JPH07135854A - 刈払機 - Google Patents

刈払機

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Publication number
JPH07135854A
JPH07135854A JP29024293A JP29024293A JPH07135854A JP H07135854 A JPH07135854 A JP H07135854A JP 29024293 A JP29024293 A JP 29024293A JP 29024293 A JP29024293 A JP 29024293A JP H07135854 A JPH07135854 A JP H07135854A
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JP
Japan
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gear case
cutting blade
operating rod
angle
blade
Prior art date
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Pending
Application number
JP29024293A
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English (en)
Inventor
Kouji Matsumura
鋼司 松村
Shigeaki Yuzawa
栄晃 湯澤
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OCHIAI HAMONO KOGYO KK
Original Assignee
OCHIAI HAMONO KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高所の枝刈り作業を容易に行う。 【構成】 レシプロ刃40を支持している刈刃駆動ギヤ
ケース20と一体的に設けられた伝動ギヤケース10を
操作桿1の軸心上から外れた位置の操作桿1の先端部に
回動自在に配設した。また、レシプロ刃40の角度調整
は、伝動ギヤケース10及び刈刃駆動ギヤケース20の
回動位置を設定した後、角度調整部材30をノブ32に
よって締結することにより行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刈刃の角度調整が可能
とされた刈払機に係り、特に高い所の枝葉を刈り取る刈
り取り作業に適した刈払機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、枝葉を刈り取るための作業機
として操作桿の先端部に刈刃を軸架した構成の刈払機が
普及している。
【0003】このような刈払機として、たとえば実開平
3−5325号公報には、相対的に摺動して往復駆動さ
れる上刃と下刃との接合面に、これら上刃及び下刃の往
復方向を横切るように隙間を形成した往復刃形刈刃装置
が開示されている。
【0004】この往復刃形刈刃装置では、上刃と下刃と
の間の隙間に充填されたグリスが上刃と下刃との相対運
動によって上刃と下刃との間に塗布されるようになって
いるため、グリスを塗布する際に上刃と下刃とを分解す
る必要が無くなるという利点がある。
【0005】また、他の刈払機として、たとえば実開平
3−95734号公報には、下部に刈刃を軸架した刈刃
駆動ギヤケースの上部を操作桿の先端側の伝動ギヤケー
スに対して接合するとともに、一端側にナットを螺合し
た支点軸を介して回動可能に枢着し、操作桿に沿わせて
操作できるロッドを刈刃駆動ギヤケースに連動連繋して
刈刃の角度を変更調整可能に構成した刈払機が開示され
ている。
【0006】この刈払機では、ナットにラチェット式に
係合するラチェット部をロッドに連動連繋し、支点軸の
他端側となる角形頭部がある一定以上のトルクでないと
回転できないように伝導ギヤケース側の座板に係合され
ることから、刈刃の角度が変更調整可能され、刈払い面
に沿った刈払い作業を容易に行うことができるようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の往復刃形刈刃装置では、刈刃部分が固定化されてい
るため、刈刃部分を刈り取り面に沿わせた角度に調整す
ることができず、特に高い所の枝葉を水平方向に刈り取
ることができないといった不具合がある。
【0008】また、上記後者の刈払機では、刈刃を支持
している刈刃駆動ギヤケースが伝動ギヤケースに対しラ
チェット機構を介して回動自在に取り付けられ、刈刃の
角度調整が可能とされているものの、刈払い作業中に刈
刃に対して所定以上の力が加えられた場合、刈刃の角度
が変わってしまうおそれがある。
【0009】更に、刈刃駆動ギヤケースの支点軸が操作
桿の軸心上にあり、刈刃の角度調整が操作桿に沿わせて
配設されたロッドによって行われる構成がとられている
ことから、刈刃を支持している刈刃駆動ギヤケースの回
動範囲がロッドによって規制されてしまうという不具合
がある。更にまた、刈刃の角度調整方向を操作桿の軸心
方向に対して下向きに行うことができないため、上記同
様に、特に高い所の枝葉を水平方向に刈り取ることがで
きないといった不具合がある。
【0010】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、高所の刈払い作業を容易に行うことができ
る刈払機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、エンジンからの駆動力により、操作桿の
先端部側に取り付けられている刈刃を駆動させる刈払機
において、前記操作桿の軸心上から外れた位置の前記操
作桿の先端部に回動自在に配設され、前記刈刃に対して
前記エンジンからの駆動力を伝達するギヤケースと、前
記操作桿側の先端部側に取り付けられた固定部材と、前
記ギヤケース側に設けられ、このギヤケースの回動位置
を前記固定部材の締結力によって保持することにより、
前記刈刃の角度調整を行う角度調整部材とが具備されて
いることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の刈払機では、刈刃を支持しているギヤ
ケースを、操作桿の軸心上から外れた位置の操作桿の先
端部に回動自在に配設したので、ギヤケースの回動に対
して妨げるものが無く、広範囲での回動が可能となる。
【0013】また、刈刃の角度調整は、ギヤケースの回
動位置を設定した後、角度調整部材を固定部材によって
締結することにより行われるので、刈払い作業中に刈刃
に対して所定以上の力が加えられた場合であっても刈刃
の角度を設定状態に維持させることができる。
【0014】したがって、刈刃の角度設定は、操作桿の
軸方向に対して上下方向に行うことができるので、刈刃
を操作桿の軸方向に対して下向きとした場合には、たと
えば樹木の頂上面に対して刈刃を平行に当てることがで
きる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図1は、本発明の刈払機の一実施例を示す
ものである。同図に示すように、刈払機の操作桿1の後
端部側には、エンジン2及び手元ハンドル3が取り付け
られている。手元ハンドル3近傍の操作桿1には、グリ
ップ4及びスロットルレバー5が取り付けられている。
【0016】操作桿1の先端部側の操作桿1の軸心上か
ら外れた位置には、伝動ギヤケース10が回動自在に取
付けられている。これにより、伝動ギヤケース10が操
作桿1の先端部側にて回動する際、伝動ギヤケース10
に対しての制約が加わらないため、伝動ギヤケース10
の回動が広範囲で可能となる。伝動ギヤケース10に
は、刈刃駆動ギヤケース20が一体的に設けられてい
る。
【0017】刈刃駆動ギヤケース20には、連結部材3
4を介してガイド溝31を有した角度調整部材30が取
付けられている。角度調整部材30のガイド溝31に
は、操作桿1の先端部側に設けられている固定部材とし
てのノブ32の後述する軸33が嵌り込んでおり、ノブ
32を締め込むことによって角度調整部材30が操作桿
1の先端部側に固定されるようになっている。ここで、
角度調整部材30のガイド溝31の形状は、伝動ギヤケ
ース10の回動支点から一定距離をとる円弧状とされて
おり、また伝動ギヤケース10の回動角はガイド溝31
の始端部31a及び終端部31bがノブ32の軸33に
当接することにより設定されている。
【0018】なお、この例では、ノブ32によって角度
調整部材30を固定する場合について示しているが、こ
の例に限らず、ノブ32をボルト、ナットに代えて角度
調整部材30を固定するようにしてもよい。また、角度
調整部材30にあっては、ガイド溝31を円弧状とした
場合について示しているが、この例に限らず、ガイド溝
31に代えて複数の孔を設けた構成としてもよく、更に
はガイド溝31を波形状に形成してもよい。
【0019】刈刃駆動ギヤケース20には、レシプロ刃
40が取付けられている。図2乃至図4は、上記の伝動
ギヤケース10及び刈刃駆動ギヤケース20部分の詳細
を示すものである。
【0020】これらの図に示すように、伝動ギヤケース
10は操作桿1の先端部側にネジ14,15によって着
脱自在に取り付けられている。操作桿1内部には、エン
ジン2からの駆動力を伝達する伝動軸6が配設されてい
る。伝動軸6の端部には、伝動ギヤケース10内部に配
設されている軸11のウォームギヤ12が噛み合ってい
る。
【0021】なお、この例では、軸11のウォームギヤ
12を伝動軸6に噛み合わせた場合について示している
が、これに限らず、ウォームギヤ12を傘歯車に代えて
もよい。
【0022】軸11の傘歯車13には、刈刃駆動ギヤケ
ース20内部に配設されている軸21に取付けられた傘
歯車22が噛み合っている。軸21の端部には、カム軸
23が取付けられており、カム軸23の回転によってレ
シプロ刃40が駆動するようになっている。
【0023】レシプロ刃40の角度調整を行うとき、ノ
ブ32を緩めて角度調整部材30に対する締結力を解く
ことにより、伝動ギヤケース10及び刈刃駆動ギヤケー
ス20の回動が可能となる。このとき、伝動ギヤケース
10及び刈刃駆動ギヤケース20は、軸11を支点とし
て回動するが、傘歯車13と傘歯車22との螺合状態が
維持されるので、伝動軸6を介してのエンジン2からの
駆動力が確実に伝達される。
【0024】続いて、このような構成の刈払機の使用方
法を、図5を用いて説明する。まず、同図(a)は樹木
50の側面51を刈り取る場合を示したものであり、こ
の場合には、レシプロ刃40を操作桿1に対して略平行
となるように角度調整を行う。角度調整に際しては、上
述したように、ノブ32を緩め、伝動ギヤケース10及
び刈刃駆動ギヤケース20を回動(図2において反時計
方向)させてレシプロ刃40を操作桿1の軸方向に対し
て上向き方向に向け、楽な作業姿勢がとれる角度に設定
した後、ノブ32を締め込み角度調整部材30を固定す
る。
【0025】このとき、上述したように、伝動ギヤケー
ス10及び刈刃駆動ギヤケース20は、軸11を支点と
して回動するが、傘歯車13と傘歯車22との螺合状態
が維持されるので、伝動軸6を介してのエンジン2から
の駆動力が確実に伝達される。
【0026】これにより、樹木50の側面51の刈り取
り作業を行う際には、楽な姿勢で樹木50の側面51に
対しレシプロ刃40を平行に当てることができる。
【0027】一方、同図(b)に示すように、樹木50
の頂上面52の刈り取り作業を行う場合には、上記同様
に、ノブ32の締結力を緩めレシプロ刃40を操作桿1
の軸方向に対して下向きとなるように角度調整を行う。
角度調整に際しては、上記同様に、レシプロ刃40の適
切な角度を設定した後、ノブ32を締め込み角度調整部
材30を固定する。
【0028】これにより、樹木50の頂上面52の刈り
取り作業を行う際には、楽な姿勢で樹木50の頂上面5
2に対しレシプロ刃40を平行に当てることができる。
【0029】このように、本実施例では、レシプロ刃4
0を支持している刈刃駆動ギヤケース20と一体的に設
けられた伝動ギヤケース10を操作桿1の軸心上から外
れた位置の操作桿1の先端部に回動自在に配設したの
で、伝動ギヤケース10及び刈刃駆動ギヤケース20の
回動に対しての制約を受けることなく、広範囲での回動
が可能となる。
【0030】また、レシプロ刃40の角度調整は、伝動
ギヤケース10及び刈刃駆動ギヤケース20の回動位置
を設定した後、角度調整部材30をノブ32によって締
結することにより行われるので、刈払い作業中にレシプ
ロ刃40に対して所定以上の力が加えられた場合であっ
てもレシプロ刃40の角度を設定状態に維持させること
ができる。
【0031】したがって、レシプロ刃40の角度設定
は、操作桿1の軸方向に対して上下方向に行うことがで
きるので、レシプロ刃40を操作桿1の軸方向に対して
下向きとした場合には、樹木50の頂上面52に対して
レシプロ刃40を平行に当てることができるので、特に
高所の刈払い作業を行う場合、楽な姿勢で行うことがで
きる。
【0032】また、本実施例では、エンジン2からの駆
動力を伝えるための刈刃駆動ギヤケース20と一体化さ
れた伝動ギヤケース10を操作桿1の先端部に対してネ
ジ14,15により着脱自在に取り付けるようにしたの
で、伝動ギヤケース10及び刈刃駆動ギヤケース20を
交換することにより、ロータリ刃等のように他の刈刃と
の交換を容易に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の刈払機に
よれば、刈刃を支持しているギヤケースを、操作桿の軸
心上から外れた位置の操作桿の先端部に回動自在に配設
したので、ギヤケースの回動に対して妨げるものが無
く、広範囲での回動が可能となる。
【0034】また、刈刃の角度調整は、ギヤケースの回
動位置を設定した後、角度調整部材を固定部材によって
締結することにより行われるので、刈払い作業中に刈刃
に対して所定以上の力が加えられた場合であっても刈刃
の角度を設定状態に維持させることができる。
【0035】したがって、刈刃の角度設定は、操作桿の
軸方向に対して上下方向に行うことができるので、刈刃
を操作桿の軸方向に対して下向きとした場合には、たと
えば樹木の頂上面に対して刈刃を平行に当てることがで
きるので、高所の刈払い作業を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の刈払機の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の刈払機の要部を示す図である。
【図3】図1の刈払機の要部を示す図である。
【図4】図1の伝動ギヤケース及び刈刃駆動ギヤケース
の内部構成を示す断面図である。
【図5】図1の刈払機の使用方法を示す図である。
【符号の説明】
1 操作桿 2 エンジン 3 手元ハンドル 4 グリップ 5 スロットルレバー 10 伝動ギヤケース 20 刈刃駆動ギヤケース 30 角度調整部材 31 ガイド溝 32 ノブ 40 レシプロ刃
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 刈払機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刈刃の角度調整が可能
とされた刈払機に係り、特に高い所の枝葉を刈り取る刈
り取り作業に適した刈払機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、枝葉を刈り取るための作業機
として操作桿の先端部に刈刃を軸架した構成の刈払機が
普及している。
【0003】このような刈払機として、たとえば実開平
3−5325号公報には、相対的に摺動して往復駆動さ
れる上刃と下刃との接合面に、これら上刃及び下刃の往
復方向を横切るように隙間を形成した往復刃形刈刃装置
が開示されている。
【0004】この往復刃形刈刃装置では、上刃と下刃と
の間の隙間に充填されたグリスが上刃と下刃との相対運
動によって上刃と下刃との間に塗布されるようになって
いるため、グリスを塗布する際に上刃と下刃とを分解す
る必要が無くなるという利点がある。
【0005】また、他の刈払機として、たとえば実開平
3−95734号公報には、下部に刈刃を軸架した刈刃
駆動ギヤケースの上部を操作桿の先端側の伝動ギヤケー
スに対して接合するとともに、一端側にナットを螺合し
た支点軸を介して回動可能に枢着し、操作桿に沿わせて
操作できるロッドを刈刃駆動ギヤケースに連動連繋して
刈刃の角度を変更調整可能に構成した刈払機が開示され
ている。
【0006】この刈払機では、ナットにラチェット式に
係合するラチェット部をロッドに連動連繋し、支点軸の
他端側となる角形頭部がある一定以上のトルクでないと
回転できないように伝導ギヤケース側の座板に係合され
ることから、刈刃の角度が変更調整可能され、刈払い面
に沿った刈払い作業を容易に行うことができるようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の往復刃形刈刃装置では、刈刃部分が固定化されてい
るため、刈刃部分を刈り取り面に沿わせた角度に調整す
ることができず、特に高い所の枝葉を水平方向に刈り取
ることができないといった不具合がある。
【0008】また、上記後者の刈払機では、刈刃を支持
している刈刃駆働ギヤケースが伝動ギヤケースに対しラ
チェット機構を介して回動自在に取り付けられ、刈刃の
角度調整が可能とされているものの、刈払い作業中に刈
刃に対して所定以上の力が加えられた場合、刈刃の角度
が変わってしまうおそれがある。
【0009】更に、刈刃駆動ギヤケースの支点軸が操作
桿の軸心上にあり、刈刃の角度調整が操作桿に沿わせて
配設されたロッドによって行われる構成がとられている
ことから、刈刃を支持している刈刃駆動ギヤケースの回
動範囲がロッドによって規制されてしまうという不具合
がある。更にまた、刈刃の角度調整方向を操作桿の軸心
方向に対して下向きに行うことができないため、上記同
機に、特に高い所の枝葉を水平方向に刈り取ることがで
きないといった不具合がある。
【0010】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、高所の刈払い作業を容易に行うことができ
る刈払機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、エンジンからの駆動力により、操作桿の
先端部側に取り付けられている刈刃を駆動させる刈払機
において、前記操作桿の軸心上から外れた位置の前記操
作桿の先端部に回動自在に配設されて前記刈刃に対して
前記エンジンからの駆動力を伝達するギヤケースと、前
記操作桿の先端部側または前記ギヤケース側に取り付け
られた固定部材と、前記操作桿の先端部と前記ギヤケー
スとの間に設けられ、ギヤケースの回動位置を前記固定
部材の締結力によって保持することにより、前記刈刃の
角度調整を行う角度調整部材とが具備されていることを
特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明の刈払機では、刈刃を支持しているギヤ
ケースを、操作桿の軸心上から外れた位置の操作桿の先
端部に回動自在に配設したので、ギヤケースの回動に対
して妨げるものが無く、広範囲での回動が可能となる。
【0013】また、刈刃の角度調整は、ギヤケースの回
動位置を設定した後、角度調整部材を固定部材によって
締結することにより行われるので、刈払い作業中に刈刃
に対して所定以上の力が加えられた場合であっても刈刃
の角度を設定状態に維持させることができる。
【0014】したがって、刈刃の角度設定は、操作桿の
軸方向に対して上下方向に行うことができるので、刈刃
を操作桿の軸方向に対して下向きとした場合には、たと
えば樹木の頂上面に対して刈刃を平行に当てることがで
きる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図1は、本発明の刈払機の一実施例を示す
ものである。同図に示すように、刈払機の操作桿1の後
端部側には、エンジン2及び手元ハンドル3が取り付け
られている。手元ハンドル3近傍の操作桿1には、グリ
ップ4及びスロットルレバー5が取り付けられている。
【0016】操作桿1の先端部側の操作桿1の軸心上か
ら外れた位置には、伝動ギヤケース10が回動自在に取
付けられている。これにより、伝動ギヤケース10が操
作桿1の先端部側にて回動する際、伝動ギヤケース10
に対しての制約が加わらないため、伝動ギヤケース10
の回動が広範囲で可能となる。伝動ギヤケース10に
は、刈刃駆動ギヤケース20が一体的に設けられてい
る。
【0017】図2(a)に示すように、刈刃駆動ギヤケ
ース20には、連結部材34を介してガイド溝31を有
した角度調整部材30が取付けられている。角度調整部
材30のガイド溝31には、操作桿1の先端部側に設け
られている固定部材としてのノブ32の後述する軸33
が嵌り込んでおり、ノブ32を締め込むことによって角
度調整部材30が操作桿1の先端部側に固定されるよう
になっている。ここで、角度調整部材30のガイド溝3
1の形状は、伝動ギヤケース10の回動支点から一定距
離をとる円弧状とされており、また伝動ギヤケース10
の回動角はガイド溝31の始端部31a及び終端部31
bがノブ32の軸33に当接することにより設定されて
いる。また図2(b)に示すように、角度調整部材30
を操作桿1の先端部側に取付け、ノブ32を刈刃駆動ギ
ヤケース20側に配設するようにしてもよい。
【0018】なお、この例では、ノブ32によって角度
調整部材30を固定する場合について示しているが、こ
の例に限らず、ノブ32をボルト、ナットに代えて角度
調整部材30を固定するようにしてもよい。また、角度
調整部材30にあっては、ガイド溝31を円弧状とした
場合について示しているが、この例に限らず、ガイド溝
31に代えて複数の孔を設けた構成としてもよく、更に
はガイド溝31を波形状に形成してもよい。
【0019】刈刃駆動ギヤケース20には、レシプロ刃
40が取付けられている。図2乃至図4は、上記の伝動
ギヤケース10及び刈刃駆動ギヤケース20部分の詳細
を示すものである。
【0020】これらの図に示すように、伝動ギヤケース
10は操作桿1の先端部側にネジ14,15によって着
脱自在に取り付けられている。操作桿1内部には、エン
ジン2からの駆動力を伝達する伝動軸6が配設されてい
る。伝動軸6の端部には、伝動ギヤケース10内部に配
設されている軸11のウォームギヤ12が噛み合ってい
る。
【0021】なお、この例では、軸11のウォームギヤ
12を伝動軸6に噛み合わせた場合について示している
が、これに限らず、ウォームギヤ12を傘歯車に代えて
もよい。
【0022】軸11の傘歯車13には、刈刃駆動ギヤケ
ース20内部に配設されている軸21に取付けられた傘
歯車22が噛み合っている。軸21の端部には、カム軸
23が取付けられており、カム軸23の回転によってレ
シプロ刃40が駆動するようになっている。
【0023】レシプロ刃40の角度調整を行うとき、ノ
ブ32を緩めて角度調整部材30に対する締結力を解く
ことにより、伝動ギヤケース10及び刈刃駆動ギヤケー
ス20の回動が可能となる。このとき、伝動ギヤケース
10及び刈刃駆動ギヤケース20は、軸11を支点とし
て回動するが、傘歯車13と傘歯車22との螺合状態が
維持されるので、伝動軸6を介してのエンジン2からの
駆動力が確実に伝達される。
【0024】続いて、このような構成の刈払機の使用方
法を、図5を用いて説明する。まず、同図(a)は樹木
50の側面51を刈り取る場合を示したものであり、こ
の場合には、レシプロ刃40を操作桿1に対して略平行
となるように角度調整を行う。角度調整に際しては、上
述したように、ノブ32を緩め、伝動ギヤケース10及
び刈刃駆動ギヤケース20を回動(図2において反時計
方向)させてレシプロ刃40を操作桿1の軸方向に対し
て上向き方向に向け、楽な作業姿勢がとれる角度に設定
した後、ノブ32を締め込み角度調整部材30を固定す
る。
【0025】このとき、上述したように、伝動ギヤケー
ス10及び刈刃駆動ギヤケース20は、軸11を支点と
して回動するが、傘歯車13と傘歯車22との螺合状態
が維持されるので、伝動軸6を介してのエンジン2から
の駆動力が確実に伝達される。
【0026】これにより、樹木50の側面51の刈り取
り作業を行う際には、楽な姿勢で樹木50の側面51に
対しレシプロ刃40を平行に当てることができる。
【0027】一方、同図(b)に示すように、樹木50
の頂上面52の刈り取り作業を行う場合には、上記同様
に、ノブ32の締結力を緩めレシプロ刃40を操作桿1
の軸方向に対して下向きとなるように角度調整を行う。
角度調整に際しては、上記同様に、レシプロ刃40の適
切な角度を設定した後、ノブ32を締め込み角度調整部
材30を固定する。
【0028】これにより、樹木50の頂上面52の刈り
取り作業を行う際には、楽な姿勢で樹木50の頂上面5
2に対しレシプロ刃40を平行に当てることができる。
【0029】このように、本実施例では、レシプロ刃4
0を支持している刈刃駆動ギヤケース20と一体的に設
けられた伝動ギヤケース10を操作桿1の軸心上から外
れた位置の操作桿1の先端部に回動自在に配設したの
で、伝動ギヤケース10及び刈刃駆動ギヤケース20の
回動に対しての制約を受けることなく、広範囲での回動
が可能となる。
【0030】また、レシプロ刃40の角度調整は、伝動
ギヤケース10及び刈刃駆動ギヤケース20の回動位置
を設定した後、角度調整部材30をノブ32によって締
結することにより行われるので、刈払い作業中にレシプ
ロ刃40に対して所定以上の力が加えられた場合であっ
てもレシプロ刃40の角度を設定状態に維持させること
ができる。
【0031】したがって、レシプロ刃40の角度設定
は、操作桿1の軸方向に対して上下方向に行うことがで
きるので、レシプロ刃40を操作桿1の軸方向に対して
下向きとした場合には、樹木50の頂上面52に対して
レシプロ刃40を平行に当てることができるので、特に
高所の刈払い作業を行う場合、楽な姿勢で行うことがで
きる。
【0032】また、本実施例では、エンジン2からの駆
動力を伝えるための刈刃駆動ギヤケース20と一体化さ
れた伝動ギヤケース10を操作桿1の先端部に対してネ
ジ14,15により着脱自在に取り付けるようにしたの
で、伝動ギヤケース10及び刈刃駆動ギヤケース20を
交換することにより、ロータリ刃等のように他の刈刃と
の交換を容易に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の刈払機に
よれば、刈刃を支持しているギヤケースを、操作桿の軸
心上から外れた位置の操作桿の先端部に回動自在に配設
したので、ギヤケースの回動に対して妨げるものが無
く、広範囲での回動が可能となる。
【0034】また、刈刃の角度調整は、ギヤケースの回
動位置を設定した後、角度調整部材を固定部材によって
締結することにより行われるので、刈払い作業中に刈刃
に対して所定以上の力が加えられた場合であっても刈刃
の角度を設定状態に維持させることができる。
【0035】したがって、刈刃の角度設定は、操作桿の
軸方向に対して上下方向に行うことができるので、刈刃
を操作桿の軸方向に対して下向きとした場合には、たと
えば樹木の頂上面に対して刈刃を平行に当てることがで
きるので、高所の刈払い作業を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の刈払機の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の刈払機の要部を示す図である。
【図3】図1の刈払機の要部を示す図である。
【図4】図1の伝動ギヤケース及び刈刃駆動ギヤケース
の内部構成を示す断面図である。
【図5】図1の刈払機の使用方法を示す図である。
【符号の説明】 1 操作桿 2 エンジン 3 手元ハンドル 4 グリップ 5 スロットルレバー 10 伝動ギヤケース 20 刈刃駆動ギヤケース 30 角度調整部材 31 ガイド溝 32 ノブ 40 レシプロ刃
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの駆動力により、操作桿の
    先端部側に取り付けられている刈刃を駆動させる刈払機
    において、 前記操作桿の軸心上から外れた位置の前記操作桿の先端
    部に回動自在に配設され、前記刈刃に対して前記エンジ
    ンからの駆動力を伝達するギヤケースと、 前記操作桿側の先端部側に取り付けられた固定部材と、 前記ギヤケース側に設けられ、このギヤケースの回動位
    置を前記固定部材の締結力によって保持することによ
    り、前記刈刃の角度調整を行う角度調整部材とが具備さ
    れていることを特徴とする刈払機。
JP29024293A 1993-11-19 1993-11-19 刈払機 Pending JPH07135854A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19711488A1 (de) * 1996-03-19 1997-11-20 Tokico Ltd Aufhängungssteuervorrichtung
WO2005055702A1 (en) * 2003-12-12 2005-06-23 Franco Castelmani Device for adjusting the orientation of a tool with respect to a support rod, particularly for agricoltural tools
JP2007082498A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Kobayashi Tekkosho:Kk 刈払機用刈込み具及び刈込み装置
JP2007289126A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Ochiai Cutlery Mfg Co Ltd 高枝刈機

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