JPH07129603A - コマンドファイル起動方式 - Google Patents

コマンドファイル起動方式

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JPH07129603A
JPH07129603A JP5294041A JP29404193A JPH07129603A JP H07129603 A JPH07129603 A JP H07129603A JP 5294041 A JP5294041 A JP 5294041A JP 29404193 A JP29404193 A JP 29404193A JP H07129603 A JPH07129603 A JP H07129603A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木構造で管理されるディレクトリに存在する
コマンドファイルを高速に起動することができるように
する。 【構成】 コマンドファイルは階層的な木構造により外
部記憶媒体102 上で管理される。パス変数111 は検索対
象となるディレクトリ名を指定する。OSの起動時、管
理プロセス113 はパス変数111 にて指定された全てのデ
ィレクトリに存在するコマンドファイルに関する情報を
テーブル112 に保持し、またコマンドファイルに対して
削除,追加,改名のファイル操作が行われたとき、それ
に合わせてテーブル112 を更新する。コマンド起動要求
時、管理プロセス113 は起動要求されたコマンド名に対
応するコマンドファイルに関する情報をテーブル112 か
ら検索し、カーネル114 は検索されたコマンドファイル
を起動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コマンドファイルの起
動方式に関し、特に、木構造で管理されるディレクトリ
に存在するコマンドファイルを起動するコマンドファイ
ル起動方式に関する。
【0002】
【従来の技術】コマンドファイルとは、予めシステムが
提供する基本的なインストラクション又はコマンド等か
ら構成されるプログラムを格納した実行可能な形式のフ
ァイルであって、そのコマンドファイル名に対応するコ
マンド名を指定したコマンド起動要求を出すことにより
起動することができるものである。このようなコマンド
ファイルは、ファイルを階層的な木構造のディレクトリ
によって管理するシステムにおいては、他のファイルと
同様に木構造のディレクトリによって外部記憶媒体上で
管理される。
【0003】以下、このようなコマンドファイルの従来
の起動方式を説明する。
【0004】図7は従来のコマンドファイル起動方式を
適用したコンピュータの要部概略ブロック図であり、主
記憶装置701にパス変数711とオペレーティング・
システムカーネル712とが格納され、外部記憶媒体7
02中でファイルは木構造で管理されるディレクトリに
存在している。ここで、パス変数711は検索するディ
レクトリ名を指定する変数である。
【0005】図7の従来の構成においては、オペレーテ
ィング・システム(以下、OSと称す)の起動時、図8
に示すように、先ずOSの初期化を行い(S801)、
その後はシャットダウン要求があるまで各イベントに応
じた処理を行う(S802〜S806)。特に、コマン
ド起動要求にかかるイベントがあった場合、図9に示す
ようなコマンドファイル起動処理を行う。
【0006】即ち、先ず、起動フラグをオフに初期化し
(S901)、エラー処理に備える。次にコマンド起動
要求にかかるコマンドを解析し、相対パスまたは絶対パ
ス指定である場合(S902でYes)、指定された相
対パスまたは絶対パスに基づいて外部記憶媒体702上
の該当ディレクトリを検索し、そのディレクトリに起動
要求されたコマンド名に対応するコマンドファイルが存
在するか否かを確認する(S903)。そして、該当フ
ァイルが存在すれば、その該当コマンドファイルを起動
し(S904)、起動フラグをオンにして(S90
5)、ステップS906へ進む。また、該当ファイルが
存在しない場合(S903でNo)、ステップ903か
らステップ906へ進む。
【0007】他方、コマンド起動要求にかかるコマンド
が相対パス,絶対パス指定の何れでもない場合(S90
2でNo)、パス変数711を参照し、それに記述され
るディレクトリを順次検索して該当コマンドファイルの
存在を確認する(S908,S909,S912)。そ
して、該当ファイルが存在すれば(S909でYe
s)、該当するコマンドファイルを起動し(S91
0)、起動フラグをオンにして(S911)、ループか
ら抜け、ステップS906へ進む。また、パス変数71
1で指定された全てのディレクトリについて検索しても
該当するコマンドファイルが見つからない場合も、ステ
ップ908からステップ906へ進む。
【0008】ステップ906では、起動フラグがオフか
否かを調べ、オフであれば起動に失敗したと見做して、
エラー処理を行ってから(S907)、処理を終了す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来は上述したような
コマンドファイル起動方式を採用しており、コマンド起
動要求にかかるコマンドが相対パス,絶対パス指定の何
れでもない場合、パス変数に記述されるディレクトリを
順次に外部記憶媒体から検索して該当コマンドファイル
が存在するか否かを確認するという方式を採用している
ため、多数のファイルが多くのディレクトリに分散して
いる状況では、起動に時間がかかるという問題があっ
た。また、存在しないコマンドファイルを指定した場合
には、パス変数に記述してある全ディレクトリの全ファ
イルを検索し終わるまで、エラー処理ができないという
問題もあった。
【0010】本発明はこのような従来の問題点を解決し
たもので、その目的は、木構造で管理されるディレクト
リに存在するコマンドファイルを高速に起動することが
でき、且つ、存在しないコマンドファイルを指定した場
合には速やかにエラー処理が行えるようにすることにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、ファイルを階層的な木構造により外部記
憶媒体上で管理すると共に、検索対象となる前記木構造
中のディレクトリ名を指定するパス変数を保持し、コマ
ンド名の指定を含むコマンド起動要求時に、前記パス変
数にて指定されたディレクトリに存在する、前記指定さ
れたコマンド名に対応するコマンドファイルを起動する
コマンドファイル起動方式において、パス下情報テーブ
ルと、前記パス変数にて指定された全てのディレクトリ
に存在するコマンドファイルに関する情報をコマンド名
に対応付けて前記パス下情報テーブルに保持して管理す
ると共に、コマンド起動要求時、起動要求されたコマン
ド名に対応するコマンドファイルに関する情報を前記パ
ス下情報テーブルから検索するパス下情報管理手段とを
備えている。
【0012】
【作用】本発明においては、パス下情報管理手段が、パ
ス変数にて指定された全てのディレクトリに存在するコ
マンドファイルに関する情報を、パス下情報テーブルに
保持して管理しており、コマンド起動要求時に起動要求
されたコマンド名に対応するコマンドファイルに関する
情報を、外部記憶媒体を検索することなく、パス下情報
テーブルから検索する。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0014】図1を参照すると、本発明の一実施例のコ
マンドファイル起動方式を適用したコンピュータの外部
記憶媒体102には、階層的な木構造を持つディレクト
リによって管理されている種々のコマンドファイルが格
納されており、主記憶装置101には、検索するディレ
クトリ名を指定するパス変数111と、このパス変数1
11で指定されたディレクトリ下のコマンドファイルに
関する情報を記述するパス下情報テーブル112と、こ
のパス下情報テーブル112にてコマンドファイルに関
する情報を常時管理するパス下情報管理プロセス113
と、木構造で管理される外部記憶媒体102のディレク
トリ下のファイルにアクセスするOSカーネル114と
が存在する。
【0015】また、パス下情報管理プロセス113は、
初期登録手段1131と検索手段1132と更新手段1
133とを有している。
【0016】図2はパス下情報テーブル112の内容の
一例を示しており、コマンド名に対応して、そのコマン
ド名に対応するコマンドファイルに関する情報が保持さ
れており、後述するように、コマンド名の昇順にソート
されている。なお、コマンドファイルに関する情報とし
ては、例えばコマンドファイルの絶対パス名が用いられ
る。
【0017】図3はOSカーネル114の主たる制御の
流れを示すフローチャートであり、破線で囲んだ部分が
図8に示した従来のものと相違する本実施例の特徴部分
である。
【0018】図4はパス下情報テーブル112の初期登
録処理の一例を示すフローチャート、図5はコマンド起
動時の処理の一例を示すフローチャート、図6はファイ
ル操作時の処理例を示すフローチャートであり、以下、
図1乃至図6を参照して本実施例の動作を説明する。
【0019】図1の構成において、OSの起動時、図3
に示すように、先ずOSの初期化を行い(S301)、
次いでパス下情報テーブル112の初期化を行う(S3
02)。そして、その後はシャットダウン要求があるま
で各イベントに応じた処理を行う(S303〜S30
8)。即ち、コマンド起動要求があればコマンド起動処
理を行い(S304)、ファイル操作要求があればファ
イル操作を行った後(S305)、パス下情報テーブル
112を更新し(S306)、その他のイベントであれ
ば各イベントに対する処理を行う(S307)。
【0020】ステップS302のパス下情報テーブル1
12の初期化は、OSカーネル114の制御の下にパス
下情報管理プロセス113の初期登録手段1131にお
いて図4の流れに沿って以下のように実施される。
【0021】検索するディレクトリが残っていないと判
断されるまで、パス変数111で指定された全てのディ
レクトリを検索してコマンドファイルに関する情報を抽
出し、抽出したコマンドファイルに関する情報とそれに
対応するコマンド名との組をパス下情報テーブル112
に登録する(S401〜S404)。そして、全ディレ
クトリの検索,コマンドファイルに関する情報の抽出,
その登録を終了したら、コマンド名をキーにしてパス下
情報テーブル112をソートする(S405)。これに
より、図2に示すように、コマンド名とそれに対応する
コマンドファイルに関する情報との組がコマンド名の順
にソートされ、コマンド名による後の検索が高速に行え
ることになる。
【0022】また、図3のステップS304のコマンド
起動処理は、OSカーネル114の制御の下にパス下情
報管理プロセス113の検索手段1132を使用して図
5の流れに沿って以下のように実施される。
【0023】先ず、起動フラグをオフに初期化し(S5
01)、エラー処理に備える。次にコマンド起動要求に
かかるコマンドを解析し、相対パスまたは絶対パス指定
である場合(S502でYes)、指定された相対パス
または絶対パスに基づいて外部記憶媒体102上の該当
ディレクトリを検索し、そのディレクトリに起動要求さ
れたコマンド名に対応するコマンドファイルが存在する
か否かを確認する(S503)。そして、該当ファイル
が存在すれば、その該当するコマンドファイルを起動し
(S504)、起動フラグをオンにして(S505)、
ステップS506へ進む。また、該当ファイルが存在し
ない場合(S503でNo)、ステップ503からステ
ップ506へ進む。
【0024】他方、コマンド起動要求にかかるコマンド
が相対パス,絶対パス指定の何れでもない場合(S50
2でNo)、検索手段1132によりパス下情報テーブ
ル112を二分探索法などにより検索して、該当コマン
ドファイルの存在を確認する(S508)。そして、存
在すれば(S508でYes)、該当するコマンドファ
イルを起動し(S509)、起動フラグをオンにして
(S510)、ステップS506へ進む。しかし、該当
するコマンドファイルが存在しなければ(S508でN
o)、ステップ508からステップ506へ進む。
【0025】ステップ506では、起動フラグがオフか
否かを調べ、オフであれば起動に失敗したと見做して、
エラー処理を行ってから(S507)、処理を終了す
る。
【0026】また、図3のファイル操作ステップS30
5の実行後に実施されるパス下情報テーブル更新ステッ
プS306では、OSカーネル114の制御の下にパス
下情報管理プロセス113の更新手段1133により図
6に示す流れに沿って以下のような処理が実行される。
【0027】今回ファイル操作されたファイルがパス変
数111で指定されたディレクトリ配下のコマンドファ
イルであるか否かを調べ(S601)、そのようなコマ
ンドファイルでなければ図6の処理を終了する。しか
し、操作されたファイルがパス変数111で指定された
ディレクトリ配下のコマンドファイルであった場合(S
601でYes)、ファイル操作の内容を判別し(S6
02)、そのファイル操作の内容に応じてパス下情報テ
ーブル112を矛盾なく更新する(S603〜S60
5)。即ち、削除の場合はステップS603を、追加の
場合はステップS604を、改名の場合はステップS6
05を行う。
【0028】ステップS603では、削除されたコマン
ドファイルに関してパス下情報テーブル112に登録さ
れているコマンド名とそれに対応するコマンドファイル
の情報との組を当該テーブル112から削除する。
【0029】ステップS604では、追加されたコマン
ドファイルに関する情報とそれに対応するコマンド名と
の組をパス下情報テーブル112に追加し、再ソートす
る。
【0030】ステップS605では、改名されたコマン
ドファイルの改名前のコマンドファイルに関してパス下
情報テーブル112に登録されているコマンド名とコマ
ンドファイルに関する情報との組を、改名後のコマンド
名とコマンドファイルに関する情報との組に変更し、再
ソートする。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、パス変
数にて指定された全てのディレクトリに存在するコマン
ドファイルに関する情報をコマンド名に対応付けてパス
下情報テーブルに保持して管理しておき、コマンド起動
要求時には、起動要求されたコマンド名に対応するコマ
ンドファイルに関する情報をパス下情報テーブルから検
索するようにしたので、多数のファイルが多くのディレ
クトリに分散している状況においても、起動が高速に行
え、また、存在しないコマンドファイルを指定した場合
にも、パス変数に記述してある全ディレクトリの全ファ
イルを順次検索する必要がなくなり、エラー処理の高速
化も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコマンドファイル起動方式
を適用したコンピュータの要部ブロック図である。
【図2】パス下情報テーブルの内容の一例を示す図であ
る。
【図3】OSカーネルの主たる制御の流れを示すフロー
チャートである。
【図4】パス下情報テーブルの初期登録処理の一例を示
すフローチャートである。
【図5】コマンド起動時の処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図6】ファイル操作時の処理例を示すフローチャート
である。
【図7】従来のコマンドファイル起動方式を適用したコ
ンピュータの要部概略ブロック図である。
【図8】従来のOSカーネルの主たる制御の流れを示す
フローチャートである。
【図9】コマンド起動時の従来の処理例を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
101…主記憶装置 102…外部記憶媒体 111…パス変数 112…パス下情報テーブル 113…パス下情報管理プロセス 1131…初期登録手段 1132…検索手段 1133…更新手段 114…OS(オペレーティング・システム)カーネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイルを階層的な木構造により外部記
    憶媒体上で管理すると共に、検索対象となる前記木構造
    中のディレクトリ名を指定するパス変数を保持し、コマ
    ンド名の指定を含むコマンド起動要求時に、前記パス変
    数にて指定されたディレクトリに存在する、前記指定さ
    れたコマンド名に対応するコマンドファイルを起動する
    コマンドファイル起動方式において、 パス下情報テーブルと、 前記パス変数にて指定された全てのディレクトリに存在
    するコマンドファイルに関する情報をコマンド名に対応
    付けて前記パス下情報テーブルに保持して管理すると共
    に、コマンド起動要求時、起動要求されたコマンド名に
    対応するコマンドファイルに関する情報を前記パス下情
    報テーブルから検索するパス下情報管理手段とを備える
    ことを特徴とするコマンドファイル起動方式。
  2. 【請求項2】 前記パス下情報管理手段は、 オペレーティング・システムの起動時に、前記パス変数
    にて指定された全てのディレクトリに存在するコマンド
    ファイルを前記外部記憶媒体から検索して、コマンド名
    に対応付けて前記パス下情報テーブルに登録する初期登
    録手段と、 コマンド起動要求時、起動要求されたコマンド名に対応
    するコマンドファイルに関する情報を前記パス下情報テ
    ーブルから検索する検索手段とを含むことを特徴とする
    請求項1記載のコマンドファイル起動方式。
  3. 【請求項3】 前記パス下情報管理手段は、 コマンドファイルに対して削除,追加,改名のファイル
    操作が行われたとき、当該ファイル操作の内容に応じて
    前記パス下情報テーブルを更新する更新手段を含むこと
    を特徴とする請求項2記載のコマンドファイル起動方
    式。
  4. 【請求項4】 前記パス下情報管理手段は、前記パス下
    情報テーブルの内容をコマンド名でソートしておくこと
    を特徴とする請求項3記載のコマンドファイル起動方
    式。
  5. 【請求項5】 前記検索手段は、二分探索法によって検
    索を行うことを特徴とする請求項4記載のコマンドファ
    イル起動方式。
JP5294041A 1993-10-29 1993-10-29 コマンドファイル起動方式 Expired - Lifetime JP2630226B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007141837A1 (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Fujitsu Limited 情報処理装置,管理方法,管理プログラムおよび該プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体

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JPH01251264A (ja) * 1988-03-31 1989-10-06 Nec Corp タイムシェアリングシステムのコマンド追加及び削除方式
JPH03288251A (ja) * 1990-04-03 1991-12-18 Mitsubishi Electric Corp コマンド実行方式

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