JPH0713701Y2 - 異常角化症用の保護パッド - Google Patents
異常角化症用の保護パッドInfo
- Publication number
- JPH0713701Y2 JPH0713701Y2 JP7816790U JP7816790U JPH0713701Y2 JP H0713701 Y2 JPH0713701 Y2 JP H0713701Y2 JP 7816790 U JP7816790 U JP 7816790U JP 7816790 U JP7816790 U JP 7816790U JP H0713701 Y2 JPH0713701 Y2 JP H0713701Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective pad
- viscoelastic
- affected area
- molecular weight
- average molecular
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Medicinal Preparation (AREA)
Description
本考案は皮膚の異常角化症の保護パッドに関する。
【従来の技術】 足の裏や指又は手のひら、指の表面の部分において、同
じ箇所に繰り返し圧迫・負荷等が加わると、タコまたは
ウオノメが発生し、歩行又は動作時にこの部分が真皮層
を圧迫し激しい痛みを与える。従来の対症療法ではサリ
チル酸系の薬剤の塗布又はスピール膏の貼着が行なわれ
ている。しかし、このような薬剤療法期間でも角化症が
ひどい場合で足の裏などのように刺激が大きい場合には
痛みが大きい。従って、痛みを緩和できることが望まし
い。 薬剤使用の有無に拘らず、患部の圧迫による痛みを緩和
するために、従来、患部の上にスポンジ状の緩衝パッド
を当ててその上を粘着テープで押えたり、患部を避けそ
の周りに緩衝パッドを当てた上、粘着テープで押えるこ
とが行なわれているが、前者では患部への圧迫・刺激が
充分に緩和されず、後者では緩衝パッドはずれやすく、
ずれかたによっては、患部を却って圧迫することがあ
る。
じ箇所に繰り返し圧迫・負荷等が加わると、タコまたは
ウオノメが発生し、歩行又は動作時にこの部分が真皮層
を圧迫し激しい痛みを与える。従来の対症療法ではサリ
チル酸系の薬剤の塗布又はスピール膏の貼着が行なわれ
ている。しかし、このような薬剤療法期間でも角化症が
ひどい場合で足の裏などのように刺激が大きい場合には
痛みが大きい。従って、痛みを緩和できることが望まし
い。 薬剤使用の有無に拘らず、患部の圧迫による痛みを緩和
するために、従来、患部の上にスポンジ状の緩衝パッド
を当ててその上を粘着テープで押えたり、患部を避けそ
の周りに緩衝パッドを当てた上、粘着テープで押えるこ
とが行なわれているが、前者では患部への圧迫・刺激が
充分に緩和されず、後者では緩衝パッドはずれやすく、
ずれかたによっては、患部を却って圧迫することがあ
る。
従来の角化症用の緩衝パッドはスポンジ状等の弾性体か
ら作られるため、圧縮状態になると外力は直接患部に伝
わるので痛みは充分に緩和されない。角化症は刺激が少
ないと一般に自己治癒力で直ることが多いので、刺激を
緩和出来る手段が望まれる。又従来の緩衝パッドでは患
部に緩衝パッドが接触していると刺激が患部に直接届く
ので痛みや刺激を緩和させる作用はあまり期待できな
い。 従って、本考案の目的は患部に直接貼着しても刺激が大
きく緩和される角化症用保護パッドの提供を行なうこと
にある。 本考案の他の目的は、患部に長時間刺激を与えない状態
を維持できることにより患部を小さくさせる角化症用保
護パッドを提供することにある。
ら作られるため、圧縮状態になると外力は直接患部に伝
わるので痛みは充分に緩和されない。角化症は刺激が少
ないと一般に自己治癒力で直ることが多いので、刺激を
緩和出来る手段が望まれる。又従来の緩衝パッドでは患
部に緩衝パッドが接触していると刺激が患部に直接届く
ので痛みや刺激を緩和させる作用はあまり期待できな
い。 従って、本考案の目的は患部に直接貼着しても刺激が大
きく緩和される角化症用保護パッドの提供を行なうこと
にある。 本考案の他の目的は、患部に長時間刺激を与えない状態
を維持できることにより患部を小さくさせる角化症用保
護パッドを提供することにある。
本考案は、粘弾性エラストマーの板状片よりなる皮膚の
異常角化症の保護パッドにより上記の問題を解決する。
特に好ましくは粘弾性体が水酸基を過剰に有する粘弾性
型ポリウレタンを使用する。 粘弾性エラストマーは外力に対して弾性変形のほか粘性
(流動性)を有するので、外力が加わったときに流動し
て荷重の分散を図ることができ、このため患部への刺激
の緩和効果が大きい。 本考案で使用する粘弾性エラストマーは、外力に対して
は弾性変形とともに粘性的に変形し、外力が除去された
のちには間を置いて原形に回復し、常時一定の形態を保
持することが望ましい。この条件を満足する粘弾性体と
しては外力が除去された後に約1秒以内で原形を回復で
きるポリウレタン系の粘弾性体が好適である。このもの
は例えば、三進興産(株)よりソルボセイン(商品名)
として市販されている。この粘弾性型ポリウレタンは平
均分子量約1500〜6000のポリオキシアルキレングリコー
ル(ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピ
レングリコール等)及び少量の平均分子量約500以下の
ポリオールのブレンドと、芳香族ジイソシアネートとを
反応させて架橋すれば得られる(特開昭58−194913号公
報)。他の粘弾性型ポリウレタンの例は、平均分子量40
0〜6000の2又は3官能性ポリエーテルポリオール、ポ
リエステルポリオール、又はこれらにエチレン性不飽和
化合物を部分的にグラフ重合させたポリオールと、ポリ
イソシアネートとを、有機金属触媒を使用して重合した
ものがある(特開昭60−67524号公報)。他の使用可能
な粘弾性体にはエチレン−プロピレン−ジエン共重合体
(EPDM、第3成分はエチリデン、ノルボルネン、シクロ
ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン等)、ブチルゴム、S
BR、ニトリルゴム、シリコーンゴム、ハロゲン化ブチル
ゴム、ニトリル−ハロゲン化ブチルゴム混合物、ポリエ
ーテルベースポリウレタンゴム(一般グレード)があ
る。 先に挙げたソルボセインは特に好適であり、このものは
ポリオールとして平均分子量約2000のポリオキシ(1,2
−ポリプロピレングリコール)と分子量約292のN,N,
N′,N′−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチ
レンジアミンとを混合して平均分子量約800に調整した
ものであり、充填剤として炭酸カルシウム、可塑剤DO
P、泡抑制剤等を含む。又、架橋剤としてはジイソシア
ネートMDIを使用し、そしてNCO基/OH基がほぼ0.2〜0.8
当量比となるように用いたものである。このものは粘弾
性エラストマーとしての作用の他水酸基過剰であるから
柔軟性に富み、製品は患部に対して応力を分散させる効
果を発揮する。従って、外力が加わったときに刺激は緩
和される。又粘弾性エラストマーはそれ自体比較的粘着
性であるから、貼着部位に対してある程度の固定作用を
有するので、粘着テープを併用することにより、使用時
にずれにくくなる。 以下に図面を参照して実施例を述べる。
異常角化症の保護パッドにより上記の問題を解決する。
特に好ましくは粘弾性体が水酸基を過剰に有する粘弾性
型ポリウレタンを使用する。 粘弾性エラストマーは外力に対して弾性変形のほか粘性
(流動性)を有するので、外力が加わったときに流動し
て荷重の分散を図ることができ、このため患部への刺激
の緩和効果が大きい。 本考案で使用する粘弾性エラストマーは、外力に対して
は弾性変形とともに粘性的に変形し、外力が除去された
のちには間を置いて原形に回復し、常時一定の形態を保
持することが望ましい。この条件を満足する粘弾性体と
しては外力が除去された後に約1秒以内で原形を回復で
きるポリウレタン系の粘弾性体が好適である。このもの
は例えば、三進興産(株)よりソルボセイン(商品名)
として市販されている。この粘弾性型ポリウレタンは平
均分子量約1500〜6000のポリオキシアルキレングリコー
ル(ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピ
レングリコール等)及び少量の平均分子量約500以下の
ポリオールのブレンドと、芳香族ジイソシアネートとを
反応させて架橋すれば得られる(特開昭58−194913号公
報)。他の粘弾性型ポリウレタンの例は、平均分子量40
0〜6000の2又は3官能性ポリエーテルポリオール、ポ
リエステルポリオール、又はこれらにエチレン性不飽和
化合物を部分的にグラフ重合させたポリオールと、ポリ
イソシアネートとを、有機金属触媒を使用して重合した
ものがある(特開昭60−67524号公報)。他の使用可能
な粘弾性体にはエチレン−プロピレン−ジエン共重合体
(EPDM、第3成分はエチリデン、ノルボルネン、シクロ
ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン等)、ブチルゴム、S
BR、ニトリルゴム、シリコーンゴム、ハロゲン化ブチル
ゴム、ニトリル−ハロゲン化ブチルゴム混合物、ポリエ
ーテルベースポリウレタンゴム(一般グレード)があ
る。 先に挙げたソルボセインは特に好適であり、このものは
ポリオールとして平均分子量約2000のポリオキシ(1,2
−ポリプロピレングリコール)と分子量約292のN,N,
N′,N′−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチ
レンジアミンとを混合して平均分子量約800に調整した
ものであり、充填剤として炭酸カルシウム、可塑剤DO
P、泡抑制剤等を含む。又、架橋剤としてはジイソシア
ネートMDIを使用し、そしてNCO基/OH基がほぼ0.2〜0.8
当量比となるように用いたものである。このものは粘弾
性エラストマーとしての作用の他水酸基過剰であるから
柔軟性に富み、製品は患部に対して応力を分散させる効
果を発揮する。従って、外力が加わったときに刺激は緩
和される。又粘弾性エラストマーはそれ自体比較的粘着
性であるから、貼着部位に対してある程度の固定作用を
有するので、粘着テープを併用することにより、使用時
にずれにくくなる。 以下に図面を参照して実施例を述べる。
第1〜2図は本考案による保護パッドの実施例を例示す
る。図において、1は短冊状の支持体で、その表面に粘
着性接着剤を施したものである。2は指示体の表面中央
部に粘着性接着剤で固着された粘弾性ポリウレタン(ソ
ルボセイン)の板状片である。更に支持体1の粘着面に
はその面の保護及び粘弾性ポリウレタン表面の保護のた
めに薄いプラスチックフィルム3が貼着されている。
る。図において、1は短冊状の支持体で、その表面に粘
着性接着剤を施したものである。2は指示体の表面中央
部に粘着性接着剤で固着された粘弾性ポリウレタン(ソ
ルボセイン)の板状片である。更に支持体1の粘着面に
はその面の保護及び粘弾性ポリウレタン表面の保護のた
めに薄いプラスチックフィルム3が貼着されている。
以上のように構成したから、本考案の保護パッドは粘弾
性エラストマーであるため衝撃的な外力に対しては弾性
変形をするほか、粘性的な変形をするので、荷重の分散
を図ることができ、このため患部への刺激の緩和効果が
大きい。
性エラストマーであるため衝撃的な外力に対しては弾性
変形をするほか、粘性的な変形をするので、荷重の分散
を図ることができ、このため患部への刺激の緩和効果が
大きい。
第1図は本考案の実施例による保護パッドの斜視図、及
び第2図は同側面図である。
び第2図は同側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】粘弾性エラストマーの板状片よりなる皮膚
の異常角化症の保護パッド。 - 【請求項2】粘弾性エラストマーが粘弾性型ポリウレタ
ンである前記第1項記載の保護パッド。 - 【請求項3】粘弾性型ポリウレタンが平均分子量約1500
〜6000のポリオキシアルキレングリコール(ポリオキシ
エチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール
等)及び少量の平均分子量約500以下のポリオールのブ
レンドと、芳香族ジイソシアネートとを架橋させてなる
第2項記載の保護パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7816790U JPH0713701Y2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | 異常角化症用の保護パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7816790U JPH0713701Y2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | 異常角化症用の保護パッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0437419U JPH0437419U (ja) | 1992-03-30 |
JPH0713701Y2 true JPH0713701Y2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=31621199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7816790U Expired - Lifetime JPH0713701Y2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | 異常角化症用の保護パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713701Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2793678B1 (fr) * | 1999-05-21 | 2001-07-06 | Epitact | Manchon elastique a garniture viscoelastique pour la protection ou le soin de doigts ou d'orteils |
US20180147093A1 (en) * | 2015-05-29 | 2018-05-31 | Coloplast A/S | A Corn Dressing |
-
1990
- 1990-07-25 JP JP7816790U patent/JPH0713701Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0437419U (ja) | 1992-03-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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