JPH07133419A - Absグラフトコポリマーとポリカーボネートとの低光沢ブレンド - Google Patents
Absグラフトコポリマーとポリカーボネートとの低光沢ブレンドInfo
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- JPH07133419A JPH07133419A JP12046394A JP12046394A JPH07133419A JP H07133419 A JPH07133419 A JP H07133419A JP 12046394 A JP12046394 A JP 12046394A JP 12046394 A JP12046394 A JP 12046394A JP H07133419 A JPH07133419 A JP H07133419A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L51/00—Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L51/04—Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to rubbers
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- C08L55/02—ABS [Acrylonitrile-Butadiene-Styrene] polymers
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L25/00—Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L25/02—Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
- C08L25/04—Homopolymers or copolymers of styrene
- C08L25/08—Copolymers of styrene
- C08L25/12—Copolymers of styrene with unsaturated nitriles
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ABSグラフトポリマーとポリカーボネート
樹脂の低光沢ブレンドを提供する。 【構成】 樹脂ブレンドを、(a) 芳香族ポリカーボネー
トポリマーと;(b)(B1)モノビニル芳香族モノマー、及び
(B2)シアン化ビニルモノマーを(B3)100nm 未満の数平均
粒径を持つジエンゴム基体にグラフトすることによって
形成されたグラフトポリマーと;(c)(C1)モノビニル芳香
族組成物及び(C2)シアン化ビニルモノマーの非グラフト
化コポリマーと; から構成し、B1対B2重量比を78/22 乃
至90/10 、C1対C2重量比を65/35 乃至80/20 とする。
樹脂の低光沢ブレンドを提供する。 【構成】 樹脂ブレンドを、(a) 芳香族ポリカーボネー
トポリマーと;(b)(B1)モノビニル芳香族モノマー、及び
(B2)シアン化ビニルモノマーを(B3)100nm 未満の数平均
粒径を持つジエンゴム基体にグラフトすることによって
形成されたグラフトポリマーと;(c)(C1)モノビニル芳香
族組成物及び(C2)シアン化ビニルモノマーの非グラフト
化コポリマーと; から構成し、B1対B2重量比を78/22 乃
至90/10 、C1対C2重量比を65/35 乃至80/20 とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ABSグラフトコポリ
マーとポリカーボネート樹脂のブレンドに関し、詳しく
はABSグラフトコポリマーとポリカーボネート樹脂の
低光沢ブレンドに関する。
マーとポリカーボネート樹脂のブレンドに関し、詳しく
はABSグラフトコポリマーとポリカーボネート樹脂の
低光沢ブレンドに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートとABSグラフトポリ
マーのブレンドを含有する組成物は公知であり、例えば
本明細書中に参考文献として取り入れられている米国特
許第4,677,162号及び第4,526,926号
を参照されたい。
マーのブレンドを含有する組成物は公知であり、例えば
本明細書中に参考文献として取り入れられている米国特
許第4,677,162号及び第4,526,926号
を参照されたい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ある種の用途では、A
BS樹脂とポリカーボネート樹脂の低光沢ブレンドを提
供することが要望される。従って、本発明の課題は、A
BSグラフトポリマーとポリカーボネート樹脂の低光沢
ブレンドを提供することである。
BS樹脂とポリカーボネート樹脂の低光沢ブレンドを提
供することが要望される。従って、本発明の課題は、A
BSグラフトポリマーとポリカーボネート樹脂の低光沢
ブレンドを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、低減された光
沢及び好ましくは低下した不透明度を示すポリカーボネ
ート樹脂/ABSグラフトコポリマーブレンドに関す
る。ブレンドは、芳香族ポリカーボネート樹脂とグラフ
トコポリマーから成り、グラフトコポリマーはスチレン
比率が高いスチレン−アクリロニトリルコポリマーであ
るグラフト鎖部分と小さい粒径を持ち好ましくはスチレ
ン−ブタジエンゴムであるジエンゴム基体を持つ。ブレ
ンドは、低減された光沢と低下した不透明度を示す成形
用樹脂として有用である。
沢及び好ましくは低下した不透明度を示すポリカーボネ
ート樹脂/ABSグラフトコポリマーブレンドに関す
る。ブレンドは、芳香族ポリカーボネート樹脂とグラフ
トコポリマーから成り、グラフトコポリマーはスチレン
比率が高いスチレン−アクリロニトリルコポリマーであ
るグラフト鎖部分と小さい粒径を持ち好ましくはスチレ
ン−ブタジエンゴムであるジエンゴム基体を持つ。ブレ
ンドは、低減された光沢と低下した不透明度を示す成形
用樹脂として有用である。
【0005】
【実施例】ブレンド組成物に含まれるポリカーボネート
成分は、当該技術分野で知られている任意の芳香族ホモ
ポリカーボネート或いはコポリカーボネートでよい。ポ
リカーボネート成分は、例えば界面重縮合法、均一相に
於ける重縮合法或いはエステル交換法等、当該技術分野
で一般に知られている方法の何れに従って製造されても
よい。これらの方法並びに関連する反応物、ポリマー、
触媒、溶媒及び条件は当該技術分野で周知であり、全て
本明細書中に参考文献として取り入れられている米国特
許第2,964,974号,第2,970,137号,
第2,999,835号,第2,999,846号,第
3,028,365号,第3,153,008号,第
3,187,065号,第3,215,668号,第
3,258,414号及び第5,010,162号に記
載されている。適当なポリカーボネートは、例えば下記
のビスフェノール類の一種又はそれ以上に基づいてい
る:ジヒドロキシジフェニル類、ビス(ヒドロキシフェ
ニル)アルカン類、ビス(ヒドロキシフェニル)シクロ
アルカン類、ビス(ヒドロキシフェニル)スルフィド
類、ビス(ヒドロキシフェニル)エーテル類、ビス(ヒ
ドロキシフェニル)ケトン類、ビス(ヒドロキシフェニ
ル)スルホキシド類、ビス(ヒドロキシフェニル)スル
ホン類、アルキルシクロヘキシリデンビスフェノール
類、α,α−ビス(ヒドロキシフェニル)ジイソプロピ
ルベンゼン類、これらの核がアルキル化された誘導体或
いは核がハロゲン化された誘導体、及びこれらの混合
物。
成分は、当該技術分野で知られている任意の芳香族ホモ
ポリカーボネート或いはコポリカーボネートでよい。ポ
リカーボネート成分は、例えば界面重縮合法、均一相に
於ける重縮合法或いはエステル交換法等、当該技術分野
で一般に知られている方法の何れに従って製造されても
よい。これらの方法並びに関連する反応物、ポリマー、
触媒、溶媒及び条件は当該技術分野で周知であり、全て
本明細書中に参考文献として取り入れられている米国特
許第2,964,974号,第2,970,137号,
第2,999,835号,第2,999,846号,第
3,028,365号,第3,153,008号,第
3,187,065号,第3,215,668号,第
3,258,414号及び第5,010,162号に記
載されている。適当なポリカーボネートは、例えば下記
のビスフェノール類の一種又はそれ以上に基づいてい
る:ジヒドロキシジフェニル類、ビス(ヒドロキシフェ
ニル)アルカン類、ビス(ヒドロキシフェニル)シクロ
アルカン類、ビス(ヒドロキシフェニル)スルフィド
類、ビス(ヒドロキシフェニル)エーテル類、ビス(ヒ
ドロキシフェニル)ケトン類、ビス(ヒドロキシフェニ
ル)スルホキシド類、ビス(ヒドロキシフェニル)スル
ホン類、アルキルシクロヘキシリデンビスフェノール
類、α,α−ビス(ヒドロキシフェニル)ジイソプロピ
ルベンゼン類、これらの核がアルキル化された誘導体或
いは核がハロゲン化された誘導体、及びこれらの混合
物。
【0006】これらのビスフェノール類の具体例は、
4,4′−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、α,α
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジイソプロピルベン
ゼン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビ
ス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、2,4−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、α,α−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビ
ス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン及び2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパンである。特に好ましいビスフェ
ノールは、より一般的にはビスフェノールAとして知ら
れている2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンである。上記ビスフェノール類をホスゲンと反応さ
せ、芳香族ポリカーボネートを製造し得る。適当なポリ
カーボネートはまた米国特許第4,677,162号に
述べられている。
4,4′−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、α,α
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジイソプロピルベン
ゼン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビ
ス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、2,4−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、α,α−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビ
ス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン及び2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパンである。特に好ましいビスフェ
ノールは、より一般的にはビスフェノールAとして知ら
れている2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンである。上記ビスフェノール類をホスゲンと反応さ
せ、芳香族ポリカーボネートを製造し得る。適当なポリ
カーボネートはまた米国特許第4,677,162号に
述べられている。
【0007】本発明のブレンドで有用なグラフトコポリ
マーは、ジエンモノマー及び好ましくは更にまたビニル
芳香族モノマーを加えて形成されたゴム基体を含んで成
る。好ましくはジエンモノマーは次式 の共役ジエンモノマーであり、式中、Xは水素、炭素原
子数1乃至5のアルキル基、塩素及び臭素から成る群か
ら選ばれる。ジエンモノマーの例は、1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、1,3−ヘプタジエン、メチル−1,
3−ペンタジエン、2−エチル−1,3−ペンタジエ
ン、それらの混合物等を含む。好ましくは、ジエンモノ
マーは1,3−ブタジエンから成る。
マーは、ジエンモノマー及び好ましくは更にまたビニル
芳香族モノマーを加えて形成されたゴム基体を含んで成
る。好ましくはジエンモノマーは次式 の共役ジエンモノマーであり、式中、Xは水素、炭素原
子数1乃至5のアルキル基、塩素及び臭素から成る群か
ら選ばれる。ジエンモノマーの例は、1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、1,3−ヘプタジエン、メチル−1,
3−ペンタジエン、2−エチル−1,3−ペンタジエ
ン、それらの混合物等を含む。好ましくは、ジエンモノ
マーは1,3−ブタジエンから成る。
【0008】ゴム基体はジエンモノマーとビニル芳香族
モノマーから形成され得る。ゴム基体を形成するために
使用されるビニル芳香族モノマーは、非置換スチレンモ
ノマー、置換スチレンモノマー或いはその混合物から成
ってよい。置換スチレンモノマーは、芳香族部分及び/
又はビニル基部分に炭素原子数が1乃至5のアルキル基
及びハロゲンから成る置換基を持ってもよい。好ましく
は、ゴム基体を形成するために使用されるビニル芳香族
モノマーは非置換スチレンから成る。
モノマーから形成され得る。ゴム基体を形成するために
使用されるビニル芳香族モノマーは、非置換スチレンモ
ノマー、置換スチレンモノマー或いはその混合物から成
ってよい。置換スチレンモノマーは、芳香族部分及び/
又はビニル基部分に炭素原子数が1乃至5のアルキル基
及びハロゲンから成る置換基を持ってもよい。好ましく
は、ゴム基体を形成するために使用されるビニル芳香族
モノマーは非置換スチレンから成る。
【0009】ゴム基体が、ゴム基体の総重量を基準にし
て、好ましくはブタジエンであるジエンモノマー少なく
とも50重量%から形成されていることが更に好まれ
る。これに加えて、好ましくはゴム基体は、ゴム基体の
総重量を基準にして、ビニル芳香族モノマー少なくとも
5重量%から形成されている。本発明の重要な特徴によ
れば、ゴム基体は、100nm未満の数平均ラテックス
粒径を持つ。減少したゴム粒径とスチレン比率が高いグ
ラフト鎖部が低減された光沢に寄与すると信じられてい
る。また、ゴム基体中のスチレンの存在が、ABSグラ
フトコポリマーを含有するポリマーブレンドの不透明度
低下増進に寄与すると信じられている。
て、好ましくはブタジエンであるジエンモノマー少なく
とも50重量%から形成されていることが更に好まれ
る。これに加えて、好ましくはゴム基体は、ゴム基体の
総重量を基準にして、ビニル芳香族モノマー少なくとも
5重量%から形成されている。本発明の重要な特徴によ
れば、ゴム基体は、100nm未満の数平均ラテックス
粒径を持つ。減少したゴム粒径とスチレン比率が高いグ
ラフト鎖部が低減された光沢に寄与すると信じられてい
る。また、ゴム基体中のスチレンの存在が、ABSグラ
フトコポリマーを含有するポリマーブレンドの不透明度
低下増進に寄与すると信じられている。
【0010】本発明によるグラフトコポリマーのグラフ
ト鎖部は、少なくとも一種のビニル芳香族モノマー及び
少なくとも一種のシアン化ビニルモノマーから形成され
任意にアクリルモノマーが加わり得る。ビニル芳香族モ
ノマーは、非置換スチレンモノマー、置換スチレンモノ
マー或いはその混合物から成っていてよい。置換スチレ
ンモノマーは、芳香族部分及び/又はビニル基部分に、
水素、炭素原子数が1乃至5のアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールア
ルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基及びハロゲ
ン原子から選ばれる一つ或いはそれ以上の基による置換
があってもよい。本発明のコポリマーのグラフト鎖部の
形成に使用されるのに適当な置換スチレンモノマーの例
は、α−メチルスチレン、α−メチルビニルトルエン、
クロロスチレン、ブロモスチレン、4−メチルスチレ
ン、3,5−ジエチルスチレン、4−n−プロピルスチ
レン及びそれらの混合物等を含む。グラフト鎖部に使用
されるのに好ましいスチレンモノマーは、スチレン、α
−メチルスチレン及びその混合物を含む。
ト鎖部は、少なくとも一種のビニル芳香族モノマー及び
少なくとも一種のシアン化ビニルモノマーから形成され
任意にアクリルモノマーが加わり得る。ビニル芳香族モ
ノマーは、非置換スチレンモノマー、置換スチレンモノ
マー或いはその混合物から成っていてよい。置換スチレ
ンモノマーは、芳香族部分及び/又はビニル基部分に、
水素、炭素原子数が1乃至5のアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールア
ルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基及びハロゲ
ン原子から選ばれる一つ或いはそれ以上の基による置換
があってもよい。本発明のコポリマーのグラフト鎖部の
形成に使用されるのに適当な置換スチレンモノマーの例
は、α−メチルスチレン、α−メチルビニルトルエン、
クロロスチレン、ブロモスチレン、4−メチルスチレ
ン、3,5−ジエチルスチレン、4−n−プロピルスチ
レン及びそれらの混合物等を含む。グラフト鎖部に使用
されるのに好ましいスチレンモノマーは、スチレン、α
−メチルスチレン及びその混合物を含む。
【0011】本発明によるコポリマーのグラフト鎖部の
形成に使用されるシアン化ビニルモノマーは、好ましく
はアクリロニトリル及び置換アクリロニトリルから選ば
れる。アクリルモノマーは、好ましくはアルキルが1乃
至4個の炭素原子を含むアクリル酸アルキル及びメタク
リル酸アルキルのようなアクリル酸エステルから選ばれ
る。好ましくは、グラフト鎖部の第二モノマーは、アク
リロニトリル、メチルメタクリル酸或いはその混合物か
ら成り、より好ましくはアクリロニトリルから成る。
形成に使用されるシアン化ビニルモノマーは、好ましく
はアクリロニトリル及び置換アクリロニトリルから選ば
れる。アクリルモノマーは、好ましくはアルキルが1乃
至4個の炭素原子を含むアクリル酸アルキル及びメタク
リル酸アルキルのようなアクリル酸エステルから選ばれ
る。好ましくは、グラフト鎖部の第二モノマーは、アク
リロニトリル、メチルメタクリル酸或いはその混合物か
ら成り、より好ましくはアクリロニトリルから成る。
【0012】本発明のブレンド組成物は、低減された光
沢を示し、好ましくはポリカーボネート樹脂、ABSグ
ラフトコポリマー及び非グラフト化SAN剛性コポリマ
ーから成り、ABSグラフトコポリマーのゴム基体の数
平均粒径は100nm未満で、ABSグラフトコポリマ
ーのグラフト鎖部のスチレン対アクリロニトリル比が9
0:10と78:22の間、好ましくは90:10乃至
85:15であり、一方、SANコポリマーのスチレン
対アクリロニトリル比は80:20と65:35の間に
ある。減少した粒径のABSグラフトコポリマーに組み
合わされたABSグラフトコポリマーのグラフト鎖部の
高いS:AN比及びグラフトコポリマーの基体としての
スチレン−ブタジエンゴムの使用が、低減された光沢と
低下した不透明度を示すブレンド組成物を提供する。
沢を示し、好ましくはポリカーボネート樹脂、ABSグ
ラフトコポリマー及び非グラフト化SAN剛性コポリマ
ーから成り、ABSグラフトコポリマーのゴム基体の数
平均粒径は100nm未満で、ABSグラフトコポリマ
ーのグラフト鎖部のスチレン対アクリロニトリル比が9
0:10と78:22の間、好ましくは90:10乃至
85:15であり、一方、SANコポリマーのスチレン
対アクリロニトリル比は80:20と65:35の間に
ある。減少した粒径のABSグラフトコポリマーに組み
合わされたABSグラフトコポリマーのグラフト鎖部の
高いS:AN比及びグラフトコポリマーの基体としての
スチレン−ブタジエンゴムの使用が、低減された光沢と
低下した不透明度を示すブレンド組成物を提供する。
【0013】本発明の組成物は、好ましくは、アクリロ
ニトリルとスチレンをゴム状ジエンポリマーにグラフト
することによって形成された上述のABSグラフトポリ
マー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー及び好ま
しくはビスフェノールA型ポリカーボネートであるポリ
カーボネートから成る。本発明に有用なグラフトコポリ
マーは、化学的に結合された異なる組成の二種或いはそ
れ以上のポリマー状の部分を含む分子を持つ。好ましく
は、ポリマーの製造ではブタジエンのような共役ジエン
単独或いは共役ジエンをスチレンのような共重合可能な
モノマーと共に重合して、ゴム基体を提供する。ゴム基
体の形成後に、予め重合されたゴム基体の存在下にビニ
ル芳香族モノマーとシアン化ビニルモノマーを重合し
て、ゴム基体に化学的に結合されたグラフト鎖部が調製
され、グラフトコポリマーが得られる。
ニトリルとスチレンをゴム状ジエンポリマーにグラフト
することによって形成された上述のABSグラフトポリ
マー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー及び好ま
しくはビスフェノールA型ポリカーボネートであるポリ
カーボネートから成る。本発明に有用なグラフトコポリ
マーは、化学的に結合された異なる組成の二種或いはそ
れ以上のポリマー状の部分を含む分子を持つ。好ましく
は、ポリマーの製造ではブタジエンのような共役ジエン
単独或いは共役ジエンをスチレンのような共重合可能な
モノマーと共に重合して、ゴム基体を提供する。ゴム基
体の形成後に、予め重合されたゴム基体の存在下にビニ
ル芳香族モノマーとシアン化ビニルモノマーを重合し
て、ゴム基体に化学的に結合されたグラフト鎖部が調製
され、グラフトコポリマーが得られる。
【0014】上記のゴム基体は、好ましくは、ポリブタ
ジエンゴム、ポリイソプロピレンゴムのような共役ジエ
ンゴム、或いはブタジエン−スチレンゴム、ブタジエン
−アクリロニトリルゴム等のようなコポリマーであり、
最も好ましくはブタジエン−スチレンゴムである。好ま
しくはゴムは、組成物の総重量を基準にして少なくとも
5重量%の水準で組成物中に存在する。
ジエンゴム、ポリイソプロピレンゴムのような共役ジエ
ンゴム、或いはブタジエン−スチレンゴム、ブタジエン
−アクリロニトリルゴム等のようなコポリマーであり、
最も好ましくはブタジエン−スチレンゴムである。好ま
しくはゴムは、組成物の総重量を基準にして少なくとも
5重量%の水準で組成物中に存在する。
【0015】グラフトコポリマーの調製に於いて、1,
3−ブタジエンポリマー或いはコポリマーで例示される
共役ジエンゴム或いはコポリマーゴムは、全グラフトコ
ポリマーの15乃至85重量%を構成し、平均ゴム粒径
は100nm以下である。ゴム基体の存在下に重合され
るスチレンとアクリロニトリルで例示されるモノマー
は、全グラフトコポリマーの15乃至85重量%を構成
する。グラフト鎖中のビニル芳香族モノマー対シアン化
ビニルモノマー比は、78:22乃至90:10、好ま
しくは85:15乃至90:10の範囲内にある。
3−ブタジエンポリマー或いはコポリマーで例示される
共役ジエンゴム或いはコポリマーゴムは、全グラフトコ
ポリマーの15乃至85重量%を構成し、平均ゴム粒径
は100nm以下である。ゴム基体の存在下に重合され
るスチレンとアクリロニトリルで例示されるモノマー
は、全グラフトコポリマーの15乃至85重量%を構成
する。グラフト鎖中のビニル芳香族モノマー対シアン化
ビニルモノマー比は、78:22乃至90:10、好ま
しくは85:15乃至90:10の範囲内にある。
【0016】グラフトポリマー組成物のアクリロニトリ
ルで例示されるグラフト用モノマーとしての第二モノマ
ーは、グラフトポリマーの総重量を基準にして約5乃至
約20重量%の水準で存在する。スチレンで例示される
モノビニル芳香族モノマーは、グラフトポリマー組成物
の総重量を基準にして約30乃至約70重量%の水準で
存在する。
ルで例示されるグラフト用モノマーとしての第二モノマ
ーは、グラフトポリマーの総重量を基準にして約5乃至
約20重量%の水準で存在する。スチレンで例示される
モノビニル芳香族モノマーは、グラフトポリマー組成物
の総重量を基準にして約30乃至約70重量%の水準で
存在する。
【0017】グラフトポリマーの調製に於いては、重合
用モノマーのあるパーセントはゴム基体にグラフトされ
ず、相互に直接結合して非グラフト化コポリマーに成っ
てもよい。しかし、生成物中の非グラフト化コポリマー
が非常に少ない、ゴム含有量が高いグラフト(グラフト
コポリマーの総重量を基準にしてゴム50乃至85重量
%)も形成できる。例えば、もしスチレンがグラフト用
モノマー類の一種として利用され、アクリロニトリルが
第二のグラフト用モノマーとして利用されれば、その組
成のある部分は、非グラフト化スチレン−アクリロニト
リルコポリマーとして共重合するであろう。グラフトポ
リマー調製に使用される組成物のスチレンに代えてα−
メチルスチレンを用いれば、組成物のあるパーセント
は、α−メチルスチレン−アクリロニトリルコポリマー
であり得る。
用モノマーのあるパーセントはゴム基体にグラフトされ
ず、相互に直接結合して非グラフト化コポリマーに成っ
てもよい。しかし、生成物中の非グラフト化コポリマー
が非常に少ない、ゴム含有量が高いグラフト(グラフト
コポリマーの総重量を基準にしてゴム50乃至85重量
%)も形成できる。例えば、もしスチレンがグラフト用
モノマー類の一種として利用され、アクリロニトリルが
第二のグラフト用モノマーとして利用されれば、その組
成のある部分は、非グラフト化スチレン−アクリロニト
リルコポリマーとして共重合するであろう。グラフトポ
リマー調製に使用される組成物のスチレンに代えてα−
メチルスチレンを用いれば、組成物のあるパーセント
は、α−メチルスチレン−アクリロニトリルコポリマー
であり得る。
【0018】本発明の生成物中の第二の主要成分は、グ
ラフトされず堅固な熱可塑性を呈する、好ましくは、グ
ラフトコポリマーのグラフト鎖部用に用いられたグラフ
ト用モノマーの、インターポリマーである。好ましく
は、それはモノビニル芳香族モノマーとシアン化ビニル
モノマーの剛性コポリマーであり、より好ましくは、ス
チレンとアクリロニトリルのコポリマーである。α−メ
チルスチレン−アクリロニトリルのような他のコポリマ
ーもブレンドに添加できる。
ラフトされず堅固な熱可塑性を呈する、好ましくは、グ
ラフトコポリマーのグラフト鎖部用に用いられたグラフ
ト用モノマーの、インターポリマーである。好ましく
は、それはモノビニル芳香族モノマーとシアン化ビニル
モノマーの剛性コポリマーであり、より好ましくは、ス
チレンとアクリロニトリルのコポリマーである。α−メ
チルスチレン−アクリロニトリルのような他のコポリマ
ーもブレンドに添加できる。
【0019】本発明のグラフトコポリマーは、ゴム基体
とグラフト鎖部を任意の比率で含有してよい。しかし、
グラフトコポリマーがグラフトコポリマーの総重量を基
準にして20乃至80重量%の水準でゴム基体を含有
し、好ましくはグラフトコポリマーの総重量を基準にし
て20乃至80重量%の水準でグラフト鎖部を含有する
ことが好ましい。更に好ましくは、グラフトコポリマー
がグラフトコポリマーの総重量を基準にしてゴム基体を
少なくとも50重量%含有し、従ってコポリマーはハイ
ラバーグラフト(HRG)タイプである。
とグラフト鎖部を任意の比率で含有してよい。しかし、
グラフトコポリマーがグラフトコポリマーの総重量を基
準にして20乃至80重量%の水準でゴム基体を含有
し、好ましくはグラフトコポリマーの総重量を基準にし
て20乃至80重量%の水準でグラフト鎖部を含有する
ことが好ましい。更に好ましくは、グラフトコポリマー
がグラフトコポリマーの総重量を基準にしてゴム基体を
少なくとも50重量%含有し、従ってコポリマーはハイ
ラバーグラフト(HRG)タイプである。
【0020】本発明のグラフトコポリマーは、所望の粒
径を得るために乳化重合法によって形成される。乳化重
合法は当該技術分野で周知であって、ABS樹脂製造用
に一般に使用されている。しかし、好ましくは、炭素ラ
ジカルを提供する熱的に活性化される開始剤系が、乳化
重合工程で使用される。好ましい態様では、熱的に活性
化される開始剤はアゾニトリルである。他の態様では、
共開始剤を使用してもよく、好ましくはペルオキシジス
ルファートである。当該技術分野で知られているよう
に、乳化重合法は、グラフトされたコポリマー及びゴム
基体にグラフトされるものと同じモノマーから形成され
た剛性コポリマーから成る混合物をしばしば生じる。
径を得るために乳化重合法によって形成される。乳化重
合法は当該技術分野で周知であって、ABS樹脂製造用
に一般に使用されている。しかし、好ましくは、炭素ラ
ジカルを提供する熱的に活性化される開始剤系が、乳化
重合工程で使用される。好ましい態様では、熱的に活性
化される開始剤はアゾニトリルである。他の態様では、
共開始剤を使用してもよく、好ましくはペルオキシジス
ルファートである。当該技術分野で知られているよう
に、乳化重合法は、グラフトされたコポリマー及びゴム
基体にグラフトされるものと同じモノマーから形成され
た剛性コポリマーから成る混合物をしばしば生じる。
【0021】本発明の組成物は、組成物の総重量を基準
にしてポリカーボネート樹脂を20乃至85重量%、よ
り好ましくは40乃至70重量%、最も好ましくは50
乃至65重量%、含有する。好ましくは、その組成物
は、非グラフト化剛性スチレン−アクリロニトリルポリ
マー10乃至60重量%、より好ましくは15乃至45
重量%、最も好ましくは20乃至25重量%、含有す
る。好ましくは、その組成物は、ABSグラフトポリマ
ーを10乃至50重量%、より好ましくは10乃至30
重量%、最も好ましくは15乃至20重量%、含有す
る。
にしてポリカーボネート樹脂を20乃至85重量%、よ
り好ましくは40乃至70重量%、最も好ましくは50
乃至65重量%、含有する。好ましくは、その組成物
は、非グラフト化剛性スチレン−アクリロニトリルポリ
マー10乃至60重量%、より好ましくは15乃至45
重量%、最も好ましくは20乃至25重量%、含有す
る。好ましくは、その組成物は、ABSグラフトポリマ
ーを10乃至50重量%、より好ましくは10乃至30
重量%、最も好ましくは15乃至20重量%、含有す
る。
【0022】例A乃至Oは比較例であり、例1乃至6は
本発明に係るものである。比較例A乃至Dは、ポリカー
ボネート40重量%、非グラフト化スチレン−アクリロ
ニトリルコポリマー45重量%及びABSグラフトコポ
リマー15重量%から成り、ゴム7.5重量%を含有す
るブレンドを提供した。比較例A乃至Dは、低光沢ブレ
ンドをもたらさず且つ比較的高い不透明度を示すホモポ
リブタジエンゴムと大粒径ゴムを持つ慣用のゴム成分含
有量が高いABSグラフトコポリマーを示す。比較例E
と実施例1は、ポリカーボネート/ABSブレンドに於
いて、光沢の低減はポリブタジエンゴム基体に基づく小
粒径ABSグラフトコポリマーの使用によって達成され
ることを示す。実施例1は比較例Eよりも高いS対AN
比をABS樹脂のグラフト鎖部で採用し、ブレンドの低
減された光沢を作り出していることに注目すべきであ
る。実施例1,2及び3は、ABSグラフトコポリマー
で高いスチレン対アクリロニトリル比のグラフト鎖部の
使用が低い光沢を生じることを示す。比較例F、実施例
2及び3は、スチレン−ブタジエンゴム基体を持つ小粒
径ABS樹脂を用いて、光沢とスチレン対アクリロニト
リル比の間の同様の関係を示す。また、スチレン−ブタ
ジエンゴムに基づくサンプルは、ホモポリブタジエンゴ
ムに基づくABSグラフトポリマーに比較して、低いパ
ーセントの不透明度を生じることも注目すべきである。
実施例2と3が比較例Fよりも低い光沢を持つことに注
目されたい。
本発明に係るものである。比較例A乃至Dは、ポリカー
ボネート40重量%、非グラフト化スチレン−アクリロ
ニトリルコポリマー45重量%及びABSグラフトコポ
リマー15重量%から成り、ゴム7.5重量%を含有す
るブレンドを提供した。比較例A乃至Dは、低光沢ブレ
ンドをもたらさず且つ比較的高い不透明度を示すホモポ
リブタジエンゴムと大粒径ゴムを持つ慣用のゴム成分含
有量が高いABSグラフトコポリマーを示す。比較例E
と実施例1は、ポリカーボネート/ABSブレンドに於
いて、光沢の低減はポリブタジエンゴム基体に基づく小
粒径ABSグラフトコポリマーの使用によって達成され
ることを示す。実施例1は比較例Eよりも高いS対AN
比をABS樹脂のグラフト鎖部で採用し、ブレンドの低
減された光沢を作り出していることに注目すべきであ
る。実施例1,2及び3は、ABSグラフトコポリマー
で高いスチレン対アクリロニトリル比のグラフト鎖部の
使用が低い光沢を生じることを示す。比較例F、実施例
2及び3は、スチレン−ブタジエンゴム基体を持つ小粒
径ABS樹脂を用いて、光沢とスチレン対アクリロニト
リル比の間の同様の関係を示す。また、スチレン−ブタ
ジエンゴムに基づくサンプルは、ホモポリブタジエンゴ
ムに基づくABSグラフトポリマーに比較して、低いパ
ーセントの不透明度を生じることも注目すべきである。
実施例2と3が比較例Fよりも低い光沢を持つことに注
目されたい。
【0023】
【表1】 表 1 比較例/実施例 A B C D E 1 F 2 3 PC重量% 40 40 40 40 40 40 40 40 40 SAN重量% 45 45 45 45 45 45 45 45 45 ABS重量% 15 15 15 15 15 15 15 15 15 S/AN 70/30 75/25 80/20 84/16 72/28 85/15 72/28 78/22 85/15 基体 PBD PBD PBD PBD PBD PBD SBR SBR SBR 粒径 >100 >100 >100 >100 <100 <100 <100 <100 <100 ガードナー 光沢、60° 74 81 79 73 51 44 62 56 44 溶融粘度、500°F(ポアズ) 1000秒−1 1485 1475 1484 1411 1570 1636 1690 1616 1536 不透明度% 86.78 88.85 85.22 84.01 87.63 82.06 80.38 80.50 78.44 コンパウンド化条件:Leistritz TSE、最大トルク、300RPM S/ANは、ABSグラフトポリマーのグラフト鎖部に
於けるスチレン対アクリロニトリル重量比を意味する。
上記ブレンドのSANはスチレン対アクリロニトリル重
量比75対25を持つ。PBDはホモポリブタジエンを
意味する。SBRは、スチレン対ブタジエン重量比15
対85を持つスチレン−ブタジエンゴムを意味する。ノ
ッチ付きアイゾット衝撃強度は、ASTMD255に従
って測定された。ガードナー光沢は、ASTMD523
に従って測定された。上記のABSに於けるゴム重量%
はABS樹脂の総重量を基準にして50重量%である。
PC重量%は、組成中のビスフェノールA型ポリカーボ
ネートの重量%である。SAN重量%は、組成中のSA
N重量%である。ABS重量%は、組成中のABSグラ
フトコポリマーの重量%である。各サンプルに対するS
ANとABSの特性は表の下部に記載されている。粒径
の記載に関して、>100によって示された大粒径は、
数平均ゴム粒径が100nmよりも大きいことを意味
し、<100によって示された小粒径は、数平均ゴム粒
径が100nmよりも小さいことを意味する。比較例G
乃至Jは、大きい方のゴム粒径を用いた比較例である。
比較例K、L及び実施例4乃至6は、小さいゴム粒径を
持つが、実施例5と6は比較例Lよりも低下した光沢を
持こと及び比較例L、実施5及び6は比較例K及び実施
例4よりも低下した不透明度を持つことに注目された
い。比較例Kは実施例4よりも低い光沢を持っていた。
於けるスチレン対アクリロニトリル重量比を意味する。
上記ブレンドのSANはスチレン対アクリロニトリル重
量比75対25を持つ。PBDはホモポリブタジエンを
意味する。SBRは、スチレン対ブタジエン重量比15
対85を持つスチレン−ブタジエンゴムを意味する。ノ
ッチ付きアイゾット衝撃強度は、ASTMD255に従
って測定された。ガードナー光沢は、ASTMD523
に従って測定された。上記のABSに於けるゴム重量%
はABS樹脂の総重量を基準にして50重量%である。
PC重量%は、組成中のビスフェノールA型ポリカーボ
ネートの重量%である。SAN重量%は、組成中のSA
N重量%である。ABS重量%は、組成中のABSグラ
フトコポリマーの重量%である。各サンプルに対するS
ANとABSの特性は表の下部に記載されている。粒径
の記載に関して、>100によって示された大粒径は、
数平均ゴム粒径が100nmよりも大きいことを意味
し、<100によって示された小粒径は、数平均ゴム粒
径が100nmよりも小さいことを意味する。比較例G
乃至Jは、大きい方のゴム粒径を用いた比較例である。
比較例K、L及び実施例4乃至6は、小さいゴム粒径を
持つが、実施例5と6は比較例Lよりも低下した光沢を
持こと及び比較例L、実施5及び6は比較例K及び実施
例4よりも低下した不透明度を持つことに注目された
い。比較例Kは実施例4よりも低い光沢を持っていた。
【0024】
【表2】 表 2 比較例/実施例 G H I J K 4 L 5 6 PC重量% 65 65 65 65 65 65 65 65 65 SAN重量% 20 20 20 20 20 20 20 20 20 ABS重量% 15 15 15 15 15 15 15 15 15 S/AN 70/30 75/25 80/20 84/16 72/28 85/15 72/28 78/22 85/15 基体 PBD PBD PBD PBD PBD PBD SBR SBR SBR 粒径 >100 >100 >100 >100 <100 <100 <100 <100 <100 ノッチ付きアイゾット衝撃強度、 1/8インチ、(フィート−ポンド/インチ) 73°F 8.9 12.2 24.6 16.3 17.7 20.0 13.7 14.6 17.4 0°F 3.4 8.3 9.0 5.4 3.8 8.5 11.2 3.2 3.3 ガードナー 光沢、60° 83 95 91 93 67 71 79 69 62 溶融粘度、500°F(ポアズ) 1000秒−1 2459 2583 2512 2487 2798 2799 2840 2961 2485 不透明度% 90.07 89.04 85.54 84.54 87.97 84.50 80.55 80.74 79.80 コンパウンド化条件:Leistritz TSE、最大トルク、300RPM
【0025】
【表3】 表 3 比較例 M N O PC 65 65 65 ABS I 15 −− −− ABS II −− 15 −− ABS III −− −− 16.7 SAN 20 20 18.3 ゴム PBD PBD PBD ABS中のブタジエン% 50 50 45 グラフト鎖部のS/AN 3.0 2.67 2.67 粒径 >100 <100 <100 60°光沢 98 78 90 比較例Mは、数平均ゴム粒径>100nmを持つ比較例
である。ABS I及びABS IIIは、レドックス
で開始された重合法で製造された。ABS IIは、熱
によって開始された重合法で製造された。
である。ABS I及びABS IIIは、レドックス
で開始された重合法で製造された。ABS IIは、熱
によって開始された重合法で製造された。
【0026】上記した如く、本発明によれば、芳香族ポ
リカーボネート樹脂とABSグラフトコポリマーから成
るABS/ポリカーボネート樹脂ブレンドが提供され
る。ブレンドは、低減された光沢を示し、好ましくは低
下した不透明度を示す。ABS樹脂は、好ましくはスチ
レン−ブタジエンである小粒径ブタジエンゴムを内臓
し、スチレン比率が高いスチレン−アクリロニトリルコ
ポリマーであるグラフト鎖部を含んで成る。ブレンド
は、成形用樹脂として有用であり、低減された光沢と低
下した不透明度を示す。
リカーボネート樹脂とABSグラフトコポリマーから成
るABS/ポリカーボネート樹脂ブレンドが提供され
る。ブレンドは、低減された光沢を示し、好ましくは低
下した不透明度を示す。ABS樹脂は、好ましくはスチ
レン−ブタジエンである小粒径ブタジエンゴムを内臓
し、スチレン比率が高いスチレン−アクリロニトリルコ
ポリマーであるグラフト鎖部を含んで成る。ブレンド
は、成形用樹脂として有用であり、低減された光沢と低
下した不透明度を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーブン・リー・テイラー アメリカ合衆国、ウエストバージニア州、 パーカースバーグ、パールハースト・プラ ザ、38番
Claims (11)
- 【請求項1】 (a)芳香族ポリカーボネートポリマー
と、 (b)(B1)モノビニル芳香族モノマー、及び(B
2)シアン化ビニルモノマーを(B3)100nm未満
の数平均粒径を持つジエンゴム基体にグラフトすること
によって形成されたグラフトポリマーと、 (c)(C1)モノビニル芳香族組成物及び(C2)シ
アン化ビニルモノマーの非グラフト化コポリマーと、か
ら成る熱可塑性ブレンド組成物であって、 B1対B2重量比が78/22乃至90/10で、C1
対C2重量比が65/35乃至80/20である組成
物。 - 【請求項2】 芳香族ポリカーボネートが組成物の総重
量を基準にして20乃至85重量%の水準で存在し、グ
ラフトポリマーが組成物の総重量を基準にして10乃至
50重量%の水準で存在し、非グラフト化コポリマーが
組成物の総重量を基準にして10乃至60重量%の水準
で存在し、ジエンゴム基体がグラフトポリマーの総重量
を基準にして15乃至85重量%の水準で存在し、ジエ
ンゴム基体が組成物の総重量を基準にして少なくとも5
重量%の水準で存在する請求項1記載の熱可塑性組成
物。 - 【請求項3】 グラフトポリマーがスチレンとアクリロ
ニトリルをジエンゴム基体にグラフトして形成され、コ
ポリマーがスチレンとアクリロニトリルから形成されて
いる請求項2記載の組成物。 - 【請求項4】 ジエンゴム基体がスチレン−ブタジエン
ゴム基体である請求項3記載の組成物。 - 【請求項5】 グラフトポリマーがスチレン対アクリロ
ニトリル比約85対15を持ち、コポリマーがスチレン
対アクリロニトリル比約75対25を持つ請求項3記載
の組成物。 - 【請求項6】 芳香族ポリカーボネートポリマー、グラ
フトポリマー及びコポリマーから本質的に成る請求項1
記載の組成物。 - 【請求項7】 グラフトポリマーがスチレン−ブタジエ
ンゴム基体にグラフトされたスチレン及びアクリロニト
リルから本質的に成る請求項4記載の組成物。 - 【請求項8】 (a)芳香族ポリカーボネートポリマー
と、 (b)熱的に活性化される開始剤の存在下に(B1)モ
ノビニル芳香族モノマー及び(B2)シアン化ビニルモ
ノマーを(B3)100nm未満の数平均粒径を持つジ
エンゴム基体上に乳化重合することによって形成された
グラフトポリマーと、 (c)(C1)モノビニル芳香族組成物及び(C2)シ
アン化ビニルモノマーの非グラフト化コポリマーと、を
使用することから成る低光沢芳香族ポリカーボネート/
グラフトポリマーブレンドの製造方法であって、 B1対B2重量比が78/22乃至90/10で、C1
対C2重量比が65/35乃至80/20である方法。 - 【請求項9】 熱的に活性化される開始剤がアゾニトリ
ルである請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 更に共開始剤を含んで成る請求項8記
載の方法。 - 【請求項11】 共開始剤がペルオキシジスルファート
である請求項9記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US7189393A | 1993-06-03 | 1993-06-03 | |
US071893 | 1993-06-03 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07133419A true JPH07133419A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=22104275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12046394A Withdrawn JPH07133419A (ja) | 1993-06-03 | 1994-06-02 | Absグラフトコポリマーとポリカーボネートとの低光沢ブレンド |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0628601A1 (ja) |
JP (1) | JPH07133419A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100528497B1 (ko) * | 2003-01-22 | 2005-11-15 | 금호석유화학 주식회사 | 저광택 열가소성 압출성형용 수지 조성물 |
CN110099961B (zh) | 2016-12-28 | 2022-06-03 | 科思创德国股份有限公司 | 具有好的机械性能的聚碳酸酯组合物 |
CN107997854A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-05-08 | 成都创客之家科技有限公司 | 一种人工鼻 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52503B2 (ja) * | 1971-12-29 | 1977-01-08 | ||
DE3436454A1 (de) * | 1984-10-05 | 1986-04-10 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Thermoplastische formmassen mit verbesserter waermeformbestaendigkeit |
US4665125A (en) * | 1984-11-20 | 1987-05-12 | Mitsubishi Rayon Company Limited | Thermoplastic resin composition of a polycarbonate and vinyl aromatic-vinyl cyanide comonomers/diene rubber graft copolymer |
DE3834549A1 (de) * | 1988-10-11 | 1990-04-12 | Basf Ag | Thermoplastische formmasse auf der grundlage von polycarbonat, pfropfkautschuken und n-substituierten methacrylamidcopolymeren |
GB8927010D0 (en) * | 1989-11-29 | 1990-01-17 | Ciba Geigy | Compositions |
FR2659975B1 (fr) * | 1989-12-20 | 1993-04-30 | Borg Warner Chemical Europ Bv | Compositions de moulage a base de resine de polycarbonate et de copolymere de styrene/acrylonitrile et a base de resine de polycarbonate, copolymere de styrene/acrylonitrile et de resine d'acrylonitrile/butadiene/styrene. |
-
1994
- 1994-05-23 EP EP94303683A patent/EP0628601A1/en not_active Withdrawn
- 1994-06-02 JP JP12046394A patent/JPH07133419A/ja not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0628601A1 (en) | 1994-12-14 |
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