JPH07136808A - 耐チッピング性に優れた表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具 - Google Patents
耐チッピング性に優れた表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具Info
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- JPH07136808A JPH07136808A JP5253309A JP25330993A JPH07136808A JP H07136808 A JPH07136808 A JP H07136808A JP 5253309 A JP5253309 A JP 5253309A JP 25330993 A JP25330993 A JP 25330993A JP H07136808 A JPH07136808 A JP H07136808A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具の耐チッ
ピング性を向上させる。 【構成】 ＷＣ基超硬合金基体の表面に形成される硬質
被覆層をＴｉＮおよびＴｉＣＮの２層以上の交互積層構
造とすると共に、これら硬質被覆層を構成するＴｉＣＮ
層の内の少なくとも１層を縦長成長結晶組織として構成
する。
ピング性を向上させる。 【構成】 ＷＣ基超硬合金基体の表面に形成される硬質
被覆層をＴｉＮおよびＴｉＣＮの２層以上の交互積層構
造とすると共に、これら硬質被覆層を構成するＴｉＣＮ
層の内の少なくとも１層を縦長成長結晶組織として構成
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、優れた耐チッピング
性を有し、したがって例えば鋼や鋳鉄などの連続切削は
勿論のこと、これらのフライス切削や断続切削に用いた
場合にも優れた耐摩耗性を発揮する表面被覆炭化タング
ステン（以下、WCで示す）基超硬合金製切削工具に関す
るものである。
性を有し、したがって例えば鋼や鋳鉄などの連続切削は
勿論のこと、これらのフライス切削や断続切削に用いた
場合にも優れた耐摩耗性を発揮する表面被覆炭化タング
ステン（以下、WCで示す）基超硬合金製切削工具に関す
るものである。
【０００２】
【従来技術】従来、一般に、特公平４- ３３８６５号公
報に記載されるように、ＷＣ基超硬合金基体の表面に化
学蒸着法を用いて、窒化チタン（以下ＴｉＮで示す）及
び炭窒化チタン（以下ＴｉＣＮで示す）の交互積層から
なる硬質被覆層を１〜５μmの層厚で形成してなる表面
被覆基超硬合金製切削工具が、例えば鋼や鋳鉄の連続切
削に用いられていることは良く知られている。
報に記載されるように、ＷＣ基超硬合金基体の表面に化
学蒸着法を用いて、窒化チタン（以下ＴｉＮで示す）及
び炭窒化チタン（以下ＴｉＣＮで示す）の交互積層から
なる硬質被覆層を１〜５μmの層厚で形成してなる表面
被覆基超硬合金製切削工具が、例えば鋼や鋳鉄の連続切
削に用いられていることは良く知られている。
【０００３】また、特開昭５９−５２７０３号公報に記
載されるように、ＷＣ基超硬合金基体や、更に結合層形
成成分としてのCoの含有量が基体内部に比して相対的に
表面部、すなわちＣｏ富化表面部を有するＷＣ基超硬合
金基体の表面に、化学蒸着法や物理蒸着法を用いて、Ｔ
ｉＣＮからなる硬質被覆層を３〜１０μm の平均層厚で
形成してなる表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具が、例
えば鋼や鋳鉄の連続切削にもちいられていることは良く
知られている。
載されるように、ＷＣ基超硬合金基体や、更に結合層形
成成分としてのCoの含有量が基体内部に比して相対的に
表面部、すなわちＣｏ富化表面部を有するＷＣ基超硬合
金基体の表面に、化学蒸着法や物理蒸着法を用いて、Ｔ
ｉＣＮからなる硬質被覆層を３〜１０μm の平均層厚で
形成してなる表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具が、例
えば鋼や鋳鉄の連続切削にもちいられていることは良く
知られている。
【０００４】更に、上記のＣｏ富化表面部を有するWC基
超硬合金基体が、例えば原料粉末としてＴｉＮなどの窒
化物粉末や、ＴｉＣＮおよび（Ｔｉ・Ｗ）ＣＮなどの炭
窒化物粉末を配合し、これの圧粉体を通常の条件で真空
焼結する方法などによって製造されることも知られてい
る。
超硬合金基体が、例えば原料粉末としてＴｉＮなどの窒
化物粉末や、ＴｉＣＮおよび（Ｔｉ・Ｗ）ＣＮなどの炭
窒化物粉末を配合し、これの圧粉体を通常の条件で真空
焼結する方法などによって製造されることも知られてい
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の切削加工
技術のＦＡ化および多様化は著しく、これに伴い切削工
具にも、例えば連続切削および断続切削のいずれでも優
れた耐摩耗性を発揮する特性が要求されるが、上記の従
来表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具は、断続切削に用
いた場合には、切刃にチッピングが発生し易く、比較的
短時間で使用寿命に至るのが現状である。
技術のＦＡ化および多様化は著しく、これに伴い切削工
具にも、例えば連続切削および断続切削のいずれでも優
れた耐摩耗性を発揮する特性が要求されるが、上記の従
来表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具は、断続切削に用
いた場合には、切刃にチッピングが発生し易く、比較的
短時間で使用寿命に至るのが現状である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、上記の従来表面被覆ＷＣ基超硬
合金製切削工具に着目し、これの耐チッピング性の向上
をはかるべく研究を行った結果、一般に、前記、従来表
面被覆WC基超硬合金製切削工具の硬質被覆層を構成する
場合、例えば化学蒸着法によりＴｉＮ層を形成するに際
しては、 反応ガス組成：容量％でＴｉＣｌ4 ；１〜４％、Ｎ2 ；
２０〜３０％、Ｈ2 ：残り、 反応温度：８５０〜９５０℃ 雰囲気圧力：５０〜２００torr また、ＴｉＣＮ層を形成するに際しては、 反応ガス組成：容量％でＴｉＣｌ4 ；１〜５％、ＣＨ4
；５〜７％、Ｎ2 ；２０〜３０％、Ｈ2 ；残り 反応温度：９５０〜１０５０℃ 雰囲気圧力：５０〜２００torr の条件で形成され、形成されたＴｉＮ層およびＴｉＣＮ
層は粒状結晶組織を有するのが通常であるが、ＴｉＣＮ
層形成条件を、相対的に反応温度を低温にして、反応ガ
ス組成を変えた条件、すなわち、 反応ガス組成：容量％で、ＴｉＣｌ4 ；１〜４％、ＣＨ
3 ＣＮ；０．１〜１％Ｎ2 ；０〜２５％、Ｈ2 ；残り 反応温度：８００〜９００℃ 雰囲気圧力：３０〜２００torr の条件にすると、この結果のＴｉＣＮ層は縦長成長結晶
組織（特願・平４−１９１７３５ 参照）を持つように
なり、上記の従来表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具に
おける、ＴｉＮ層およびＴｉＣＮ層の２層以上の交互積
層からなる硬質被覆層の内の、ＴｉＣＮ層の少なくとも
１層を前記、縦長成長結晶組織にすると、この結果、表
面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具は、切刃の耐チッピン
グ性が一段と向上するようになり、鋼や鋳鉄などの連続
切削はもちろんのこと、これらの断続切削でも優れた耐
摩耗性を発揮するようになるという研究結果を得たので
ある。
上述のような観点から、上記の従来表面被覆ＷＣ基超硬
合金製切削工具に着目し、これの耐チッピング性の向上
をはかるべく研究を行った結果、一般に、前記、従来表
面被覆WC基超硬合金製切削工具の硬質被覆層を構成する
場合、例えば化学蒸着法によりＴｉＮ層を形成するに際
しては、 反応ガス組成：容量％でＴｉＣｌ4 ；１〜４％、Ｎ2 ；
２０〜３０％、Ｈ2 ：残り、 反応温度：８５０〜９５０℃ 雰囲気圧力：５０〜２００torr また、ＴｉＣＮ層を形成するに際しては、 反応ガス組成：容量％でＴｉＣｌ4 ；１〜５％、ＣＨ4
；５〜７％、Ｎ2 ；２０〜３０％、Ｈ2 ；残り 反応温度：９５０〜１０５０℃ 雰囲気圧力：５０〜２００torr の条件で形成され、形成されたＴｉＮ層およびＴｉＣＮ
層は粒状結晶組織を有するのが通常であるが、ＴｉＣＮ
層形成条件を、相対的に反応温度を低温にして、反応ガ
ス組成を変えた条件、すなわち、 反応ガス組成：容量％で、ＴｉＣｌ4 ；１〜４％、ＣＨ
3 ＣＮ；０．１〜１％Ｎ2 ；０〜２５％、Ｈ2 ；残り 反応温度：８００〜９００℃ 雰囲気圧力：３０〜２００torr の条件にすると、この結果のＴｉＣＮ層は縦長成長結晶
組織（特願・平４−１９１７３５ 参照）を持つように
なり、上記の従来表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具に
おける、ＴｉＮ層およびＴｉＣＮ層の２層以上の交互積
層からなる硬質被覆層の内の、ＴｉＣＮ層の少なくとも
１層を前記、縦長成長結晶組織にすると、この結果、表
面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具は、切刃の耐チッピン
グ性が一段と向上するようになり、鋼や鋳鉄などの連続
切削はもちろんのこと、これらの断続切削でも優れた耐
摩耗性を発揮するようになるという研究結果を得たので
ある。
【０００７】この発明は、上記の研究結果に基づいてな
されたものであって、ＷＣ基超硬合金基体、またはＣｏ
富化表面部を有するWC基超硬合金基体の表面に、ＴｉＮ
層およびＴｉＣＮ層の２層以上の交互積層からなる硬質
被覆層を３〜１０μm の平均層あつで形成してなる表面
被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具において、ＴｉＣＮ層の
少なくとも１層縦長成長結晶組織とすることにより、耐
チッピング性の向上をはかった表面被覆ＷＣ基超硬合金
製切削工具に特徴を有するものである。
されたものであって、ＷＣ基超硬合金基体、またはＣｏ
富化表面部を有するWC基超硬合金基体の表面に、ＴｉＮ
層およびＴｉＣＮ層の２層以上の交互積層からなる硬質
被覆層を３〜１０μm の平均層あつで形成してなる表面
被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具において、ＴｉＣＮ層の
少なくとも１層縦長成長結晶組織とすることにより、耐
チッピング性の向上をはかった表面被覆ＷＣ基超硬合金
製切削工具に特徴を有するものである。
【０００８】なお、この発明の表面被覆ＷＣ基超硬合金
製切削工具において、硬質被覆層の平均層厚を３〜１０
μm としたのは、その層厚が３μm 未満では、硬質被覆
層によってもたらされる所望のすぐれた耐摩耗性を確保
することができず、一方その層厚が１０μm を越えると
切刃に欠けが発生しやすくなるという理由によるもので
ある。
製切削工具において、硬質被覆層の平均層厚を３〜１０
μm としたのは、その層厚が３μm 未満では、硬質被覆
層によってもたらされる所望のすぐれた耐摩耗性を確保
することができず、一方その層厚が１０μm を越えると
切刃に欠けが発生しやすくなるという理由によるもので
ある。
【０００９】
【実施例】次に、この発明の表面被覆WC基超硬合金製切
削工具を実施例により具体的に説明する。原料粉末とし
て、平均粒径：３μm を有するＷＣ粉末、同１．５μm
の（Ｔｉ・Ｗ）Ｃ粉末（ＴｉＣ／ＷＣ＝重量比で３０／
７０）、同１．２μm の（Ｔｉ・Ｗ）ＣＮ粉末（ＴｉＣ
／ＴｉＮ／ＷＣ＝重量比で２４／２０／５６）、同１．
３μm の（Ｔａ・Ｎｂ）Ｃ粉末（ＴａＣ／ＮｂＣ＝重量
比で９０／１０）、および同１．２μm のＣｏ粉末を用
意し、これら原料粉末を表１に示される配合組成に配合
し、ボールミルで７２時間湿式混合し、乾燥した後、圧
粉体にプレス成形し、ついでこの圧粉体を１×１０-2to
rrの真空中、温度１４５０℃に1 時間保持の条件で真空
焼結することによりＩＳＯ・ＣＮＭＧ１２０４０８の形
状をもったＷＣ基超硬合金基体Ａ〜Ｃ、およびＣｏ富化
表面部（最大Ｃｏ含有量：１３重量％、厚さ：２０μm
）を有するＷＣ基超硬合金基体Ｄをそれぞれ製造し
た。
削工具を実施例により具体的に説明する。原料粉末とし
て、平均粒径：３μm を有するＷＣ粉末、同１．５μm
の（Ｔｉ・Ｗ）Ｃ粉末（ＴｉＣ／ＷＣ＝重量比で３０／
７０）、同１．２μm の（Ｔｉ・Ｗ）ＣＮ粉末（ＴｉＣ
／ＴｉＮ／ＷＣ＝重量比で２４／２０／５６）、同１．
３μm の（Ｔａ・Ｎｂ）Ｃ粉末（ＴａＣ／ＮｂＣ＝重量
比で９０／１０）、および同１．２μm のＣｏ粉末を用
意し、これら原料粉末を表１に示される配合組成に配合
し、ボールミルで７２時間湿式混合し、乾燥した後、圧
粉体にプレス成形し、ついでこの圧粉体を１×１０-2to
rrの真空中、温度１４５０℃に1 時間保持の条件で真空
焼結することによりＩＳＯ・ＣＮＭＧ１２０４０８の形
状をもったＷＣ基超硬合金基体Ａ〜Ｃ、およびＣｏ富化
表面部（最大Ｃｏ含有量：１３重量％、厚さ：２０μm
）を有するＷＣ基超硬合金基体Ｄをそれぞれ製造し
た。
【００１０】また、上記ＷＣ基超硬合金基体Ｃについて
は、これに１００torrのメタンガス雰囲気中、温度：１
４００℃に１時間保持の条件で浸炭処理を施すことによ
りＣｏ富化表面部（最大Ｃｏ含有量：１７％、厚さ：４
０μm ）を形成した。
は、これに１００torrのメタンガス雰囲気中、温度：１
４００℃に１時間保持の条件で浸炭処理を施すことによ
りＣｏ富化表面部（最大Ｃｏ含有量：１７％、厚さ：４
０μm ）を形成した。
【００１１】ついで、これらのＷＣ基超硬合金基体Ａ〜
Ｄの表面に、通常の化学蒸着装置を用い、ＴｉＮの粒状
結晶組織、およびＴｉＣＮの粒状結晶組織、縦長成長結
晶組織の形成条件を IＴｉＮ層の粒状結晶組織の形成条件 反応ガス組成：容量％で、ＴｉＣｌ4 ；３％、Ｎ2 ；２
５％、Ｈ2 ；残り 反応温度：９５０℃ 雰囲気圧力：５０torr JＴｉＣＮ層の粒状結晶組織の形成条件 反応ガス組成：容量％で, ＴｉＣｌ4 ；３％、ＣＨ4 ；
５％、Ｎ2 ；２５％、Ｈ2 ：残り 反応温度：１０２０℃ 雰囲気圧力：１００torr KＴｉＣＮ層の縦長成長結晶組織の形成条件 反応ガス組成：容量％で、ＴｉＣｌ4 ：１．５％、ＣＨ
3 ＣＮ：０．５％、Ｎ2 ：２５％, 、Ｈ2 ：残り 反応温度：８６０℃ 雰囲気圧力：５０torr とし、これらの形成条件を構成層ごとに適宜変換して、
表２に示される結晶構造を交互２層以上の積層からなる
ＴｉＮ，ＴｉＣＮ構成層を、同じく表２に示される平均
層厚で形成することにより本発明表面被覆WC基超硬合金
製切削工具（以下、本発明被覆切削工具という）１〜１
２ をそれぞれ製造した。
Ｄの表面に、通常の化学蒸着装置を用い、ＴｉＮの粒状
結晶組織、およびＴｉＣＮの粒状結晶組織、縦長成長結
晶組織の形成条件を IＴｉＮ層の粒状結晶組織の形成条件 反応ガス組成：容量％で、ＴｉＣｌ4 ；３％、Ｎ2 ；２
５％、Ｈ2 ；残り 反応温度：９５０℃ 雰囲気圧力：５０torr JＴｉＣＮ層の粒状結晶組織の形成条件 反応ガス組成：容量％で, ＴｉＣｌ4 ；３％、ＣＨ4 ；
５％、Ｎ2 ；２５％、Ｈ2 ：残り 反応温度：１０２０℃ 雰囲気圧力：１００torr KＴｉＣＮ層の縦長成長結晶組織の形成条件 反応ガス組成：容量％で、ＴｉＣｌ4 ：１．５％、ＣＨ
3 ＣＮ：０．５％、Ｎ2 ：２５％, 、Ｈ2 ：残り 反応温度：８６０℃ 雰囲気圧力：５０torr とし、これらの形成条件を構成層ごとに適宜変換して、
表２に示される結晶構造を交互２層以上の積層からなる
ＴｉＮ，ＴｉＣＮ構成層を、同じく表２に示される平均
層厚で形成することにより本発明表面被覆WC基超硬合金
製切削工具（以下、本発明被覆切削工具という）１〜１
２ をそれぞれ製造した。
【００１２】また、比較の目的で、本発明表面被覆ＷＣ
基超硬合金製切削工具、１〜１２の硬質被覆層を構成す
る縦長成長結晶組織のＴｉＣＮ層の結晶構造を粒状結晶
組織とする以外は同一の条件で従来表面被覆基超硬合金
製切削工具（以下、従来被覆切削工具という）１〜１２
をそれぞれ製造した。
基超硬合金製切削工具、１〜１２の硬質被覆層を構成す
る縦長成長結晶組織のＴｉＣＮ層の結晶構造を粒状結晶
組織とする以外は同一の条件で従来表面被覆基超硬合金
製切削工具（以下、従来被覆切削工具という）１〜１２
をそれぞれ製造した。
【００１３】次に、この結果得られた各種の被覆切削工
具について、 被削材：ＳＣＭ４４０（硬さ：Ｈb ２２０）の丸材 切削速度：２００m/min 送り：０．２５mm/rev 切込：３mm 切削時間：３０分 の条件で鋼の乾式連続切削試験を行い、切れ刃の逃げ面
摩耗幅を測定し、さらに 被削材：ＳＮＣＭ４３９（硬さ：Ｈb ２８０）の角材 切削速度：１００m/min 送り：０．４mm/rev 切込：３mm の条件で鋼の乾式断続切削試験を行い、使用寿命に至る
までの切削時間を測定した。これらの測定結果を表３及
び表４に示した。
具について、 被削材：ＳＣＭ４４０（硬さ：Ｈb ２２０）の丸材 切削速度：２００m/min 送り：０．２５mm/rev 切込：３mm 切削時間：３０分 の条件で鋼の乾式連続切削試験を行い、切れ刃の逃げ面
摩耗幅を測定し、さらに 被削材：ＳＮＣＭ４３９（硬さ：Ｈb ２８０）の角材 切削速度：１００m/min 送り：０．４mm/rev 切込：３mm の条件で鋼の乾式断続切削試験を行い、使用寿命に至る
までの切削時間を測定した。これらの測定結果を表３及
び表４に示した。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【表２】
【００１６】
【表３】
【００１７】
【表４】
【００１８】
【発明の効果】表３及び表４に示される結果から、硬質
被覆層の内のＴｉＣＮ層の少なくとも１層が、縦長成長
結晶組織を有する本発明被覆切削工具１〜１２はいずれ
も鋼の連続切削では粒状結晶組織のＴｉＣＮ層からなる
硬質被覆層を形成してなる従来被覆切削工具１〜１２に
比して優れた耐摩耗性を示し、また一方、鋼の断続切削
でも従来被覆切削工具１〜１２が切れ刃に発生したチッ
ピングが原因で比較的短時間で使用寿命に至るのに対し
て、優れた耐チッピング性を示し、長期に亘って優れた
耐摩耗性を示すことが明らかである。
被覆層の内のＴｉＣＮ層の少なくとも１層が、縦長成長
結晶組織を有する本発明被覆切削工具１〜１２はいずれ
も鋼の連続切削では粒状結晶組織のＴｉＣＮ層からなる
硬質被覆層を形成してなる従来被覆切削工具１〜１２に
比して優れた耐摩耗性を示し、また一方、鋼の断続切削
でも従来被覆切削工具１〜１２が切れ刃に発生したチッ
ピングが原因で比較的短時間で使用寿命に至るのに対し
て、優れた耐チッピング性を示し、長期に亘って優れた
耐摩耗性を示すことが明らかである。
【００１９】上述のように、この発明の表面被覆基超硬
合金製切削工具は、優れた耐チッピング性を有するの
で、例えば鋼や鋳鉄の連続切削は勿論のこと、耐チッピ
ング性が要求される、これらの断続切削においても優れ
た耐摩耗性を示し、著しく長期に亘って優れた切削性能
を発揮するのである。
合金製切削工具は、優れた耐チッピング性を有するの
で、例えば鋼や鋳鉄の連続切削は勿論のこと、耐チッピ
ング性が要求される、これらの断続切削においても優れ
た耐摩耗性を示し、著しく長期に亘って優れた切削性能
を発揮するのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ２３Ｃ 14/06 Ｈ 9271−4Ｋ 28/04
Claims (2)
- 【請求項１】炭化タングステン基超硬合金基体の表面
に、平均層厚で３〜１０μm を有し、かついずれも粒状
結晶組織を有する窒化チタン層と炭窒化チタン層の交互
２層以上で構成された硬質被覆層を形成してなる表面被
覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具において、 上記炭窒化チタン層の内の少なくとも１層を縦長成長結
晶組織としたことを特徴とする耐チッピング性に優れた
表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具。 - 【請求項２】結合相形成成分としてのＣｏの含有量が基
体内部に比して相対的に多い表面部を有する炭化タング
ステン基超硬合金基体の表面に、平均層厚で３〜１０μ
m を有し、かついずれも粒状結晶組織を有する窒化チタ
ン層と炭窒化チタン層の交互２層以上で構成された硬質
被覆層を形成してなる表面被覆炭化タングステン基超硬
合金製切削工具において上記炭窒化チタン層の内少なく
とも1 層を縦長成長結晶組織としたことを特徴とする耐
チッピング性に優れた表面被覆炭化タングステン基超硬
合金製切削工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5253309A JPH07136808A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 耐チッピング性に優れた表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5253309A JPH07136808A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 耐チッピング性に優れた表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07136808A true JPH07136808A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17249507
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5253309A Withdrawn JPH07136808A (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 耐チッピング性に優れた表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07136808A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012144574A1 (ja) | 2011-04-20 | 2012-10-26 | 株式会社タンガロイ | 被覆切削工具 |
| JP2015168047A (ja) * | 2014-03-11 | 2015-09-28 | 三菱日立ツール株式会社 | 被覆切削工具およびＮｉ基超耐熱合金の切削方法 |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP5253309A patent/JPH07136808A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012144574A1 (ja) | 2011-04-20 | 2012-10-26 | 株式会社タンガロイ | 被覆切削工具 |
| JPWO2012144574A1 (ja) * | 2011-04-20 | 2014-07-28 | 株式会社タンガロイ | 被覆切削工具 |
| JP5679048B2 (ja) * | 2011-04-20 | 2015-03-04 | 株式会社タンガロイ | 被覆切削工具 |
| US9199311B2 (en) | 2011-04-20 | 2015-12-01 | Tungaloy Corporation | Coated cutting tool |
| JP2015168047A (ja) * | 2014-03-11 | 2015-09-28 | 三菱日立ツール株式会社 | 被覆切削工具およびＮｉ基超耐熱合金の切削方法 |
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