JPH07128900A - 二成分系磁性現像剤用トナー - Google Patents
二成分系磁性現像剤用トナーInfo
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- JPH07128900A JPH07128900A JP5273302A JP27330293A JPH07128900A JP H07128900 A JPH07128900 A JP H07128900A JP 5273302 A JP5273302 A JP 5273302A JP 27330293 A JP27330293 A JP 27330293A JP H07128900 A JPH07128900 A JP H07128900A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐スペント性及び耐久性に優れ且つトナー及
びキャリアーの寿命を延長化でき、移行性の帯電制御剤
を含有しないにもかかわらず、感光体表面から紙への転
写が効率よく行われるCCA(帯電制御剤)レスの二成
分系磁性現像剤を提供する。 【構成】 定着樹脂媒質としてアニオン性極性基を有す
る共重合樹脂乃至樹脂組成物を使用し、トナーの表面及
び内部に樹脂媒質100重量部当たり8重量部以内で磁
性粉を含有させ、且つトナーをメタノールで抽出した抽
出液の波長400乃至700nm及び280乃至350
nmでの吸収ピークの吸光度が実質上ゼロになるように
した。 【効果】 必要最低限の摩擦帯電の電荷制御性が得られ
ると共に、帯電制御剤のキャリアー表面への移行とこの
スペントによる帯電不良が解消され、トナーの帯電性能
を長期にわたって安定化することができ、更に、トナー
飛散やカブリを有効に防止し、スペントトナーの発生を
より完全に防止し、現像感度の増大、転写効率の向上、
及び高耐久性の達成を計ることができる。
びキャリアーの寿命を延長化でき、移行性の帯電制御剤
を含有しないにもかかわらず、感光体表面から紙への転
写が効率よく行われるCCA(帯電制御剤)レスの二成
分系磁性現像剤を提供する。 【構成】 定着樹脂媒質としてアニオン性極性基を有す
る共重合樹脂乃至樹脂組成物を使用し、トナーの表面及
び内部に樹脂媒質100重量部当たり8重量部以内で磁
性粉を含有させ、且つトナーをメタノールで抽出した抽
出液の波長400乃至700nm及び280乃至350
nmでの吸収ピークの吸光度が実質上ゼロになるように
した。 【効果】 必要最低限の摩擦帯電の電荷制御性が得られ
ると共に、帯電制御剤のキャリアー表面への移行とこの
スペントによる帯電不良が解消され、トナーの帯電性能
を長期にわたって安定化することができ、更に、トナー
飛散やカブリを有効に防止し、スペントトナーの発生を
より完全に防止し、現像感度の増大、転写効率の向上、
及び高耐久性の達成を計ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法に使用する耐
スペント性の二成分系磁性現像剤用トナーに関するもの
で、より詳細には、トナー粒子中に移行性の帯電制御剤
を含有せず、しかも現像に際してはトナー飛散がなく、
また転写も効率よく行われ、高濃度の画像を形成し得る
と共に、トナー及びキャリアーの寿命も延長されたトナ
ーに関する。
スペント性の二成分系磁性現像剤用トナーに関するもの
で、より詳細には、トナー粒子中に移行性の帯電制御剤
を含有せず、しかも現像に際してはトナー飛散がなく、
また転写も効率よく行われ、高濃度の画像を形成し得る
と共に、トナー及びキャリアーの寿命も延長されたトナ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体上に形成される静電荷像
を現像するための現像剤として、所謂二成分系磁性現像
剤が広く使用されている。
を現像するための現像剤として、所謂二成分系磁性現像
剤が広く使用されている。
【0003】この二成分系磁性現像剤は、鉄粉、フェラ
イト粒子等から成る磁性キャリアーと、着色樹脂組成物
から成る顕電性トナーとの組成物から構成されている。
現像に際しては、磁性キャリアーとトナーとを混合する
ことによって、トナー粒子を一定極性に帯電させ、この
混合物を磁気ブラシの形で感光体に迄搬送すると共に感
光体表面を磁気ブラシで摺擦し、帯電トナーを感光体表
面の電荷像に吸着保持せしめて、可視像を形成させる。
イト粒子等から成る磁性キャリアーと、着色樹脂組成物
から成る顕電性トナーとの組成物から構成されている。
現像に際しては、磁性キャリアーとトナーとを混合する
ことによって、トナー粒子を一定極性に帯電させ、この
混合物を磁気ブラシの形で感光体に迄搬送すると共に感
光体表面を磁気ブラシで摺擦し、帯電トナーを感光体表
面の電荷像に吸着保持せしめて、可視像を形成させる。
【0004】トナー粒子の摩擦帯電による極性を一定に
制御すべく、トナー粒子中に帯電制御剤を含有させるの
が一般的であり、負帯電性トナーに対しては、含金属錯
塩染料やオキシカルボン酸の金属錯体等の負電荷制御剤
(例えば特開平3−67268号公報)が使用され、正
帯電性トナーに対しては、ニグロシン等の油溶性染料や
アミン系制御剤等の正帯電性制御剤(例えば特開昭56
−106249号公報)が使用されている。
制御すべく、トナー粒子中に帯電制御剤を含有させるの
が一般的であり、負帯電性トナーに対しては、含金属錯
塩染料やオキシカルボン酸の金属錯体等の負電荷制御剤
(例えば特開平3−67268号公報)が使用され、正
帯電性トナーに対しては、ニグロシン等の油溶性染料や
アミン系制御剤等の正帯電性制御剤(例えば特開昭56
−106249号公報)が使用されている。
【0005】二成分系磁性現像剤用トナーとして、磁性
トナーを使用することも古くから知られており、例えば
前記特開昭56−106249号公報や特開昭59−1
62563号公報には、トナー中に磁性粉を含有させた
磁性粉内添トナーを用いることが記載され、一方前記特
開平3−67268号公報には、トナー母体にシリカ粉
末及び磁性粉を添加混合した磁性粉外添トナーが記載さ
れている。
トナーを使用することも古くから知られており、例えば
前記特開昭56−106249号公報や特開昭59−1
62563号公報には、トナー中に磁性粉を含有させた
磁性粉内添トナーを用いることが記載され、一方前記特
開平3−67268号公報には、トナー母体にシリカ粉
末及び磁性粉を添加混合した磁性粉外添トナーが記載さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】二成分磁性現像剤は、
磁性キャリアーとトナーとを混合して使用した初期にお
いては、満足すべき帯電性能を示すものでも、所謂スペ
ント(トナー)の発生によって帯電性能が劣化し、その
寿命が短かくなることが知られている。
磁性キャリアーとトナーとを混合して使用した初期にお
いては、満足すべき帯電性能を示すものでも、所謂スペ
ント(トナー)の発生によって帯電性能が劣化し、その
寿命が短かくなることが知られている。
【0007】このスペント(トナー)とは、磁性キャリ
アーの表面にトナー成分がフィルム状に付着析出する現
象であり、磁性キャリアーの表面がトナーのそれに近い
ものとなってくるため、摩擦帯電列が近づき、所定の帯
電性能が得られなくなる。かくして、スペントが発生す
ると、磁性キャリアーを廃棄し、新しい磁性キャリアー
と交換しなければならないという不都合を生じるのであ
る。
アーの表面にトナー成分がフィルム状に付着析出する現
象であり、磁性キャリアーの表面がトナーのそれに近い
ものとなってくるため、摩擦帯電列が近づき、所定の帯
電性能が得られなくなる。かくして、スペントが発生す
ると、磁性キャリアーを廃棄し、新しい磁性キャリアー
と交換しなければならないという不都合を生じるのであ
る。
【0008】従って、本発明の目的は、耐スペント性及
び耐久性に優れ且つトナー及びキャリアーの寿命が延長
化された二成分系磁性現像剤を提供するにある。
び耐久性に優れ且つトナー及びキャリアーの寿命が延長
化された二成分系磁性現像剤を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、トナー粒子中に移行
性の帯電制御剤を含有せず、現像に際してはトナー飛散
なしに見掛の現像感度を増大させ得るCCA(帯電制御
剤)を含有しない(CCAレス)二成分系磁性現像剤用
トナーを提供するにある。
性の帯電制御剤を含有せず、現像に際してはトナー飛散
なしに見掛の現像感度を増大させ得るCCA(帯電制御
剤)を含有しない(CCAレス)二成分系磁性現像剤用
トナーを提供するにある。
【0010】本発明の更に他の目的は、移行性の帯電制
御剤を含有しないにもかかわらず、感光体表面から紙へ
の転写が効率よく行われるCCAレスの二成分系磁性現
像剤を提供するにある。
御剤を含有しないにもかかわらず、感光体表面から紙へ
の転写が効率よく行われるCCAレスの二成分系磁性現
像剤を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、二成分
系磁性現像剤用負帯電トナーにおいて、定着用樹脂媒質
がアニオン性極性基を有する共重合樹脂乃至樹脂組成物
であり、前記トナーは、トナーの表面及び内部に樹脂媒
質100重量部当たり8重量部以内で磁性粉を含有し、
磁性粉の内、トナー表面にまぶし処理されたものが0.
3乃至1.5重量部で且つトナー内部に添加されたもの
が少なくとも0.3重量部であり、且つ該トナーをメタ
ノールで抽出した抽出液の波長400乃至700nm及
び280乃至350nmでの吸収ピークの吸光度が実質
上ゼロであることを特徴とする二成分系磁性現像剤用ト
ナーが提供される。
系磁性現像剤用負帯電トナーにおいて、定着用樹脂媒質
がアニオン性極性基を有する共重合樹脂乃至樹脂組成物
であり、前記トナーは、トナーの表面及び内部に樹脂媒
質100重量部当たり8重量部以内で磁性粉を含有し、
磁性粉の内、トナー表面にまぶし処理されたものが0.
3乃至1.5重量部で且つトナー内部に添加されたもの
が少なくとも0.3重量部であり、且つ該トナーをメタ
ノールで抽出した抽出液の波長400乃至700nm及
び280乃至350nmでの吸収ピークの吸光度が実質
上ゼロであることを特徴とする二成分系磁性現像剤用ト
ナーが提供される。
【0012】
【作用】本発明者らは、トナーのスペント発生を防止す
べく研究を重ねた過程で次の如き興味のある事実を見出
した。
べく研究を重ねた過程で次の如き興味のある事実を見出
した。
【0013】添付図面の図1は、正帯電像の現像に用い
る従来の二成分系磁性現像剤用トナーの内、帯電制御剤
としてクロム錯塩染料(2:1型)を含有するトナーを
メタノールで抽出した抽出液の波長400乃至700n
mでの吸光度曲線である、図2は帯電制御剤としてサリ
チル酸金属錯体を用いたトナーのメタノール抽出液の波
長280乃至350nmでの吸光度曲線である。
る従来の二成分系磁性現像剤用トナーの内、帯電制御剤
としてクロム錯塩染料(2:1型)を含有するトナーを
メタノールで抽出した抽出液の波長400乃至700n
mでの吸光度曲線である、図2は帯電制御剤としてサリ
チル酸金属錯体を用いたトナーのメタノール抽出液の波
長280乃至350nmでの吸光度曲線である。
【0014】これらの結果によると、抽出液は何れも帯
電制御剤に基づく特性吸収ピークを示しており、これは
トナー粒子表面には帯電制御剤がかなり高濃度で含有し
ていることを意味している。これは、帯電制御剤は、ト
ナー中に内添してもトナー粒子表面に移行し、この移行
によって摩擦帯電による電荷を制御するという考えとも
よく符合するものである。
電制御剤に基づく特性吸収ピークを示しており、これは
トナー粒子表面には帯電制御剤がかなり高濃度で含有し
ていることを意味している。これは、帯電制御剤は、ト
ナー中に内添してもトナー粒子表面に移行し、この移行
によって摩擦帯電による電荷を制御するという考えとも
よく符合するものである。
【0015】一方、図3は、図1の測定に使用したトナ
ーを二成分系磁性現像剤として使用し、スペントによる
帯電不良が発生したキャリアーについて、同様にメタノ
ールで抽出し、この抽出液の波長400乃至700nm
の吸光度曲線を測定したものである。
ーを二成分系磁性現像剤として使用し、スペントによる
帯電不良が発生したキャリアーについて、同様にメタノ
ールで抽出し、この抽出液の波長400乃至700nm
の吸光度曲線を測定したものである。
【0016】この測定結果によると、キャリアー表面に
も帯電制御剤が高濃度に付着、析出しており、スペント
による帯電不良は、従来考えられていたトナー樹脂によ
るキャリアー表面の単なるフイルミングではなく、帯電
制御剤のキャリアー表面への移行であるという驚くべき
事実が明らかとなった。
も帯電制御剤が高濃度に付着、析出しており、スペント
による帯電不良は、従来考えられていたトナー樹脂によ
るキャリアー表面の単なるフイルミングではなく、帯電
制御剤のキャリアー表面への移行であるという驚くべき
事実が明らかとなった。
【0017】この事実は、図4及び図5を参照すること
により一層明白となる。図4及び図5は、帯電制御剤を
含有するトナーと磁性キャリアーとの混合物並びに帯電
制御剤を含有しないトナーと磁性キャリアーとの混合物
を混合した場合に、混合時間とスペント量との関係並び
に混合時間と帯電量との関係を夫々プロットしたもので
ある。これらの結果によると、帯電制御剤を含有せしめ
たものは、含有しないトナーに較べてスペント量が多
く、帯電量の減少が大きくなるという事実が明らかとな
る。
により一層明白となる。図4及び図5は、帯電制御剤を
含有するトナーと磁性キャリアーとの混合物並びに帯電
制御剤を含有しないトナーと磁性キャリアーとの混合物
を混合した場合に、混合時間とスペント量との関係並び
に混合時間と帯電量との関係を夫々プロットしたもので
ある。これらの結果によると、帯電制御剤を含有せしめ
たものは、含有しないトナーに較べてスペント量が多
く、帯電量の減少が大きくなるという事実が明らかとな
る。
【0018】更に、図6は、スペントが付着したキャリ
アーのスペント量とスペントトナー中の帯電制御剤との
関係を測定したものであり、図6中、点線はトナー処方
から計算される予測値をプロットしたものである。この
結果によると、スペント発生の初期程、帯電制御剤がキ
ャリアー表面に選択的に移行、付着しているという事実
が明らかとなる。尚、図5、図6は、トナー補給のない
閉鎖系での結果であり、複写機内でのトナーの入替えが
ある場合は、帯電制御剤の有無による差は更に広がるも
のと予想できる。
アーのスペント量とスペントトナー中の帯電制御剤との
関係を測定したものであり、図6中、点線はトナー処方
から計算される予測値をプロットしたものである。この
結果によると、スペント発生の初期程、帯電制御剤がキ
ャリアー表面に選択的に移行、付着しているという事実
が明らかとなる。尚、図5、図6は、トナー補給のない
閉鎖系での結果であり、複写機内でのトナーの入替えが
ある場合は、帯電制御剤の有無による差は更に広がるも
のと予想できる。
【0019】更にまた、図7は、トナー中の各成分単独
と磁性キャリアーとを混合した場合における混合時間と
スペント量との関係を示している。この結果によると、
帯電制御剤は、トナー中の各成分の内でも圧倒的にキャ
リアー表面に移行し、スペントを発生しやすい成分とい
うことが明白となった。
と磁性キャリアーとを混合した場合における混合時間と
スペント量との関係を示している。この結果によると、
帯電制御剤は、トナー中の各成分の内でも圧倒的にキャ
リアー表面に移行し、スペントを発生しやすい成分とい
うことが明白となった。
【0020】以上のことから、従来の二成分系磁性現像
剤におけるスペント発生による帯電不良は、図8の説明
図に示す通り、混合使用初期においては、キャリアーが
+及びトナーが−に帯電していたものが、キャリアー表
面に帯電制御剤が選択的に移行したスペントが形成され
るに従って、スペント層が−に帯電され、+に帯電した
逆極性トナーが形成されることによると説明できる。
剤におけるスペント発生による帯電不良は、図8の説明
図に示す通り、混合使用初期においては、キャリアーが
+及びトナーが−に帯電していたものが、キャリアー表
面に帯電制御剤が選択的に移行したスペントが形成され
るに従って、スペント層が−に帯電され、+に帯電した
逆極性トナーが形成されることによると説明できる。
【0021】本発明では、磁性キャリアー表面への帯電
制御剤の移行を防止するため、トナー粒子への移行性帯
電制御剤の内添乃至配合をとりやめた。これに伴なっ
て、本発明のトナーは、図9の吸光度曲線に示す通り、
メタノールで抽出したときにも、このメタノール抽出液
は、波長400乃至700nmでの吸収ピークが存在し
ないか、或いは存在したとしても吸光度が実質上ゼロで
ある。また、図9の吸光度曲線に示す通り、上記抽出液
について波長280乃至350nmで吸光度を測定して
も、吸収ピークがなく、吸光度が実質上ゼロである。こ
れにより、キャリアー表面への帯電制御剤の移行を抑制
し、耐スペント性を向上させたことが本発明の第一の特
徴である。
制御剤の移行を防止するため、トナー粒子への移行性帯
電制御剤の内添乃至配合をとりやめた。これに伴なっ
て、本発明のトナーは、図9の吸光度曲線に示す通り、
メタノールで抽出したときにも、このメタノール抽出液
は、波長400乃至700nmでの吸収ピークが存在し
ないか、或いは存在したとしても吸光度が実質上ゼロで
ある。また、図9の吸光度曲線に示す通り、上記抽出液
について波長280乃至350nmで吸光度を測定して
も、吸収ピークがなく、吸光度が実質上ゼロである。こ
れにより、キャリアー表面への帯電制御剤の移行を抑制
し、耐スペント性を向上させたことが本発明の第一の特
徴である。
【0022】ところで、図5に示す通り、帯電制御剤を
含有させないトナーでは、帯電制御剤を配合したトナー
に比して帯電量がどうしても不足になる。本発明では、
これを防止するため、定着用樹脂媒質として、アニオン
性極性基を有する共重合用樹脂乃至樹脂組成物を使用す
る。この樹脂乃至樹脂組成物の使用により、現像に際し
て必要最低限の摩擦帯電の電荷制御性が得られる。
含有させないトナーでは、帯電制御剤を配合したトナー
に比して帯電量がどうしても不足になる。本発明では、
これを防止するため、定着用樹脂媒質として、アニオン
性極性基を有する共重合用樹脂乃至樹脂組成物を使用す
る。この樹脂乃至樹脂組成物の使用により、現像に際し
て必要最低限の摩擦帯電の電荷制御性が得られる。
【0023】アニオン性極性基は、トナーに帯電制御性
を与えるものではあるが、樹脂骨格に結合しているた
め、トナー粒子表面への移行がない反面、現像時の磁気
ブラシにおけるトナー粒子とキャリアーとのクーロン力
による結合が弱くなり、特に高速複写になればなる程、
トナー飛散が著しくなり、これより、複写機のトナー汚
染や複写物のカブリ濃度が増大するという欠点が認めら
れる。
を与えるものではあるが、樹脂骨格に結合しているた
め、トナー粒子表面への移行がない反面、現像時の磁気
ブラシにおけるトナー粒子とキャリアーとのクーロン力
による結合が弱くなり、特に高速複写になればなる程、
トナー飛散が著しくなり、これより、複写機のトナー汚
染や複写物のカブリ濃度が増大するという欠点が認めら
れる。
【0024】本発明では、これを防止するため、トナー
の表面及び内部に樹脂媒質100重量部当たり8重量部
以内で磁性粉を含有せしめる。トナー粒子の内部及び表
面に磁性粉が添加されるため、トナー対キャリアーのク
ーロン力に加えて、トナー対キャリアーの磁気的吸引力
でトナー飛散が防止されるようになる。
の表面及び内部に樹脂媒質100重量部当たり8重量部
以内で磁性粉を含有せしめる。トナー粒子の内部及び表
面に磁性粉が添加されるため、トナー対キャリアーのク
ーロン力に加えて、トナー対キャリアーの磁気的吸引力
でトナー飛散が防止されるようになる。
【0025】本発明において、トナー飛散を防止しなが
ら、現像時の見掛感度を増大できるのは、本発明の顕著
な利点の一つである。即ち、トナー粒子1個当りの帯電
量が少ない程一定帯電量の静電潜像に付着するトナー粒
子の数が増大するので、見掛の現像感度は増大する。
ら、現像時の見掛感度を増大できるのは、本発明の顕著
な利点の一つである。即ち、トナー粒子1個当りの帯電
量が少ない程一定帯電量の静電潜像に付着するトナー粒
子の数が増大するので、見掛の現像感度は増大する。
【0026】しかしながら、磁性粉の添加量が樹脂媒質
100重量部当たり合計で8重量部を越えると、静電潜
像へのトナー付着量が減少し、画像濃度が低下するの
で、この制限内で添加することが必須である。
100重量部当たり合計で8重量部を越えると、静電潜
像へのトナー付着量が減少し、画像濃度が低下するの
で、この制限内で添加することが必須である。
【0027】本発明において、磁性粉の一部を外添する
ことも必須不可欠である。トナー粒子に外添された磁性
粉は、磁性キャリアー表面を研磨し、スペントしたフィ
ルミングトナーを除去するため、現像剤の耐久性が抜群
に向上する。
ことも必須不可欠である。トナー粒子に外添された磁性
粉は、磁性キャリアー表面を研磨し、スペントしたフィ
ルミングトナーを除去するため、現像剤の耐久性が抜群
に向上する。
【0028】また、外添磁性粉により、トナー同士及び
トナーと感光体との間の付着力を減少させ、トナーの転
写効率を著しく向上させることができる。
トナーと感光体との間の付着力を減少させ、トナーの転
写効率を著しく向上させることができる。
【0029】本発明においては、トナーに添加される磁
性粉の内、トナー表面にまぶし処理されたもの(外添
量)が0.3乃至1.5重量部であり、且つトナー内部
に添加されたもの(内添量)が少なくとも0.3重量部
であることも重要である。
性粉の内、トナー表面にまぶし処理されたもの(外添
量)が0.3乃至1.5重量部であり、且つトナー内部
に添加されたもの(内添量)が少なくとも0.3重量部
であることも重要である。
【0030】外添磁性粉量が上記範囲よりも多いと、画
像濃度の低下や感光体の削れ過ぎによる感光体の帯電能
の低下を生じるので好ましくない。また、外添量及び内
添量が上記範囲を下回ると、前述した本発明の作用が達
成されない。
像濃度の低下や感光体の削れ過ぎによる感光体の帯電能
の低下を生じるので好ましくない。また、外添量及び内
添量が上記範囲を下回ると、前述した本発明の作用が達
成されない。
【0031】
[樹脂媒質]本発明で使用する定着用樹脂媒質は、アニ
オン性極性基を有する共重合樹脂乃至樹脂組成物であ
る。アニオン性極性基としては、カルボン酸、スルホン
酸、ホスホン酸等の任意の極性基が挙げられるが、カル
ボン酸型のものが特に好適である。アニオン性極性基を
有する共重合樹脂は、アニオン性極性基を有する単量体
を、ランダム共重合、ブロック共重合、或いはグラフト
共重合等により樹脂中に組み込んだものである。共単量
体の適当な例は次の通りである。
オン性極性基を有する共重合樹脂乃至樹脂組成物であ
る。アニオン性極性基としては、カルボン酸、スルホン
酸、ホスホン酸等の任意の極性基が挙げられるが、カル
ボン酸型のものが特に好適である。アニオン性極性基を
有する共重合樹脂は、アニオン性極性基を有する単量体
を、ランダム共重合、ブロック共重合、或いはグラフト
共重合等により樹脂中に組み込んだものである。共単量
体の適当な例は次の通りである。
【0032】カルボン酸型のものとしては、エチレン系
不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、
クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール
酸、マレイン酸或いはフマール酸等の低級アルキルハー
フエステル等が挙げられる。
不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、
クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール
酸、マレイン酸或いはフマール酸等の低級アルキルハー
フエステル等が挙げられる。
【0033】スルホン酸型のものとしては、スチレンス
ルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸等が挙げられる。
ルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸等が挙げられる。
【0034】ホスホン酸型のものとしては、2−アシッ
ドホスホキシプロピルメタクリレート、2−アシッドホ
スホキシエチルメタクリレート、3−クロロ−2−アシ
ッドホスホキシプロピルメタクリレート等が挙げられ
る。
ドホスホキシプロピルメタクリレート、2−アシッドホ
スホキシエチルメタクリレート、3−クロロ−2−アシ
ッドホスホキシプロピルメタクリレート等が挙げられ
る。
【0035】これらのアニオン性極性基含有単量体単位
は、遊離の酸であっても、またナトリウム、カリウム等
のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカ
リ土類金属、亜鉛等で中和されていてもよい。
は、遊離の酸であっても、またナトリウム、カリウム等
のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカ
リ土類金属、亜鉛等で中和されていてもよい。
【0036】樹脂乃至樹脂組成物の主体となる他の単量
体は、生成重合体がトナーに要求される定着性と検電性
とを有するものであり、エチレン系不飽和結合を有する
単量体の1種又は2種以上の組み合わせが使用される。
体は、生成重合体がトナーに要求される定着性と検電性
とを有するものであり、エチレン系不飽和結合を有する
単量体の1種又は2種以上の組み合わせが使用される。
【0037】このような単量体の適当な例は、アクリル
系単量体、モノビニル芳香族単量体、ビニルエステル系
単量体、ビニルエーテル系単量体、ジオレフィン系単量
体、モノオレフィン系単量体等である。
系単量体、モノビニル芳香族単量体、ビニルエステル系
単量体、ビニルエーテル系単量体、ジオレフィン系単量
体、モノオレフィン系単量体等である。
【0038】アクリル系単量体としては、例えば式
【化1】 式中、R1 は水素原子又は低級アルキル基、R2 は水素
原子、炭素数12迄の炭化水素基、ヒドロキシアルキル基
である、 のアクリル系単量体、特にアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシアク
リル酸エチル、γ−ヒドロキシアクリル酸プロピル、δ
−ヒドロキシアクリル酸ブチル、β−ヒドロキシメタク
リル酸エチル等が挙げられる。
原子、炭素数12迄の炭化水素基、ヒドロキシアルキル基
である、 のアクリル系単量体、特にアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシアク
リル酸エチル、γ−ヒドロキシアクリル酸プロピル、δ
−ヒドロキシアクリル酸ブチル、β−ヒドロキシメタク
リル酸エチル等が挙げられる。
【0039】モノビニル芳香族単量体としては、例えば
【化2】 式中、R3 は水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原
子であり、R4は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン
原子、アルコキシ基、アミノ基、ニトロ基等であり、Φ
はフェニレン基である、 のモノビニル芳香族炭化水素、例えばスチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、
o−、m−、p−クロロスチレン、p−エチルスチレン
等の単独又は2種以上の組合せを挙げることができる。
子であり、R4は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン
原子、アルコキシ基、アミノ基、ニトロ基等であり、Φ
はフェニレン基である、 のモノビニル芳香族炭化水素、例えばスチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、
o−、m−、p−クロロスチレン、p−エチルスチレン
等の単独又は2種以上の組合せを挙げることができる。
【0040】更に他の単量体としては以下のものが夫々
挙げられる。
挙げられる。
【化3】CH=CH−OOCR5 式中、R5 は水素原子又は低級アルキル基である、 のビニルエステル、例えばギ酸ビニル、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル等。
ロピオン酸ビニル等。
【化4】CH=CH−O−R6 式中、R6 は炭素数12迄の1価炭化水素基である、の
ビニルエーテル、例えばビニルメチルエーテル、ビニル
エチルエーテル、ビニル−n−ブチルエーテル、ビニル
フェニルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル等。
ビニルエーテル、例えばビニルメチルエーテル、ビニル
エチルエーテル、ビニル−n−ブチルエーテル、ビニル
フェニルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル等。
【化5】 式中、R7 、R8 、R9 の各々は水素原子、低級アルキ
ル基又はハロゲン原子である、 のジオレフィン類、特にブタジエン、イソプレン、クロ
ロプレン等。
ル基又はハロゲン原子である、 のジオレフィン類、特にブタジエン、イソプレン、クロ
ロプレン等。
【化6】 式中、R10及びR11の各々は水素原子又は低級アルキル
基である、 のモノオレフィン類、特にエチレン、プロピレン、イソ
ブチレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペン
テン−1等。
基である、 のモノオレフィン類、特にエチレン、プロピレン、イソ
ブチレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペン
テン−1等。
【0041】本発明に用いるアニオン性極性基を有する
共重合樹脂は、遊離酸の場合、酸価で表して、2乃至3
0、特に5乃至15となるようにアニオン性極性基の濃
度を有していることが望ましい。共重合樹脂のアニオン
性極性基の一部乃至全部が中和されている場合にも、上
記酸価に対応するアニオン性極性基濃度を有するのがよ
い。
共重合樹脂は、遊離酸の場合、酸価で表して、2乃至3
0、特に5乃至15となるようにアニオン性極性基の濃
度を有していることが望ましい。共重合樹脂のアニオン
性極性基の一部乃至全部が中和されている場合にも、上
記酸価に対応するアニオン性極性基濃度を有するのがよ
い。
【0042】共重合樹脂中のアニオン性極性基濃度が上
記範囲よりも少ないときには、トナーの帯電性が不満足
となり易く、一方上記範囲よりも多いと、トナーが湿度
敏感性となり、好ましくない。
記範囲よりも少ないときには、トナーの帯電性が不満足
となり易く、一方上記範囲よりも多いと、トナーが湿度
敏感性となり、好ましくない。
【0043】好適な共重合樹脂は、アニオン性極性基含
有単量体と、「化1」のアクリル系単量体の一種或いは
二種以上を必須成分として含有し、所望により、「化
2」乃至「化6」の単量体を任意成分として含有する共
重合樹脂である。
有単量体と、「化1」のアクリル系単量体の一種或いは
二種以上を必須成分として含有し、所望により、「化
2」乃至「化6」の単量体を任意成分として含有する共
重合樹脂である。
【0044】本発明において、アニオン性極性基含有共
重合樹脂は、上記の通り、単独で使用できるほか、アニ
オン性極性基含有共重合樹脂の二種以上を含む組成物、
或いはアニオン性極性基含有共重合樹脂とアニオン性極
性基を有しない共重合樹脂との組成物の形でも定着用樹
脂媒質として使用し得る。
重合樹脂は、上記の通り、単独で使用できるほか、アニ
オン性極性基含有共重合樹脂の二種以上を含む組成物、
或いはアニオン性極性基含有共重合樹脂とアニオン性極
性基を有しない共重合樹脂との組成物の形でも定着用樹
脂媒質として使用し得る。
【0045】定着用樹脂媒質が樹脂組成物から成る場
合、樹脂組成物全体としてのアニオン性極性基の濃度
は、共重合樹脂について述べた前記範囲にあるのがよ
い。
合、樹脂組成物全体としてのアニオン性極性基の濃度
は、共重合樹脂について述べた前記範囲にあるのがよ
い。
【0046】[磁性粉]磁性粉としては、従来磁性トナ
ーに使用されている磁性粉、例えば、四三酸化鉄(Fe
3 O4 )、三二酸化鉄(γ−Fe2 O3 )、酸化鉄亜鉛
(ZnFe2 O 4 )、酸化鉄イットリウム(Y3 Fe5
O12)、酸化鉄カドミウム(CdFe2O4 )、酸化鉄
ガドリウム(Gd3 Fe2 O12)、酸化鉄銅(CuFe
2 O4 )、酸化鉄鉛(PbFe12O19)、酸化鉄ニッケ
ル(NiFe2 O4 )、酸化鉄ネオジウム(NdFeO
3 )、酸化鉄バリウム(BaFe12O19)、酸化鉄マグ
ネシウム(MgFe2 O4 )、酸化鉄マンガン(MnF
e2 O4 )、酸化鉄ランタン(LaFeO3 )、鉄粉
(Fe)、コバルト粉(Co)、ニッケル粉(Ni)等
を用いることができる。
ーに使用されている磁性粉、例えば、四三酸化鉄(Fe
3 O4 )、三二酸化鉄(γ−Fe2 O3 )、酸化鉄亜鉛
(ZnFe2 O 4 )、酸化鉄イットリウム(Y3 Fe5
O12)、酸化鉄カドミウム(CdFe2O4 )、酸化鉄
ガドリウム(Gd3 Fe2 O12)、酸化鉄銅(CuFe
2 O4 )、酸化鉄鉛(PbFe12O19)、酸化鉄ニッケ
ル(NiFe2 O4 )、酸化鉄ネオジウム(NdFeO
3 )、酸化鉄バリウム(BaFe12O19)、酸化鉄マグ
ネシウム(MgFe2 O4 )、酸化鉄マンガン(MnF
e2 O4 )、酸化鉄ランタン(LaFeO3 )、鉄粉
(Fe)、コバルト粉(Co)、ニッケル粉(Ni)等
を用いることができる。
【0047】本発明の目的に特に好適な磁性粉は微粒子
状四三酸化鉄(マグネタイト)である。好適なマグネタ
イトは正8面体状で、粒子径が0.05乃至1.0μm
のものである。好適なマグネタイトは正8面状で粒子径
が0.05乃至1.0μmのものである。このマグネタ
イト粒子は、シランカップリング剤、チタン系カップリ
ング剤等で表面処理されていてもよい。
状四三酸化鉄(マグネタイト)である。好適なマグネタ
イトは正8面体状で、粒子径が0.05乃至1.0μm
のものである。好適なマグネタイトは正8面状で粒子径
が0.05乃至1.0μmのものである。このマグネタ
イト粒子は、シランカップリング剤、チタン系カップリ
ング剤等で表面処理されていてもよい。
【0048】[トナー組成物]本発明のトナー組成物
は、上記定着用樹脂媒質及び磁性粉を、必須成分として
含有するが、他にトナー中に従来配合されている配合剤
を配合することができる。例えば、着色剤や離型剤がそ
の例である。
は、上記定着用樹脂媒質及び磁性粉を、必須成分として
含有するが、他にトナー中に従来配合されている配合剤
を配合することができる。例えば、着色剤や離型剤がそ
の例である。
【0049】着色剤(顔料)の適当な例は次の通りであ
る。 黒色顔料 カーボンブラック、アセチレンブラック、ランブラッ
ク、アニリンブラック。 黄色顔料 黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネ
ラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネー
ブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエロ
ーG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、
ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パ
ーマンネントイエローNCG、タートラジンレーキ。 橙色顔料 赤口黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、イン
ダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレン
ジG、インダスレンブリリアントオレンジGK。 赤色顔料 ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウ
ム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾ
ロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキ
レッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレー
キ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリア
ントカーミン3B。
る。 黒色顔料 カーボンブラック、アセチレンブラック、ランブラッ
ク、アニリンブラック。 黄色顔料 黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネ
ラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネー
ブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエロ
ーG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、
ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パ
ーマンネントイエローNCG、タートラジンレーキ。 橙色顔料 赤口黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、イン
ダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレン
ジG、インダスレンブリリアントオレンジGK。 赤色顔料 ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウ
ム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾ
ロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキ
レッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレー
キ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリア
ントカーミン3B。
【0050】紫色顔料 マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレ
ットレーキ。 青色顔料 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーB
C。 緑色顔料 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリーン
G。 白色顔料 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。 体質顔料 バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイト
カーボン、タルク、アルミナホワイト。
ットレーキ。 青色顔料 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーB
C。 緑色顔料 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリーン
G。 白色顔料 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。 体質顔料 バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイト
カーボン、タルク、アルミナホワイト。
【0051】上記顔料は、定着用樹脂媒質100重量部
当たり2乃至20重量部、特に5乃至15重量部の量で
使用する。
当たり2乃至20重量部、特に5乃至15重量部の量で
使用する。
【0052】熱定着用離型剤としては、各種ワックス類
や低分子量オレフィン系樹脂等が使用される。オレフィ
ン系樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、プ
ロピレン−エチレン共重合体が使用されるが、ポリプロ
ピレンが特に好適である。
や低分子量オレフィン系樹脂等が使用される。オレフィ
ン系樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、プ
ロピレン−エチレン共重合体が使用されるが、ポリプロ
ピレンが特に好適である。
【0053】[トナーの製法]本発明のトナーは、粉砕
分級法、溶融造粒法、スプレー造粒法、重合法等のそれ
自体公知の方法で製造し得るが、粉砕分級法が一般的で
ある。これらの各トナー成分は、ヘンシェルミキサー等
の混合機で前混合したのち、二軸押出機等の混練装置を
用いて混練し、この混練組成物を冷却した後、粉砕し、
分級してトナーとする。トナーの粒径は、一般にコール
ターカウンターによるメジアン径が5乃至15μm、特
に7乃至12μmの範囲内にあるのがよい。
分級法、溶融造粒法、スプレー造粒法、重合法等のそれ
自体公知の方法で製造し得るが、粉砕分級法が一般的で
ある。これらの各トナー成分は、ヘンシェルミキサー等
の混合機で前混合したのち、二軸押出機等の混練装置を
用いて混練し、この混練組成物を冷却した後、粉砕し、
分級してトナーとする。トナーの粒径は、一般にコール
ターカウンターによるメジアン径が5乃至15μm、特
に7乃至12μmの範囲内にあるのがよい。
【0054】上記トナー粒子に磁性粉を外添する。外添
用磁性粉としては、前述した磁性粉特に微粒子状四三酸
化鉄(マグネタイト)が使用される。磁性粉をトナー粒
子に外添するには、混合機中にトナー粒子と磁性粉とを
投入し、乾式混合を十分に行えばよい。
用磁性粉としては、前述した磁性粉特に微粒子状四三酸
化鉄(マグネタイト)が使用される。磁性粉をトナー粒
子に外添するには、混合機中にトナー粒子と磁性粉とを
投入し、乾式混合を十分に行えばよい。
【0055】磁性粉単独を外添することもできるが、一
般には疎水性気相法シリカ等の流動性改良剤との組合せ
で外添するのが望ましく、流動性改良剤はトナー樹脂媒
質100重量部当たり0.05乃至5重量部の量で用い
るのがよい。
般には疎水性気相法シリカ等の流動性改良剤との組合せ
で外添するのが望ましく、流動性改良剤はトナー樹脂媒
質100重量部当たり0.05乃至5重量部の量で用い
るのがよい。
【0056】流動性改良剤及び磁性粉をトナーに外添す
るに際しては、予め流動性改良剤と磁性粉とを粉砕条件
下に緊密に混合し、この混合物をトナーに添加して十分
に解砕するのがよい。
るに際しては、予め流動性改良剤と磁性粉とを粉砕条件
下に緊密に混合し、この混合物をトナーに添加して十分
に解砕するのがよい。
【0057】[用途]本発明によるトナーは、磁性キャ
リアーと混合し、二成分現像剤として使用する。磁性キ
ャリアーとしては、好適にはフェライト系の磁性キャリ
アー、特にCu、Zn、Mg、Mn及びNiから成る群
より選ばれた金属成分の少なくとも1種、好適には2種
以上含有するソフトフェライト、例えば、銅−亜鉛−マ
グネシウムフェライトの焼結フェライト粒子、特に球状
粒子が使用される。磁性キャリアーの表面は、未コート
のものでもよいが、一般には、シリコーン樹脂、フッ素
系樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、ウレタン系樹脂等
でコートされているのがよい。キャリアーの飽和磁化は
30乃至70emu/g ,特に40乃至60emu/g の範囲に
あるのが望ましい。磁性キャリアーの粒径は20乃至1
40μm,特に50乃至100μm の範囲にあることが望
ましい。
リアーと混合し、二成分現像剤として使用する。磁性キ
ャリアーとしては、好適にはフェライト系の磁性キャリ
アー、特にCu、Zn、Mg、Mn及びNiから成る群
より選ばれた金属成分の少なくとも1種、好適には2種
以上含有するソフトフェライト、例えば、銅−亜鉛−マ
グネシウムフェライトの焼結フェライト粒子、特に球状
粒子が使用される。磁性キャリアーの表面は、未コート
のものでもよいが、一般には、シリコーン樹脂、フッ素
系樹脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、ウレタン系樹脂等
でコートされているのがよい。キャリアーの飽和磁化は
30乃至70emu/g ,特に40乃至60emu/g の範囲に
あるのが望ましい。磁性キャリアーの粒径は20乃至1
40μm,特に50乃至100μm の範囲にあることが望
ましい。
【0058】磁性キャリアーとトナーとの混合比は、一
般に98:2乃至90:10の重量比、特に97:3乃
至94:6の重量比にあるのがよい。
般に98:2乃至90:10の重量比、特に97:3乃
至94:6の重量比にあるのがよい。
【0059】本発明のトナーを用いる静電写真複写法に
おいて、静電潜像の形成はそれ自体公知の任意の方式で
行うことができ、例えば導電性基板上の光導電層を一様
に荷電した後、画像露光して静電潜像を形成させること
ができる。静電像の現像は、二成分系磁性現像剤の磁気
ブラシを基板と接触させることにより容易に行われる。
現像により形成されたトナー像は複写紙上に転写され、
このトナー像を加熱ロールと接触させることにより定着
が行われる。
おいて、静電潜像の形成はそれ自体公知の任意の方式で
行うことができ、例えば導電性基板上の光導電層を一様
に荷電した後、画像露光して静電潜像を形成させること
ができる。静電像の現像は、二成分系磁性現像剤の磁気
ブラシを基板と接触させることにより容易に行われる。
現像により形成されたトナー像は複写紙上に転写され、
このトナー像を加熱ロールと接触させることにより定着
が行われる。
【0060】
【実施例】本発明を次の例で更に説明する。 実施例1 (トナー組成) (重量部) 定着用樹脂 100 カルボキシル基を有するスチレンアクリル共重合体 着色剤 カーボンブラック 8.5 磁性粉 マグネタイト 2.0 上記組成物を二軸押し出し機にて溶融混練し、ついでこ
の混練物をジェットミルで粉砕、風力分級機で分級し、
平均粒径10.0μmのトナー粒子を得た。このトナー
粒子に、スペーサー粒子として平均粒径が0.2μmの
マグネタイトをトナー粒子100重量部に対して0.8
重量部を添加すると共に、0.015μmの疎水性シリ
カ微粒子をトナー粒子100重量部に対して0.4重量
部の割合で添加し、ヘンシェルミキサーで2分間混合し
て本発明のトナーを得た。
の混練物をジェットミルで粉砕、風力分級機で分級し、
平均粒径10.0μmのトナー粒子を得た。このトナー
粒子に、スペーサー粒子として平均粒径が0.2μmの
マグネタイトをトナー粒子100重量部に対して0.8
重量部を添加すると共に、0.015μmの疎水性シリ
カ微粒子をトナー粒子100重量部に対して0.4重量
部の割合で添加し、ヘンシェルミキサーで2分間混合し
て本発明のトナーを得た。
【0061】実施例2 マグネタイトの内添量を5.0重量部とし、かつスペー
サー粒子としてマグネタイトの外添量を0.5重量部と
した以外は実施例1と同様にして本発明のトナーを得
た。
サー粒子としてマグネタイトの外添量を0.5重量部と
した以外は実施例1と同様にして本発明のトナーを得
た。
【0062】実施例3 マグネタイトの内添量を0.5重量部とした以外は実施
例1と同様にして本発明のトナーを得た。
例1と同様にして本発明のトナーを得た。
【0063】比較例1 実施例1において、定着用樹脂として樹脂中にカルボキ
シル基を有さないスチレンアクリル共重合体を用いた以
外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
シル基を有さないスチレンアクリル共重合体を用いた以
外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
【0064】比較例2 マグネタイトの内添量を0.2重量部とした以外は実施
例1と同様にしてトナーを作製した。
例1と同様にしてトナーを作製した。
【0065】比較例3 マグネタイトの内添量を8.0重量部とし、かつスペー
サー粒子としてマグネタイトの外添量を1.2重量部と
した以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
サー粒子としてマグネタイトの外添量を1.2重量部と
した以外は実施例1と同様にしてトナーを作製した。
【0066】比較例4 マグネタイトの内添量を0.1重量部とした以外は実施
例1と同様にしてトナーを作製した。
例1と同様にしてトナーを作製した。
【0067】比較例5 帯電制御剤としてアゾ系染料(商品名「S−34」オリ
エント化学社製)を加えた以外は実施例1と同様にして
トナーを得た。
エント化学社製)を加えた以外は実施例1と同様にして
トナーを得た。
【0068】比較例6 帯電制御剤としてサリチル酸誘導体(商品名「E−8
4」オリエント化学社製)を加えた以外は実施例1と同
様にしてトナーを得た。
4」オリエント化学社製)を加えた以外は実施例1と同
様にしてトナーを得た。
【0069】[トナーの評価] (1)吸光度の測定 トナー100mgを精秤してサンプル瓶に入れ、それに
メタノール50mlを加え、ボールミルで10分間攪拌
した後15時間放置する。その上澄み液20mlをとり
遠心分離にかけたものをサンプルとして吸光度を測定す
る。吸光度測定は、スペクトロフォトメーター「U−3
210」日立製作所社製を使用した。評価結果を表1に
示す。 (2)評価試験 各実施例および比較例で得たトナーに、それぞれ平均粒
径100μmのフェライトキャリアを配合し、均一に混
合してトナー濃度3.5%の2成分現像剤を作製した。
ついで、三田工業社製の電子複写機(商品名「DC−7
085」)の改造機を用いて10万枚の複写を行った。
複写に用いた原稿は、文字原稿で黒色部の面積率が8%
のものを、所定枚数ごとにサンプリングした原稿は黒べ
た部を含む黒色部の面積率が15%のものを用いた。
メタノール50mlを加え、ボールミルで10分間攪拌
した後15時間放置する。その上澄み液20mlをとり
遠心分離にかけたものをサンプルとして吸光度を測定す
る。吸光度測定は、スペクトロフォトメーター「U−3
210」日立製作所社製を使用した。評価結果を表1に
示す。 (2)評価試験 各実施例および比較例で得たトナーに、それぞれ平均粒
径100μmのフェライトキャリアを配合し、均一に混
合してトナー濃度3.5%の2成分現像剤を作製した。
ついで、三田工業社製の電子複写機(商品名「DC−7
085」)の改造機を用いて10万枚の複写を行った。
複写に用いた原稿は、文字原稿で黒色部の面積率が8%
のものを、所定枚数ごとにサンプリングした原稿は黒べ
た部を含む黒色部の面積率が15%のものを用いた。
【0070】各試験方法は以下のとおりである。 (a)画像濃度(I.D.) 所定枚数毎に10万枚までの複写画像中に黒べた部の濃
度を反射濃度計(型番「TC−6D」東京電色社製)を
用いて測定した。 (b)かぶり濃度(F.D.) 非画像部の濃度を反射濃度計(型番「TC−6D」東京
電色社製)で測定し、ベース紙(複写する前の紙濃度)
との差で表した。評価結果を表1に示す。 (c)解像度 規定のチャート原稿を用いて複写し、複写画像をマイク
ロデンシトメーターにおけるピーク値が0.8以上で、
基底値が0.4以上であり、かつピーク値と基底値との
差が0.6以上である本数を数えた。評価結果を表1に
示す。
度を反射濃度計(型番「TC−6D」東京電色社製)を
用いて測定した。 (b)かぶり濃度(F.D.) 非画像部の濃度を反射濃度計(型番「TC−6D」東京
電色社製)で測定し、ベース紙(複写する前の紙濃度)
との差で表した。評価結果を表1に示す。 (c)解像度 規定のチャート原稿を用いて複写し、複写画像をマイク
ロデンシトメーターにおけるピーク値が0.8以上で、
基底値が0.4以上であり、かつピーク値と基底値との
差が0.6以上である本数を数えた。評価結果を表1に
示す。
【0071】(d)転写効率 複写開始前のトナーホッパー内のトナー量と、所定枚数
複写後のトナーホッパー内の量とを測定し、その差から
トナー消費量を算出した。一方、所定枚数複写の間にク
リーニング工程において回収されたトナー量を測定し、
トナー回収量を得た。これらの値から、次式によりトナ
ーの転写効率を10万枚数複写後に算出した。評価結果
を表1に示す。 (e)トナー飛散 10万枚複写終了時の複写機内のトナー飛散状態を目視
観察し、以下の基準で評価した。評価結果を表2に示
す。 ○:トナー飛散なし ×:トナー飛散あり
複写後のトナーホッパー内の量とを測定し、その差から
トナー消費量を算出した。一方、所定枚数複写の間にク
リーニング工程において回収されたトナー量を測定し、
トナー回収量を得た。これらの値から、次式によりトナ
ーの転写効率を10万枚数複写後に算出した。評価結果
を表1に示す。 (e)トナー飛散 10万枚複写終了時の複写機内のトナー飛散状態を目視
観察し、以下の基準で評価した。評価結果を表2に示
す。 ○:トナー飛散なし ×:トナー飛散あり
【0072】(f)スペント量 所定枚数毎にサンプリングした現像剤を400メッシュ
のフルイ上にのせ、下からブロアーにより吸引しトナー
とキャリアーを分離する。フルイ上に残ったキャリアー
5gをビーカーに入れ、更にこの中にトルエンを加え、
スペントしてキャリア表面に付着したトナーを溶解す
る。その後ビーカーの下から磁石でキャリアーを引きつ
けた状態でトルエン溶液をすてる。これをトルエンが無
色になるまで数回繰り返した後、オーブンでトルエンを
乾燥させて重量を測定する。ビーカーに入れた重量と乾
燥後の重量の差がスペント量である。スペント量はキャ
リアー1gあたりに付着したスペントトナーのmgで表
した。評価結果を表1に示す。 (g)トナー帯電量 現像剤200mgを「ブローオフ粉体帯電量測定装置」
(東芝ケミカル社製)を用いて常法により測定し、トナ
ー1g当たりの帯電量で表した。評価結果を表1に示
す。
のフルイ上にのせ、下からブロアーにより吸引しトナー
とキャリアーを分離する。フルイ上に残ったキャリアー
5gをビーカーに入れ、更にこの中にトルエンを加え、
スペントしてキャリア表面に付着したトナーを溶解す
る。その後ビーカーの下から磁石でキャリアーを引きつ
けた状態でトルエン溶液をすてる。これをトルエンが無
色になるまで数回繰り返した後、オーブンでトルエンを
乾燥させて重量を測定する。ビーカーに入れた重量と乾
燥後の重量の差がスペント量である。スペント量はキャ
リアー1gあたりに付着したスペントトナーのmgで表
した。評価結果を表1に示す。 (g)トナー帯電量 現像剤200mgを「ブローオフ粉体帯電量測定装置」
(東芝ケミカル社製)を用いて常法により測定し、トナ
ー1g当たりの帯電量で表した。評価結果を表1に示
す。
【0073】
【表1】
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、二成分系磁性現像剤用
トナーにおいて、定着用樹脂媒質として、アニオン性極
性基を有する共重合樹脂乃至樹脂組成物を使用し、且つ
トナーをメタノールで抽出した抽出液の波長400乃至
700nm及び280乃至350nmでの吸収ピークの
吸光度が実質上ゼロとなるようにしたことにより、必要
最低限の摩擦帯電の電荷制御性が得られると共に、帯電
制御剤のキャリアー表面への移行とこのスペントによる
帯電不良が解消され、トナーの帯電性能を長期にわたっ
て安定化することができ、トナー及びキャリアーの寿命
を延長化することができる。
トナーにおいて、定着用樹脂媒質として、アニオン性極
性基を有する共重合樹脂乃至樹脂組成物を使用し、且つ
トナーをメタノールで抽出した抽出液の波長400乃至
700nm及び280乃至350nmでの吸収ピークの
吸光度が実質上ゼロとなるようにしたことにより、必要
最低限の摩擦帯電の電荷制御性が得られると共に、帯電
制御剤のキャリアー表面への移行とこのスペントによる
帯電不良が解消され、トナーの帯電性能を長期にわたっ
て安定化することができ、トナー及びキャリアーの寿命
を延長化することができる。
【0075】また、トナーの表面及び内部に樹脂媒質1
00重量部当たり8重量部以内で磁性粉を含有させると
共に、内添量と外添量とを一定の範囲に選ぶことによ
り、トナー飛散やカブリを有効に防止し、スペントトナ
ーの発生をより完全に防止し、現像感度の増大、転写効
率の向上、及び高耐久性の達成を計ることができる。
00重量部当たり8重量部以内で磁性粉を含有させると
共に、内添量と外添量とを一定の範囲に選ぶことによ
り、トナー飛散やカブリを有効に防止し、スペントトナ
ーの発生をより完全に防止し、現像感度の増大、転写効
率の向上、及び高耐久性の達成を計ることができる。
【図1】帯電制御剤としてクロム錯塩染料(2:1)を
含有するトナーをメタノールで抽出した抽出液の波長4
00乃至700nmでの吸光度曲線である。
含有するトナーをメタノールで抽出した抽出液の波長4
00乃至700nmでの吸光度曲線である。
【図2】帯電制御剤としてサリチル酸金属錯体を用いた
トナーのメタノール抽出液の波長280乃至350nm
での吸光度曲線である。
トナーのメタノール抽出液の波長280乃至350nm
での吸光度曲線である。
【図3】図1の測定に使用したトナーを二成分系磁性現
像剤として使用し、スペントによる帯電不良が発生した
キャリアーについて、同様にメタノールで抽出し、この
抽出液の波長400乃至700nmの吸光度曲線を測定
したグラフである。
像剤として使用し、スペントによる帯電不良が発生した
キャリアーについて、同様にメタノールで抽出し、この
抽出液の波長400乃至700nmの吸光度曲線を測定
したグラフである。
【図4】帯電制御剤を含有するトナーと磁性キャリアー
との混合物並びに帯電制御剤を含有しないトナーと磁性
キャリアーとの混合物を混合した場合に、混合時間とス
ペント量との関係をプロットしたグラフである。
との混合物並びに帯電制御剤を含有しないトナーと磁性
キャリアーとの混合物を混合した場合に、混合時間とス
ペント量との関係をプロットしたグラフである。
【図5】帯電制御剤を含有するトナーと磁性キャリアー
との混合物並びに帯電制御剤を含有しないトナーと磁性
キャリアーとの混合物を混合した場合に、混合時間と帯
電量との関係を夫々プロットしたグラフである。
との混合物並びに帯電制御剤を含有しないトナーと磁性
キャリアーとの混合物を混合した場合に、混合時間と帯
電量との関係を夫々プロットしたグラフである。
【図6】スペントが付着したキャリアーのスペント量と
スペントトナー中の帯電制御剤との関係を測定したグラ
フである。
スペントトナー中の帯電制御剤との関係を測定したグラ
フである。
【図7】トナー中の各成分単独と磁性キャリアーとを混
合した場合における混合時間とスペント量との関係を示
すグラフである。
合した場合における混合時間とスペント量との関係を示
すグラフである。
【図8】従来の二成分系磁性現像剤におけるスペント発
生による帯電不良の発生を説明する説明図である。
生による帯電不良の発生を説明する説明図である。
【図9】本発明のトナーをメタノールで抽出した抽出液
の吸光度曲線図である。
の吸光度曲線図である。
フロントページの続き (72)発明者 藤井 和彦 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 永尾 一也 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 二成分系磁性現像剤用トナーにおいて、
定着樹脂媒質がアニオン性極性基を有する共重合樹脂乃
至樹脂組成物であり、前記トナーは、トナーの表面及び
内部に樹脂媒質100重量部当たり8重量部以内で磁性
粉を含有し、磁性粉の内、トナー表面にまぶし処理され
たものが0.3乃至1.5重量部で且つトナー内部に添
加されたものが少なくとも0.3重量部であり、且つ該
トナーをメタノールで抽出した抽出液の波長400乃至
700nm及び280乃至350nmでの吸収ピークの
吸光度が実質上ゼロであることを特徴とする二成分系磁
性現像剤用トナー。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27330293A JP3420304B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 二成分系磁性現像剤用トナー |
TW83107563A TW317613B (ja) | 1993-08-19 | 1994-08-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27330293A JP3420304B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 二成分系磁性現像剤用トナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07128900A true JPH07128900A (ja) | 1995-05-19 |
JP3420304B2 JP3420304B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=17525974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27330293A Expired - Fee Related JP3420304B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-11-01 | 二成分系磁性現像剤用トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3420304B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-01 JP JP27330293A patent/JP3420304B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3420304B2 (ja) | 2003-06-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030311 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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