JPH07129984A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH07129984A
JPH07129984A JP29254493A JP29254493A JPH07129984A JP H07129984 A JPH07129984 A JP H07129984A JP 29254493 A JP29254493 A JP 29254493A JP 29254493 A JP29254493 A JP 29254493A JP H07129984 A JPH07129984 A JP H07129984A
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JP
Japan
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optical disk
track
defocus
focusing
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JP29254493A
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Nobuhiko Ito
伸彦 伊藤
Mikiyoshi Suzuki
幹芳 鈴木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラック一周分のフォーカシング誤差を検知
して、その検知結果に基ずいてフォーカシングのサーボ
制御を実行する際に、トラック上の欠陥や光ディスクの
回転と非同期の面振れがあっても、フォーカシングサー
ボ制御を正確に実行する。 【構成】 検知したフォーカシング誤差の変動の内の光
ディスクの回転周波数成分を抽出することにより、トラ
ック上の欠陥や光ディスクの回転と非同期の面振れによ
る誤検知成分を除去し、誤検知成分を除去したフォーカ
シング誤差に基ずいてサーボ制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラック上でのレーザ
光の焦点ずれの変動をトラック一周分検知した後、その
検知結果に基づいてフォーカシングのサーボ制御を実行
する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、光ディスクを回転さ
せながら、その光ディスクのトラック上に集光したレー
ザ光を照射する。このとき、照射するレーザ光をトラッ
クの位置の変動に追従させるトラッキングとフォーカシ
ングのサーボ制御を実行している。
【0003】トラッキングのサーボ制御は、光ディスク
の回転軸の偏心によって半径方向に変動するトラック位
置にレーザ光を追従させる制御である。フォーカシング
のサーボ制御は、光ディスクの面振れにより生じるレー
ザ光の焦点ずれを補正する制御である。
【0004】一般に、光ディスクの面振れは、偏心によ
る半径方向のトラック変位よりも大きく、比較的急激に
変化しやすい。
【0005】このため、例えば、特開昭63−1933
33号公報に見られるように、焦点ずれの変動をトラッ
ク一周分検知してメモリで記憶しておき、その記憶情報
に基づいてフォーカシングサーボ制御を実行する方法が
ある。
【0006】この方法によれば、面振れが急激に大きく
変化する場合でもフォーカシングサーボ制御を正確に実
行することができる。
【0007】ところで、上記レーザ光の焦点ずれは、光
ディスクのトラック上に照射したレーザ光の反射光に基
づいて検知する。このため、光ディスクのトラック上に
汚れや傷などの欠陥部があると、そのトラック位置で
は、焦点ずれを正しく検知できなくなる。
【0008】このため、例えば、実際には焦点ずれが発
生していなくても、上記のような欠陥部で、大きな焦点
ずれが発生したと誤って検知されてしまうことがある。
この場合、その検知結果に基づいて焦点調節するので、
元々焦点ずれがないトラック位置で、逆に焦点ずれを起
こしてしまうことがあった。
【0009】一方、光ディスクの面振れの原因として
は、光ディスクが回転軸に対して傾いた状態で固定され
るために生じるものと、光ディスク自体が撓むことによ
り生じるものとがよく知られている。これらは、いずれ
もディスクの回転に同期して変化するものである。
【0010】これに対して、例えば、装置に外部から機
械的衝撃が加わってランダムに面振れが発生したり、回
転軸を支持するベアリングの変形によりディスクの回転
とは非同期で変則的な面振れが発生したりすることがあ
る。
【0011】このようなディスクの回転とは非同期の面
振れが発生した場合、その面振れによる焦点ずれの変化
を検知して、その検知結果に基づいてフォーカシングサ
ーボ制御を実行してしまうので、逆に焦点ずれを起こし
てしまうことがあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来
は、光ディスクのトラック上に欠陥部があったり、回転
と非同期の面振れがあったりすると、フォーカシングの
サーボ制御を正しく実行できなくなるという問題があっ
た。
【0013】本発明は、上記の問題を解決し、フォーカ
シングサーボ制御を常に正確に実行することができる光
ディスク装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、光
ディスクのトラック上でのレーザ光の焦点ずれの変動を
トラック一周分検知すると、検知した焦点ずれの変動の
内から、光ディスクの回転周波数成分を抽出して、その
抽出した回転周波数成分に基づいて上記レーザ光の焦点
を調節するようにしている。
【0015】
【作用】トラック上の欠陥部により誤検知される焦点ず
れは、光ディスクの回転周波数成分をほとんど含んでい
ないので、検知した焦点ずれの変動の内の誤検知成分は
除去される。また、回転と非同期の面振れによる焦点ず
れの変動を検知しても、その非同期成分が除去される。
これにより、フォーカシングサーボ制御を常に正確に実
行することができるようになる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例に係る光ディス
ク装置のブロック構成図を示したものである。図におい
て、光ディスク1は、例えば追記形で渦巻状のトラック
が形成されている既知構造のものである。そのトラック
には、多数のセクタが形成されており、各セクタには、
トラック番号やセクタ番号がアドレス情報として予め記
録されている。スピンドルモータ2は、光ディスク1を
回転駆動するものである。モータ駆動部3は、スピンド
ルモータ2を駆動制御するものである。
【0018】光ピックアップ4は、光ディスク1にレー
ザ光を照射したり反射光を検出したりして光ディスク1
にアクセスするものである。シークモータ5は、光ピッ
クアップ4を光ディスク1の半径方向に移動させるシー
ク動作を実行するものである。モータ駆動部6は、シー
クモータ5を駆動制御するものである。
【0019】信号検出部7は、光ピックアップ4から各
種検知信号を取り出すものである。サーボ制御部8は、
光ピックアップ4を光ディスク1のトラックに追従させ
るフォーカシングとトラッキングのサーボ制御を実行す
るものである。フォーカシングのサーボ制御は、光ディ
スク1に照射するレーザ光の焦点を調節する制御であ
り、トラッキングのサーボ制御は、光ディスク1の半径
方向のトラックの位置変位にレーザスポットを追従させ
る制御である。
【0020】情報記録再生部9は、光ピックアップ4を
制御して光ディスク1のトラックに情報を記録したり、
光ピックアップ4の検知信号に基づいて光ディスク1の
記録情報を再生したりするものである。
【0021】制御部10は、図示せぬホスト側装置から
命令情報を入力し、その命令情報に従って、モータ駆動
部3、モータ駆動部6、情報記録再生部9などを制御し
て、この光ディスク装置の所定の動作を実行するもので
ある。
【0022】図2は、上記光ディスク装置内のフォーカ
シングサーボ系のブロック構成図を示している。図にお
いて、光ピックアップ4内のフォーカシングアクチュエ
ータ4aは、図示せぬ対物レンズを駆動して光ディスク
1に照射するレーザ光の焦点を調節するものである。受
光器4bは、光ディスク1からの反射光を受光するもの
である。
【0023】信号検出部7内のフォーカシング誤差検出
回路7aは、受光器4bの検知信号に基づいて光ディス
ク上に照射しているレーザ光の焦点ずれを検出するもの
である。A/D変換回路8aは、アナログ信号をデジタ
ル信号に変換するものである。補償回路8bは、信号の
レベルや位相を一定条件に調節するものである。引算回
路8cは、2つの入力信号の差を出力するものである。
D/A変換部8dは、デジタル信号をアナログ信号に変
換するものである。駆動回路8eは、フォーカシングア
クチュエータ4aを駆動制御するものである。
【0024】メモリ8fは、検知した焦点ずれや演算処
理した結果などの各種データを記憶するものである。C
PU8gは、演算処理やデータの入出力動作を実行する
ものである。
【0025】次に、以上の構成の光ディスク装置の動作
の第1の実施例を説明する。
【0026】本実施例の動作は、光ピックアップ4を各
トラック位置にシークさせる際の動作である。
【0027】いま、光ディスク装置は、すでに起動して
いるものとする。この状態で、ホスト側装置から光ディ
スク1に対するアクセス命令を受信すると、図3に示す
ように、アクセスすべき目標トラック位置を判定して、
光ピックアップ4を目標トラック位置にシークさせる
(処理101)。
【0028】光ピックアップ4が目標トラック上に位置
すると、フォーカシングとトラッキングのサーボ制御を
開始する(処理102)。
【0029】図4は、このときのフォーカシングサーボ
系の動作を示している。すなわち、光ピックアップ4内
の受光器4bは光ディスク1の反射光を受光して、2つ
の検知信号を出力する。フォーカシング誤差検出回路7
aは、その2つの検知信号の信号差を誤差信号Eとして
出力する。この誤差信号Eは、光ディスク1に照射して
いるレーザ光の焦点ずれ、つまりフォーカシング誤差の
変動を示している。
【0030】補償回路8bは、その誤差信号Eの信号レ
ベルや位相を調整して出力する。駆動回路8eは、その
出力信号に基づいてフォーカシングアクチュエータ4a
を駆動制御する。これにより、光ピックアップ4の出射
光の焦点ずれが少なくなる方向にサーボ制御される。
【0031】なお、トラッキングのサーボ制御は、既知
の制御方法でサーボ制御される。
【0032】このようなサーボ制御を開始した後、CP
U8gは、光ディスク1のトラック一周分のフォーカシ
ング誤差を読み取る。すなわち、いま、1トラックにm
個のセクタがあるとすると、図5に示すように、CPU
8gは、光ピックアップ4が各セクタの中央地点に位置
した時点で、A/D変換回路8aにより誤差信号Eをデ
ジタル信号に変換して、得られる誤差e0〜em-1を順次
読み取り、メモリ8fに格納する(処理103)。
【0033】次に、読み取った誤差e0〜em-1に基づい
て、既知のフーリ変換の演算処理により、誤差信号Eの
光ディスク1の回転周波数成分を算出する。
【0034】すなわち、誤差信号Eは、図6に示すよう
に、光ディスク1の回転角θに応じて一定の変化を示す
ものである。上記読み取り動作では、各回転角θ0〜θm
-1における誤差e0〜em-1が読み取られている。
【0035】CPU8gは、その回転角θ0〜θm-1と誤
差e0〜em-1とに基づいて、係数a,bを次数式1に示
すように算出する。
【数式1】
【0036】次いで、光ディスク1の各回転角θにおけ
る誤差信号Eの回転周波数成分Fe(θ)を次式により
算出する(処理104)。 Fe(θ)=a・cosθ+b・sinθ
【0037】この後、図7に示すように、CPU8g
は、光ディスク1の回転角θに応じて上記回転周波数成
分Fe(θ)の算出データを出力する。このデータは、
D/A変換部8dでアナログ信号に変換されて、引算回
路8cに入力される。これにより、以上のように検出し
たフォーカシング誤差の回転周波数成分がフォーカシン
グアクチュエータ4aの制御量に加算されて、フォーカ
シングサーボ制御が実行されるようになる(処理10
5)。
【0038】以上のように、本実施例では、光ディスク
1のトラック上でのレーザ光の焦点ずれの変動を検知す
ると、検知した焦点ずれの変動の内から、光ディスク1
の回転周波数成分を抽出して、その抽出した回転周波数
成分に基づいてレーザ光の焦点を調節するようにしてい
る。
【0039】光ディスク1のトラック上に汚れや傷など
の欠陥部があると、例えば、焦点ずれが無くても焦点ず
れが発生していると誤検知してしまう場合がある。この
場合、トラックの欠陥部は局所的なものであるため、誤
検知する焦点ずれの回転周波数成分は非常に小さい。従
って、検知した焦点ずれの変化の内から、光ディスク1
の回転周波数成分を抽出することにより、トラック欠陥
部での誤検知成分をほとんど除去することができる。ま
た、光ディスク1の回転と非同期の面振れによる焦点ず
れを検知しても、同様に、その検知成分が除去される。
これにより、フォーカシングサーボ制御を常に正確に実
行することができるようになる。
【0040】また、本実施例では、光ディスク1のトラ
ック上で離散的に複数地点の焦点ずれを検知して、その
複数の検知データを基にしてフーリエ変換の演算処理に
より、トラック一周分の焦点ずれの変動を求めるように
している。
【0041】焦点ずれは連続的に変化するアナログ量で
あるが、上記方法により、CPU8gでデジタル量とし
て比較的簡単に処理することができる。
【0042】また、トラック上での焦点ずれの検知は、
個々のセクタで1回ずつ実行するようしたので、各セク
タにおける焦点ずれのずれ量を一定限度内に抑えること
ができる。
【0043】なお、上記実施例では、係数a,bを算出
する際に、cosθ0,cosθ1・・・、sinθ0,
sinθ1・・・などをその都度計算するようにした
が、これらは常に同一値になるので、予め計算値をメモ
リ8f内に格納しておくようにすれば、装置動作時の演
算処理を容易にすることができる。
【0044】次に、前記構成の光ディスク装置の動作の
第2の実施例を説明する。
【0045】本実施例では、図8に示すように、光ディ
スク1のトラック領域は、n個のゾーンに分割されると
共に、トラック領域の両端部と各ゾーンの境界部に位置
するそれぞれk本のトラックは、サンプルトラックとし
て指定され、グループ番号が付与されている。
【0046】本実施例の動作は、装置電源がオンされて
起動した直後に実行する動作である。すなわち、光ディ
スク装置は、電源がオンされて起動すると、図9に示す
ように、1つのグループのサンプルトラックに光ピック
アップ4を順次シークさせて、k本ある個々のトラック
におけるフォーカシングの誤差e0〜em-1を、図3の処
理103と同様に検出する(処理201)。
【0047】次いで、その1グループ内のk本のトラッ
クで検出した各誤差e0〜em-1のそれぞれの平均値を算
出する(処理202)。そして、算出した平均値を基に
して、図3の処理104と同様に、誤差信号Eの回転周
波数成分Fe(θ)を算出する。この算出値はメモリ8
fで記憶する(処理203)。
【0048】この後、全てのグループについて上記処理
を実行したかどうか判別する(処理204)。まだ未処
理のグループがある場合(処理204のN)、該当する
1つのグループにシークして(処理205)、そのグル
ープで同様の処理を実行する(処理201へ)。
【0049】このようにして、全グループの上記処理が
完了すると(処理204のY)、ホスト装置のアクセス
命令を監視する(処理206のNのループ)。そして、
ホスト装置から、リード命令やライト命令などのアクセ
ス命令を受信すると(処理206のY)、アクセスすべ
き目標トラックに光ピックアップ4をシークさせる(処
理207)。
【0050】次いで、光ピックアップ4がシークしたゾ
ーン両側のサンプルトラックの2つのグループを判別す
る。そして、その2つのグループの誤差信号Eの回転周
波数成分Fe(θ)を読み出す。
【0051】いま、例えば、図10に示すように、光ピ
ックアップ4が、ゾーン1のトラックTiにシークした
とする。この場合、そのゾーン1の両側にグループ0と
グループ1のサンプルトラックがあり、それぞれのグル
ープにおける誤差信号Eの回転周波数成分Fe(θ)が
算出されている。
【0052】ここで、一定角θxでの回転周波数成分F
e(θx)を考えると、通常、その値は、2つのグルー
プでそれぞれ異なっている。そこで、本実施例では、同
図に示すように、回転周波数成分Fe(θx)は、2つ
のグループ間では直線的に変化するものと考えて、トラ
ックTiにおける回転周波数成分Fe(θx)は、その
トラック位置に応じた値に設定する。
【0053】このように、本実施例では、シークしたト
ラック位置のゾーン両側の2つのグループのサンプルト
ラックで算出した誤差信号Eの回転周波数成分Fe
(θ)に基づいて、フォーカシングサーボ制御を実行す
る(以上、処理208)。
【0054】この後、光ディスク1の所定のアクセス動
作に移行する。
【0055】以上のように、本実施例では、光ディスク
1のトラック領域の各ゾーンの両側にサンプルトラック
を設定して、予めそれぞれのサンプルトラックでフォー
カシング誤差を検知しておき、光ピックアップ4が各ト
ラックにシークした場合、シークしたゾーン両側の該当
する検知情報に基づいて、フォーカシングのサーボ制御
を実行するようにしている。
【0056】フォーカシング誤差の大きさは、光ディス
ク1の半径方向のトラック位置により異なるので、上記
動作により、各トラック位置に応じたサーボ制御を実行
することができる。
【0057】また、この場合、サンプルトラックだけで
フォーカシング誤差を検知しておけば、光ディスク1の
全トラックに対して上記サーボ制御を実行することがで
きるので、フォーカシング誤差の検知動作を迅速に実行
することができる。
【0058】また、上記サンプルトラックは、連続した
複数トラックを1グループに設定し、グループ内で各ト
ラックのフォーカシング誤差の平均値を算出して、その
平均値に基づいてサーボ制御するようにしている。これ
により、一部のトラック上に欠陥部があっても、その欠
陥部による悪影響を低減することができる。
【0059】ところで、上述した各実施例では、図7で
説明したように、CPU8gは、光ディスク1の回転に
同期して、誤差信号Eの回転周波数成分Fe(θ)の信
号を引算回路8c側に出力することにより、フォーカシ
ングアクチュエータ4aを駆動してサーボ制御を実行す
るようにしている。
【0060】ここで、図11に示すように、回転周波数
成分Fe(θ)の信号をステップ状に出力した場合を考
えると、フォーカシング誤差が、出力した信号に対応す
るレベルまで変位するのに一定時間Tsだけかかる。こ
れは、電気回路の特性や機構的な慣性によるものであ
る。
【0061】誤差信号Eの回転周波数成分Fe(θ)
は、図12に示すように、光ディスク1のトラック一周
分のフォーカシング誤差を検出して算出するが、算出し
た回転周波数成分Fe(θ)の信号を出力する場合に
は、上記一定時間Tsだけ早く出力するようにすればよ
い。これにより、フォーカシングのサーボ制御を正確に
実行することができる。
【0062】また、このように回転周波数成分Fe
(θ)の信号出力を早める場合、次のような処理によ
り、最適な早め時間Tを、装置に自動設定することがで
きる。
【0063】すなわち、フォーカシングのサーボ制御を
実行する場合、図13に示すように、まず、早め時間T
を予め設定されている初期値に設定する(処理30
1)。そして、光ディスク1の回転に対してその早め時
間Tだけ早く制御信号を出力して試験的にフォーカシン
グのサーボ制御を実行してみる(処理302)。
【0064】そして、フォーカシング誤差を検知する
(処理303)。その後、いま1回目の動作であるかど
うか判別して(処理304)、1回目の動作である場合
(処理304のY)、いま設定している早め時間Tを記
憶する(処理305)。
【0065】この後、早め時間Tと予め設定されている
最大値Tmとを比較する(処理306)。ここで、早め
時間Tが最大値Tm以下であれば(処理306のN)、
早め時間Tに予め設定されている微小値ΔTを加算して
(処理307)、上記動作を繰り返す(処理302
へ)。
【0066】そして、このように2回目以降の動作の際
には(処理304のN)、今回検知した誤差が、いまま
で検知した内で最小であるかどうか判別する(処理30
8)。今回検知した誤差が最小である場合には(処理3
08のY)、いま設定している早め時間Tを記憶する
(処理305へ)。また、そうでない場合(処理308
のN)、そのまま次に移行する(処理306へ)。
【0067】このようにして、早め時間Tが最大値Tm
を越えたとき(処理306のY)、記憶している早め時
間Tを読み出し、光ディスク1の回転に対して、その早
め時間Tだけ早く制御信号を出力して、正式にフォーカ
シングサーボ制御を実行する(処理309)。
【0068】以上のような動作により、早め時間Tを最
適値に自動設定して、フォーカシングサーボ制御を正確
に実行することができる。
【0069】
【発明の効果】以上ように、本発明によれば、検知した
トラック一周分の焦点ずれの変動の内から、光ディスク
の回転周波数成分を抽出して、その抽出した回転周波数
成分に基づいてレーザ光の焦点を調節するようにしたの
で、トラック上の欠陥部やディスクの回転と非同期の面
振れによる悪影響をほとんど受けなくなり、フォーカシ
ングのサーボ制御を常に正確に実行することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ディスク装置のブロ
ック構成図である。
【図2】その光ディスク装置のフォーカシングサーボ系
のブロック構成図である。
【図3】装置動作の第1の実施例を示す動作フローチャ
ートである。
【図4】フォーカシング誤差を検知する際の上記フォー
カシングサーボ系の動作説明図である。
【図5】トラック上の誤差検知する地点を示す説明図で
ある。
【図6】フォーカシングの誤差信号の一例を示す説明図
である。
【図7】検知結果に基づいて動作する際の上記フォーカ
シングサーボ系の動作説明図である。
【図8】装置動作の第2の実施例において使用する光デ
ィスクの説明図である。
【図9】その実施例における光ディスク装置の動作フロ
ーチャートである。
【図10】上記実施例における制御量の算出方法を示す
説明図である。
【図11】出力信号に対するフォーカシング誤差の変化
を示す説明図である。
【図12】信号出力のタイミングの例を示す説明図であ
る。
【図13】最適な信号出力のタイミングを自動設定する
場合の動作フローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 スピンドルモータ 3,6 モータ駆動部 4,4 光ピックアップ 4a フォーカシングアクチュエータ 4b 受光器 5 シークモータ 7 信号検出部 7a フォーカシング誤差検出回路 8 サーボ制御部 8a A/D変換回路 8b 補償回路 8c 引算回路 8d D/A変換部 8e 駆動回路 8f メモリ 8g CPU 9 情報記録再生部 10 制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する光ディスクのトラック上に集光
    したレーザ光を照射する一方、そのトラック上でのレー
    ザ光の焦点ずれの変動をトラック一周分検知した後、そ
    の検知結果に基づいて上記レーザ光の焦点を調節するフ
    ォーカシングサーボ制御を実行する光ディスク装置にお
    いて、検知した上記焦点ずれの変動の内の上記光ディス
    クの回転周波数成分を抽出する手段と、その抽出した回
    転周波数成分に基づいて上記レーザ光の焦点を調節する
    手段とを備えていることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記光ディスクのトラック上の複数地点
    で離散的に上記焦点ずれを検知する手段と、検知した複
    数の上記焦点ずれに基づいてフーリエ変換の演算処理に
    より上記焦点ずれの回転周波数成分を抽出する手段とを
    備えていることを特徴とする請求項1記載の光ディスク
    装置。
  3. 【請求項3】 上記焦点ずれの変化を検知する地点は情
    報記録の単位である各セクタ位置であることを特徴とす
    る請求項2記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 上記光ディスク上の互いに離れた複数の
    トラックでそれぞれ上記焦点ずれの変動を検知する手段
    と、複数の検知結果に基づいて個々のトラック位置にお
    ける上記焦点ずれの回転周波数成分を算出して上記レー
    ザ光の焦点を調節する手段とを備えていることを特徴と
    する請求項1記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 上記光ディスク上の互いに隣接した複数
    のトラックでそれぞれ上記焦点ずれの変動を検知する手
    段と、検知した複数の焦点ずれの変動の平均値を基にし
    て上記光ディスクの回転周波数成分を抽出する手段とを
    備えていることを特徴とする請求項1記載の光ディスク
    装置。
JP29254493A 1993-10-29 1993-10-29 光ディスク装置 Pending JPH07129984A (ja)

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