JPH0713130U - 植物水耕栽培装置 - Google Patents

植物水耕栽培装置

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JPH0713130U
JPH0713130U JP043374U JP4337493U JPH0713130U JP H0713130 U JPH0713130 U JP H0713130U JP 043374 U JP043374 U JP 043374U JP 4337493 U JP4337493 U JP 4337493U JP H0713130 U JPH0713130 U JP H0713130U
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unit
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JP043374U
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善夫 井上
金子  靖
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東リ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】点検、修理、部品交換等の装置メインテナンス
を簡単に行うことができ、それだけ植物育成にかかわる
人手を軽減することができ、また、室内等の装飾のため
に所望の意匠性を与えことができるように多様な意匠の
容器を採用しやすい水耕栽培装置を提供する。 【構成】植物栽培槽11と培養液貯蔵槽12を有し、培
養液120を液貯蔵槽12から栽培槽11へ供給、循環
させる植物水耕栽培装置であり、培養液供給循環のため
の手段が、少なくとも液供給循環用のポンプ3を含み、
下部21から培養液120を流入させて栽培槽11へ給
液できるユニット2に構成され、ユニット2は栽培槽1
1に脱着可能に装着され、培養液貯蔵槽12が該装着ユ
ニット2の下部21に位置するように配置されている植
物水耕栽培装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、室内等の緑化のために、各種樹木・草花類の水耕栽培に使用される 植物水耕栽培装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
室内等の装飾を主目的とした緑化において、植栽やメインテナンスについてそ の容易さ故に水耕栽培の有利性が認識されている。 この用途に適した水耕栽培装置して、特開平4−99422号公報に記載のよ うに、上下2槽に分割して上部を栽培槽、下部を貯液槽となし、貯液槽に設置し た空気袋の膨張によって貯液槽から上部の栽培槽に培養液を自動供給する植栽装 置が知られている。
【0003】 また、特開平3−76517号公報に記載のように、貯液槽の内部に皿状容器 を架設し、任意の栽培鉢を内鉢として、皿の上に設置し、貯液槽内空間に設けた ポンプにより該槽底部から培養液を汲み上げ前記内鉢に供給する植物栽培用プラ ンターも知られている。 また、実開平3−114940号公報に記載のように、下層に貯液槽を置き、 上層に内鉢を設置し、貯液槽内にエアーポンプで空気を送ることで該槽内の培養 液を加圧し、それによって該液を導水管を介して上部内鉢へ送る水耕栽培装置も 知られている。
【0004】 これらの植栽装置では、灌水作業を自動化するために、空気袋への注気・脱気 手段又は送液ポンプ或いは加圧用エアーポンプ、これらの制御装置、配管、配線 、電源等が要求され、培養液のエアレーション装置などが要求されることもある 。そして、これら部品は下層の貯液槽、外槽内部、或いは水耕装置外側に設置さ れている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
これら灌水手段やその制御装置等は、日常点検が容易でなければならず、また 故障時に容易に原因調査・部品交換・修理が可能でなければならないが、特に大 型の栽培容器で高木を栽培する場合は、一旦栽培が始まってしまうと植物の植え 替え、容器の持ち上げ、移動といった操作が難しいために、このような操作を必 要とする従来の水耕栽培装置では、故障原因調査・修理・部品交換等に多大な労 力と時間を要していた。
【0006】 また水耕栽培装置を室内装飾に利用するときには、装飾の面から植物栽培容器 自体の意匠性が強く求められているが、従来の水耕栽培装置では機器類の配置等 で容器の設計が制約されるため、多様な仕様に応じるには限界があった。 そこで本考案は、点検、修理、部品交換等の装置メインテナンスを簡単に行う ことができ、それだけ植物育成にかかわる人手を軽減することができ、また、室 内等の装飾のために所望の意匠性を与えことができるように多様な意匠の容器を 採用しやすい水耕栽培装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本考案の水耕栽培装置は、植物栽培槽と培養液貯蔵槽を有 し、培養液を前記貯蔵槽から前記栽培槽へ供給、循環させる植物水耕栽培装置で あり、前記培養液供給循環のための手段が、少なくとも液供給循環用のポンプを 含み、下部から培養液を流入させて前記栽培槽へ給液できるユニットに構成され 、該ユニットは前記栽培槽に脱着可能に装着され、前記培養液貯蔵槽が該装着ユ ニットの前記下部に位置するように配置されていることを特徴とする。
【0008】 この水耕栽培装置におけるユニットには、任意の部材としてポンプ等駆動用の 電池、ユニットから栽培槽の所定部分へ培養液を導くための給液管、水位計、運 転状況を表示する例えば表示灯、液晶表示装置のような運転状態表示部等を設け ることができる。水位計については、ユニットに設けることに代え、又はユニッ トに設けるとともに前記培養液貯蔵槽に設けてもよい。水位計をユニットに設け るのは、その中の培養液が枯渇することのないよう監視するためであり、培養液 貯蔵槽に設けるのは、点検孔に依らずに目視で貯蔵槽内液位を確認できるように するためである。
【0009】 前記表示部には、ユニット運転状況の異常を表示する警告ランプを設けること ができ、電池の充電状況、ポンプの運転状況、水位低下等の異常を表示させるこ とができる。 また、前記ユニットには、エアレーション手段を組み込むこともでき、該エア レーション手段として、エアレーション用空気ポンプ、及び該ポンプに接続され た、ユニット下部の液流入部、すなわちユニット下部の液流入口或いは前記液供 給循環用のポンプの液吸い込み口等に臨む空気吹き込み部材を含むものを例示で きる。空気吹き込み部材としては、多数の送気孔を設けた管、鑑賞魚飼育等に用 いられている微小気泡発生用の多数の通気細孔を有する材料を含むもの、これら の組み合わせ等を例示できる。
【0010】 また、液用ポンプをユニットに組み込んだ電池で駆動するときには、この空気 ポンプもその電池で駆動することが考えられ、或いは、空気ポンプ用に別の電池 をユニットに組み込んでもよい。さらに、空気ポンプ用の運転表示部を設けるこ とも考えられる。この表示部は液ポンプ用の運転表示部とまとめることができる 。
【0011】 さらに、前記ユニット下部に培養液清浄化手段を組み込んでもよい。この場合 、培養液清浄化手段として、イオン交換樹脂、活性炭、イオン交換肥料から選ば れた少なくとも1種を含むものを代表例として挙げることができる。 イオン交換樹脂としては、強塩基性陰イオン交換樹脂、弱塩基性陰イオン交換 樹脂、強酸性陽イオン交換樹脂、弱酸性陽イオン交換樹脂の一種又はこれらの複 数以上の組み合わせを挙げることができ、イオン交換肥料としては、イオン交換 樹脂に無機養分を担持させたもので培養液浄化と養分供給の両機能があるものを 挙げることができ、これは植物育成のメインテナンスを省力化できるので有利で ある。例えば、バイエル社製のLewatit HD5等を挙げることができる 。
【0012】 本考案装置には、水耕栽培専用に設計された専用の容器を採用してもよいが、 既存の容器、コンテナ類の意匠を生かせるように、或いは既存の容器等に独自の 意匠を施したものを利用できるように、少なくとも前記栽培槽は、任意に選択さ れる、それ自身で、又は適当な処理を施すことで液漏出防止性能のある容器で構 成してもよい。ここで液漏出防止処理とは、容器内側に防水材料を貼着するとか 、コーティングするとか、あるいは、容器内側に内接するような適切な形状の水 密容器を内蔵させること等である。防水剤をコーティングするには、ポリエステ ル系の塗料が適しているが、容器の材質と適合性の良いものを選択する必要があ る。これらの液漏出防止性能のある容器に前記ユニットを着脱容易な手段で装着 する。
【0013】 前記栽培槽及び培養液貯蔵槽は、一つの容器を通水性のある仕切り部材により 上下2段に仕切って上側を栽培槽とし、下側を培養液貯蔵槽とすることが考えら れ、さらにこの場合、該仕切り部材に格子、ネット又は不織布或いはこれらの組 み合わせを配置することも考えられる。また、二つの容器を上下二段に積み重ね 、上側容器を栽培槽とし、下側容器を培養液貯蔵槽とすることも考えられ、この 場合も上下の容器の境目に通水性のある仕切り部材を配置したり、さらに、該仕 切り部材に格子、ネット又は不織布或いはこれらの組み合わせを配置することも 考えられる。
【0014】 また、一つの容器に発泡煉石のような栽培培地を収容し、容器底部の培地間隙 に培養液を収容して培養液貯蔵槽とし、それより上層を栽培槽としてもよい。こ の場合、代表例として、容器底部の培養液を前記ユニットにより汲み上げ、培培 上部より給液することが考えられる。 なお、いずれにしても、培地は通気性のよいものが望ましい。
【0015】 前記液供給循環用ポンプは所定の時間間隔で所定量の培養液を供給循環させ得 るタイマーを含む制御部により制御運転されることが望ましい。エアレーション 手段の空気ポンプについても、所定の時間間隔でエアレーションを行うためにタ イマーを含む制御部により制御運転されることが望ましい。培養液の供給循環と エアレーションとを全部又は一部同期させてもよい。
【0016】 前記ユニットの上部には、該ユニットのメインテナンス等の目的で、点検孔を 設けることができる。このような点検孔には開閉可能な蓋体を設けることができ 、さらには、盗難、いたずらを防止するためこの蓋体に施錠手段を設けてもよい 。 冬期の低温対策に前記培養液貯蔵槽に加熱用ヒータ、さらに特に、温度調整機 能付き加熱用ヒータを設置してもよい。加温された培養液を供給することによっ て植物の根を直接加温するとともに培地を間接的に温めることができる。
【0017】 必要に応じて、培養液貯蔵槽底部に排水孔を設置してもよい。また、栽培槽及 び培養液貯蔵槽の移動が容易なように、これらをキャスター付きの台に載せたり 、該槽に直接キャスターを設けてもよい。
【0018】
【作用】
本考案植物水耕栽培装置では、その栽培槽には培地を収容してそれに樹木、草 花等の植物を植える。また、培養液貯蔵槽には肥料成分を溶解した培養液を貯蔵 する。そして、栽培槽に取り外し可能に装着し、下部を培養液貯蔵槽に配置した 培養液供給循環のためのユニットにより該液貯蔵槽から培養液を汲み、栽培槽に 供給し、植物を水耕栽培する。
【0019】 ユニットは液用ポンプ運転のもとに前記培養液の供給循環を行う。上部からの 培養液供給によって必要な養分・溶存空気が供給されるとともに植物の根より発 生した老廃物が下の培養液貯蔵槽に洗い流される。 ユニットの点検、修理、部品交換、ユニット全体の交換等のメインテナンスは ユニットを栽培槽から取り外して行うことができる。また、着脱容易なユニット が採用されていることで、室内等の装飾のために高度の意匠性を与えことができ るように多様な意匠の容器を栽培槽等に採用できる。
【0020】 前記液用ポンプがタイマーを含む制御部により制御運転されるときは、該タイ マーによる時間設定で所定の時間間隔で所定量の培養液を供給循環させることが できる。例えば、ポンプの能力・培地の湿潤状態・植物種により培養液供循環の 時間間隔、その量が決定される。例えば毎日4時間毎に1分間培養液の供給循環 を行わせることが考えられる。頻度が高すぎると根腐れを起こす危険性があるし 、低すぎても障害が発生する。
【0021】 ユニットにエアレーション手段が含まれているときは、該手段により培養液に 対しエアレーションを実施でき、また、それによって培地や植物の根には新鮮な 空気を供給できる。 該エアレーション手段の空気ホンプがタイマーを含む制御部により制御運転さ れるときは、該タイマーによる時間設定で所定の時間間隔乃至頻度で該ポンプを 運転して所望のエアレーションを実施できる。エアレーション手段にユニット下 部の液流入部に臨む空気吹き込み部材が含まれているときは、溶在空気の豊富な 培養液が栽培槽に供給される。該空気吹込み部材が微小気泡発生用の多数の通気 細孔を有する材料を備えているときは、それによってエアレーションが一層有効 に行われる。
【0022】 ユニット下部に培養液清浄化手段が組み込まれているときは、培養液供給循環 中に溶解した老廃物がそれによって吸着、濾過等の作用で除去され、清浄化され る。なお、栽培槽と培養液貯蔵槽との間に仕切り部材を設け、これにフィルター を設けるときは、そのフィルターによって培養液中のゴミを濾別できる。 ユニットに水位計を設けるときは、それからユニット内液位を知ることができ る。また、培養液貯蔵槽に水位計を設けるときは、該槽を開けることなく該貯蔵 槽内の液量を知ることができる。
【0023】 ユニットにそれに組み込まれた部品の少なくとも一部の運転状態を表示する表 示部を含めるときは、該表示部を観察してユニット運転状態が正常か、否かを容 易に判断できる。 ユニットに点検孔を設けるときは、該孔からユニット部品の点検作業等を行え る。また、該孔を開閉する蓋体を設け、それに施錠手段を付設するときは、ユニ ットに対するいたずらやユニット部品の盗難を防止できる。また、前記表示部を 観察し易いように、該蓋体に設けることができる。
【0024】
【実施例】
次に本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図示の植物水耕栽培装置は主として室内装飾に用いられるもので、容器1を含 んでいる。該容器は一体成形されたポリエステルFRP製で、外周面には室内装 飾に適する意匠を施してある。また、その内面全体をポリエステル製塗料で水密 処理してある。容器1は上部11と下部12とからなり、上部は栽培槽として使 用され、下部は培養液貯蔵槽として使用される。
【0025】 栽培槽11の下に培養液貯蔵槽12を設けるため、両者の境界部となる高さ部 分13に、全面に小孔を設けた硬質塩化ビニル樹脂製の通水可能な仕切り板14 を設けてある。仕切り板14上には合成樹脂製ネット15及び合成繊維製フィル ター16を載せてある。 なお、栽培槽11及び液貯蔵槽12は十分な耐水性、耐水圧性及び水密性が得 られるのであれば、その材質、形状は前記のものに限定されない。
【0026】 仕切り板14は、植物及び栽培培地の全重量を支えるのに十分な強度が必要な ため、これを支える支柱141を液貯蔵槽12に立設してある。 前記ネット15及びフィルター16は培地あるいは培養液中の固形物が槽12 に混入するのを防止するために使用するが、あまり目開きが小さいと栽培槽11 の水はけが悪くなるので、適度の目開きが必要である。また、仕切り板14及び ネット15、フィルター16には後述する培養液供給循環用ポンプ3等を内蔵す るユニット2(以下、「ポンプユニット2」ということがある。)を装着するた めの(貫通させるための)切り欠きを設けてある。
【0027】 栽培槽11の内側面には円筒状のポンプユニットホルダー20がネジ留め等適 当な手段で後付けしてあり、ポンプユニット2はこのホルダー20に上方から挿 入され、ユニット下部21は前記仕切り板14、ネット15及びフィルター16 の切り欠きを貫通して液貯蔵槽12の底部まで達して、そこに当接している。 ポンプユニット2及びホルダー20は、ホルダ20に対しポンプユニット2を 容易に抜き差しできる形状に形成されている。
【0028】 かくしてユニット2はホルダ20及び液貯蔵槽12の底部に支持され、定位置 に置かれ、且つ、栽培槽11及び貯蔵槽12に対し随時脱着可能となっている。 ポンプユニットは容易にホルダーから抜き差しできるような形状に限定される。 また、ポンプユニット2と、栽培槽11及び(又は)ホルダー20とにわたって 施錠201及び(又は)202をし、該ユニットの盗難予防とすることも可能で ある。
【0029】 ポンプユニット2は、液供給循環用のポンプ3(以下、「液ポンプ3」という 。)、エアレーション用空気ポンプ4、液ポンプ制御用及び空気ポンプ制御用の それぞれのタイマーを含む制御部5、電池6、電池充電用プラグ61、給液管7 、送気管41、水位計8、イオン交換樹脂からなる培養液清浄化装置9を備えて いる。
【0030】 ポンプユニット2の形状はホルダ20に着脱できるように円筒をなし、栽培槽 11及び液貯蔵槽12に装着セットされた状態でユニット上部22はほぼ栽培槽 11の上縁部に臨む。 ユニット上部22は開口していて点検孔23とされ、この点検孔23が上部2 2にヒンジ51で連結した蓋体24で開閉可能となっている。前記制御部5はこ の蓋体24に組み込まれている。この制御部の上に表示部50が設けられており 、その表示面は上方へ向け露出している。表示部50には、ユニット2の運転状 況の異常を表示する各種警告灯等を設けてある。また、この表示部50には、各 ポンプへの電源投入スイッチ、各タイマーの時間設定部等を含む操作部も設けて ある。
【0031】 蓋体24は錠前241にてユニット上部22に施錠可能とされている。電池6 は蓋体24を開けると直ぐに脱着できる位置に配置してあり、該電池の下に空気 ポンプ4が、ユニット底部に液ポンプ3がそれぞれ配置してある。 電池6等のメインテナンス時は、この蓋24を開けて、主として手の届く範囲 で内部の部品を点検したり、交換したりできる。
【0032】 蓋体24に設けた制御部5は防水コネクター52によって電池6、ポンプ3、 4その他と電気的に接続されている。 制御部5はこのコネクターを外すことによって容易に交換できる。 液ポンプ3は電池6で駆動され、要求される灌水量に応じた吐出能力を備えて いる。また、培養液が若干の塩分を含んでいるので防錆仕様とされている。なお 、この液ポンプ3として、家庭用のバスポンプ(吐出量10リットル/min) も転用できる。
【0033】 ポンプユニット上部22には蓋体24より下位置で給液用の吐出口71を設け てあり、給液管7によりユニット下部21の液ポンプ3に接続されている。ポン プ3の吸液口はユニット下部の培養液流入口211に臨んでいる。 培養液はこの液吐出口71から直接栽培槽11に供給してもよいが、本例では 、栽培槽11の上部に架設したリング状液噴出管72に接続してあり、管72に は栽培槽11の全体にまんべんなく培養液が供給されるように、略等間隔で多数 の給液孔を形成してある。
【0034】 エアレーション用空気ポンプ4は、ポンプ3と同様に電池6で駆動される。な お、ポンプ3、4の一方又は双方を外部電源で駆動することも考えられる。電池 6はポンプ3、4及びタイマーを含む制御部5等の運転に十分な容量を有してい る。空気ポンプ4には、例えば、鑑賞魚飼育用のエアレーションポンプなどを転 用できる。ユニット2の底部の培養液流入口211に臨む位置にリング状の空気 吹き込み管42を設置してある。この管42は多数の空気吹き込み孔を有し、内 部に微小気泡発生用の多数の通気細孔を有する材料を充填してある。なお、この ような材料を管42の外周に沿って設けてもよい。管42は送気管41により空 気ポンプ4に接続され、空気供給される。なお、このような空気吹き込み管に代 えて、鑑賞魚飼育等に採用されている多孔質部材等をそのまま採用することもで きる。
【0035】 ポンプユニット下部21には、前述のように培養清浄化装置9としてイオン交 換樹脂をポリエステル不織布に包んで充填してある。なお、電源が確保できる場 合は紫外線照射やオゾン殺菌も可能である。 水位計8はユニット2内の培養液の枯渇を検出するもので、この水位計は電気 乃至電子式のもので、制御部5に接続されており、この水位計8が、ユニット内 液位が許容液位より低いレベルになったことを検出すると、液ポンプ3は制御部 5からの指示で自動的に停止され、液ポンプ3が空転するのを未然に防止できる 。また、このような非常時には、表示部50の警告灯が点灯する。
【0036】 なお、培養液貯蔵槽12内の液位は、該槽に別途設けた水位計121により目 視で判断する。夏季等、植物の吸水量が大きいときは、短時間で培養液量が低下 するが、このように水位計121を設けることで、ポンプユニット2の蓋体24 を開けることなく日々の点検時に容易に液量を目視確認できる。容器1の材質、 種類によってはこのような水位計121を装着できない場合があるが、この場合 はポンプユニット2の水位計8を使用すればよい。
【0037】 また、液貯蔵槽12の底部には排水口122を設けて止水栓122aを装着し てある。これは培養液を全量交換する場合に備えるためである。陶器製等、容器 1の種類によっては排水口を後加工できない場合があるが、この場合は液ポンプ 3を使用して培養液を排出できる。 また、液貯蔵槽12には、加温ヒータの装着穴123を設けてもよい。ここに は、例えば冬季に防水型の電気ヒータを挿入して培養液を加温する。市販の鑑賞 魚飼育用の電気ヒータを転用できるが、消費電力が大きいので電源としては電池 を使用し難い場合がある。ヒータ装着穴を後加工できない容器1ではポンプユニ ット2内に投げ込みヒータを挿入する等の方法が可能である。
【0038】 容器1全体はキャスター装着の架台124に載せてある。これによって、室内 装飾を目的とした場合、設置位置の変更に容易に対処することができ、また、植 物の植え替えやメインテナンスの必要に応じて、容器1を容易に移動できる。 以上説明した植物水耕栽培装置では、栽培槽11に培地10を収容してそれに 樹木、草花等の植物100を植える。また、培養液貯蔵槽12には肥料成分を溶 解した培養液120を貯蔵する。そして、ユニット2を栽培槽11に取り外し可 能に装着し、その下部21、特にその液流入口211を培養液貯蔵槽12内の培 養液120に沈める。制御部5の指示に基づくユニット2内の液ポンプ3の運転 により液貯蔵槽12から培養液120を吸引し、リング状液噴出管72から培地 10上方より培養液を供給し、植物を水耕栽培する。上部からの培養液供給によ って必要な養分・溶存空気が供給されるとともに植物100の根より発生した老 廃物が下の培養液貯蔵槽12に洗い流される。
【0039】 また、ポンプ3へ吸い込まれようとする培養液に、制御部5の指示に基づく空 気ポンプ4の運転にて空気吹き込み管42から空気が吹き込まれ、エアレーショ ンがなされ、これによって、培養液の腐敗が抑制される。また、培地や植物の根 には新鮮な空気が供給され、それによって根腐れを抑制でる。 ポンプ3及びポンプ4はそれぞれ制御部5におけるタイマーによる時間設定に 基づいて運転され、ポンプ3については所望の時間間隔で所望量の培養液を供給 循環させることができ、ポンプ4については、所望の時間間隔乃至頻度で該ポン プを運転して所望のエアレーションを実施できる。特に、空気吹き込み管42が ユニット下部21の液流入口211に臨む位置に配置されているので、溶存空気 の豊富な培養液が栽培槽11に供給される。
【0040】 なお、給液用のタイマーは、給液頻度・給液量が植物種に固有の最適な条件に 調節できるような機能を有するもので、例えば、夏と冬では灌水量は夏の方を多 くでき、或いはまた、昼に多く灌水するが夜は控える等の調節もできる。最も単 純な一定時間ごとの灌水調節も可能で、例えば1日6回−1分/回というように 設定できる。エアレーションのタイマーも、エアレーション時間間隔、一回のエ アレーション長さを調節できるものである。エアレーション用ポンプは給液時と 同時駆動でも、或いは別にもっと頻度をあげて駆動するよう調節してもよい。
【0041】 また、ポンプ3へ吸い込まれようとする培養液は培養液清浄化装置9を通過す ることで、該液中に溶解した老廃物がそれによって吸着、濾過等の作用で除去さ れ、清浄化される。また、栽培槽11と培養液貯蔵槽12との間のフィルタ手段 15、16により、培養液中のゴミが濾別される。 また、表示部50を目視して、ユニット運転状態が正常か、否か等を容易に判 断できる。
【0042】 さらに、ユニット点検孔23を開閉する蓋体24を設けてあることで、外観が 良好であるし、それに錠前241にて施錠することで、ユニット2に対するいた ずらやユニット部品の盗難を防止できる。 ユニット2の点検、修理、部品交換、ユニット全体の交換等のメインテナンス はユニット2を栽培槽11から取り外して簡単に行うことができ、それだけ植物 育成にかかわる人手を軽減することができる。また、着脱容易なユニット2が採 用されていることで、室内等の装飾のために高度の意匠性を与えことができるよ うに多様な意匠の容器1を採用できる。
【0043】
【考案の効果】
本考案によると、植物栽培槽へ培養液を供給循環させる手段をユニット化し、 該ユニットを栽培部に脱着可能に設けるようにしたので、点検、修理、部品交換 等の装置メインテナンスを簡単に行うことができ、それだけ植物育成にかかわる 人手を軽減することができ、また、室内等の装飾のために所望の意匠性を与えこ とができるように多様な意匠の容器を採用しやすい水耕栽培装置を提供すること ができる。
【0044】 培養液供給循環用のポンプがタイマーを含む制御部により制御運転されるとき は、該タイマーによる時間設定で、適切な時間間隔で適切な量の培養液を供給循 環させることができる。 ユニットにエアレーション手段が含まれているときは、該手段により培養液に 対しエアレーションを実施でき、それによって培養液の腐敗が抑制される。また 、培地や植物の根には新鮮な空気が供給され、それによって根腐れを抑制でる。
【0045】 エアレーション手段の空気ホンプがタイマーを含む制御部により制御運転され るときは、該タイマーによる時間設定で、適切な時間間隔乃至頻度で該ポンプを 運転して所望のエアレーションを実施できる。エアレーション手段にユニット下 部の液流入部に臨む空気吹き込み部材が含まれているときは、溶存空気の豊富な 培養液を栽培槽に供給できる。
【0046】 ユニット下部に培養液清浄化手段が組み込まれているときは、培養液供給循環 中に溶解した老廃物をそれによって吸着、濾過等の作用で除去し、清浄化できる 。 ユニットに水位計を設けるときは、それからユニット内液位を知ってユニット 内の培養液の枯渇を未然に防止したり、液の枯渇により液ポンプが空転するのを 未然に防止できる。また、培養液貯蔵槽に水位計を設けるときは、該槽を開ける ことなく該貯蔵槽内の液量を知ることができる。
【0047】 ユニットがその部品の少なくとも一部の運転状態を表示する表示部を有すると きは、該表示部を観察してユニット運転状態が正常か、否か等を容易に判断でき る。 ユニットに点検孔を設けるときは、該孔からユニット部品の点検作業等を行え る。また、該孔を開閉する蓋体を設け、それに施錠手段を付設するときは、ユニ ットに対するいたずらやユニット部品の盗難を防止できる。また、前記表示部を 観察し易いように、蓋体に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例の側面図である。
【図2】図1に示す実施例の平面図である。
【図3】図1に示す実施例におけるユニットの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 容器 11 栽培槽 12 培養液貯蔵槽 121 槽12の水位計 2 ポンプユニット 21 ユニット2の下部 211 下部21の培養液流入口 22 ユニット2の上部 23 上部22の点検孔 24 点検孔23の蓋体 241 錠前 3 培養液供給循環用ポンプ 4 空気ポンプ 41 送気管 42 空気吹き込み管 5 制御部 50 表示部 6 電池 7 液吐出管 71 液吐出口 72 リング状液噴出管 8 ユニット2の水位計 9 培養液清浄化装置

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物栽培槽と培養液貯蔵槽を有し、培養
    液を前記貯蔵槽から前記栽培槽へ供給、循環させる植物
    水耕栽培装置であり、前記培養液供給循環のための手段
    が、少なくとも液供給循環用のポンプを含み、下部から
    培養液を流入させて前記栽培槽へ給液できるユニットに
    構成され、該ユニットは前記栽培槽に脱着可能に装着さ
    れ、前記培養液貯蔵槽が該装着ユニットの前記下部に位
    置するように配置されていることを特徴とする植物水耕
    栽培装置。
  2. 【請求項2】 前記液供給循環用ポンプは、所定の時間
    間隔で所定量の培養液を供給循環させるためのタイマー
    を含む制御部により制御運転される請求項1記載の植物
    水耕栽培装置。
  3. 【請求項3】 前記ユニットにエアレーション手段が組
    み込まれている請求項1又は2記載の植物水耕栽培装
    置。
  4. 【請求項4】 前記エアレーション手段がエアレーショ
    ン用空気ポンプ、及び該ポンプに接続された、ユニット
    下部の液流入部に臨む空気吹き込み部材を含んでおり、
    前記空気ポンプが所定の時間間隔でエアレーションを行
    うためのタイマーを含む制御部により制御運転され、前
    記空気吹き込み部材が微小気泡発生用の多数の通気細孔
    を有する材料を含んでいる請求項3記載の植物水耕栽培
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ユニット下部に、イオン交換樹脂、
    活性炭、イオン交換肥料から選ばれた少なくとも1種を
    含む培養液清浄化手段を備えている請求項1から4のい
    ずれかに記載の植物水耕栽培装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200475863Y1 (ko) * 2012-12-31 2015-01-07 박병찬 양액저수통
KR101977563B1 (ko) * 2018-03-27 2019-08-28 정광준 자연 친화적인 공기 정화 매개체를 이용한 친환경 적층식 공기 청정기
CN113678721A (zh) * 2021-08-31 2021-11-23 吉林省林业科学研究院 一种杨树育种装置及其使用方法

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