JPH07132496A - 不完全断裁部払落とし装置 - Google Patents
不完全断裁部払落とし装置Info
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- JPH07132496A JPH07132496A JP29726793A JP29726793A JPH07132496A JP H07132496 A JPH07132496 A JP H07132496A JP 29726793 A JP29726793 A JP 29726793A JP 29726793 A JP29726793 A JP 29726793A JP H07132496 A JPH07132496 A JP H07132496A
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- Japan
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- pressure air
- product
- nozzles
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 板紙又はダンボール板等のシート状素材に対
する打抜き断裁後に、そのシート状素材に付いている製
品部又はカス部を効率よく払い落とす。 【構成】 受け型Mの開口部11の上に、断裁後のシー
ト状素材Sを位置決めし、その上のノズルNから高圧空
気を噴出させ、製品部T又はカス部K(不完全断裁部)
をシート状素材Sから切り離す。また、これらのノズル
Nをマトリックス状に配置し、断裁形状に応じて作動さ
せるノズルを選択する構成、又は複数のノズルを断裁形
状に応じてX−Y方向に駆動系により移動させる構成と
することもできる。
する打抜き断裁後に、そのシート状素材に付いている製
品部又はカス部を効率よく払い落とす。 【構成】 受け型Mの開口部11の上に、断裁後のシー
ト状素材Sを位置決めし、その上のノズルNから高圧空
気を噴出させ、製品部T又はカス部K(不完全断裁部)
をシート状素材Sから切り離す。また、これらのノズル
Nをマトリックス状に配置し、断裁形状に応じて作動さ
せるノズルを選択する構成、又は複数のノズルを断裁形
状に応じてX−Y方向に駆動系により移動させる構成と
することもできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板紙又はダンボール板
等のシート状素材を所定形状に不完全に断裁(主に打抜
き)した後において、その不完全断裁部をシート状素材
から払い落とす装置に関する。
等のシート状素材を所定形状に不完全に断裁(主に打抜
き)した後において、その不完全断裁部をシート状素材
から払い落とす装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、板紙又はダンボール板等のシ
ート状素材を打ち抜いて製品の展開形状を作成する工程
では、図11に示すように、シート状素材Sが最初に機
械に給紙され、次いで打抜き型等で展開形状に断裁(打
抜き)が行われる。この時点で断裁部がばらばらに分離
しないように、一部だけ断裁しない部分(ニックNK)
が適宜作成される。断裁が終った素材Sは、細かい部
分、特に袋形状部又は穴形状部等のカス部Kを取り除き
(ストリッピング)、その後に製品取り(ブランキン
グ)を行っている。ストリッピング及びブランキングの
いずれの工程においても、ニックNKを剪断して不完全
断裁部(カス部K又は製品部T)を素材Sから完全に払
い落とすこととなり、製品を取り終えた素材Sは、廃材
として排出される。
ート状素材を打ち抜いて製品の展開形状を作成する工程
では、図11に示すように、シート状素材Sが最初に機
械に給紙され、次いで打抜き型等で展開形状に断裁(打
抜き)が行われる。この時点で断裁部がばらばらに分離
しないように、一部だけ断裁しない部分(ニックNK)
が適宜作成される。断裁が終った素材Sは、細かい部
分、特に袋形状部又は穴形状部等のカス部Kを取り除き
(ストリッピング)、その後に製品取り(ブランキン
グ)を行っている。ストリッピング及びブランキングの
いずれの工程においても、ニックNKを剪断して不完全
断裁部(カス部K又は製品部T)を素材Sから完全に払
い落とすこととなり、製品を取り終えた素材Sは、廃材
として排出される。
【0003】ここで、上述のストリッピング工程は図1
2に示すように行われる。取り除くカス部Kの形状に対
応した開口部100aを備えたストリッピング雌型10
0の上に、断裁後の素材Sを正確に位置決めする。次
に、このカス部Kの上方にあるストリッピングピン10
1を押し下げるとともに、下方からもスプリング内蔵ピ
ン102を押し上げ、これらのピン101及び102で
カス部Kを確実に挟む。ストリッピングピン101はカ
ス部Kをさらに押し下げてニックNKを剪断し、カス部
Kを下方に払い落とす。
2に示すように行われる。取り除くカス部Kの形状に対
応した開口部100aを備えたストリッピング雌型10
0の上に、断裁後の素材Sを正確に位置決めする。次
に、このカス部Kの上方にあるストリッピングピン10
1を押し下げるとともに、下方からもスプリング内蔵ピ
ン102を押し上げ、これらのピン101及び102で
カス部Kを確実に挟む。ストリッピングピン101はカ
ス部Kをさらに押し下げてニックNKを剪断し、カス部
Kを下方に払い落とす。
【0004】また、ブランキング工程は図13に示すよ
うに行われる。製品部Tの形状に対応した開口部103
aを備えたブランキング雌型103の上に、ストリッピ
ング後の素材Sを正確に位置決めする。次に製品部Tの
直上にある、製品形状に対応したブランキング雄型10
4を押し下げ、ニックNKを剪断するようにして製品部
Tをブランキング雌型103の中に落とし込み、これを
回収する。
うに行われる。製品部Tの形状に対応した開口部103
aを備えたブランキング雌型103の上に、ストリッピ
ング後の素材Sを正確に位置決めする。次に製品部Tの
直上にある、製品形状に対応したブランキング雄型10
4を押し下げ、ニックNKを剪断するようにして製品部
Tをブランキング雌型103の中に落とし込み、これを
回収する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来技術におけるストリッピング工程では、スト
リッピングピン101及びスプリング内蔵ピン102を
使用しているため、ストリッピングピン101の取付け
位置調整をはじめとして、スプリング内蔵ピン102の
適切な位置決め調整、さらにはストリッピングピン10
1の動作ストローク量の調整等、機械的な調整が非常に
多い。
ような従来技術におけるストリッピング工程では、スト
リッピングピン101及びスプリング内蔵ピン102を
使用しているため、ストリッピングピン101の取付け
位置調整をはじめとして、スプリング内蔵ピン102の
適切な位置決め調整、さらにはストリッピングピン10
1の動作ストローク量の調整等、機械的な調整が非常に
多い。
【0006】また、ブランキング工程では、各製品部T
の形状に対応したブランキング雄型104を使用してい
るため、各々の展開形状に対応してブランキング雄型1
04を製作したり、型を交換したりする必要がある。さ
らにいずれの場合も、金属製のピン101、102や前
記雄型104はカス部Kや製品部Tに直接接触するた
め、折損、摩耗等で損傷する可能性がある。
の形状に対応したブランキング雄型104を使用してい
るため、各々の展開形状に対応してブランキング雄型1
04を製作したり、型を交換したりする必要がある。さ
らにいずれの場合も、金属製のピン101、102や前
記雄型104はカス部Kや製品部Tに直接接触するた
め、折損、摩耗等で損傷する可能性がある。
【0007】本発明の課題は、不完全断裁した後、カス
部や製品部(不完全断裁部)を払い落とす工程におけ
る、装置の前準備及び維持整備を容易にすることにあ
る。
部や製品部(不完全断裁部)を払い落とす工程におけ
る、装置の前準備及び維持整備を容易にすることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、払い落とさ
れる不完全断裁部を収容可能な開口部を備えた受け部材
と、その受け部材の開口部に近接して設けられ、高圧
空気源から供給される高圧空気を上記開口部側に向かっ
て不完全断裁部に噴出する複数の高圧空気噴出ノズルと
を含む。
れる不完全断裁部を収容可能な開口部を備えた受け部材
と、その受け部材の開口部に近接して設けられ、高圧
空気源から供給される高圧空気を上記開口部側に向かっ
て不完全断裁部に噴出する複数の高圧空気噴出ノズルと
を含む。
【0009】また、そのような噴出ノズルをマトリック
ス状に複数配置し、かつ、それらマトリックス状の噴出
ノズルのうちから、不完全断裁部の形状に応じて高圧空
気を噴出させるノズルを選択するノズル選択制御手段を
設けることができる。
ス状に複数配置し、かつ、それらマトリックス状の噴出
ノズルのうちから、不完全断裁部の形状に応じて高圧空
気を噴出させるノズルを選択するノズル選択制御手段を
設けることができる。
【0010】あるいは、複数の高圧空気噴出ノズルの全
部又は一部を駆動装置を介して移動可能に配置し、か
つ、その移動可能な噴出ノズルを上記駆動装置を介して
制御するノズル位置制御手段を設けることもできる。
部又は一部を駆動装置を介して移動可能に配置し、か
つ、その移動可能な噴出ノズルを上記駆動装置を介して
制御するノズル位置制御手段を設けることもできる。
【0011】
【作用及び効果】本発明においては、ピンや雄型の代わ
りに、ノズルから噴出される高圧空気が、シート素材中
の不完全断裁部(カス部又は製品部)を、受け部材の開
口部の中に押し下げ、結果的にニックを剪断して不完全
断裁部をシート状素材から払い落とす。このような高圧
空気噴射ノズルを用いることにより、各々の払落とし形
状に対して型を製作したり交換したりする必要がなく、
また不完全断裁部との直接的な接触が無いため、機器の
損傷のおそれも少ない。
りに、ノズルから噴出される高圧空気が、シート素材中
の不完全断裁部(カス部又は製品部)を、受け部材の開
口部の中に押し下げ、結果的にニックを剪断して不完全
断裁部をシート状素材から払い落とす。このような高圧
空気噴射ノズルを用いることにより、各々の払落とし形
状に対して型を製作したり交換したりする必要がなく、
また不完全断裁部との直接的な接触が無いため、機器の
損傷のおそれも少ない。
【0012】高圧空気噴出ノズルをマトリックス状に複
数配置した発明では、ノズル選択制御手段が不完全断裁
部の形状に応じて適切な動作ノズルを決めることによ
り、ノズル位置を調整する必要がなくなる。また高圧空
気噴出ノズルを駆動装置を介して移動させるようにした
発明では、ノズル位置制御手段が不完全断裁部の形状に
応じて上記ノズルを適切に移動させることによって、少
ない数のノズルで不完全断裁部の各種形状に容易に対応
することが可能となる。
数配置した発明では、ノズル選択制御手段が不完全断裁
部の形状に応じて適切な動作ノズルを決めることによ
り、ノズル位置を調整する必要がなくなる。また高圧空
気噴出ノズルを駆動装置を介して移動させるようにした
発明では、ノズル位置制御手段が不完全断裁部の形状に
応じて上記ノズルを適切に移動させることによって、少
ない数のノズルで不完全断裁部の各種形状に容易に対応
することが可能となる。
【0013】
(実施例1)図1に概略を示す払落とし装置は、空気圧
回路部A、高圧空気噴出ノズル(以下、単にノズルとも
称する)N、受け部材としての受け型Mを備えている。
回路部A、高圧空気噴出ノズル(以下、単にノズルとも
称する)N、受け部材としての受け型Mを備えている。
【0014】図2に空気圧回路部Aを示す。この回路
は、空気ポンプ1からソレノイドバルブ付のノズルNに
至るオープンループ回路であり、ノズル開閉コントロー
ラ10によりバルブ制御が行われる。モータ2で駆動さ
れる空気ポンプ1は、ストレーナフィルタ3から空気を
吸い上げて空気リザーバタンク4に圧縮空気を蓄え、こ
れらがエアコンプレッサを構成する。同タンク4には、
空気圧を調整する圧力調整弁5及び圧力リリーフ弁6が
設けられ、加えて回路には圧力安定化のためのアキュム
レータ7、ノズルNの目詰まりを防ぐインラインフィル
タ8が設けられている。回路末端に接続された前記ソレ
ノイドバルブ付のノズルNは、ノズル開閉コントローラ
10からの信号によりその開閉が電気的に制御される。
は、空気ポンプ1からソレノイドバルブ付のノズルNに
至るオープンループ回路であり、ノズル開閉コントロー
ラ10によりバルブ制御が行われる。モータ2で駆動さ
れる空気ポンプ1は、ストレーナフィルタ3から空気を
吸い上げて空気リザーバタンク4に圧縮空気を蓄え、こ
れらがエアコンプレッサを構成する。同タンク4には、
空気圧を調整する圧力調整弁5及び圧力リリーフ弁6が
設けられ、加えて回路には圧力安定化のためのアキュム
レータ7、ノズルNの目詰まりを防ぐインラインフィル
タ8が設けられている。回路末端に接続された前記ソレ
ノイドバルブ付のノズルNは、ノズル開閉コントローラ
10からの信号によりその開閉が電気的に制御される。
【0015】図1、図3等にノズルN及び受け型Mの詳
細を示す。受け部材としての受け型Mは、図1に示す払
落としステーションに設置される。これより上流の打抜
き装置等で次々に断裁加工が行われた帯状のダンボール
板、その他適宜のシート状素材Sが、その受け型M上に
搬送されてくる。図1では、説明が煩雑になるのを避け
るために、断裁により製品部Tのみが形成された例、つ
まりこの払落としステーションで製品部Tを払い落とす
ためのブランキング工程例を示しているが、図11に示
したカス部Kが生じていて、それを予め払い落としてか
ら、製品部Tを払い落とす場合は、ブランキング工程の
前にカス部を払い落とすストリッピング工程(払落とし
ステーション)が設けられることとなる。ただし、両者
の工程に本質的な差はないため、説明が煩雑になるのを
避ける意味で、以下では製品部Tの払落としを中心に説
明する。
細を示す。受け部材としての受け型Mは、図1に示す払
落としステーションに設置される。これより上流の打抜
き装置等で次々に断裁加工が行われた帯状のダンボール
板、その他適宜のシート状素材Sが、その受け型M上に
搬送されてくる。図1では、説明が煩雑になるのを避け
るために、断裁により製品部Tのみが形成された例、つ
まりこの払落としステーションで製品部Tを払い落とす
ためのブランキング工程例を示しているが、図11に示
したカス部Kが生じていて、それを予め払い落としてか
ら、製品部Tを払い落とす場合は、ブランキング工程の
前にカス部を払い落とすストリッピング工程(払落とし
ステーション)が設けられることとなる。ただし、両者
の工程に本質的な差はないため、説明が煩雑になるのを
避ける意味で、以下では製品部Tの払落としを中心に説
明する。
【0016】図3に示すように、受け型Mは垂直方向の
開口部11を備えている。この開口部11は、シート状
素材Sにニック(非断裁部)を介して付いている製品部
T又はカス部K(以下、製品部T等という)を収容でき
る大きさを有し、また開口部11の形状は、製品部T等
の形状より僅かに大きい相似状であることが、払落とし
を円滑に行う上で望ましい。
開口部11を備えている。この開口部11は、シート状
素材Sにニック(非断裁部)を介して付いている製品部
T又はカス部K(以下、製品部T等という)を収容でき
る大きさを有し、また開口部11の形状は、製品部T等
の形状より僅かに大きい相似状であることが、払落とし
を円滑に行う上で望ましい。
【0017】受け型Mの開口部11の上方に対応するよ
うに、複数の前記ノズルNが位置している。各ノズルN
は、受け型Mの開口部11に位置決めされた製品T等に
向かって高圧空気を噴出できるよう下向きに配置され、
その高圧空気の衝撃力は製品部T等をニックで剪断させ
得る大きさとされている。これらのノズルNは、製品部
T等の主に外縁部分に沿うように配列されることが払落
としを容易にする上で望ましい。また各ノズルNは、ノ
ズルホルダ12(又は支持バー)等に固定されている
が、その固定位置は製品部T等の形状に応じて変更でき
るようになっている。例えば、ノズルホルダ12の複数
の固定位置でノズルNを付け替えて位置変更する構造、
又はノズルNを支持バーに固定しているねじ手段を緩め
てスライドさせ、再締付けして位置変更する構造等が採
用される。
うに、複数の前記ノズルNが位置している。各ノズルN
は、受け型Mの開口部11に位置決めされた製品T等に
向かって高圧空気を噴出できるよう下向きに配置され、
その高圧空気の衝撃力は製品部T等をニックで剪断させ
得る大きさとされている。これらのノズルNは、製品部
T等の主に外縁部分に沿うように配列されることが払落
としを容易にする上で望ましい。また各ノズルNは、ノ
ズルホルダ12(又は支持バー)等に固定されている
が、その固定位置は製品部T等の形状に応じて変更でき
るようになっている。例えば、ノズルホルダ12の複数
の固定位置でノズルNを付け替えて位置変更する構造、
又はノズルNを支持バーに固定しているねじ手段を緩め
てスライドさせ、再締付けして位置変更する構造等が採
用される。
【0018】これらのノズルNは、払落とし工程で、図
2のノズル開閉コントローラ10からの信号で自身のソ
レノイドバルブが短時間開くことにより、高圧空気を噴
出させてその衝撃力で製品部T等を受け型Mの開口部1
1へ落とし込む。その後、シート状素材Sが1ストロー
ク移動させられ、次の製品部T等が開口部11に位置
し、以下同様に順次払落としが行われる。ブランキング
工程では、製品部Tが開口部11に案内されて落下し、
製品パレット13上に順次積層されるようにすることが
望ましく、その場合、開口部11の内縁と製品部Tの外
縁との隙間Cは、製品部Tの自然落下が可能な範囲内で
その位置決めをなし得るように設定する必要がある。ま
た、製品パレット13については、積層される製品部T
が増えるに伴って下降させる構造とすることが望まし
い。なお、ストリッピング工程においてカス部Kを積層
状態で回収してもよいが、特にそれが小片状のものであ
る場合は、ノズルNで開口部11に落下させるだけで、
後は容器又はコンベア等に回収することで足りる。
2のノズル開閉コントローラ10からの信号で自身のソ
レノイドバルブが短時間開くことにより、高圧空気を噴
出させてその衝撃力で製品部T等を受け型Mの開口部1
1へ落とし込む。その後、シート状素材Sが1ストロー
ク移動させられ、次の製品部T等が開口部11に位置
し、以下同様に順次払落としが行われる。ブランキング
工程では、製品部Tが開口部11に案内されて落下し、
製品パレット13上に順次積層されるようにすることが
望ましく、その場合、開口部11の内縁と製品部Tの外
縁との隙間Cは、製品部Tの自然落下が可能な範囲内で
その位置決めをなし得るように設定する必要がある。ま
た、製品パレット13については、積層される製品部T
が増えるに伴って下降させる構造とすることが望まし
い。なお、ストリッピング工程においてカス部Kを積層
状態で回収してもよいが、特にそれが小片状のものであ
る場合は、ノズルNで開口部11に落下させるだけで、
後は容器又はコンベア等に回収することで足りる。
【0019】(実施例2)図4は複数のノズルNがマト
リックス状に配置された実施例である。製品部T等の展
開形状の変更に迅速に対応するために、ソレノイドバル
ブ付のノズルNがバルブ集合体マニホールド14の中に
格子状に配置されている。このマトリックス分布の大き
さは、各種形状・大きさの製品部T等をカバーできるも
のとされ、これらのノズルNのうちどれを作動させるか
は、ノズル開閉コントローラ10が予めインプットされ
ている製品部T等の形態情報に基づいて選択するように
なっている。
リックス状に配置された実施例である。製品部T等の展
開形状の変更に迅速に対応するために、ソレノイドバル
ブ付のノズルNがバルブ集合体マニホールド14の中に
格子状に配置されている。このマトリックス分布の大き
さは、各種形状・大きさの製品部T等をカバーできるも
のとされ、これらのノズルNのうちどれを作動させるか
は、ノズル開閉コントローラ10が予めインプットされ
ている製品部T等の形態情報に基づいて選択するように
なっている。
【0020】例えば図4に示すような製品部Tが、シー
ト状素材Sに伴ってマトリックス状のノズルN群の下方
へ位置決めされたとすれば、製品部Tの外縁部に対応し
て位置する複数のノズル(斜線付のもの)のみが開作動
させられ(他のものはOFF)、これにより製品部Tが
図5の開口部11内へ落とし込まれる。したがって、ノ
ズルNを位置替えのために取り外したり取り付けたりす
ること、又はねじ手段を緩めてノズルNをスライドさせ
たりする必要がなく、かつ、頻繁な製品形状の変更にも
容易に対処できる。
ト状素材Sに伴ってマトリックス状のノズルN群の下方
へ位置決めされたとすれば、製品部Tの外縁部に対応し
て位置する複数のノズル(斜線付のもの)のみが開作動
させられ(他のものはOFF)、これにより製品部Tが
図5の開口部11内へ落とし込まれる。したがって、ノ
ズルNを位置替えのために取り外したり取り付けたりす
ること、又はねじ手段を緩めてノズルNをスライドさせ
たりする必要がなく、かつ、頻繁な製品形状の変更にも
容易に対処できる。
【0021】この実施例では、ノズルNの集積度合が密
なほど正確で柔軟性に富んだ機構となるが、ノズル単体
の直径等の制約でバルブ集積度合が決定されることとな
る。
なほど正確で柔軟性に富んだ機構となるが、ノズル単体
の直径等の制約でバルブ集積度合が決定されることとな
る。
【0022】(実施例3)図6〜図8は、複数のノズル
Nを駆動装置により自動的に移動させるようにした実施
例である。この実施例では、シート状素材Sの長手方向
であるX方向、幅方向であるY方向において、複数のノ
ズルNが移動させられる。そのX方向においては、ベー
スレール15及びラック16が位置固定に設けられ、各
ベースレール15上を摺動ガイド17がそれぞれ走行す
る構造とされる。そして、互いに対応する摺動ガイド1
7同士がガイドバー18及びラック19で連結されてお
り、Y方向においては、これらガイドバー18及びラッ
ク19上をノズルホルダ20が走行する構造とされてい
る。
Nを駆動装置により自動的に移動させるようにした実施
例である。この実施例では、シート状素材Sの長手方向
であるX方向、幅方向であるY方向において、複数のノ
ズルNが移動させられる。そのX方向においては、ベー
スレール15及びラック16が位置固定に設けられ、各
ベースレール15上を摺動ガイド17がそれぞれ走行す
る構造とされる。そして、互いに対応する摺動ガイド1
7同士がガイドバー18及びラック19で連結されてお
り、Y方向においては、これらガイドバー18及びラッ
ク19上をノズルホルダ20が走行する構造とされてい
る。
【0023】各摺動ガイド17には図9に示すように、
ステッピングモータ21が設けられ、これがラック16
とかみ合っている。各ステッピングモータ21はノズル
移動コントローラ22からのパルスにより駆動され、ベ
ースレール15上に設置されたホームポジションセンサ
23(図6)を摺動ガイド17が通過後、ノズル移動コ
ントローラ22が駆動パルスをカウントし、この累積に
よりX方向の位置決めを行っている。
ステッピングモータ21が設けられ、これがラック16
とかみ合っている。各ステッピングモータ21はノズル
移動コントローラ22からのパルスにより駆動され、ベ
ースレール15上に設置されたホームポジションセンサ
23(図6)を摺動ガイド17が通過後、ノズル移動コ
ントローラ22が駆動パルスをカウントし、この累積に
よりX方向の位置決めを行っている。
【0024】また、図10に示すように、各ノズルホル
ダ20にもステッピングモータ24が設けられ、ラック
19とかみ合っている。このステッピングモータ24も
ノズル移動コントローラ22からのパルスにより駆動さ
れ、摺動ガイド17上に設置されたホームポジションセ
ンサ25(図6)をノズルホルダ20が通過後、コント
ローラ22が駆動パルスをカウントし、この累積により
Y方向の位置決めを行っている。なお、空気圧回路部A
からノズルNまでは、フレキシブルなホース(図示せ
ず)で高圧空気が送られる。
ダ20にもステッピングモータ24が設けられ、ラック
19とかみ合っている。このステッピングモータ24も
ノズル移動コントローラ22からのパルスにより駆動さ
れ、摺動ガイド17上に設置されたホームポジションセ
ンサ25(図6)をノズルホルダ20が通過後、コント
ローラ22が駆動パルスをカウントし、この累積により
Y方向の位置決めを行っている。なお、空気圧回路部A
からノズルNまでは、フレキシブルなホース(図示せ
ず)で高圧空気が送られる。
【0025】そして、例えば図6に示すような形状の製
品部Tの払落としを行う際は、例えば図7に示すような
位置に各ノズルNが移動させられ、その位置で高圧空気
の噴出を行って製品部Tを開口部11内へ払い落とす。
この実施例では、より少ない数のノズルNで、製品形状
の変更にフレキシブルに対応できる。
品部Tの払落としを行う際は、例えば図7に示すような
位置に各ノズルNが移動させられ、その位置で高圧空気
の噴出を行って製品部Tを開口部11内へ払い落とす。
この実施例では、より少ない数のノズルNで、製品形状
の変更にフレキシブルに対応できる。
【図1】本発明の実施例1の概略図。
【図2】空気圧回路部を簡略に示す回路図。
【図3】高圧空気噴出ノズル及び受け型の作用説明図。
【図4】本発明の実施例2の要部平面図。
【図5】それの正面図。
【図6】本発明の実施例3の要部平面図。
【図7】その作用を示す平面図。
【図8】その作用を示す正面図。
【図9】X方向のノズル駆動機構を示す斜視図。
【図10】Y方向のノズル駆動機構を示す斜視図。
【図11】払落とし工程を含む加工ラインの一例を示す
工程図。
工程図。
【図12】従来のカス部の払落とし(ストリッピング)
工程の説明図。
工程の説明図。
【図13】従来の製品部の払い落とし(ブランキング)
工程の説明図。
工程の説明図。
A 空気圧回路部 N 高圧空気噴出ノズル M 受け型(受け部材) S シート状素材 NK ニック T 製品部(不完全断裁部) K カス部(不完全断裁部) 10 ノズル開閉コントローラ(ノズル選択制御手段) 15 ベースレール 16、19 ラック 17 摺動ガイド 18 ガイドバー 20 ノズルホルダ 21、24 ステッピングモータ 22 ノズル移動コントローラ(ノズル位置制御手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 シート状素材において、所定形状に不完
全に断裁された後の製品部又はカス部(以下、不完全断
裁部という)を払い落とす装置であって、 その払い落とされる不完全断裁部を収容可能な開口部を
備えた受け部材と、 その受け部材の開口部に近接して設けられ、高圧空気源
から供給される高圧空気を前記開口部側に向かって前記
不完全断裁部に噴出する複数の高圧空気噴出ノズルと、 を含むことを特徴とする不完全断裁部払落とし装置。 - 【請求項2】 前記高圧空気噴出ノズルが、マトリック
ス状に複数配置され、かつ、それらマトリックス状の高
圧空気噴出ノズルのうちから、前記不完全断裁部の形状
に応じて高圧空気を噴出させるノズルを選択するノズル
選択制御手段が設けられた請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 前記複数の高圧空気噴出ノズルの全部又
は一部が駆動装置を介して移動可能に配置され、かつ、
前記不完全断裁部の形状に応じて、前記移動可能な高圧
空気噴出ノズルの位置を前記駆動装置を介して制御する
ノズル位置制御手段が設けられた請求項1記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29726793A JPH07132496A (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 不完全断裁部払落とし装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29726793A JPH07132496A (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 不完全断裁部払落とし装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07132496A true JPH07132496A (ja) | 1995-05-23 |
Family
ID=17844311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29726793A Pending JPH07132496A (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 不完全断裁部払落とし装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07132496A (ja) |
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- 1993-11-01 JP JP29726793A patent/JPH07132496A/ja active Pending
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