JPH0713123Y2 - 撚線装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は、線材に、特に細線を撚るに適した撚線装置に
関する。

（従来の技術） 従来、第２図に示すようにボビン１からエナメル線Ｗを
送り出し、ガイドロール2,2を介して目板Ｆに導き、巻
取り回転型の撚合機３を回転させながら上記エナメル線
を集合ダイス3aと案内ローラ3bとを介して、モータＭ駆
動の巻取りボビン3cにより巻き取っていた。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、このような方法では、エナメル線Ｗの心
数が例えば100心以上になった場合、これらのエナメル
線を上記ガイドロール2,2に掛ける際、エナメル線がも
つれ易く、他のエナメル線と絡まり易いという欠点があ
った。また上述の欠点を除くために、撚り合せたエナメ
ル線をさらに撚り合せることも考えられるが、工程数が
多くなるという欠点があった。

そこで、本考案はこのような従来の課題を解決するため
になされたもので、エナメル線等の線材の心数が例えば
100心以上になった場合、これらの線材掛けの際、線材
がもつれ難く、他の線材と絡まり難く、また、工程数が
多くなることを防止した撚線装置を提供することを目的
とする。

［考案の構成］ （課題を解決するための手段） 本考案の撚線装置は、線材を送出装置により送り出し、
上記線材を撚合せ機により集合して撚り合せるよう構成
した撚線装置において、上記撚合せ機と上記送出装置と
の間に透明なガイドパイプを設けてこのパイプにより上
記線材をガイドするようにしたことを特徴とする。

（実施例） 以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第２図と同一部分に同一符号を付した第１図において、
本考案の撚線装置は、外径0.3mmのエナメル線Ｗ等の線
材を送り出すボビン１等の送出装置と、上記線材を集合
して撚り合せる撚合せ機６とから構成されている。この
撚合せ機と上記送出装置との間に、線材をガイドする透
明なガイドパイプ４を設けている。

上記ガイドパイプの先端部4aハ、ボビン１から導かれる
線材に沿って下の方にやや曲げられている。

上記ガイドパイプは、ビニール樹脂やアクリル樹脂から
構成されている。ガイトパイプを支持しやすくするため
に、ガイドパイプ４と撚合機３との間に目板Ｆを設けて
もよい。

次に以上のように構成された撚線装置を使用する場合に
は、ボビン１からエナメル線Ｗを引き出し、その線の先
端部に、軽い球状部材（図示せず）を固定し、この球状
部材をガイドパイプの先端部4aに導いた後、エアガン
（図示せず）によりエアを吹き込み、上記球状部材をガ
イドパイプ４に通して、その他端即ち、目板Ｆから上記
球状部材を取り出す。その後、以下同様にし、上記各球
状部材を回転してエナメル線の先端部を集合し、上記球
状部材を回転して上記各球状部材を除去して集合線条体
を形成し、この集合線条体をダイス3aと案内ロール3bと
を介して巻き取りボビン3cの胴に固定して巻取り回転型
の撚合機３により巻取ればよい。

なお、以上の説明では、撚合機を回転し、送出装置とガ
イドパイプとを固定した場合につき述べたが、本考案は
これに限定されるものではなく、送出装置とガイドパイ
プとを回転し、撚合機を固定してもよい。またエナメル
線Ｗをガイドパイプ４に導入する際、そのエナメル線が
細い場合には前記球状部材は必ずしも必要としない。

（考案の効果） 上述の如く、本考案の撚線装置では、線材を送出装置に
より送り出し、上記線材を撚合せ機により集合して撚り
合せ、上記撚合せ機と上記送出装置との間に透明なガイ
ドパイプを設け、上記線材を上記ガイドパイプによりガ
イドしたので、エナメル線等の線材の心数が例えば100
心以上になった場合、これらの線材掛けの際、線材がも
つれ難く、他の線材と絡まり難く、また工程数が多くな
ることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の撚線装置の説明図、第２図は従来の撚
線装置の説明図である。 １……ボビン ３……撚合せ機 ４……ガイドパイプ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】線材を送り出す送出装置と、前記線材を集
   合して撚り合せる撚合せ機とから成る撚線装置におい
   て、この撚合せ機と前記送出装置との間に、前記線材を
   ガイドする透明なガイドパイプを設けて成ることを特徴
   とする撚線装置。