ン、メチルイソブチルケトンなどのC3〜C6のアルキル
メチルケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、テ
トラヒドロピランなどの環状エーテル類、水またはそれ
らの混合物、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの非置
換もしくはメチル基などの低級アルキル基置換ベンゼン
類、シクロヘキサンなどのC6〜C8のシクロアルカン
類、n−ヘキサン、n−ヘプタンなどのC6〜C10のア
ルカン類が挙げられる。なかでも水、水−メタノール混
合物を溶媒として用いることが、より高純度な光学活性
2−{4−〔2−(4−クロロベンズアミド)エチル〕
フェノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸を得るうえで最
も好ましい。
【0013】ラセミ体と分割剤とのモル比は特に限定さ
れないが、ラセミ体に対して光学活性な分割剤を0.4
〜1.0モル当量使用することが望ましく、上述のよう
に0.5モル当量またはこの近傍とするのが特に望まし
い。
【0014】また、このとき0.3〜0.8モル当量、
特に好ましくは上述の0.5モル当量またはその近傍の
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、
あるいはアンモニアを共存させると、2−{4−〔2−
(4−クロロベンズアミド)エチル〕フェノキシ}−2
−シクロヘキシル酢酸を効率良く、かつ高純度で分割で
きる。
【0015】好ましい晶析温度は、用いる溶媒の量、溶
媒の種類、溶媒温度によって異なるが、経済的な見地か
ら、通常−10〜50℃の範囲である。
【0016】本発明の(+)−2−{4−〔2−(4−
クロロベンズアミド)エチル〕フェノキシ}−2−シク
ロヘキシル酢酸を有効成分として含有する高トリグリセ
ライド血症治療剤は、通常の製剤技術により例えば錠
剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤などとして経口的に用い
られるほか、注射剤、座剤、ペレットなどとして非経口
的に投与することもできる。投与量は、通常は成人1人
につき1日当たり5〜500mg、好ましくは25〜2
50mgの経口投与で目的を達することができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例および試験例を挙げて本発明を
具体的に説明する。なお、2−{4−〔2−(4−クロ
ロベンズアミド)エチル〕−2−シクロヘキシル酢酸の
(+)体と(−)体との組成比は、これを(R)−(+)
−1−(1− ナフチル) エチルアミンでアミド化する
ことによって、HPLC分析による定量が可能であるの
で、この方法に従った。HPLC分析条件を以下に示
す。
【0018】カラム Chemcosorb 5−Si,4.6×
300(mm) 溶離液 ヘキサン/酢酸エチル=1/1(vol/vo
l) 流速 1.3ml/min 検出器 UV−254nm (実施例1) 光学活性な(+)体の製造 (±)−2−{4−〔2−(4−クロロベンズアミド)
エチル〕 フェノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸5.
01g(12mmol) に水:メタノール=1:1.
85(重量比)の混合物80.09g、(−)−シス−
2−(ベンジルアミノ)シクロヘキサンメタノール1.
323g(6.0mmol)、水酸化ナトリウム0.2
9g(7.25mmol) を加え、撹拌しながら、6
0℃に加熱溶解した後、冷却を開始した。54℃で種晶
を添加し、さらに4時間半かけて30℃まで冷却した後
に、析出してきた結晶をろ過することにより、収率5
7.5%でジアステレオマー塩2.20g(3.46m
mol) を得た。この一部を採って、先に述べた方法
でHPLC分析を行ったところ、その光学純度は94.
6%eeであった。この結晶2.09gに水:メタノール
=1:1.85(重量比)の混合物46.56gを加え
て再結晶することにより白色結晶1.70gを得た。再
結晶率は81.4%で光学純度は99.6%eeであっ
た。次いで、得られたジステレオマー塩1.59gを分
液ロートに入れ、酢酸エチル322.5ml、1規定塩
酸水溶液67.2mlを加えて良く振って溶解した後、
分液し、有機層を飽和食塩水100ml、水150ml
で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、酢酸エチルを減圧
留去することにより、99.6%eeの光学純度で2−
{4−〔2−(4−クロロベンズアミド)エチル〕フェ
ノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸の光学活性体0.7
0gを得た。このものは比旋光度〔α〕D =11.1
(C=1.08、メタノール) を示したことから、
(+)−2−{4−〔2−(4−クロロベンズアミド)
エチル〕フェノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸である
ことが確認された。
【0019】(実施例2) 光学活性な(+)体の製造 (±)−2−{4−〔2−(4−クロロベンズアミド)
エチル〕フェノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸5.0
g(12mmol)に水:メタノール=1.56:1
(重量比)の混合物30.17g、(+)−α−メチル
ベンジルアミン0.729g、水酸化ナトリウム0.2
4gを加え、撹拌しながら、60℃に加熱溶解した後、
冷却を開始した。31℃で種晶を添加し、さらに2時間
半かけて25℃まで冷却した後に、一晩室温で放置し
た。この後析出してきた結晶をろ過することにより、
(+)−α−メチルベンジルアミンとのジアステレオマ
ー塩を得、さらにこの塩を同じ溶媒から再結晶すること
により、精製されたジアステレオマー塩1.00gを得
た。この塩に酢酸エチル200ml、1規定塩酸水溶液
200mlを加えてよく振って溶解した後、分液し、有
機層を飽和食塩水100mlで洗い、硫酸マグネシウム
で乾燥後、酢酸エチルを減圧留去することにより、2−
{4−〔2−(4−クロロベンズアミド)エチル〕フェ
ノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸の光学活性体0.7
2gを得た。このものは比旋光度 [α] D =10.1
(C=1.00、メタノール) を示したことから、光
学純度91.1%eeの(+)−2−{4−〔2−(4−
クロロベンズアミド)エチル〕フェノキシ}−2−シク
ロヘキシル酢酸であることが確認された。
【0020】(参考例1) 光学活性な(−)体の製造 (±)−2−{4−〔2−(4−クロロベンズアミド)
エチル〕フェノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸5.0
1g(12mmol)に水:メタノール=1:1.85
(重量比)の混合物30.17g、(−)−α−メチル
ベンジルアミン0.729g、水酸化ナトリウム0.2
4gを加え、攪拌しながら、60℃に加熱溶解した後、
冷却を開始した。31℃で種晶を添加し、さらに2時間
半かけて25℃まで冷却した後に、一晩室温で放置し
た。この後析出してきた結晶をろ過することにより、
(−)−α−メチルベンジルアミンとのジアステレオマ
ー塩1.00gを得た。この塩に酢酸エチル200m
l、1規定塩酸水溶液200mlを加えてよく振って溶
解した後、分液し、有機層を飽和食塩水100mlで洗
い、硫酸マグネシウムで乾燥後、酢酸エチルを減圧留去
することにより、(−)−2−{4−〔2−(4−クロ
ロベンズアミド)エチル〕フェノキシ}−2−シクロヘ
キシル酢酸0.72gを得た。
【0021】(試験例1) 食餌性高脂血症ラットにお
ける抗高脂血症作用 Sprague-Dawley系ラット(6週令)を1群6匹として使
用した。すなわち、各ラットにコレステロール1%、コ
ール酸ナトリウム1%およびヤシ油5%を添加した飼料
を5日間与えて高脂血症を誘導した。被験薬物を0.5
%メチルセルロース水溶液に懸濁し、それぞれ10およ
び30mg/kgの投与量で餌の供与開始と同時に毎日
1回4日間経口投与した。最終投与から18時間後に採
血し、血清中の総コレステロール(TC)濃度、VLD
Lリポ蛋白濃度をそれぞれコレスロールEテストワコー
(和光純薬)、βリポ蛋白分画測定用BLF「栄研」
(栄研化学)を用いて測定した。試験結果を表1に示し
た。本試験の結果、ラセミ体と光学分割体である(+)
および(−)体を比較すると、総コレステロール(T
C)低下作用は(+)体が最も優れていた。また、
(−)体はTC低下作用を有さず、投与量を上げると徐
々にTCが増加する結果となり、ラセミ体で認められる
TC低下作用は(+)体によるものであることが、本試
験によりはじめて明らかとなった。また、トリグリセラ
イドを主成分とするVLDLリポ蛋白に対しても、
(+)体は強い低下作用を示し、一方(−)体は逆にV
LDL上昇作用を示す結果となったことから、ラセミ体
で認められたVLDL低下作用は(+)体によるもので
あることが、本試験によりはじめて明らかとなった。
【0022】
【表1】
【0023】(試験例2) グリセロール負荷高トリグ
リセライド血症ラットにおける抗高トリグリセライド血
症作用 JcL:wister系ラット(5週令)を1群7匹と
して使用した。動物に15%グリセロール含有飲水を8
日間自由摂取させ高トリグリセライド血症を誘導した。
被験薬物を0.5%メチルセルロースに懸濁し、それぞ
れ10、30および100mg/kgの投与量で飲水供
与開始と共に毎日1回7日間経口投与した。最終投与か
ら18時間後に採血し、血清中のトリグリセライド濃度
をトリグリセライドEテストワコー(和光純薬)により
測定した。試験結果を表2に示した。本試験の結果、ラ
セミ体と光学分割体である(+)および(−)体を比較
すると、トリグリセライド(TG)低下作用は(+)体
が最も優れていた。また、(−)体は投与量を上げると
逆にTGが上昇する結果となり、ラセミ体で認められる
トリグリセライド低下作用は(+)体によるものである
ことが、本試験によりはじめて明らかとなった。
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ラセミ体を光学分割することによって、生体の脂質代謝
に対し悪影響を与える(−)体を除去して(+)体を単
離することができるので、(+)体の持つ優れた脂質代
謝改善作用をより効果的に発現させることができる。し
たがって、本発明の(+)−2−{4−〔2−(4−ク
ロロベンズアミド)エチル〕フェノキシ}−2−シクロ
ヘキシル酢酸は、優れたコレステロ−ル低下作用を示す
のみならず、顕著なトリグリセライド低下作用、VLD
L低下作用を示すことから、高トリグリセライド血症治
療剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉井 洋進 新潟県北蒲原郡中条町倉敷町2番28号 株 式会社クラレ内 (72)発明者 浅野 泰司 京都府京都市山科区四ノ宮南河原町14番地 科研製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 石山 信雄 京都府京都市山科区四ノ宮南河原町14番地 科研製薬株式会社中央研究所内 (72)発明者 高野 眞行 千葉県浦安市日の出1番 科研製薬株式会 社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (+)−2−{4−〔2−(4−クロロ
    ベンズアミド)エチル〕フェノキシ}−2−シクロヘキ
    シル酢酸。
  2. 【請求項2】 光学活性なシス−2−(アリールアルキ
    ルアミノ)シクロヘキサンメタノールまたは光学活性な
    α−アルキルベンジルアミンを分割剤として、溶媒存在
    下で、2−{4−〔2−(4−クロロベンズアミド)エ
    チル〕フェノキシ}−2−シクロヘキシル酢酸を光学分
    割することを特徴とする(+)−2−{4−〔2−(4
    −クロロベンズアミド)エチル〕フェノキシ}−2−シ
    クロヘキシル酢酸の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の(+)−2−{4−〔2
    −(4−クロロベンズアミド)エチル〕フェノキシ}−
    2−シクロヘキシル酢酸を有効成分とする高トリグリセ
    ライド血症治療剤。
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