JPH07136206A - いびき防止具 - Google Patents

いびき防止具

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JPH07136206A
JPH07136206A JP31126093A JP31126093A JPH07136206A JP H07136206 A JPH07136206 A JP H07136206A JP 31126093 A JP31126093 A JP 31126093A JP 31126093 A JP31126093 A JP 31126093A JP H07136206 A JPH07136206 A JP H07136206A
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Shigeji Hayashi
成次 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 いびき防止効果に優れ、その上使用時に目立
ち難く、且つ、使い心地の良いいびき防止具を提供す
る。 【構成】 いびき防止具1Aは、頭に取り付ける上固定
部材2と、該上固定部材2に装着され下顎を吊り支えて
口の開きを防止する下顎吊りベルト3と、首から下の身
体の一部に固定する下固定部材4と、首の後側を通って
前記上固定部材2と下固定部材4とを連結しその張力で
頭の前側への動きを規制するようにした引張りベルト5
とからなる。このいびき防止具1Aは、引張りベルト5
の長さを適正に設定することで睡眠中にうなだれたよう
な姿勢にならず、且つ、下顎吊りベルト3で吊り支えら
れて下顎が下がらないから口も開かない。従って、睡眠
中の口の開きと気道圧迫の虞がなくなり、いびきの症状
が緩和される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いびきを有効に防止す
るためのいびき防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のいびき防止具として例えば実開昭
53−596号、実公昭55−49070号などがあ
る。前者のいびき防止具は、頭に固定する頭部バンドに
下顎吊りベルトを取り付け、該下顎吊りベルトで下顎の
下がりを抑制して口の開きを防止するようにしたもので
ある。一方、後者のいびき防止具は、図3(a)に示す
ように、下顎の下に宛って下顎の下がりを抑制する突張
り部材Aと、その突張り部材Aを首周りに固定するため
のベルトBと、からなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記前者のいびき防止
具は、下顎吊りベルトで下顎の下がりを抑制するため口
の開きは防止できるものの、眠っている間に、首から上
の部分が一体となって所謂うなだれたような姿勢になれ
ば、気道が圧迫されるから口を閉じていてもいびきが出
る。従って、十分ないびき防止効果は望めない。また、
後者のいびき防止具は、図3(b)に示すように、突張
り部材Aを下顎と鎖骨部の間に挟ませるようにしてベル
トBで首に固定したため、眠っている状態で気道圧迫の
虞がなく、且つ、口も開かないため、前者に比べていび
きを防止する効果が期待できる。しかし、この後者のい
びき防止具は、装着状態で突張り部材Aが首の真正面に
露出するから目立ちやすく、旅先など他人と同室で眠る
場合に人目が気になる問題点がある。また、日常の使用
においても、突張り部材AとベルトBで首の回りを完全
に包囲するため、窮屈で暑苦しく使い心地が非常に悪
い、という致命的な問題点をも抱えていた。本発明は、
上記に鑑みなされたもので、その目的は、いびき防止効
果に優れ、その上使用時に目立ち難く、且つ、使い心地
の良いいびき防止具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、頭に取り付ける上固定部材と、該上固定部
材に装着され、下顎を吊り支えて口の開きを防止する下
顎吊りベルトと、首から下の身体の一部に固定する下固
定部材と、首の後側を通って前記上固定部材と下固定部
材とを連結し、その張力で頭の前側への動きを規制する
ようにした引張りベルトと、からなるいびき防止具を提
供する。また、前記引張りベルトは、全部又は一部をゴ
ム等の弾性体で形成するのがよい。また、前記引張りベ
ルトは、長さ調節自在に形成するようにしてもよい。
【0005】
【作用】首から下の身体の一部に固定されている下固定
部材と、頭に取り付けた上固定部材が引張りベルトで連
結され、該引張りベルトの張力で頭の前側への動きが規
制される。従って、引張りベルトの長さを適正に設定す
れば眠っている状態でうなだれたような姿勢にならない
ようにすることができる。そして、上固定部材に装着し
た下顎吊りベルトで吊り支えられて下顎が下がらないか
ら口も開かない。従って、睡眠中の口の開きと気道圧迫
の虞がなくなり、いびきの症状が緩和される。また、前
記引張りベルトの全部又は一部をゴム等の弾性体で形成
しておけば、眠っている状態では身体の力が殆ど抜けて
いるから引張りベルトの弾性体の引張力で頭が後側に引
っ張られて正常に機能し、睡眠外の起きている状態では
頭の動きに追随して引張りベルトが適度に伸びるから、
装着時の不自由さが和らげられる。また、引張りベルト
を長さ調節自在に形成しておけば、使用者の体型に合わ
せてサイズ調整が自由に行えることはもちろん、下顎の
上向き角度を段階的に増やして徐々に慣れさせる使い方
ができる。
【0006】
【実施例1】以下に本発明の実施例1を図面を参照しつ
つ説明する。なお、図1はいびき防止具の斜視図であ
る。いびき防止具1Aは、頭に取り付ける上固定部材2
と、該上固定部材2に装着されていて下顎を吊り支える
下顎吊りベルト3と、首から下の身体の一部に固定する
下固定部材4と、首の後側を通り前記上固定部材2と下
固定部材4とを連結する引張りベルト5と、からなる。
【0007】前記上固定部材2は、額の部分に鉢巻き状
に巻き付けて面状ファスナ(図示せず)で固定する額ベ
ルト2aと、該額ベルト2aの上に位置して頭頂部でク
ロスする十字ベルト2bとからなる。前記下顎吊りベル
ト3は、額ベルト2aのほぼ顳かみ部分に垂設した二本
のベルトを面状ファスナ(図示せず)で繋いでU字状の
顎紐形態にしたものである。前記下固定部材4は、両太
股の付け根部分に巻き付けて固定する固定ベルト4a
と、腰に巻き付ける腰ベルト4bとからなる。固定ベル
ト4aは、左右の太股に夫々巻き付ける二組の足ベルト
4cと、該足ベルト4cを繋ぐ連結ベルト4dとで構成
される。なお、足ベルト4cは面状ファスナ(図示せ
ず)を使って太股に巻き付ける。
【0008】前記引張りベルト5は、上固定部材2と下
固定部材4とを連結するものであり、上固定部材2であ
る額ベルト2aの後頭部側と、下固定部材4である固定
ベルト4aの連結ベルト4dに夫々引張りベルト5の両
端部が係止されている。なお、引張りベルト5と連結ベ
ルト4dの結合態様は、引張りベルト5の下端と中間部
にフックタイプとループタイプの面状ファスナ(図示せ
ず)を夫々貼着し、該両面状ファスナ同士を係合させて
U字状の折返し部5aを形成するようになし、その折返
し部5aに連結ベルト4dを通すようにしたものであ
る。従って、面状ファスナの結合位置を変えることによ
り引張りベルト5の長さが調節できる。また、腰ベルト
4bは、引張りベルト5との交点にベルト通し6が形成
されており、該ベルト通し6に引張りベルト5を通して
位置調節ができるようにしてある。もちろん、腰ベルト
4bには引張りベルト5の前記面状ファスナに係合する
タイプの面状ファスナ(図示せず)が取り付けられてい
てどの位置に移動させても引張りベルト5に固定でき
る。なお、額ベルト2a、下顎吊りベルト3、腰ベルト
4b、足ベルト4cは夫々面状ファスナの係合位置を調
節することによりサイズ調節可能である。
【0009】次に、本発明のいびき防止具1Aの使用方
法について説明する。身体への装着方法は、図1に示し
たように、上固定部材2を頭に固定し、下顎吊りベルト
3を下顎に掛け、下固定部材4を両太股と腰に固定し、
上固定部材2と下固定部材4を引張りベルト5で連結す
る。このとき、引張りベルト5の長さは下顎が軽く上向
きになる程度に調節しておく。なお、下固定部材4は、
固定ベルト4aのみでも十分機能するが、腰ベルト4b
を使用することにより装着時の安定感が増す。
【0010】上記のようにしていびき防止具1Aを装着
して眠ると、引張りベルト5の張力で頭の前側への動き
が規制されて所謂うなだれた姿勢になることがなく、且
つ、下顎が下顎吊りベルト3で吊り支えられているた
め、気道の圧迫と口の開きが完全に抑制されていびきの
症状が緩和される。もしいびきが軽症であれば、いびき
防止具1Aをそのまま数日〜数カ月継続的に使用するこ
とにより習性療法的効果で全治又は軽減させることがで
きる。次に、いびきが重症である場合は、いびき防止具
1Aの使用に慣れた段階で引張りベルト5の長さを短く
して下顎の上向き角度を増加させ、さらに継続して使用
する。そうすることによりいびきの症状がさらに軽減さ
れる。このように徐々に引張りベルト5の長さを短く調
節していくことにより、重症者でも違和感なく効果的に
使用することができる。
【0011】
【実施例2】図2は実施例2を示すいびき防止具の斜視
図である。前記実施例1のいびき防止具1Aの引張りベ
ルト5は、頭の前側への動きを規制する機能上、殆ど伸
びない材質を使用しているため、一旦装着してしまうと
睡眠中でなくても頭を前に傾けることができない不自由
さがある。実施例2のいびき防止具1Bは係る不自由さ
の改善を図ったもので、引張りベルト5の中間部分に弾
性体たる帯状のゴムバンド5bを介装してなることを特
徴とする。このように引張りベルト5の中間部分にゴム
バンド5bを介装しておけば、睡眠外の状態では頭を動
かす力が強いため、引張りベルト5が適度に伸びて頭を
前に動かすことができる。一方、眠っている状態では身
体の力が殆ど抜けているから引張りベルト5にゴムバン
ド5bがあっても頭の動きを規制するに十分であり、実
施例1と全く同じように機能する。
【0012】以上本発明を実施例1,2について説明し
たが、もちろん本発明は上記各実施例に限定されるもの
ではない。例えば、実施例1,2の構成に、さらに目立
たせないためのカモフラージュ的構成要素を付加するよ
うにしてもよい。すなわち、カモフラージュ的な技術手
段の第一は、上固定部材2をナイトキャップ型にする
か、或いは、使用者の頭髪に合わせて額ベルト2aや十
字ベルト2bに植毛を施す。第二は、下固定部材4をズ
ボン型にして引張りベルト5をサスペンダー式にする。
第三は、下顎吊りベルト3を着脱式にして消灯後に取り
付けられるようにする。
【0013】また、上記のカモフラージュ的な技術手段
とは逆に、上固定部材2にファッション的な構成要素を
付加していびき防止具1A,1Bの使用をオープンにす
ることもできる。すなわち、ファッション的な技術手段
の第一は、額ベルト2aをファッション性のあるバンダ
ナ型にする。第二は、下顎吊りベルト3にカラフルな模
様を施す。第三に十字ベルト2bと下顎吊りベルト3を
使ってヘッドホン型の耳カバーにする。第四に額ベルト
2aにアイマスクを取り付ける。第五に前記第一〜第四
を適宜組み合わせる。
【0014】
【発明の効果】本発明のいびき防止具は、首から下の身
体の一部に固定されている下固定部材と、頭に取り付け
た上固定部材が引張りベルトで連結され、該引張りベル
トの張力で頭の前側への動きが規制されるため、睡眠中
所謂うなだれたような姿勢になる虞がなく、且つ、上固
定部材に装着した下顎吊りベルトで支えられて下顎が下
がらないから口も開かない。従って、睡眠中の口の開き
と気道圧迫の虞がなくなるからいびきの症状が緩和され
る。しかも、各部材が殆ど隠れて目立ち難く、旅先など
他人と同室する場合も人目を気にする必要がない。その
上、全部材を柔らかなベルトで構成することができるた
め、嵩張らずに携帯性にも優れる。また、首の回りが完
全に開放されているため、顔の向きが左右何れにも自由
に変えられ、尚且つ、窮屈感や暑苦しさがないから日常
の使用においても使い心地が非常によい。
【0015】また、前記引張りベルトの全部又は一部を
ゴム等の弾性体で形成しておけば、眠っている状態では
身体の力が殆ど抜けているから引張りベルトが弾性体で
も伸びずに正常に機能(頭の動きを規制)し、睡眠外の
状態では頭の動きに追随して引張りベルトが適度に伸び
るから装着時の不自由さが和らげられる。また、引張り
ベルトを長さ調節自在に形成しておけば、使用者の体型
に合わせてサイズ調整が自由に行えることはもちろん、
下顎の上向き角度を段階的に増やして徐々に慣れさせる
使い方ができるから、使い始めから違和感がなく、途中
で挫折することもない、など多くの優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 いびき防止具の斜視図である。
【図2】 実施例2を示すいびき防止具の斜視図であ
る。
【図3】 従来のいびき防止具を示すもので、(a)は
斜視図、(b)は使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1A,1B…いびき防止具 2 …上固定部材 3 …下顎吊りベルト 4 …下固定部材 5 …引張りベルト 5b…ゴムバンド(弾性体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭に取り付ける上固定部材と、 該上固定部材に装着され、下顎を吊り支えて口の開きを
    防止する下顎吊りベルトと、 首から下の身体の一部に固定する下固定部材と、 首の後側を通って前記上固定部材と下固定部材とを連結
    し、その張力で頭の前側への動きを規制するようにした
    引張りベルトと、 からなることを特徴とするいびき防止具。
  2. 【請求項2】 前記引張りベルトの全部又は一部をゴム
    等の弾性体で形成してなる請求項1記載のいびき防止
    具。
  3. 【請求項3】 前記引張りベルトを長さ調節自在に形成
    してなる請求項1又は2記載のいびき防止具。
JP31126093A 1993-11-16 1993-11-16 いびき防止具 Expired - Lifetime JP2606811B2 (ja)

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