JPH07130030A - オーバーライト可能な光磁気記録方法、光磁気記録媒体 及び光磁気記録装置 - Google Patents

オーバーライト可能な光磁気記録方法、光磁気記録媒体 及び光磁気記録装置

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JPH07130030A
JPH07130030A JP5277947A JP27794793A JPH07130030A JP H07130030 A JPH07130030 A JP H07130030A JP 5277947 A JP5277947 A JP 5277947A JP 27794793 A JP27794793 A JP 27794793A JP H07130030 A JPH07130030 A JP H07130030A
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JP
Japan
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magneto
mark
laser beam
optical recording
intensity
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JP5277947A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kurita
信一 栗田
Jun Saito
旬 斎藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レーザービームの低レベル、高レベル及びピー
クレベルのうち、低レベルと高レベルを含む少なくとも
2つの比を一定に制御すること、及び使用温度範囲で、
マークを形成する下限強度と、高レベルで形成したマー
クを消去できる下限強度の間に低レベルを調節するオー
バーライト可能な光磁気記録方法を提供する。 【構成】光磁気記録媒体に記録特性の温度依存性情報を
予め記録しておき、この媒体に記録する際にはレーザー
ビームの変調条件をこの情報に合わせて設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーバーライト(over
write)可能な光磁気記録方法、光磁気記録媒体及び光
磁気記録装置に関する。オーバーライトとは、前の情報
を消去せずに新たな情報を記録する行為を言う。この場
合、再生したとき、前の情報は再生されてはならない。
本明細書で言う「オーバーライト」とは、特に、記録磁
界Hbの向き及び強度を変調せずに、単にレーザビーム
を記録すべき情報に従いパルス変調しながら照射(irra
diate )することにより、オーバーライトすることを言
う。
【0002】
【従来の技術】最近、高密度、大容量、高いアクセス速
度、並びに高い記録及び再生速度を含めた種々の要求を
満足する光学的記録再生方法、それに使用される記録装
置、再生装置及び記録媒体を開発しようとする努力がな
されている。広範囲な光学的記録再生方法の中で、光磁
気記録再生方法は、情報を記録した後、消去することが
でき、再び新たな情報を記録することが繰り返し何度も
可能であるというユニークな利点のために、最も大きな
魅力に満ちている。
【0003】この光磁気記録再生方法で使用される記録
媒体は、記録を残す層として1層又は多層からなる垂直
磁化膜(perpendicular magnetic layer or layers) を
有する。この磁化膜は、例えばアモルファスのGdFeやGd
Co、GdFeCo、TbFe、TbCo、TbFeCoなどからなる。垂直磁
化膜は、一般に同心円状又はらせん状のトラックを有し
ており、このトラックの上に情報が記録される。トラッ
クは明示的な場合と黙示的な場合の2通りある。 〔明示的なトラック〕光磁気記録媒体はディスク形状を
している。明示的なトラックを有するディスクは、ディ
スク平面に対し垂直方向から見た場合、情報を記録する
トラックが渦巻状又は同心円状に形成されている。そし
て、隣接する2つのトラック間にトラッキングのため及
び分離のための溝(グルーブ groove )が存在する。逆
に溝と溝の間をランド(land)と呼ぶ。実際には、ディス
クの裏表でランドと溝が逆になる。そこで、ビームが入
射するのと同じにディスクを見て、手前を溝、奥をラン
ドと呼ぶ。垂直磁化膜は、溝の上にもランドの上にも一
面に形成するので、溝の部分をトラックにしてもよい
し、ランドの部分をトラックにしてもよい。溝の幅とラ
ンドの幅との間に特に大小関係はない。
【0004】このようなランドと溝を構成するために、
一般に、基板には、表面に渦巻状又は同心円状に形成さ
れたランドと、2つの隣合うランド間に挟まれた溝が存
在する。このような基板上に薄く垂直磁化膜が形成され
る。これにより垂直磁化膜はランドと溝を持つ。 〔マーク〕本明細書では、膜面に対し「上向き(upwar
d) 」又は「下向き(downward)」の何れか一方を、「A
向き」、他方を「逆A向き」と定義する。
【0005】記録すべき情報は、予め2値化されてお
り、この情報が「A向き」の磁化を有するマーク(B1)
と、「逆A向き」の磁化を有するマーク(B0)の2つの
信号で記録される。これらのマークB1 ,B0 は、デジ
タル信号の1,0の何れか一方と他方にそれぞれ相当す
る。しかし、一般には記録されるトラックの磁化は、記
録前に強力な外部磁場を印加することによって「逆A向
き」に揃えられる。この磁化の向きを揃える行為は、古
い意味で「初期化* (initialize* )」と呼ばれる。そ
の上でトラックに「A向き」の磁化を有するマーク(B
1)を形成する。情報は、このマーク(B1)の有無、位
置、マークの前端位置、後端位置、マーク長等によって
表現される。特にマークのエッジ位置が情報を表す方法
はマーク長記録と呼ばれる。尚、マークは過去にピット
又はビットと呼ばれたことがあるが、最近はマークと呼
ぶ。
【0006】ところで、記録済みの媒体を再使用するに
は、 (1) 媒体を再び初期化* 装置で初期化* するか、
又は (2) 記録装置に記録ヘッドと同様な消去ヘッドを
併設するか、又は (3) 予め、前段処理として記録装置
又は消去装置を用いて記録ずみ情報を消去する必要があ
る。従って、光磁気記録方式では、これまで、記録ずみ
情報の有無にかかわらず新たな情報をその場で記録でき
るオーバーライトは、不可能とされていた。
【0007】もっとも、もし記録磁界Hb の向きを必要
に応じて「A向き」と「逆A向き」との間で自由に変調
することができれば、オーバーライトが可能になる。し
かしながら、記録磁界Hb の向きを高速度で変調するこ
とは不可能である。例えば、記録磁界Hb が永久磁石で
ある場合、磁石の向きを機械的に反転させる必要があ
る。しかし、磁石の向きを高速で反転させることは、無
理である。記録磁界Hbが電磁石である場合にも、大容
量の電流の向きをそのように高速で変調することは不可
能である。
【0008】しかしながら、技術の進歩は著しく、記録
磁界Hb の強度を変調せずに(ON、OFF を含む) 又は記
録磁界Hb の向きを変調せずに、照射する光ビームの強
度を記録すべき2値化情報に従い変調するだけで、オー
バーライトが可能な光磁気記録方法と、それに使用され
るオーバーライト可能な光磁気記録媒体と、同じくそれ
に使用されるオーバーライト可能な記録装置が発明さ
れ、特許出願された(特開昭62−175948号=DE3,619,61
8A1 =米国特許出願中 Ser.No453,255) 。以下、この発
明を「基本発明」と引用する。 〔基本発明の説明〕基本発明では、「基本的に垂直磁化
可能な磁性薄膜からなる記録再生層 recording layer(本明細書では、この記録再生層をメ
モリー層 Memory layer又はM層と言う)と、垂直磁化
可能な磁性薄膜からなる記録補助層 reference layer (本明細書では、この記録補助層を記録層 Writi
ng layer 又はW層と言う)とを含み、両層は交換結合
(exchange-coupled) しており、かつ、室温でM層の磁
化の向きは変えないでW層の磁化のみを所定の向きに向
けておくことができるオーバーライト可能な多層光磁気
記録媒体」を使用する。
【0009】そして、情報をM層(場合によりW層に
も)における「A向き」磁化を有するマークと「逆A向
き」磁化を有するマークで表現し、記録するのである。
この媒体は、W層が外部手段(例えば初期補助磁界Hin
i. )によって、その磁化の向きを「A向き」に揃える
ことができる。しかも、そのとき、M層は、磁化の向き
は反転せず、更に、一旦「A向き」に揃えられたW層の
磁化の向きは、M層からの交換結合力を受けても反転せ
ず、逆にM層の磁化の向きは、「A向き」に揃えられた
W層からの交換結合力を受けても反転しない。
【0010】そして、W層は、M層に比べて低い保磁力
Hc と高いキュリー点Tc を持つ。基本発明の記録方法
によれば、記録媒体は、記録前までに、外部手段により
W層の磁化の向きだけが「A向き」に揃えられる。この
行為を本明細書では特別に“初期化(initialize)”と呼
ぶ。この“初期化”はオーバーライト可能な媒体に特有
なことである。
【0011】その上で、2値化情報に従いパルス変調さ
れたレーザービームが媒体に照射される。レーザービー
ムの強度は、高レベルPH と低レベルPL があり、これ
はパルスの高レベルと低レベルに相当する。この低レベ
ルは、再生時に媒体を照射する再生レベルPR よりも高
い。既に知られているように、記録をしない時にも、例
えば媒体における所定の記録場所をアクセスするために
レーザービームを<非常な低レベル>で点灯することが
ある。この<非常な低レベル>も、再生レベルPR と同
一又は近似のレベルである。
【0012】例えば、「A向き」に“初期化(initializ
e)”された媒体は、低レベルPL のレーザービームの照
射を受けると、媒体の温度が上昇してM層の保磁力Hc1
が非常に小さくなるか極端にはゼロになる。ゼロになる
のは、媒体の温度がM層のキュリー点以上であるときで
ある。このとき、W層の保磁力Hc2は十分に大きく、
「逆A向き」の記録磁界Hb で反転されることはない。
そして、W層の力が交換結合力を介してM層に及ぶ。M
層、W層は、一般に重希土類金属(heavy rareearth me
tal:以下、REと略す)−遷移金属(transition meta
l:以下、TMと略す)合金で構成される。交換結合力
は、両層のRE磁気モーメント同士を揃える力と両層の
TM磁気モーメント同士を揃える力からなる。尚、合金
中ではREの副格子磁化とTMの副格子磁化とは、向き
が逆であり、大きい方の副格子磁化の向きが、合金の磁
化の向きを決める。両副格子磁化が等しいとき、その組
成を補償組成(compensation composition) と言い、そ
の温度を補償温度(compensation temperature) と言
う。補償温度より上ではTM副格子磁化の方が強く、補
償温度より下ではRE副格子磁化の方が強い。
【0013】レーザービームを照射する前のマークの状
態は、M層とW層との間に界面磁壁が存在する状態
と、存在しない状態との2種がある。存在しない状
態のマークは、形成しようとするマークと一致する。
存在する状態のマークは、形成しようとするマークと一
致しない。後者の場合、W層の力が交換結合力を介し
てM層に及ぶ結果、非常に小さくなった保磁力Hc1を持
つM層の磁化は、W層によって支配された所定の向き
(例えば、「A向き」)を向かされる。その結果、M層
とW層との間に界面磁壁が存在しないマーク(目的とす
るマーク)が形成される。
【0014】仮にM層の磁化がゼロだった場合(Tc1
上)でもレーザービームの照射がなくなり、媒体の温度
が自然に低下してキュリー点Tc1よりやや下がると、M
層に磁化が現れる。このとき、同様にW層の力が交換結
合力を介してM層に及ぶ。そのため、M層に現れる磁化
は、W層によって支配された所定の向き(例えば、「A
向き」)を向く。この状態から室温に戻るが、所定の向
きが保たれる。ただし、室温へ戻る途中にM層、W層に
補償温度があると、そこを越えたとき、その層の磁化の
向きは逆転する。このプロセスは低温サイクル又は低温
プロセスと呼ばれる。
【0015】他方、例えば、「A向き」に“初期化(ini
tialize)”された媒体は、高レベルPH のレーザービー
ムの照射を受けると、媒体の温度が向上してM層の保磁
力Hc1はゼロになり、W層の保磁力Hc2は非常に小さく
なるか、極端にはゼロになる。そのため、非常に小さい
保磁力Hc2を持つW層の磁化は、記録磁界Hb に負けて
所定の向き(例えば、「逆A向き」)を向く。仮にW層
の磁化がゼロだった場合でもレーザービームの照射がな
くなり、媒体の温度が自然に低下して キュリー点Tc2
よりやや下がると、W層に磁化が現れるが、このとき、
同様に記録磁界Hb に負けて、W層の磁化は所定の向き
(例えば、「逆A向き」)を向く。更に媒体の温度が冷
えてキュリー点Tc1よりやや下がると、M層に磁化が現
れる。このとき、W層の力が交換結合力を介してM層に
及ぶ。そのため、M層に現れる磁化は、W層によって支
配された所定の向き(例えば、「逆A向き」)を向く。
この状態から室温に戻るが、所定の向きが保たれる。但
し、室温へ戻る途中にM層、W層に補償温度があると、
そこを越えたとき、M層、W層の磁化の向きは逆転す
る。このプロセスは高温サイクル又は高温プロセスと呼
ばれる。
【0016】以上の低温サイクル、高温サイクルは、M
層、W層の磁化の向きに無関係に、起こる。ともかく、
レーザービームの照射前にW層が“初期化(initializ
e)”されておれば良い。そのため、オーバーライトが可
能となる。基本発明では、レーザービームは、記録すべ
き情報に従いパルス状に変調される。しかし、このこと
自身は、従来の光磁気記録でも行われており、記録すべ
き2値化情報に従いビーム強度をパルス状に変調する手
段は既知の手段である。例えば、THE BELL SYSTEM T
ECHNICAL JOURNAL, Vol.62(1983),1923 −1936に詳し
く説明されている。従って、ビーム強度の必要な高レベ
ルと低レベルが与えられれば、従来の変調手段を一部修
正するだけで容易に入手できる。当業者にとって、その
ような修正は、ビーム強度の高レベルと低レベルが与え
られれば、容易であろう。
【0017】基本発明に於いて特徴的なことの1つは、
ビーム強度の高レベルと低レベルである。即ち、ビーム
強度が高レベルの時に、記録磁界Hb その他の外部手段
によりW層の「A向き」磁化を「逆A向き」に反転(re
verse)させ、このW層の「逆A向き」磁化によってM層
に「逆A向き」磁化〔又は「A向き」磁化〕を有するマ
ークを形成する。ビーム強度が低レベルの時は、W層の
磁化の向きは、“初期化”状態と変わらず、そして、W
層の作用(この作用は交換結合力を通じてM層に伝わ
る)によってM層に「A向き」磁化〔又は「逆A向き」
磁化〕を有するマークを形成する。
【0018】基本発明で使用される記録媒体は、M層と
W層を含む多層構造を有する。M層は、室温で保磁力が
高く磁化反転温度が低い磁性層である。W層はM層に比
べ相対的に室温で保磁力が低く磁化反転温度が高い磁性
層である。なお、M層とW層ともに、それ自体多層膜か
ら構成されていてもよい。 場合によりM層とW層との
間に中間層(例えば、交換結合力σW 調整層・・・・以
下、この層をI層と略す)が存在していてもよい。I層
については、特開昭64−50257 号や特開平1−273248号
を参照されたい。
【0019】また、オーバーライト可能な光磁気記録に
ついては、その外、特開平4−123339号や特開平4−13
4741号など多くの資料が出されているので、ここでは、
これ以上の説明を省く。なお、特開平4−123339号に開
示された4層構造のディスクは、M層、W層の外に、
“初期化”層 (Initializing layer:以下、Ini層と
略す)、Ini層とW層との間に両層の間の交換結合をオ
ン・オフするスイッチング層(Swithing layer:以下:
S層と略す)を持つ。
【0020】C/N比を高めるために、M層の上に(つ
まり、レーザービームの入射側に)M層よりキュリー点
が高くカー効果の高い読出層(Readout layer :以下:
R層と略す)を積層したものも提案されている。例え
ば、特開昭63−64651 号公報、特開昭63−48637 号公報
を参照されたい。提案されたR層もRE−TM系合金で
構成される。
【0021】ところで、光記録は、レーザービームの熱
エネルギーを主に利用して行う(これをヒートモードと
いう)ので、記録媒体、わけても記録層の温度状態によ
りマークの形成され具合が大きく影響を受ける。これを
もう少し具体的に説明すると次のようになる。即ち、レ
ーザービーム強度を相対的に高い第1レベルと相対的に
低い第2レベル(基底レベル)との間で立ち上げ立ち下
げを行うと、第1レベルのときにマークが形成され、第
2レベルのときはマークは形成されない。つまり1回の
第1レベルで1個のマークが形成される。ここで、前述
したように第2レベルのときはマークは形成されないの
で、第2レベルは理屈上ゼロでもよいことになる。しか
し、マークが形成されるとき、特にマークの前エッジが
形成される直前の記録層の温度状態を、積極的に常に一
定になるようにしておかないと、マークの前エッジ位置
がその形成直前の記録層の温度状態に依存して、敏感に
変動することになる。この変動は高密度記録に対して大
きな障害となる。そこで、マークを形成しないときでも
所定の温度Θpre に保つように余熱しておくために、第
2レベルはこのための強度Ppre に設定することが一般
的である。このΘpr e は次式で与えられる。
【0022】 Θpre =A・Ppre ・{1−exp (−∞/τ)}+ΘA (1) ここで、A(℃/mW)は、ディスク構造、レーザービー
ムのスポット形状、及び記録時のディスクとレーザービ
ームの相対速度によって決まるレーザービームの見かけ
の熱効率を表す定数であり、ΘA (℃)はレーザービー
ムが照射されない状態でのディスクの温度、また、τは
レーザービームの照射によるディスクの温度変化パター
ンを決定するディスクの熱時定数を表す。
【0023】しかし、以上のように第1レベルと第2レ
ベルを設定しただけでは、以下に示す2つの問題によ
り、マークの開始位置と終了位置の精度は、高密度記録
という観点で充分ではなかった。第1の問題は、マーク
の前エッジ位置に関する問題である。これはマークの開
始位置が直前のマークの終了位置に接近している場合
に、直前のマークを形成した際の熱が記録層から逃げ切
らないうちに、次のマークを形成するための熱が与えら
れるために、後のマークの開始位置での記録層の温度上
昇が見込んだ時期より早くなってしまい、結果として、
後のマークの開始位置が前方にずれてしまう現象であ
る。この現象も、マークの開始位置と直前のマークの終
了位置の間隔が1μs以下程度の短い時間で発生するも
のである。この現象のことを「マーク形成の開始位置、
つまりマークの前エッジ位置の記録データ間隔依存性」
と言う。
【0024】この問題に対しては、図9に示すように、
マーク形成を終了すべくレーザービーム強度を立ち下げ
るとき、一旦第2レベルPpre より更に低いPLBまで立
ち下げ、そのレベルを時間TOFF 維持した後、再びP
pre に戻すという方法が提案された。この方法によれ
ば、前のマークを形成し終わる位置での記録層の熱エネ
ルギーが減少するので次のマークにとっては前のマーク
からの熱的影響が残らなくなる。この方法を熱遮断方式
という。
【0025】第2の問題は、マークの後エッジ位置に関
する問題である。図10に示すようにマーク形成を開始
すべくレーザービーム強度を第2レベルPpre から第1
レベルPw1に立ち上げ、その状態で時間TW1の間維持す
るとする。この場合、Tw1が長い、即ちマークが長い
と、記録層での熱蓄積が大きくなり、マーク形成を終了
すべくレーザービーム強度をPpre に立ち下げても、記
録層温度がマーク形成温度以下に下がるまでの時間が長
くなり、そのためマークが見込んだ長さより長くなって
しまうということがあった。この現象を「マーク形成の
終了位置、つまりマークの後エッジ位置の、記録データ
長さ依存性」と言う。この現象は当然のことながら、デ
ータの弁別性を低下させることで、高密度記録にとって
障害になっていた。
【0026】この問題に対しては、次の提案がなされ
た。即ち、図11に示すように、長いマークを形成する
ときには、レーザービーム強度を第1レベルPw1まで立
ち上げて時間Tw1維持し、その後は、(イ) Pw1と同じ、
又はそれより少し高いか又は少し低い強度Pw2と、(ロ)
第2レベルPpre と同じ、又はそれより少し高いか又は
少し低い強度PLTとの間で周期Tp で「くしの歯」状に
変調する。この方式の考え方は、本来、図10に示すよ
うな1つの矩形波であるべきものを、図11に示すよう
に、先頭の小パルスと後続の1つ又は2つ以上の小パル
スに分割することにより、熱エネルギーの蓄積を防ぐと
いうものであり、パルストレイン( pulsetrain ) 方式
と呼ばれる。このようにレーザービーム強度を変調する
と、記録層の温度は、図12に示すように、高温側で細
かく変動し、過度の熱蓄積による過熱が起きないことが
推定される。
【0027】そこで、第1及び第2の問題に対する対策
を合わせて、即ち、熱遮断方式とパルストレイン方式を
併用することで、マーク形成の開始位置、つまりマーク
の前エッジ位置も、マーク形成の終了位置、つまりマー
クの後エッジ位置も精度良く形成することが提案され
た。(図8参照) オーバーライト方式の光磁気記録においても、高密度記
録のためには精度良くマークを形成する必要があること
は言うまでもなく、上記のような変調方法は必要欠くべ
からざる技術であった。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オーバ
ーライト方式の光磁気記録においては、高温プロセスと
低温プロセスという2つの重要な意味を持つ過程で成り
立っているため、高温プロセス強度に相当する第1レベ
ルPw1のみが重要な過程である一般の光記録に比較して
制約条件が厳しく、実現が困難であった。特に、レーザ
ビーム強度PL が、高温サイクルを生じさせないレーザ
ビーム強度の上限値PHth と、高温サイクルにより形成
されたマークを消去できる(低温サイクルが完全に生ず
る)レーザビーム強度の下限値PLth の間でなければな
らないという制約があるのに対して、熱遮断方式及びパ
ルストレイン方式の条件から決定されたPL が、使用す
る光磁気記録媒体や光磁気記録装置によっては、上限値
Hth と下限値PLth の間に入らない可能性があるとい
う問題があった。PL が上限値PHth を越えると不要な
マークが形成されてしまい、また、PL が下限値PLth
を下回ると前のマークが残ってしまうという問題があっ
た。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この問題
を解決するために、鋭意研究の結果、オーバーライト方
式の光磁気記録における熱遮断方式とパルストレイン方
式の併用に対しての最適条件を見出すと同時に、P
L が、PHth とPLth の間に入れられるようにする制御
方法を考案し、本発明をなすに至った。
【0030】従って、本発明は、第1に、「記録すべき
2値化情報0、1に従いレーザービームを強度変調し、
変調された前記レーザービームを相対移動している光磁
気記録媒体上に照射することにより、前記0または1の
いずれか一方に相当するマークを前記媒体に形成し、そ
れにより情報を記録する光磁気記録方法であって、前記
レーザービーム強度をあるレベルPL から、PL より高
いPH に立ち上げて時間Tw1維持した後、PL に立ち下
げ、その後はPL より高い強度Pw2とPL の間を1回当
たりのPw2の維持時間Tw2、周期Tp で立ち上げ立ち下
げを繰り返した後、PL より低い強度PLBに立ち下げて
時間TOFF 維持した後、再びPL に立ち上げるという一
連のパターンにより1個のマークを形成する記録方法に
おいて、次の条件を満たすことを特徴とするオーバーラ
イト可能な光磁気記録方法。
【0031】(1) 前記PL が、使用温度範囲でマークを
形成する下限強度PHth と、PH で形成したマークを消
去できる下限強度PLth の間であること。 (2) PL 、PH 及びPw2のうちPL とPH を含む少なく
とも2つの比を一定に制御すること。」を提供し、第2
に、「記録すべき2値化情報0、1に従いレーザービー
ムを強度変調し、変調された前記レーザービームを相対
移動している光磁気記録媒体上に照射することにより、
前記0または1のいずれか一方に相当するマークを前記
媒体に形成し、それにより情報を記録する光磁気記録方
法であって、前記レーザービーム強度をあるレベルPL
から、PL より高いPH に立ち上げて時間Tw1維持した
後、PL に立ち下げ、その後はPL より高い強度Pw2
L の間を1回当たりのPw2の維持時間Tw2、周期Tp
で立ち上げ立ち下げを繰り返した後、PL より低い強度
LBに立ち下げて時間TOFF 維持した後、再びPL に立
ち上げるという一連のパターンにより1個のマークを形
成する記録方法において、次の条件を満たすことを特徴
とするオーバーライト可能な光磁気記録方法。
【0032】(1) 前記PL が、使用温度範囲でマークを
形成する下限強度PHth と、PH で形成したマークを消
去できる下限強度PLth の間であること。 (2) (PL −PLB)、(PH −PLB)及び(Pw2
LB)のうち(PL −PLB)と(PH −PLB)を含む少
なくとも2つの比を一定に制御すること。」を提供し、
第3に、「次に示す制御情報の全てまたは一部の情報が
記録されていることを特徴とするオーバーライト可能な
光磁気記録媒体。
【0033】前記Pw2と媒体温度の関係、前記PH と媒
体温度の関係、前記PL と媒体温度の関係、前記PHth
と媒体温度の関係、及び前記PLth と媒体温度の関係、
及び前記各項目間の相互関係。」を提供し、第4に、
「記録すべき情報の入力部、レーザービーム光源、前記
光源からのビームを光磁気記録媒体に導く照射光学系、
前記媒体をレーザービームに対して相対的に移動させる
移動手段、及び記録すべき情報に応じて該レーザービー
ム強度を変調する変調手段からなるオーバーライト可能
な光磁気記録装置において、前記変調手段が次の条件を
満たすことを特徴とする光磁気記録装置。
【0034】(1) レーザービーム強度をあるレベルPL
から、PL より高いPH に立ち上げて時間Tw1維持した
後、PL に立ち下げ、その後はPL より高い強度Pw2
L の間を1回当たりのPw2の維持時間Tw2、周期Tp
で立ち上げ立ち下げを繰り返した後、PL より低い強度
LBに立ち下げて時間TOFF 維持した後、再びPL に立
ち上げるという一連の動作パターンにより1個のマーク
を形成すること。
【0035】(2) PL 、PH 及びPw2のうちPL とPH
を含む少なくとも2つの比を一定に制御し、使用温度範
囲で前記PL が、マークを形成する下限強度PHth と、
H で形成したマークを消去できる下限強度PLth の間
にない場合は、前記PLB、前記Tw1及び前記TOFF のう
ち少なくとも1つの値を変更することでPL とPH の比
を決定し直し、前記PL が前記PHth と前記PLth の間
に入るように設定すること。」を提供し、更に、第5
に、「記録すべき情報の入力部、レーザービーム光源、
前記光源からのビームを光磁気記録媒体に導く照射光学
系、前記媒体をレーザービームに対して相対的に移動さ
せる移動手段、及び記録すべき情報に応じて該レーザー
ビーム強度を変調する変調手段からなるオーバーライト
可能な光磁気記録装置において、前記変調手段が次の条
件を満たすことを特徴とする光磁気記録装置。
【0036】(1) レーザービーム強度をあるレベルPL
から、PL より高いPH に立ち上げて時間Tw1維持した
後、PL に立ち下げ、その後はPL より高い強度Pw2
L の間を1回当たりのPw2の維持時間Tw2、周期Tp
で立ち上げ立ち下げを繰り返した後、PL より低い強度
LBに立ち下げて時間TOFF 維持した後、再びPL に立
ち上げるという一連の動作パターンにより1個のマーク
を形成すること。
【0037】(2) (PL −PLB)、(PH −PLB)及び
(Pw2−PLB)のうち(PL −PLB)と(PH −PLB
を含む少なくとも2つの比を一定に制御し、使用温度範
囲で前記PL が、マークを形成する下限強度PHth と、
H で形成したマークを消去できる下限強度PLth の間
にない場合は、前記PLB、前記Tw1及び前記TOFF のう
ち少なくとも1つの値を変更することで(PL −PLB
と(PH −PLB)の比を決定し直し、前記PL が前記P
Hthと前記PLth の間に入るように設定すること。」を
提供するものである。
【0038】
【作用】オーバーライト方式の光磁気記録においては、
一般の光記録における第1レベルPw1が高レベルPH
相当し、第2レベルPpre が低レベルPL に相当する。
オーバーライト方式の光磁気記録の変調条件を実際に決
める場合を考えると、まず、所定の太さのマークを形成
するために必要なレーザービーム強度PH を決定し、次
に、熱遮断方式とパルストレイン方式を併用した変調パ
ターンの時間的要素であるTw1、Tw2、Tp 及びTOFF
が記録用の基準クロック周波数から決定されると、それ
に伴ってPL 、及びPw2の3者の比が決まるので、これ
ら3者の値が決まることになる。これら3者の値は、媒
体温度によって当然のことながら影響を受ける。従っ
て、光磁気記録装置は媒体温度もしくは周囲温度を測定
し、媒体温度が変化した場合にはそれに応じてレーザビ
ーム強度を制御する必要があるが、PL 、PH 及びPW2
を1セットにしてその3者もしくはPL とPH の比を常
に所定の値になるように制御を行う必要がある。熱遮断
方式とパルストレイン方式を組み合わせたレーザービー
ム強度変調方式、即ち、レーザービーム強度をPL から
それより高いPH に立ち上げて時間Tw1維持した後PL
に立ち下げ、その後PL より高い強度Pw2とPL の間を
1回当たりのPw2の維持時間Tw2、周期Tp で立ち上げ
立ち下げを繰り返した後、PL より低い強度PLBに立ち
下げて時間TOFF 維持した後、再びPL に立ち上げると
いう一連のパターンを決定するための、熱遮断方式とパ
ルストレイン方式のそれぞれの必要条件、即ち、前のマ
ークからの熱的影響が残らなくなる条件と過度の熱蓄積
による過熱が起きない条件は、それぞれ次に示す(1) 式
及び(2) 式に示す通りである。 TOFF =τ×ln〔{(PH −PLB)−(PH −PL )×exp (−Tw1/τ)} ÷(PL −PLB)〕 (1)式 (PH −PL )×{1−exp (−Tw1/τ)}×{1−exp (−Tp /τ) =(Pw2−PL )×{1−exp (−Tw2/τ)} (2)式 なお、この式において、τはヒートモードによる光記録
におけるディスクの熱時定数で、本発明者らは、このτ
がディスクによって異なることを発見すると同時にこの
τを測定する方法を考案した(このτの測定方法につい
ては後述する)。(1) 式及び(2)式から、(PL
LB)、(PH −PLB)及び(Pw2−PLB)の比が次の
ように導かれる。 (PL −PLB):(PH −PLB):(Pw2−PLB) ={1− exp(−Tw1/τ)}×{1− exp(−Tw2/τ)}: { exp(TOFF /τ)− exp(−Tw1/τ)} ×{1− exp(−Tw2/τ) }: {1− exp(−Tw1/τ)} ×〔 exp(TOFF /τ)− exp{(TOFF −Tp )/τ} − exp(−Tw2/τ)+ exp(−Tp /τ)] (3)式 (3) 式に示したような比を保つようにレーザービーム強
度を制御すると、常に最適な熱遮断条件及びパルストレ
イン条件が得られる。即ち、常に「マークの前エッジ位
置の記録データ間隔依存性」及び「マークの後エッジ位
置の記録データ長さ依存性」を最小にすることができ
る。ここで、PLBは一般に相当低いレベルの一定強度
(一般的には再生レベルのレーザビーム強度)に設定さ
れるので、実用上、PLBを無視して、(PL −PLB)、
(PH −PLB)及び(Pw2−PLB)の比は、PL 、PH
及びPw2の比として扱ってもよい。 (3)式から明らかな
ように、この比は、光磁気記録装置のレーザービームの
変調の各要素(PLB、Tw1、Tw2、Tp 及びTOFF)を
設定し、同時に、光磁気記録媒体の熱的特性(光磁気記
録媒体の熱時定数τ)を知ることによって決まる。
【0039】ここでPL とPH の値を決める過程に着目
すると、上記したように、光磁気記録媒体の記録特性か
らの制約でPH の設定に対しては自由度が少ないため、
Hを優先して値を決めた後、(3)式により決めたPL
H の比によりPL を決める必要がある。ところが、こ
のようにして決めたPL が、使用する光磁気記録媒体や
光磁気記録装置によっては、上限値PHth と下限値P
Lth の間に入らないことがあるので、この場合には、P
LB、Tw1及びTOFF のうち1つ以上を調節することによ
り、PL とPH の比を変更して、PL が上記の範囲に入
るようにすることが可能である。つまり、光磁気記録媒
体に光磁気記録装置を合わせ込むことができる。
【0040】次に、光磁気記録媒体の熱的特性について
説明する。光磁気記録媒体の材料的あるいは構造的な違
いにより、レーザービームの熱エネルギーを受けた際、
温度上昇に違いが生ずる。相対的に熱拡散の大きな光磁
気記録媒体はレーザービームが照射された際、温度上昇
も温度降下も遅いが、反対に、相対的に熱拡散の小さな
光磁気記録媒体はレーザービームが照射された際、温度
上昇も温度降下も速い。光磁気記録媒体の熱的特性(光
磁気記録媒体の熱時定数τ)とは、このようなレーザー
ビームの照射による媒体の温度上昇または温度降下のし
易さに関する特性値であり、この値により、図3におけ
るPH と媒体温度の関係(PH の傾き)、PHth と媒体
温度の関係(PHth の傾き)、PLth と媒体温度の関係
(PLthの傾き)、PL と媒体温度の関係(PL の傾
き)等が決まる。そこで、これらの情報を「制御情報」
として予め光磁気記録媒体に記録しておき、また光磁気
記録装置にはこれらの情報を読み取る手段を設けておけ
ば、これらの情報を光磁気記録装置に伝えることができ
る。光磁気記録装置はこの「制御情報」により、PL
使用温度範囲で上限値PHth と下限値PLth の間に入る
かどうかを判断し、必要な場合には、上記のように
LB、Tw1及びTOFF のうち、少なくとも1つを調節す
ることにより、PL とPH の比を変更して、PL が上記
の範囲に入るようにすることを行う。
【0041】勿論、自由度は小さいがPH の値を変える
(所定のマーク太さを変える)ことによりPL とPH
方の値を変更して合わせ込みを行うことも可能である。
以上、説明したように、PL 、PH 及びPw2のうちPL
とPH を含む少なくとも2つの比を一定にするようにレ
ーザビーム強度を変調し、かつ、前記PL が使用温度範
囲で、高温サイクルを生じさせないレーザビーム強度の
上限値PHth と、高温サイクルにより形成されたマーク
を消去できる(低温サイクルが完全に生ずる)レーザビ
ーム強度の下限値PLth の間に入るようにPLB、Tw1
びTOFFのうち1つ以上を調節することにより常に最適
な記録を行うことができる。
【0042】なお、PL の上限が「高温サイクルを生じ
させないレーザビーム強度の上限値PHth 」より僅かに
高い強度、即ち、微かにマークが書かれる強度)であっ
ても、実用上問題ない程度であればPL の上限として許
容することができる。また、PL の下限についても、
「高温サイクルにより形成されたマークを消去できる
(低温サイクルが完全に生ずる)レーザビーム強度の下
限値PLth 」より僅かに低い強度、即ち、消し残りが微
かに生じる強度)であっても、実用上問題ない程度であ
ればPL の下限として許容することができる。勿論、P
L の強度設定は充分なマージンが得られることが好まし
いのは言うまでもないので、PL は、上限P Hth と下限
Lth の中間に位置することが最良である。
【0043】次に、本発明者が考案した熱時定数τの測
定方法について説明する。 〔熱時定数τの測定方法〕熱時定数τを測定するガイド
溝付の光磁気記録媒体を光磁気記録再生装置にセット
し、線速度11.3 m/sec で回転させる。そして、レー
ザービームをパルス状に発光させる。パルス発光間隔
は、各パルスによる熱が互いに干渉し合わないように充
分な間隔を取る。パルス時間長(Pulse Dulation Time
;以下、P.D.T.と略す)を種々変化させて各P.D.T.毎
に光磁気記録媒体に所定の幅のマークを形成できる最小
強度Pthを求める。図13は結果をPthを縦軸にP.D.T.
を横軸にプロットした結果である。図13に示すよう
に、PthはP.D.T.が長くなるにつれて低下し、レベルP
0 に収束する。
【0044】次に、PthをP0 で規格化した値の逆数、
即ち、P0 /Pthを縦軸、P.D.T.を横軸にプロットした
ものを図14に示す。これは、レーザビームを立ち上げ
た際の光磁気記録媒体の熱応答関数を表している。ま
た、図15に示すように縦軸に1−P0 /Pthをとれ
ば、レーザビームを立ち下げた際の光磁気記録媒体の熱
応答関数を表している。ここで、図15の熱応答関数は
指数関数 exp(−t/τ)に近似でき、このとき、τは
測定した光磁気記録媒体の、この測定条件(線速度、及
び測定したレーザビーム)での昇温降温の熱時定数を表
すのである。
【0045】以下、実施例により本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれに限られるものではない。
【0046】
【実施例1】本実施例は請求項4の光磁気記録装置のそ
れであり、図1に示すように、主として光磁気記録媒体
Dを回転させるためのモータ 1、波長 830nmのレーザビ
ーム光源 2、開口数(N.A.)=0.55 の照射及び再生光学系
3、変調手段 4、情報の入力部 5、媒体温度検出手段
6、記録磁界印加手段 7、初期補助磁界 8、ディテクタ
ー 9、制御情報検出部10、及び復調手段11から構成さ
れ、以下のように機能する。レーザビーム光源 2から照
射及び再生光学系 3を通じて、再生レベル強度のビーム
が、制御情報を予め記録してある請求項3に係わる光磁
気記録媒体Dに照射されると、その反射光の強弱信号は
再び照射及び再生光学系 3を通じてディテクター 9に入
射する。このディテクター 9によって電流変化の形に変
換された信号は、復調手段11に出力され、ここで情報を
表す符号列に復調される。この情報は制御情報検出部10
に出力され蓄えられる。同時に、媒体温度検出手段 6に
よって光磁気記録媒体Dの温度が測定され、制御情報検
出部10に出力される。
【0047】変調手段 4はマーク1個につきレーザビー
ムの強度を図7に示すような波形になるように各条件を
設定し、制御情報検出部10に出力する。媒体温度も踏ま
えながら、設定された条件は制御情報検出部10に予め蓄
えられていた制御情報と比較されることで、PL がP
Hth とPLth の間に入っているかどうかを判断され、入
っていない場合には、TOFF を変更することでPL とP
H の比を変え、これによってPL の値を変えてPHth
Lth の間に入るようにする。
【0048】条件を満たされると、記録すべき2値化情
報が入力部 5に入力され、変調手段4は、条件を満たす
ようにした変調条件でレーザビームの強度を変調し、こ
れが照射光学系を通じて光磁気記録媒体に照射されるこ
とによって記録がなされる。
【0049】
【実施例2】本実施例は請求項5の光磁気記録装置のそ
れであり、図1に示したものと略同一の構成である。即
ち、主として光磁気記録媒体Dを回転させるためのモー
タ 1、波長 830nmのレーザビーム光源 2、開口数(N.A.)
=0.55 の照射及び再生光学系3、変調手段 4、情報の入
力部 5、媒体温度検出手段 6、記録磁界印加手段 7、初
期補助磁界 8、ディテクター 9、制御情報検出部10、及
び復調手段11から構成され、以下のように機能する。
【0050】レーザビーム光源 2から照射及び再生光学
系 3を通じて、再生レベル強度のビームが、制御情報を
予め記録してある請求項3に係わる光磁気記録媒体Dに
照射されると、その反射光の強弱信号は再び照射及び再
生光学系 3を通じてディテクター 9に入射する。このデ
ィテクター 9によって電流変化の形に変換された信号
は、復調手段11に出力され、ここで情報を表す符号列に
復調される。この情報は制御情報検出部10に出力され蓄
えられる。同時に、媒体温度検出手段 6によって光磁気
記録媒体Dの温度が測定され、制御情報検出部10に出力
される。
【0051】変調手段 4はマーク1個につきレーザビー
ムの強度を図7に示すような波形になるように各条件を
設定し、制御情報検出部10に出力する。媒体温度も踏ま
えながら、設定された条件は制御情報検出部10に予め蓄
えられていた制御情報と比較されることで、PL がP
Hth とPLth の間に入っているかどうかを判断され、入
っていない場合には、PLB、Tw1、及びTOFF のうち少
なくとも1つを調節することで(PL −PLB)と(PH
−PLB)の比を変え、これによってPL の値を変えてP
Hth とPLth の間に入るようにする。
【0052】条件を満たされると、記録すべき2値化情
報が入力部 5に入力され、変調手段4は、条件を満たす
ようにした変調条件でレーザビームの強度を変調し、こ
れが照射光学系を通じて光磁気記録媒体に照射されるこ
とによって記録がなされる。
【0053】
【実施例3】実施例1の記録装置(図1)に、相対速度
11.3m/sec においてτ=55nsecのオーバーライト可能
な光磁気ディスクを、予め全面初期化した後セットし
た。また、信号として、1,7 変調、 RLL符号、T(write
clock period)=33nsecのNRZI記録でマーク長記録用ラ
ンダム信号(以下、標準信号という)を準備した。この
場合のマークの種類は2Tマーク〜8Tマークの7種で
ある。ここで、nTマークとは、記録されたマークの再
生信号長がクロック周期Tのn倍(例えば2Tマークの
場合は2倍)になるようなマークを言う(図7参照)。
1個のマークに対応する変調波形は図8に示すような熱
遮断方式及びパルストレイン方式を併用したもので、そ
の設定条件は、Tw1=50nsec(=T×3/2 )、Tp =33
nsec(=T)、Tw2=16.5nsec(=T×1/2)、TOFF
=33nsec(=T)、PLB=0.5 mWである。
【0054】この光磁気ディスクを相対速度11.3m/sec
で回転させながら、室温(23℃)において、マーク太さ
が 0.7μm となるようにPH の強度を決めたところ、P
H =7.8mW となった。これを基に熱遮断方式及びパルス
トレイン方式の最適条件からPL 及びPw2を決定し、こ
れらの値を記録装置に入力した。これらの値は、PH
7.8 mW、PL =3.6 mW、及びPw2=8.0mW であった。即
ち、PL 、PH 及びPw2の比は次の通りである。
【0055】PL :PH :Pw2=0.46: 1:1.03 次いで、周囲温度を変化させることでディスク温度を使
用温度範囲の 5〜50℃に変化させて、種々の温度におけ
るPL 、PH 、Pw2、PLth 及びPHth をそれぞれ測定
し、これらの関係をグラフにプロットした。これを図3
に示す。図3より、PL 、PH 及びPw2が一点で交わっ
ており、これらの温度依存性がわかる。また、図3の斜
線部分はPL として設定可能な範囲を表わしており、デ
ィスク温度が約20℃以下では、PL がPLth より低くな
っており、PL が条件から外れていることがわかる。
【0056】次に、ディスク温度を 5℃に保った状態で
オーバーライトを行ったところ、予想通り、前データの
消し残りが生ずることが確認できた。ここで、これらの
情報(制御情報)をこのディスクに記録して請求項3に
相当するディスクを製作した。次に、このディスクに記
録された制御情報を読み取らせた後、標準信号を記録さ
せた。
【0057】その後、使用温度範囲の 5〜50℃でオーバ
ーライトを行ったところ前データの消し残りは無かっ
た。この時のPL 、PH 及びPw2の値は室温(23 ℃)
で、PH =7.8 mW、PL =4.5 mW、及びPw2=7.9mW で
あり、PL 、PH 及びPw2の比は、 PL :PH :Pw2=0.57: 1:1.01 であった。また、変調条件は制御情報を読み取らせる前
に比べてTOFF が22nsec(=2/3 T)に変化していた。
【0058】このときのPL 、PH 及びPw2の制御値と
Lth 及びPHth の測定値を図4に示した。図4よりP
L が使用温度範囲全域で略PLth とPHth の中央になる
ように設定されていることがわかる。これらのことか
ら、実施例1の記録装置は、TOFF を変更することで、
使用温度範囲全域でPL が条件に入るように、正しく制
御を行ったことが証明された。
【0059】
【実施例4】実施例2の記録装置(図1)と、実施例3
に用いたものと同じディスクを用いて、実施例3と途中
まで同じ方法で、室温(23℃)におけるPH の強度を決
めた後、これを基に熱遮断方式及びパルストレイン方式
の最適条件からPL 及びPw2を決定し、これらの値を記
録装置に入力した。これらの値は、PH =7.8 mW、PL
=3.6 mW、及びPw2=7.9mW であった。即ち、(PL
LB)、(PH −PLB)及び(Pw2−PLB)の比は次の
通りである。
【0060】 (PL −PLB):(PH −PLB):(Pw2−PLB)=0.42: 1:1.02 次いで、周囲温度を変化させることでディスク温度を使
用温度範囲の 5〜50℃に変化させて、種々の温度におけ
るPL 、PH 、Pw2、PLth 及びPHth をそれぞれ測定
し、これらの関係をグラフにプロットした。これを図5
に示す。図5より、(PL −PLB)(PH −PLB)及び
(Pw2−PLB)が一点で交わっており、これらの温度依
存性がわかる。また、図5の斜線部分はPL として設定
可能な範囲を表わしており、ディスク温度が約17℃以下
では、PL がPLth より低くなっており、PL が条件か
ら外れていることがわかる。
【0061】次に、ディスク温度を 5℃に保った状態で
オーバーライトを行ったところ、やはり前データの消し
残りが生ずることが確認できた。ここで、これらの情報
(制御情報)をこのディスクに記録し直して、請求項3
に相当するディスクを製作し直した。次に、このディス
クに記録された制御情報を読み取らせた後、標準信号を
記録させた。
【0062】その後、使用温度範囲の 5〜50℃でオーバ
ーライトを行ったところ前データの消し残りは無かっ
た。この時のPL 、PH 及びPw2の値は室温(23 ℃)
で、PH =7.8 mW、PL =4.5 mW、及びPw2=7.9mW で
あり、(PL −PLB)、(PH −PLB)及び(Pw2−P
LB)の比は、 (PL −PLB):(PH −PLB):(Pw2−PLB)=0.55: 1:1.01 であった。また、変調条件は制御情報を読み取らせる前
に比べてTOFF が22nsec(=2/3 T)に変化していた。
【0063】このときのPL 、PH 及びPw2の制御値と
Lth 、PHth の測定値を図6に示した。図6よりPL
が使用温度範囲全域で略PLth とPHth の中央になるよ
うに設定されていることがわかる。これらのことから、
実施例2の記録装置は、TOFF を変更することで、使用
温度範囲全域でPL が条件に入るように、正しく制御を
行ったことが証明された。なお、以上の実施例ではT
OFF を変更することで、PL を条件内に入れることを行
ったが、PLBやTw1を変更することでも同様の効果が得
られる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、マークの長さや直前の
マークからの悪影響を最少に抑えたオーバーライト方式
の光磁気記録媒が可能になったと同時に、光磁気記録媒
体の記録特性に応じて記録条件を制御できるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1(請求項4)及び実施例2
(請求項5)に係る光磁気記録装置の全体構成を説明す
るブロック図である。
【図2】 PL 、PH 、Pw2、PLth 及びPHth と媒体
温度の理想的な関係を説明するグラフである。
【図3】 実施例3における、PL が条件に入らない場
合のPL 、PH 、Pw2、PLth 及びPHth と媒体温度の
説明するグラフである。
【図4】 実施例3における、PL が条件に入る場合の
L 、PH 、Pw2、PLth 及びPHth と媒体温度の説明
するグラフである。
【図5】 実施例4における、PL が条件に入らない場
合のPL 、PH 、Pw2、PLth 及びPHth と媒体温度の
説明するグラフである。
【図6】 実施例4における、PL が条件に入る場合の
L 、PH 、Pw2、PLth 及びPHth と媒体温度の説明
するグラフである。
【図7】 2T〜8Tパターンの説明図である。
【図8】 熱遮断方式とパルストレイン方式を併用した
変調パターンの説明図である。
【図9】 熱遮断方式による変調パターンの説明図であ
る。
【図10】長いマークを形成する際のマーク太さの変化
を表す説明図である。
【図11】パルストレイン方式による変調パターンの説
明図である。
【図12】パルストレイン方式による変調を行った際の
媒体温度変化の説明図である。
【図13】P.D.T.とPthの関係を示すグラフである。
【図14】P.D.T.とP0 /Pthの関係を示す(媒体の昇
温プロフィールを表す)グラフである。
【図15】P.D.T.と1−P0 /Pthの関係を示す(媒体
の降温プロフィールを表す)グラフである。
【符号の説明】
1・・・モータ 2・・・レーザビーム光源 3・・・照射及び再生光学系 4・・・変調手段 5・・・入力部 6・・・媒体温度検出手段 7・・・記録磁界印加手段 8・・・初期補助磁界 9・・・ディテクター 10・・・制御情報検出部 11・・・復調手段 D・・・光磁気記録媒体 以上

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録すべき2値化情報0、1に従いレー
    ザービームを強度変調し、変調された前記レーザービー
    ムを相対移動している光磁気記録媒体上に照射すること
    により、前記0または1のいずれか一方に相当するマー
    クを前記媒体に形成し、それにより情報を記録する光磁
    気記録方法であって、前記レーザービーム強度をあるレ
    ベルPL から、PL より高いPH に立ち上げて時間Tw1
    維持した後、PL に立ち下げ、その後はPL より高い強
    度Pw2とPL の間を1回当たりのPw2の維持時間Tw2
    周期Tp で立ち上げ立ち下げを繰り返した後、PL より
    低い強度PLBに立ち下げて時間TOFF 維持した後、再び
    L に立ち上げるという一連のパターンにより1個のマ
    ークを形成する記録方法において、次の条件を満たすこ
    とを特徴とするオーバーライト可能な光磁気記録方法。 (1) 前記PL が、使用温度範囲でマークを形成する下限
    強度PHth と、PH で形成したマークを消去できる下限
    強度PLth の間であること。 (2) PL 、PH 及びPw2のうちPL とPH を含む少なく
    とも2つの比を一定に制御すること。
  2. 【請求項2】 記録すべき2値化情報0、1に従いレー
    ザービームを強度変調し、変調された前記レーザービー
    ムを相対移動している光磁気記録媒体上に照射すること
    により、前記0または1のいずれか一方に相当するマー
    クを前記媒体に形成し、それにより情報を記録する光磁
    気記録方法であって、前記レーザービーム強度をあるレ
    ベルPL から、PL より高いPH に立ち上げて時間Tw1
    維持した後、PL に立ち下げ、その後はPL より高い強
    度Pw2とPL の間を1回当たりのPw2の維持時間Tw2
    周期Tp で立ち上げ立ち下げを繰り返した後、PL より
    低い強度PLBに立ち下げて時間TOFF 維持した後、再び
    L に立ち上げるという一連のパターンにより1個のマ
    ークを形成する記録方法において、次の条件を満たすこ
    とを特徴とするオーバーライト可能な光磁気記録方法。 (1) 前記PL が、使用温度範囲でマークを形成する下限
    強度PHth と、PH で形成したマークを消去できる下限
    強度PLth の間であること。 (2) (PL −PLB)、(PH −PLB)及び(Pw2
    LB)のうち(PL −PLB)と(PH −PLB)を含む少
    なくとも2つの比を一定に制御すること。
  3. 【請求項3】 次に示す制御情報の全てまたは一部の情
    報が記録されていることを特徴とするオーバーライト可
    能な光磁気記録媒体。前記Pw2と媒体温度の関係、前記
    H と媒体温度の関係、前記PL と媒体温度の関係、前
    記PHth と媒体温度の関係、及び前記PLth と媒体温度
    の関係、及び前記各項目間の相互関係。
  4. 【請求項4】 記録すべき情報の入力部、レーザービー
    ム光源、前記光源からのビームを光磁気記録媒体に導く
    照射光学系、前記媒体をレーザービームに対して相対的
    に移動させる移動手段、及び記録すべき情報に応じて該
    レーザービーム強度を変調する変調手段からなるオーバ
    ーライト可能な光磁気記録装置において、 前記変調手段が次の条件を満たすことを特徴とする光磁
    気記録装置。 (1) レーザービーム強度をあるレベルPL から、PL
    り高いPH に立ち上げて時間Tw1維持した後、PL に立
    ち下げ、その後はPL より高い強度Pw2とPL の間を1
    回当たりのPw2の維持時間Tw2、周期Tp で立ち上げ立
    ち下げを繰り返した後、PL より低い強度PLBに立ち下
    げて時間TOFF 維持した後、再びPL に立ち上げるとい
    う一連の動作パターンにより1個のマークを形成するこ
    と。 (2) PL 、PH 及びPw2のうちPL とPH を含む少なく
    とも2つの比を一定に制御し、使用温度範囲で前記PL
    が、マークを形成する下限強度PHth と、PH で形成し
    たマークを消去できる下限強度PLth の間にない場合
    は、前記PLB、前記Tw1及び前記TOFF のうち少なくと
    も1つの値を変更することでPL とPH の比を決定し直
    し、前記PL が前記PHth と前記PLth の間に入るよう
    に設定すること。
  5. 【請求項5】 記録すべき情報の入力部、レーザービー
    ム光源、前記光源からのビームを光磁気記録媒体に導く
    照射光学系、前記媒体をレーザービームに対して相対的
    に移動させる移動手段、及び記録すべき情報に応じて該
    レーザービーム強度を変調する変調手段からなるオーバ
    ーライト可能な光磁気記録装置において、 前記変調手段が次の条件を満たすことを特徴とする光磁
    気記録装置。 (1) レーザービーム強度をあるレベルPL から、PL
    り高いPH に立ち上げて時間Tw1維持した後、PL に立
    ち下げ、その後はPL より高い強度Pw2とPL の間を1
    回当たりのPw2の維持時間Tw2、周期Tp で立ち上げ立
    ち下げを繰り返した後、PL より低い強度PLBに立ち下
    げて時間TOFF 維持した後、再びPL に立ち上げるとい
    う一連の動作パターンにより1個のマークを形成するこ
    と。 (2) (PL −PLB)、(PH −PLB)及び(Pw2
    LB)のうち(PL −PLB)と(PH −PLB)を含む少
    なくとも2つの比を一定に制御し、使用温度範囲で前記
    L が、マークを形成する下限強度PHth と、PH で形
    成したマークを消去できる下限強度PLth の間にない場
    合は、前記PLB、前記Tw1及び前記TOFF のうち少なく
    とも1つの値を変更することで(PL −PLB)と(PH
    −PLB)の比を決定し直し、前記PL が前記PHthと前
    記PLth の間に入るように設定すること。
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