JPH07137139A - 複合パッド材の製造方法及びその接着装置 - Google Patents

複合パッド材の製造方法及びその接着装置

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JPH07137139A
JPH07137139A JP5288996A JP28899693A JPH07137139A JP H07137139 A JPH07137139 A JP H07137139A JP 5288996 A JP5288996 A JP 5288996A JP 28899693 A JP28899693 A JP 28899693A JP H07137139 A JPH07137139 A JP H07137139A
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pad material
pad
adhesive
hot melt
press die
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JP5288996A
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Tetsuo Yoshida
哲夫 吉田
Taiji Koga
泰二 古賀
Katsumi Shigeta
勝美 重田
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Bridgestone Corp
Hashima Co Ltd
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Bridgestone Corp
Hashima Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッド材の厚いものや耐熱性の悪い表装材を
貼り合わせることが可能となり、コストの安い材料の摘
用もでき、作業時間も短縮でき、なおかつ品質の良い複
合パッド材の製造方法及びその接着装置を提供する。 【構成】 少なくとも一方にホットメルト系接着剤23
を塗布して所定の形状に切断された表装材21及びパッ
ド材22を積層する工程と、これら表装材21またはパ
ッド材22の一方を引き上げて所定の間隔に保持する工
程と、表装材21とパッド材22との間に加熱器43を
挿入して接着剤23及び接合面を加熱する工程と、表装
材21にパッド材22を重ねてた状態で互いに圧接し両
者を接着する工程とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のシートや内装材
など、リビングの椅子や雑貨などに係わり、特には、表
層材やパッド材を接着してなる複合パッド材の製造方法
及びその接着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般のパッド材の主なものとしては、軟
質ウレタンフォーム、スポンジゴム、PEフォーム、不
織布(ワタ状)等が挙げられる。表層材としては、いわ
ゆる表皮材として織物、編み物、不織布、フィルム、皮
革、合成樹脂シートなどがあり、加えてこの表皮と薄い
パッド材とを積層一体化したもの、が挙げられる。これ
らの材料間の接着方法には種々のものがあるが、その主
なものを下記する。
【0003】まず、一般的な接着剤(樹脂を溶剤や水な
どに溶かしたもの)を塗布し、乾燥して溶剤や水をとば
して接着させる方法であり、多くの種類の材料に適用で
き、長尺でも短尺でも接着できる。歴史の古い汎用接着
法と言える。
【0004】特殊な方法としては、軟質ウレタンフォー
ム材だけに適用できるもので、ウレタンフォームが炎を
当てると表面が溶ける性質を利用した、フレームラミネ
ートという方法であり、長尺の表皮と薄いウレタンフォ
ームとの接着に多用されている。
【0005】昨今の環境問題から、注目されてきている
接着方法としてホットメルト(熱可塑性樹脂)を接着剤
として用いる方法がある。これは、前記の汎用接着法と
比べて、塗布するときは加熱して接着剤のホットメルト
を溶かす手間はあるが、乾燥などなく(室温で冷却して
固着)簡単である。溶剤などを使用しないため、臭いや
毒性などなく環境問題にも対応できるクリーンな方法で
ある。ホットメルトの材質や形態などに種々のものがあ
り、それらに伴い製造方法に多くの種類がある。
【0006】その中で汎用接着剤と似ている方法が、ホ
ットメルトを加熱溶融させると粘度などの性状が汎用接
着剤と似てくる、これをロールコーターやスプレーなど
のアプリケーターで塗布し接着するオンライン工法であ
る。
【0007】そして、ホットメルトの最大の特徴であ
る、固化したものが加熱すると再び溶融する、という性
質を利用したオフライン工法がある。即ち、あらかじめ
接着面にホットメルトを塗布固化し、別の工程で加熱溶
融して接着させるわけである。この方法は、工程の能率
向上の面からはもとより、リサイクル利用の環境問題の
面からも、最近注目されているものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のように接着方法
には種々あるが、本発明が注目した方法はホットメルト
接着剤による方法である。現在、ホットメルトラミが多
用されているパッド材分野は、薄いパッドと表皮との長
尺貼り合わせ品である。この分野は、積層品が薄いため
ホットメルトを溶かす加熱方式が簡単である。ホットメ
ルトをアプリケーターで溶かしてロールコーターやスプ
レーで塗布する方法はもちろん、ホットメルトフィルム
を表皮とパッド材間に積層する場合も熱ロールなどで簡
単に溶融接着することができる。
【0009】ところが、厚い表装材とパッド材、また薄
い表装材でも耐熱性が悪いものは、接着技術が難しくな
る。厚いもののため長尺は無理である。そのためこの分
野は必然的に短尺となる。この条件下で可能な工法とし
てはスプレー塗布ぐらいしかない。このスプレー塗布方
法では人力に頼らざるを得ず能率が悪い。また、昨今の
多品種少量生産では塗布の自動化をしても無駄が多い。
【0010】そこで残された方策としては、ホットメル
トフィルムなどを積層したり、あらかじめホットメルト
を接着面に固着しておく方法が採られている。そして、
加熱方法としては水蒸気などを吹き込む方法である。具
体例としては、自動車のシートのクッションパッド(軟
質ウレタンフォーム)とカバーパッド(表皮とウレタン
フォーム積層)を接着する方法で、接着面にあらかじめ
ホットメルトを配し、三者を積層固定して水蒸気を吹き
込んで(ウレタンフォームは通気性があるため)ホット
メルトを溶かし、固定したまま冷却固化する方法であ
る。
【0011】この方法にはまだ問題がある。まず、パッ
ド材に通気性がない場合は不可能である。ホットメルト
は水蒸気で溶けるもの(融点が100℃以下)でなけれ
ばならない。融点から冷却の工数が大きい。主なもので
3点である。
【0012】一方視点を変えて、積層する前にホットメ
ルトを溶かして次に積層固着する方法が考えられる。ホ
ットメルトと接着面に熱風や水蒸気を吹きかけたり、加
熱器で暖めてから積層する方法があるが、接着面の温度
が高いうちに手早く積層するのは困難であり、殆ど実用
化されていない。
【0013】本発明は、上記の事情を鑑みてなされたも
ので、その目的は、パッド材の厚いものや耐熱性の悪い
表装材を貼り合わせることが可能となり、コストの安い
材料の適用もでき、作業時間も短縮でき、なおかつ品質
の良い複合パッド材の製造方法及びその接着装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、表装
材やパッド材間を接着してなる複合パッド材の製造方法
であって、少なくとも一方に、ホットメルト系接着剤が
塗布、又は散布され、所定の形状に裁断された表装材や
パッド材を積層する工程と、これら積層された表装材や
パッド材の一方を引き上げて所定の間隔に保持する工程
と、前記所定の間隔に加熱器を挿入して、該表装材やパ
ッド材の接合面ならびにホットメルト系接着剤とを加熱
する工程と、前記表装材やパッド材を重ねた状態で互い
に圧接し該表装材やパッド材を接着する工程とから構成
されているところに特徴を有する。
【0015】請求項2の発明は、表装材やパッド材間を
接着してなる複合パッド材の接着装置であって、固定プ
レス型及びこの固定プレス型に対して上下動可能に配置
された可動プレス型からなるプレス本体と、前記プレス
本体の側方と前記固定プレス型の上面部との間を移動可
能に設けられると共にホットメルト系接着剤を介して積
層された表装材やパッド材が載置される載置部と、前記
可動プレス型に設けられ前記表装材やパッド材のいずれ
か一方を脱着可能に保持する保持部と、前記プレス本体
の側方と前記固定プレス型の上方との間を移動可能に設
けられ前記表装材やパッド材間に挿入されてホットメル
ト系接着剤及び表装材やパッド材の接合面を加熱する加
熱器とから構成されているところに特徴を有する。
【0016】
【作用】請求項1の発明によれば、所定の形状に裁断さ
れた表装材やパッド材は、少なくとも一方にホットメル
ト系接着剤を塗布、散布されているため、その一方が引
き上げられて所定の間隔に保持され、その間に加熱器が
挿入されると接着剤が溶融される。また一方の接着剤の
塗布されていない接合面も同時に加熱されるので、この
面が次の圧接工程で接着剤を冷却固化させないため、両
面が接着される。
【0017】請求項2の発明によれば、ホットメルト系
接着剤を介して積層された表装材やパッド材は、プレス
本体の側方にある載置部に載置され、載置部の移動と共
にプレス本体の固定プレス型の上面部に配置される。そ
して、表装材やパッド材のいずれか一方が保持部に保持
されて可動プレス型と共に上昇し、接着剤塗布面と非塗
布の接合面が間隔を存して対向する。ついでその間隔
に、加熱器がプレス本体の側方から移動して接着剤の溶
融と接合面の加熱後、可動プレスが下降し、圧接、接着
される、同時に、保持部が表装材やパッド材を解放する
ので、接着されたものは載置部の移動によりプレス本体
からその側方へ取り出される。この間、最初に積層され
たものは載置部に固定された状態と同じ事となり、積層
位置が全くズレることなく、最後の接着にいたる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例につき図1〜図1
1を参照して説明する。複合パッド材としての座席用シ
ート材20は、図2に示すように、表装材21に裏貼材
としてパッド材22を接着して構成されている。尚、本
実施例においては、表装材21とパッド材22との接着
は、図3に示すように、特定箇所例えばこれらの外周縁
部においてホットメルト系接着剤23を溶融固着してい
る。表装材21は、天然皮革、合成皮革、編織物などが
用いられ、所定の形状即ち座席部、背もたれ部、肘掛け
部などの形状に応じて裁断されている。
【0019】パッド材22は、ウレタンシート、不織
布、編織物、フェルト等から形成され、所定の形状即ち
座席部、背もたれ部、肘掛け部などの形状に応じて裁断
されている。尚、裏貼材は、単一の材料により形成され
たものに限らず、例えば図4に示すように、フェルト2
4上にウレタンシート25を積層して接着剤26により
一体化してパッド材27を形成し、このパッド材27に
ホットメルト系接着剤23を介して表装材21を接着す
るようにしても良い。ホットメルト系接着剤23として
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、合成ゴム系、ポ
リアミド系、ポリエステル系などが好ましい。
【0020】つぎに製造装置30について、図1を参照
して説明する。プレス本体31は、フレーム32に取付
けられた固定プレス型33と、この固定プレス型33に
対して対向配置され上下動可能な可動プレス型34とか
らなり、固定プレス型33の両側には摺動台35,36
が取付けられている。載置部37は、四角枠状のトレー
38と、これの中心部に配置されたテフロン(商品名)
製のシート39と、トレー38の内周部に取付けられシ
ート39の周囲を弾性支持する複数個のばね40とから
構成されている。
【0021】この載置部37は、下面のローラー41が
摺動台35に載置されて移動可能に設けられており、左
方に移動したときは、ローラー41が凹部42に係合し
てプレス本体31の側方に停止しており、右方へ移動し
たときは、固定プレス型33の上面部に載置される。
【0022】加熱器43は、枠状のトレー44に複数本
の棒状の遠赤外線ヒーター45を取着して構成されてい
る。この加熱器43は、セラミック製の面状ヒーターに
より構成してもよい。遠赤外線ヒーター45の表面温度
は、室温〜1000℃程度の間に可変に設定できるが、
本実施例においては、表面温度が350℃に設定されて
おり、載置部37と同様に、下面のローラー41が摺動
台36に載置されて移動可能に設けられており、右方に
移動したときは、ローラー41が凹部42に係合してプ
レス本体31の側方に停止しており、左方へ移動したと
きは、固定プレス型33の上方に位置される。
【0023】保持部46は、表装材21またはパッド材
22の何れか一方を着脱可能に保持するもので、可動プ
レス型34の下面部に設けられている。本実施例におい
ては、鋭利なつまみ針により表装材21またはパッド材
22を刺して保持させているが、吸着方式によっても良
い。
【0024】つぎに、座席用シート材20の製造方法に
ついて、図5〜11図を参照して説明する。 (1)第1の工程 a,まず、図3及び図5に示すように、表装材21及び
パッド材22の接着部位にホットメルト系接着剤23を
塗布又は散布する。例えば、表装材21の接着部位21
aを除く部分21bに、その部分と同じ形状の紙、布
地、プラスチックシートなどの被覆材(図示しない)を
載置または仮接着し、この状態でホットメルト系接着剤
23を粉末状のままで、あるいはエマルジョンの形態と
して散布する。つぎに、被覆材(図示しない)を取り除
き加熱乾燥する。被覆材の上に散布されたホットメルト
系接着剤23は回収して再度使用することができる。パ
ッド材22の場合も同様に行えばよい。
【0025】尚、ホットメルト系接着剤23の散布は、
上記手段に限らず、接着剤の散布方向及び範囲を調整す
ることができる散布装置を使用し、該装置によりホット
メルト系接着剤23を表装材21及びパッド材22の特
定箇所に散布し、これを加熱乾燥しても良い。b,つぎ
に、表装材21の上にパッド材22を重ね、これらを載
置部37に載せる(図6参照)。
【0026】(2)第2の工程 a,ここでスタートスイッチを押すと、載置部37が中
央へ移動して、表装材21及びパッド材22が固定プレ
ス型33の上面部に載置される(図7参照)。b,つぎ
に、可動プレス型34が下降してパッド材22に当接す
るとともに、保持部46がパッド材22を保持する。
c,そこで、可動プレス型34が上昇してパッド材22
を引き上げ、表装材21とパッド材22が所定の間隔に
保持される(図8参照)。
【0027】(3)第3の工程 a,つぎに、加熱器43が中央側に移動して表装材21
とパッド材22との間に挿入される(図9参照)。b,
加熱器43が、至近距離にあるホットメルト系接着剤2
3及び表装材21、パッド材22の接合面を加熱する。
接着剤23は、短時間で温度が105℃に達して溶融す
る。
【0028】(4)第4の工程 a,ホットメルト系接着剤23が溶融すると、加熱器4
3が固定プレス型33の上方から右方向へ移動する。そ
して、可動プレス型34が下降し、パッド材22を表装
材21に重ね圧接する。これにより、ホットメルト系接
着剤23が固化して、パッド材22と表装材21とが接
着される(図10参照)。
【0029】b,また、保持部46がパッド材22を解
放する。そして、可動プレス型34が上昇する。接着さ
れたパッド材22及び表装材21即ち座席用シート材2
0は、固定プレス型33の上に残る。c,そこで、載置
部37が左方向へ移動して、座席用シート材20が固定
プレス型33から取り出される(図11参照)。
【0030】(実施例2)座席用シート材50は、図1
2に示すように、クッションパッド51にカバーパッド
52をかぶせた構成となっている。本実施例では、クッ
ションパッド51としては軟質ウレタンフォームのモー
ルド品を使用し、カバーパッド52との接着面にはあら
かじめホットメルトパウダー53を固着した。クッショ
ンパッド51としては、ほかにウレタンチップや短繊維
集合体等も適用できる。繊維系パッドの場合は短繊維状
のホットメルト樹脂をあらかじめ固着した方が良好な接
着が得られる。ホットメルトは、座席が自動車用の場合
は耐熱性が必要で、融点が120℃の高いものを用い
る。
【0031】カバーパッド52は、ウレタンフォームに
表皮を貼り付けたものであり、その二者の貼り付け方法
は本発明でも前述の種々の方法でも良い。このカバーパ
ッド52は表皮とフォームが貼り付けられた素材を、一
定形状に裁断したものを互いに縫製しカバー状としたも
のである。このクッションパッド51とカバーパッド5
2とを実施例1のように、積層し、本発明の装置で接着
すればよい。
【0032】しかし、実際にはさらに少々の工夫が必要
である。なぜなら、積層するものに凹凸があるためであ
る。最初の積層工程で、座席用シート材50の雌型状の
モールド54を用意してカバーパッド52をはめ込んで
置くと良い。そして次に、その上にクッションパッド5
1をはめ込めば、積層したパッド上部がほぼ平担とな
り、次の保持部が保持しやすくなる。つぎに、加熱器5
5についてもパッドの凹凸に対応した凹凸形状にすれ
ば、接着面を均一に加熱できる。なぜなら、加熱器55
からの輻射熱の強度は被射体との距離に反比例するから
である。上記のように、凹凸のある積層体についても実
施例1と同様に接着することができる。
【0033】
【発明の効果】(1)加熱体の輻射熱を利用したもので
あり、表装材やパッド材の厚さが大きくとも接着可能で
ある。従来の技術では加熱方法として、殆どが伝導熱に
よるものであった。即ち、ホットメルト接着剤を溶かす
ためには表装材やパッド材を介して加熱しなければなら
ず、熱の効率が悪かった。表装材が表皮のように薄けれ
ば特に問題はないが、10mm以上のパッド材を介する
場合、パッド材の多くは断熱性が大きいためホットメル
ト接着剤が溶けるまでに時間を要す。さらにパッド材が
厚い場合は接着剤が溶けない。そして、本発明によれ
ば、接着剤を直接加熱体からの遠赤外線で加熱するため
熱効率はよい。例えば、100℃以上の加熱では硬くな
って風合いが悪くなる牛皮革を表皮として、これを5m
mの軟質ウレタンフォームと貼り合わせる場合、伝導方
式ではフォーム側から加熱しなければならず下記のよう
に時間がかかる。
【0034】
【0035】さらに、ほかの方法と異なり冷却時間が殆
どいらず、効率的である。なぜなら、加熱時の最高温度
は接着面で、周囲の温度が低いため、圧接後、ホットメ
ルトが溶融した接着面は自然と周囲から温度が低下し、
固着する。
【0036】(2)自動加熱加工方式のため、積層の位
置決めなどのバラツキがなく、均一で良好な接着体が得
られる。最初の積層工程で積層されたそのままの形で最
終工程に接着体となる機構である。なぜなら、載置部自
体が全工程を積層体を乗せて移動するためである。その
なかで、積層体は保持部により垂直方向に一度分離され
るだけである。そのため、水平方向の位置ズレは発生し
ない。
【0037】(3)水蒸気加熱方式と異なり、ホットメ
ルト系接着剤の融点が100℃以上でも適用できる。前
述のように、輻射加熱方式で加熱時積層体の接着面が最
高温度になるため、通常の加熱体で200℃程度くらい
加熱できる。そのため、融点が120℃のホットメルト
も適用でき、耐熱性の要求される自動車用パッド材に適
用できる。従来の水蒸気加熱方法では、自動車用として
反応性ホットメルトを使用しなければならずコストも高
く作業性も悪かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】接着装置の正面図である。
【図2】複合パッド材の斜視図である。
【図3】製造過程を示す複合パッド材の斜視図である。
【図4】他の実施例における複合パッド材の分解側面図
である。
【図5】製造工程を示す図である。
【図6】第1の工程を示す接着装置の正面図である。
【図7】第2の工程を示す接着装置の正面図である。
【図8】第2の工程の異なる過程を示す接着装置の正面
図である。
【図9】第3の工程の異なる過程を示す接着装置の正面
図である。
【図10】第4の工程を示す接着装置の正面図である。
【図11】第4の工程の異なる過程を示す接着装置の正
面図である。
【図12】本発明の他の実施例を示すもので、複合パッ
ドを分解して示した接着装置の正面図である。
【符号の説明】
20 座席用シート材(複合パッド材) 21 表装材 22 パッド材 23 ホットメルト系接着剤 27 パッド材 30 接着装置 31 プレス本体 33 固定プレス型 34 可動プレス型 37 載置部 43 加熱器 46 保持部 50 座席用シート材(複合パッド材) 51 クッションパッド材 52 カバーパッド材 54 ホットメルト系接着剤 55 加熱器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表装材やパッド材間を接着してなる複合
    パッド材の製造方法であって、少なくとも一方に、ホッ
    トメルト系接着剤が塗布、又は散布され、所定の形状に
    裁断された表装材やパッド材を積層する工程と、 これら積層された表装材やパッド材の一方を引き上げて
    所定の間隔に保持する工程と、 前記所定の間隔に加熱器を挿入して、該表装材やパッド
    材の接合面ならびにホットメルト系接着剤とを加熱する
    工程と、 前記表装材やパッド材を重ねた状態で互いに圧接し該表
    装材やパッド材を接着する工程とから構成された複合パ
    ッド材の製造方法。
  2. 【請求項2】 表装材やパッド材間を接着してなる複合
    パッド材の接着装置であって、 固定プレス型及びこの固定プレス型に対して上下動可能
    に配置された可動プレス型からなるプレス本体と、 前記プレス本体の側方と前記固定プレス型の上面部との
    間を移動可能に設けられると共にホットメルト系接着剤
    を介して積層された表装材やパッド材が載置される載置
    部と、 前記可動プレス型に設けられ前記表装材やパッド材のい
    ずれか一方を脱着可能に保持する保持部と、 前記プレス本体の側方と前記固定プレス型の上方との間
    を移動可能に設けられ前記表装材やパッド材間に挿入さ
    れてホットメルト系接着剤及び表装材やパッド材の接合
    面を加熱する加熱器とから構成された接着装置。
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