JPH0713076A - コンパクトな高変倍実像式ファインダー - Google Patents
コンパクトな高変倍実像式ファインダーInfo
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- JPH0713076A JPH0713076A JP15857193A JP15857193A JPH0713076A JP H0713076 A JPH0713076 A JP H0713076A JP 15857193 A JP15857193 A JP 15857193A JP 15857193 A JP15857193 A JP 15857193A JP H0713076 A JPH0713076 A JP H0713076A
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- group
- lens
- finder
- zooming
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Abstract
(57)【要約】
【目的】収差を良好に補正しやすく、2.5倍〜6倍弱
程度の高変倍比が達成され、対物系の全長が短いコンパ
クトな高変倍実像式ファインダーを提供する。 【構成】物体側より順に、正の第1レンズG1,負の第
2レンズG2,負の第3レンズG3,正の第4レンズG
4から成る対物系を備える。第2レンズG2と第3レン
ズG3とが常に同一方向に移動することによってズーミ
ングを行う。第2群ホルダーH2には遮光壁S2が一体
成形されており、ズームストロボユニットZSは第3群
ホルダーH3と一体的に移動する。
程度の高変倍比が達成され、対物系の全長が短いコンパ
クトな高変倍実像式ファインダーを提供する。 【構成】物体側より順に、正の第1レンズG1,負の第
2レンズG2,負の第3レンズG3,正の第4レンズG
4から成る対物系を備える。第2レンズG2と第3レン
ズG3とが常に同一方向に移動することによってズーミ
ングを行う。第2群ホルダーH2には遮光壁S2が一体
成形されており、ズームストロボユニットZSは第3群
ホルダーH3と一体的に移動する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトな高変倍実
像式ファインダーに関するものであり、更に詳しくはL
S(lens shutter)カメラに好適なコンパクトな高変倍実
像式ファインダーに関するものである。
像式ファインダーに関するものであり、更に詳しくはL
S(lens shutter)カメラに好適なコンパクトな高変倍実
像式ファインダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LS(lens shutter)カメラには、
高変倍のズーム機能やコンパクト性が求められている。
LSカメラに組み込まれるファインダーにも、当然これ
らの項目に対応した仕様,形態が求められる。例えば、
カメラの厚みを薄くすることによってコンパクト性を得
ようとすれば、ファインダー対物系(以下「対物系」と
いう。)の長さを短くすることが必須となる。
高変倍のズーム機能やコンパクト性が求められている。
LSカメラに組み込まれるファインダーにも、当然これ
らの項目に対応した仕様,形態が求められる。例えば、
カメラの厚みを薄くすることによってコンパクト性を得
ようとすれば、ファインダー対物系(以下「対物系」と
いう。)の長さを短くすることが必須となる。
【0003】従来より提案されている実像式の変倍ファ
インダーとしては、対物系が物体側より順に負正で構成
され、正のパワーを有する第2群の移動で変倍し、変倍
による視度の変化を負のパワーを有する第1群の移動で
補正するタイプ(特開昭61−156018号等),対物
系が物体側より順に正負正で構成され、負のパワーを有
する第2群を移動させることにより変倍を行うタイプ
(特開平2−191908号等),対物系が物体側より順
に正負負正で構成され、負のパワーを有する第2群及び
第3群を移動させることにより変倍を行うタイプ(特開
平3−153206号等)などが挙げられる。
インダーとしては、対物系が物体側より順に負正で構成
され、正のパワーを有する第2群の移動で変倍し、変倍
による視度の変化を負のパワーを有する第1群の移動で
補正するタイプ(特開昭61−156018号等),対物
系が物体側より順に正負正で構成され、負のパワーを有
する第2群を移動させることにより変倍を行うタイプ
(特開平2−191908号等),対物系が物体側より順
に正負負正で構成され、負のパワーを有する第2群及び
第3群を移動させることにより変倍を行うタイプ(特開
平3−153206号等)などが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭61−15
6018号に代表されるタイプでは、高変倍比を達成し
ながら収差を良好に補正するのが難しく、更に、変倍比
を大きくするにつれて正のパワーを有する第2群の移動
量が大幅に増大し、そのため対物系の全長が長くなって
しまうので、カメラの厚みを薄くすることができないと
いった問題がある。つまり、負正の2群構成の対物系で
高変倍を達成しようとすると、正のパワーを有する第2
群の移動量を増やす必要があり、そのためのスペースを
確保しようとすると、カメラが厚くなってしまうのであ
る。
6018号に代表されるタイプでは、高変倍比を達成し
ながら収差を良好に補正するのが難しく、更に、変倍比
を大きくするにつれて正のパワーを有する第2群の移動
量が大幅に増大し、そのため対物系の全長が長くなって
しまうので、カメラの厚みを薄くすることができないと
いった問題がある。つまり、負正の2群構成の対物系で
高変倍を達成しようとすると、正のパワーを有する第2
群の移動量を増やす必要があり、そのためのスペースを
確保しようとすると、カメラが厚くなってしまうのであ
る。
【0005】ここで、各群のパワーを強めて移動量を減
少させることは可能であるが、各群のパワーを強めると
工作誤差に対する感度が高くなってしまう。この工作誤
差に対する感度とは、レンズの偏心に起因する影響の度
合いをいい、工作誤差に対する感度が高いとは、例えば
レンズが一定量偏心したときの視度変化量や視差ズレ量
が大きいことをいう。工作誤差に対する感度が高くなる
と、許容可能な工作誤差範囲内でファインダーを生産す
るのは困難になる。つまり、レンズを移動させるために
は、レンズの取付け構造にある程度のガタツキが必要と
なるため、誤差感度の高いレンズを移動させることによ
ってズーミングを行う場合には、レンズ位置を固定させ
た場合と比べて、許容範囲内に工作誤差を抑えるのが難
しくなるのである。
少させることは可能であるが、各群のパワーを強めると
工作誤差に対する感度が高くなってしまう。この工作誤
差に対する感度とは、レンズの偏心に起因する影響の度
合いをいい、工作誤差に対する感度が高いとは、例えば
レンズが一定量偏心したときの視度変化量や視差ズレ量
が大きいことをいう。工作誤差に対する感度が高くなる
と、許容可能な工作誤差範囲内でファインダーを生産す
るのは困難になる。つまり、レンズを移動させるために
は、レンズの取付け構造にある程度のガタツキが必要と
なるため、誤差感度の高いレンズを移動させることによ
ってズーミングを行う場合には、レンズ位置を固定させ
た場合と比べて、許容範囲内に工作誤差を抑えるのが難
しくなるのである。
【0006】また、特開平2−191908号に代表さ
れるタイプでは、高変倍比を達成しながら収差を良好に
補正するのが難しく、更に、変倍比を大きくするとズー
ミングによる視度変化量が大きくなってしまうといった
問題がある。そのため、正のパワーを有する第1群,正
のパワーを有する第3群,又は正のパワーを有する第1
群及び第3群の移動による視度補正が必要となる。とこ
ろが、対物系が正負正の3群構成のタイプでは、第1群
及び第3群は正のパワーが強いため、工作誤差に対する
誤差感度{特にレンズ偏心による視野移動(即ち、視差ズ
レ)についての誤差感度}が高い。従って、上記特開昭6
1−156018号に代表されるタイプと同様、このタ
イプにも工作誤差を許容範囲内に抑えるのが難しいとい
った問題がある。
れるタイプでは、高変倍比を達成しながら収差を良好に
補正するのが難しく、更に、変倍比を大きくするとズー
ミングによる視度変化量が大きくなってしまうといった
問題がある。そのため、正のパワーを有する第1群,正
のパワーを有する第3群,又は正のパワーを有する第1
群及び第3群の移動による視度補正が必要となる。とこ
ろが、対物系が正負正の3群構成のタイプでは、第1群
及び第3群は正のパワーが強いため、工作誤差に対する
誤差感度{特にレンズ偏心による視野移動(即ち、視差ズ
レ)についての誤差感度}が高い。従って、上記特開昭6
1−156018号に代表されるタイプと同様、このタ
イプにも工作誤差を許容範囲内に抑えるのが難しいとい
った問題がある。
【0007】特開平3−153206号に代表されるタ
イプは、他のタイプよりも収差を良好に補正しやすい正
負負正の4群構成をとっており、しかも正の大きなパワ
ー(特に第4群のパワーが大きい)を有する第1群及び第
4群が固定されているため、工作誤差を抑え込み易い構
成となっている。しかし、負のパワーを有する第2群の
結像倍率がズーミング全域にわたって負であるため、第
3群がUターン状に移動することになる。第3群の移動
がUターンになると、第2群と第3群との絶対的な移動
量のバランスが崩れ、第3群の絶対的移動量は小さくな
るが第2群の移動量は大きくなってしまう。正負負正の
4群構成の対物系の全長は、大きく移動する群によって
決まるため、結果として、第2群の移動量が大きくなっ
た分だけ対物系の全長が長くなる。従って、このタイプ
のファインダーでは、カメラの厚みを薄くすることは困
難である。
イプは、他のタイプよりも収差を良好に補正しやすい正
負負正の4群構成をとっており、しかも正の大きなパワ
ー(特に第4群のパワーが大きい)を有する第1群及び第
4群が固定されているため、工作誤差を抑え込み易い構
成となっている。しかし、負のパワーを有する第2群の
結像倍率がズーミング全域にわたって負であるため、第
3群がUターン状に移動することになる。第3群の移動
がUターンになると、第2群と第3群との絶対的な移動
量のバランスが崩れ、第3群の絶対的移動量は小さくな
るが第2群の移動量は大きくなってしまう。正負負正の
4群構成の対物系の全長は、大きく移動する群によって
決まるため、結果として、第2群の移動量が大きくなっ
た分だけ対物系の全長が長くなる。従って、このタイプ
のファインダーでは、カメラの厚みを薄くすることは困
難である。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであって、収差を良好に補正しやすく、2.5倍
〜6倍弱程度の高変倍比が達成され、対物系の全長が短
いコンパクトな高変倍実像式ファインダーを提供するこ
とを目的とするものである。
たものであって、収差を良好に補正しやすく、2.5倍
〜6倍弱程度の高変倍比が達成され、対物系の全長が短
いコンパクトな高変倍実像式ファインダーを提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るコンパクトな高変倍実像式ファインダ
ーは、物体側より順に、正のパワーを有する第1群,負
のパワーを有する第2群,負のパワーを有する第3群及
び正のパワーを有する第4群から成る対物系を備えた実
像式ファインダーであって、前記第2群と前記第3群と
が常に同一方向に移動することによってズーミングを行
うことを特徴としている。
め、本発明に係るコンパクトな高変倍実像式ファインダ
ーは、物体側より順に、正のパワーを有する第1群,負
のパワーを有する第2群,負のパワーを有する第3群及
び正のパワーを有する第4群から成る対物系を備えた実
像式ファインダーであって、前記第2群と前記第3群と
が常に同一方向に移動することによってズーミングを行
うことを特徴としている。
【0010】第2群と第3群が常に同一方向に移動する
ことによってズーミングを行うとは、具体的には、ファ
インダーの低倍率側(即ち、広角側)から高倍率側(即
ち、望遠側)へのズーミングにおいて、第2群及び第3
群が常に第1群側から第4群側へ各々移動し、逆に、フ
ァインダーの高倍率側から低倍率側へのズーミングにお
いて、第2群及び第3群が常に第4群側から第1群側へ
各々移動することを意味する。
ことによってズーミングを行うとは、具体的には、ファ
インダーの低倍率側(即ち、広角側)から高倍率側(即
ち、望遠側)へのズーミングにおいて、第2群及び第3
群が常に第1群側から第4群側へ各々移動し、逆に、フ
ァインダーの高倍率側から低倍率側へのズーミングにお
いて、第2群及び第3群が常に第4群側から第1群側へ
各々移動することを意味する。
【0011】このように第2群及び第3群を移動させれ
ば、いずれかの群の移動がズーミングに際してUターン
する場合よりも対物系全長が短くなるため、ファインダ
ーをコンパクトにすることができる。前述したように、
正負負正の4群構成の対物系において、第2群,第3群
のいずれか一方がズーミングに際してUターンする移動
を行うとすれば、Uターンする群の絶対的な移動量は小
さくなるが、他方の群の移動量は必ず大きくなり、対物
系全長が長くなってしまうので、コンパクト化を達成す
ることはできないのである。
ば、いずれかの群の移動がズーミングに際してUターン
する場合よりも対物系全長が短くなるため、ファインダ
ーをコンパクトにすることができる。前述したように、
正負負正の4群構成の対物系において、第2群,第3群
のいずれか一方がズーミングに際してUターンする移動
を行うとすれば、Uターンする群の絶対的な移動量は小
さくなるが、他方の群の移動量は必ず大きくなり、対物
系全長が長くなってしまうので、コンパクト化を達成す
ることはできないのである。
【0012】上記のように対物系の全長を短くするため
には、ズーミングによる移動量がキーポイントとなる
が、本発明のように正負負正の4群構成のタイプでは、
負の第2群と第3群との移動量のバランスが重要であ
る。第2群,第3群のいずれか一方の移動量が大きくな
れば対物系全長は長くなるので、2つの群のうちのズー
ミング移動量の大きい方の移動量が最小になるように、
第2群及び第3群を移動させれば対物系全長は短くな
る。従って、第2群と第3群との絶対的な移動量の比が
1に近づくほどズーミング時の移動に要するスペースが
小さくなる(つまり、第2群及び第3群の移動の絶対量
が小さく抑えられる。)ので、2つの群の移動量をほぼ
同じくらいにすると、対物系全長が短くなりファインダ
ーをコンパクトすることができる。
には、ズーミングによる移動量がキーポイントとなる
が、本発明のように正負負正の4群構成のタイプでは、
負の第2群と第3群との移動量のバランスが重要であ
る。第2群,第3群のいずれか一方の移動量が大きくな
れば対物系全長は長くなるので、2つの群のうちのズー
ミング移動量の大きい方の移動量が最小になるように、
第2群及び第3群を移動させれば対物系全長は短くな
る。従って、第2群と第3群との絶対的な移動量の比が
1に近づくほどズーミング時の移動に要するスペースが
小さくなる(つまり、第2群及び第3群の移動の絶対量
が小さく抑えられる。)ので、2つの群の移動量をほぼ
同じくらいにすると、対物系全長が短くなりファインダ
ーをコンパクトすることができる。
【0013】そこで、本発明の構成においては、次の条
件式(1)を満足するのが好ましい。 β2T>0 …(1) 但し、β2Tは高倍率端(即ち、望遠端)の第2群の結像
倍率である。
件式(1)を満足するのが好ましい。 β2T>0 …(1) 但し、β2Tは高倍率端(即ち、望遠端)の第2群の結像
倍率である。
【0014】条件式(1)は、広角側から望遠側へのズー
ミングにおいて、第2群及び第3群を物体側からファイ
ンダー射出瞳側へ各々同一方向へ移動させるための条件
を示している。条件式(1)の下限を超えると、第3群の
移動がUターンになってしまい、それに伴って第2群の
移動量が増大するため、対物系の全長が長くなる。それ
に伴って、ファインダーのコンパクト性が失われていく
ことになる。
ミングにおいて、第2群及び第3群を物体側からファイ
ンダー射出瞳側へ各々同一方向へ移動させるための条件
を示している。条件式(1)の下限を超えると、第3群の
移動がUターンになってしまい、それに伴って第2群の
移動量が増大するため、対物系の全長が長くなる。それ
に伴って、ファインダーのコンパクト性が失われていく
ことになる。
【0015】また、本発明の構成において、次の条件式
(2)を満足するのが好ましい。 0.7<φ2/φ3<1.5 …(2) 但し、φ2:第2群のパワー φ3:第3群のパワー である。
(2)を満足するのが好ましい。 0.7<φ2/φ3<1.5 …(2) 但し、φ2:第2群のパワー φ3:第3群のパワー である。
【0016】条件式(2)は、ズーミングにおいて第2群
と第3群との移動量のバランスを良好な範囲内に収める
ための条件を示している。条件式(2)の範囲を超える
と、第2群と第3群との移動量のバランスが崩れていず
れか一方の移動量が増大するため、対物系全長が長くな
り、それに伴ってファインダーのコンパクト性が失われ
ていくことになる。
と第3群との移動量のバランスを良好な範囲内に収める
ための条件を示している。条件式(2)の範囲を超える
と、第2群と第3群との移動量のバランスが崩れていず
れか一方の移動量が増大するため、対物系全長が長くな
り、それに伴ってファインダーのコンパクト性が失われ
ていくことになる。
【0017】また、本発明の構成において、次の条件式
(3)を満足するのが好ましい。 0.7<L2/L3<2.0 …(3) L2:第2群の移動量 L3:第3群の移動量 である。
(3)を満足するのが好ましい。 0.7<L2/L3<2.0 …(3) L2:第2群の移動量 L3:第3群の移動量 である。
【0018】条件式(3)は、第2群と第3群との移動量
のバランスの良好な範囲を示している。この条件を満足
するように対物系全長の長さを決定すれば、対物系をカ
メラ内にコンパクトに組み込むことができる。条件式
(3)の下限を超えると、第2群の移動量は小さくなる
が、第3群の移動量が大きいために対物系全長が長くな
る。条件式(3)の上限を超えると、第3群の移動量は小
さくなるが、第2群の移動量が大きいために対物系全長
が長くなる。
のバランスの良好な範囲を示している。この条件を満足
するように対物系全長の長さを決定すれば、対物系をカ
メラ内にコンパクトに組み込むことができる。条件式
(3)の下限を超えると、第2群の移動量は小さくなる
が、第3群の移動量が大きいために対物系全長が長くな
る。条件式(3)の上限を超えると、第3群の移動量は小
さくなるが、第2群の移動量が大きいために対物系全長
が長くなる。
【0019】先に述べたように、従来の実像式ファイン
ダーでは高変倍比化を図ろうとすると、ズーミングによ
るレンズ移動量が大きくなり、結果として対物系の全長
が長くなってしまうので、ファインダーのコンパクト性
が損なわれてしまう。コンパクト化を図るために、各群
のパワーを強くすることによってレンズ移動量を少なく
しようとすると、収差が劣化するとともに、工作誤差に
対する感度が増大してしまう。工作誤差に対する感度が
増大すると、許容誤差範囲内でファインダーを生産する
のは困難である。
ダーでは高変倍比化を図ろうとすると、ズーミングによ
るレンズ移動量が大きくなり、結果として対物系の全長
が長くなってしまうので、ファインダーのコンパクト性
が損なわれてしまう。コンパクト化を図るために、各群
のパワーを強くすることによってレンズ移動量を少なく
しようとすると、収差が劣化するとともに、工作誤差に
対する感度が増大してしまう。工作誤差に対する感度が
増大すると、許容誤差範囲内でファインダーを生産する
のは困難である。
【0020】しかし、前述したように第1群及び第4群
は、パワーが強いため工作誤差に対する感度は高いが、
上記ズーミングにおいて第1群及び第4群の位置を固定
すれば、これらの群の工作誤差を許容範囲内に容易に抑
え込むことができる。これは、特に視差ズレ防止に有効
である。また、ズーミングは工作誤差に対する感度が低
い第2群及び第3群を移動させることによって行われる
ため、ズーミングに用いる移動群の工作誤差がファイン
ダー製造に対する障害となることはない。
は、パワーが強いため工作誤差に対する感度は高いが、
上記ズーミングにおいて第1群及び第4群の位置を固定
すれば、これらの群の工作誤差を許容範囲内に容易に抑
え込むことができる。これは、特に視差ズレ防止に有効
である。また、ズーミングは工作誤差に対する感度が低
い第2群及び第3群を移動させることによって行われる
ため、ズーミングに用いる移動群の工作誤差がファイン
ダー製造に対する障害となることはない。
【0021】しかも、本発明では、収差を良好に補正し
やすい正負負正の4群構成を採用している。そのため、
2.5〜6倍弱というかなりの高変倍を実現しうるにも
かかわらず、例えば、正負正の3群構成の対物系を有す
るファインダー等に比べ、はるかに良好に収差を補正す
ることができる。
やすい正負負正の4群構成を採用している。そのため、
2.5〜6倍弱というかなりの高変倍を実現しうるにも
かかわらず、例えば、正負正の3群構成の対物系を有す
るファインダー等に比べ、はるかに良好に収差を補正す
ることができる。
【0022】以上のように本発明の構成によると、収差
が良好に補正された状態で高変倍比化を図るとともに、
対物系を構成する第1群〜第4群の全長を短くし、ファ
インダーのコンパクト化を達成することができる。従っ
て、本発明のファインダーを用いればLSカメラの厚み
を薄くすることができる。
が良好に補正された状態で高変倍比化を図るとともに、
対物系を構成する第1群〜第4群の全長を短くし、ファ
インダーのコンパクト化を達成することができる。従っ
て、本発明のファインダーを用いればLSカメラの厚み
を薄くすることができる。
【0023】また、本発明の対物系の構成では、第2群
及び第3群が、広角側ズーミング時には物体側へ移動
し、望遠側ズーミング時にはファインダー射出瞳側へ移
動するので、ズームストロボを装備したカメラにおい
て、第2群又は第3群を移動させる駆動機構をストロボ
の駆動機構と兼用して、ストロボを第2群又は第3群と
一体的に移動させることが可能である。駆動機構を兼用
すれば部品点数の削減が可能となるため、カメラのコス
トダウンや省スペース化を図ることができる。具体的な
構成については図1に示す実施例に基づいて後述する。
及び第3群が、広角側ズーミング時には物体側へ移動
し、望遠側ズーミング時にはファインダー射出瞳側へ移
動するので、ズームストロボを装備したカメラにおい
て、第2群又は第3群を移動させる駆動機構をストロボ
の駆動機構と兼用して、ストロボを第2群又は第3群と
一体的に移動させることが可能である。駆動機構を兼用
すれば部品点数の削減が可能となるため、カメラのコス
トダウンや省スペース化を図ることができる。具体的な
構成については図1に示す実施例に基づいて後述する。
【0024】ところで、対物系によって形成される対物
像面(後述する実施例では視野枠SF近傍に形成される)
よりも対物系側には、ファインダー射出瞳と共役な仮想
絞り面(即ち、ファインダー入射瞳)が、接眼系によって
投影される。対物系の径方向の大きさを全体にわたって
小さくするためには、対物系のなかでも径の大きな第1
群及び第4群を径方向に小さくする必要がある。レンズ
径は仮想絞り面から離れるほど増大するので、第1群と
第4群とを仮想絞り面からほぼ等距離に位置させれば、
第1群及び第4群の径は共に最も小さくなる。そこで、
対物像面の近傍に配置したコンデンサーレンズのパワー
を調整することによって、仮想絞り面を対物系のほぼ中
央(即ち、第1群と第4群とのほぼ中央)に位置させるこ
とによって、第1群の径と第4群の径とをほぼ同じ大き
さにすれば、対物系全体を各群の径方向に最も小さくす
ることができる。
像面(後述する実施例では視野枠SF近傍に形成される)
よりも対物系側には、ファインダー射出瞳と共役な仮想
絞り面(即ち、ファインダー入射瞳)が、接眼系によって
投影される。対物系の径方向の大きさを全体にわたって
小さくするためには、対物系のなかでも径の大きな第1
群及び第4群を径方向に小さくする必要がある。レンズ
径は仮想絞り面から離れるほど増大するので、第1群と
第4群とを仮想絞り面からほぼ等距離に位置させれば、
第1群及び第4群の径は共に最も小さくなる。そこで、
対物像面の近傍に配置したコンデンサーレンズのパワー
を調整することによって、仮想絞り面を対物系のほぼ中
央(即ち、第1群と第4群とのほぼ中央)に位置させるこ
とによって、第1群の径と第4群の径とをほぼ同じ大き
さにすれば、対物系全体を各群の径方向に最も小さくす
ることができる。
【0025】一方、ファインダーの設計上、目に入射さ
せる光以外の光はファインダーゴースト等の発生の原因
となるため、通常、ファインダーにはこの余分な光を効
果的にカットするための光束を規制する部材(以下「光
束規制部材」という)が設けられる。本発明では、レン
ズの有効径が最も小さくなる仮想絞り面の位置に光束規
制部材を設けるのが好ましい。これは、前記仮想絞り面
の位置から離れるほどレンズの有効径が大きくなり、レ
ンズの有効径が大きい位置に光束規制部材を配置する
と、余分な光束を有効にカットすることができず、さら
に、光束規制部材が大型化するに伴ってファインダーも
大型化してしまうからである。
せる光以外の光はファインダーゴースト等の発生の原因
となるため、通常、ファインダーにはこの余分な光を効
果的にカットするための光束を規制する部材(以下「光
束規制部材」という)が設けられる。本発明では、レン
ズの有効径が最も小さくなる仮想絞り面の位置に光束規
制部材を設けるのが好ましい。これは、前記仮想絞り面
の位置から離れるほどレンズの有効径が大きくなり、レ
ンズの有効径が大きい位置に光束規制部材を配置する
と、余分な光束を有効にカットすることができず、さら
に、光束規制部材が大型化するに伴ってファインダーも
大型化してしまうからである。
【0026】ところが、上記のように仮想絞り面を対物
系のほぼ中央に位置させた場合、第2群及び第3群と干
渉しないように仮想絞り面の位置に光束規制部材を固定
することは不可能である。これは、ズーミング全域にお
いて第2群,第3群のいずれもが仮想絞り面の位置を通
過するからである。従って、第2群と第3群との間に光
束規制部材を配置するとともに、第2群及び第3群と干
渉することなく、しかもズーミング状態に応じて仮想絞
り面に最も近づくように位置させれば、光束規制部材を
最も有効に機能させることができる。しかし、そのため
には光束規制部材を駆動させる機構が必要となる。駆動
機構を別途設けると、部品点数の増加によりカメラの大
型化やコストアップを招いてしまう。
系のほぼ中央に位置させた場合、第2群及び第3群と干
渉しないように仮想絞り面の位置に光束規制部材を固定
することは不可能である。これは、ズーミング全域にお
いて第2群,第3群のいずれもが仮想絞り面の位置を通
過するからである。従って、第2群と第3群との間に光
束規制部材を配置するとともに、第2群及び第3群と干
渉することなく、しかもズーミング状態に応じて仮想絞
り面に最も近づくように位置させれば、光束規制部材を
最も有効に機能させることができる。しかし、そのため
には光束規制部材を駆動させる機構が必要となる。駆動
機構を別途設けると、部品点数の増加によりカメラの大
型化やコストアップを招いてしまう。
【0027】そこで、本発明において上記のように仮想
絞り面を対物系のほぼ中央に位置させた場合には、第2
群のホルダー又は第3群のホルダーに光束規制部材を設
けるのが好ましい。ホルダーに光束規制部材を設けれ
ば、第2群及び第3群と干渉させることなく、ズーミン
グ全域にわたって光束規制部材を仮想絞り面に近づける
ようにする(つまり、大きく離れないように位置させる)
ことができる。第2群のホルダーの第3群側又は第3群
のホルダーの第2群側に、光束規制部材を設ければ、よ
り一層光束規制部材を仮想絞り面に近づけることができ
るので好ましい。尚、ファインダーの機構上、光束規制
部材を第2群ホルダーの第1群側又は第3群ホルダーの
第4群側に設けてもよい。具体的な構成については、図
1の実施例に基づいて後述する。
絞り面を対物系のほぼ中央に位置させた場合には、第2
群のホルダー又は第3群のホルダーに光束規制部材を設
けるのが好ましい。ホルダーに光束規制部材を設けれ
ば、第2群及び第3群と干渉させることなく、ズーミン
グ全域にわたって光束規制部材を仮想絞り面に近づける
ようにする(つまり、大きく離れないように位置させる)
ことができる。第2群のホルダーの第3群側又は第3群
のホルダーの第2群側に、光束規制部材を設ければ、よ
り一層光束規制部材を仮想絞り面に近づけることができ
るので好ましい。尚、ファインダーの機構上、光束規制
部材を第2群ホルダーの第1群側又は第3群ホルダーの
第4群側に設けてもよい。具体的な構成については、図
1の実施例に基づいて後述する。
【0028】上記のように光束規制部材を設ければ、ズ
ーミング全域にわたって余分な光束を有効にカットする
ことができる。これは、ファインダーゴーストの防止に
関して非常に有効である。しかも、光束を規制すること
によって余分な光に起因する収差の劣化が防止されるた
め、収差性能が向上するという効果もある。また、光束
規制部材を第2群のホルダー又は第3群のホルダーに設
けることによって、光束規制部材用の駆動機構を別途設
ける必要がなくなるので、光束規制部材を設けることに
伴ってカメラが大型化したりコストアップしたりするこ
ともない。
ーミング全域にわたって余分な光束を有効にカットする
ことができる。これは、ファインダーゴーストの防止に
関して非常に有効である。しかも、光束を規制すること
によって余分な光に起因する収差の劣化が防止されるた
め、収差性能が向上するという効果もある。また、光束
規制部材を第2群のホルダー又は第3群のホルダーに設
けることによって、光束規制部材用の駆動機構を別途設
ける必要がなくなるので、光束規制部材を設けることに
伴ってカメラが大型化したりコストアップしたりするこ
ともない。
【0029】少なくとも前記第4群中に非球面を設ける
のが好ましい。本発明における対物構成では、ズーミン
グ全域にわたる収差補正のために、少なくとも第4群に
光軸から離れるに従って曲率が緩くなるような非球面を
設けることが望ましい。かかる非球面を正のパワーを有
する第4群に設けることは、特に非点収差、像面湾曲の
補正に対して有効である。また、第1群の正群に第4群
の非球面と同様、光軸から離れるに従って曲率が緩くな
るような非球面を設けることも有効である。これによ
り、特に望遠端での球面収差が良好に補正される。
のが好ましい。本発明における対物構成では、ズーミン
グ全域にわたる収差補正のために、少なくとも第4群に
光軸から離れるに従って曲率が緩くなるような非球面を
設けることが望ましい。かかる非球面を正のパワーを有
する第4群に設けることは、特に非点収差、像面湾曲の
補正に対して有効である。また、第1群の正群に第4群
の非球面と同様、光軸から離れるに従って曲率が緩くな
るような非球面を設けることも有効である。これによ
り、特に望遠端での球面収差が良好に補正される。
【0030】また、第2群に像側に強い凹の負レンズを
含み、第3群に物体側に強い凹の負レンズを含む構成と
するのが好ましい。特に、変倍比4倍以上のズーム構成
において、この条件を満足させると、ズーミング全域に
わたって良好に収差を補正することができる。また、こ
の条件を満足させることは、特にズーミングによる非点
収差,像面湾曲の変動を少なくすることに高い効果があ
る。
含み、第3群に物体側に強い凹の負レンズを含む構成と
するのが好ましい。特に、変倍比4倍以上のズーム構成
において、この条件を満足させると、ズーミング全域に
わたって良好に収差を補正することができる。また、こ
の条件を満足させることは、特にズーミングによる非点
収差,像面湾曲の変動を少なくすることに高い効果があ
る。
【0031】
【実施例】以下、本発明に係るファインダーの実施例を
説明する。表1,表5,表9,表13及び表17に実施
例1〜実施例5の光学系データをそれぞれ示す。但し、
各実施例の光学系データにおいて、面No.は物体側から
数えた面の番号、CRは面の曲率半径、Tは軸上面間隔
を示し、Ne,νeはレンズのe線に対する屈折率,ア
ッベ数をそれぞれ示す。また、ωは半画角、Γはファイ
ンダー倍率を示す。
説明する。表1,表5,表9,表13及び表17に実施
例1〜実施例5の光学系データをそれぞれ示す。但し、
各実施例の光学系データにおいて、面No.は物体側から
数えた面の番号、CRは面の曲率半径、Tは軸上面間隔
を示し、Ne,νeはレンズのe線に対する屈折率,ア
ッベ数をそれぞれ示す。また、ωは半画角、Γはファイ
ンダー倍率を示す。
【0032】なお、表1,表5,表9,表13及び表1
7に示す各実施例の光学系データ中、面No.に*印を付
した面は非球面で構成された面であることを示し、非球
面の面形状を表わす次の数1の式で定義するものとす
る。また、実施例1〜実施例5の非球面データを表2,
表6,表10,表14及び表18にそれぞれ示す。
7に示す各実施例の光学系データ中、面No.に*印を付
した面は非球面で構成された面であることを示し、非球
面の面形状を表わす次の数1の式で定義するものとす
る。また、実施例1〜実施例5の非球面データを表2,
表6,表10,表14及び表18にそれぞれ示す。
【0033】
【数1】
【0034】但し、数1の式中、 X :光軸方向の基準面からの偏移量 Y :光軸と垂直な方向の高さ ε:2次曲面パラメータ C0:非球面の基準となる球面の曲率(曲率半径の逆数) Ai:i次の非球面係数 である。
【0035】表3,表7,表11,表15及び表19に
実施例1〜実施例5のズーミングによる可変間隔の値及
びファインダー倍率Γをそれぞれ示し、表4,表8,表
12,表16及び表20に実施例1〜実施例5の条件式
(1)〜(3)に対応する数値をそれぞれ示す。
実施例1〜実施例5のズーミングによる可変間隔の値及
びファインダー倍率Γをそれぞれ示し、表4,表8,表
12,表16及び表20に実施例1〜実施例5の条件式
(1)〜(3)に対応する数値をそれぞれ示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】
【表7】
【0043】
【表8】
【0044】
【表9】
【0045】
【表10】
【0046】
【表11】
【0047】
【表12】
【0048】
【表13】
【0049】
【表14】
【0050】
【表15】
【0051】
【表16】
【0052】
【表17】
【0053】
【表18】
【0054】
【表19】
【0055】
【表20】
【0056】図2,図4,図6,図8及び図10は、そ
れぞれ実施例1〜5に対応する光学系構成図であり、広
角端(Wide),中間焦点距離状態(Middle)及び望遠端(Tel
e)での光学系配置を示している。各図中の軌跡m2及びm3
は、対物系の第2レンズG2及び第3レンズG3の広角
端(Wide)から中間焦点距離状態(Middle)にかけての移動
をそれぞれ模式的に示しており、各図中の軌跡M2及びM3
は、対物系の第2レンズG2及び第3レンズG3の中間
焦点距離状態(Middle)から望遠端(Tele)にかけての移動
をそれぞれ模式的に示している。各図中、ri(i=1,2,
3,...)は物体側から数えてi番目の面(面番号=i)を示
し、di(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目の軸上面
間隔を示している。なお、視野枠(視野絞り)SFについ
ては上記光学系データ中では省略している。
れぞれ実施例1〜5に対応する光学系構成図であり、広
角端(Wide),中間焦点距離状態(Middle)及び望遠端(Tel
e)での光学系配置を示している。各図中の軌跡m2及びm3
は、対物系の第2レンズG2及び第3レンズG3の広角
端(Wide)から中間焦点距離状態(Middle)にかけての移動
をそれぞれ模式的に示しており、各図中の軌跡M2及びM3
は、対物系の第2レンズG2及び第3レンズG3の中間
焦点距離状態(Middle)から望遠端(Tele)にかけての移動
をそれぞれ模式的に示している。各図中、ri(i=1,2,
3,...)は物体側から数えてi番目の面(面番号=i)を示
し、di(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目の軸上面
間隔を示している。なお、視野枠(視野絞り)SFについ
ては上記光学系データ中では省略している。
【0057】いずれの実施例も、対物系と,対物系によ
って形成される被写体像を拡大観察する接眼系と,被写
体像を正立正像に反転する像反転系とから構成された実
像式ファインダーである。
って形成される被写体像を拡大観察する接眼系と,被写
体像を正立正像に反転する像反転系とから構成された実
像式ファインダーである。
【0058】対物系は、正のパワーを有する第1レンズ
G1から成る第1群と,負のパワーを有する第2レンズ
G2から成る第2群と,負のパワーを有する第3レンズ
G3から成る第3群と,正のパワーを有する第4レンズ
G4及びダハプリズムDP(実施例1〜実施例3)又は第
4レンズG4(実施例4及び実施例5)から成る第4群と
から構成されている。尚、第4レンズG4とダハプリズ
ムDPとを一体化させたもの、例えば被写体側に凸面を
有するダハプリズムを第4群として用いてもよい。
G1から成る第1群と,負のパワーを有する第2レンズ
G2から成る第2群と,負のパワーを有する第3レンズ
G3から成る第3群と,正のパワーを有する第4レンズ
G4及びダハプリズムDP(実施例1〜実施例3)又は第
4レンズG4(実施例4及び実施例5)から成る第4群と
から構成されている。尚、第4レンズG4とダハプリズ
ムDPとを一体化させたもの、例えば被写体側に凸面を
有するダハプリズムを第4群として用いてもよい。
【0059】像反転系は、実施例1〜実施例3では第4
群のダハプリズムDPとペンタプリズムPPとから構成
され、実施例4及び実施例5では不図示のダハミラーと
ペンタプリズムPPとから構成されている。もちろん、
ダハプリズムDP又はダハミラーとペンタプリズムPP
の代わりに、ポロプリズム等の像反転系を用いてもよ
い。ダハプリズムDPの被写体側には視野枠SFが設け
られており、この視野枠SFの位置(コンデンサーレン
ズ面CSの頂点位置)に対物系によって被写体像が形成
される。
群のダハプリズムDPとペンタプリズムPPとから構成
され、実施例4及び実施例5では不図示のダハミラーと
ペンタプリズムPPとから構成されている。もちろん、
ダハプリズムDP又はダハミラーとペンタプリズムPP
の代わりに、ポロプリズム等の像反転系を用いてもよ
い。ダハプリズムDPの被写体側には視野枠SFが設け
られており、この視野枠SFの位置(コンデンサーレン
ズ面CSの頂点位置)に対物系によって被写体像が形成
される。
【0060】接眼系は、ペンタプリズムPPと接眼レン
ズGEとから構成されており、ペンタプリズムPPの被
写体側の凸面は、コンデンサーレンズ面CSを構成して
いる。
ズGEとから構成されており、ペンタプリズムPPの被
写体側の凸面は、コンデンサーレンズ面CSを構成して
いる。
【0061】実施例1及び実施例3は、物体側より順
に、両凸の正のパワーを有する第1レンズG1と,両凹
の負のパワーを有する第2レンズG2と,両凹の負のパ
ワーを有する第3レンズG3と,両凸の正のパワーを有
する第4レンズG4と,両面が平面のダハプリズムDP
と,視野枠SFと,物体側に凸でファインダー射出瞳側
が平面のペンタプリズムPPと,両凸の接眼レンズGE
とから構成されている。なお、第1レンズG1のファイ
ンダー射出瞳側の面と,第2レンズのファインダー射出
瞳側の面と,第4レンズG4の両面と,接眼レンズGE
のファインダー射出瞳側の面は、非球面である。
に、両凸の正のパワーを有する第1レンズG1と,両凹
の負のパワーを有する第2レンズG2と,両凹の負のパ
ワーを有する第3レンズG3と,両凸の正のパワーを有
する第4レンズG4と,両面が平面のダハプリズムDP
と,視野枠SFと,物体側に凸でファインダー射出瞳側
が平面のペンタプリズムPPと,両凸の接眼レンズGE
とから構成されている。なお、第1レンズG1のファイ
ンダー射出瞳側の面と,第2レンズのファインダー射出
瞳側の面と,第4レンズG4の両面と,接眼レンズGE
のファインダー射出瞳側の面は、非球面である。
【0062】実施例2は、物体側より順に、両凸の正の
パワーを有する第1レンズG1と,両凹の負のパワーを
有する第2レンズG2と,物体側に凹の負メニスカスレ
ンズである第3レンズG3と,両凸の正のパワーを有す
る第4レンズG4と,両面が平面のダハプリズムDP
と,視野枠SFと,物体側に凸でファインダー射出瞳側
が平面のペンタプリズムPPと,両凸の接眼レンズGE
とから構成されている。なお、第1レンズG1のファイ
ンダー射出瞳側の面と,第2レンズのファインダー射出
瞳側の面と,第4レンズG4の両面と,接眼レンズGE
のファインダー射出瞳側の面は、非球面である。
パワーを有する第1レンズG1と,両凹の負のパワーを
有する第2レンズG2と,物体側に凹の負メニスカスレ
ンズである第3レンズG3と,両凸の正のパワーを有す
る第4レンズG4と,両面が平面のダハプリズムDP
と,視野枠SFと,物体側に凸でファインダー射出瞳側
が平面のペンタプリズムPPと,両凸の接眼レンズGE
とから構成されている。なお、第1レンズG1のファイ
ンダー射出瞳側の面と,第2レンズのファインダー射出
瞳側の面と,第4レンズG4の両面と,接眼レンズGE
のファインダー射出瞳側の面は、非球面である。
【0063】実施例4及び実施例5は、物体側より順
に、両凸の正のパワーを有する第1レンズG1と,両凹
の負のパワーを有する第2レンズG2と,両凹の負のパ
ワーを有する第3レンズG3と,両凸の正のパワーを有
する第4レンズG4と,視野枠SFと,ダハミラー(不
図示)と,物体側に凸でファインダー射出瞳側が平面の
ペンタプリズムPPと,両凸の接眼レンズGEとから構
成されている。なお、第1レンズG1のファインダー射
出瞳側の面と,第2レンズのファインダー射出瞳側の面
と,第4レンズG4の両面と,接眼レンズGEのファイ
ンダー射出瞳側の面は、非球面である。
に、両凸の正のパワーを有する第1レンズG1と,両凹
の負のパワーを有する第2レンズG2と,両凹の負のパ
ワーを有する第3レンズG3と,両凸の正のパワーを有
する第4レンズG4と,視野枠SFと,ダハミラー(不
図示)と,物体側に凸でファインダー射出瞳側が平面の
ペンタプリズムPPと,両凸の接眼レンズGEとから構
成されている。なお、第1レンズG1のファインダー射
出瞳側の面と,第2レンズのファインダー射出瞳側の面
と,第4レンズG4の両面と,接眼レンズGEのファイ
ンダー射出瞳側の面は、非球面である。
【0064】図3,図5,図7,図9及び図11は、そ
れぞれ実施例1〜5に対応する収差図を示しており、各
図中、(Wide)は広角端,(Middle)は中間焦点距離状態,
(Tele)は望遠端での収差を示している。hは射出瞳高さ
であり、実線はe線に対する収差を表わしている。ま
た、実線(DS)及び一点鎖線(DT)は、それぞれサジタ
ル面及びタンジェンシャル面での非点収差を表わしてい
る。
れぞれ実施例1〜5に対応する収差図を示しており、各
図中、(Wide)は広角端,(Middle)は中間焦点距離状態,
(Tele)は望遠端での収差を示している。hは射出瞳高さ
であり、実線はe線に対する収差を表わしている。ま
た、実線(DS)及び一点鎖線(DT)は、それぞれサジタ
ル面及びタンジェンシャル面での非点収差を表わしてい
る。
【0065】各実施例の光学系データから、対物系の全
長が短く構成されていることが分かる。また、実施例1
は変倍比約2.5倍、実施例2は変倍比約3.3倍、実
施例3は変倍比約3.5倍、実施例4は変倍比約4.7
倍、実施例5は変倍比約5.6倍であり、高変倍比化が
達成されているにもかかわらず、収差が良好に補正され
ていることが、各収差図から分かる。
長が短く構成されていることが分かる。また、実施例1
は変倍比約2.5倍、実施例2は変倍比約3.3倍、実
施例3は変倍比約3.5倍、実施例4は変倍比約4.7
倍、実施例5は変倍比約5.6倍であり、高変倍比化が
達成されているにもかかわらず、収差が良好に補正され
ていることが、各収差図から分かる。
【0066】図1は、実施例1がカメラボディ内に組み
込まれた状態を断面的に示しており、実線は広角端状
態、破線は望遠端状態での各部の位置を示している。フ
ァインダー窓21を通ってカメラ外装ボディ20内に入
ってきた被写体光は、対物系(第1レンズG1〜第4レ
ンズG4),ダハプリズムDP,ペンタプリズムPP及
び接眼レンズGEを通って撮影者の瞳に導かれる。
込まれた状態を断面的に示しており、実線は広角端状
態、破線は望遠端状態での各部の位置を示している。フ
ァインダー窓21を通ってカメラ外装ボディ20内に入
ってきた被写体光は、対物系(第1レンズG1〜第4レ
ンズG4),ダハプリズムDP,ペンタプリズムPP及
び接眼レンズGEを通って撮影者の瞳に導かれる。
【0067】実施例1の光学構成によれば、ペンタプリ
ズムPPのコンデンサーレンズ面CSと接眼レンズGE
とのパワーによって、仮想絞り面を対物系のほぼ中央
(ズーミング状態によっては仮想絞り面の位置が、移動
群によってわずかに変動する。)に位置させている。言
い換えれば、広角端(実線)では第3レンズG3の第4レ
ンズG4側に仮想絞り面を位置させており、望遠端(破
線)では第2レンズG2の第1レンズG1側に仮想絞り
面を位置させている。このように仮想絞り面の位置を調
整することによって、第1群の径と第4群の径とをほぼ
同じ大きさにすれば、対物系全体を各群の径方向に最も
小さくすることができる。
ズムPPのコンデンサーレンズ面CSと接眼レンズGE
とのパワーによって、仮想絞り面を対物系のほぼ中央
(ズーミング状態によっては仮想絞り面の位置が、移動
群によってわずかに変動する。)に位置させている。言
い換えれば、広角端(実線)では第3レンズG3の第4レ
ンズG4側に仮想絞り面を位置させており、望遠端(破
線)では第2レンズG2の第1レンズG1側に仮想絞り
面を位置させている。このように仮想絞り面の位置を調
整することによって、第1群の径と第4群の径とをほぼ
同じ大きさにすれば、対物系全体を各群の径方向に最も
小さくすることができる。
【0068】一方、図1に示すファインダーには、光束
規制部材として機能する遮光壁S2が、第2群ホルダー
H2と(第2レンズG2の第3レンズG3側で)一体成形
されているため、遮光絞りS2はズーミング全域にわた
って仮想絞り面から大きく離れることなく移動する。こ
れにより、レンズの有効径のできるだけ小さい位置でフ
ァインダー光束が規制されることになる。
規制部材として機能する遮光壁S2が、第2群ホルダー
H2と(第2レンズG2の第3レンズG3側で)一体成形
されているため、遮光絞りS2はズーミング全域にわた
って仮想絞り面から大きく離れることなく移動する。こ
れにより、レンズの有効径のできるだけ小さい位置でフ
ァインダー光束が規制されることになる。
【0069】一般に、カメラのズームストロボは、広角
側へのズーミング時にはストロボユニットが被写体側へ
移動し、望遠側へのズーミング時にはストロボユニット
がファインダー射出瞳側へ移動するようになっている。
これは、本発明の光学構成における第2群及び第3群の
ズーム移動方向と一致している。従って、これらを一体
的に移動させることは可能である。
側へのズーミング時にはストロボユニットが被写体側へ
移動し、望遠側へのズーミング時にはストロボユニット
がファインダー射出瞳側へ移動するようになっている。
これは、本発明の光学構成における第2群及び第3群の
ズーム移動方向と一致している。従って、これらを一体
的に移動させることは可能である。
【0070】ストロボをファインダーとは独立にズーム
化しようとすると、撮影系(不図示)のズーミングに対応
して力を伝達する部材が必要である。しかし、通常、ス
トロボはカメラの左又は右の上端部内に配置されること
が多いので、その位置まで力を伝える伝達機構を設ける
と、新たなスペースと部品点数が必要となるため、カメ
ラが大型化したりコストが高くなったりしてしまう。
化しようとすると、撮影系(不図示)のズーミングに対応
して力を伝達する部材が必要である。しかし、通常、ス
トロボはカメラの左又は右の上端部内に配置されること
が多いので、その位置まで力を伝える伝達機構を設ける
と、新たなスペースと部品点数が必要となるため、カメ
ラが大型化したりコストが高くなったりしてしまう。
【0071】そこで、図1に示すカメラでは、第3群ホ
ルダーH3と一体成形されたズームストロボユニットZ
Sを用い、ズーミング時に第3レンズG3が移動すると
ズームストロボユニットZSも一体的に移動してストロ
ボズーミングを行うようにしている。ストロボ窓22
は、フレネルレンズで構成されており、ズームストロボ
ユニットZSから発せられたストロボ光を集光するよう
になっている。ストロボ窓22とズームストロボユニッ
トZSとの間隔が広がるほどストロボ光は絞られるの
で、ズームストロボユニットZSは広角側ほど被写体側
に移動することになる。このようにストロボユニットを
ファインダーの移動群と連動させれば、部品点数の削減
が可能となり、コストダウン,省スペース化を図ること
ができる。
ルダーH3と一体成形されたズームストロボユニットZ
Sを用い、ズーミング時に第3レンズG3が移動すると
ズームストロボユニットZSも一体的に移動してストロ
ボズーミングを行うようにしている。ストロボ窓22
は、フレネルレンズで構成されており、ズームストロボ
ユニットZSから発せられたストロボ光を集光するよう
になっている。ストロボ窓22とズームストロボユニッ
トZSとの間隔が広がるほどストロボ光は絞られるの
で、ズームストロボユニットZSは広角側ほど被写体側
に移動することになる。このようにストロボユニットを
ファインダーの移動群と連動させれば、部品点数の削減
が可能となり、コストダウン,省スペース化を図ること
ができる。
【0072】なお、第3群ホルダーH3とズームストロ
ボユニットZSとの移動量の関係は、ストロボ窓22を
構成するフレネルレンズのパワーの調整,ズームストロ
ボユニットZSの反射傘(不図示)の形状の調整,第2レ
ンズG2と第3レンズG3との移動量の比の調整等によ
り決定することができる。
ボユニットZSとの移動量の関係は、ストロボ窓22を
構成するフレネルレンズのパワーの調整,ズームストロ
ボユニットZSの反射傘(不図示)の形状の調整,第2レ
ンズG2と第3レンズG3との移動量の比の調整等によ
り決定することができる。
【0073】前述したように、ストロボは、通常、カメ
ラの左又は右の上端部内に配置されることが多いが、図
1に示すようにファインダーとズームストロボユニット
ZSをカメラ内に組み込むと、ズームストロボユニット
ZSの後方にカメラ外装ボディ20とペンタプリズムP
Pとで囲まれた小さなスペースが発生する。このスペー
スは、大きさ,場所によってはデッドスペースとなり易
い。
ラの左又は右の上端部内に配置されることが多いが、図
1に示すようにファインダーとズームストロボユニット
ZSをカメラ内に組み込むと、ズームストロボユニット
ZSの後方にカメラ外装ボディ20とペンタプリズムP
Pとで囲まれた小さなスペースが発生する。このスペー
スは、大きさ,場所によってはデッドスペースとなり易
い。
【0074】そこで、図1に示すカメラでは、上記スペ
ースにファインダー構成の一部(即ち、ペンタプリズム
PP)を配置するとともに、更に測光光学系を配置する
ことによって、スペースの有効利用を図っている。測光
光学系は、ペンタプリズムPPの第1反射面である光束
半透処理面PSを透過してきたファインダー光束の一部
を用いて測光を行う。光束半透処理面PSを透過した光
は、測光レンズ11へと導かれ、測光レンズ11後方に
配置された測光用絞り12を介して測光素子13へと導
かれる。このように、ファインダー光束の一部を測光に
用いれば、ズーミングによる画角変化に対応した安定し
た測光が可能となる。
ースにファインダー構成の一部(即ち、ペンタプリズム
PP)を配置するとともに、更に測光光学系を配置する
ことによって、スペースの有効利用を図っている。測光
光学系は、ペンタプリズムPPの第1反射面である光束
半透処理面PSを透過してきたファインダー光束の一部
を用いて測光を行う。光束半透処理面PSを透過した光
は、測光レンズ11へと導かれ、測光レンズ11後方に
配置された測光用絞り12を介して測光素子13へと導
かれる。このように、ファインダー光束の一部を測光に
用いれば、ズーミングによる画角変化に対応した安定し
た測光が可能となる。
【0075】測光レンズ11と測光素子13との間に
は、測光用絞り12が配置されているが、この測光用絞
り12によって測光光束が規制されるため、ファインダ
ーのズーミング状態に関係なく測光素子13への入射光
束の径の大きさが一定となる。従って、同一輝度の被写
体に対する素子出力をズーミング全域で一定とすること
ができる。つまり、同一輝度の被写体に対しズーミング
を行うと、Fナンバーが変化するため、ズーミング状態
によって測光素子13の出力が変化してしまうが、測光
用絞り12によって、測光光学系としてのFナンバーを
常に同じ大きさにすることができるため、ズーミング状
態ごとに被写体輝度に対する出力値の設定を行う必要が
なくなるのである。
は、測光用絞り12が配置されているが、この測光用絞
り12によって測光光束が規制されるため、ファインダ
ーのズーミング状態に関係なく測光素子13への入射光
束の径の大きさが一定となる。従って、同一輝度の被写
体に対する素子出力をズーミング全域で一定とすること
ができる。つまり、同一輝度の被写体に対しズーミング
を行うと、Fナンバーが変化するため、ズーミング状態
によって測光素子13の出力が変化してしまうが、測光
用絞り12によって、測光光学系としてのFナンバーを
常に同じ大きさにすることができるため、ズーミング状
態ごとに被写体輝度に対する出力値の設定を行う必要が
なくなるのである。
【0076】このように図1に示す構成とすることによ
って、ズームストロボユニットZS後方のスペースを有
効に活用し、かつ、安定した高精度の測光を行うことが
できる。ここでは、上記スペースに測光光学系を配置し
た例を示したが、測光光学系に限らず、対物系を共用し
た測距光学系,ファインダー内情報表示用の投影光学系
等を配置しても、同様にスペースの有効利用を図ること
ができる。前記測距光学系としては、例えば位相差検出
方式(パッシブタイプ)用のAF(autofocus)モジュー
ル,赤外光方式(アクティブタイプ)用の受光部等を挙げ
ることができる。
って、ズームストロボユニットZS後方のスペースを有
効に活用し、かつ、安定した高精度の測光を行うことが
できる。ここでは、上記スペースに測光光学系を配置し
た例を示したが、測光光学系に限らず、対物系を共用し
た測距光学系,ファインダー内情報表示用の投影光学系
等を配置しても、同様にスペースの有効利用を図ること
ができる。前記測距光学系としては、例えば位相差検出
方式(パッシブタイプ)用のAF(autofocus)モジュー
ル,赤外光方式(アクティブタイプ)用の受光部等を挙げ
ることができる。
【0077】図12は、測光光学系の代わりにファイン
ダー内情報表示用の投影光学系がカメラボディ内に設け
られた状態を断面的に示している。同図に示すカメラ
は、測光光学系の代わりに投影光学系が設けられている
ほかは、図1と同様に構成されている。投影光学系は、
ペンタプリズムPPと同一材質から成る表示系プリズム
31と,表示部材32と,照明部材33とから構成され
ている。表示部材32としては、LCD(liquid crysta
l display),印刷,蒸着物等を用いることができる。照
明部材33としては、LED(light emitting diode),
EL(electroluminescence)等の発光素子を用いること
ができる。表示部材32によって、例えば、シャッター
スピード,AFマーク,AFエリア,Fナンバー等のフ
ァインダー内情報表示を行うことができる。
ダー内情報表示用の投影光学系がカメラボディ内に設け
られた状態を断面的に示している。同図に示すカメラ
は、測光光学系の代わりに投影光学系が設けられている
ほかは、図1と同様に構成されている。投影光学系は、
ペンタプリズムPPと同一材質から成る表示系プリズム
31と,表示部材32と,照明部材33とから構成され
ている。表示部材32としては、LCD(liquid crysta
l display),印刷,蒸着物等を用いることができる。照
明部材33としては、LED(light emitting diode),
EL(electroluminescence)等の発光素子を用いること
ができる。表示部材32によって、例えば、シャッター
スピード,AFマーク,AFエリア,Fナンバー等のフ
ァインダー内情報表示を行うことができる。
【0078】被写体像が形成される対物像面の位置から
光束半透処理面PSまでの光路長だけ光束半透処理面P
Sから離れた位置に、表示部材32が配置されている。
つまり、表示部材32の表示面は、視野枠SF近傍に位
置する対物像面と共役な位置関係にある。表示部材32
をその後ろ側から照明部材33で照射し、その照明光を
表示系プリズム31を介して光束半透処理面PSに入射
させる。すると、対物系からのファインダー光束と同じ
光路を通って接眼レンズGEに入るような角度で、光束
半透処理面PSへの照明光の入射角度が調整されている
ので、ペンタプリズムPP内に入った光は、対物系から
のファインダー光束とともに接眼レンズ7に向かうこと
になる。このように図12に示す構成とすることによっ
て、ズームストロボユニットZS後方のスペースを有効
に活用して、ファインダー内表示を行うことができる。
光束半透処理面PSまでの光路長だけ光束半透処理面P
Sから離れた位置に、表示部材32が配置されている。
つまり、表示部材32の表示面は、視野枠SF近傍に位
置する対物像面と共役な位置関係にある。表示部材32
をその後ろ側から照明部材33で照射し、その照明光を
表示系プリズム31を介して光束半透処理面PSに入射
させる。すると、対物系からのファインダー光束と同じ
光路を通って接眼レンズGEに入るような角度で、光束
半透処理面PSへの照明光の入射角度が調整されている
ので、ペンタプリズムPP内に入った光は、対物系から
のファインダー光束とともに接眼レンズ7に向かうこと
になる。このように図12に示す構成とすることによっ
て、ズームストロボユニットZS後方のスペースを有効
に活用して、ファインダー内表示を行うことができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る実像式
ファインダーによれば、物体側より順に、正のパワーを
有する第1群,負のパワーを有する第2群,負のパワー
を有する第3群及び正のパワーを有する第4群から構成
されているので、2.5倍〜6倍弱程度の高変倍比が達
成されるにもかかわらず収差が良好に補正される。そし
て、前記第2群と前記第3群とが常に同一方向に移動す
ることによってズーミングを行う構成となっているの
で、対物系の全長が短いコンパクトな高変倍実像式ファ
インダーを実現することができる。
ファインダーによれば、物体側より順に、正のパワーを
有する第1群,負のパワーを有する第2群,負のパワー
を有する第3群及び正のパワーを有する第4群から構成
されているので、2.5倍〜6倍弱程度の高変倍比が達
成されるにもかかわらず収差が良好に補正される。そし
て、前記第2群と前記第3群とが常に同一方向に移動す
ることによってズーミングを行う構成となっているの
で、対物系の全長が短いコンパクトな高変倍実像式ファ
インダーを実現することができる。
【0080】また、このような構成において、工作誤差
に対する感度が高い前記第1群及び第4群の位置を固定
すれば、工作誤差を抑え込み易いファインダーを得るこ
とができる。これは特に視差ズレを抑えるのに有効であ
る。
に対する感度が高い前記第1群及び第4群の位置を固定
すれば、工作誤差を抑え込み易いファインダーを得るこ
とができる。これは特に視差ズレを抑えるのに有効であ
る。
【0081】ズーミングに際する移動群の移動方向が常
に一方向であることから、第2群及び第3群の駆動機構
をズームストロボの駆動機構と共用して一体的な移動を
行うようにすることが可能である。従って、駆動機構を
共用することで部品点数が削減されるため、カメラのコ
ストダウンやコンパクト化を達成することができる。
に一方向であることから、第2群及び第3群の駆動機構
をズームストロボの駆動機構と共用して一体的な移動を
行うようにすることが可能である。従って、駆動機構を
共用することで部品点数が削減されるため、カメラのコ
ストダウンやコンパクト化を達成することができる。
【0082】一般的にカメラのストロボの後方には余分
なスペースがあきやすいが、そのスペースに本発明に係
るファインダーの一部を配置したり、測光光学系,測距
光学系,ファインダー情報表示装置等を配置すれば、ス
ペースの有効利用が図られ、カメラのコンパクト化を達
成することができる。例えば、対物系からのファインダ
ー光束の一部を前記測光光学系に用いれば、安定、か
つ、高精度の測光を行うことが可能である。
なスペースがあきやすいが、そのスペースに本発明に係
るファインダーの一部を配置したり、測光光学系,測距
光学系,ファインダー情報表示装置等を配置すれば、ス
ペースの有効利用が図られ、カメラのコンパクト化を達
成することができる。例えば、対物系からのファインダ
ー光束の一部を前記測光光学系に用いれば、安定、か
つ、高精度の測光を行うことが可能である。
【図1】本発明の実施例1が測光光学系と共にカメラボ
ディ内に組み込まれた状態を断面的に示す図。
ディ内に組み込まれた状態を断面的に示す図。
【図2】本発明の実施例1の光学系構成図。
【図3】本発明の実施例1の収差図。
【図4】本発明の実施例2の光学系構成図。
【図5】本発明の実施例2の収差図。
【図6】本発明の実施例3の光学系構成図。
【図7】本発明の実施例3の収差図。
【図8】本発明の実施例4の光学系構成図。
【図9】本発明の実施例4の収差図。
【図10】本発明の実施例5の光学系構成図。
【図11】本発明の実施例5の収差図。
【図12】本発明の実施例1が投影光学系と共にカメラ
ボディ内に組み込まれた状態を断面的に示す図。
ボディ内に組み込まれた状態を断面的に示す図。
G1 …第1レンズ G2 …第2レンズ G3 …第3レンズ G4 …第4レンズ DP …ダハプリズム PP …ペンタプリズム PS …光束半透処理面 CS …コンデンサーレンズ面 GE …接眼レンズ ZS …ズームストロボユニット H2 …第2群ホルダー S2 …遮光壁 H3 …第3群ホルダー SF …視野枠 11 …測光レンズ 12 …測光用絞り 13 …測光素子 20 …カメラ外装ボディ 21 …ファインダー窓 22 …ストロボ窓(フレネルレンズ) 31 …表示系プリズム 32 …表示部材 33 …照明部材
Claims (1)
- 【請求項1】物体側より順に、正のパワーを有する第1
群,負のパワーを有する第2群,負のパワーを有する第
3群及び正のパワーを有する第4群から成る対物系を備
えた実像式ファインダーであって、 前記第2群と前記第3群とが常に同一方向に移動するこ
とによってズーミングを行うことを特徴とするコンパク
トな高変倍実像式ファインダー。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15857193A JPH0713076A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | コンパクトな高変倍実像式ファインダー |
US08/264,490 US5627618A (en) | 1993-06-29 | 1994-06-23 | Compact high-zoom-ratio real-image finder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15857193A JPH0713076A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | コンパクトな高変倍実像式ファインダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0713076A true JPH0713076A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=15674604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15857193A Pending JPH0713076A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | コンパクトな高変倍実像式ファインダー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713076A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6295140A (ja) * | 1985-10-18 | 1987-05-01 | エフ・ホフマン―ラ ロシユ アーゲー | 新規なキラルロジウム−ジホスフイン錯体 |
US6560036B2 (en) | 2000-05-22 | 2003-05-06 | Olympus Optical Co., Ltd. | Real image type view finder |
CN111025600A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-17 | 浙江舜宇光学有限公司 | 长焦光学成像系统及变焦摄像装置 |
US12032142B2 (en) | 2011-06-20 | 2024-07-09 | Largan Precision Co., Ltd. | Optical imaging system for pickup |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP15857193A patent/JPH0713076A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6295140A (ja) * | 1985-10-18 | 1987-05-01 | エフ・ホフマン―ラ ロシユ アーゲー | 新規なキラルロジウム−ジホスフイン錯体 |
US6560036B2 (en) | 2000-05-22 | 2003-05-06 | Olympus Optical Co., Ltd. | Real image type view finder |
US12032142B2 (en) | 2011-06-20 | 2024-07-09 | Largan Precision Co., Ltd. | Optical imaging system for pickup |
CN111025600A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-17 | 浙江舜宇光学有限公司 | 长焦光学成像系统及变焦摄像装置 |
US11656445B2 (en) | 2019-12-31 | 2023-05-23 | Zhejiang Sunny Optics Co., Ltd | Telephoto optical imaging system and zoom camera apparatus |
US12044834B2 (en) | 2019-12-31 | 2024-07-23 | Zhejiang Sunny Optical Co., Ltd | Telephoto optical imaging system and zoom camera apparatus |
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