JPH07131357A - デジタル信号記録装置及びデジタル信号再生装置 - Google Patents

デジタル信号記録装置及びデジタル信号再生装置

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JPH07131357A
JPH07131357A JP27181893A JP27181893A JPH07131357A JP H07131357 A JPH07131357 A JP H07131357A JP 27181893 A JP27181893 A JP 27181893A JP 27181893 A JP27181893 A JP 27181893A JP H07131357 A JPH07131357 A JP H07131357A
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JP27181893A
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English (en)
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Shuji Miyasaka
修二 宮阪
Kazue Kida
和枝 喜田
Michio Matsumoto
美治男 松本
Masayuki Misaki
正之 三崎
Takeshi Norimatsu
武志 則松
Tsuneo Tanaka
恒雄 田中
Toshihiko Nagano
利彦 長野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 デジタル信号を第1から最大第Nの階層デー
タに符号化する階層符号化器12と、該階層符号化され
たデータを格納するデータ格納領域と、格納されたデー
タの属性を表す補助情報を格納する補助情報格納領域と
を有する固体メモリ13を有する。固体メモリ13の書
き込み可能領域が不足した場合、固体メモリに格納され
た階層データのうち、第1の階層データは保持したま
ま、それ以外の任意の階層の階層データの一部又は全部
のデータ領域をメモリ開放器14にて開放する。書き込
み制御器15は、メモリ開放器14で開放されたデータ
領域に相当する記憶領域に、第1の階層データを含む、
N個以下の任意の階層の階層データをデータ格納領域に
格納し、該格納したデータの属性を表す補助情報を補助
情報格納領域に格納する。 【効果】 記録品質を可能な限り保持しながら、効率よ
く記録時間の延長を行い、データを個体メモリに有効に
格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体メモリにデジタル
信号を符号化して記録するデジタル信号記録装置及び該
デジタル信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、固体メモリを記録媒体にしたデジ
タル信号記録再生装置は次世代記録再生装置として期待
されている。しかしながら、現在、固体メモリは磁気テ
ープや磁気ディスク、光ディスクなどの他の記録媒体に
比較するとバイト単価が非常に高く、デジタル信号記録
再生装置の実用化を阻んでいる。信号圧縮技術は、固体
メモリの有効活用を図り、デジタル信号記録再生装置の
実用化を図る上で有効な手段であるが、圧縮率を上げる
と一方で記録品質が低下するという問題を有している。
【0003】そこで、従来からこれらに対して種々の解
決策が提案されている。たとえば、本発明に最も近い従
来例としては、以下のようなものがある。符号化のビッ
トレートを可変できるようにしておき、メモリ容量が充
分にあるときはデジタル信号を高ビットレートで符号化
して固体メモリに記録する。次に、固体メモリの残容量
が少なくなってくると、高ビットレートで記録したデー
タを固体メモリから読みだして、当初とは異なる圧縮ア
ルゴリズムによりビットレートを下げて再度符号化し直
して、固体メモリに記録することにより固体メモリに空
領域を確保する。この一連の処理を繰り返すことによっ
て、記録品質と長時間化の相反する課題に対処している
(例えば、特開平2−305053号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来例では、固体メモリに空領域を確保するためには、
高ビットレートで記録したデータを固体メモリから読み
だし、当初とは異なる低ビットレート化の圧縮アルゴリ
ズムによりビットレートを下げて再度符号化し直さなけ
ればならず、ハードウエアに対する負荷が大きく効率が
悪いという問題を有していた。また、データ量によって
は固体メモリ内に未使用領域が発生し、固体メモリの有
効活用が図れないという問題を有していた。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み、記録品質を可
能な限り保持しながら、効率よく記録時間の再延長を行
うことができるデジタル信号記録装置及び該デジタル信
号の再生装置を提供することを目的とする。また、固体
メモリの有効活用を図るデジタル信号記録装置及び該デ
ジタル信号の再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のデジタル信号記録装置は、デジタル信号を
第1の階層データから最大第Nの階層データに符号化す
る階層符号化器と、階層符号化器で階層符号化されたデ
ータを格納するデータ格納領域と該格納されたデータの
属性を表す補助情報を格納する補助情報格納領域とを有
する固体メモリと、固体メモリの書き込み可能領域が不
足した場合、固体メモリに格納された階層データのう
ち、少なくとも第1の階層データは保持したまま、それ
以外の任意の階層の階層データの一部、あるいは全部の
データ領域を開放するメモリ開放器と、メモリ開放器で
開放されたデータ領域に相当する記憶領域に、少なくと
も第1の階層データを含む、N個以下の任意の階層の個
数の階層データをデータ格納領域に格納し、該格納した
データの属性を表す補助情報を補助情報格納領域に格納
する書き込み制御器とを備えたものである。
【0007】また、本発明のデジタル信号記録装置は、
デジタル信号を第1の階層データから最大第Nの階層デ
−タに符号化する階層符号化器と、第1から第Nの階層
データをそれぞれ格納するバッファメモリ群と、バッフ
ァメモリ群から送出されるデータを格納するデータ格納
領域及び該デ−タの属性を表す補助情報を格納する補助
情報格納領域とを有する固体メモリと、バッファメモリ
群に格納されたデータ量の総和を算出するデータ量算出
器と、データ量算出器によって求められたデータ量の総
和と固体メモリ内のデータ格納領域の容量とを比較し、
その大小関係に基づいて、固体メモリ内のデータ格納領
域に書き込むデータをバッファメモリ群から選択し、該
デ−タと該デ−タの補助情報とを固体メモリのデータ格
納領域及び補助情報格納領域にそれぞれ格納する書き込
み制御器とを備えたものである。
【0008】また、本発明のデジタル信号再生装置は、
固体メモリ内のデータ格納領域に記憶された任意の階層
データと、該格納された階層データの属性を表す、固体
メモリ内の補助情報格納領域に記憶された補助情報とを
読みだし、その階層データの階層に応じて元のデジタル
信号に復号する階層復号器を備えたものである。
【0009】
【作用】本発明は上記した構成によって、記録品質を可
能な限り保持しながら、効率よく記録時間の再延長を行
うことができることなる。また、記録品質を可能な限り
保持しながら、データが固体メモリに有効に格納される
ため、固体メモリのメモリの有効活用が図ることができ
ることとなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明のデジタル信号記録装置の実施
例について、図面を参照しながら説明する。
【0011】図1は本発明の第1の実施例におけるデジ
タル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図1
において、11はアナログの音声入力信号を16ビット
のディジタル信号に変換するAD変換器、12はAD変
換器11の16ビットのデジタル信号を、第1の階層デ
ータから最大第Nの階層データに符号化する階層符号化
器、13は階層符号化器12で階層符号化されたデータ
を格納するデータ格納領域と、該格納されたデータの属
性を表す補助情報を格納する補助情報格納領域とを有す
る固体メモリ、14は固体メモリ13の書き込み可能領
域が不足した場合、固体メモリ13に格納された階層デ
ータのうち、少なくとも上記第1の階層データは保持し
たまま、それ以外の任意の階層の階層データの一部、あ
るいは全部のデータ領域を開放するメモリ開放器、15
はメモリ開放器14で開放されたデータ領域に相当する
記憶領域に、少なくとも上記第1の階層データを含む、
N個以下の任意の階層の個数の階層データを格納する書
き込み制御器である。
【0012】ここで、データ領域を開放する、という言
葉の意味は、そのデータ領域に既に書き込まれているデ
ータがあっても、その領域に新規にデータを書き込むこ
とを許可する状態にするということである。
【0013】図2は図1に示した階層符号化器12の構
成の一例を示すブロック図である。図2において、16
はAD変換器11の出力を受けて周波数帯域を0〜2k
Hz、2〜4kHz、4〜6kHzおよび6〜8kHz
の4つの帯域に分割する帯域分割器、17は帯域分割器
16から0〜2kHz帯域の信号を受けて2ビット信号
S1に量子化する第1の量子化器、同じく18は帯域分
割器16から2〜4kHz帯域の信号を受けて2ビット
信号S2に量子化する第2の量子化器、同じく19は帯
域分割器16から4〜6kHz帯域の信号を受けて2ビ
ット信号S3に量子化する第3の量子化器、同じく20
は帯域分割器16から6〜8kHz帯域の信号を受けて
2ビット信号S4に量子化する第4の量子化器である。
本実施例では、S1が第1の階層データに、S2が第2
の階層データに、S3が第3の階層データに、S4が第
4の階層データにそれぞれ割り当てられている。これ
は、S1が、音声データとしては最も重要な0〜2kH
zの周波数帯域の符号化データであり、以下S2,S3
と重要度が下がり、S4が音声データとしてはそれほど
重要でない6〜8kHz帯域の符号化データであるから
である。
【0014】本実施例では、階層符号化の一例として、
上記のような簡単な周波数分割による階層符号化を用い
ているが、このほかにも、階層符号化の方式として、A
DPCM方式における予測器に帰還させる符号化信号を
階層化するEmbedded−ADPCM方式や、Em
bedded−ADPCM方式と上記の様な周波数分割
による階層符号化を併用した方式等がある(例えば、
「電子情報通信学会論文誌 B-I Vol. J72-B-I No.12 p
p.1199ー1209 1989年12月」 参照)。
【0015】図3はメモリ開放器14の動作を表すフロ
ーチャート、図4は書き込み制御器15の動作を表すフ
ローチャートである。また、図5はデータ記録中にはじ
めて、上記データ格納領域がメモリフル状態になった時
のデータ格納領域の状態を示す図、図6はデータ記録中
にはじめて、上記データ格納領域がメモリフル状態にな
った時の補助情報の内容を示す図、図7はデータ記録
中、上記データ格納領域が2度目にメモリフル状態にな
った時のデータ格納領域の状態を示す図、図8はデータ
記録中、上記データ格納領域が2度目にメモリフル状態
になった時の補助情報の内容を示す図である。図9はデ
ータ記録終了時のデータ格納領域の状態を示す図、図1
0はデータ記録終了時の補助情報の内容を示す図であ
る。
【0016】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図1から図10を
用いて説明する。
【0017】図1において、まず、アナログの音声入力
信号はAD変換器11により16ビットのディジタル信
号に変換される。該ディジタル信号は階層符号化器12
により階層符号化される。階層符号化器12において
は、図2のように、AD変換器1の出力を受けて帯域分
割器16により0〜2kHz、2〜4kHz、4〜6k
Hzおよび6〜8kHzの4つの帯域に分割され、0〜
2kHz帯域の信号は第1の量子化器17により2ビッ
ト信号S1に圧縮符号化され、同じく2〜4kHz帯域
の信号は第2の量子化器18により2ビット信号S2に
圧縮符号化され、同じく4〜6kHz帯域の信号は第3
の量子化器19により2ビット信号S3に圧縮符号化さ
れ、同じく6〜8kHz帯域の信号は第4の量子化器2
0により2ビット信号S4に圧縮符号化される。本実施
例では、S1が第1の階層データに、S2が第2の階層
データに、S3が第3の階層データに、S4が第4の階
層データにそれぞれ割り当てられている。
【0018】メモリ開放器14は、図3に示すように、
記録開始時に、データ格納領域の全領域を開放する。書
き込み制御器15は、図4に示すように、メモリ開放器
14から、いずれのメモリ空間が開放されているかの情
報を受信するので、記録開始時には、データ格納領域の
全領域が開放されていることを確認し、該開放されてい
る領域に、上記階層符号化器12によって生成された階
層データを書き込む。本実施例では、第1の階層データ
から第4の階層データまでの全ての階層が選択され書き
込まれていく。また、書き込み制御器15は、該選択さ
れた階層のデータをどの領域に書き込むかを表す補助情
報を、上記補助情報格納領域に書き込む。
【0019】図5は、上記のようにして第1の階層から
第4の階層までの階層データが格納され、メモリフルの
状態になっている上記データ格納領域の様子を表してい
る。本実施例では、アドレス0000からアドレス0F
FFまでに第1の階層データが格納され、アドレス10
00からアドレス1FFFまでに第2の階層データが格
納され、アドレス2000からアドレス2FFFまでに
第3の階層データが格納され、アドレス3000からア
ドレス3FFFまでに第4の階層データが格納されてい
る。
【0020】図6は、上記のようにして第1の階層から
第4の階層までの階層データが格納され、上記データ格
納領域がメモリフルの状態になったときの上記補助情報
の内容を表している。これは、アドレス0000からア
ドレス0FFFまでに第1の階層データが格納され、ア
ドレス1000からアドレス1FFFまでに第2の階層
データが格納され、アドレス2000からアドレス2F
FFまでに第3の階層データが格納され、アドレス30
00からアドレス3FFFまでに第4の階層データが格
納されていることを示す内容になっている。
【0021】メモリ開放器14は、メモリフルの状態に
なった場合、図3に示すように、上記補助情報を確認
し、データ格納領域の特定の領域を選択し、該領域を開
放する。さらに、開放した領域のアドレスを書き込み制
御器に送信する。本実施例では、第3の階層データと第
4の階層データが格納された領域を開放し、アドレス2
000からアドレス3FFFまでが開放されたこと表す
情報を、書き込み制御器15に送信する。
【0022】書き込み制御器15は、図4に示すよう
に、メモリ開放器14から、いずれのメモリ空間が開放
されているかの情報を受信するので、アドレス2000
からアドレス3FFFまでの領域が開放されていること
を確認し、該開放されている領域に、上記階層符号化器
12によって生成された階層データを書き込む。本実施
例では、第1の階層から第2の階層までの階層データが
選択され書き込まれていく。また、書き込み制御器15
は、該選択された階層データをどの領域に書き込むかを
表す情報を、上記補助情報格納領域に書き込む。
【0023】図7は、上記のようにして第1の階層から
第2の階層までの階層のデータが新たに格納され、メモ
リフルの状態になっている上記データ格納領域の様子を
表している。本実施例では、アドレス0000からアド
レス0FFFまでに第1の階層データが格納され、アド
レス1000からアドレス1FFFまでに第2の階層デ
ータが格納され、アドレス2000からアドレス2FF
Fまでに第1の階層データが格納され、アドレス300
0からアドレス3FFFまでに第2の階層データが格納
されている。
【0024】図8は、上記のようにして第1の階層から
第2の階層までの階層のデータが新たに格納され、上記
データ格納領域がメモリフルの状態になったときの上記
補助情報の内容を表している。これは、新たにアドレス
2000からアドレス2FFFまでに第1の階層データ
が格納され、アドレス3000からアドレス3FFFま
でに第2の階層データが格納されたことを示す内容にな
っている。
【0025】メモリ開放器14は、メモリフルの状態に
なった場合、図3に示すように、上記補助情報を確認
し、データ格納領域の特定の領域を選択し、該領域を開
放する。さらに、開放した領域のアドレスを書き込み制
御器に送信する。本実施例では、アドレス3000から
アドレス3FFFまでが開放されたこと表す情報を、書
き込み制御器15に送信する。
【0026】書き込み制御器15は、図4に示すよう
に、メモリ開放器14から、いずれのメモリ空間が開放
されているかの情報を受信するので、アドレス3000
からアドレス3FFFまでの領域が開放されていること
を確認し、該開放されている領域に、上記階層符号化器
12によって生成された階層データを書き込む。ここで
は、第1の階層が選択され書き込まれていく。また、書
き込み制御器15は、該選択された階層のデータをどの
領域に書き込むかを表す情報を、上記補助情報格納領域
に書き込む。
【0027】図9は、上記のようにして第1の階層デー
タが新たに格納され、記録状態が終了した場合の上記デ
ータ格納領域の様子を表している。ここでは、アドレス
0000からアドレス0FFFまでに第1の階層データ
が格納され、アドレス1000からアドレス1FFFま
でに第2の階層データが格納され、アドレス2000か
らアドレス2FFFまでに第1の階層データが格納さ
れ、アドレス3000からアドレス3FFFまでに第1
の階層データが格納されている。
【0028】図10は、上記のようにして第1の階層デ
ータが新たに格納され、記録状態が終了した場合の上記
補助情報の内容を表している。これは、新たにアドレス
3000からアドレス3FFFまでに第1の階層データ
が格納されたことを示す内容になっている。
【0029】以上の処理において重要なことは、メモリ
開放器14は、最も重要度の高い第1の階層データが格
納されている領域は開放しないということと、書き込み
制御器15は、いかなる場合も第1の階層データは必ず
書き込んでいることである。
【0030】以上のように、本実施例によれば、アナロ
グの音声入力信号を16ビットのディジタル信号に変換
するAD変換器と、AD変換器の16ビットのデジタル
信号を、第1の階層データから最大第Nの階層データに
符号化する、階層符号化器と、階層符号化器で階層符号
化されたデータを格納するデータ格納領域と、該格納さ
れたデータの属性を表す補助情報を格納する補助情報格
納領域とを有する固体メモリと、固体メモリの書き込み
可能領域が不足した場合、固体メモリに格納された階層
データのうち、少なくとも上記第1の階層データは保持
したまま、それ以外の任意の階層の階層データの一部、
あるいは全部のデータ領域を開放する、メモリ開放器
と、メモリ開放器で開放されたデータ領域に相当する記
憶領域に、少なくとも上記第1の階層データを含む、N
個以下の任意の階層の個数の階層データを格納する書き
込み制御器とを備え、上記データ格納領域がメモリフル
の状態になるたびに、すでに格納された階層データのう
ち、少なくとも上記第1の階層データは保持したまま、
それ以外の任意の階層の階層データの一部、あるいは全
部のデータ領域を開放し、該開放された領域に新たに、
少なくとも上記第1の階層データを含む、N個以下の任
意の階層の個数の階層データを格納することにより、効
率よく録音時間の延長を行うことができ、しかも、最も
重要な符号化データであるところの第1の階層データは
必ず保持されているので、復号する際、大きな品質の劣
化を防ぐことができることとなる。
【0031】以下、本発明の第2の実施例のデジタル信
号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0032】図11は本発明の第2の実施例におけるデ
ジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図
11において、21はアナログの音声入力信号を16ビ
ットのディジタル信号に変換するAD変換器、22はA
D変換器21の16ビットのデジタル信号を、第1の階
層データから最大第Nの階層データに符号化する階層符
号化器であり、第1の実施例で示したものと同様のもの
である。
【0033】第1の実施例と異なるのは、所定の時間長
を1フレームとして、該1フレーム分の時間長が経過す
る毎に値を1インクリメントすることによって現在のフ
レーム数を算出するフレームカウンタ26を設け、固体
メモリ23は、上記第1の階層データから、第Nの階層
データまでの、任意の階層の階層データを、1フレーム
分記録できる第1のデータ格納領域から、それぞれ同様
の条件を満たす第Nのデータ格納領域までの、N個のデ
ータ格納領域と、上記N個のデータ格納領域がそれぞれ
格納している階層データの属性を表す補助情報を格納す
る補助情報格納領域とを有する固体メモリであり、書き
込み制御器25は、上記N個のデータ格納領域のうち、
開放されているデータ格納領域の個数と同一かそれ以下
の階層の個数の階層データを、少なくとも上記第1の階
層データを含むという条件を満たしながら任意に選択
し、該選択された各階層の階層データをそれぞれ、上記
開放されている各データ格納領域に格納し、各データ格
納領域が何れのフレームの何れの階層データを格納して
いるかを表す補助情報を上記補助情報格納領域に格納
し、もし開放されているデータ格納領域が存在しない場
合には記録状態を停止する書き込み制御器であり、メモ
リ開放器24は、上記フレームカウンタの値が更新され
る毎に、上記書き込み制御器から上記補助情報を受取
り、複数個のデータ格納領域を占有している、任意の時
間フレームのデータが格納されているデータ格納領域を
選択し、その中の第1の階層データが格納されているデ
ータ格納領域以外の、少なくとも1個以上のデータ格納
領域を開放し、いずれのデータ格納領域を開放したかを
示すデータを上記書き込み制御器に送出するメモリ開放
器であるところである。上記N個のデータ格納領域のそ
れぞれのデータ格納領域は、それぞれが独立したメモリ
装置であってもよいし、特定のメモリ空間をN分割した
各メモリ領域であってもよい。
【0034】図12はメモリ開放器24の動作を表すフ
ローチャート、図13は書き込み制御器25の動作を表
すフローチャートである。また、図14はデータ記録中
にはじめて、フレームカウンタの値が更新される直前の
データ格納領域の状態を示す図、図15はデータ記録中
にはじめて、フレームカウンタの値が更新される直前の
補助情報の内容を示す図、図16はデータ記録中、フレ
ームカウンタの値が2度目に更新される直前ののデータ
格納領域の状態を示す図、図17はデータ記録中、フレ
ームカウンタの値が2度目に更新される直前のの補助情
報の内容を示す図である。図18はデータ記録終了時の
データ格納領域の状態を示す図、図19はデータ記録終
了時の補助情報の内容を示す図である。
【0035】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図11から図19
を用いて説明する。
【0036】図11において、アナログの音声入力信号
がAD変換器21によりディジタル信号に変換され、階
層符号化器22により階層符号化される過程は第1の実
施例の場合と同様である。
【0037】メモリ開放器24は、図12に示すよう
に、記録開始時に、データ格納領域の全領域を開放す
る。書き込み制御器25は、図13に示すように、メモ
リ開放器24から、いずれのデータ格納領域が開放され
ているかの情報を受信するので、記録開始時には、全デ
ータ格納領域が開放されていることを確認し、該開放さ
れている領域に、上記階層符号化器22によって生成さ
れた階層データを書き込む。本実施例では、第1の階層
データを第1のデータ格納領域に格納し、第2の階層デ
ータを第2のデータ格納領域に格納し、第3の階層デー
タを第3のデータ格納領域に格納し、第4の階層データ
を第4のデータ格納領域に格納していく。また、書き込
み制御器25は、どの階層のデータをどの領域に書き込
むかを表す補助情報を、現フレーム数とともに上記補助
情報格納領域に書き込む。
【0038】図14は、上記のようにして第1の階層か
ら第4の階層までの階層データが格納され、上記フレー
ムカウンタの値が更新される直前の、上記データ格納領
域の様子を表している。
【0039】図15は、上記のようにして第1の階層か
ら第4の階層までの階層データが格納され、上記フレー
ムカウンタの値が更新される直前の、上記補助情報の内
容を表している。これは、第1のデータ格納領域に第1
フレームの第1の階層データが格納され、第2のデータ
格納領域に第1フレームの第2の階層データが格納さ
れ、第3のデータ格納領域に第1フレームの第3の階層
データが格納され、第4のデータ格納領域に第1フレー
ムの第4の階層データが格納されていることを示す内容
になっている。
【0040】メモリ開放器24は、フレームカウンタの
値が更新された場合、図12に示すように、上記補助情
報を確認し、複数個のデータ格納領域を占有している、
任意の時間フレームのデータが格納されているデータ格
納領域を選択し、その中の、第1の階層データが格納さ
れているデータ格納領域以外の、少なくとも1個以上の
データ格納領域を開放し、いずれのデータ格納領域を開
放したかを示すデータを上記書き込み制御器に送出す
る。
【0041】本実施例では、第1フレームのデータは、
第1のデータ格納領域から、第4のデータ格納領域まで
の4個のデータ格納領域を占有している時間フレームで
あるので、第1フレームのデータが格納された第1のデ
ータ格納領域から第4のデータ格納領域までの4個のデ
ータ格納領域のうち、ここでは、第3のデータ格納領域
と、第4のデータ格納領域を開放している。更に第3の
データ格納領域と、第4のデータ格納領域が開放された
こと表す情報を、書き込み制御器25に送信する。
【0042】書き込み制御器25は、図13に示すよう
に、メモリ開放器24からいずれのデータ格納領域が開
放されているかの情報を受信するので、第3のデータ格
納領域と、第4のデータ格納領域が開放されていること
を確認し、該開放されている領域に、階層符号化器22
によって生成された階層データを書き込む。本実施例で
は、第1の階層から第2の階層までの階層データが選択
され書き込まれていく。また、書き込み制御器25は、
該選択された階層データをどの領域に書き込むかを表す
情報を、現フレーム数とともに上記補助情報格納領域に
書き込む。
【0043】図16は、上記のようにして第1の階層か
ら第2の階層までの階層のデータが新たに格納され、上
記フレームカウンタの値が更新される直前の上記データ
格納領域の様子を表している。図17は、上記のように
して第1の階層から第2の階層までの階層のデータが新
たに格納され、上記フレームカウンタの値が更新される
直前の上記補助情報の内容を表している。これは、第1
のデータ格納領域に第1フレームの第1の階層データが
格納され、第2のデータ格納領域に第1フレームの第2
の階層データが格納され、第3のデータ格納領域に第2
フレームの第1の階層データが格納され、第4のデータ
格納領域に第2フレームの第2の階層データが格納され
ていることを示す内容になっている。
【0044】メモリ開放器24は、フレームカウンタの
値が更新された場合、図12に示すように、上記補助情
報を確認し、複数個のデータ格納領域を占有している、
任意の時間フレームのデータが格納されているデータ格
納領域を選択し、その中の第1の階層データが格納され
ているデータ格納領域以外の、少なくとも1個以上のデ
ータ格納領域を開放し、いずれのデータ格納領域を開放
したかを示すデータを上記書き込み制御器に送出する。
【0045】本実施例では、第1フレームのデータは、
第1のデータ格納領域から第2のデータ格納領域までの
2個のデータ格納領域を占有している時間フレームであ
り、また、第2フレームのデータは、第3のデータ格納
領域から第4のデータ格納領域までの2個のデータ格納
領域を占有している時間フレームであるので、第1フレ
ームも第2フレームも複数個のデータ格納領域を占有し
ている、時間フレームである。ここでは、第2フレーム
のデータが格納された、第3のデータ格納領域から第4
のデータ格納領域までの2個のデータ格納領域のうち、
第4のデータ格納領域を開放している。更に第4のデー
タ格納領域が開放されたこと表す情報を、書き込み制御
器25に送信する。ここで注意するべきことは、第3の
データ格納領域は第1の階層データを格納しているデー
タ格納領域であるので、開放することはないということ
である。
【0046】書き込み制御器25は、図13に示すよう
に、メモリ開放器24から、いずれのデータ格納領域が
開放されているかの情報を受信するので、第4のデータ
格納領域が開放されていることを確認し、該開放されて
いる領域に、階層符号化器22によって生成された階層
データを書き込む。本実施例では、第1の階層の階層デ
ータが選択され書き込まれていく。また、書き込み制御
器25は、該選択された階層データをどの領域に書き込
むかを表す情報を、現フレーム数とともに上記補助情報
格納領域に書き込む。ここで注意するべきことは、第1
の階層データは必ず選択しなくてはならないので、この
場合を開放されているデータ格納領域が1個であるの
で、第1の階層データを選択する以外方法はないという
ことである。
【0047】図18は、上記のようにして第1の階層の
階層データが新たに格納され、記録状態が終了した時の
上記データ格納領域の様子を表している。図19は、上
記のようにして第1の階層の階層データが新たに格納さ
れ、記録状態が終了した時の上記補助情報の内容を表し
ている。これは、第1のデータ格納領域に第1フレーム
の第1の階層データが格納され、第2のデータ格納領域
に第1フレームの第2の階層データが格納され、第3の
データ格納領域に第2フレームの第1の階層データが格
納され、第4のデータ格納領域に第3フレームの第1の
階層データが格納されていることを示す内容になってい
る。
【0048】以上のように、本実施例によれば、アナロ
グの音声入力信号を16ビットのディジタル信号に変換
するAD変換器と、AD変換器の16ビットのデジタル
信号を、第1の階層データから最大第Nの階層データに
符号化する、階層符号化器と、所定の時間長を1フレー
ムとして、該1フレーム分の時間長が経過する毎に値を
1インクリメントすることによって現在のフレーム数を
算出するフレームカウンタと、上記第1の階層データか
ら第Nの階層データまでの任意の階層の階層データを、
1フレーム分記録できる第1のデータ格納領域から、そ
れぞれ同様の条件を満たす第Nのデータ格納領域までの
N個のデータ格納領域と、上記N個のデータ格納領域が
それぞれ格納している階層データの属性を表す補助情報
を格納する補助情報格納領域とを有する固体メモリと、
上記N個のデータ格納領域のうち、開放されているデー
タ格納領域の個数と同一かそれ以下の階層の個数の階層
データを、少なくとも上記第1の階層データを含むとい
う条件を満たしながら、任意に選択し、該選択された各
階層の階層データをそれぞれ、上記開放されている各デ
ータ格納領域に格納し、各データ格納領域が、何れのフ
レームの何れの階層データを格納しているかを表す補助
情報を上記補助情報格納領域に格納し、もし開放されて
いるデータ格納領域が存在しない場合には記録状態を停
止する書き込み制御器と、上記フレームカウンタの値が
更新される毎に、上記書き込み制御器から上記補助情報
を受取り、複数個のデータ格納領域を占有している、任
意の時間フレームのデータが格納されているデータ格納
領域を選択し、その中の、第1の階層データが格納され
ているデータ格納領域以外の、少なくとも1個以上のデ
ータ格納領域を開放し、いずれのデータ格納領域を開放
したかを示すデータを上記書き込み制御器に送出するメ
モリ開放器とを備え、上記フレームカウンタの値が更新
される毎に、すでに格納された階層データのうち、少な
くとも上記第1の階層データは保持したまま、それ以外
の任意の階層の階層データの一部、あるいは全部のデー
タ領域を開放し、該開放された領域に新たに、少なくと
も上記第1の階層データを含む、開放されたデータ格納
領域の個数以下の任意の階層の個数の階層データをそれ
ぞれ格納することにより、効率よく録音時間の延長を行
うことができ、しかも、最も重要な符号化データである
ところの第1の階層データは必ず保持されているので、
復号する際、大きな品質の劣化を防ぐことができること
となる。
【0049】以下、本発明の第3の実施例のデジタル信
号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0050】図20は本発明の第3の実施例におけるデ
ジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図
20において、31はAD変換器、32は階層符号化
器、33は固体メモリ、34はメモリ開放器、36はフ
レームカウンタであり、第2の実施例で示したものと同
様のものである。
【0051】第2の実施例と異なるのは、デジタル信号
を符号化する第2の符号化器37を設け、書き込み制御
器35は、第2の実施例における書き込み制御器25の
機能に加え、開放されているデータ格納領域が1個の場
合か、あるいは、開放されているデータ格納領域の中か
ら1個のデータ格納領域を選択した場合、上記第2の符
号化器によって符号化されたデータを上記開放されてい
るデータ格納領域に格納する機能を持った、書き込み制
御器であるところである。
【0052】図21は図20に示した第2の符号器37
の構成を示すブロック図である。図21において、38
はAD変換器31の出力を受けて、1サンプル当たり2
ビットで符号化する符号化器である。一般的に、階層符
号化された符号化データの最上位2ビットを用いた圧縮
符号化よりも、あらかじめ、1サンプル当たり2ビット
で符号化すると限定して符号化した符号化データの方
が、符号化の品質はよい。ここで用いる符号化器38
は、そのような符号化器である。
【0053】図22は書き込み制御器35の動作を表す
フローチャートである。また、図23は、データ記録終
了時のデータ格納領域の状態を示す図、図24は、デー
タ記録終了時の補助情報の内容を示す図である。
【0054】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図20から図24
を用いて説明する。
【0055】図20において、AD変換器31、階層符
号化器32、固体メモリ33、メモリ開放器34、書き
込み制御器35、フレームカウンタ36の動作は記録開
始時から、フレームカウンタが2回更新され、メモリ開
放器34が、第4のデータ格納領域を開放するまでの間
は、第2の実施例と同様である。書き込み制御器35
は、図22に示すように、メモリ開放器34から、いず
れのデータ格納領域が開放されているかを表す情報を受
信するので、第4のデータ格納領域が開放されているこ
とを確認し、該開放されている領域に、第2の符号化器
37によって符号化したデータを書き込む。また、書き
込み制御器35は、該符号化データをどの領域に書き込
むかを表す情報を、現フレーム数とともに上記補助情報
格納領域に書き込む。ここで、第2の符号化器37を用
いて符号化するのは、現在開放されているデータ格納領
域が1個であるからである。つまり、開放されているデ
ータ格納領域が1個である場合、この時間フレームで符
号化されたデータは、以降の時間フレームにおいて、階
層データの一部を廃棄することはありえないので、階層
符号化を行う必要がない。従って、あらかじめビット数
が固定の符号化を行い、圧縮符号化の品質を上げること
ができる。
【0056】図23は、上記のようにして第2の符号化
器で符号化されたデータが新たに格納され、記録状態が
終了した時の上記データ格納領域の様子を表している。
図24は、上記のようにして第2の符号化器で符号化さ
れたデータが新たに格納され、記録状態が終了した時の
上記補助情報の内容を表している。これは、第1のデー
タ格納領域に第1フレームの第1の階層データが格納さ
れ、第2のデータ格納領域に第1フレームの第2の階層
データが格納され、第3のデータ格納領域に第2フレー
ムの第1の階層データが格納され、第4のデータ格納領
域に第3フレームの上記第2の符号化器によって符号化
されたデータが格納されていることを示す内容になって
いる。
【0057】以上のように、本実施例によれば、アナロ
グの音声入力信号を16ビットのディジタル信号に変換
するAD変換器と、AD変換器の16ビットのデジタル
信号を、第1の階層データから最大第Nの階層データに
符号化する階層符号化器と、デジタル信号を符号化する
第2の符号化器と、所定の時間長を1フレームとして、
該1フレーム分の時間長が経過する毎に値を1インクリ
メントすることによって現在のフレーム数を算出するフ
レームカウンタと、上記第1の階層データから、第Nの
階層データまでの、任意の階層の階層データを、1フレ
ーム分記録できる第1のデータ格納領域からそれぞれ同
様の条件を満たす第Nのデータ格納領域までのN個のデ
ータ格納領域と、上記N個のデータ格納領域がそれぞれ
格納している階層データの属性を表す補助情報を格納す
る補助情報格納領域とを有する固体メモリと、上記N個
のデータ格納領域のうち、開放されているデータ格納領
域が1個の場合か、あるいは、開放されているデータ格
納領域の中から1個のデータ格納領域を選択した場合、
上記第2の符号化器によって符号化されたデータを上記
開放されているデータ格納領域に格納し、そうでない場
合は、開放されているデータ格納領域の個数と同一かそ
れ以下の階層の個数の階層データを、少なくとも上記第
1の階層データを含むという条件を満たしながら、複数
任意に選択し、該選択された各階層の階層データをそれ
ぞれ、上記開放されている各データ格納領域に格納し、
各データ格納領域が、何れのフレームの何れの階層デー
タを格納しているかを表す補助情報を上記補助情報格納
領域に格納し、もし開放されているデータ格納領域が存
在しない場合には記録状態を停止する書き込み制御器
と、上記フレームカウンタの値が更新される毎に、上記
書き込み制御器から上記補助情報を受取り、複数個のデ
ータ格納領域を占有している、任意の時間フレームのデ
ータが格納されているデータ格納領域を選択し、その中
の、第1の階層データが格納されているデータ格納領域
以外の、少なくとも1個以上のデータ格納領域を開放
し、いずれのデータ格納領域を開放したかを示すデータ
を上記書き込み制御器に送出するメモリ開放器とを備
え、上記フレームカウンタの値が更新される毎に、すで
に格納された階層データのうち、少なくとも上記第1の
階層データは保持したまま、それ以外の任意の階層の階
層データの一部、あるいは全部のデータ領域を開放し、
該開放された領域に新たに、少なくとも上記第1の階層
データを含む、開放されたデータ格納領域の個数以下の
任意の階層の個数の階層データをそれぞれ格納し、1個
のデータ格納領域にデータを格納する場合は、上記第2
の符号化器で符号化したデータを格納することにより、
効率よく録音時間の延長を行うことができ、しかも、最
も重要な階層データである第1の階層データは必ず保持
されているので、復号する際、大きな品質の劣化を防ぐ
ことができ、しかも、あらかじめ階層データが1階層し
か入れられないとわかっているような場合には、階層デ
ータ1階層による圧縮符号化より品質の良い符号化方式
で符号化できることとなる。
【0058】以下、本発明の第4の実施例のデジタル信
号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0059】図25は本発明の第4の実施例におけるデ
ジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図
25において、41はアナログの音声入力信号を16ビ
ットのディジタル信号に変換するAD変換器、42はA
D変換器41の16ビットのデジタル信号を第1の階層
データから最大第Nの階層データに符号化する階層符号
化器、46は所定の時間長を1フレームとして、該1フ
レーム分の時間長が経過する毎に値を1インクリメント
することによって現在のフレーム数を算出するフレーム
カウンタ、43は、上記第1の階層データから第Nの階
層データまでの任意の階層の階層データを、1フレーム
分記録できる第1のデータ格納領域から、それぞれ同様
の条件を満たす第Nのデータ格納領域までのN個のデー
タ格納領域と、上記N個のデータ格納領域がそれぞれ格
納している階層データの属性を表す補助情報を格納する
補助情報格納領域とを有する固体メモリであり、第2の
実施例で示したものと同様のものである。
【0060】第2の実施例と異なるのは、メモリ開放器
44は、2個より大きい数のデータ格納領域を占有して
いる任意の時間フレームのデータが格納されているデー
タ格納領域のうち、第1の階層データが格納されている
データ格納領域以外の、少なくとも1個以上のデータ格
納領域を開放し、いずれのデータ格納領域を開放したか
を示すデータを上記書き込み制御器に送出するメモリ開
放器であり、書き込み制御器45は、開放されているデ
ータ格納領域の個数と同一かそれ以下であり、しかも、
2個以上の階層の個数の階層データを、少なくとも上記
第1の階層データを含むという条件を満たしながら任意
に選択し、該選択された各階層の階層データをそれぞ
れ、上記開放されている各データ格納領域に格納し、何
れのフレームの何れの階層データを格納しているかを表
す上記補助情報を上記補助情報格納領域に格納し、もし
開放されているデータ格納領域が2個以上存在しない場
合に、記録状態を停止する書き込み制御器であるところ
である。
【0061】図26はメモリ開放器44の動作を表すフ
ローチャート、図27は書き込み制御器45の動作を表
すフローチャートである。
【0062】また、図14は、データ記録中にはじめ
て、フレームカウンタの値が更新される直前のデータ格
納領域の状態を示す図、図15は、データ記録中にはじ
めて、フレームカウンタの値が更新される直前の補助情
報の内容を示す図、図16は、データ記録中、フレーム
カウンタの値が2度目に更新される直前ののデータ格納
領域の状態を示す図、図17は、データ記録中、フレー
ムカウンタの値が2度目に更新される直前のの補助情報
の内容を示す図である。
【0063】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図25から図27
と、図14から図17を用いて説明する。
【0064】図25において、アナログの音声入力信号
がAD変換器41によりディジタル信号に変換され、階
層形符号器42により階層符号化される過程は第2の実
施例の場合と同様である。
【0065】メモリ開放器44は、図26に示すよう
に、記録開始時に、データ格納領域の全領域を開放す
る。書き込み制御器45は、図27に示すように、メモ
リ開放器44から、いずれのデータ格納領域が開放され
ているかの情報を受信するので、記録開始時には、全デ
ータ格納領域が開放されていることを確認し、該開放さ
れている領域に、階層符号化器42によって生成された
階層データを書き込む。本実施例では、第1の階層デー
タを第1のデータ格納領域に格納し、第2の階層データ
を第2のデータ格納領域に格納し、第3の階層データを
第3のデータ格納領域に格納し、第4の階層データを第
4のデータ格納領域に格納していく。また、書き込み制
御器45は、どの階層のデータをどの領域に書き込むか
を表す補助情報を、現フレーム数とともに上記補助情報
格納領域に書き込む。
【0066】図14は、上記のようにして第1の階層か
ら第4の階層までの階層データが格納され、上記フレー
ムカウンタの値が更新される直前の、上記データ格納領
域の様子を表している。図15は、上記のようにして第
1の階層から第4の階層までの階層データが格納され、
上記フレームカウンタの値が更新される直前の、上記補
助情報の内容を表している。これは、第1のデータ格納
領域に第1フレームの第1の階層データが格納され、第
2のデータ格納領域に第1フレームの第2の階層データ
が格納され、第3のデータ格納領域に第1フレームの第
3の階層データが格納され、第4のデータ格納領域に第
1フレームの第4の階層データが格納されていることを
示す内容になっている。
【0067】メモリ開放器44は、フレームカウンタの
値が更新された場合、図12に示すように、上記補助情
報を確認し、2個より大きい数のデータ格納領域を占有
している任意の時間フレームのデータが格納されている
データ格納領域のうち、第1の階層データが格納されて
いるデータ格納領域以外の、少なくとも1個以上のデー
タ格納領域を開放し、いずれのデータ格納領域を開放し
たかを示すデータを上記書き込み制御器に送出する。
【0068】本実施例では、第1フレームのデータは、
第1のデータ格納領域から、第4のデータ格納領域まで
の4個のデータ格納領域を占有している時間フレームで
あるので、第1フレームのデータが格納された、第1の
データ格納領域から、第4のデータ格納領域までの4個
のデータ格納領域のうちここでは、第3のデータ格納領
域と、第4のデータ格納領域を開放している。更に第3
のデータ格納領域と、第4のデータ格納領域が開放され
たこと表す情報を、書き込み制御器45に送信する。
【0069】書き込み制御器45は、図27に示すよう
に、メモリ開放器44から、いずれのデータ格納領域が
開放されているかの情報を受信するので、第3のデータ
格納領域と、第4のデータ格納領域が開放されているこ
とを確認し、該開放されている領域に、階層符号化器4
2によって生成された、2階層以上の階層データを書き
込む。
【0070】本実施例では、第1の階層から第2の階層
までの階層データが選択され書き込まれていく。また、
書き込み制御器45は、該選択された階層データをどの
領域に書き込むかを表す情報を、現フレーム数とともに
上記補助情報格納領域に書き込む。
【0071】図16は、上記のようにして第1の階層か
ら第2の階層までの階層のデータが新たに格納され、上
記フレームカウンタの値が更新される直前の上記データ
格納領域の様子を表している。図17は、上記のように
して第1の階層から第2の階層までの階層のデータが新
たに格納され、上記フレームカウンタの値が更新される
直前の上記補助情報の内容を表している。これは、第1
のデータ格納領域に第1フレームの第1の階層データが
格納され、第2のデータ格納領域に第1フレームの第2
の階層データが格納され、第3のデータ格納領域に第2
フレームの第1の階層データが格納され、第4のデータ
格納領域に第2フレームの第2の階層データが格納され
ていることを示す内容になっている。
【0072】メモリ開放器44は、フレームカウンタの
値が更新された場合、図26に示すように、上記補助情
報を確認し、2個より大きい数のデータ格納領域を占有
している任意の時間フレームのデータが格納されている
データ格納領域のうち、第1の階層データが格納されて
いるデータ格納領域以外の、少なくとも1個以上のデー
タ格納領域を開放し、いずれのデータ格納領域を開放し
たかを示すデータを上記書き込み制御器に送出するが、
ここでは、2個より大きい数のデータ格納領域を占有し
ている時間フレームはないので、いずれのデータ格納領
域も開放できない。書き込み制御器45は、開放されて
いるデータ格納領域が存在しないので記録処理を中止す
る。
【0073】以上のように、本実施例によれば、アナロ
グの音声入力信号を16ビットのディジタル信号に変換
するAD変換器と、AD変換器の16ビットのデジタル
信号を、第1の階層データから最大第Nの階層データに
符号化する、階層符号化器と、所定の時間長を1フレー
ムとして、該1フレーム分の時間長が経過する毎に値を
1インクリメントすることによって現在のフレーム数を
算出するフレームカウンタと、上記第1の階層データか
ら第Nの階層データまでの任意の階層の階層データを、
1フレーム分記録できる第1のデータ格納領域から、そ
れぞれ同様の条件を満たす第Nのデータ格納領域までの
N個のデータ格納領域と、上記N個のデータ格納領域が
それぞれ格納している階層データの属性を表す補助情報
を格納する補助情報格納領域とを有する固体メモリと、
2個より大きい数のデータ格納領域を占有している任意
の時間フレームのデータが格納されているデータ格納領
域のうち、第1の階層データが格納されているデータ格
納領域以外の、少なくとも1個以上のデータ格納領域を
開放し、いずれのデータ格納領域を開放したかを示すデ
ータを上記書き込み制御器に送出するメモリ開放器と、
開放されているデータ格納領域の個数と同一かそれ以下
でありしかも、2個以上の階層の個数の階層データを、
少なくとも上記第1の階層データを含むという条件を満
たしながら、任意に選択し、該選択された各階層の階層
データをそれぞれ、上記開放されている各データ格納領
域に格納し、何れのフレームの何れの階層データを格納
しているかを表す上記補助情報を上記補助情報格納領域
に格納し、もし開放されているデータ格納領域が2個以
上存在しない場合には記録状態を停止する書き込み制御
器とを備え、上記フレームカウンタの値が更新される毎
に、すでに格納された階層データのうち、少なくとも上
記第1の階層データは保持したまま、しかも少なくとも
2個の階層のデータは保持したまま、それ以外の任意の
階層の階層データの一部、あるいは全部のデータ領域を
開放し、該開放された領域に新たに、少なくとも上記第
1の階層データを含む、2個以上の任意の階層の個数の
階層データを格納することにより、効率よく録音時間の
延長を行うことができ、しかも、最も重要な符号化デー
タであるところの第1の階層データは必ず保持されてお
り、しかも、複数階層分のデータを保持しているので、
復号する際、大きな品質の劣化を防ぐことができること
となる。
【0074】以下、本発明の第5の実施例のデジタル信
号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0075】図28は本発明の第5の実施例におけるデ
ジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図
28において、51はAD変換器、52は階層符号化
器、53は固体メモリ、54はメモリ開放器、56はフ
レームカウンタ、であり、第4の実施例で示したものと
同様のものである。
【0076】第4の実施例と異なるのは、デジタル信号
を符号化する第3の符号化器57を設け、書き込み制御
器55は、第4の実施例における書き込み制御器45の
機能に加え、開放されているデータ格納領域が2個の場
合か、あるいは、開放されているデータ格納領域の中か
ら2個のデータ格納領域を選択した場合、上記第3の符
号化器によって符号化されたデータを上記開放されてい
るデータ格納領域に格納する、書き込み制御器55であ
るところである。
【0077】図29は図28に示した第3の符号器57
の構成を示すブロック図である。図29において、58
はAD変換器51の出力を受けて、1サンプル当たり4
ビットで符号化する符号化器である。一般的に、階層符
号化された符号化データの最上位4ビットを用いた圧縮
符号化よりも、あらかじめ、1サンプル当たり4ビット
で符号化すると限定して符号化した符号化データの方
が、符号化の品質はよい。ここで用いる符号化器58
は、そのような符号化器である。
【0078】図30は書き込み制御器55の動作を表す
フローチャートである。また、図31は、データ記録終
了時のデータ格納領域の状態を示す図、図32は、デー
タ記録終了時の補助情報の内容を示す図である。
【0079】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図28から図32
を用いて説明する。
【0080】図28において、AD変換器51、階層符
号化器52、固体メモリ53、メモリ開放器54、書き
込み制御器55、フレームカウンタ56、の動作は記録
開始時から、フレームカウンタが最初に更新され、メモ
リ開放器54が、第3のデータ格納領域と第4のデータ
格納領域を開放するまでの間は、第4の実施例と同様で
ある。
【0081】書き込み制御器55は、図52に示すよう
に、メモリ開放器54から、いずれのデータ格納領域が
開放されているかの情報を受信するので、第3のデータ
格納領域と第4のデータ格納領域が開放されていること
を確認し、開放されているデータ格納領域が上記の2個
のみであるので、該開放されている領域に、第3の符号
化器57によって符号化したデータを書き込む。また、
書き込み制御器55は、該符号化データをどの領域に書
き込むかを表す情報を、現フレーム数とともに上記補助
情報格納領域に書き込む。ここで、第3の符号化器57
を用いて符号化するのは、現在開放されているデータ格
納領域が、2個であるからである。つまり、開放されて
いるデータ格納領域が2個である場合、この時間フレー
ムにおいて符号化されたデータは、以降の時間フレーム
において、階層データの一部を廃棄することはありえな
い(メモリ開放器は、2個より大きい階層の個数の階層
データを占有している時間フレームのデータ格納領域を
開放する)ので、階層符号化を行う必要がないため、あ
らかじめビット数が固定の符号化を行い、圧縮符号化の
品質を上げることができる。
【0082】図31は、上記のようにして第3の符号化
器で符号化されたデータが新たにデータ格納領域に格納
された様子を表している。図32は、上記のようにして
第3の符号化器で符号化されたデータが新たに格納され
た時の上記補助情報の内容を表している。これは、第1
のデータ格納領域に第1フレームの第1の階層データが
格納され、第2のデータ格納領域に第1フレームの第2
の階層データが格納され、第3のデータ格納領域と、第
4のデータ格納領域に第2フレームの上記第3の符号化
器によって符号化されたデータが格納されていることを
示す内容になっている。
【0083】次に、メモリ開放器54は、フレームカウ
ンタの値が更新された場合、図30に示すように、上記
補助情報を確認し、2個より大きい数のデータ格納領域
を占有している任意の時間フレームのデータが格納され
ているデータ格納領域のうち、第1の階層データが格納
されているデータ格納領域以外の、少なくとも1個以上
のデータ格納領域を開放し、いずれのデータ格納領域を
開放したかを示すデータを上記書き込み制御器に送出す
るが、ここでは、2個より大きい数のデータ格納領域を
占有している時間フレームはないのでいずれのデータ格
納領域も開放できない。書き込み制御器55は、開放さ
れているデータ格納領域が存在しないので記録処理を中
止する。
【0084】以上のように、本実施例によれば、アナロ
グの音声入力信号を16ビットのディジタル信号に変換
するAD変換器と、AD変換器の16ビットのデジタル
信号を、第1の階層データから最大第Nの階層データに
符号化する、階層符号化器と、デジタル信号を符号化す
る第3の符号化器と、所定の時間長を1フレームとし
て、該1フレーム分の時間長が経過する毎に値を1イン
クリメントすることによって現在のフレーム数を算出す
るフレームカウンタと、上記第1の階層データから第N
の階層データまでの任意の階層の階層データを1フレー
ム分記録できる第1のデータ格納領域から、それぞれ同
様の条件を満たす第Nのデータ格納領域までのN個のデ
ータ格納領域と、上記N個のデータ格納領域がそれぞれ
格納している階層データの属性を表す補助情報を格納す
る補助情報格納領域とを有する固体メモリと、上記N個
のデータ格納領域のうち、開放されているデータ格納領
域が2個の場合か、あるいは、開放されているデータ格
納領域の中から2個のデータ格納領域を選択した場合、
上記第3の符号化器によって符号化されたデータを上記
開放されているデータ格納領域に格納し、そうでない場
合は、開放されているデータ格納領域の個数と同一かそ
れ以下の階層の個数の階層データを、少なくとも上記第
1の階層データを含むという条件を満たしながら、複数
任意に選択し、該選択された各階層の階層データをそれ
ぞれ、上記開放されている各データ格納領域に格納し、
各データ格納領域が、何れのフレームの何れの階層デー
タを格納しているかを表す補助情報を上記補助情報格納
領域に格納し、もし開放されているデータ格納領域が存
在しない場合には記録状態を停止する書き込み制御器
と、上記フレームカウンタの値が更新される毎に、上記
書き込み制御器から上記補助情報を受取り、2個以上の
データ格納領域を占有している、任意の時間フレームの
データが格納されているデータ格納領域を選択し、その
中の、第1の階層データが格納されているデータ格納領
域以外の、少なくとも2個以上のデータ格納領域を開放
し、いずれのデータ格納領域を開放したかを示すデータ
を上記書き込み制御器に送出するメモリ開放器とを備
え、上記フレームカウンタの値が更新される毎に、すで
に格納された階層データのうち、少なくとも上記第1の
階層データは保持したまま、しかも少なくとも2個の階
層のデータは保持したまま、それ以外の任意の階層の階
層データの一部、あるいは全部のデータ領域を開放し、
該開放された領域に新たに、少なくとも上記第1の階層
データを含む、2個以上の任意の階層の個数の階層デー
タを格納することにより、効率よく録音時間の延長を行
うことができ、しかも、最も重要な符号化データである
ところの第1の階層データは必ず保持されているおり、
しかも、複数階層分のデータを保持しているので、復号
する際、大きな品質の劣化を防ぐことができ、しかも、
あらかじめ階層データが2階層しか入れられないとわか
っているような場合には、階層データ2階層による圧縮
符号化より品質の良い符号化方式で符号化できることと
なる。
【0085】以下、本発明の第6の実施例のデジタル信
号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0086】図3は本発明の第6の実施例におけるデジ
タル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図3
3において、61はAD変換器、62は階層符号化器、
66はフレームカウンタ、63は固体メモリであり、第
2の実施例で示したものと同様のものである。
【0087】第2の実施例と異なるのは、書き込み制御
器65は、第2の実施例における書き込み制御器の機能
に加え、特定の時間フレームに対し、該時間フレームに
データが書き込まれたデータ格納領域は、以後の処理で
開放してはならないことを補助情報として、上記補助情
報格納領域に格納する機能をも有した書き込み制御器で
あり、メモリ開放器64は、第2の実施例におけるメモ
リ開放器の機能に加え、上記開放を禁止した時間フレー
ムのデータが格納されているデータ格納領域は、開放し
ないという機能をも有したメモリ開放器であるところで
ある。
【0088】図34は、データ記録中にはじめて、フレ
ームカウンタの値が更新される直前のデータ格納領域の
状態を示す図、図35は、データ記録中にはじめて、フ
レームカウンタの値が更新される直前の補助情報の内容
を示す図、図36は、データ記録中、フレームカウンタ
の値が2度目に更新される直前ののデータ格納領域の状
態を示す図、図37は、データ記録中、フレームカウン
タの値が2度目に更新される直前のの補助情報の内容を
示す図である。
【0089】図38は、データ記録終了時のデータ格納
領域の状態を示す図、図39は、データ記録終了時の補
助情報の内容を示す図である。
【0090】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図33から図39
を用いて説明する。
【0091】図33において、アナログの音声入力信号
がAD変換器61によりディジタル信号に変換され、階
層形符号器62により階層符号化される過程は第2の実
施例の場合と同様である。メモリ開放器64は、記録開
始時に、データ格納領域の全領域を開放する。書き込み
制御器65は、メモリ開放器64から、いずれのデータ
格納領域が開放されているかの情報を受信するので、記
録開始時には、全データ格納領域が開放されていること
を確認し、該開放されている領域に、階層符号化器62
によって生成された階層データを書き込む。本実施例で
は、第1の階層データを第1のデータ格納領域に格納
し、第2の階層データを第2のデータ格納領域に格納し
ていく。また、書き込み制御器65は、どの階層のデー
タをどの領域に書き込むかを表す補助情報を、現フレー
ム数とともに上記補助情報格納領域に書き込む。この
時、この第1フレームで格納した階層データは以降の処
理で開放してはならないことを表す情報をも上記補助情
報格納領域に書き込む。
【0092】図34は、上記のようにして第1の階層か
ら第2の階層までの階層データが格納され、上記フレー
ムカウンタの値が更新される直前の、上記データ格納領
域の様子を表している。図35は、上記のようにして第
1の階層から第2の階層までの階層データが格納され、
上記フレームカウンタの値が更新される直前の、上記補
助情報の内容を表している。これは、第1のデータ格納
領域に第1フレームの第1の階層データが格納され、第
2のデータ格納領域に第1フレームの第2の階層データ
が格納され、ていることを示す内容になっている。ま
た、該第1フレームで格納した階層データは以降の処理
で開放してはならないことを表す情報をも、補助情報の
中に含まれている。
【0093】メモリ開放器64は、フレームカウンタの
値が更新された場合、図34に示すように、上記補助情
報を確認し、複数個のデータ格納領域を占有している、
任意の時間フレームのデータが格納されているデータ格
納領域を選択し、その中の、第1の階層データが格納さ
れているデータ格納領域以外の、少なくとも1個以上の
データ格納領域を開放し、いずれのデータ格納領域を開
放したかを示すデータを上記書き込み制御器に送出する
わけであるが、本実施例では、第1フレームのデータ
は、第1のデータ格納領域から、第2のデータ格納領域
までの2個のデータ格納領域を占有している時間フレー
ムではあるが、該第1フレームのデータは開放してはな
らないという指定があるので、この場合第1のデータ格
納領域と第2のデータ格納領域は開放できない。
【0094】書き込み制御器65は、メモリ開放器24
から、いずれのデータ格納領域が開放されているかの情
報を受信するので、第3のデータ格納領域と、第4のデ
ータ格納領域が依然として開放されていることを確認
し、該開放されている領域に、上記階層符号化器62に
よって生成された階層データを書き込む。本実施例で
は、第1の階層から第2の階層までの階層データが選択
され書き込まれていく。また、書き込み制御器65は、
該選択された階層データをどの領域に書き込むかを表す
情報を、現フレーム数とともに上記補助情報格納領域に
書き込む。
【0095】図36は、上記のようにして第1の階層か
ら第2の階層までの階層のデータが新たに格納され、上
記フレームカウンタの値が更新される直前の上記データ
格納領域の様子を表している。図37は、上記のように
して第1の階層から第2の階層までの階層のデータが新
たに格納され、上記フレームカウンタの値が更新される
直前の上記補助情報の内容を表している。これは、第1
のデータ格納領域に第1フレームの第1の階層データが
格納され、第2のデータ格納領域に第1フレームの第2
の階層データが格納され、第3のデータ格納領域に第2
フレームの第1の階層データが格納され、第4のデータ
格納領域に第2フレームの第2の階層データが格納され
ていることを示す内容になっている。また、第1フレー
ムで格納した階層データは以降の処理で開放してはなら
ないことを表す情報をも、補助情報の中に含まれてい
る。
【0096】メモリ開放器64は、フレームカウンタの
値が更新された場合、上記補助情報を確認し、複数個の
データ格納領域を占有している、任意の時間フレームの
データが格納されているデータ格納領域を選択し、その
中の、第1の階層データが格納されているデータ格納領
域以外の、少なくとも1個以上のデータ格納領域を開放
し、いずれのデータ格納領域を開放したかを示すデータ
を上記書き込み制御器に送出する。
【0097】本実施例では、第1フレームのデータは、
第1のデータ格納領域から第2のデータ格納領域までの
2個のデータ格納領域を占有している時間フレームであ
り、また、第2フレームのデータは、第3のデータ格納
領域から第4のデータ格納領域までの2個のデータ格納
領域を占有している時間フレームであるので、第1フレ
ームも第2フレームも複数個のデータ格納領域を占有し
ている時間フレームである。しかしながら、第1フレー
ムのデータが格納されたデータ格納領域は開放してはな
らないという指示があるので、ここでは、第2フレーム
のデータが格納された、第3のデータ格納領域から、第
4のデータ格納領域までの2個のデータ格納領域のう
ち、第4のデータ格納領域を開放している。更に第4の
データ格納領域が開放されたこと表す情報を、書き込み
制御器65に送信する。ここで注意するべきことは、第
3のデータ格納領域は第1の階層データを格納している
データ格納領域であるので、開放することはないという
ことである。
【0098】書き込み制御器65は、メモリ開放器64
から、いずれのデータ格納領域が開放されているかの情
報を受信するので、第4のデータ格納領域が開放されて
いることを確認し、該開放されている領域に、階層符号
化器62によって生成された階層データを書き込む。本
実施例では、第1の階層の階層データが選択され書き込
まれていく。また、書き込み制御器65は、該選択され
た階層データをどの領域に書き込むかを表す情報を、現
フレーム数とともに上記補助情報格納領域に書き込む。
ここで注意するべきことは、第1の階層データは必ず選
択しなくてはならないので、この場合開放されているデ
ータ格納領域が1個であるので、第1の階層データを選
択する以外方法はないということである。
【0099】図38は、上記のようにして第1の階層の
階層のデータが新たに格納され、記録状態が終了した時
の上記データ格納領域の様子を表している。図39は、
上記のようにして第1の階層の階層のデータが新たに格
納され、記録状態が終了した時の上記補助情報の内容を
表している。これは、第1のデータ格納領域に第1フレ
ームの第1の階層データが格納され、第2のデータ格納
領域に第1フレームの第2の階層データが格納され、第
3のデータ格納領域に第2フレームの第1の階層データ
が格納され、第4のデータ格納領域に第3フレームの第
1の階層データが格納されていることを示す内容になっ
ている。また、第1フレームで格納した階層データは以
降の処理で開放してはならないことを表す情報をも、補
助情報の中に含まれている。
【0100】以上のように、本実施例によれば、アナロ
グの音声入力信号を16ビットのディジタル信号に変換
するAD変換器と、AD変換器の16ビットのデジタル
信号を、第1の階層データから最大第Nの階層データに
符号化する、階層符号化器と、所定の時間長を1フレー
ムとして、該1フレーム分の時間長が経過する毎に値を
1インクリメントすることによって現在のフレーム数を
算出するフレームカウンタと、上記第1の階層データか
ら第Nの階層データまでの任意の階層の階層データを1
フレーム分記録できる第1のデータ格納領域から、それ
ぞれ同様の条件を満たす第Nのデータ格納領域までのN
個のデータ格納領域と、上記N個のデータ格納領域がそ
れぞれ格納している階層データの属性を表す補助情報を
格納する補助情報格納領域とを有する固体メモリと、上
記N個のデータ格納領域のうち、開放されているデータ
格納領域の個数と同一かそれ以下の階層の個数の階層デ
ータを、少なくとも上記第1の階層データを含むという
条件を満たしながら、任意に選択し、該選択された各階
層の階層データをそれぞれ、上記開放されている各デー
タ格納領域に格納し、各データ格納領域が、何れのフレ
ームの何れの階層データを格納しているかを表す補助情
報を上記補助情報格納領域に格納し、さらに特定の時間
フレームに対し、該時間フレームにデータが書き込まれ
たデータ格納領域は、以後の処理で開放してはならない
ことをも補助情報として、上記補助情報格納領域に格納
する機能をも有し、もし開放されているデータ格納領域
が存在しない場合には記録状態を停止する書き込み制御
器と、上記フレームカウンタの値が更新される毎に、上
記書き込み制御器から上記補助情報を受取り、上記開放
を禁止した時間フレームのデータが格納されているデー
タ格納領域以外の、複数個のデータ格納領域を占有して
いる、任意の時間フレームのデータが格納されているデ
ータ格納領域を選択し、その中の、第1の階層データが
格納されているデータ格納領域以外の、少なくとも1個
以上のデータ格納領域を開放し、いずれのデータ格納領
域を開放したかを示すデータを上記書き込み制御器に送
出するメモリ開放器とを備え、上記フレームカウンタの
値が更新される毎に、開放することが許されている階層
データのうち、少なくとも上記第1の階層データは保持
したまま、それ以外の任意の階層の階層データの一部、
あるいは全部のデータ領域を開放し、該開放された領域
に新たに、少なくとも上記第1の階層データを含む、N
個以下の任意の階層の個数の階層データを格納すること
により、効率よく録音時間の延長を行うことができ、し
かも、最も重要な符号化データであるところの第1の階
層データは必ず保持されているので、復号する際、大き
な品質の劣化を防ぐことができることとなる。さらに、
特定の時間フレームについては、格納した階層データを
保持し続けることができるので、例えば、第1フレーム
のデータは、高い品質を維持し続けるというようなこと
が可能となる。
【0101】以下、本発明の第7の実施例のデジタル信
号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0102】図40は本発明の第7の実施例におけるデ
ジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図
40において、71はAD変換器、72は階層符号化
器、76はフレームカウンタ、73は固体メモリ、74
はメモリ開放器、であり、第6の実施例で示したものと
同様のものである。
【0103】第6の実施例と異なるのは、デジタル信号
を符号化する第4の符号化器77を設けた点と、書き込
み制御器75は、第6に実施例における書き込み制御器
の機能に加え、特定の時間フレームに対し、該時間フレ
ームにデータが書き込まれたデータ格納領域は、以後の
処理で開放してはならないことを補助情報として、上記
補助情報格納領域に格納する機能をも有した書き込み制
御器75であり、該時間フレームにおいては、上記第4
の符号化器を用いて符号化したデータを上記データ格納
領域に格納する書き込み制御器であるところである。
【0104】図41は図40に示した第4の符号器77
の構成を示すブロック図である。図41において、78
はAD変換器71の出力を受けて、1サンプル当たり4
ビットで符号化する符号化器である。一般的に、階層符
号化された符号化データの最上位4ビットを用いた圧縮
符号化よりも、あらかじめ、1サンプル当たり4ビット
で符号化すると限定して符号化した符号化データを用い
た圧縮符号化の方が、符号化の品質はよい。ここで用い
る符号化器78は、そのような符号化器である。
【0105】図42は、データ記録中にはじめて、フレ
ームカウンタの値が更新される直前のデータ格納領域の
状態を示す図、図43は、データ記録中にはじめて、フ
レームカウンタの値が更新される直前の補助情報の内容
を示す図である。図44は、データ記録中、フレームカ
ウンタの値が2度目に更新される直前ののデータ格納領
域の状態を示す図、図45は、データ記録中、フレーム
カウンタの値が2度目に更新される直前のの補助情報の
内容を示す図である。図46は、データ記録終了時のデ
ータ格納領域の状態を示す図、図47は、データ記録終
了時の補助情報の内容を示す図である。
【0106】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図40から図47
を用いて説明する。
【0107】図40において、アナログの音声入力信号
がAD変換器71によりディジタル信号に変換され、階
層形符号器72により階層符号化される過程は第6の実
施例の場合と同様である。メモリ開放器74は、記録開
始時に、データ格納領域の全領域を開放する。書き込み
制御器75は、メモリ開放器74から、いずれのデータ
格納領域が開放されているかの情報を受信するので、記
録開始時には、全データ格納領域が開放されていること
を確認し、該開放されている領域の中の第1のデータ格
納領域と第2のデータ格納領域とに、第4の符号化器7
7によって生成された符号化データを書き込む。また、
書き込み制御器75は、該データをどの領域に書き込む
かを表す補助情報を、現フレーム数とともに上記補助情
報格納領域に書き込む。この時、この第1フレームで格
納した階層データは以降の処理で開放してはならないこ
とを表す情報をも上記補助情報格納領域に書き込む。
【0108】ここで、第4の符号化器77を用いて符号
化しても良い理由は、現在データを格納しているデータ
格納領域は、以降の処理で、開放してはならないという
ことを指示することによって、以降の処理で、開放され
ないからである。つまり、この時間フレームで符号化さ
れたデータは、階層符号化を行う必要がないため、あら
かじめビット数が固定の符号化を行い、圧縮符号化の品
質を上げることができる。
【0109】図42は、上記のようにして、第4の符号
化器77で符号化されたデータが格納され、上記フレー
ムカウンタの値が更新される直前の、上記データ格納領
域の様子を表している。図43は、上記のようにして、
第4の符号化器77で符号化されたデータが格納され、
上記フレームカウンタの値が更新される直前の、上記補
助情報の内容を表している。これは、第1のデータ格納
領域と第2のデータ格納領域に第4の符号化器77で符
号化されたデータが格納されていることを示す内容にな
っている。また、該第1フレームで格納したデータは以
降の処理で開放してはならないことを表す情報をも、補
助情報の中に含まれている。以降の処理は、第6の実施
例で示した処理と同様である。
【0110】図44は、データ記録中、フレームカウン
タの値が2度目に更新される直前ののデータ格納領域の
状態を示す図、図45は、データ記録中、フレームカウ
ンタの値が2度目に更新される直前の補助情報の内容を
示す図である。これは、第1のデータ格納領域と第2の
データ格納領域に第4の符号化器77で符号化されたデ
ータが格納されており、第3のデータ格納領域には、第
2フレームの第1階層のデータが格納されており、第4
のデータ格納領域には、第2フレームの第2階層のデー
タが格納されていることを示す内容になっている。ま
た、該第1フレームで格納したデータは以降の処理で開
放してはならないことを表す情報をも、補助情報の中に
含まれている。
【0111】図46は、データ記録終了時のデータ格納
領域の状態を示す図、図47は、データ記録終了時の補
助情報の内容を示す図である。これは、第1のデータ格
納領域と第2のデータ格納領域に第4の符号化器77で
符号化されたデータが格納されており、第3のデータ格
納領域には、第2フレームの第1階層のデータが格納さ
れており、第4のデータ格納領域には、第3フレームの
第1階層のデータが格納されていることを示す内容にな
っている。また、該第1フレームで格納したデータは以
降の処理で開放してはならないことを表す情報をも、補
助情報の中に含まれている。
【0112】以上のように、本実施例によれば、アナロ
グの音声入力信号を16ビットのディジタル信号に変換
するAD変換器と、AD変換器の16ビットのデジタル
信号を、第1の階層データから最大第Nの階層データに
符号化する、階層符号化器と、デジタル信号を符号化す
る第4の符号化器と、所定の時間長を1フレームとし
て、該1フレーム分の時間長が経過する毎に値を1イン
クリメントすることによって現在のフレーム数を算出す
るフレームカウンタと、上記第1の階層データから第N
の階層データまでの任意の階層の階層データを1フレー
ム分記録できる第1のデータ格納領域から、それぞれ同
様の条件を満たす第Nのデータ格納領域までのN個のデ
ータ格納領域と、上記N個のデータ格納領域がそれぞれ
格納している階層データの属性を表す補助情報を格納す
る補助情報格納領域とを有する固体メモリと、上記N個
のデータ格納領域のうち、開放されているデータ格納領
域の個数と同一かそれ以下の階層の個数の階層データ
を、少なくとも上記第1の階層データを含むという条件
を満たしながら、任意に選択し、該選択された各階層の
階層データをそれぞれ、上記開放されている各データ格
納領域に格納し、各データ格納領域が、何れのフレーム
の何れの階層データを格納しているかを表す補助情報を
上記補助情報格納領域に格納し、さらに特定の時間フレ
ームに対し、該時間フレームにおいては、上記第4の符
号化器で符号化したデータデータ格納領域に書き込み、
該データが書き込まれたデータ格納領域は、以後の処理
で開放してはならないことをも補助情報として、上記補
助情報格納領域に格納する機能をも有し、もし開放され
ているデータ格納領域が存在しない場合、記録状態を停
止する、書き込み制御器と、上記フレームカウンタの値
が更新される毎に、上記書き込み制御器から上記補助情
報を受取り、上記開放を禁止した時間フレームのデータ
が格納されているデータ格納領域以外の、複数個のデー
タ格納領域を占有している、任意の時間フレームのデー
タが格納されているデータ格納領域を選択し、その中
の、第1の階層データが格納されているデータ格納領域
以外の、少なくとも1個以上のデータ格納領域を開放
し、いずれのデータ格納領域を開放したかを示すデータ
を上記書き込み制御器に送出するメモリ開放器とを備え
ることにより、効率よく録音時間の延長を行うことがで
き、しかも、最も重要な符号化データであるところの第
1の階層データは必ず保持されているので、復号する
際、大きな品質の劣化を防ぐことができることとなる。
さらに、特定の時間フレームについては、階層符号化器
で符号化するよりも品質の良い符号化器で符号化したデ
ータを保持し続けることができるので、例えば、第1フ
レームのデータは、高い品質を維持し続けるというよう
なことが可能となる。
【0113】以下、本発明の第8の実施例のデジタル信
号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0114】図48は本発明の第8の実施例におけるデ
ジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図
48において、81はAD変換器、82は階層符号化
器、83は固体メモリ、86はフレームカウンタであ
り、第2の実施例で示したものと同様のものである。
【0115】第2の実施例と異なるのは、メモリ開放器
84は、第2の実施例におけるメモリ開放器の機能に加
え、上記データ格納領域を開放する際、先に格納されて
いるデータを保持したまま開放するメモリ開放器であ
り、書き込み制御器85は、第2の実施例における書き
込み制御器の機能に加え、上記開放されたデータ格納領
域の何個のデータを新たに書き換えたかを示すデータを
も、上記補助情報格納領域に格納する書き込み制御器で
あるところである。図49は、データ記録終了時のデー
タ格納領域の状態を示す図、図50は、データ記録終了
時の補助情報の内容を示す図である。
【0116】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図48から図50
を用いて説明する。
【0117】図48において、AD変換器81、階層符
号化器82、固体メモリ83、メモリ開放器84、書き
込み制御器85、フレームカウンタ86、の動作は記録
開始時から、フレームカウンタが2回更新され、メモリ
開放器34が、第4のデータ格納領域を開放するまでの
間は、第2の実施例と同様である。
【0118】書き込み制御器85は、メモリ開放器34
から、いずれのデータ格納領域が開放されているかの情
報を受信するので、第4のデータ格納領域が開放されて
いることを確認し、該開放されている領域に、階層符号
化器82で符号化された第1の階層データを、第4のデ
ータ格納領域に格納する。また、書き込み制御器35
は、該符号化データをどの領域に書き込むかを表す情報
を、現フレーム数とともに上記補助情報格納領域に書き
込む。
【0119】ここで、第1の階層データの量が、第4の
データ格納領域のメモリ容量に達しないうちに記録処理
が終了した場合、書き込み制御器35は、該書き込まれ
た第1の階層データの個数aを上記補助情報格納領域に
書き込み、元々第4のデータ格納領域に格納されていた
データの中で、上記最後の時間フレームの処理で書き換
えられなかったデータの属性をも保持する。上記のよう
に、最後の時間フレームの処理で書き換えられなかった
データの属性を保持することが意味があるのは、メモリ
開放器84は、データ格納領域を開放するとき、以前に
格納されていたデータを保持したまま開放しているから
である。
【0120】図49は、上記のようにして記録状態が終
了した時の上記データ格納領域の様子を表している。図
50は、上記のようにして記録状態が終了した時の上記
補助情報の内容を表している。これは、第1のデータ格
納領域に第1フレームの第1の階層データが格納され、
第2のデータ格納領域に第1フレームの第2の階層デー
タが格納され、第3のデータ格納領域に第2フレームの
第1の階層データが格納され、第4のデータ格納領域に
第3フレームの第1の階層データがa個格納されてお
り、該a個目以降は、第2フレームの第2の階層データ
が格納されていることを示す内容になっている。
【0121】以上のように、本実施例によれば、アナロ
グの音声入力信号を16ビットのディジタル信号に変換
するAD変換器と、AD変換器の16ビットのデジタル
信号を、第1の階層データから最大第Nの階層データに
符号化する、階層符号化器と、デジタル信号を符号化す
る第2の符号化器と、所定の時間長を1フレームとし
て、該1フレーム分の時間長が経過する毎に値を1イン
クリメントすることによって現在のフレーム数を算出す
るフレームカウンタと、上記第1の階層データから第N
の階層データまでの任意の階層の階層データを1フレー
ム分記録できる第1のデータ格納領域から、それぞれ同
様の条件を満たす第Nのデータ格納領域までのN個のデ
ータ格納領域と、上記N個のデータ格納領域がそれぞれ
格納している階層データの属性を表す補助情報を格納す
る補助情報格納領域とを有する固体メモリと、上記フレ
ームカウンタの値が更新される毎に、上記書き込み制御
器から上記補助情報を受取り、複数個のデータ格納領域
を占有している、任意の時間フレームのデータが格納さ
れているデータ格納領域を選択し、その中の、第1の階
層データが格納されているデータ格納領域以外の、少な
くとも1個以上のデータ格納領域を先に格納されている
データを保持したまま開放し、いずれのデータ格納領域
を開放したかを示すデータを上記書き込み制御器に送出
するメモリ開放器と、開放されているデータ格納領域の
個数と同一かそれ以下の階層の個数の階層データを、少
なくとも上記第1の階層データを含むという条件を満た
しながら、複数任意に選択し、該選択された各階層の階
層データをそれぞれ、上記開放されている各データ格納
領域に格納し、各データ格納領域が、何れのフレームの
何れの階層データを何個格納しているかを表す補助情報
を上記補助情報格納領域に格納し、もし開放されている
データ格納領域が存在しない場合には記録状態を停止す
る書き込み制御器とを備え、上記フレームカウンタの値
が更新される毎に、すでに格納された階層データのう
ち、少なくとも上記第1の階層データは保持したまま、
それ以外の任意の階層の階層データの一部、あるいは全
部のデータ領域を、先に格納されているデータを保持し
たまま開放し、該開放された領域に新たに、少なくとも
上記第1の階層データを含む、N個以下の任意の階層の
個数の階層データを格納し、該書き込んだデータ数をも
補助情報として補助情報格納領域に格納することによ
り、効率よく録音時間の延長を行うことができ、しか
も、最も重要な階層データであるところの第1の階層デ
ータは必ず保持されているので、復号する際、大きな品
質の劣化を防ぐことができしかも、記録したデータをむ
だなく保持することができることとなる。
【0122】以下、本発明の第9の実施例のデジタル信
号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0123】図51は本発明の第9の実施例におけるデ
ジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図
51において、91はAD変換器、92は階層符号化
器、93は固体メモリ、96はフレームカウンタ、であ
り、第2の実施例で示したものと同様のものである。
【0124】第2の実施例と異なるのは、書き込み制御
器95において、いずれの階層の階層データを、いずれ
のデータ格納領域に格納するかを選択する方法と、メモ
リ開放器94において、いずれのデータ格納領域を開放
するかを選択する方法は、上記フレームカウントの値に
応じて予め決められており、該方法を表す情報があらか
じめ格納されてるメモリ開放過程規定器97を設け、メ
モリ開放器94は、上記フレームカウンタの値が更新さ
れる毎に、メモリ開放過程規定器97であらかじめ規定
されているデータ格納領域を開放するメモリ開放器であ
り、書き込み制御器95は、メモリ開放過程規定器97
であらかじめ規定されているデータ格納領域に、メモリ
開放過程規定器97であらかじめ規定されている階層デ
ータを格納し、記録処理終了時に記録処理終了時のフレ
ーム数を補助情報として、補助情報格納領域に格納する
書き込み制御器である点である。
【0125】図52はメモリ開放過程規定器97で規定
されている情報の内容を表した図である。ここでは、第
1フレームでは、第1のデータ格納領域から第4のデー
タ格納領域までの4個のデータ格納領域全てを開放し、
第1のデータ格納領域に第1の階層データを格納し、第
2のデータ格納領域に第2の階層データを格納し、第3
のデータ格納領域に第3の階層データを格納し、第4の
データ格納領域に第4の階層データを格納することが規
定されている。
【0126】第2フレームでは、第3のデータ格納領域
から第4のデータ格納領域までの2個のデータ格納領域
を開放し、第3のデータ格納領域に第1の階層データを
格納し、第4のデータ格納領域に第2の階層データを格
納することが規定されている。
【0127】第3フレームでは、第4のデータ格納領域
を開放し、第4のデータ格納領域に第1の階層データを
格納することが規定されている。
【0128】第4フレームでは、第2のデータ格納領域
を開放し、第2のデータ格納領域に第1の階層データを
格納することが規定されている。
【0129】図53は、データ記録中にはじめて、フレ
ームカウンタの値が更新される直前のデータ格納領域の
状態を示す図、図54は、データ記録中、フレームカウ
ンタの値が2度目に更新される直前ののデータ格納領域
の状態を示す図である。図55は、データ記録終了時の
データ格納領域の状態を示す図、図56は、データ記録
終了時の補助情報の内容を示す図である。
【0130】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図51から図56
を用いて説明する。
【0131】図51において、アナログの音声入力信号
がAD変換器91によりディジタル信号に変換され、階
層符号化器92により階層符号化される過程は第2の実
施例の場合と同様である。メモリ開放器94は、図91
に示すされたメモリ開放過程規定器97の指示に従っ
て、記録開始時に、データ格納領域の全領域を開放す
る。書き込み制御器95は、図52に示されたメモリ開
放過程規定器97の指示に従って、第1の階層データを
第1のデータ格納領域に格納し、第2の階層データを第
2のデータ格納領域に格納し、第3の階層データを第3
のデータ格納領域に格納し、第4の階層データを第4の
データ格納領域に格納していく。
【0132】図53は、上記のようにして第1の階層か
ら第4の階層までの階層データが格納され、上記フレー
ムカウンタの値が更新される直前の、上記データ格納領
域の様子を表している。メモリ開放器94は、フレーム
カウンタの値が更新された場合、図52に示すされたメ
モリ開放過程規定器97の指示に従って、第3のデータ
格納領域と、第4のデータ格納領域を開放する。書き込
み制御器95は、図52に示されたメモリ開放過程規定
器97の指示に従って、第1の階層データを第3のデー
タ格納領域に格納し、第2の階層データを第4のデータ
格納領域に格納していく。
【0133】図54は、上記のようにして階層データが
格納され、上記フレームカウンタの値が更新される直前
の、上記データ格納領域の様子を表している。メモリ開
放器94は、フレームカウンタの値がさらに、更新され
た場合、図52に示すされたメモリ開放過程規定器97
の指示に従って、第4のデータ格納領域を開放する。書
き込み制御器95は、図52に示されたメモリ開放過程
規定器97の指示に従って、第1の階層データを第4の
データ格納領域に格納していく。
【0134】図55は、上記のようにして階層データが
格納され、記録処理が終了した場合の上記データ格納領
域の様子を表している。図56は、上記のようにして階
層データが格納され、記録処理が終了した場合の上記補
助情報格納領域の内容を示した図である。ここでは、記
録処理終了時のフレーム数「3」が記録されている。記
録処理終了時のフレーム数が記録されていれば、上記メ
モリ開放過程規定器97を参照することによって、どの
データ格納領域に、どの時間フレームの何階層目の階層
データが格納されているかは、判定できるので、補助情
報としては、記録処理終了時のフレーム数のみで十分で
ある。
【0135】以上のように、本実施例によれば、アナロ
グの音声入力信号を16ビットのディジタル信号に変換
するAD変換器と、AD変換器の16ビットのデジタル
信号を、第1の階層データから最大第Nの階層データに
符号化する、階層符号化器と、所定の時間長を1フレー
ムとして、該1フレーム分の時間長が経過する毎に値を
1インクリメントすることによって現在のフレーム数を
算出するフレームカウンタと、上記第1の階層データか
ら第Nの階層データまでの任意の階層の階層データを1
フレーム分記録できる第1のデータ格納領域から、それ
ぞれ同様の条件を満たす第Nのデータ格納領域までのN
個のデータ格納領域と、上記N個のデータ格納領域がそ
れぞれ格納している階層データの属性を表す補助情報を
格納する補助情報格納領域とを有する固体メモリと、い
ずれの階層の階層データを、いずれのデータ格納領域に
格納するかを選択する方法と、いずれのデータ格納領域
を開放するかを選択する方法は、上記フレームカウント
の値に応じて予め決められており、該方法を表す情報が
あらかじめ格納されてるメモリ開放過程規定器と、上記
フレームカウンタの値が更新される毎に、上記メモリ開
放過程規定器であらかじめ規定されているデータ格納領
域を開放するメモリ開放器と、上記メモリ開放過程規定
器であらかじめ規定されているデータ格納領域に、上記
メモリ開放過程規定器であらかじめ規定されている階層
データを格納し、記録処理終了時に記録処理終了時のフ
レーム数を補助情報として、補助情報格納領域に格納す
る書き込み制御器とを備え、上記フレームカウンタの値
が更新される毎に、上記メモリ開放過程規定器であらか
じめ規定されているデータ格納領域を開放し、上記メモ
リ開放過程規定器であらかじめ規定されているデータ格
納領域に、上記メモリ開放過程規定器であらかじめ規定
されている階層データを格納し、記録処理終了時に記録
処理終了時のフレーム数を補助情報として、補助情報格
納領域に格納することにより、簡単な補助情報を記録す
るだけで、効率よく録音時間の延長を行うことができる
こととなる。
【0136】以下、本発明の第10の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0137】図57は本発明の第10の実施例における
デジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。
図57において、101はアナログの音声入力信号を1
6ビットのディジタル信号に変換するAD変換器、10
2はAD変換器101の16ビットのデジタル信号を、
第1の階層データから最大第Nの階層データに符号化す
る、階層符号化器で、第1の実施例で示したものと同様
のものである。
【0138】103は上記階層符号化器から送出される
データを格納する、メモリ容量が既知であるデータ格納
領域と、符号化時及びデータ格納時の種々の補助情報を
格納する補助情報格領域とを有する固体メモリ、104
は上記データ格納領域のメモリ残量を調べ、残量が予め
設定された値以下になった場合、零フラグを発するメモ
リ残量検査器、105は上記零フラグを受信した場合値
を更新する状態レジスタであり、本実施例では値を1イ
ンクリメントすることによって値を更新する、状態レジ
スタ、106は上記零フラグを受信した場合、上記状態
レジスタの値に応じて、予め決められた領域を開放する
メモリ開放器、107は上記階層符号化器から出力され
る最大N階層の階層データを受けて、上記状態レジスタ
の値に応じて予め決められている階層データを選択し、
データ格納領域の空き領域の中の予め決められている領
域に格納する書き込み制御器、108は、上記状態レジ
スタの値を上記補助情報格領域に格納する補助情報格納
器、109は、上記メモリ開放器が開放する領域と、上
記書き込み制御器が選択する、階層データとデータ格納
領域の空き領域とが、上記状態レジスタの値に応じて予
め規定してある、処理過程規定器である。
【0139】図58は、処理過程規定器109で規定さ
れている情報の内容を表した図である。ここでは、状態
レジスタ105の値が1の場合、メモリ開放器106は
全データ格納領域を開放し、書き込み制御器107は、
第1の階層データをアドレス0000からアドレス0F
FFに、第2の階層データをアドレス1000からアド
レス1FFFに、第3の階層データをアドレス2000
からアドレス2FFFに、第4の階層データをアドレス
3000からアドレス3FFFにそれぞれ格納する事が
規定されている。
【0140】また状態レジスタ105の値が2の場合、
メモリ開放器106はアドレス3000からアドレス3
FFFを開放し、書き込み制御器107は、第1の階層
データをアドレス3000からアドレス37FFに、第
2の階層データをアドレス3800からアドレス3FF
Fに、それぞれ格納する事が規定されている。
【0141】このように状態レジスタ105の値に応じ
て、上記メモリ開放器106が開放する領域と、上記書
き込み制御器107が選択する、階層データとデータ格
納領域の空き領域とが、予め規定してある。
【0142】図59は、状態レジスタ105が2になる
直前の上記データ格納領域の状態を示す図、図60は、
状態レジスタ105が3になる直前の上記データ格納領
域の状態を示す図、図61は、状態レジスタ105が5
になり、状態レジスタ105が6になる前に記録処理が
終了した場合の上記データ格納領域の状態を示す図であ
る。図62は、データ記録終了時の補助情報の内容を示
す図である。
【0143】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図57から図62
を用いて説明する。
【0144】図57において、アナログの音声入力信号
がAD変換器101によりディジタル信号に変換され、
階層符号化器102により階層符号化される過程は第1
の実施例の場合と同様である。メモリ開放器106は、
図58に示された処理過程規定器109の指示に従っ
て、記録開始時にデータ格納領域の全領域を開放する。
書き込み制御器107は、図58に示された処理過程規
定器109の指示に従って、第1の階層データをアドレ
ス0000からアドレス0FFFのデータ格納領域に格
納し、第2の階層データをアドレス1000からアドレ
ス1FFFのデータ格納領域に格納し、第3の階層デー
タをアドレス2000からアドレス2FFFのデータ格
納領域に格納し、第4の階層データをアドレス3000
からアドレス3FFFのデータ格納領域に格納する。
【0145】図59は、上記のようにして第1の階層か
ら第4の階層までの階層データが格納され、メモリ残量
検査器104から上記零フラグが発信される直前の、上
記データ格納領域の様子を表している。メモリ残量検査
器104は、メモリ残量が0になった場合、零フラグを
発信する。ここでメモリ残量を検査する手段としては、
データが書き込まれているアドレスを検査する方法でも
よく、書き込まれたデータ数をカウントするという方法
でもよい。状態レジスタ105は、上記メモリ残量検査
器104から発信される上記零フラグを受信した場合、
値を1インクリメントするので、値は2となる。
【0146】メモリ開放器は、メモリ残量検査器104
から発信される上記零フラグを受信した場合、図58に
示すされた処理過程規定器109の指示に従って、アド
レス3000からアドレス3FFFのデータ格納領域を
開放する。書き込み制御器107は、図58に示された
処理過程規定器109の指示に従って、第1の階層デー
タをアドレス3000からアドレス37FFのデータ格
納領域に、第2の階層データをアドレス3800からア
ドレス3FFFのデータ格納領域に格納していく。
【0147】図60は、上記のようにして第1の階層か
ら第2の階層までの階層データが格納され、メモリ残量
検査器104から上記零フラグが発信される直前の、上
記データ格納領域の様子を表している。メモリ残量検査
器104は、メモリ残量が0になった場合、零フラグを
発信する。ここでメモリ残量を検査する手段としては、
データが書き込まれているアドレスを検査する方法でも
よく、書き込まれたデータ数をカウントするという方法
でもよい。状態レジスタ105は、メモリ残量検査器1
04から発信される上記零フラグを受信した場合、値を
1インクリメントするので、値は3となる。
【0148】以下、同様の処理が繰り返され、状態レジ
スタ105が5になり、状態レジスタ105が6になる
前に記録処理が終了した場合の上記データ格納領域の状
態を示した図が図61である。処理過程規定器109に
規定されているような過程で記録処理が行われ、アドレ
ス0000からアドレス0FFFには、状態レジスタ1
05の値が1であった時間の第1階層のデータが格納さ
れ、以下、アドレス1000からアドレス17FFに
は、状態レジスタ105の値が4であった時間の第1階
層のデータが格納され、アドレス1800からアドレス
1FFFには、上記状態レジスタ105の値が5であっ
た時間の第1階層のデータが格納され、アドレス200
0からアドレス27FFには、状態レジスタ105の値
が3であった時間の第1階層のデータが格納され、アド
レス2800からアドレス2FFFには、状態レジスタ
105の値が3であった時間の第2階層のデータが格納
され、アドレス3000からアドレス37FFには、状
態レジスタ105の値が2であった時間の第1階層のデ
ータが格納され、アドレス3800からアドレス3FF
Fには、上記状態レジスタ105の値が2であった時間
の第2階層のデータが格納されている。図62は、デー
タ記録終了時の補助情報の内容を示す図である。最終の
状態レジスタ105の値のみ記録しておけば、どの領域
にどのようなデータが格納されているかは、確定できる
ので、補助情報としては、最終の上記状態レジスタ10
5の値のみでよい。
【0149】以上のように、本実施例によれば、デジタ
ル信号を、第1の階層データから、第Nの階層データま
での、N階層の階層データに符号化する、階層符号化器
と、上記階層符号化器から送出されるデータを格納す
る、メモリ容量が既知であるデータ格納領域と、符号化
時及びデータ格納時の種々の補助情報を格納する補助情
報格領域とを有する固体メモリと、上記データ格納領域
のメモリ残量を調べ、残量が予め設定された値以下にな
った場合、零フラグを発するメモリ残量検査器と、上記
零フラグを受信した場合1インクリメントされる状態レ
ジスタと、上記零フラグを受信した場合、上記状態レジ
スタの値に応じて予め決められた領域を開放するメモリ
開放器と、上記階層符号化器から出力される最大N階層
の階層データを受けて、上記状態レジスタの値に応じて
予め決められている階層データを選択し、データ格納領
域の空き領域の中の予め決められている領域に格納する
書き込み制御器と、上記状態レジスタの値を上記補助情
報格領域に格納する補助情報格納器と、上記メモリ開放
器が開放する領域と、上記書き込み制御器が選択する、
階層データとデータ格納領域の空き領域とが、上記状態
レジスタの値に応じて予め規定してある処理過程規定器
とを備え、上記零フラグが発信される度に、上記処理過
程規定器であらかじめ規定されているデータ格納領域を
開放し、上記処理過程規定器であらかじめ規定されてい
るデータ格納領域に、上記処理過程規定器であらかじめ
規定されている階層データを格納し、記録処理終了時に
記録処理終了時の上記状態レジスタの値を補助情報とし
て、補助情報格納領域に格納することにより、簡単な構
成で、しかも簡単な補助情報を記録するだけで、効率よ
く録音時間の延長を行うことができることとなる。
【0150】以下、本発明の第11の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0151】図63は本発明の第11の実施例における
デジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。
図63において、111はアナログの音声入力信号を1
6ビットのディジタル信号に変換するAD変換器、11
2はAD変換器111の16ビットのデジタル信号を、
第1の階層データから最大第Nの階層データに符号化す
る、階層符号化器(本実施例ではN=4)、113は上
記階層符号化器から送出されるデータを格納する、メモ
リ容量が既知であるデータ格納領域と、符号化時及びデ
ータ格納時の種々の補助情報を格納する補助情報格領域
とを有する、固体メモリ、114は上記データ格納領域
のメモリ残量を調べ、残量が予め設定された値以下にな
った場合、零フラグを発するメモリ残量検査器で、第1
0の実施例で示したものと同様のものである。
【0152】115は初期値がN(本実施例ではN=
4)であり、上記零フラグを受信した場合値が1デクリ
メントされる、階層数指定レジスタ、116は上記零フ
ラグを受信した場合、上記階層数指定レジスタの値+1
によって示された順位の階層データが格納された領域を
開放するメモリ開放器でり、117は、上記階層符号化
器から出力される最大N階層の階層データを受けて、上
記第1の階層データから、階層数指定レジスタの値によ
って示された順位の階層データまでを選択し、データ格
納領域の空き領域の中の予め決められている領域に格納
する書き込み制御器、118は、上記階層数指定レジス
タの値を上記補助情報格領域に格納する補助情報格納器
である。
【0153】図64は、階層数指定レジスタ115が3
なる直前の上記データ格納領域の状態を示す図、図65
は、階層数指定レジスタ115が2になる直前の上記デ
ータ格納領域の状態を示す図、図66は、階層数指定レ
ジスタ115が1になる直前の上記データ格納領域の状
態を示す図、図67は、データ記録終了時の補助情報の
内容を示す図である。
【0154】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図63から図67
を用いて説明する。
【0155】図63において、アナログの音声入力信号
がAD変換器111によりディジタル信号に変換され、
階層符号化器112により階層符号化される過程は第1
0の実施例の場合と同様である。記録開始時に、階層数
指定レジスタ115の値は4であるので、書き込み制御
器117は、第1の階層データから第4の階層データま
での4階層のデータを、データ格納領域に格納する。本
実施例では、第1の階層データをアドレス0000から
アドレス2FFFのデータ格納領域に格納し、第2の階
層データをアドレス3000からアドレス5FFFのデ
ータ格納領域に格納し、第3の階層データをアドレス6
000からアドレス8FFFのデータ格納領域に格納
し、第4の階層データをアドレス9000からアドレス
BFFFのデータ格納領域に格納することが予め決めら
れていたものとする。
【0156】図64は、上記のようにして第1の階層か
ら第4の階層までの階層データが格納され、メモリ残量
検査器114から上記零フラグが発信される直前の、上
記データ格納領域の様子を表している。メモリ残量検査
器114は、メモリ残量が0になった場合、零フラグを
発信する。ここでメモリ残量を検査する手段としては、
データが書き込まれているアドレスを検査する方法でも
よく、書き込まれたデータ数をカウントするという方法
でもよい。
【0157】階層数指定レジスタ115は、メモリ残量
検査器114から発信される上記零フラグを受信した場
合、値を1デクリメントするので、値は3となる。
【0158】上記メモリ開放器は、メモリ残量検査器1
14から発信される上記零フラグを受信した場合、階層
数指定レジスタ115の値+1で示される階層データが
格納されている領域を開放する。今、階層数指定レジス
タ115の値は3となっているので、第4の階層データ
が格納されている領域を開放こととなり、アドレス90
00からアドレスBFFFのデータ格納領域を開放す
る。
【0159】次に、書き込み制御器117は、階層数指
定レジスタ115の値が3であるので、第1の階層デー
タから第3の階層データまでの3階層のデータを、上記
開放されたデータ格納領域に格納する。本実施例では、
第1の階層データをアドレス9000からアドレス9F
FFのデータ格納領域に格納し、第2の階層データをア
ドレスA000からアドレスAFFFのデータ格納領域
に格納し、第3の階層データをアドレスB000からア
ドレスBFFFのデータ格納領域に格納することが予め
決められていたものとする。
【0160】図65は、上記のようにして第1の階層か
ら第3の階層までの階層データが格納され、メモリ残量
検査器114から上記零フラグが発信される直前の、上
記データ格納領域の様子を表している。メモリ残量検査
器114は、メモリ残量が0になった場合、零フラグを
発信する。ここでメモリ残量を検査する手段としては、
データが書き込まれているアドレスを検査する方法でも
よく、書き込まれたデータ数をカウントするという方法
でもよい。階層数指定レジスタ115は、メモリ残量検
査器114から発信される上記零フラグを受信した場
合、値を1デクリメントするので、値は2となる。上記
メモリ開放器は、メモリ残量検査器114から発信され
る上記零フラグを受信した場合、階層数指定レジスタ1
15の値+1で示される階層データが格納されている領
域を開放する。今、上記階層数指定レジスタ115の値
は2となっているので、第3の階層データが格納されて
いる領域を開放こととなり、アドレス6000からアド
レス8FFFのデータ格納領域と、アドレスB000か
らアドレスBFFFのデータ格納領域とを開放する。
【0161】次に、書き込み制御器117は、階層数指
定レジスタ115の値が2であるので、第1の階層デー
タから第2の階層データまでの2階層のデータを、上記
開放されたデータ格納領域に格納する。本実施例では、
第1の階層データをアドレス6000からアドレス7F
FFのデータ格納領域に格納し、第2の階層データをア
ドレス8000からアドレス8FFFのデータ格納領域
と、アドレスB000からアドレスBFFFのデータ格
納領域とに格納することが予め決められていたものとす
る。
【0162】図66は、上記のようにして第1の階層か
ら第2の階層までの階層データが格納され、メモリ残量
検査器114から上記零フラグが発信される直前の、上
記データ格納領域の様子を表している。メモリ残量検査
器114は、メモリ残量が0になった場合、零フラグを
発信する。ここでメモリ残量を検査する手段としては、
データが書き込まれているアドレスを検査する方法でも
よく、書き込まれたデータ数をカウントするという方法
でもよい。階層数指定レジスタ115は、メモリ残量検
査器114から発信される上記零フラグを受信した場
合、値を1デクリメントするので、値は1となる。
【0163】上記メモリ開放器は、メモリ残量検査器1
14から発信される上記零フラグを受信した場合、階層
数指定レジスタ115の値+1で示される階層データが
格納されている領域を開放する。今、階層数指定レジス
タ115の値は1となっているので、第2の階層データ
が格納されている領域を開放こととなり、アドレス30
00からアドレス5FFFのデータ格納領域と、アドレ
ス8000からアドレス8FFFのデータ格納領域と、
アドレスA000からアドレスBFFFのデータ格納領
域とを開放する。
【0164】次に、書き込み制御器117は、階層数指
定レジスタ115の値が1であるので、第1の階層デー
タを、上記開放されたデータ格納領域に格納する。図6
7は、データ記録終了時の補助情報の内容を示す図であ
る。
【0165】本実施例では、最終の階層数指定レジスタ
115の値のみ記録しておけば、どの領域にどのような
データが格納されているかは確定できるので、補助情報
としては、最終の上記階層数指定レジスタ115の値の
みでよい。例えば、図67では、補助情報は2となって
いるので、図66に示したようなデータの配置になって
いることがわかるのである。
【0166】以上のように、本実施例によれば、デジタ
ル信号を、第1の階層データから第Nの階層データまで
のN階層の階層データに符号化する階層符号化器と、上
記階層符号化器から送出されるデータを格納する、メモ
リ容量が既知であるデータ格納領域と、符号化時及びデ
ータ格納時の種々の補助情報を格納する補助情報格領域
とを有する固体メモリと、上記データ格納領域のメモリ
残量を調べ、残量が予め設定された値以下になった場合
に零フラグを発するメモリ残量検査器と、初期値がNで
あり、上記零フラグを受信した場合1デクリメントされ
る階層数指定レジスタと、上記零フラグを受信した場
合、上記階層数指定レジスタの値+1によって示された
順位の階層データが格納された領域を開放するメモリ開
放器と、上記階層符号化器から出力される最大N階層の
階層データを受けて、上記第1の階層データから、階層
数指定レジスタの値によって示された順位の階層データ
までを選択し、上記データ格納領域の空き領域に格納す
る書き込み制御器と、上記階層数指定レジスタの値を上
記補助情報格領域に格納する補助情報格納器とを備え、
上記零フラグが発信される度に、上記階層数指定レジス
タの値+1の階層データを格納したデータ格納領域を開
放し、上記開放されたデータ格納領域に、第1の階層デ
ータから上記階層数指定レジスタの値で示されるところ
の階層データまでを格納し、記録処理終了時に記録処理
終了時の上記階層数指定レジスタの値を補助情報とし
て、補助情報格納領域に格納することにより、簡単な構
成でしかも簡単な補助情報を記録するだけで、効率よく
録音時間の延長を行うことができることとなる。しか
も、記録時間が延長していくごとに、徐々に記録される
階層数が減っていくので、符号化品質の劣化が急激に発
生しないような記録が行える。
【0167】以下、本発明の第12の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0168】図68は本発明の第12の実施例における
デジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。
図68において、121はアナログの音声入力信号を1
6ビットのディジタル信号に変換するAD変換器、12
2はAD変換器121の16ビットのデジタル信号を、
第1の階層データから最大第Nの階層データに符号化す
る、階層符号化器(本実施例ではN=4)で、第11の
実施例で示したものと同様のものである。123は上記
階層符号化器から送出されるデータを格納する、メモリ
容量が既知である予めM個のサブ領域に分割されている
データ格納領域(本実施例ではM=2)と、符号化時及
びデータ格納時の種々の補助情報を格納する補助情報格
領域とを有する固体メモリ、129は、初期値が1であ
り、値が1からMまでを繰り返しカウントする書き込み
位置指定カウンタ、124は上記データ格納領域の、上
記書き込み位置指定カウンタによって指定されるサブ領
域のメモリ残量を調べ、残量が予め設定された値以下に
なった場合、上記書き込み位置指定カウンタを1インク
リメントし、零フラグを発するメモリ残量検査器であ
る。また、125は初期値がN(本実施例ではN=4)
であり、上記零フラグを受信した時、上記書き込み位置
指定カウンタの値が1なら、値が1デクリメントされる
階層数指定レジスタ、126は上記零フラグを受信した
場合、上記書き込み位置指定カウンタの値によって示さ
れたサブ領域内の、上記階層数指定レジスタの値+1に
よって示された順位の階層データが格納された領域を開
放するメモリ開放器であり、127は、上記階層符号化
器から出力される最大N階層の階層データを受けて、上
記第1の階層データから、階層数指定レジスタの値によ
って示された順位の階層データまでを選択し、上記書き
込み位置指定カウンタの値によって示されたサブ領域内
の空き領域に格納する書き込み制御器、128は上記階
層数指定レジスタの値と、上記書き込み位置指定カウン
タの値とを格納する補助情報格納器である。
【0169】図69は、領域が2個のサブ領域に予め分
割されている、上記データ格納領域の状態を示す図、図
70は、書き込み位置指定カウンタ129の値が最初に
2なる直前の上記データ格納領域の状態を示す図、図7
1は、階層数指定レジスタ125が3なる直前、つまり
書き込み位置指定カウンタ129の値が最初に1にもど
る直前の、上記データ格納領域の状態を示す図である。
【0170】図72は、書き込み位置指定カウンタ12
9の値が再び2なる直前の上記データ格納領域の状態を
示す図、図73は、階層数指定レジスタ125が2なる
直前、つまり書き込み位置指定カウンタ129の値が再
び1にもどる直前の、上記データ格納領域の状態を示す
図、図74は、データ記録終了時の補助情報の内容を示
す図である。
【0171】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図68から図74
を用いて説明する。データ格納領域は、図69に示すよ
うに、領域が2個のサブ領域に予め分割されている。
【0172】図68において、アナログの音声入力信号
がAD変換器121によりディジタル信号に変換され、
階層符号化器122により階層符号化される過程は第1
1の実施例の場合と同様である。書き込み制御器127
は、記録開始時に、上記階層数指定レジスタ125の値
は4であり、書き込み位置指定カウンタ129の値は1
であるので、第1の階層データから第4の階層データま
での4階層のデータを、データ格納領域の第1サブ領域
に格納する。本実施例では、第1の階層データをアドレ
ス0000からアドレス17FFのデータ格納領域に格
納し、第2の階層データをアドレス1800からアドレ
ス2FFFのデータ格納領域に格納し、第3の階層デー
タをアドレス3000からアドレス47FFのデータ格
納領域に格納し、第4の階層データをアドレス4800
からアドレス5FFFのデータ格納領域に格納すること
が予め決められていたものとする。
【0173】図70は、上記のようにして第1の階層か
ら第4の階層までの階層データが格納され、メモリ残量
検査器124から上記零フラグが発信される直前の、上
記データ格納領域の様子を表している。メモリ残量検査
器124は、メモリ残量が0になった場合、零フラグを
発信する。ここでメモリ残量を検査する手段としては、
データが書き込まれているアドレスを検査する方法でも
よく、書き込まれたデータ数をカウントするという方法
でもよい。
【0174】書き込み位置指定カウンタ129は、メモ
リ残量検査器124から発信される上記零フラグを受信
した場合、値を1インクリメントするので、値は2とな
る。階層数指定レジスタ125は、メモリ残量検査器1
24から発信される上記零フラグを受信した場合、現在
書き込み位置指定カウンタ129の値は2であるので、
値はデクリメントされないので、値は4のままである。
【0175】上記メモリ開放器は、メモリ残量検査器1
24から発信される上記零フラグを受信した場合、書き
込み位置指定カウンタ129の値で示されるサブ領域
の、階層数指定レジスタ115の値+1で示される階層
データが格納されている領域を開放しようとするが、今
まだデータは何も格納されていないので、何も処理しな
い。
【0176】書き込み制御器127は、階層数指定レジ
スタ125の値は4であり、書き込み位置指定カウンタ
129の値は2であるので、第1の階層データから第4
の階層データまでの4階層のデータを、データ格納領域
の第2サブ領域に格納する。
【0177】本実施例では、第1の階層データをアドレ
ス6000からアドレス77FFのデータ格納領域に格
納し、第2の階層データをアドレス7800からアドレ
ス8FFFのデータ格納領域に格納し、第3の階層デー
タをアドレス9000からアドレスA7FFのデータ格
納領域に格納し、第4の階層データをアドレスA800
からアドレスBFFFのデータ格納領域に格納すること
が予め決められていたものとする。
【0178】図71は、上記のようにして第1の階層か
ら第4の階層までの階層データが格納され、メモリ残量
検査器124から上記零フラグが発信される直前の、上
記データ格納領域の様子を表している。メモリ残量検査
器124は、メモリ残量が0になった場合、零フラグを
発信する。ここでメモリ残量を検査する手段としては、
データが書き込まれているアドレスを検査する方法でも
よく、書き込まれたデータ数をカウントするという方法
でもよい。書き込み位置指定カウンタ129は、メモリ
残量検査器124から発信される上記零フラグを受信し
た場合、値を1インクリメントするので、値は1に戻
る。階層数指定レジスタ125は、メモリ残量検査器1
24から発信される上記零フラグを受信した場合、現在
上記書き込み位置指定カウンタ129の値は1であるの
で、値は1デクリメントされるので、値は3となる。
【0179】上記メモリ開放器は、メモリ残量検査器1
24から発信される上記零フラグを受信した場合、階層
数指定レジスタ125の値は3となっており、書き込み
位置指定カウンタ129の値は1となっているので、第
1サブ領域の、第4の階層データが格納されている領域
を開放することとなり、アドレス4800からアドレス
5FFFのデータ格納領域を開放する。
【0180】書き込み制御器127は、階層数指定レジ
スタ125の値は3であり、書き込み位置指定カウンタ
129の値は1であるので、第1の階層データから第3
の階層データまでの3階層のデータを、データ格納領域
の第1サブ領域にの空き領域に格納する。
【0181】本実施例では、第1の階層データをアドレ
ス4800からアドレス4FFFのデータ格納領域に格
納し、第2の階層データをアドレス5000からアドレ
ス57FFのデータ格納領域に格納し、第3の階層デー
タをアドレス5800からアドレス5FFFのデータ格
納領域に格納することが予め決められていたものとす
る。
【0182】図72は、上記のようにして第1の階層か
ら第3の階層までの階層データが格納され、メモリ残量
検査器124から上記零フラグが発信される直前の、上
記データ格納領域の様子を表している。
【0183】メモリ残量検査器124は、メモリ残量が
0になった場合、零フラグを発信する。ここでメモリ残
量を検査する手段としては、データが書き込まれている
アドレスを検査する方法でもよく、書き込まれたデータ
数をカウントするという方法でもよい。書き込み位置指
定カウンタ129は、メモリ残量検査器124から発信
される上記零フラグを受信した場合、値を1インクリメ
ントするので、値は2になる。階層数指定レジスタ12
5は、メモリ残量検査器124から発信される上記零フ
ラグを受信した場合、現在書き込み位置指定カウンタ1
29の値は1であるので、値デクリメントされず、値は
3のままである。
【0184】上記メモリ開放器は、メモリ残量検査器1
24から発信される上記零フラグを受信した場合、階層
数指定レジスタ125の値は3であり、書き込み位置指
定カウンタ129の値は2となっているので、第2サブ
領域の、第4の階層データが格納されている領域を開放
することとなり、アドレスA800からアドレスBFF
Fのデータ格納領域を開放する。書き込み制御器127
は、階層数指定レジスタ125の値は3であり、書き込
み位置指定カウンタ129の値は2であるので、第1の
階層データから第3の階層データまでの3階層のデータ
を、データ格納領域の第2サブ領域にの空き領域に格納
する。
【0185】本実施例では、第1の階層データをアドレ
スA800からアドレスAFFFのデータ格納領域に格
納し、第2の階層データをアドレスB000からアドレ
スB7FFのデータ格納領域に格納し、第3の階層デー
タをアドレスB800からアドレスBFFFのデータ格
納領域に格納することが予め決められていたものとす
る。
【0186】図73は、上記のようにして第1の階層か
ら第3の階層までの階層データが格納され、メモリ残量
検査器124から上記零フラグが発信される直前の、上
記データ格納領域の様子を表している。つまり、各サブ
領域ごとに、第11の実施例で行ったと同様の、メモリ
の開放及びデータの格納の処理を行う訳である。図74
は、データ記録終了時の補助情報の内容を示す図であ
る。
【0187】本実施例では、最終の階層数指定レジスタ
125の値と書き込み位置指定カウンタ129の値を記
録しておけば、どの領域にどのようなデータが格納され
ているかは確定できるので、補助情報としては、記録処
理終了時の階層数指定レジスタ125と書き込み位置指
定カウンタ129の値のみでよい。
【0188】図74は、階層数指定レジスタ125の値
が2で、書き込み位置指定カウンタ129の値が1の時
に記録処理が終了したことを示している。
【0189】以上のように、本実施例によれば、デジタ
ル信号を、第1の階層データから第Nの階層データまで
のN階層の階層データに符号化する階層符号化器と、上
記階層符号化器から送出されるデータを格納する、メモ
リ容量が既知である予めM個のサブ領域に分割されてい
るデータ格納領域(本実施例ではM=2)と、符号化時
及びデータ格納時の種々の補助情報を格納する補助情報
格領域とを有する固体メモリと、初期値が1であり、値
が1からMまでを繰り返しカウントする書き込み位置指
定カウンタと、上記データ格納領域の、上記書き込み位
置指定カウンタによって指定されるサブ領域のメモリ残
量を調べ、残量が予め設定された値以下になった場合、
上記書き込み位置指定カウンタを1インクリメントし零
フラグを発するメモリ残量検査器と、初期値がN(本実
施例ではN=4)であり、上記零フラグを受信した時、
上記書き込み位置指定カウンタの値が1なら、値が1デ
クリメントされる階層数指定レジスタと、上記零フラグ
を受信した場合、上記書き込み位置指定カウンタの値に
よって示されたサブ領域内の、上記階層数指定レジスタ
の値+1によって示された順位の階層データが格納され
た領域を開放するメモリ開放器と、上記階層符号化器か
ら出力される最大N階層の階層データを受けて、上記第
1の階層データから、階層数指定レジスタの値によって
示された順位の階層データまでを選択し、上記書き込み
位置指定カウンタの値によって示されたサブ領域内の空
き領域に格納する書き込み制御器と、上記階層数指定レ
ジスタの値と、上記書き込み位置指定カウンタの値とを
格納する補助情報格納器とを備え、上記零フラグが発信
される度に、上記書き込み位置指定カウンタの値で示さ
れたサブ領域内の上記階層数指定レジスタの値+1の階
層データを格納したデータ格納領域を開放し、上記開放
されたデータ格納領域に、第1の階層データから上記階
層数指定レジスタの値で示されるところの階層データま
でを格納し、記録処理終了時に記録処理終了時の上記書
き込み位置指定カウンタと上記階層数指定レジスタの値
を補助情報として、補助情報格納領域に格納することに
より、簡単な構成でしかも簡単な補助情報を記録するだ
けで、効率よく録音時間の延長を行うことができること
となる。しかも、記録時間が延長していくごとに、徐々
に記録される階層数が減っていくので、符号化品質の劣
化が急激に発生しないような記録が行える。また、サブ
領域に区切ることによって、メモリ領域を開放すること
により廃棄される、過去に記録したデータを該サブ領域
内に限定できるので、一度に大量のデータを廃棄せずに
済み、効率的なメモリの使用がおこなえることとなる。
【0190】以下、本発明の第13の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0191】図75は本発明の第13の実施例における
デジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。
図75において、131はアナログの音声入力信号を1
6ビットのディジタル信号に変換するAD変換器、13
2はAD変換器131の16ビットのデジタル信号を、
第1の階層データから最大第Nの階層データに符号化す
る、階層符号化器(本実施例ではN=4)、133は上
記階層符号化器から送出されるデータを格納する、メモ
リ容量が既知であるデータ格納領域と、符号化時及びデ
ータ格納時の種々の補助情報を格納する補助情報格領域
とを有する固体メモリ、134は上記データ格納領域の
メモリ残量を調べ、残量が予め設定された値以下になっ
た場合、零フラグを発するメモリ残量検査器、135は
初期値がN(本実施例ではN=4)であり、上記零フラ
グを受信した場合1デクリメントされる、階層数指定レ
ジスタ、137は、上記階層符号化器から出力される最
大N階層の階層データを受けて、上記第1の階層データ
から、階層数指定レジスタの値によって示された順位の
階層データまでを選択し、データ格納領域の空き領域の
中の予め決められている領域に格納する書き込み制御
器、138は、上記階層数指定レジスタの値を上記補助
情報格領域に格納する補助情報格納器で、第11の実施
例で示したものと同様のものである。
【0192】136は、上記零フラグを受信した場合、
上記階層数指定レジスタの値+1によって示された順位
の階層データが格納された領域を開放するメモリ開放器
であるが、上記階層数指定レジスタの値が予め設定され
た値L(本実施例ではLは1)になった場合は、処理を
中止するメモリ開放器である。図76は、データ記録終
了時の上記データ格納領域の状態を示す図である。
【0193】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図75及び図76
を用いて説明する。
【0194】図75において、AD変換器131、階層
符号化器132、固体メモリ133、メモリ残量検査器
134、階層数指定レジスタ135、メモリ開放器13
6、書き込み制御器137、の動作は、上記階層数指定
レジスタの値が1となるまでは、第11の実施例と同様
である。
【0195】上記階層数指定レジスタの値が1となった
時、メモリ開放器136は処理を中止するので、データ
格納領域は図76に示した様な状態で、データの記録処
理は終了することとなる。つまり、第2の階層データが
格納された領域は開放せず、保持したままデータの記録
処理は終了することとなる。
【0196】以上のように、本実施例によれば、デジタ
ル信号を、第1の階層データから第Nの階層データまで
のN階層の階層データに符号化する階層符号化器と、上
記階層符号化器から送出されるデータを格納する、メモ
リ容量が既知であるデータ格納領域と、符号化時及びデ
ータ格納時の種々の補助情報を格納する補助情報格領域
とを有する固体メモリと、上記データ格納領域のメモリ
残量を調べ、残量が予め設定された値以下になった場
合、零フラグを発するメモリ残量検査器と、初期値がN
であり、上記零フラグを受信した場合1デクリメントさ
れる、階層数指定レジスタと、上記零フラグを受信した
場合、上記階層数指定レジスタの値が予め設定された値
L(本実施例ではLは1)になった場合は処理を中止
し、そうでなければ、上記階層数指定レジスタの値+1
によって示された順位の階層データが格納された領域を
開放するメモリ開放器と、上記階層符号化器から出力さ
れる最大N階層の階層データを受けて、上記第1の階層
データから、階層数指定レジスタの値によって示された
順位の階層データまでを選択し、上記データ格納領域の
空き領域に格納する書き込み制御器と、上記階層数指定
レジスタの値を上記補助情報格領域に格納する補助情報
格納器とを備え、上記零フラグが発信される度に、上記
階層数指定レジスタの値を調べ、上記階層数指定レジス
タの値が予め設定された値L(本実施例ではLは1)に
なった場合は、処理を中止し、そうでなければ、上記階
層数指定レジスタの値+1の階層データを格納したデー
タ格納領域を開放し、上記開放されたデータ格納領域
に、第1の階層データから上記階層数指定レジスタの値
で示されるところの階層データまでを格納し、記録処理
終了時に記録処理終了時の上記階層数指定レジスタの値
を補助情報として、補助情報格納領域に格納することに
より、簡単な構成でしかも簡単な補助情報を記録するだ
けで、効率よく録音時間の延長を行うことができること
となる。しかも、記録時間が延長していくごとに、徐々
に記録される階層数が減っていくので、符号化品質の劣
化が急激に発生しないような記録が行える。また、長時
間の記録時間延長による、品質の大幅な劣化を禁止する
ことができる。
【0197】以下、本発明の第14の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0198】図77は本発明の第14の実施例における
デジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。
図77において、141はアナログの音声入力信号を1
6ビットのディジタル信号に変換するAD変換器、14
2はAD変換器141の16ビットのデジタル信号を、
第1の階層データから最大第Nの階層データに符号化す
る、階層符号化器(本実施例ではN=4)、143は上
記階層符号化器から送出されるデータを格納する、メモ
リ容量が既知であるデータ格納領域と、符号化時及びデ
ータ格納時の種々の補助情報を格納する補助情報格領域
とを有する固体メモリ、144は上記データ格納領域の
メモリ残量を調べ、残量が予め設定された値以下になっ
た場合、零フラグを発するメモリ残量検査器、145は
初期値がN(本実施例ではN=4)であり、上記零フラ
グを受信した場合1デクリメントされる、階層数指定レ
ジスタ、148は、上記階層数指定レジスタの値を上記
補助情報格領域に格納する補助情報格納器で、第11の
実施例で示したものと同様のものである。
【0199】149はデジタル信号を符号化する第5の
符号化器、147は、上記階層符号化器から出力される
最大N階層の階層データを受けて、上記第1の階層デー
タから、階層数指定レジスタの値によって示された順位
の階層データまでを選択し、データ格納領域の空き領域
の中の予め決められている領域に格納する書き込み制御
器であるが、上記階層数指定レジスタの値が、予め与え
られた数P(本実施例ではP=2)になった場合、第5
の符号化器149で入力のデジタル信号を符号化し、上
記データ格納領域の空き領域に格納する書き込み制御
器、146は、上記零フラグを受信した場合、上記階層
数指定レジスタの値+1によって示された順位の階層デ
ータが格納された領域を開放するメモリ開放器である
が、上記階層数指定レジスタの値が予め設定された値P
(本実施例ではP=2)より小さくなった場合は、処理
を中止するメモリ開放器である。
【0200】図78は図77に示した第5の符号器14
9の構成を示すブロック図である。図78において、1
50はAD変換器141の出力を受けて、1サンプル当
たり4ビットで符号化する符号化器である。一般的に、
階層符号化された符号化データの上位4ビットを用いた
圧縮符号化よりも、あらかじめ、1サンプル当たり4ビ
ットで符号化すると限定して符号化した符号化データの
方が、符号化の品質はよい。ここで用いる符号化器15
0は、そのような符号化器である。図79は、データ記
録終了時の上記データ格納領域の状態を示す図である。
【0201】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図77及び図79
を用いて説明する。
【0202】図77において、AD変換器141、階層
符号化器142、固体メモリ143、メモリ残量検査器
144、階層数指定レジスタ145、メモリ開放器14
6、書き込み制御器147の動作は、上記階層数指定レ
ジスタの値が2となり、メモリ開放器146によって、
第3の階層データが格納されている領域を開放するまで
は、第11の実施例と同様である。
【0203】階層数指定レジスタの値が2となり、メモ
リ開放器146によって、第3の階層データが格納され
ている領域を開放した後は、書き込み制御器147は、
データ格納領域の空き領域に、第5の符号化器149で
符号化したデータを格納していく。そのようにして、第
5の符号化器で149符号化したデータを格納してい
き、メモリ残量検査器144によって、上記零フラグが
発信された場合、階層数指定レジスタ145の値が1と
なり、メモリ開放器146は処理を中止するので、デー
タ格納領域は図79に示した様な状態で、データの記録
処理は終了することとなる。つまり、第5の符号化器1
49で符号化されたデータを書き込んだ後は、いずれの
データ格納領域も開放しないわけである。
【0204】以上のように、本実施例によれば、デジタ
ル信号を、第1の階層データから第Nの階層データまで
のN階層の階層データに符号化する階層符号化器と、デ
ジタル信号を符号化する第5の符号化器と、上記階層符
号化器から送出されるデータを格納する、メモリ容量が
既知であるデータ格納領域と、符号化時及びデータ格納
時の種々の補助情報を格納する補助情報格領域とを有す
る固体メモリと、上記データ格納領域のメモリ残量を調
べ、残量が予め設定された値以下になった場合、零フラ
グを発するメモリ残量検査器と、初期値がNであり、上
記零フラグを受信した場合1デクリメントされる階層数
指定レジスタと、上記零フラグを受信した場合、上記階
層数指定レジスタの値が予め設定された値P(本実施例
ではPは2)を下回った場合は処理を中止し、そうでな
ければ、上記階層数指定レジスタの値+1によって示さ
れた順位の階層データが格納された領域を開放するメモ
リ開放器と、上記階層符号化器から出力される最大N階
層の階層データを受けて、上記階層数指定レジスタの値
が、予め与えられた数P(本実施例ではP=2)になっ
た場合、上記第5の符号化器で入力のデジタル信号を符
号化し、上記データ格納領域の空き領域に格納し、そう
でない場合は、上記第1の階層データから、階層数指定
レジスタの値によって示された順位の階層データまでを
選択し、上記データ格納領域の空き領域に格納する書き
込み制御器と、上記階層数指定レジスタの値を上記補助
情報格領域に格納する補助情報格納器とを備え、上記零
フラグが発信される度に、上記階層数指定レジスタの値
を調べ、上記階層数指定レジスタの値が予め設定された
値P(本実施例ではPは2)を下回った場合は、処理を
中止し、そうでなければ、上記階層数指定レジスタの値
+1の階層データを格納したデータ格納領域を開放し、
上記開放されたデータ格納領域に、上記階層数指定レジ
スタの値が予め設定された値Pの場合は、上記第5の符
号化器で符号化したデータを格納し、そうでない場合
は、第1の階層データから上記階層数指定レジスタの値
で示されるところの階層データまでを格納し、記録処理
終了時に記録処理終了時の上記階層数指定レジスタの値
を補助情報として、補助情報格納領域に格納することに
より、簡単な構成でしかも簡単な補助情報を記録するだ
けで、効率よく録音時間の延長を行うことができること
となる。しかも、記録時間が延長していくごとに、徐々
に記録される階層数が減っていくので、符号化品質の劣
化が急激に発生しないような記録が行える。しかも、長
時間の記録時間延長による、品質の大幅な劣化を禁止す
ることができる。また、符号化ビット数が小さくなって
からの符号化は、階層符号化による符号化よりも、品質
の良い符号化が行えることとなる。
【0205】以下、本発明の第15の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0206】図80は本発明の第15の実施例における
デジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。
図80において、151はAD変換器、153は固体メ
モリ、154はメモリ残量検査器、155は階層数指定
レジスタ、156はメモリ開放器、157は書き込み制
御器、158は補助情報格納器で、第11の実施例で示
したものと同様のものである。
【0207】152は、AD変換器151の16ビット
のデジタル信号を、第1の階層データから最大第Nの階
層データに符号化する階層符号化器であるが、次の点に
おいて、第11の実施例における階層符号化器と異な
る。
【0208】図81は図80に示した階層符号化器15
1の構成を示すブロック図である。図81において、1
81はAD変換器151の出力を受けて周波数帯域を0
〜2kHz、2〜4kHz、4〜6kHzおよび6〜8
kHzの4つの帯域に分割する帯域分割器、182は帯
域分割器181から0〜2kHz帯域の信号を受けて2
ビット信号S1に量子化する第1の量子化器、同じく1
83は帯域分割器181から2〜4kHz帯域の信号を
受けて2ビット信号S2に量子化する第2の量子化器、
同じく184は帯域分割器181から4〜6kHz帯域
の信号を受けて2ビット信号S3に量子化する第3の量
子化器、同じく185は帯域分割器181から6〜8k
Hz帯域の信号を受けて2ビット信号S4に量子化する
第4の量子化器であり、これらは図2で示したものと同
様のものである。186は、上記S1からS4の4つの
信号を受けて、それらを第1の階層データから、第4の
階層データまでのいずれの階層に割り当てるかを、適応
的に変更する階層割当器である。
【0209】本実施例では、帯域分割器181から出力
される各周波数帯域の信号を受けて、所定の時間単位毎
に区切り、該時間単位毎に、各周波数帯域の信号のエネ
ルギーを求め、該エネルギーの最も大きいものを第1の
階層データとし、以下大きい順に第2の階層データ、第
3の階層データ、第4の階層データとしている。これ
は、エネルギーの最も大きい帯域の情報を、最も重要度
の高いデータでべき第1の階層データに割り当て、以下
エネルギーの大きい順に、重要度が高いと考え、第2の
階層データ、第3の階層データ、第4の階層データとし
ているのである。ここで、上記のような階層順位を与え
る方法としては、各周波数帯域の信号のエネルギーの順
に階層順位を与えるのではなく、例えば、各周波数帯域
の信号の振幅の最大値の順に階層順位を与えともよい
し、その他、信号の性質を表す種々のパラメータを用い
てもよい。
【0210】また階層割当器186は、S1からS4を
どのような階層に割り当てたかを示す情報を補助情報と
して、該時間単位毎に、固体メモリ153内の補助情報
格納領域に格納する。図82は、上記補助情報の内容を
示す図である。
【0211】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図80から図82
を用いて説明する。
【0212】図80において、階層数指定レジスタ15
5、メモリ開放器156、書き込み制御器157、メモ
リ残量検査器154を用いて、階層符号化器152で生
成された階層データを、固体メモリ153内のデータ格
納領域に格納していき、さらに、補助情報格納器158
で固体メモリ153内の補助情報格納領域に、記録処理
終了時の階層数指定レジスタ155の値を格納する過程
は、第11の実施例と同様である。
【0213】階層符号化器152内の動作について以下
に述べる。ある時間単位において、図81の帯域分割器
181の出力である、0〜2kHzの信号のエネルギー
が、他の帯域のエネルギーよりも大きく、2〜4kHz
の信号のエネルギーが2番目に大きく、4〜6kHzの
信号のエネルギーが3番目に大きく、6〜8kHzの信
号のエネルギーがいちばん小さい場合、S1が、第1の
階層データに割り当てられ、S2が、第2の階層データ
に割り当てられ、S3が、第3の階層データに割り当て
られ、S4が、第4の階層データに割り当てられる。さ
らに、該割当状況を表す記号「1234」を、固体メモ
リ153内の補助情報格納領域に格納する。記号「12
34」の意味は、4桁目の数字がS1が割り当てられた
階層数「1」を示し、以下3桁目の数字がS2が割り当
てられた階層数「2」を示し、2桁目の数字がS3が割
り当てられた階層数「3」を示し、1桁目の数字がS4
が割り当てられた階層数「4」を示している。図82
は、固体メモリ153内の補助情報格納領域に、上記割
り当て状況を示す記号が格納された様子を示している。
【0214】以上のように、本実施例によれば、デジタ
ル信号を、第1の階層データから第Nの階層データまで
のN階層の階層データに符号化する階層符号化器と、上
記階層符号化器から送出されるデータを格納する、メモ
リ容量が既知であるデータ格納領域と、符号化時及びデ
ータ格納時の種々の補助情報を格納する補助情報格領域
とを有する固体メモリと、上記データ格納領域のメモリ
残量を調べ、残量が予め設定された値以下になった場
合、零フラグを発するメモリ残量検査器と、初期値がN
であり、上記零フラグを受信した場合1デクリメントさ
れる階層数指定レジスタと、上記零フラグを受信した場
合、上記階層数指定レジスタの値+1によって示された
順位の階層データが格納された領域を開放するメモリ開
放器と、上記階層符号化器から出力される最大N階層の
階層データを受けて、上記第1の階層データから、階層
数指定レジスタの値によって示された順位の階層データ
までを選択し、上記データ格納領域の空き領域に格納す
る書き込み制御器と、上記階層数指定レジスタの値を上
記補助情報格領域に格納する補助情報格納器と、上記階
層符号化器の内部に、所定の時間単位毎に入力信号を区
切り、該区切られた時間間隔毎に、階層符号の階層順位
を、該階層符号の重要度に基づいて、適応的に決定する
階層割当器を備え、どの符号をいずれの階層に割り当て
たかを示す情報をも、上記固体メモリ内の補助情報格納
領域に書き込むことにより、所定の時間間隔毎に、階層
信号の重要度に基づいて、各階層順位を割り当てている
ので、記録時間の延長にともなう階層データの廃棄が行
われても、入力される信号の性質に依らず、品質の劣化
の少ない、記録時間が延長が行えることとなる。
【0215】以下、本発明の第16の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0216】図83は本発明の第16の実施例における
デジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。
図83において、161はAD変換器、162は階層符
号化器、163は固体メモリ、164はメモリ残量検査
器、165は階層数指定レジスタ、168は補助情報格
納器で、第11の実施例で示したものと同様のものであ
る。
【0217】167は第11の実施例で示した書き込み
制御器と同様のものであるが、特に、次のような書き込
み処理を行う書き込み制御器である。
【0218】すなわち、階層数指定レジスタ165の値
nに対し、上記データ格納領域内の、一括消去可能な、
開放されている、n個の記憶単位を一塊とし、該一塊内
のn個の記憶単位に、第1の階層データから第nの階層
データまでのn階層のデータを、それぞれ格納し、上記
n個の記憶単位のいずれかの記憶単位のメモリ残量が予
め与えられた値を下回った場合、新たに、一括消去可能
な、開放されている、n個の記憶単位を一塊とし、上記
処理を繰り返す書き込み制御器である。上記処理の一例
を示した図が図84である。図84において例えば、D
1(2)などは、第1の階層データの第2サンプル目の
データを表している。図84においては、上記nは4で
あり、上記一括消去可能な記憶単位とは、1バイトのメ
モリ領域である。つまり、4バイトの領域を一塊とし、
それぞれのバイトに、第1の階層データから第4の階層
データまでの階層データをそれぞれ格納していく。1バ
イトは、8ビットであり、本実施例では、各階層データ
は1サンプルに付き2ビットであるので、各バイトには
それぞれ4サンプルの階層データが格納できる。各バイ
トにそれぞれ4サンプルの階層データを格納したら、開
放されている4バイトを新たに、一塊とし、上記処理を
繰り返していくわけである。
【0219】166は第11の実施例で示したメモリ開
放器と同様のものであるが、特に、次のようなメモリ開
放処理を行うメモリ開放器である。すなわち、階層数指
定レジスタ165の値nに対し、開放するべき階層デー
タが格納された上記一括消去可能な記憶単位を最低n
個、消去することによりメモリを開放する、メモリ開放
器である。上記処理の一例を示した図が、図85であ
る。図85において例えば、D1(2)などは、第1の
階層データの第2サンプル目のデータを表している。図
85においては、上記nは3であり、上記一括消去可能
な記憶単位とは、1バイトのメモリ領域である。第11
の実施例によれば、nは3の場合、つまり、第1の階層
データから第3の階層データまでの3個の階層を書き込
む処理を行う場合、開放するべきメモリ領域は、第4の
階層データが格納されているメモリ領域であるので、図
85の様に、第4の階層データが格納されているバイト
を少なくとも3バイト開放するのである。これは、少な
くとも3バイト開放すれば、上記書き込み制御器は該3
バイトを一塊とし、図84の示したような、データの書
き込み処理が行えるからである。
【0220】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図83から図85
を用いて説明する。
【0221】図83において、階層数指定レジスタ16
5、メモリ開放器166、書き込み制御器167、メモ
リ残量検査器164を用いて、階層符号化器162で生
成された階層データを、固体メモリ163内のデータ格
納領域に格納していき、さらに、補助情報格納器168
で固体メモリ163内の補助情報格納領域に、記録処理
終了時の階層数指定レジスタ165の値を格納する過程
は、第11の実施例と同様であるが、特に書き込み制御
器167は、図84で示した様なデータの書き込み処理
を行う。ここで、一括消去可能な記憶単位は、1バイト
ではなく、1ワードでも良く、1セクタといった記憶単
位でも良い。また、メモリ開放器166、図162で示
した様なデータの開放処理を行う。ここで、一括消去可
能な記憶単位は書き込み制御器167で扱う一括消去可
能な記憶単位と同様のものであればよいので、1ワード
でも良く、1セクタといった記憶単位でも良い。いずれ
にしても、開放するべき階層データが格納されている領
域は、必ず、一括消去可能な記憶単位内に格納されてい
るので、メモリ開放による空き領域確保の処理は、極め
て容易となる。
【0222】以上のように、本実施例によれば、デジタ
ル信号を、第1の階層データから第Nの階層データまで
のN階層の階層データに符号化する階層符号化器と、上
記階層符号化器から送出されるデータを格納する、メモ
リ容量が既知であるデータ格納領域と、符号化時及びデ
ータ格納時の種々の補助情報を格納する補助情報格領域
とを有する固体メモリと、上記データ格納領域のメモリ
残量を調べ、残量が予め設定された値以下になった場
合、零フラグを発するメモリ残量検査器と、初期値がN
であり、上記零フラグを受信した場合1デクリメントさ
れる階層数指定レジスタと、上記零フラグを受信した場
合、上記階層数指定レジスタの値+1によって示された
順位の階層データが格納された領域を開放するメモリ開
放器と、上記階層符号化器から出力される最大N階層の
階層データを受けて、上記第1の階層データから、階層
数指定レジスタの値によって示された順位の階層データ
までを選択し、上記データ格納領域の空き領域に格納す
る書き込み制御器と、上記階層数指定レジスタの値を上
記補助情報格領域に格納する補助情報格納器とを設け、
上記書き込み制御器において、階層数指定レジスタの値
nに対し、上記データ格納領域内の、一括消去可能な開
放されているn個の記憶単位を一塊とし、該一塊内のn
個の記憶単位に、該選択しているn階層のデータをそれ
ぞれ格納し、上記n個の記憶単位のいずれかの記憶単位
のメモリ残量が予め与えられた値を下回った場合、新た
に一括消去可能な、開放されている、n個の記憶単位を
一塊とし、上記処理を繰り返すような書き込み処理を行
い、上記メモリ開放器で、開放するべき階層データが格
納された上記一括消去可能な記憶単位を最低n個開放す
る処理を行うことにより、メモリの開放による空き領域
確保の処理が極めて容易になる。
【0223】以下、本発明の第17の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0224】図86は本発明の第17の実施例における
デジタル信号記録装置の構成を示すブロック図である。
図86において、171はAD変換器、172は階層符
号化器、176はメモリ開放器、173は固体メモリ、
174はメモリ残量検査器、175は階層数指定レジス
タ、178は補助情報格納器で、第16の実施例で示し
たものと同様のものである。
【0225】177は第16の実施例で示した書き込み
制御器と同様のものであるが、特に、次のような書き込
み処理を行う書き込み制御器である。
【0226】すなわち、階層数指定レジスタ175の値
nに対し、上記データ格納領域内の一括消去可能な、開
放されているn個の記憶単位を一塊とし、該一塊内のn
個の記憶単位に、第1の階層データから第nの階層デー
タまでのn階層のデータをそれぞれ格納し、上記n個の
記憶単位のいずれかの記憶単位のメモリ残量が予め与え
られた値を下回った場合、新たに、一括消去可能な、開
放されているn個の記憶単位を一塊とし、上記処理を繰
り返す書き込み制御器であり、しかも該一塊のメモリ領
域が、一連のアドレス空間で指定できるメモリ領域にな
るように上記データ格納領域内のデータを再配置した
後、書き込み処理を行う書き込み制御器である。
【0227】上記処理の一例を示した図が、図87、図
88である。図87において例えば、D1(2)など
は、第1の階層データの第2サンプル目のデータを表し
ている。図87においては上記nは3であり、上記一括
消去可能な記憶単位とは1バイトのメモリ領域である。
つまり、3バイトの領域を一塊とし、それぞれのバイト
に、第1の階層データから第3の階層データまでの階層
データをそれぞれ格納していく。さてここで、上記3バ
イトのメモリ領域は、メモリ開放器176によって開放
されたメモリ領域であり、アドレスがとびとびに存在し
ている。そこで、書き込み制御器177は、上記一塊の
メモリ領域が、一連のアドレス空間で指定できるメモリ
領域になるように上記データ格納領域内のデータを再配
置した後、書き込み処理を行う。その様子を示した図が
図88である。つまり、図88において、第5バイトか
ら第7バイトに格納されたデータを第4バイトから第6
バイトに移し、第9バイトから第11バイトに格納され
たデータを第7バイトから第9バイトに移すことによっ
て、第10バイトから第12バイトの連続したアドレス
空間を書き込み可能な状態とし、該書き込み可能な領域
に13サンプル目と14サンプル目のデータを書き込ん
だ状態を表しているのが図88である。
【0228】以上のように構成されたデジタル信号記録
装置について、以下その動作について図86から図88
を用いて説明する。
【0229】図86において、階層数指定レジスタ17
5、メモリ開放器176、書き込み制御器177、メモ
リ残量検査器174を用いて、階層符号化器172で生
成された階層データを、固体メモリ173内のデータ格
納領域に格納していき、さらに、補助情報格納器178
で固体メモリ173内の補助情報格納領域に、記録処理
終了時の階層数指定レジスタ175の値を格納する過程
は、第16の実施例と同様であるが、特に、書き込み制
御器177は、図87、図88で示した様なデータの書
き込み処理を行う。ここで、一括消去可能な記憶単位
は、1バイトではなく、1ワードでも良く、1セクタと
いった記憶単位でも良い。いずれにしても、データを格
納する前に、時間的に連続したデータが、一連のアドレ
スによって指定できるメモリ領域になるように格納され
るので、データの管理が容易になる。
【0230】以上のように、本実施例によれば、デジタ
ル信号を、第1の階層データから第Nの階層データまで
のN階層の階層データに符号化する階層符号化器と、上
記階層符号化器から送出されるデータを格納する、メモ
リ容量が既知であるデータ格納領域と、符号化時及びデ
ータ格納時の種々の補助情報を格納する補助情報格領域
とを有する固体メモリと、上記データ格納領域のメモリ
残量を調べ、残量が予め設定された値以下になった場
合、零フラグを発するメモリ残量検査器と、初期値がN
であり、上記零フラグを受信した場合1デクリメントさ
れる階層数指定レジスタと、上記零フラグを受信した場
合、上記階層数指定レジスタの値+1によって示された
順位の階層データが格納された領域を開放するメモリ開
放器と、上記階層符号化器から出力される最大N階層の
階層データを受けて、上記第1の階層データから、階層
数指定レジスタの値によって示された順位の階層データ
までを選択し、上記データ格納領域の空き領域に格納す
る書き込み制御器と、上記階層数指定レジスタの値を上
記補助情報格領域に格納する補助情報格納器とを設け、
上記書き込み制御器において、階層数指定レジスタの値
nに対し、上記データ格納領域内の、一括消去可能な、
開放されているn個の記憶単位を一塊とし、しかも該一
塊のメモリ領域が、一連のアドレス空間で指定できるメ
モリ領域になるように上記データ格納領域内のデータを
再配置した後、該選択しているn階層のデータを、それ
ぞれ格納する処理を行い、上記n個の記憶単位のいずれ
かの記憶単位のメモリ残量が予め与えられた値を下回っ
た場合、新たに、一括消去可能な開放されているn個の
記憶単位を一塊とし、上記処理を繰り返すような書き込
み処理を行い、上記メモリ開放器で、開放するべき階層
データが格納された上記一括消去可能な記憶単位を最低
n個開放する処理を行うことにより、時間的に連続した
データが、一連のアドレスによって指定できるメモリ領
域になるように格納されるので、データの管理が容易に
なる。
【0231】以下、本発明の第18の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0232】図89は本発明の第18の実施例のデジタ
ル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図89
において、500はアナログ信号をデジタル信号に変換
するAD変換器、510はAD変換500のデジタル信
号を受けて第1の階層デ−タから第Nの階層デ−タまで
のN個の階層デ−タに符号化する階層符号化器、520
は階層符号化器510から送出されるN個の階層デ−タ
を格納するバッファメモリ群、521はバッファメモリ
群520に包含され第1の階層デ−タを格納する第1の
バッファメモリ、522はバッファメモリ群520に包
含され第2の階層デ−タを格納する第2のバッファメモ
リ、同様に523はバッファメモリ群520に包含され
第Nの階層デ−タを格納する第Nのバッファメモリ、5
30はバッファメモリ群120から送出されるデ−タを
格納するデ−タ格納領域532および該デ−タの符号化
やデ−タ格納に関する補助情報を格納する補助情報格納
領域531とを有する固体メモリ、540はバッファメ
モリ群520に格納されたデ−タ量の総和を算出するデ
−タ量算出器、550はデータ量算出器540によって
求められたデータ量の総和と固体メモリ530内のデー
タ格納領域532の容量とを比較し、その大小関係に基
づいて、固体メモリ530内のデータ格納領域532に
書き込むデータをバッファメモリ群520から選択し、
該デ−タと該デ−タの補助情報とを固体メモリ530の
データ格納領域532および補助情報格納領域531に
それぞれ格納する書き込み制御器である。
【0233】また、aはAD変換器500から送される
デジタル信号、b1、b2、・・・、およびbnはそれ
ぞれ階層符号化器510により階層符号化された第1、
第2、・・・、および第Nの階層デ−タ、c1、c2、
・・・、およびcnはそれぞれ第1のバッファメモリ5
21、第2のバッファメモリ522、・・・、第Nのバ
ッファメモリ523に格納されたデ−タ、d1、d2、
・・・、およびdnはそれぞれ第1のバッファメモリ5
21、第2のバッファメモリ522、・・・、および第
Nのバッファメモリ523に格納されたデ−タ量を示す
信号、eはデ−タ量算出器540から送出されるバッフ
ァメモリ群520に格納されたデ−タ量の総和を示す信
号で、fは書き込み制御器550から固体メモリ530
に送出されるデ−タおよび該デ−タの補助情報で、gは
固体メモリ530から書き込み制御器550に送出され
る固体メモリ内情報で、hは書き込み制御器550から
送出される固体メモリ530の制御信号である。
【0234】さらに、Mb1、Mb2、・・・、および
Mbnはそれぞれ第1のバッファメモリ521、第2の
バッファメモリ522、・・・、および第Nのバッファ
メモリ523のメモリ容量の大きさで、これらは必ずし
も等しいとは限らない。Mbはバッファメモリ群520
のメモリ容量の総和、Mdはバッファメモリ群520に
格納されたデ−タ量の総和で、Mmは固体メモリ530
のデ−タ格納領域532のメモリ容量の大きさである。
図90は図89に示した書き込み制御器550の動作の
流れを示すフロ−図である。
【0235】以上のように構成された第18の実施例の
デジタル信号記録装置について、以下その動作について
図89および図90を用いて説明する。
【0236】AD変換器500はアナログ信号をデジタ
ル信号に変換して階層符号化器510に送出する。階層
符号化器510は、一定サンプル長のデジタル信号aを
受けて階層符号化し、符号化処理が終了すると次の符号
化処理の合間をぬって第1から第Nの階層デ−タb1、
b2、・・・、およびbnをバッファメモリ群520に
一括して送出する。第1のバッファメモリ521は階層
符号化器510から送出された第1の階層デ−タb1を
受けてそのメモリ内に格納する。以下同様に、第2の階
層デ−タb2、・・・、第Nの階層デ−タbnはそれぞ
れ第2のバッファメモリ522、・・・、第Nのバッフ
ァメモリ523に格納される。上記アナログ−デジタル
変換、階層符号化、バッファメモリへのデ−タ格納まで
の一連の処理は記録動作が終了するまで継続して行われ
る。記録動作が終了すると、デ−タ量算出器540はバ
ッファメモリ群520を構成している各バッファメモリ
に格納されたデ−タの積算量を示す情報d1、d2、・
・・、およびdnを受けてバッファメモリ群520に格
納されたデ−タ量の総和Mdを算出し、その信号eを書
き込み制御器550に送出する。書き込み制御器550
は、デ−タ量の総和(Md)を示す信号eを受けるとと
もに、制御信号hを固体メモリ530に送出しデ−タ格
納領域532の容量(Mm)に関する信号gを受けて、
デ−タ量の総和(Md)とデ−タ格納領域532の容量
(Mm)とを比較し、たとえば、図2に示したように、
デ−タ量の総和(Md)がデ−タ格納領域532の容量
(Mm)よりも小さいか或いは等しい場合は制御信号h
により全デ−タおよび該デ−タの補助情報に関する信号
fをそれぞれ固体メモリ530の補助情報格納領域53
1およびデ−タ格納領域532に格納し、逆にデ−タ量
の総和(Md)がデ−タ格納領域532の容量(Mm)
よりも大きい場合は固体メモリ530内のデ−タ格納領
域532に書き込むデ−タをバッファメモリ群520か
ら選択し、制御信号hにより該デ−タおよび該デ−タの
補助情報に関する信号fをそれぞれ固体メモリ530の
補助情報格納領域531およびデ−タ格納領域532に
格納する。すなわち、書き込み制御器550は、デ−タ
量の総和(Md)とデ−タ格納領域532の容量(M
m)との大小関係に基づいて、固体メモリ530のデー
タ格納領域532に書き込むデータをバッファメモリ群
520から選択し、該デ−タと該デ−タの補助情報とを
固体メモリ530のデータ格納領域532および補助情
報格納領域531にそれぞれ格納する。
【0237】以上のように、第18の実施例によれば、
デジタル信号を第1の階層データから第Nの階層デ−タ
までのN個の階層データに符号化する階層符号化器と、
上記第1から第Nの階層データをそれぞれ格納するバッ
ファメモリ群と、上記バッファメモリ群から送出される
データを格納するデータ格納領域および該デ−タの補助
情報を格納する補助情報格納領域とを有する固体メモリ
と、上記バッファメモリ群に格納されたデータ量の総和
を算出するデータ量算出器と、上記データ量算出器によ
って求められたデータ量の総和と上記固体メモリ内のデ
ータ格納領域の容量とを比較し、その大小関係に基づい
て、上記固体メモリ内のデータ格納領域に書き込むデー
タを上記バッファメモリ群から選択し、該デ−タと該デ
−タの補助情報とを上記固体メモリのデータ格納領域お
よび補助情報格納領域にそれぞれ格納する書き込み制御
器とを備えることにより、記録時間が短くなるに従って
品質を重視した記録ができ、記録時間が長くなるに従っ
て時間を重視した記録が可能となる。すなわち、記録時
間に合わせて可能な限りの高品質で一定容量のメモリに
記録することが可能となり、固体メモリの有効活用が図
れることとなる。
【0238】なお、バッファメモリ群のメモリ容量の総
和(Mb)は、少なくとも固体メモリのデ−タ格納領域
のメモリ容量(Mm)よりも大きくすることにより、固
体メモリのデ−タ格納領域内に未使用領域が発生しなく
なるため、さらに固体メモリの有効活用が図れることと
なる。
【0239】また、バッファメモリ群を構成する個々の
バッファメモリのメモリ容量の大きさ(Mb1、Mb
2、・・・、およびMbn)は、階層符号化器において
各階層に割り当てるビット数にそれぞれ比例させること
により冗長度がなくなり、バッファメモリの有効活用が
図れる。
【0240】以下、本発明の第19の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0241】図91は本発明の第19の実施例のデジタ
ル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図91
において、600はアナログ信号をデジタル信号に変換
するAD変換器、610はAD変換600のデジタル信
号を受けて第1の階層デ−タから第Nの階層デ−タまで
のN個の階層デ−タに符号化する階層符号化器、620
は階層符号化器610から送出されるN個の階層デ−タ
を格納するバッファメモリ群、621はバッファメモリ
群620に包含され第1の階層デ−タを格納する第1の
バッファメモリ、622はバッファメモリ群620に包
含され第2の階層デ−タを格納する第2のバッファメモ
リ、同様に623はバッファメモリ群620に包含され
第Nの階層デ−タを格納する第Nのバッファメモリ、6
30はバッファメモリ群620から送出されるデ−タを
格納する複数個(K個)のデ−タ格納領域および該デ−
タの符号化やデ−タ格納に関する補助情報を格納する補
助情報格納領域とを有する固体メモリ、633は固体メ
モリ630内に包含されバッファメモリ群620から送
出されるデ−タを格納する第1のデ−タ格納領域、63
4は固体メモリ630内に包含されバッファメモリ群6
20から送出されるデ−タを格納する第2のデ−タ格納
領域、635は固体メモリ630内に包含されバッファ
メモリ群620から送出されるデ−タを格納する第Jの
デ−タ格納領域、同じく636は固体メモリ630内に
包含されバッファメモリ群620から送出されるデ−タ
を格納する第Kのデ−タ格納領域、631は固体メモリ
630内に包含され符号化やデ−タ格納に関する補助情
報を格納する補助情報格納領域、640はバッファメモ
リ群620に格納されたデ−タ量の総和を算出するデ−
タ量算出器、650は固体メモリ630内のK個のデ−
タ格納領域の中から未使用のデ−タ格納領域を検索する
とともに、データ量算出器640によって求められたデ
ータ量の総和と検索されたデータ格納領域の容量とを比
較し、その大小関係に基づいて、データ格納領域に書き
込むデータをバッファメモリ群620から選択し、該デ
−タと該デ−タの補助情報とを検索されたデータ格納領
域および補助情報格納領域631にそれぞれ格納する書
き込み制御器である。
【0242】また、aはAD変換器600から送される
デジタル信号、b1、b2、・・・、およびbnはそれ
ぞれ階層符号化器610により階層符号化された第1、
第2、・・・、および第Nの階層デ−タ、c1、c2、
・・・、およびcnはそれぞれ第1のバッファメモリ6
21、第2のバッファメモリ622、・・・、第Nのバ
ッファメモリ623に格納されたデ−タ、d1、d2、
・・・、およびdnはそれぞれ第1のバッファメモリ6
21、第2のバッファメモリ622、・・・、および第
Nのバッファメモリ623に格納されたデ−タ量を示す
信号、eはデ−タ量算出器640から送出されるバッフ
ァメモリ群620に格納されたデ−タ量の総和を示す信
号で、fは書き込み制御器650から固体メモリ630
に送出されるデ−タおよび該デ−タの補助情報で、gは
固体メモリ630から書き込み制御器650に送出され
る固体メモリ内情報で、hは書き込み制御器650から
送出される固体メモリ630の制御信号である。さら
に、Mb1、Mb2、・・・、およびMbnはそれぞれ
第1のバッファメモリ621、第2のバッファメモリ6
22、・・・、および第Nのバッファメモリ623のメ
モリ容量の大きさで、これらは必ずしも等しいとは限ら
ない。Mbはバッファメモリ群620のメモリ容量の総
和、Mdはバッファメモリ群620に格納されたデ−タ
量の総和である。Mm1、Mm2、・・・、Mmj、・
・・、およびMmkは固体メモリ630のそれぞれ第1
のデ−タ格納領域633、第2のデ−タ格納領域63
4、・・・、第Jのデ−タ格納領域635、・・・、お
よび第Kのデ−タ格納領域636のメモリ容量の大きさ
である。ここで、K個のデ−タ格納領域のメモリ容量の
最大値をMmmaxとする。図92は図91に示した書
き込み制御器650の動作の流れを示すフロ−図であ
る。
【0243】以上のように構成された第19の実施例の
デジタル信号記録装置について、以下その動作について
図91および図92を用いて説明する。
【0244】AD変換器600、階層符号化器610、
バッファメモリ群620、デ−タ量算出器640につい
ては第18の実施例と同様であるので説明は省略する。
書き込み制御器650は、デ−タ量の総和(Md)を示
す信号eを受けるとともに、制御信号hを固体メモリ6
30に送出して固体メモリ630内のK個のデ−タ格納
領域の中から未使用のデ−タ格納領域を検索する。い
ま、検索された未使用のデ−タ格納領域を第Jのデ−タ
格納領域635とする。書き込み制御器650は、第J
のデ−タ格納領域635の容量(Mmj)に関する信号
gを受けて、デ−タ量の総和(Md)と第Jのデ−タ格
納領域635の容量(Mmj)とを比較し、たとえば、
図191に示したように、デ−タ量の総和(Md)が第
Jのデ−タ格納領域635の容量(Mmj)よりも小さ
いか或いは等しい場合は制御信号hにより全デ−タおよ
び該デ−タの補助情報に関する信号fをそれぞれ固体メ
モリ630の補助情報格納領域631および第Jのデ−
タ格納領域635に格納し、逆にデ−タ量の総和(M
d)が第Jのデ−タ格納領域635の容量(Mmj)よ
りも大きい場合は固体メモリ630内の第Jのデ−タ格
納領域635に書き込むデ−タをバッファメモリ群62
0から選択し、制御信号hにより該デ−タおよび該デ−
タの補助情報に関する信号fをそれぞれ固体メモリ63
0の補助情報格納領域631および第Jの−タ格納領域
635に格納する。すなわち、書き込み制御器650
は、データ量算出器640によって求められたデータ量
の総和(Md)と検索された第Jのデータ格納領域63
5の容量(Mmj)とを比較し、その大小関係に基づい
て、第Jのデータ格納領域データ格納領域635に書き
込むデータをバッファメモリ群620から選択し、該デ
−タと該デ−タの補助情報とを第Jのデータ格納領域6
35および補助情報格納領域631にそれぞれ格納す
る。
【0245】以上のように、第19の実施例によれば、
デジタル信号を第1の階層データから第Nの階層デ−タ
までのN個の階層データに符号化する階層符号化器と、
上記第1から第Nの階層データをそれぞれ格納するバッ
ファメモリ群と、上記バッファメモリ群から送出される
データを格納する複数個のデータ格納領域および該デ−
タの補助情報を格納する補助情報格納領域とを有する固
体メモリと、上記バッファメモリ群に格納されたデータ
量の総和を算出するデータ量算出器と、上記固体メモリ
内のデ−タ格納領域の中から未使用のデ−タ格納領域を
検索するとともに、上記データ量算出器によって求めら
れたデータ量の総和と検索されたデータ格納領域の容量
とを比較し、その大小関係に基づいて、データ格納領域
に書き込むデータを上記バッファメモリ群から選択し、
該デ−タと該デ−タの補助情報とを上記検索されたデー
タ格納領域および上記補助情報格納領域にそれぞれ格納
する書き込み制御器とを備えることにより、複数個の記
録が可能となり、かつ個々の記録単位毎にデ−タ格納領
域の大きさと記録時間とに合わせて可能な限りの高品質
で記録することが可能となり、固体メモリの有効活用が
図れることとなる。また、固体メモリに複数個のデ−タ
格納領域をもたせたことにより、バッファメモリ群のメ
モリ総量に対して固体メモリのデ−タ格納領域のメモリ
総量を大きくすることができ、デジタル信号記録装置全
体としてメモリの配分が適正化され、実用的価値が増す
こととなる。
【0246】なお、固体メモリ630内の複数個のデ−
タ格納領域のメモリ容量を等しくすることにより、固体
メモリ630の構成が簡略化されるとともに、書き込み
制御器650の処理が簡素化されるとになり、実用的価
値が増すこととなる。
【0247】以下、本発明の第20の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0248】図93は本発明の第20の実施例のデジタ
ル信号記録装置の構成を示すブロック図である。第20
の実施例のデジタル信号記録装置は、図91に示した第
19の実施例のデジタル信号記録装置とは書き込み制御
器の動作が異なる。図94は第20の実施例のデジタル
信号記録装置750の書き込み制御器の動作の流れを示
すフロ−図である。
【0249】以上のように構成された第20の実施例の
デジタル信号記録装置について、以下その書き込み制御
器の動作について、図93および図94を用いて説明す
る。
【0250】書き込み制御器750は、デ−タ量の総和
(Md)を示す信号eを受けるとともに、制御信号hを
固体メモリ730に送出して固体メモリ730内のK個
のデ−タ格納領域の中から未使用のデ−タ格納領域を検
索する。デ−タ量の総和(Md)と未使用のデ−タ格納
領域のメモリ容量とを比較し、その大小関係に基づいて
格納すべき未使用のデ−タ格納領域を選択する。いま、
選択された未使用のデ−タ格納領域を第Jのデ−タ格納
領域735とする。書き込み制御器750は、第Jのデ
−タ格納領域735の容量(Mmj)に関する信号gを
受けて、デ−タ量の総和(Md)と第Jのデ−タ格納領
域735の容量(Mmj)とを比較し、デ−タ量の総和
(Md)が第Jのデ−タ格納領域735の容量(Mm
j)よりも小さいか或いは等しい場合は制御信号hによ
り全デ−タおよび該デ−タの補助情報に関する信号fを
それぞれ固体メモリ730の補助情報格納領域731お
よび第Jのデ−タ格納領域735に格納し、逆にデ−タ
量の総和(Md)が第Jのデ−タ格納領域735の容量
(Mmj)よりも大きい場合は固体メモリ730内の第
Jのデ−タ格納領域735に書き込むデ−タをバッファ
メモリ群720から選択し、制御信号hにより該デ−タ
および該デ−タの補助情報に関する信号fをそれぞれ固
体メモリ730の補助情報格納領域731および第Jの
デ−タ格納領域735に格納する。
【0251】以上のように、第20の実施例によれば、
書き込み制御器を、データ量算出器によって求められた
データ量の総和と固体メモリ内の各データ格納領域の容
量とを比較し、その大小関係に基づいて、デ−タ格納領
域を選択するとともに、上記固体メモリ内のデータ格納
領域に書き込むデータをバッファメモリ群から選択し、
該デ−タと該デ−タの補助情報とを上記固体メモリのデ
ータ格納領域および補助情報格納領域にそれぞれ格納す
る書き込み制御器とすることにより、複数個の記録が可
能となり、記録時間に応じてデ−タ格納領域の選択が可
能となり、かつ個々の記録単位毎にデ−タ格納領域の大
きさと記録時間に合わせて可能な限りの高品質で記録す
ることが可能となり、固体メモリの有効活用が図れるこ
ととなる。また、固体メモリに複数個のデ−タ格納領域
をもたせたことにより、バッファメモリ群のメモリ総量
に対して固体メモリのデ−タ格納領域のメモリ総量を大
きくすることができ、デジタル信号記録装置全体として
メモリの配分が適正化され、実用的価値が増すこととな
る。
【0252】なお、固体メモリ内の複数個のデ−タ格納
領域に予め重みづけされた容量をもたせることにより、
記録時間に応じたデ−タ格納領域の選択が可能となるた
め、短時間記録の場合は容量の小さいデ−タ格納領域に
記録し、長時間記録の場合は容量の大きいデ−タ格納領
域に記録することが可能となるため、より高品質で記録
することが可能となり、より固体メモリの有効活用が図
れることとなる。
【0253】また、バッファメモリ群のメモリ容量の総
和(Mb)は少なくとも固体メモリの複数個のデ−タ格
納領域のメモリ容量の最大値(Mmmax)よりも大き
くすることにより、固体メモリの個々のデ−タ格納領域
内に未使用領域が発生しなくなるため、さらに、固体メ
モリの有効活用が図れることとなる。
【0254】さらに、バッファメモリ群を構成する個々
のバッファメモリのメモリ容量の大きさは、階層符号化
器において各階層に割り当てるビット数に比例させるこ
とにより冗長度がなくなり、バッファメモリの有効活用
が図れることとなる。
【0255】以下、本発明の第21の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0256】図95は本発明の第21の実施例のデジタ
ル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図95
において、AD変換器800、階層符号化器810、バ
ッファメモリ群820、第1のバッファメモリ821、
第2のバッファメモリ822、第Nのバッファメモリ8
23、固体メモリ830、補助情報格納領域838、デ
−タ格納領域832、およびデ−タ量算出器840、ま
た各種記号は第1の実施例と同様である。850はバッ
ファメモリ群820に格納されたデ−タ量の総和(M
d)と固体メモリ830内のデータ格納領域832の容
量(Mm)とを比較し、デ−タ量の総和(Md)が固体
メモリ830内のデータ格納領域832の容量(Mm)
よりも小さい場合は、バッファメモリ群820に格納さ
れた全デ−タ(Md)を固体メモリ830内のデ−タ格
納領域832に書き込み、また逆にデ−タ量の総和(M
d)が固体メモリ830内のデ−タ格納領域832の容
量(Mm)よりも大きい場合は、固体メモリ830内の
デ−タ格納領域832の容量相当分のデ−タを予め指定
された方法でバッファメモリ群820から取り出して固
体メモリ830内のデ−タ格納領域832に書き込み、
合わせてどの様なデ−タを格納したかを表す情報を上記
補助情報格納領域838に格納する書き込み制御器であ
る。
【0257】以上のように構成された第21の実施例の
デジタル信号記録装置について、以下その書き込み制御
器850の動作について説明する。
【0258】図96、図97および図98は、デ−タ量
の総和(Md)が固体メモリ830内のデ−タ格納領域
832の容量(Mm)よりも大きい場合に、図95に示
した書き込み制御器850によって行われるデ−タの選
択方法の一例を示す図である。ここでは、説明を簡単に
するために、各階層の量子化ビット数は同じであるとす
る。また、図96、図97、図98に示したように、バ
ッファメモリの数Nは4とし、且つそのメモリ容量の大
きさは同じで、各バッファメモリはメモリ容量mの80
個のブロックから構成されているとする。そして、バッ
ファメモリには、太枠で囲んだ領域まで、すなわち時間
軸方向に7ブロック目まで、デ−タが記録されていると
する。さらに、固体メモリ830のデ−タ格納領域83
2の大きさは16ブロック分(16×m)あるとする。
斜線で示した部分は書き込み制御器850により選択さ
れたデ−タを示している。書き込み制御器850は、デ
−タ量の総和(いまの場合は28×m)が固体メモリ8
30内のデ−タ格納領域832の容量(いまの場合は1
6×m)よりも大きいことを判断すると、固体メモリ8
30のデ−タ格納領域832の容量相当分(16×m)
のデ−タを予め指定された方法でバッファメモリ群82
0から取り出す。
【0259】たとえば、図96は記録開始時のデ−タに
重みをおいてデ−タを取り出しており、図97は記録終
了時のデ−タに重みをおいてデ−タを取り出している。
図98は第1のバッファメモリに格納されたデ−タがそ
の記録に関しては不必要であると判断された場合で、第
1のバッファメモリのデ−タを除外してバッファメモリ
群820からデ−タを取り出している。このように、予
め指定された方法でバッファメモリ群820から取り出
されたデ−タは、固体メモリ830内のデ−タ格納領域
832に書き込まれ、合わせてどの様なデ−タを格納し
たかを表す情報は補助情報格納領域831に書き込まれ
る。
【0260】以上のように、第21の実施例によれば、
書き込み制御器を、デ−タ量の総和と固体メモリ内のデ
ータ格納領域の容量とを比較し、上記デ−タ量の総和が
上記固体メモリ内のデータ格納領域の容量よりも小さい
場合は、バッファメモリ群に格納された全デ−タを上記
固体メモリ内のデ−タ格納領域に書き込み、また逆に上
記デ−タ量の総和が上記固体メモリ内のデ−タ格納領域
の容量よりも大きい場合は、上記固体メモリ内のデ−タ
格納領域の容量相当分のデ−タを予め指定された方法で
上記バッファメモリ群から取り出して上記固体メモリ内
のデ−タ格納領域に書き込み、合わせてどの様なデ−タ
を格納したかを表す情報を上記補助情報格納領域に格納
する書き込み制御器とすることにより、予め希望指定し
た方法によりデ−タに重みづけして、かつ記録時間に合
わせて可能な限りの高品質で一定容量のメモリに記録す
ることが可能となり、固体メモリの有効活用が図れるこ
ととなる。
【0261】以下、本発明の第22の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0262】図99は本発明の第22の実施例のデジタ
ル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図99
において、AD変換器900、階層符号化器910、バ
ッファメモリ群920、第1のバッファメモリ921、
第2のバッファメモリ922、第Nのバッファメモリ9
23、固体メモリ930、補助情報格納領域931、デ
−タ格納領域932、およびデ−タ量算出器940、ま
た各種記号は第1の実施例と同様である。950はバッ
ファメモリ群920に格納されたデ−タ量の総和(M
d)と固体メモリ930内のデータ格納領域932の容
量(Mm)とを比較し、デ−タ量の総和(Md)が固体
メモリ930内のデータ格納領域932の容量(Mm)
よりも小さい場合は、バッファメモリ群920に格納さ
れた全デ−タ(Md)を固体メモリ930内のデ−タ格
納領域932に書き込み、また逆にデ−タ量の総和(M
d)が固体メモリ930内のデ−タ格納領域932の容
量(Mm)よりも大きい場合は、上記固体メモリ930
内のデータ格納領域932の容量相当分のデータをバッ
ファメモリの番号の小さい順に上記バッファメモリ群9
20から取り出して上記固体メモリ930内のデータ格
納領域932に書き込み、合わせてどの様なデ−タを格
納したかを表す情報を上記補助情報格納領域931に格
納する書き込み制御器である。
【0263】以上のように構成された第22の実施例の
デジタル信号記録装置について、以下その書き込み制御
器950の動作について説明する。
【0264】図100は、デ−タ量の総和(Md)が固
体メモリ930内のデ−タ格納領域932の容量(M
m)よりも大きい場合に、図99に示した書き込み制御
器950によって行われるデ−タの選択方法を示す図で
ある。ここでは、説明を簡単にするために、各階層の量
子化化ビット数は同じであるとする。また、図100に
示したように、バッファメモリの数Nは4とし、且つそ
のメモリ容量の大きさは同じで、各バッファメモリはメ
モリ容量mの10個のブロックから構成されているとす
る。そして、バッファメモリには、太枠で囲んだ領域ま
で、すなわち時間軸方向に7ブロック目まで、デ−タが
記録されているとする。さらに、固体メモリ930のデ
−タ格納領域932の大きさは16ブロック分(16×
m)あるとする。図100の斜線で示した部分は書き込
み制御器950により選択されたデ−タを示している。
書き込み制御器950は、デ−タ量の総和(いまの場合
は28×m)が固体メモリ930内のデ−タ格納領域9
32の容量(いまの場合は16×m)よりも大きいこと
を判断すると、固体メモリ930のデ−タ格納領域93
2の容量相当分(16×m)のデ−タをバッファメモリ
の番号の小さい順にバッファメモリ群920から取り出
して固体メモリ930内のデ−タ格納領域932に書き
込み、合わせてどの様なデータを格納したかを表す情報
を補助情報格納領域931に格納する。
【0265】以上のように、第22の実施例によれば、
書き込み制御器を、データ量の総和と固体メモリ内のデ
ータ格納領域の容量とを比較し、上記データ量の総和が
上記固体メモリ内のデータ格納領域の容量よりも小さい
場合、バッファメモリ群に格納された全データを上記固
体メモリ内のデータ格納領域に書き込み、また逆に上記
データ量の総和が上記固体メモリ内のデータ格納領域の
容量よりも大きい場合は、上記固体メモリ内のデータ格
納領域の容量相当分のデータをバッファメモリの番号の
小さい順に上記バッファメモリ群から取り出して上記固
体メモリ内のデータ格納領域に書き込み、合わせてどの
様なデータを格納したかを表す情報を上記補助情報格納
領域に格納する書き込み制御器とすることにより、簡単
な方法で、記録時間に合わせて可能な限りの高品質で一
定容量のメモリに記録することが可能となり、固体メモ
リの有効活用が図れることとなる。
【0266】以下、本発明の第23の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0267】図101は本発明の第23の実施例のデジ
タル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図1
01において、AD変換器1000、階層符号化器10
10、バッファメモリ群1020、第1のバッファメモ
リ1021、第2のバッファメモリ1022、第Nのバ
ッファメモリ1023、固体メモリ1030、補助情報
格納領域1031、デ−タ格納領域1032、およびデ
−タ量算出器1040、また各種記号は第18の実施例
と同様である。入力信号は音声信号である。1050は
バッファメモリ群1020に格納されたデ−タ量の総和
(Md)と固体メモリ1030内のデータ格納領域10
32の容量(Mm)とを比較し、デ−タ量の総和(M
d)が固体メモリ1030内のデータ格納領域1032
の容量(Mm)よりも小さい場合は、バッファメモリ群
1020に格納された全デ−タ(Md)を固体メモリ1
030内のデ−タ格納領域1032に書き込み、また逆
にデ−タ量の総和(Md)が固体メモリ1030内のデ
−タ格納領域1032の容量(Mm)よりも大きい場合
は、N個のバッファメモリ群1020に格納されたデ−
タを検査し、該デ−タに基づいて、元のデジタル信号を
複号した際、聴感覚上不要であるデ−タは排除しなが
ら、固体メモリ1030内のデータ格納領域1032の
容量相当分のデータをバッファメモリ群1020から取
り出して固体メモリ1030内のデータ格納領域103
2に書き込み、合わせてどの様なデ−タを格納したかを
表す情報を補助情報格納領域1031に格納する。
【0268】以上のように構成された第23の実施例の
デジタル信号記録装置について、以下その書き込み制御
器1050の動作について説明する。
【0269】図102は、デ−タ量の総和(Md)が固
体メモリ1030内のデ−タ格納領域1032の容量
(Mm)よりも大きい場合に、101に示した書き込み
制御器1050によって行われるデ−タの選択方法を示
す図である。ここでは、説明を簡単にするために、各階
層の量子化ビット数は同じであるとする。また、図10
2に示したように、バッファメモリの数Nは4とし、且
つそのメモリ容量の大きさは同じで、各バッファメモリ
はメモリ容量mの10個のブロックから構成されている
とする。そして、バッファメモリには、太枠で囲んだ領
域まで、すなわち時間軸方向に7ブロック目まで、デ−
タが記録されているとする。さらに、固体メモリ103
0のデ−タ格納領域132の大きさは16ブロック分
(16×m)あるとする。斜線で示した部分は書き込み
制御器1050により選択されたデ−タを示している。
書き込み制御器1050は、デ−タ量の総和(いまの場
合は28×m)が固体メモリ1030内のデ−タ格納領
域1032の容量(いまの場合は16×m)よりも大き
いことを判断すると、N個のバッファメモリ群1020
に格納されたデ−タを検査し、該デ−タに基づいて、元
のデジタル信号を複号した際、聴感覚上不要であるデ−
タは排除しながら、固体メモリ1030のデ−タ格納領
域1032の容量相当分(16×m)のデ−タをバッフ
ァメモリ群1020から取り出して固体メモリ1030
内のデータ格納領域1032に書き込み、合わせてどの
様なデ−タを格納したかを表す情報を補助情報格納領域
1031に格納する。
【0270】以上のように、第23の実施例によれば、
入力されるデジタル信号は音声信号であり、書き込み制
御器を、データ量の総和と固体メモリ内のデータ格納領
域の容量とを比較し、上記データ量の総和が上記固体メ
モリ内のデータ格納領域の容量より小さい場合は、バッ
ファメモリ群に格納された全データを上記固体メモリ内
のデータ格納領域に書き込み、また逆に上記データ量の
総和が上記固体メモリ内のデータ格納領域の容量より大
きい場合は、上記N個のバッファメモリ群に格納された
データを検査し、該データに基づいて、元のデジタル信
号を復号した際、聴感上不要であるデータは排除しなが
ら、上記N個のバッファメモリ群に格納されたデータを
上記固体メモリ内のデータ格納領域の容量相当分取り出
して、上記固体メモリ内のデータ格納領域に書き込み、
合わせてどの様なデータを格納したかを表す情報を上記
補助情報格納領域に格納する書き込み制御器とすること
により、不要なデ−タが削除でき、固体メモリの有効活
用がさらに図れることとなる。
【0271】以下、本発明の第24の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0272】図103は、本発明の第24の実施例にお
けるデジタル信号記録装置の構成を示すブロック図であ
る。図103において、1100はアナログ信号をデジ
タル信号に変換するAD変換器、1110は、AD変換
器1100の出力であるデジタル信号を第1の階層デー
タから第N階層データまでのN個の階層データに符号化
する階層符号化器、1121は、上記第1の階層データ
が格納される第1のバッファメモリ、1122は、上記
第2の階層データが格納される第2のバッファメモリ、
1123は、上記第Nの階層データが格納されるバッフ
ァメモリ、1120は、第1から第Nまでのバッファメ
モリを全て包含するバッファメモリ群、1130は、上
記バッファメモリ群1120から送出される階層データ
を格納するデータ格納領域1132と、上記階層データ
を復号するときに必要な補助情報を格納する補助情報格
納領域1131を有する固体メモリ、上記階層符号化さ
れた第1から第N階層データを予め設定された方法で選
択し、固体メモリ1130のデータ格納領域1132に
書き込み、上記選択された各階層データの補助情報を補
助情報格納領域1131に書き込む書き込み制御器、1
140は、上記データ格納領域1132のメモリ残量を
逐次検査し、上記データ格納領域1132のメモリ残量
が0になると零フラグを発行するメモリ残量検出器であ
る。
【0273】次に、信号線について説明する。aは、A
D変換器1100から送出されるデジタル信号、b1、
b2、・・・、bnは、階層符号化器1110で階層符
号化された第1、第2、・・・、第N階層データ、c
1、c2、・・・、cnは、第1のバッファメモリ11
21、第2のバッファメモリ1122、・・・、第Nの
バッファメモリ1123に格納されたデータ、kは、上
記データc1、c2、・・・、cnから書き込み制御器
1150によって選択されたデータ、iは、上記書き込
み制御器1150によって選択されたデータkが格納さ
れるデータ格納領域1132におけるアドレス、fは、
上記データkの補助情報、jは、メモリ残量検出器11
40がデータ格納領域1132のメモリ残量が0である
ことを検出すると発行する零フラグを送出する制御ライ
ンである。図1041は、図103に示した書き込み制
御器1150とメモリ残量検出器1140の動作を示す
フロー図である。
【0274】以上のように構成された本発明の第24の
実施例のデジタル信号記録装置について、以下その動作
について、図103、図104を用いて説明する。
【0275】AD変換器1100は、入力信号をデジタ
ル信号に変換して階層符号化器1110に送出する。上
記階層符号化器1110は、一定サンプル長のデジタル
信号aを階層符号化し、符号化処理が終了すると次のサ
ンプルの符号化処理が開始するまでに、第1の階層デー
タb1から第Nの階層データbnはバッファメモリ群1
120に一括して送出され、第1の階層データb1は、
第1のバッファメモリ1121に、第2の階層データb
2は第2のバッファメモリ1122に、同様に第Nの階
層データbnは第Nのバッファメモリ1123に格納さ
れる。上記AD変換、階層符号化、バッファメモリ群へ
の階層データの格納までの一連の処理は記録動作が終了
するまで継続して行われる。記録動作が終了すると、書
き込み制御器1150は、第1のバッファメモリ112
1、第2のバッファメモリ1122、・・・、第Nのバ
ッファメモリ1123に格納されたデータc1、c2、
・・・、cnから予め設定された方法でデータを選択
し、上記選択されたデータkと該データkの補助情報f
と該データkのデータ格納領域1132におけるアドレ
スiをデータ格納領域1132に送出する。上記アドレ
スiは、同時に書き込み制御器1150により、メモリ
残量検出器1140に送出される。メモリ残量検出器1
140には、固体メモリ1130内のデータ格納領域1
132のメモリ容量が予め入力されており、書き込み制
御器1150によって書き込まれたデータkのアドレス
iと上記予め入力されている上記データ格納領域113
2のメモリ容量を読みとることにより、データ格納領域
1132にメモリ未使用領域が存在するかどうかを検出
し、メモリ未使用領域が存在しない場合は零フラグjを
発行し、上記書き込み制御器1150に送出する。零フ
ラグjを受信した上記書き込み制御器1150は、上記
バッファメモリ群1120に格納されているデータの送
出を中止する。
【0276】以上のように、第24の実施例によれば、
デジタル信号を、第1の階層データから第Nの階層デー
タまでのN個の階層データに符号化する階層符号化器
と、上記第1の階層データを格納する第1のバッファメ
モリから上記第Nの階層データを格納する第Nのバッフ
ァメモリまでのN個のバッファメモリ群と、上記N個の
バッファメモリ群から送出されるデータを格納するメモ
リ容量が既知であるデータ格納領域と、該データの補助
情報を格納する補助情報格納領域とを有する固体メモリ
と、上記データ格納領域のメモリ残量を逐次検出し、該
メモリ残量が0になると零フラグを発するメモリ残量検
出器と、上記零フラグを受信するまで、上記N個のバッ
ファメモリ群に格納されたデータを、任意に選択しなが
ら上記固体メモリ内のデータ格納領域に書き込み、どの
様なデータを格納したかを表す情報を上記補助情報格納
領域に格納する書き込み制御器を備えることにより、デ
ータ格納領域のメモリ残量の有無を検出するだけの簡単
なハード構成で、固体メモリの有効活用が図れることに
なる。
【0277】なお、書き込み制御器1150からデータ
kのアドレスiがメモリ残量検出器1140に送出され
るかわりに、書き込み制御器1150から送出されるデ
ータkの個数をメモリカウンタで計数し、その個数から
データ格納領域1132のメモリ残量の有無を検出して
もよい。
【0278】また、メモリ残量検出器1140は、予め
固体メモリ1130内のデータ格納領域1132のメモ
リ容量が入力されているとしたが、上記データ格納領域
1132のメモリ容量に応じて随時変更可能な外部入力
装置を設けてもよい。
【0279】また、固体メモリ1130内の補助情報格
納領域1131には、予め指定されたフォーマットでデ
ータ格納領域1132のメモリ容量が記録されており、
書き込み制御器1150が上記メモリ容量を随時読み込
んでもよい。
【0280】以下、本発明の第25の実施例のデジタル
信号記録装置について、図面を参照しながら説明する。
【0281】図105は、本発明第25の実施例のデジ
タル信号記録装置の構成を示すブロック図である。図1
05において、AD変換器1200、階層符号化器12
10、バッファメモリ群1220、第1のバッファメモ
リ1221、第2のバッファメモリ1222、第Nのバ
ッファメモリ1223、固体メモリ1230、補助情報
格納領域1231、データ格納領域1232、データ残
量検出器1240は、第24の実施例と同様で、書き込
み制御器1250の動作は異なる。AD変換器1200
から送出されるデジタル信号a、階層符号化器1210
で階層符号化された第1、第2、・・・、第N階層デー
タb1、b2、・・・、bn、第1のバッファメモリ1
221、第2のバッファメモリ1222、・・・、第N
のバッファメモリ1223に格納されたデータc1、c
2、・・・、cn、第1のバッファメモリ1221、第
2のバッファメモリ1222、・・・、第Nのバッファ
メモリ1223に格納されたデータc1、c2、・・
・、cnから書き込み制御器1250によって選択され
たデータk、上記データkが格納されるデータ格納領域
1232におけるアドレスi、上記データkの補助情報
f、メモリ残量検出器1240がデータ格納領域123
2のメモリ残量が0であることを検出すると発行すると
零フラグを送出する制御ラインjは、第24の実施例と
同様である。
【0282】以上のように構成された第25の実施例の
デジタル信号記録装置について、以下その書き込み制御
器1250の動作について説明する。
【0283】図106は、書き込み制御器1250によ
って行われる第25の実施例と同様にして階層符号化さ
れ、格納されたバッファメモリ群1220内の階層デー
タから固体メモリ1230に格納にされるデータの選択
方法を模式的に示したものである。図106の横軸は、
時間を示す。本実施例では説明を簡単にするために、バ
ッファメモリの数Nは4で、バッファメモリの容量は全
て等しく、第1から第4の階層データとも等しい量子化
ビット数で符号化されているとする。また、各バッファ
メモリは、メモリ容量mの10個のブロック、固体メモ
リのデータ格納領域は、メモリ容量mの16個のブロッ
クから構成されているとする。今、バッファメモリは、
7ブロック目まで記録されているとする。
【0284】図106の斜線で示した部分は、書き込み
制御器1250により選択された階層データである。ま
ず、書き込み制御器1250により、第1のバッファメ
モリ1231に格納された階層データが固体メモリに書
き込まれ、次に第2のバッファメモリ1232に格納さ
れた階層データが書き込まれる。以下、メモリ残量検出
器1240により零フラグが発行されるまで、固体メモ
リ内のデータ格納領域には、バッファメモリの番号の小
さい順に階層データが書き込まれる。図106は、第1
のバッファメモリと、第2のバッファメモリに格納され
た第1、第2の階層データと、第3のバッファメモリに
格納された第3の階層メモリの一部が上記データ格納領
域に格納されたことを示す。
【0285】以上のように、第25の実施例によれば、
バッファメモリの番号の小さい順に、バッファメモリに
格納された階層データが固体メモリ内のデータ格納領域
に格納される書き込み制御器を備えることにより、簡単
なハード構成で、限られた容量の固体メモリに、階層デ
ータを長時間記録することが可能となる。
【0286】なお、本実施例では、各階層データの量子
化ビット数は等しいものとしたが、各階層データの量子
化ビット数は、階層の番号の小さい階層データは、量子
化ビット数を大きくし、番号が大きくなるにつれて、量
子化ビット数を小さくして階層符号化する階層符号化器
を用いると、簡単なハード構成で、限られた容量の固体
メモリにより高品質なデータを長時間記録することが可
能となる。
【0287】以下、第26の実施例のデジタル信号記録
装置について、図面を参照しながら説明する。
【0288】図107は、本発明の第26の実施例にお
けるデジタル信号記録装置の構成を示すブロック図であ
る。図107において、AD変換器1300、階層符号
化器1310、バッファメモリ群1320、第1のバッ
ファメモリ1321、第2のバッファメモリ1322、
第Nのバッファメモリ1323、固体メモリ1330、
補助情報格納領域1331と、各種記号は第24の実施
例と同様で、データ格納領域1332は、K個のブロッ
ク、Mk1、Mk2、・・・、Mkj、・・・、MkK
に分割されている。 データ量検出器1340は、上記
データ格納領域1332内のブロックに書き込まれるデ
ータの個数を計数し、その個数から上記ブロックのメモ
リ残量を逐次検査し、上記データ格納領域1320のブ
ロックのメモリ残量が0になると零フラグが発行される
メモリ残量検出器である。書き込み制御器1350は、
上記階層符号化された第1から第N階層データを固体メ
モリ1330内のデータ格納領域1332に書き込むデ
ータ格納方法が予めK個設定され、上記零フラグを受信
すると、データ格納方法を更新し、更新された方法で上
記階層データをデータ格納領域1332内の次のブロッ
クに書き込み、データ格納領域1332に格納されたデ
ータの補助情報を補助情報格納領域1331に格納す
る。図108は、図107に示した書き込み制御器13
50の動作を表すフロー図である。
【0289】以上のように構成された本発明の第26の
実施例のデジタル信号記録装置について、以下その動作
を図107、図108を用いて説明する。
【0290】AD変換器1300は、入力信号をデジタ
ル信号に変換して階層符号化器1310に送出する。階
層符号化器1310は、一定サンプル長のデジタル信号
aを階層符号化し、符号化処理が終了すると、次のサン
プルの符号化処理が開始するまでに第1の階層データb
1から第Nの階層データbnはバッファメモリ群132
0に一括して送出される。第1の階層データb1は、第
1のバッファメモリ1321に、第2の階層データb2
は第2のバッファメモリ1322に、同様に第Nの階層
データbnは第Nのバッファメモリ1323に格納され
る。上記AD変換、階層符号化、バッファメモリ群への
データの格納までの一連の処理は記録動作が終了するま
で継続して行われる。書き込み制御器1350は、第1
のバッファメモリ1321、第2のバッファメモリ13
22、・・・、第Nのバッファメモリ1323に格納さ
れたデータc1、c2、・・・、cnから予め設定され
た方法Wjでデータを選択し、上記選択されたデータk
のデータ格納領域1332におけるアドレスiを送出
し、上記データkをデータ格納領域1332のブロック
Mkjに書き込み、該データkの補助情報fを補助情報
格納領域1331に書き込む。上記データkが書き込み
制御器1350から送出されるとメモリ残量検出器13
40では該データkの個数が計数される。
【0291】メモリ残量検出器1340は、予め固体メ
モリ1330内のデータ格納領域1332のメモリ容量
がMmであることと、データ格納領域1332内の1ブ
ロックの容量がMm/Kであると設定されており、メモ
リ残量検出器1340は上記データkの個数を計数しな
がら、データ格納領域1332の1ブロックのメモリ残
量が0であることを検出すると零フラグを書き込み制御
器1350に発行する。書き込み制御器1350は、零
フラグを受信すると、データ格納方法をWjからWj+
1に更新し、上記方法Wj+1でバッファメモリ群13
20に格納されたデータc1、c2、・・・、cnから
データkを選択し、データ格納領域1332内の次のブ
ロックMkj+1に書き込む。
【0292】本実施例の書き込み制御器1350は、デ
ータ格納方法とデータが格納されるブロックは、予め1
対1に対応していると設定されている。例えば、データ
格納領域1332内のブロックMk1には、データ格納
方法W1が、ブロックMkjには、データ格納方法Wj
で書き込むと設定されている。また、上記データ格納方
法Wjは、jが小さいほどバッファメモリ群のデータの
品質を重んじた方法であり、jが大きくなると記録時間
を重んじた方法である。書き込み制御器1350は、バ
ッファメモリ群のデータc1、c2、・・・、cnから
どのようなデータを選択したかを示す情報が補助情報格
納領域1331に書き込む。データ格納領域内のブロッ
クのメモリ残量が0でないときは、図108が示すよう
に、データ格納方法は更新されずにバッファメモリ群1
320のデータはデータ格納領域1332内のブロック
の未使用領域がなくなるまで格納される。以上の動作
は、データ格納領域1332でj=K、すなわちブロッ
クMkKのメモリ残量が0になるまで繰り返される。
【0293】以上のように、第26の実施例によれば、
デジタル信号を、第1の階層データから第Nの階層デー
タまでのN個の階層データに符号化する階層符号化器
と、上記第1の階層データを格納する第1のバッファメ
モリから、上記第Nの階層データを格納する第Nのバッ
ファメモリまでのN個のバッファメモリ群と、上記N個
のバッファメモリ群から送出されるデータを格納する、
メモリ容量が既知で、K個のブロックに分割されている
データ格納領域と、該データの補助情報を格納する補助
情報格納領域とを有する固体メモリと、書き込み制御器
によって上記データ格納領域に書き込まれるデータの個
数を逐次計数し、上記データ格納領域内のブロックのメ
モリ残量が0であることを検出すると零フラグを発行す
るメモリ残量検出器と、予めバッファメモリ群に格納さ
れたデータの中から上記データ格納領域に格納するデー
タを選択する方法を複数個有し、上記メモリ残量に応じ
て上記バッファメモリ群に格納されたデータを選択する
方法を変更しながら上記バッファメモリ群の階層データ
を上記固体メモリのデータ格納領域に書き込み、どのな
様なデータを格納したかを表す情報を上記補助情報格納
領域に書き込む書き込み制御器を備えることにより、簡
単なハード構成で、限られた容量の固体メモリへの長時
間記録が可能となり、固体メモリの有効活用が図れる。
【0294】なお、本実施例では、データ格納領域のブ
ロックのメモリ容量は全て等しいとしたが、データ格納
領域内のブロックのメモリ容量は、ブロック毎に異なる
ものにすると、さらに高品質で長時間記録可能となる。
【0295】また、本実施例では、データ格納領域内の
ブロックの数と、予め設定されたデータ格納方法の数は
同数であるとしたが、上記ブロック数とデータ格納方法
の数は一致しなくてもよい。
【0296】また、本実施例 各ブロックとデータ格納
方法は予め1対1に対応づけられているものとしたが、
データ格納領域のメモリ残量に応じて適応的にデータ格
納方法は選択されると、さらに高品質で長時間記録可能
となる。
【0297】以下、本発明における第27の実施例のデ
ジタル信号記録装置について、図面を参照しながら説明
する。
【0298】図109は、第27の実施例のデジタル信
号記録装置のブロック図を示す。図109において、A
D変換器1400、階層符号化器1410、バッファメ
モリ群1420、第1のバッファメモリ1421、第2
のバッファメモリ1422、第Nのバッファメモリ14
23、固体メモリ1430、補助情報格納領域143
1、データ格納領域1432、データ残量検出器144
0は、第24の実施例と同様で、書き込み制御器145
0の動作は異なる。AD変換器1400から送出される
デジタル信号a、階層符号化器1410で階層符号化さ
れた第1、第2、・・・、第N階層データb1、b2、
・・・、bn、第1のバッファメモリ1421、第2の
バッファメモリ1422、・・・、第Nのバッファメモ
リ1423に格納されたデータc1,c2、・・・、c
n、第1のバッファメモリ1421、第2のバッファメ
モリ1422、・・・、第Nのバッファメモリ1423
に格納されたデータc1、c2、・・・、cnから書き
込み制御器1450によって選択されたデータk、上記
データkが格納されるデータ格納領域1432における
アドレスi、上記データkの補助情報f、データ格納領
域1132のメモリ残量が0であることを検出すると発
行される零フラグを送出する制御ラインjは、第24の
実施例と同様である。
【0299】図110は、書き込み制御器1250によ
って行われるバッファメモリ群1220内の階層データ
から、固体メモリ1230に格納にされるデータの選択
方法を模式的に示したものである。
【0300】以上のように構成された第27の実施例の
デジタル信号処理装置の書き込み制御器の動作につい
て、図109、図110を用いて説明する。
【0301】図110において、入力デジタル信号aは
音声信号である。図110の横軸は、時間を示す。本実
施例では説明を簡単にするために、バッファメモリの数
Nは4で、バッファメモリの容量は全て等しく、第1か
ら第4の階層データとも等しい量子化ビット数で符号化
されているとする。また、各バッファメモリのメモリ容
量はメモリ容量mの10個のブロック、固体メモリのデ
ータ格納領域の容量は16個のブロックから構成されて
いるとする。今、上記バッファメモリは、7ブロック目
まで記録されているとする。書き込み制御器1450に
より音声データと非音声データの判定が行われ、聴感上
不要であると判定された非音声データが排除され、聴感
上必要である音声データのみが選択された固体メモリ1
430内のデータ格納領域1432に格納される。図1
10の斜線で示した部分は、聴感上必要であると判定さ
れ、バッファメモリ群1420から選択された音声デー
タを示す。
【0302】以上のように、第27の実施例によれば、
入力されるデジタル信号は音声信号であリ、バッファメ
モリ群に格納された上記階層データから、聴感上不要で
あると判定されたデータを排除しながら、必要な音声階
層データを上記固体メモリ内のデータ格納領域に書き込
む書き込み制御器を備えることにより、不要なデータを
削除することが可能となり、固体メモリの有効活用が図
れることとなる。
【0303】なお、本実施例では、聴感上不要なデータ
を非音声データとしたが、上記書き込み制御器は、無
音、有音の判定を行い、無音区間データを排除しながら
上記固体メモリのデータ格納領域に書き込んでもよい。
【0304】以下、本発明の第28の実施例について、
図面を参照しながら説明する。図111は、第28の実
施例のデジタル信号記録装置のブロック図を示す。図1
11において、AD変換器1500、階層符号化器15
10、バッファメモリ群1520、第1のバッファメモ
リ1521、第2のバッファメモリ1522、第Nのバ
ッファメモリ1523、固体メモリ1530、補助情報
格納領域1531、データ格納領域1532、データ残
量検出器1540は、第24の実施例と同様で、書き込
み制御器1550の動作は異なる。AD変換器1500
から送出されるデジタル信号a、階層符号化器1510
で階層符号化された第1、第2、・・・、第N階層デー
タb1、b2、・・・、bn、第1のバッファメモリ1
521、第2のバッファメモリ1522、・・・、第N
のバッファメモリ1523に格納されたデータc1、c
2、・・・、cn、第1のバッファメモリ1521、第
2のバッファメモリ1522、・・・、第Nのバッファ
メモリ1523に格納されたデータc1、c2、・・
・、cnから書き込み制御器1550によって選択され
たデータk、上記データkが格納されるデータ格納領域
1532におけるアドレスi、上記データkの補助情報
f、メモリ残量検出器1540によりデータ格納領域1
532のメモリ残量が0であることが検出されると発行
される零フラグを送出する制御ラインjは、第24の実
施例と同様である。
【0305】図112は、書き込み制御器1550によ
って行われるバッファメモリ群1520内の階層データ
から、固体メモリ1530に格納にされるデータの選択
方法を模式的に示したものである。図113に、継時マ
スキング効果の一例を示す。
【0306】以上のようにして構成された第28の実施
例のデジタル信号処理装置の書き込み制御器の動作につ
いて、図111、図112および図113を用いて説明
する。
【0307】図111において、入力デジタル信号aは
音声信号である。図112の横軸は、時間を示す。本実
施例では説明を簡単にするために、バッファメモリの数
Nは4で、バッファメモリの容量は全て等しく、第1か
ら第4の階層データとも等しい量子化ビット数で符号化
されているとする。また、各バッファメモリのメモリ容
量はメモリ容量mの10個のブロック、固体メモリのデ
ータ格納領域の容量は16個のブロックから構成されて
いるとする。今、上記バッファメモリには、7ブロック
目まで記録されているとする。
【0308】図113の横軸は時間、縦軸は基準音によ
るマスキング量を音圧レベルで表したものである。図1
13において、横軸の0msecで基準音が発音される
と、横軸に示す時間では、人間の聴覚感度はこの基準音
の影響を受け、縦軸に示される音圧レベル以下の音は聴
こえない。書き込み制御器1550は、予め上記継時マ
スキング効果に基づいた入力音声信号のレベルに応じた
マスキング量のテーブルをもち、上記テーブルに基づい
て実際には聴こえない聴感上不要なデータをバッファメ
モリ群1520内の階層データから排除しながら、聴感
上必要である音声データのみを選択する。図112の斜
線で示した部分は、書き込み制御器1550により選択
された聴感上必要である音声データを示す。
【0309】以上のように、第28の実施例によれば、
入力されるデジタル信号は音声信号であリ、バッファメ
モリ群に格納された階層データから、継時マスキング効
果に基づいたマスキング量テーブルを予め有し、そのマ
スキング量テーブルに基づいて実際には聴こえない音声
データを排除しながら、必要な音声データを上記固体メ
モリ内のデータ格納領域に格納する書き込み制御器を備
えることにより、不要なデータを削除することが可能と
なり、固体メモリの有効活用が図れることとなる。
【0310】なお、本実施例では、書き込み制御器は、
継時マスキング量テーブルを有するとしたが、同時マス
キング効果に基づいて不要な音声データを排除しなが
ら、必要な音声階層データを上記固体メモリ内のデータ
格納領域に書き込むものでもよい。
【0311】以下、本発明の第29実施例のデジタル信
号再生装置について、図面を参照しながら説明する。
【0312】図114は本発明の第29の実施例におけ
るデジタル信号記録装置の構成を示すブロック図であ
る。図114において、191は、階層符号化された階
層データを格納するデータ格納領域と、該格納されたデ
ータの属性を表す補助情報を格納する補助情報格納領域
とを有する固体メモリであって、該階層データと該階層
データの属性を表す補助情報とが、それぞれ本発明のデ
ジタル信号記録装置によって記録された固体メモリであ
る。
【0313】本実施例では、第1の階層データとして、
0〜2kHz帯域のデータが格納されており、第2の階
層データとして、2〜4kHz帯域のデータが格納され
ており、第3の階層データとして、4〜6kHz帯域の
データが格納されており、第4の階層データとして、6
〜8kHz帯域のデータが格納されているものとする。
192は、固体メモリ191に格納された階層データ
と、該格納された階層データの属性を表す補助情報とを
読みだし、その階層データの階層に応じて元のデジタル
信号に復号する階層復号器である。193は階層復号器
192の出力を受けて該ディジタル信号をアナログ信号
に変換するDA変換器である。
【0314】図115は図114に示した階層復号器1
92の構成を示すブロック図である。図115におい
て、194は、上記固体メモリ内の補助情報格納領域に
記憶された補助情報を読みだし、該補助情報に基づい
て、固体メモリ191内のデータ格納領域に記憶され
た、階層データを逐次読み出す読みだし制御器であっ
て、本実施例では、第1の階層データをS1として読み
だし、第2の階層データをS2として読みだし、第3の
階層データをS3として読みだし、第4の階層データを
S4として読みだす読みだし制御器である。
【0315】195は上記読みだし制御器で読み出され
たS1を受けて、0〜2kHz帯域の信号に復号化する
第1の復号器、196は上記読みだし制御器で読み出さ
れたS2を受けて、2〜4kHz帯域の信号に復号化す
る第2の復号器、197は上記読みだし制御器で読み出
されたS3を受けて、4〜6kHz帯域の信号に復号化
する第3の復号器、198は上記読みだし制御器で読み
出されたS4を受けて、6〜8kHz帯域の信号に復号
化する第4の復号器である。199は、上記各周波数帯
域の信号を受けて、元のデジタル信号を合成する帯域合
成器である。
【0316】図116は、階層データが記録されたデー
タ格納領域の状態を示す図である。これは、本発明の第
1の実施例による、デジタル信号記録装置によって記録
された、データ格納領域の状態を表した図9と同様のも
のである。
【0317】図117は、階層データに対する補助情報
の内容を示す図である。これは、本発明の第1の実施例
による、デジタル信号記録装置によって記録された、補
助情報格納領域の状態を表した図10と同様のものであ
る。
【0318】以上のように構成されたデジタル信号再生
装置について、以下その動作について図114から図1
17を用いて説明する。
【0319】図114において、まず、読みだし制御器
は、補助情報格納領域に格納された補助情報を読みだ
し、データ格納領域に、どのようなかたちで各階層デー
タが格納されているかを解析する。例えば図117に示
した様な補助情報を読みだした場合、以下のように解析
する。
【0320】データ記録時にまず、アドレス0000か
らアドレス0FFFの領域に第1の階層データが格納さ
れ、アドレス1000からアドレス1FFFの領域に第
2の階層データが格納され、アドレス2000からアド
レス2FFFの領域に第3の階層データが格納され、ア
ドレス3000からアドレス3FFFの領域に第4の階
層データが格納され、続いて、データ格納領域が、メモ
リフルの状態になった時に、アドレス2000からアド
レス2FFFの領域とアドレス3000からアドレス3
FFFの領域が開放され、アドレス2000からアドレ
ス2FFFの領域に第1の階層データが格納され、アド
レス3000からアドレス3FFFの領域に第2の階層
データが格納され、さらに、データ格納領域が、メモリ
フルの状態になった時に、アドレス3000からアドレ
ス3FFFの領域が開放され、アドレス3000からア
ドレス3FFFの領域に第1の階層データが格納され、
その状態で記録処理が終了したことを確認する。
【0321】よって、読みだし制御器194は、まず、
アドレス0000からアドレス0FFFの領域に格納さ
れたデータを第1の階層データとして逐次読みだし、同
時に、アドレス1000からアドレス1FFFの領域に
格納されたデータを第2の階層データとして逐次読みだ
して、第1の階層データとして読みだしたデータを上記
S1として、第1の復号器195に送出し、第2の階層
データとして読みだしたデータを上記S2として、第2
の復号器196に送出する。ここで、第3の階層データ
と第4の階層データは廃棄されているので、S3、S4
には値0を割り当て、それぞれ第3の復号器197、第
4の復号器198に送出する。
【0322】アドレス0000からアドレス1FFFの
領域に格納されたデータをすべて読みだした場合、次
に、アドレス2000からアドレス2FFFの領域に格
納されたデータを第1の階層データとして逐次読みだ
し、上記S1として、上記第1の復号器195に送出す
る。ここで、第2の階層データと第3の階層データと第
4の階層データは廃棄されているので、S2、S3、S
4には値0を割り当て、それぞれ第2の復号器196、
第3の復号器197、第4の復号器198に送出する。
【0323】アドレス2000からアドレス2FFFの
領域に格納されたデータをすべて読みだした場合、次
に、アドレス3000からアドレス3FFFの領域に格
納されたデータを第1の階層データとして逐次読みだ
し、S1として第1の復号器195に送出する。ここ
で、第2の階層データと第3の階層データと第4の階層
データは廃棄されているので、S2、S3、S4には値
0を割り当て、それぞれ第2の復号器196、第3の復
号器197、第4の復号器198に送出する。
【0324】以上のように読み出されたデータS1から
S4は、それぞれ第1から第4の復号器で、それぞれ、
0〜2kHz帯域の信号、2〜4kHz帯域の信号、4
〜6kHz帯域の信号、6〜8kHz帯域の信号に復号
化される。
【0325】このように復号化された各周波数帯域の信
号は、帯域合成器199で合成されて元のデジタル信号
に複合され、DA変換器193により、アナログ信号に
変換され出力される。
【0326】以上のように、本実施例によれば、階層符
号化された階層データを格納するデータ格納領域と、該
格納されたデータの属性を表す補助情報を格納する補助
情報格納領域とを有する固体メモリであって、該階層デ
ータと該階層データの属性を表す補助情報とが、それぞ
れ本発明のデジタル信号記録装置によって記録された固
体メモリと、上記固体メモリに格納された階層データ
と、該格納された階層データの属性を表す補助情報とを
読みだし、その階層データの階層に応じて元のデジタル
信号に復号する階層復号器とを備え、上記階層復号器の
内部に、上記固体メモリ内の補助情報格納領域に記憶さ
れた補助情報を読みだし、該補助情報に基づいて、上記
固体メモリ内のデータ格納領域に記憶された階層データ
を逐次読み出す読みだし制御器を備えることによって、
本発明のデジタル信号記録装置によって記録されたデー
タを、効率的に読みだし複合することが可能となる。
【0327】
【発明の効果】以上のように、本発明は、デジタル信号
を第1の階層データから最大第Nの階層データに符号化
する階層符号化器と、階層符号化器で階層符号化された
データを格納するデータ格納領域と該格納されたデータ
の属性を表す補助情報を格納する補助情報格納領域とを
有する固体メモリと、固体メモリの書き込み可能領域が
不足した場合、固体メモリに格納された階層データのう
ち、少なくとも第1の階層データは保持したまま、それ
以外の任意の階層の階層データの一部、あるいは全部の
データ領域を開放するメモリ開放器と、メモリ開放器で
開放されたデータ領域に相当する記憶領域に、少なくと
も第1の階層データを含む、N個以下の任意の階層の個
数の階層データをデータ格納領域に格納し、該格納した
データの属性を表す補助情報を補助情報格納領域に格納
する書き込み制御器とを備えることにより、記録品質を
可能な限り保持しながら、効率よく記録時間の再延長を
行うことができるデジタル信号記録装置を提供すること
ができ、その実用的効果は大なるものがある。
【0328】また、本発明は、デジタル信号を第1の階
層データから最大第Nの階層デ−タに符号化する階層符
号化器と、第1から第Nの階層データをそれぞれ格納す
るバッファメモリ群と、バッファメモリ群から送出され
るデータを格納するデータ格納領域及び該デ−タの属性
を表す補助情報を格納する補助情報格納領域とを有する
固体メモリと、バッファメモリ群に格納されたデータ量
の総和を算出するデータ量算出器と、データ量算出器に
よって求められたデータ量の総和と固体メモリ内のデー
タ格納領域の容量とを比較し、その大小関係に基づい
て、固体メモリ内のデータ格納領域に書き込むデータを
バッファメモリ群から選択し、該デ−タと該デ−タの補
助情報とを固体メモリのデータ格納領域及び補助情報格
納領域にそれぞれ格納する書き込み制御器とを備えるこ
とにより、記録品質を可能な限り保持しながら、データ
が固体メモリに有効に格納されるため、固体メモリのメ
モリ有効活用が図ることができるデジタル信号記録装置
を提供することができ、その実用的効果は大なるものが
ある。
【0329】また、本発明は、固体メモリ内のデータ格
納領域に記憶された任意の階層データと、該格納された
階層データの属性を表す、固体メモリ内の補助情報格納
領域に記憶された補助情報とを読みだし、その階層デー
タの階層に応じて元のデジタル信号に復号する階層復号
器を備えることにより、本発明のデジタル信号記録装置
に対応したデジタル信号再生装置が提供でき、その実用
的効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるデジタル信号記
録装置の構成を示すブロック図
【図2】階層符号化器の構成を示すブロック図
【図3】第1の実施例におけるメモリ開放器の動作を表
すフローチャート
【図4】第1の実施例における書き込み制御器の動作を
表すフローチャート
【図5】第1の実施例において、データ記録中にはじめ
て、上記データ格納領域が、メモリフル状態になった時
のデータ格納領域の状態を示す図
【図6】第1の実施例において、データ記録中にはじめ
て、上記データ格納領域が、メモリフル状態になった時
の補助情報の内容を示す図
【図7】第1の実施例において、データ記録中、上記デ
ータ格納領域が2度目に、メモリフル状態になった時の
データ格納領域の状態を示す図
【図8】第1の実施例において、データ記録中、上記デ
ータ格納領域が2度目に、メモリフル状態になった時の
補助情報の内容を示す図
【図9】第1の実施例における、データ記録終了時のデ
ータ格納領域の状態を示す図
【図10】第1の実施例における、データ記録終了時の
補助情報の内容を示す図
【図11】本発明の第2の実施例におけるデジタル信号
記録装置の構成を示すブロック図
【図12】第2の実施例におけるメモリ開放器の動作を
表すフローチャート
【図13】第2の実施例における書き込み制御器の動作
を表すフローチャート
【図14】第2の実施例において、データ記録中にはじ
めて、フレームカウンタの値が更新される直前のデータ
格納領域の状態を示す図
【図15】第2の実施例において、データ記録中にはじ
めて、フレームカウンタの値が更新される直前の補助情
報の内容を示す図
【図16】第2の実施例において、データ記録中、フレ
ームカウンタの値が2度目に更新される直前のデータ格
納領域の状態を示す図
【図17】第2の実施例において、データ記録中、フレ
ームカウンタの値が2度目に更新される直前の補助情報
の内容を示す図
【図18】第2の実施例における、データ記録終了時の
データ格納領域の状態を示す図
【図19】第2の実施例における、データ記録終了時の
補助情報の内容を示す図
【図20】本発明の第3の実施例におけるデジタル信号
記録装置の構成を示すブロック図
【図21】第2の符号化器の構成を示すブロック図
【図22】第3の実施例における、書き込み制御器の動
作を表すフローチャート
【図23】第3の実施例における、データ記録終了時の
データ格納領域の状態を示す図
【図24】第3の実施例における、データ記録終了時の
補助情報の内容を示す図
【図25】本発明の第4の実施例におけるデジタル信号
記録装置の構成を示すブロック図
【図26】本発明の第4の実施例における、メモリ開放
器の動作を表すフローチャート
【図27】本発明の第4の実施例における、書き込み制
御器の動作を表すフローチャート
【図28】本発明の第5の実施例におけるデジタル信号
記録装置の構成を示すブロック図
【図29】第3の符号化器の構成を示すブロック図
【図30】第5の実施例における書き込み制御器の動作
を表すフローチャート
【図31】第5の実施例におけるデータ記録終了時のデ
ータ格納領域の状態を示す図
【図32】第5の実施例におけるデータ記録終了時の補
助情報の内容を示す図
【図33】本発明の第6の実施例におけるデジタル信号
記録装置の構成を示すブロック図
【図34】第6の実施例において、データ記録中にはじ
めて、フレームカウンタの値が更新される直前のデータ
格納領域の状態を示す図
【図35】第6の実施例において、データ記録中にはじ
めて、フレームカウンタの値が更新される直前の補助情
報の内容を示す図
【図36】第6の実施例において、データ記録中、フレ
ームカウンタの値が2度目に更新される直前のデータ格
納領域の状態を示す図
【図37】第6の実施例において、データ記録中、フレ
ームカウンタの値が2度目に更新される直前の補助情報
の内容を示す図
【図38】第6の実施例における、データ記録終了時の
データ格納領域の状態を示す図
【図39】第6の実施例における、データ記録終了時の
補助情報の内容を示す図
【図40】本発明の第7の実施例におけるデジタル信号
記録装置の構成を示すブロック図
【図41】第4の符号化器の構成を示すブロック図
【図42】第7の実施例において、データ記録中にはじ
めて、フレームカウンタの値が更新される直前のデータ
格納領域の状態を示す図
【図43】第7の実施例において、データ記録中にはじ
めて、フレームカウンタの値が更新される直前の補助情
報の内容を示す図
【図44】第7の実施例において、データ記録中、フレ
ームカウンタの値が2度目に更新される直前のデータ格
納領域の状態を示す図
【図45】第7の実施例において、データ記録中、フレ
ームカウンタの値が2度目に更新される直前の補助情報
の内容を示す図
【図46】第7の実施例における、データ記録終了時の
データ格納領域の状態を示す図
【図47】第7の実施例における、データ記録終了時の
補助情報の内容を示す図
【図48】本発明の第8の実施例におけるデジタル信号
記録装置の構成を示すブロック図
【図49】第8の実施例における、データ記録終了時の
データ格納領域の状態を示す図
【図50】第8の実施例における、データ記録終了時の
補助情報の内容を示す図
【図51】本発明の第9の実施例におけるデジタル信号
記録装置の構成を示すブロック図
【図52】メモリ開放過程規定器で規定されている情報
の内容を表した図
【図53】第9の実施例において、データ記録中にはじ
めて、フレームカウンタの値が更新される直前のデータ
格納領域の状態を示す図
【図54】第9の実施例において、データ記録中、フレ
ームカウンタの値が2度目に更新される直前のデータ格
納領域の状態を示す図
【図55】第9の実施例における、データ記録終了時の
データ格納領域の状態を示す図
【図56】第9の実施例における、データ記録終了時の
補助情報の内容を示す図
【図57】本発明の第10の実施例におけるデジタル信
号記録装置の構成を示すブロック図
【図58】処理過程規定器で規定されている情報の内容
を表した図
【図59】状態レジスタが2になる直前のデータ格納領
域の状態を示す図
【図60】状態レジスタが3になる直前のデータ格納領
域の状態を示す図
【図61】状態レジスタが5になり、状態レジスタが6
になる前に記録処理が終了した場合のデータ格納領域の
状態を示す図
【図62】第10の実施例におけるデータ記録終了時の
補助情報の内容を示す図
【図63】本発明の第11の実施例におけるデジタル信
号記録装置の構成を示すブロック図
【図64】第11の実施例において階層数指定レジスタ
が3なる直前の上記データ格納領域の状態を示す図
【図65】第11の実施例において階層数指定レジスタ
が2になる直前の上記データ格納領域の状態を示す図
【図66】第11の実施例において階層数指定レジスタ
が1になる直前の上記データ格納領域の状態を示す図
【図67】第11の実施例におけるデータ記録終了時の
補助情報の内容を示す図
【図68】本発明の第12の実施例におけるデジタル信
号記録装置の構成を示すブロック図
【図69】領域が2個のサブ領域に予め分割されてい
る、データ格納領域の状態を示す図
【図70】第12の実施例において書き込み位置指定カ
ウンタの値が最初に2なる直前の上記データ格納領域の
状態を示す図
【図71】第12の実施例において階層数指定レジスタ
の値が3なる直前のデータ格納領域の状態を示す図
【図72】第12の実施例において書き込み位置指定カ
ウンタの値が再び2なる直前のデータ格納領域の状態を
示す図
【図73】第12の実施例において階層数指定レジスタ
が2なる直前の上記データ格納領域の状態を示す図
【図74】第12の実施例におけるデータ記録終了時の
補助情報の内容を示す図
【図75】本発明の第13の実施例におけるデジタル信
号記録装置の構成を示すブロック図
【図76】第13の実施例におけるデータ記録終了時の
上記データ格納領域の状態を示す図
【図77】本発明の第14の実施例におけるデジタル信
号記録装置の構成を示すブロック図
【図78】第5の符号化器の構成を示すブロック図
【図79】第14の実施例におけるデータ記録終了時の
上記データ格納領域の状態を示す図
【図80】本発明の第15の実施例におけるデジタル信
号記録装置の構成を示すブロック図
【図81】第15の実施例における階層符号化器の構成
を示すブロック図
【図82】第15の実施例における補助情報の内容を示
す図
【図83】本発明の第16の実施例におけるデジタル信
号記録装置の構成を示すブロック図
【図84】第16の実施例における書き込みフォーマッ
トの一例を示した図
【図85】第16の実施例におけるメモリ開放器の動作
を示した図
【図86】本発明の第17の実施例におけるデジタル信
号記録装置の構成を示すブロック図
【図87】第17の実施例における書き込み制御器の動
作を示した図
【図88】第17の実施例におけるメモリの再配置の過
程を示した図
【図89】本発明の第18の実施例におけるデジタル信
号記録装置のブロック図
【図90】第18の実施例におけるデジタル信号記録装
置の書き込み制御器の動作を示すフロー図
【図91】本発明の第19の実施例におけるデジタル信
号記録装置のブロック図
【図92】第19の実施例におけるデジタル信号記録装
置の書き込み制御器の動作を示すフロー図
【図93】本発明の第20の実施例におけるデジタル信
号記録装置のブロック図
【図94】第20の実施例におけるデジタル信号記録装
置の書き込み制御器の動作を示すフロー図
【図95】本発明の第21の実施例におけるデジタル信
号記録装置のブロック図
【図96】第21の実施例におけるデジタル信号記録装
置の書き込み制御器によって行われるデ−タの選択方法
を示す図
【図97】第21の実施例におけるデジタル信号記録装
置の書き込み制御器によって行われるデ−タの選択方法
を示す図
【図98】第21の実施例におけるデジタル信号記録装
置の書き込み制御器によって行われるデ−タの選択方法
を示す図
【図99】本発明の第22の実施例におけるデジタル信
号記録装置のブロック図
【図100】第22の実施例におけるデジタル信号記録
装置の書き込み制御器によって行われるデ−タの選択方
法を示す図
【図101】本発明の第23の実施例におけるデジタル
信号記録装置のブロック図
【図102】第23の実施例におけるデジタル信号記録
装置の書き込み制御器によって行われるデ−タの選択方
法を示す図
【図103】本発明の第24の実施例におけるデジタル
信号記録装置のブロック図
【図104】第24の実施例におけるデジタル信号記録
装置の書き込み制御器の動作を示すフロー図
【図105】本発明の第25の実施例におけるデジタル
信号記録装置のブロック図
【図106】第25の実施例におけるデジタル信号記録
装置の書き込み制御器によって行われるデ−タの選択方
法を示す図
【図107】本発明の第26の実施例におけるデジタル
信号記録装置のブロック図
【図108】第26の実施例におけるデジタル信号記録
装置の書き込み制御器の動作を示すフロー図
【図109】本発明の第27の実施例におけるデジタル
信号記録装置のブロック図
【図110】第27の実施例におけるデジタル信号記録
装置の書き込み制御器によって行われるデ−タの選択方
法を示す図
【図111】本発明の第28の実施例におけるデジタル
信号記録装置のブロック図
【図112】第28の実施例におけるデジタル信号記録
装置の書き込み制御器によって行われるデ−タの選択方
法を示す図
【図113】継時マスキング効果の一例を示す図
【図114】本発明の第29の実施例におけるデジタル
信号再生装置の構成を示すブロック図
【図115】階層復号器192の構成を示すブロック図
【図116】階層データが記録されたデータ格納領域の
状態を示す図
【図117】階層データに対する補助情報の内容を示す
【符号の説明】
11、21、31、41、51、61、71、81、9
1、101、111、121、131、141、15
1、161、171、500、600、700、80
0、900、1000、1100、1200、130
0、1400、1500 AD変換器 12、22、32、42、52、62、72、82、9
2、102、112、122、132、142、15
2、162、172、510、610、710、81
0、910、1010、1110、1210、131
0、1410、1510 階層符号化器 13、23、33、43、53、63、73、83、9
3、103、113、123、133、143、15
3、163、173、191、530、630、73
0、830、930、1030、1130、1230、
1330、1430、1530 固体メモリ 14、24、34、44、54、64、74、84、9
4、106、116、126、136、146、15
6、166、176 メモリ開放器 15、25、35、45、55、65、75、85、9
5、107、117、127、137、147、15
7、167、177、550、650、750、85
0、950、1050、1150、1250、135
0、1450、1550 書き込み制御器 16、181 帯域分割器 17、182 第1の量子化器 18、183 第2の量子化器 19、184 第3の量子化器 20、185 第4の量子化器 26、36、46、56、66、76、86、96 フ
レームカウンタ 37 第2の符号化器 38 一サンプル当たり2ビットで符号化する符号化器 57 第3の符号化器 58 一サンプル当たり4ビットで符号化する符号化器 77 第4の符号化器 78 一サンプル当たり4ビットで符号化する符号化器 97 メモリ開放過程規定器 105 状態レジスタ 104、114、124、134、144、154、1
64、174 メモリ残量検査器 115、125、135、145、155、165、1
75 階層数指定レジスタ 108、118、128、138、148、158、1
68、178 補助情報格納器 109 処理過程規定器 129 書き込み位置指定カウンタ 149 第5の符号化器 150 一サンプル当たり4ビットで符号化する符号化
器 186 階層割当器 192 階層復号器 193 DA変換器 194 読み出し制御器 195 第1の復号器 196 第2の復号器 197 第3の復号器 198 第4の復号器 199 帯域合成器 520、620、720、820、920、1020、
1120、1220、1320、1420、1520
バッファメモリ群 521、621、721、821、921、1021、
1121、1221、1321、1421、1521
第1のバッファメモリ 522、622、722、822、922、1022、
1122、1222、1322、1422、1522
第2のバッファメモリ 523、623、723、823、923、1023、
1123、1223、1323、1423、1523
第Nのバッファメモリ 540、640、740、840、940、1040
データ量算出器 1140、1240、1340、1440、1540
メモリ残量検出器 531、631、731、831、931、1031、
1131、1231、1331、1431、1531
補助情報格納領域 532、732、832、932、1032、113
2、1232、1332、1432、1532 データ
格納領域 633、733 第1のデータ格納領域 634、734 第2のデータ格納領域 635、735 第Jのデータ格納領域 636、736 第Kのデータ格納領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項45
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0210
【補正方法】変更
【補正内容】
【0210】また階層割当器186は、S1からS4を
どのような階層に割り当てたかを示す情報を補助情報と
して、該時間単位毎に、固体メモリ153内の補助情報
格納領域に格納する。図82は、上記補助情報の内容を
示す図である。本実施例では、各周波数帯域に割り当て
るビット数は固定であるとしているが、入力信号の性質
に応じて、割り当てるビット数を可変にし、上記割り当
てられたビット数に応じて階層構造を適応的に変更して
も良い。例えば、4つの周波数帯域に割り当てられたビ
ット数がそれぞれ、第1帯域が6ビット、第2帯域が4
ビット、第3帯域が3ビット、第4帯域が3ビットとな
っている場合、第1の階層データは、第1帯域のMSB
側4ビットの4ビットデータ、第2の階層データは、第
1帯域の第2LSB1ビットと第2帯域のMSB側3ビ
ットの計4ビットデータ、第3の階層データは、第3帯
域のMSB側2ビットと第4帯域のMSB側2ビットの
計4ビットデータ、第4の階層データは、第1帯域の第
1LSB1ビットと第2帯域の第1LSB1ビットと第
3帯域の第1LSB1ビットと第4帯域の第1LSB1
ビットの計4ビットデータ、というような階層構造にす
るわけである。このような、ビット割当量に対する階層
構造の構成の仕方は、ビット割当量に対して1対1に予
め定めておいてもよいし、所定のルールを設けておいて
もよい。また、上記の処理における、各帯域に割り当て
るビット数を決定する方法は、聴覚心理特性を用いたよ
うな方法でもよい(例えば、「画像電子学会誌第20巻
第4号 PP.367〜372 1991年」 参
照)。ここでは、実施例説明の簡単化のために、固定ビ
ット割当の単純なサブバンド符号化を、階層符号化器の
例として用いている。
フロントページの続き (72)発明者 三崎 正之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 則松 武志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 恒雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長野 利彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル信号を第1の階層データから最大
    第Nの階層データに符号化する階層符号化器と、 上記階層符号化器で階層符号化されたデータを格納する
    データ格納領域と、該格納されたデータの属性を表す補
    助情報を格納する補助情報格納領域とを有する固体メモ
    リと、 上記固体メモリの書き込み可能領域が不足した場合、上
    記固体メモリに格納された階層データのうち、少なくと
    も上記第1の階層データは保持したまま、それ以外の任
    意の階層の階層データの一部あるいは全部のデータ領域
    を開放するメモリ開放器と、 上記メモリ開放器で開放されたデータ領域に相当する記
    憶領域に、少なくとも上記第1の階層データを含む、N
    個以下の任意の階層の個数の階層データを上記データ格
    納領域に格納し、該格納したデータの属性を表す補助情
    報を上記補助情報格納領域に格納する書き込み制御器と
    を備えたことを特徴とするデジタル信号記録装置。
  2. 【請求項2】所定の時間長を1フレームとして、該1フ
    レーム分の時間長が経過する毎に値を1インクリメント
    することによって現在のフレーム数を算出するフレーム
    カウンタを設け、固体メモリは、第1の階層データから
    第Nの階層データまでの任意の階層の階層データを1フ
    レーム分記録できる第1のデータ格納領域から、同じ
    く、上記第1の階層データから第Nの階層データまでの
    任意の階層の階層データを1フレーム分記録できる第N
    のデータ格納領域までのN個のデータ格納領域と、上記
    N個のデータ格納領域がそれぞれ格納している階層デー
    タの属性を表す補助情報を格納する補助情報格納領域と
    を有する固体メモリであり、書き込み制御器は、上記N
    個のデータ格納領域のうち、開放されているデータ格納
    領域の個数と同一かそれ以下の階層の個数の階層データ
    を、少なくとも上記第1の階層データを含むという条件
    を満たしながら任意に選択し、該選択された各階層の階
    層データをそれぞれ、上記開放されている各データ格納
    領域に格納し、各データ格納領域が何れのフレームの何
    れの階層データを格納しているかを表す補助情報を上記
    補助情報格納領域に格納し、もし開放されているデータ
    格納領域が存在しない場合には記録状態を停止する書き
    込み制御器であり、メモリ開放器は、上記フレームカウ
    ンタの値が更新される毎に、上記書き込み制御器から上
    記補助情報を受取り、複数個のデータ格納領域を占有し
    ている、任意の時間フレームのデータが格納されている
    データ格納領域を選択し、その中の第1の階層データが
    格納されているデータ格納領域以外の少なくとも1個以
    上のデータ格納領域を開放し、いずれのデータ格納領域
    を開放したかを示すデータを上記書き込み制御器に送出
    するメモリ開放器であることを特徴とする請求項1記載
    のデジタル信号記録装置。
  3. 【請求項3】デジタル信号を符号化する第2の符号化器
    を設け、書き込み制御器は、N個のデータ格納領域のう
    ち、開放されているデータ格納領域が1個の場合か、あ
    るいは開放されているデータ格納領域の中から1個のデ
    ータ格納領域を選択した場合、上記第2の符号化器によ
    って符号化されたデータを上記開放されているデータ格
    納領域に格納し、そうでない場合は、開放されているデ
    ータ格納領域の個数と同一かそれ以下の階層の個数の階
    層データを、少なくとも上記第1の階層データを含むと
    いう条件を満たしながら複数任意に選択し、該選択され
    た各階層の階層データをそれぞれ上記開放されている各
    データ格納領域に格納し、各データ格納領域が何れのフ
    レームの何れの階層データを格納しているかを表す補助
    情報を上記補助情報格納領域に格納し、もし開放されて
    いるデータ格納領域が存在しない場合には記録状態を停
    止する書き込み制御器であることを特徴とする請求項2
    記載のデジタル信号記録装置。
  4. 【請求項4】メモリ開放器は、予め設定された数Mに対
    し、Mより大きい数以上のデータ格納領域を占有してい
    る任意の時間フレームのデータが格納されているデータ
    格納領域のうち、第1の階層データが格納されているデ
    ータ格納領域以外の少なくとも1個以上のデータ格納領
    域を開放し、いずれのデータ格納領域を開放したかを示
    すデータを上記書き込み制御器に送出するメモリ開放器
    であり、書き込み制御器は、開放されているデータ格納
    領域の個数と同一かそれ以下であり、かつM以上の階層
    の個数の階層データを、少なくとも上記第1の階層デー
    タを含むという条件を満たしながら任意に選択し、該選
    択された各階層の階層データをそれぞれ上記開放されて
    いる各データ格納領域に格納し、何れのフレームの何れ
    の階層データを格納しているかを表す補助情報を補助情
    報格納領域に格納し、もし開放されているデータ格納領
    域がM個以上存在しない場合には記録状態を停止する書
    き込み制御器であることを特徴とする請求項2記載のデ
    ジタル信号記録装置。
  5. 【請求項5】デジタル信号を符号化する第3の符号化器
    を設け、書き込み制御器は、開放されているデータ格納
    領域が上記予め設定された数M個の場合か、あるいは開
    放されているデータ格納領域の中からM個のデータ格納
    領域を選択した場合、上記第3の符号化器によって符号
    化されたデータを上記開放されているデータ格納領域に
    格納し、そうでない場合は、上記書き込み制御器は、開
    放されているデータ格納領域の個数と同一かそれ以下で
    あり、かつMより大きい階層の個数の階層データを、少
    なくとも第1の階層データを含むという条件を満たしな
    がら任意に選択し、該選択された各階層の階層データを
    それぞれ上記開放されている各データ格納領域に格納
    し、何れのフレームの何れの階層データを格納している
    かを表す上記補助情報を上記補助情報格納領域に格納
    し、もし開放されているデータ格納領域がM個以上存在
    しない場合には記録状態を停止する書き込み制御器であ
    ることを特徴とする請求項2または請求項4記載のデジ
    タル信号記録装置。
  6. 【請求項6】書き込み制御器は、特定の時間フレームに
    対し、該時間フレームにデータが書き込まれたデータ格
    納領域は以後の処理で開放してはならないことを補助情
    報として上記補助情報格納領域に格納でき、メモリ開放
    器は、開放を禁止した時間フレームのデータが格納され
    ているデータ格納領域は開放しないことを特徴とする請
    求項2から請求項5のいずれかに記載のデジタル信号記
    録装置。
  7. 【請求項7】デジタル信号を符号化する第4の符号化器
    を設け、書き込み制御器は、特定の時間フレームに対
    し、該時間フレームにデータが書き込まれたデータ格納
    領域は以後の処理で開放してはならないことを補助情報
    として、補助情報格納領域に格納でき、かつ上記第4の
    符号化器によって符号化されたデータを上記選択したデ
    ータ格納領域に格納する書き込み制御器であることを特
    徴とする請求項6記載のデジタル信号記録装置。
  8. 【請求項8】メモリ開放器は、データ格納領域を開放す
    る際、先に格納されているデータを保持したまま開放す
    るメモリ開放器であり、書き込み制御器は、上記開放さ
    れたデータ格納領域の何個のデータを新たに書き換えた
    かを示すデータをも上記補助情報格納領域に格納するこ
    とを特徴とする請求項2から請求項7のいずれかに記載
    のデジタル信号記録装置。
  9. 【請求項9】メモリ開放過程規定器を設け、書き込み制
    御器において、いずれの階層の階層データをいずれのデ
    ータ格納領域に格納するかを選択する方法と、上記メモ
    リ開放器において、いずれのデータ格納領域を開放する
    かを選択する方法は、フレームカウントの値に応じて予
    め決められており、該方法を表す情報が上記メモリ開放
    過程規定器にあらかじめ格納されていることを特徴とす
    る請求項2から請求項8のいずれかに記載のデジタル信
    号記録装置。
  10. 【請求項10】補助情報格納領域に格納する補助情報
    は、記録した時間長あるいはフレーム数のみであること
    を特徴とする請求項9記載のデジタル信号記録装置。
  11. 【請求項11】デジタル信号を、第1の階層データから
    第Nの階層データまでのN階層の階層データに符号化す
    る階層符号化器と、 上記階層符号化器から送出されるデータを格納する、メ
    モリ容量が既知であるデータ格納領域と、符号化時及び
    データ格納時の種々の補助情報を格納する補助情報格納
    領域とを有する固体メモリと、 上記データ格納領域のメモリ残量を調べ、残量が予め設
    定された値以下になった場合に零フラグを発するメモリ
    残量検査器と、 上記零フラグを受信した場合に値が更新される状態レジ
    スタと、 上記零フラグを受信した場合に、上記状態レジスタの値
    に応じて、予め決められた領域を開放するメモリ開放器
    と、 上記階層符号化器から出力される最大N階層の階層デー
    タを受けて、上記状態レジスタの値に応じて予め決めら
    れている階層データを選択し、データ格納領域の空き領
    域の中の予め決められている領域に格納する書き込み制
    御器と、 上記状態レジスタの値を上記補助情報格納領域に格納す
    る補助情報格納器と、 上記メモリ開放器が開放する領域と、上記書き込み制御
    器が選択する階層データおよびデータ格納領域の空き領
    域とが、上記状態レジスタの値に応じて予め規定してあ
    る処理過程規定器とを備えたことを特徴とするデジタル
    信号記録装置。
  12. 【請求項12】デジタル信号を、第1の階層データから
    第Nの階層データまでのN階層の階層データに符号化す
    る階層符号化器と、 上記階層符号化器から送出されるデータを格納するメモ
    リ容量が既知であるデータ格納領域と、符号化時及びデ
    ータ格納時の種々の補助情報を格納する補助情報格納領
    域とを有する固体メモリと、 上記データ格納領域のメモリ残量を調べ、残量が予め設
    定された値以下になった場合に零フラグを発するメモリ
    残量検査器と、 初期値がNであり、上記零フラグを受信した場合に1デ
    クリメントされる階層数指定レジスタと、 上記零フラグを受信した場合に、上記階層数指定レジス
    タの値に1を加算することにより示された順位の階層デ
    ータが格納された領域を開放するメモリ開放器と、 上記階層符号化器から出力される最大N階層の階層デー
    タを受けて、上記第1の階層データから、階層数指定レ
    ジスタの値によって示された順位の階層データまでを選
    択し、上記データ格納領域の空き領域に格納する書き込
    み制御器と、 上記階層数指定レジスタの値を上記補助情報格納領域に
    格納する補助情報格納器とを備えたことを特徴とするデ
    ジタル信号記録装置。
  13. 【請求項13】初期値が1であり、値が1からMまでを
    繰り返しカウントする書き込み位置指定カウンタを有
    し、上記データ格納領域は予めM個のサブ領域に分割さ
    れているデータ格納領域であり、上記メモリ残量検査器
    は、上記データ格納領域の、上記書き込み位置指定カウ
    ンタによって指定されるサブ領域のメモリ残量を調べ、
    残量が予め設定された値以下になった場合に、上記書き
    込み位置指定カウンタを1インクリメントし零フラグを
    発するメモリ残量検査器であり、上記階層数指定レジス
    タは、上記零フラグを受信した時に、上記書き込み位置
    指定カウンタの値が1なら値が1デクリメントされる階
    層数指定レジスタであり、上記メモリ開放器は、上記零
    フラグを受信した場合に、上記書き込み位置指定カウン
    タの値によって示されたサブ領域内の、上記階層数指定
    レジスタの値に1を加算することによって示された順位
    の階層データが格納された領域を開放するメモリ開放器
    でり、上記書き込み制御器は、上記階層符号化器から出
    力される最大N階層の階層データを受けて、上記第1の
    階層データから階層数指定レジスタの値によって示され
    た順位の階層データまでを選択し、上記書き込み位置指
    定カウンタの値によって示されたサブ領域内の空き領域
    に格納する書き込み制御器であり、上記補助情報格納器
    は、上記階層数指定レジスタの値と上記書き込み位置指
    定カウンタの値とを格納する補助情報格納器であること
    を特徴とする請求項11記載のデジタル信号記録装置。
  14. 【請求項14】階層数指定レジスタの値が、予め与えら
    れた数Lになった場合、記録処理を中止することを特徴
    とする請求項11から請求項13のいずれかに記載のデ
    ジタル信号記録装置。
  15. 【請求項15】デジタル信号を符号化する第5の符号化
    器を設け、書き込み制御器は、階層数指定レジスタの値
    が予め与えられた数Pになった場合に、上記第5の符号
    化器で入力のデジタル信号を符号化し、データ格納領域
    の空き領域に格納する書き込み制御器であり、上記メモ
    リ開放器は、上記零フラグを受信した場合に、上記階層
    数指定レジスタの値が予め設定された値Pより小さくな
    った場合は処理を中止するメモリ開放器であることを特
    徴とする請求項12から請求項13のいずれかに記載の
    デジタル信号記録装置。
  16. 【請求項16】書き込み制御器は、現在選択している階
    層数nに対し、データ格納領域内の、一括消去可能な、
    開放されている、n個の記憶単位を一塊とし、該一塊内
    のn個の記憶単位に、該選択しているn階層のデータを
    それぞれ格納し、上記n個の記憶単位のいずれかの記憶
    単位のメモリ残量が予め与えられた値を下回った場合
    に、新たに、一括消去可能な、開放されている、n個の
    記憶単位を一塊とし、上記処理を繰り返す書き込み制御
    器であり、上記メモリ開放器は、開放するべき階層デー
    タが格納された上記一括消去可能な記憶単位を最低n個
    消去することによりメモリを開放するメモリ開放器であ
    ることを特徴とする請求項11から請求項15のいずれ
    かに記載のデジタル信号記録装置。
  17. 【請求項17】書き込み制御器は、現在選択している階
    層数nに対し、上記データ格納領域内の、一括消去可能
    な、開放されているn個の記憶単位を一塊とし、該一塊
    のメモリ領域が一連のアドレス空間で指定できるメモリ
    領域になるように上記データ格納領域内のデータを再配
    置した後、書き込み処理を行う書き込み制御器であるこ
    とを特徴とする請求項16記載のデジタル信号記録装
    置。
  18. 【請求項18】一括消去可能な記憶単位は、固体メモリ
    における1バイトであり、一塊のメモリ領域はnバイト
    のメモリ領域であることを特徴とする請求項16または
    請求項17記載のデジタル信号記録装置。
  19. 【請求項19】一括消去可能な記憶単位は、固体メモリ
    における1ワードであり、一塊のメモリ領域とはnワー
    ドのメモリ領域であることを特徴とする請求項16また
    は請求項17記載のデジタル信号記録装置。
  20. 【請求項20】一括消去可能な記憶単位は、固体メモリ
    における1セクタであり、一塊のメモリ領域はnセクタ
    のメモリ領域であることを特徴とする請求項16または
    請求項17記載のデジタル信号記録装置。
  21. 【請求項21】デジタル信号を第1の階層データから第
    Nの階層デ−タまでのN個の階層データに符号化する階
    層符号化器と、 上記第1から第Nの階層データをそれぞれ格納するバッ
    ファメモリ群と、 上記バッファメモリ群から送出されるデータを格納する
    データ格納領域および該デ−タの補助情報を格納する補
    助情報格納領域とを有する固体メモリと、 上記バッファメモリ群に格納されたデータ量の総和を算
    出するデータ量算出器と、 上記データ量算出器によって求められたデータ量の総和
    と上記固体メモリ内のデータ格納領域の容量とを比較
    し、その大小関係に基づいて、上記固体メモリ内のデー
    タ格納領域に書き込むデータを上記バッファメモリ群か
    ら選択し、該デ−タと該デ−タの補助情報とを上記固体
    メモリのデータ格納領域および補助情報格納領域にそれ
    ぞれ格納する書き込み制御器とを備えたことを特徴とす
    るデジタル信号記録装置。
  22. 【請求項22】バッファメモリ群のメモリ容量の総和
    (Mb)は、上記固体メモリのデ−タ格納領域のメモリ
    容量(Mm)よりも大きいことを特徴とする請求項21
    記載のデジタル信号記録装置。
  23. 【請求項23】バッファメモリ群を構成する個々のバッ
    ファメモリのメモリ容量の大きさは、階層符号化器にお
    いて各階層に割り当てるビット数に比例させたことを特
    徴とする請求項21記載のデジタル信号記録装置。
  24. 【請求項24】デジタル信号を第1の階層データから第
    Nの階層デ−タまでのN個の階層データに符号化する階
    層符号化器と、 上記第1から第Nの階層データをそれぞれ格納するバッ
    ファメモリ群と、 上記バッファメモリ群から送出されるデータを格納する
    複数個のデータ格納領域および該デ−タの補助情報を格
    納する補助情報格納領域とを有する固体メモリと、 上記バッファメモリ群に格納されたデータ量の総和を算
    出するデータ量算出器と、 上記固体メモリ内のデ−タ格納領域の中から未使用のデ
    −タ格納領域を検索するとともに、上記データ量算出器
    によって求められたデータ量の総和と検索されたデータ
    格納領域の容量とを比較し、その大小関係に基づいて、
    データ格納領域に書き込むデータを上記バッファメモリ
    群から選択し、該デ−タと該デ−タの補助情報とを上記
    検索されたデータ格納領域および上記補助情報格納領域
    にそれぞれ格納する書き込み制御器とを備えたことを特
    徴とするデジタル信号記録装置。
  25. 【請求項25】固体メモリ内の複数個のデ−タ格納領域
    は等しい容量であることを特徴とする請求項24記載の
    デジタル信号記録装置。
  26. 【請求項26】書き込み制御器は、データ量算出器によ
    って求められたデータ量の総和と固体メモリ内の各デー
    タ格納領域の容量とを比較し、その大小関係に基づい
    て、デ−タ格納領域を選択するとともに、上記固体メモ
    リ内のデータ格納領域に書き込むデータをバッファメモ
    リ群から選択し、該デ−タと該デ−タの補助情報とを上
    記固体メモリのデータ格納領域および補助情報格納領域
    にそれぞれ格納する書き込み制御器であることを特徴と
    する請求項24記載のデジタル信号記録装置。
  27. 【請求項27】固体メモリ内の複数個のデ−タ格納領域
    が予め重みづけされた容量を有することを特徴とする請
    求項26記載のデジタル信号記録装置。
  28. 【請求項28】バッファメモリ群のメモリ容量の総和
    (Mb)は上記固体メモリの複数個のデ−タ格納領域の
    メモリ容量の最大値(Mmmax)よりも大きいことを
    特徴とする請求項24または請求項26記載のデジタル
    信号記録装置。
  29. 【請求項29】バッファメモリ群を構成する個々のバッ
    ファメモリのメモリ容量の大きさは、階層符号化器にお
    いて各階層に割り当てるビット数に比例させたことを特
    徴とする請求項24から請求項28のいずれかに記載の
    デジタル信号記録装置。
  30. 【請求項30】書き込み制御器は、データ量算出器によ
    って求められたデ−タ量の総和と固体メモリ内のデータ
    格納領域の容量とを比較し、上記デ−タ量の総和が上記
    固体メモリ内のデータ格納領域の容量よりも小さい場合
    は、バッファメモリ群に格納された全デ−タを上記固体
    メモリ内のデ−タ格納領域に書き込み、また逆に上記デ
    −タ量の総和が上記固体メモリ内のデ−タ格納領域の容
    量よりも大きい場合は、上記固体メモリ内のデ−タ格納
    領域の容量相当分のデ−タを予め指定された方法で上記
    バッファメモリ群から取り出して上記固体メモリ内のデ
    −タ格納領域に書き込み、合わせてどの様なデ−タを格
    納したかを表す情報を上記補助情報格納領域に格納する
    書き込み制御器であることを特徴とする請求項21、請
    求項24または請求項26記載のデジタル信号記録装
    置。
  31. 【請求項31】書き込み制御器は、データ量算出器によ
    って求められたデータ量の総和と固体メモリ内のデータ
    格納領域の容量とを比較し、上記データ量の総和が上記
    固体メモリ内のデータ格納領域の容量よりも小さい場
    合、バッファメモリ群に格納された全データを上記固体
    メモリ内のデータ格納領域に書き込み、逆に上記データ
    量の総和が上記固体メモリ内のデータ格納領域の容量よ
    りも大きい場合は、上記固体メモリ内のデータ格納領域
    の容量相当分のデータをバッファメモリの番号の小さい
    順に上記バッファメモリ群から取り出して上記固体メモ
    リ内のデータ格納領域に書き込み、合わせてどの様なデ
    ータを格納したかを表す情報を上記補助情報格納領域に
    格納する書き込み制御器であることを特徴とする請求項
    21、請求項24、請求項26または請求項30のいず
    れかに記載のデジタル信号記録装置。
  32. 【請求項32】入力されるデジタル信号は音声信号であ
    り、書き込み制御器は、データ量算出器によって求めら
    れたデータ量の総和と固体メモリ内のデータ格納領域の
    容量とを比較し、上記データ量の総和が上記固体メモリ
    内のデータ格納領域の容量より小さい場合は、バッファ
    メモリ群に格納された全データを上記固体メモリ内のデ
    ータ格納領域に書き込み、逆に上記データ量の総和が上
    記固体メモリ内のデータ格納領域の容量より大きい場合
    は、上記N個のバッファメモリ群に格納されたデータを
    検査し、該データに基づいて元のデジタル信号を復号し
    た際、聴感上不要であるデータを排除しながら、上記N
    個のバッファメモリ群に格納されたデータを上記固体メ
    モリ内のデータ格納領域のメモリ容量相当分取り出し
    て、上記固体メモリ内のデータ格納領域に書き込み、合
    わせてどの様なデータを格納したかを表す情報を上記補
    助情報格納領域に格納する書き込み制御器であることを
    特徴とする請求項21、請求項24、請求項26、請求
    項30または請求項31のいずれかに記載のデジタル信
    号記録装置。
  33. 【請求項33】デジタル信号を第1の階層データから第
    Nの階層データまでのN個の階層データに符号化する階
    層符号化器と、 上記第1の階層データを格納する第1のバッファメモリ
    から上記第Nの階層データを格納する第Nのバッファメ
    モリまでのN個のバッファメモリ群と、 上記N個のバッファメモリ群から送出されるデータを格
    納するメモリ容量が既知であるデータ格納領域と該デー
    タの補助情報を格納する補助情報格納領域とを有する固
    体メモリと、 上記データ格納領域のメモリ残量を逐次検出して該メモ
    リ残量が予め与えられた値を下回ったら零フラグを発す
    るメモリ残量検出器と、 上記零フラグを受信するまで、上記N個のバッファメモ
    リ群に格納されたデータを任意に選択しながら上記固体
    メモリ内のデータ格納領域に書き込み、どの様なデータ
    を格納したかを表す情報を上記補助情報格納領域に格納
    する書き込み制御器とを備えたことを特徴とするデジタ
    ル信号記録装置。
  34. 【請求項34】書き込み制御器は、零フラグを受信する
    まで、N個のバッファメモリ群に格納されたデータをバ
    ッファメモリの番号の小さい順に固体メモリ内のデータ
    格納領域に書き込み、どの様なデータを格納したかを表
    す情報を補助情報格納領域に格納する書き込み制御器で
    あることを特徴とする請求項33記載のデジタル信号記
    録装置。
  35. 【請求項35】デジタル信号を第1の階層データから第
    Nの階層データまでのN個の階層データに符号化する階
    層符号化器と、 上記第1の階層データを格納する第1のバッファメモリ
    から上記第Nの階層データを格納する第Nのバッファメ
    モリまでのN個のバッファメモリ群と、 上記N個のバッファメモリ群から送出されるデータを格
    納するメモリ容量が既知であるデータ格納領域と、該デ
    ータの補助情報を格納する補助情報格納領域とを有する
    固体メモリと、 上記データ格納領域のメモリ残量を逐次検出し、該メモ
    リ残量がM1、M2、M3、・・・、Mmに達する毎に
    零フラグ発行するメモリ残量検出器と、 上記N個のバッファメモリ群に格納されたデータを上記
    固体メモリ内のデータ格納領域に書き込む方法が予めM
    個設定されており、上記零フラグを受信すると、上記予
    め設定されたM個の方法の中から適応的に選択された方
    法で上記N個のバッファメモリ群に格納された上記階層
    データを上記固体メモリ内のデータ格納領域に書き込
    み、どのような様なデータを格納したかを表す情報を上
    記補助情報格納領域に格納する書き込み制御器とを備え
    たことを特徴とするデジタル信号記録装置。
  36. 【請求項36】入力されるデジタル信号は音声信号であ
    り、書き込み制御器は、N個のバッファメモリ群に格納
    されたデータを検査し、該データに基づいて、元のデジ
    タル信号を復号した際、聴感上不要であるデータを排除
    しながら上記零フラグを受信するまで、上記N個のバッ
    ファメモリ群に格納されたデータを上記固体メモリ内の
    データ格納領域に書き込み、どの様なデータを格納した
    かを表す情報を上記補助情報格納領域に格納する書き込
    み制御器であることを特徴とする請求項33または請求
    項35記載のデジタル信号記録装置。
  37. 【請求項37】聴感上不要であるデータは非音声データ
    であることを特徴とする請求項32または請求項36記
    載のデジタル信号記録装置。
  38. 【請求項38】聴感上不要であるデータは無音区間デー
    タであることを特徴とする請求項32または請求項36
    記載のデジタル信号記録装置。
  39. 【請求項39】聴感上不要であるデータは、聴覚マスキ
    ング特性によってマスキングされるデータであることを
    特徴とする請求項32または請求項36記載のデジタル
    信号記録装置。
  40. 【請求項40】メモリ残量検出器は、書き込み制御器か
    ら送出されるバッファメモリ群に格納された階層データ
    の個数を計数するメモリカウンタであることを特徴とす
    る請求項33から請求項39のいずれかに記載のデジタ
    ル信号記録装置。
  41. 【請求項41】データ格納領域のメモリ容量に応じて該
    メモリ容量を入力可能な外部入力装置を備えることを特
    徴とする請求項32から請求項40のいずれかに記載の
    デジタル信号記録装置。
  42. 【請求項42】書き込み制御器は、予め上記固体メモリ
    の補助情報格納領域に記録されたデータ格納領域のメモ
    リ容量を識別することが可能であることを特徴とする請
    求項33から請求項40のいずれかに記載のデジタル信
    号記録装置。
  43. 【請求項43】階層符号化器は、上記階層の番号の小さ
    い階層データが、最も大きな量子化ビット数で量子化さ
    れることを特徴とする請求項34記載のデジタル信号記
    録装置。
  44. 【請求項44】階層符号化器は、入力信号を符号化する
    際、第1の階層データから第Nの階層データまでの最大
    N個の階層にわけて符号化する符号化器であって、上記
    階層データは、1個以上の任意の階層の個数の階層デー
    タを用いて、元のデジタル信号を復号できる階層データ
    であって、上記第1の階層データは、復号する際、最も
    重要度の高い階層データであり、以下階層数に応じて重
    要度が低くなり、上記第Nの階層データは、復号する
    際、最も重要度の低い階層データであることを特徴とす
    る請求項1から請求項43のいずれかに記載のデジタル
    信号記録装置。
  45. 【請求項45】階層符号化器は、所定の時間単位毎に入
    力信号を区切り、該区切られた時間間隔毎に階層符号の
    階層順位を該階層符号の重要度に基づいて適応的に決定
    し、どの符号をいずれの階層に割り当てたかを示す情報
    をも、上記固体メモリに書き込む階層符号化器であるこ
    とを特徴とする請求項1記載から請求項44のいずれか
    に記載のデジタル信号記録装置。
  46. 【請求項46】固体メモリは不揮発性メモリであること
    を特徴とする請求項1から請求項45のいずれかに記載
    のデジタル信号記録装置。
  47. 【請求項47】固体メモリは着脱可能な不揮発性メモリ
    であることを特徴とする、請求項1から請求項46のい
    ずれかに記載のデジタル信号記録装置。
  48. 【請求項48】固体メモリは着脱可能なフラッシュメモ
    リであることを特徴とする請求項1から請求項47のい
    ずれかに記載のデジタル信号記録装置。
  49. 【請求項49】デジタル信号は音声信号であることを特
    徴とする請求項1から請求項48記載のデジタル信号記
    録装置。
  50. 【請求項50】固体メモリ内のデータ格納領域に記憶さ
    れた任意の階層データと、該格納された階層データの属
    性を表す、固体メモリ内の補助情報格納領域に格納され
    た補助情報とを読みだし、その階層データの階層に応じ
    て元のデジタル信号に復号する階層復号器を備えたこと
    を特徴とするデジタル信号再生装置。
  51. 【請求項51】固体メモリに記憶された階層データ及び
    補助情報は、請求項1から請求項49のいずれかに記載
    のデジタル信号記録装置によって記録された階層データ
    及び補助情報であることを特徴とする請求項50記載の
    デジタル信号再生装置。
JP27181893A 1993-06-01 1993-10-29 デジタル信号記録装置及びデジタル信号再生装置 Pending JPH07131357A (ja)

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US08/223,846 US5493647A (en) 1993-06-01 1994-04-06 Digital signal recording apparatus and a digital signal reproducing apparatus

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317972A (ja) * 2001-03-02 2006-11-24 Bluetek Co Ltd オーディオデータ編集方法とこれを適用した記録媒体及びデジタルオーディオプレーヤー

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