JPH0713283A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0713283A
JPH0713283A JP15938893A JP15938893A JPH0713283A JP H0713283 A JPH0713283 A JP H0713283A JP 15938893 A JP15938893 A JP 15938893A JP 15938893 A JP15938893 A JP 15938893A JP H0713283 A JPH0713283 A JP H0713283A
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latex
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ips
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JP15938893A
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Ken Nagami
憲 永見
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、高湿度下でも膜付き性に優
れ、更に、現像処理後も優れた帯電防止能を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料を提供する事である。 【構成】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロゲン
化銀乳剤層と非感光性親水性コロイド層を有するハロゲ
ン化銀写真感光材料において、該写真感光材料の少なく
とも1層に、水溶性のホウ素化合物と少なくともイソプ
レンスルホン酸モノマー単位を有するポリマーからなる
ラテックスを含有することを特徴とするハロゲン化銀写
真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高湿度下でも膜付き性
に優れ、更に、現像処理後も優れた帯電防止能を有する
ハロゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】製版用感材には寸度安定性などの問題か
ら一般にポリエステルの様なプラスチック支持体が使用
されており、比較的帯電しやすい。そのため、従来より
特公昭46-24159号、特開昭48-89979号、米国特許第2,88
2,157号、同2,972,535号、特開昭48-90391号等の帯電防
止剤やフッ素系界面活性剤が使用されてきた。また、特
願平3-117520号にはホウ素原子対塩基性窒素原子の電荷
移動型結合体からなるホウ素化合物を添加することが開
示されている。しかし、これらの技術では塗布性の劣化
(塗布ムラ、塗布ハジキ等)や写真性能への影響(経時
保存性の劣化等)があり好ましくない。また、現像処理
後においても帯電防止効果を維持することが難しかっ
た。
【0003】よって、本発明者らは、水溶性ホウ素化合
物を添加する方法によりこれらの問題を解決したが、こ
の方法では、高湿度下において層間接着性が劣化し、23
℃、60%RH以上では使用に耐えられないレベルにまで劣
化してしまうという新たな問題が生じてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の様な問題に対
し、本発明の目的は、高湿度下でも膜付き性に優れ、更
に、現像処理後も優れた帯電防止能を有するハロゲン化
銀写真感光材料を提供する事である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、支
持体上に少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層と
非感光性親水性コロイド層を有するハロゲン化銀写真感
光材料において、該写真感光材料の少なくとも1層に、
水溶性のホウ素化合物と少なくともイソプレンスルホン
酸モノマー単位を有するポリマーからなるラテックスを
含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料に
よって達成される。
【0006】尚、本発明の好ましい実施様態としては、
水溶性のホウ素化合物と少なくともイソプレンスルホン
酸モノマー単位を有するポリマーからなるラテックス
が、支持体に対し、感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する
側の少なくとも1層に含有されることであり、ホウ素を
含む水溶性のポリマーが下記一般式〔I〕で表される水
溶性のホウ素化合物であることであり、支持体上に塗設
される本発明の水溶性ホウ素化合物とポリマーラテック
スを含有する側の親水性コロイド層中の総ゼラチン量
が、2.7g/m2以下であることである。
【0007】
【化1】
【0008】以下、本発明について具体的に説明する。
【0009】まず、本発明に用いられる水溶性ホウ素化
合物について説明する。
【0010】一般式〔I〕の具体的化合物としては、例
えば特願平4-127456号記載の具体的化合物例(1)〜
(14)などが挙げられるが、本発明はこれに限定されな
い。
【0011】本発明の水溶性ホウ素化合物の合成方法
は、特開平1-259052号、同1-259051号、同1-266153号の
それぞれ第4項、特開平1-230653号の第3項記載の方法
で合成することができる。また、上記化合物はボロンイ
ンターナショナル社より市販されている。該ポリマーの
添加方法としては、水、メタノール、エタノール、イソ
プロパロールなどのアルコール類に溶かして添加するこ
とが出来る。
【0012】該ポリマーの添加位置は、支持体に対し、
感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する側の少なくとも1層
であればよいが、全層に添加した方がより好ましい結果
が得られる。
【0013】該ポリマーの添加量は、付量としては、0.
01〜5g/m2、ゼラチンに対しては、本発明の水溶性ホウ
素化合物とポリマーラテックスを含有する側の親水性コ
ロイド層中の総ゼラチン量に対し、0.5〜200重量%が好
ましく、更に好ましくは、0.1〜2g/m2、ゼラチンに対
しては3〜100重量%である。
【0014】次に、本発明に用いられるイソプレンスル
ホン酸モノマー単位を有するポリマーから成るラテック
スについて説明する。
【0015】イソプレンスルホン酸モノマーは、一般式
CH2=C(CH3)-C(SO3M)=CH2で表され、Mは水素原子または
ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属またはアンモニ
ウムを表し、酸あるいは塩の形で重合することができ
る。共重合生成物の分子量は、1000から100万までを任
意の重合度により設定可能である。好ましい分子量は15
00から60万であるがこの分子量に限定されるものではな
い。
【0016】ラテックスの粒子径は、0.001〜10μmまで
任意に選択することができる。粒子径が大きいとフィル
ムのヘイズが劣化する。また、小さいと乳化剤が多く必
要となり、写真性能や膜物性を劣化させる。好ましい粒
子径として0.01〜1μmであり、その粒子径の分布は、狭
いほど好ましい。粒子の分布を示す指標はハロゲン化銀
粒子の場合と同じく、統計学的変動係数で表すことがで
きる。通常は40%以内が使用される。好ましくは30%以
内、更には20%以内、10%以内、5%以内とするとよ
い。分布を狭くする方法は、重合反応の不均一性を除外
するようにすればよい。例えば、反応ベッセルの撹拌を
充分にする(レイノルズの完全撹拌混合条件で撹拌)こと
やモノマーの添加を制御する(流速制御、pH制御)ことな
どを挙げることができる。
【0017】以下に本発明のラテックスの具体例を示す
が、ここで、イソプレンスルホン酸をIPS、スチレンをS
t、α-メチレンスルホン酸をα-mSt、メチルアクリレー
トをMA、メチルメタクリレートをMMA、エチルアクリレ
ートをEA、ブチルアクリレートをBA、ヘキシルアクリレ
ートをHA、イソノニルアクリレートをINA、シクロヘキ
シルメタクリレートをCA、ヒドロキシエチルアクリレー
トをHEA、ヒドロキシエチルメタクリレートをHEMA、ア
クリル酸をAA、イタコン酸をIA、マレイン酸をMA、アク
リルアミドAAm、スチレンスルホン酸をStS、アクリルア
ミド-2-メチルプロパンスルホン酸アミドをAMPS、2-プ
ロペニル-4-ノニルフェノキシエチレンオキサイド(n=1
0)スルホン酸エステルをPFSと略す。付帯小文字は組成
重量組成比を表す。
【0018】 ラテックスの具体例 モノマー種 分子量(万) 平均粒子径 変動係数(%) (1) St25MA25EA40IPS10 2 0.20 13 (2) St35MA15EA40IPS10 1 0.20 12 (3) St35MA15EA40IPS10 2 0.20 13 (4) [(2)の活性剤変化] 2 0.20 10 (5) St2CA50NA38IPS10 2 0.20 12 (6) St40MMA10EA40IPS10 2 0.20 12 (7) St2MMA10NA40IPS10 3 0.10 13 (8) AN25MMA10EA40IPS10 3 0.10 12 (9) α-mSt28MMA10EA40IPS8 2 0.20 13 (10) St20MMA30EA40BA8IPS2 2 0.20 21 (11) St10MMA30EA50IPS10 2 0.20 15 (12) EA90IPS10 5 0.10 8 (13) MMA10EA88IPS2 0.2 0.10 13 (14) St30MMA20EA40BA5IPS5 0.8 0.20 12 (15) CA60INA30IPS10 3 0.10 13 (16) MMA50EA40IPS10 4 0.10 10 (17) MMA50EA40IPS10 10 0.10 12 (18) EA90IPS10 50 0.10 12 (19) MMA50EA40IPS10 20 0.10 13 (20) St20MMA30EA50IPS10 10 0.20 12 (21) St10MMA30EA50HEMA5IPS5 10 0.20 13 (22) BA40St20EA30AA5IPS5 10 0.10 21 (23) CA60INA30MA10IPS2 20 0.10 15 (24) CA60INA30AMPS8IPS2 4 0.10 8 (25) CA50INA30EA10IPS10 3 0.08 8 (26) EA95AA33IPS2 10 0.06 13 (27) EA91BA3IPS6 13 0.05 12 (28) EA42BA47AA3IPS8 20 0.03 13 (29) EA80MMA5IPS15 2 0.02 10 (30) St20MMA29EA39BA8AA3IPS1 5 0.01 12 (31) St15IPS5MMA30EA50 0.2 0.20 12 (32) EA65IPS35 0.8 0.05 13 (33) MMA2EA88AMPS10IPS3 3 0.06 12 (34) St32MMA20EA40BA5AA3IPS3 4 0.30 13 (35) CA50INA30IPS20 10 0.15 21 本発明に使用するラテックスは、ハロゲン化銀写真要素
中に用いても次の点での悪影響がないか極めて少ないの
が特徴である。ラテックス表面が写真的に不活性であ
り、各種の写真添加剤との相互作用が極めて少ない。そ
の一例として、染料や色素を吸着して写真要素を色汚染
しにくい。また現像の速度に影響のある現像促進剤、現
像抑制剤などを吸着しにくく、感度やカブリに影響を与
えにくい。
【0019】また写真要素を製造する際、本発明のラテ
ックスを分散させた写真液におけるpH依存性がすくな
いこと、イオン強度に左右されにくいことのため凝集沈
殿しにくい。
【0020】本発明のラテックスが上記特性を有するこ
とは、このラテックスのモノマー組成と性質が大きな影
響を与えていると考える。
【0021】ラテックスにはガラス転移点と言われる指
標がしばしば用いられる。この転移点が高いほど硬く、
緩衝剤としての役目が果たせなくなるが、逆に低いと一
般に写真性能と相互作用し易く悪影響が出てくる。この
ため、写真特性を考えると組成の選択とその使用量は単
純ではない。スチレン、メタクリル酸メチル、エチルア
クリレートなどのモノマーを用いたラテックスはよく知
られているがいずれも満足すべき性能が得られなかっ
た。また、ラテックスの合成のときアクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸等のカルボン酸基を有するモノマーを
導入すると写真特性に影響が少なくなると言われ、この
ような合成もしばしば試みられている。しかし、このよ
うな方法も良好な性能を保証するものでなかった。この
ような組み合わせで得られたラテックスに対して本発明
は少なくともイソプレンスルホン酸モノマー単位を含ま
せることにより驚くべき効果が発揮されたことは予想外
のことであった。イソプレンスルホン酸モノマーは、イ
ソプレン骨格にスルホン酸基を導入したものであり、容
易に合成入手することができる。
【0022】ラテックス中のイソプレンスルホン酸単位
の導入量は、ラテックス固形分中の0.01以上30重量%以
下が好ましい。ラテックスの合成方法は、例えば特公昭
60-15935号に記載の方法によって合成することができ
る。ラテックス合成方法は、この特許以外にも幾多の合
成方法があるので限定されるものではない。ラテックス
の合成時に使用するモノマーとしてアルキルアクリレー
ト、アルキルメタアクリレート、スチレン系を選択する
ことが好ましい。アルキルアクリレートやアルキルメタ
クリレートのアルキル基としてはメチル基、エチル基、
ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、ドデシ
ル基、ヘキサデシル基など、炭素数1から16の置換され
てもよい直鎖または分岐の脂肪属基やシクロヘキシル基
などの環状飽和環やフェニル基、ピリジル基、フラン基
などの芳香族基が直接置換されたものや連結基を介して
いるものなどが挙げられる。モノマーの選択には特公昭
60-15935号に記載されている例示モノマー中から選択す
ることが可能である。これらモノマーの配合は、ラテッ
クスの硬さの指標となるガラス転移点の設定により適宜
選択することが好ましい。アルキル基の選択によりラテ
ックスのガラス転移点は大きく影響を受けるが、アルキ
ルアクリレート成分を20重量%以上選択することにより
ガラス転移点を60℃以下にすることが好ましく、特に50
℃以下さらには、40℃以下が好ましい。本発明のラテッ
クスは、イソプレンスルホン酸モノマー単位を含むもの
であるが、必ずしも全てラテックス中に共重合していな
くても良い。なぜなら、一部はホモポリマーとして重合
が進み、ラテックスの生成時に分散媒体として作用し重
合の安定化を図っていることも考えられるからである。
従って、イソプレンスルホン酸モノマーをあらかじめ重
合させこのホモポリマーの中でその他のモノマーの重合
を行うこともできる。
【0023】ラテックスの合成時にモノマーの分散に表
面活性剤を用いると、ラテックスの安定性を付与するこ
とができる。活性剤の種類は、アニオン性、ノニオン
性、カチオン性、両性と任意に選択できる。ノニオン性
あるいはアニオン性の活性剤の単独もしくは併用が良好
な結果を与える。
【0024】ラテックスの分散媒体として天然の両性で
あるゼラチンを用いてもよい。ゼラチンを用いると、ラ
テックス中に組み込まれて、架橋性の良いラテックスを
得ることができる。ゼラチンの用い方は、活性剤の代わ
りに添加する方法と活性剤と併用する方法とがある。ゼ
ラチンは、アルカリ分解して得られたものや酸で処理さ
れたものいずれでも良い。また分解の程度により分子量
をコントロールしてモノマーの分散性を良くして用いる
ことができる。
【0025】本発明においては、感光材料としての帯電
防止のために支持体に対しバッキング側に帯電防止層を
設けても良い。上記帯電防止層の具体的な説明としては
特願平4-127456号などに記載されている通りである。
【0026】又、本発明では帯電防止層が透明支持体上
に塗設される。透明支持体は写真用のもの全てが使える
が好ましくは、可視光を90%以上透過するように作られ
たポリエチレンテレフタレート又セルローストリアセテ
ートである。
【0027】これらの透明支持体は、当業者に良く知ら
れた方法で作成されるものであるが、場合によっては光
透過を実質的に阻害しないように染料を若干添加して青
味付けたりしても良い。
【0028】本発明の支持体は、コロナ放電処理をした
後ラテックスポリマーを含有する下引層が塗設されてい
てもよい。コロナ放電処理は、エネルギー値として1mW
〜1KW/(m2・min)が特に好ましく適用される。又特に好
ましくは、ラテックス下引層塗布後帯電防止層を塗設す
る前にコロナ放電処理を再度行うとよい。
【0029】本発明における親水性コロイド層とは、ゼ
ラチンを主たるバインダーとする層のことを意味する
が、帯電防止層、下引層はこれには含まれない。
【0030】ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほか
酸処理ゼラチン、ビュレチン・オブ・ソサエティー・オ
ブ・ジャパン(Bull.Soc.Sci.Phot.Japan)No.16,30頁(1
966)に記載されたような酸処理ゼラチンをもちいてもよ
く、又ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いること
ができる。ゼラチン誘導体として、ゼラチンに例えば酸
ハライド、酸無水物、イソシアナート類、プロモ酢酸、
アルカンサルトン類、ビニルスルホンアミド類、マレイ
ンイミド化合物、ポリアルキレンオキシド類、エポキシ
化合物類等種々の化合物の反応させて得られるものが用
いられる。その具体例は米国特許2,614,928号、同3,13
2,945号、3,186,846号、3,312,553号、英国特許861,414
号、同1,033,189号、1,055,784号、特公昭42-26845号等
に記載されている。
【0031】本発明は、支持体上に形成される感光材料
全てに応用することができる。例えば、製版用感光材
料、レントゲン用感光材料、ハロゲン化銀カラー感光材
料等である。
【0032】
【実施例】以下実施例によって本発明を具体的に説明す
る。尚、当然のことではあるが、本発明は以下に述べる
実施例に限定されるものではない。
【0033】実施例 (帯電防止層の塗布)10W/(m2・min)の強度でコロナ放
電したあと塩化ビニリデン下引処理したポリエチレンテ
レフタレート支持体上に、再び10W/(m2・min)の強度で
コロナ放電したあと、下記組成の帯電防止層を塗布し
た。
【0034】 水溶性導電性ポリマーP 0.7g/m2 疎水性ポリマーラテックスL 0.2g/m2 硫酸アンモニウム 20mg/m2 硬化剤E−1 0.1g/m2 硬化剤E−2 0.1g/m2 ポリエチレングリコール(分子量600) 5g/m2 塗布は、ロールフィットコーティングパンおよびエアー
ナイフを使用して、塗布速度90m/minで塗布した。尚、
乾燥は90℃で総括熱伝達係数25kcal/(m2・hr・℃)で30
秒間行い、続いて140℃、90秒で行った。乾燥後のこの
層の膜厚は1μであった。
【0035】
【化2】
【0036】(ラテックスの合成) 〔比較 ラテックス(a)の合成〕特公昭60-15935号の
実施例1に従ってエチルアクリレート:AMPSの97:3重
量%のものを合成した。
【0037】〔本発明 ラテックス(1)の合成〕比較
ラテックス(a)に従って本発明のラテックス(1)を
合成した。
【0038】但し、モノマーとしてスチレン25重量%:
メチルアクリレート25重量%、エチルアクリレート30重
量%、イソプレンスルホン酸10重量%の固形分20%のラ
テックスを合成した。活性剤としてC12H25C6H5SO3Naを
全固形分の0.2g用いた。
【0039】〔本発明 ラテックス(2)の合成〕本発
明ラテックス(1)に従って本発明のラテックス(2)
を合成した。
【0040】但し、モノマーとしてスチレン35重量%:
メチルアクリレート15重量%、エチルアクリレート40重
量%、イソプレンスルホン酸10重量%の固形分15%のラ
テックスを合成した。また活性剤としてC12H25OSO3Naを
全固形分の0.2重量%用いた。
【0041】〔本発明 ラテックス(3)の合成〕本発
明ラテックス(2)に従って本発明のラテックス(3)
を合成した。
【0042】但し、モノマーとしてスチレン35重量%:
メチルアクリレート15重量%、エチルアクリレート40重
量%、イソプレンスルホン酸10重量%の固形分15%のラ
テックスを合成した。固形分濃度は、最初の水分量と仕
上げの水分量を調節した。また活性剤としてC12H25OSO3
Naを全固形分の0.3重量%用いた。
【0043】〔本発明 ラテックス(4)の合成〕本発
明ラテックス(3)に従って本発明のラテックス(4)
を合成した。
【0044】但し、モノマーとしてスチレン2重量%:
シクロへキシルメタクリレート50重量%、ノニルアクリ
レート38重量%、イソプレンスルホン酸10重量%の固形
分15%のラテックスを合成した。固形分濃度は、最初の
水分量と仕上げの水分量を調節した。また活性剤として
C12H25OSO3Naを全固形分の0.3重量%用いた。
【0045】〔本発明 ラテックス(5)の合成〕本発
明ラテックス(4)に従って本発明のラテックス(5)
を合成した。
【0046】但し、モノマーとしてスチレン40重量%:
メチルメタアクリレート10重量%、エチルアクリレート
40重量%、イソプレンスルホン酸10重量%の固形分15%
のラテックスを合成した。 また活性剤としてC12H25OSO
3Naを全固形分の0.1重量%用いた。
【0047】〔本発明 ラテックス(6)の合成〕本発
明ラテックス(5)に従って本発明のラテックス(6)
を合成した。
【0048】但し、モノマーとしてスチレン2重量%:
メチルメタクリレート10重量%:ノニルアクリレート40
重量%、イソプレンスルホン酸10重量%の固形分15%の
ラテックスを合成した。また活性剤としてC12H25OSO3Na
を全固形分濃度のの1.0重量%およびアルカリ処理ゼラ
チンを用いた。ゼラチンは予めイオン交換した純水中に
10重量%溶解しておいた。
【0049】〔本発明 ラテックス(7)の合成〕本発
明ラテックス(6)に従って本発明のラテックス(7)
を合成した。
【0050】但し、モノマーとしてアクリロニトリル25
重量%:メチルメタアクリレート10重量%エチルアクリ
レート40重量%、イソプレンスルホン酸10重量%の固形
分15%のラテックスを合成した。また活性剤としてC12H
25OSO3Naを全固形分の1.0重量%およびアルカリ処理ゼ
ラチンを用いた。ゼラチンは予めイオン交換した純水中
に5重量%溶解しておいた。
【0051】〔本発明 ラテックス(8)の合成〕本発
明ラテックス(7)に従って本発明のラテックス(8)
を合成した。
【0052】但し、モノマーとしてα-メチルスチレン2
8重量%:メチルメタアクリレート10重量%エチルアク
リレート40重量%、イソプレンンスルホン酸8重量%の
固形分15%のラテックスを合成した。また活性剤として
C12H25OSO3Naを1.0重量%およびアルカリ処理ゼラチン
を用いた。ゼラチンは予めイオン交換した純水中に5重
量%溶解しておいた。
【0053】(乳剤および塗布液の調製)硝酸銀溶液
と、塩化ナトリウム及び臭化カリウム水溶液に6塩化ロ
ジウム錯体を8×10-5mol/Agmolとなるように加えた溶
液を、ゼラチン溶液中に流量制御しながら同時添加し、
脱塩後、粒径0.13μ、臭化銀1mol%を含む立方晶、単
分散、塩臭化銀乳剤を得た。
【0054】この乳剤を通常の方法で硫黄増感して、安
定剤として6-メチル-4-ヒドロキシ-1,3,3a,7テトラザ
インデンを添加し、ゼラチンが1.2g/m2となるようにゼ
ラチンを添加後、下記の添加剤を加えて乳剤塗布液E−
0を調製した。次いで乳剤保護層塗布液P−0、バッキ
ング塗布液B−0、バッキング保護層塗布液BP−0を
下記組成に調製した。
【0055】 (乳剤塗布液E−0) 化合物(a) 1mg/m2 NaOH(0.5N) pH5.6に調整 化合物(b) 40mg/m2 化合物(c) 30mg/m2 サポニン(20%) 0.5cc/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 20mg/m2 5-メチルベンゾトリアゾール 10mg/m2 化合物(d) 2mg/m2 化合物(e) 10mg/m2 化合物(f) 6mg/m2 本発明のラテックス 表1に示す量 本発明のホウ素化合物 表1に示す量 スチレン-マレイン酸共重合ポリマー(増粘剤) 90mg/m2
【0056】
【化3】
【0057】
【化4】
【0058】 (乳剤保護層塗布液P−0) ゼラチン 1.1g/m2 化合物(g)(1%) 25cc/m2 化合物(h) 120mg/m2 化合物(i) 2mg/m2 球状単分散シリカ(8μm) 20mg/m2 球状単分散シリカ(3μm) 10mg/m2 化合物(j) 100mg/m2 クエン酸 pH6.0に調整 本発明のラテックス 表1に示す量 本発明のホウ素化合物 表1に示す量 スチレン-マレイン酸共重合ポリマー(増粘剤) 100mg/m2
【0059】
【化5】
【0060】 (バッキング塗布液B−0) ゼラチン 1.9g/m2 化合物(k) 100mg/m2 化合物(l) 18mg/m2 化合物(m) 100mg/m2 サポニン(20%) 0.6cc/m2 ラテックス(n) 300mg/m2 5-ニトロインダゾール 20mg/m2 スチレン-マレイン酸共重合ポリマー(増粘剤) 45mg/m2 グリオキザール 4mg/m2 化合物(o)エポキシ硬化剤 10mg/m2
【0061】
【化6】
【0062】
【化7】
【0063】 (バッキング保護層塗布液BP−0) ゼラチン 0.7mg/m2 化合物(g)(1%) 2cc/m2 球状ポリメチルメタクリレート(4μm) 25mg/m2 塩化ナトリウム 70mg/m2 グリオキザール 22mg/m2 化合物(p) 100mg/m2
【0064】
【化8】
【0065】このベース上にまず乳剤面として支持体に
近い側より乳剤側、乳剤保護層の順に、35℃に保ちなが
らスライドホッパー方式により硬膜剤液を加えながら同
時重層塗布し、冷風セットゾーン(5℃)を通過させた
後、支持体の帯電防止層を有する面にバッキング層及び
バッキング保護層をやはりスライドホッパーにて硬膜剤
を加えながら塗布し、冷風(5℃)した。各々のセット
ゾーンを通過した時点では、塗布液は充分なセット性を
示した。引き続き乾燥ゾーンにて両面を同時に下記条件
にて乾燥した。尚、バッキング面側を塗布した後は、巻
取りまでは、ローラー、その他には一切無接触の状態で
搬送した。このとき塗布速度は、150m/minであった。
【0066】尚、本実施例における、本発明の水溶性の
ホウ素化合物は、特願平4-127456号に記載されている具
体的化合物(1)〜(6)と同じものを用い、それぞれ
B−1〜B−6とした。又、比較化合物Tとしては、下
記のものを用いた。
【0067】
【化9】
【0068】
【化10】
【0069】
【化11】
【0070】
【化12】
【0071】得られた試料No.1〜20について、膜付き
性及び表面比抵抗を下記の様に評価した。
【0072】(膜付き評価)試料を23℃、55%RHにて調
湿後、試料の表面に軽く傷をつけ、その上にセロテープ
を接着する。このセロテープをはがした時のテープ接着
面積に対するゼラチン層のはがれ方によりA〜Dの4段
階評価を行った。
【0073】続いて、同じ操作を23℃、80%RHでも行
い、同様に評価した。
【0074】A:はがれ無し B:僅かにはがれる C:半分ほどはがれる D:全面はがれる (表面比抵抗の評価)得られた各試料を23℃、20%RHで
2時間調湿し、同環境下において、乳剤層が設けてある
側の表面比抵抗を川口電機(株)製の超絶縁計R−503を
用いて測定した。また、下記組成の処理剤で処理した試
料について、同様な測定を行った。
【0075】 〔現像液処方〕 〈組成A〉 純水(イオン交換水) 150ml エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2g ジエチレングリコール 50g 亜硫酸カリウム(55%W/V水溶液) 100ml 炭酸カリウム 50g ハイドロキノン 15g 5-メチルベンゾトリアゾール 200mg 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 30mg 水酸化カリウム 使用液のpHを10.9にする量 臭化カリウム 4.5g 〈組成B〉 純水(イオン交換水) 3ml ジエチレングリコール 50ml エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 25mg 酢酸(90%水溶液) 0.3ml 5-ニトロインダゾール 110mg 1-フェニル-3-ピラゾリドン 500mg 現像液の使用時に、水500ml中に上記組成物A、組成物
Bの順に溶かし、1リットルに仕上げて用いた。
【0076】 〔定着液処方〕 〈組成A〉 チオ硫酸アンモニウム(72.5%W/V水溶液) 230cc 亜硫酸ナトリウム 9.5g 酢酸ナトリウム・3水塩 15.9g ホウ酸 6.7g クエン酸ナトリウム・2水塩 2g 酢酸(90%W/V水溶液) 8.1cc 〈組成B〉 純水(イオン交換水) 17cc 硫酸(50%W/V水溶液) 8.1cc 硫酸アルミニウム(Al2O3換算量が8.1%W/V水溶液) 26.5g 定着後の使用時、水500cc中に上記組成A、組成Bの順
に溶かし、1リットルに仕上げて用いた。この定着液pH
は、約4.3であった。
【0077】評価の結果を表1に示す。
【0078】
【表1】
【0079】表1の結果から、本発明の化合物を添加し
た試料は、添加しない試料、比較試料に比べて、高湿度
下においても膜付き性に優れ、更に現像処理後も優れた
帯電防止能を有することが分かる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、高湿度下でも膜付き性
に優れ、更に、現像処理後も優れた帯電防止能を有する
ハロゲン化銀写真感光材料を提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層と非感光性親水性コロイド層を有するハ
    ロゲン化銀写真感光材料において、該写真感光材料の少
    なくとも1層に、水溶性のホウ素化合物と少なくともイ
    ソプレンスルホン酸モノマー単位を有するポリマーから
    なるラテックスを含有することを特徴とするハロゲン化
    銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 支持体に対し、感光性ハロゲン化銀乳剤
    層を有する側の層の少なくとも1層に、水溶性のホウ素
    化合物と少なくともイソプレンスルホン酸モノマー単位
    を有するポリマーからなるラテックスを含有することを
    特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料。
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