JPH07127600A - 遠心式圧縮機 - Google Patents

遠心式圧縮機

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JPH07127600A
JPH07127600A JP5277253A JP27725393A JPH07127600A JP H07127600 A JPH07127600 A JP H07127600A JP 5277253 A JP5277253 A JP 5277253A JP 27725393 A JP27725393 A JP 27725393A JP H07127600 A JPH07127600 A JP H07127600A
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impeller
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diffuser
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    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/58Cooling; Heating; Diminishing heat transfer
    • F04D29/582Cooling; Heating; Diminishing heat transfer specially adapted for elastic fluid pumps
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機系内へ液の注入を行うに際し、液注入
の全周一様性を確保しつつ、かつ、液が早期に容易に気
化しやすい構造を実現する遠心式圧縮機を提供する。 【構成】 複数の圧縮段を構成する、回転軸10ととも
に回転する羽根車1と、この羽根車1の後流部となるデ
ィフューザ部6と、このディフューザ部6からのガス流
を次段羽根車4へ流入させるリターンベーン7とを有す
る多段遠心式圧縮機において、蒸発可能な液体をガス流
路に噴出する液注入ノズル2を、羽根車1の芯板1a側
のケーシング壁面13aに設け、液注入ノズル2へ液体
を導く液注入経路を、次段羽根車ディフューザ壁5近傍
を通過するように配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心式圧縮機に係り、
水のような蒸発可能な液体をガス流内に直接噴射して圧
縮機の機能を高めるのに好適な液注入ノズルを有する遠
心式圧縮機に関するものであり、エチレンプラント用分
解ガス圧縮機、ブタジエンプラント用プロセスガス圧縮
機、各種冷凍サイクル用圧縮機、空気圧縮機等に利用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】遠心式ガス圧縮機においては、蒸発可能
な液体を圧縮機のガス流中に噴射して該液体を蒸発させ
ながら圧縮を行う湿式圧縮が有利であることが知られて
いる。例えば、米国特許2786626号、特公平4−
34000号公報には、次の目的をもって、液注入ノズ
ルを設けたものが開示されている。 取扱いガス中に含まれるミスト、ダスト等の汚れがガ
ス流路に付着または堆積するのを防止するために、洗浄
を目的として液を注入する。 取扱いガス中の組成の1部がスラッジを形成し、回転
体または静止体に付着または堆積するのを防止するため
に洗浄液を注入する。
【0003】取扱いガス中の組成の1部が温度上昇に
つれ、スラッジを形成しやすくなる場合、液の注入によ
りその液の気化を利用してガスの温度上昇を抑えるよう
に液注入を行う。 ガスの温度を下げることにより圧縮に要する動力を低
減させるように液を注入する。 冷凍サイクル中において、冷媒を液状態にて圧縮ライ
ンに戻し再昇圧するとき、液からガスへの気化を圧縮系
内にて行うように、液を注入させる。
【0004】液注入ノズルの例を図2、図3を参照して
説明する。図2は、米国特許2786626号に開示さ
れた従来の遠心式圧縮機の要部断面図、図3は、特公平
4−34000号公報に開示された従来の遠心式圧縮機
の要部断面図である。図2において、1は、1段目の羽
根車、4は次段羽根車、6は、羽根車1の後流部となる
ディフューザ、7は、ディフューザ6からのガス流を次
段羽根車4へ流入させるリターン流路のリターンベー
ン、8はディフューザベーン、10は回転軸、Cは、回
転軸1の軸心である。
【0005】図2に示す遠心式圧縮機では、液注入ノズ
ル2Aは、ディフューザ6からリターンベーン7へ移行
する部分に1個のみ設けられている。この装置では、液
注入ノズル2Aから噴射注入された液が、十分に全周一
様性をつくりだすことが困難であること、次段羽根車4
への流れ込みが直ぐにあることから、液が十分に気化し
きれず、したがって、ガス流を十分に冷やしきれないと
いう不具合があった。要するに、液注入ノズル2Aから
注入されてから次段羽根車4へ至るまでの通路経路が短
く、昇温、気化又は霧状態には容易にならず、その注入
目的を十分に発揮できないものであった。
【0006】上記欠点を補う技術として、図3に示す遠
心式圧縮機が知られている。図3において、図2と同一
符号のものは図3の例と同等部分を示す。図3に示す遠
心式圧縮機では、液注入ノズル2Bは、羽根車1の出口
部であるディフューザ部6に設け、かつ全周に分布して
配置してあることから図2の遠心式圧縮機の欠点を補う
ものである。しかし、図3に示すものは、ディフューザ
ベーンが無いことを前提とした発明であり、ディフュー
ザベーンがある場合には好ましくないものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】流体効率の向上を図る
ためには、ディフューザベーンが有効であることはよく
知られている。そこで、ディフューザベーンを設けた状
態で、効果的に液注入を行うことが本発明の課題となる
ものである。本発明が解決しようとする課題を具体的に
列記する。 (1)注入液を全周に対し一様にするためには、羽根車
から吐出されるガスがディフューザベーンに入る前に液
を注入することが効果的である。 (2)次段羽根車は圧縮により温度上昇しており、羽根
車の近傍では最も高温部分である、この高温部近傍を注
入された液が通過することにより、液注入口から入った
液は液注入ノズルに至る間に加温され、温度上昇する。
この間の温度上昇により、注入された液はガス通路部に
て気化されやすくなる。
【0008】(3)全周に対し液注入の一様性をきたす
には、液注入ノズルが、周方向にて均一分布で複数個配
置されていることが望ましい。 (4)注入液の多方向への一様分布、早期気化、液状に
て衝突することによるドレーンアタック、エロージョ
ン、コロージョンを防止する必要がある。 (5)回転体である羽根車に直接液が衝突せず、霧状に
て接触するようにして、振動、エロージョン、コロージ
ョンを防止する必要がある。
【0009】上記各技術課題を総合して、本発明の目的
は、従来技術の問題点を解決し、内部洗浄、温度降下、
注封入によるガス補充等を行うために、圧縮機系内へ液
の注入を行うに際し、液注入の全周一様性を確保しつ
つ、かつ、液が早期に容易に気化しやすい構造を実現す
る遠心式圧縮機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し、特に
注入液を全周に対し一様に供給するために、本発明の遠
心式圧縮機に係る第一の発明の構成は、ケーシング内に
支持された回転軸と、この回転軸の軸心方向に配設され
た複数の圧縮段を構成する、回転軸とともに回転する羽
根車と、この羽根車の後流部となるディフューザと、こ
のディフューザからのガス流を次段羽根車へ流入させる
リターン流路とを有し、蒸発可能な液体をガス流路に噴
出するようにした遠心式圧縮機において、上記蒸発可能
な液体をガス流路に噴出する液注入ノズルを、少なくと
も1段の羽根車の芯板側のケーシング壁面に設けたもの
である。
【0011】また、上記目的を達成し、特に注入された
液をガス通路部にて気化されやすくするために、本発明
の遠心式圧縮機に係る第二の発明の構成は、上記第一の
発明の構成に加えて、液注入ノズルへ液体を導く液注入
経路を、次段羽根車の出口部近傍を通過するように配置
したものである。
【0012】さらに、上記目的を達成し、特に注入液を
全周に対し一様に供給するために、本発明の遠心式圧縮
機に係る第三の発明の構成は、液注入ノズルは、羽根車
の芯板側のケーシング壁面に、周方向にて複数個配置し
たものである。
【0013】さらに、上記目的を達成し、特に注入液が
液状にて羽根車に衝突することによるドレーンアタッ
ク、エロージョン、コロージョンを防止するために、本
発明の遠心式圧縮機に係る第四の発明の構成は、液注入
ノズルの噴射部先端は、噴出する液体が噴霧状となるよ
うにノズル形状を設定したものである。
【0014】さらに、上記目的を達成し、特に羽根車に
直接液が衝突せず、霧状にて接触するようにして、振
動、エロージョン、コロージョンを防止させるために、
本発明の遠心式圧縮機に係る第五の発明の構成は、液注
入ノズルの出口方向は、噴出する液滴が羽根車の芯板に
直接衝突しない向きとしたものである。
【0015】
【作用】上記技術的手段による働きを図4を参照して説
明する。図4は、一般的な多段遠心式圧縮機におけるガ
スの流れを示す要部断面図である。図4の各部の符号
は、先の図2および後述する図1と同一部分は同一符号
で示している。ガスが羽根車1を出て、次段羽根車4に
至る間に、蒸発可能な液体を系内へ流入しようとすると
き、液ができるだけ全周一様性をもち、かつ、できるだ
け長い通路を通り、長期間にわたり主流を流れるガスに
混在し、かつ多くの通路面に接するようにするには、液
注入ノズルの位置は羽根車の芯板側のケーシング壁面が
最適である。
【0016】図4に示す如く、主流のガス流れは、白抜
きの矢印に示す(イ)−(ロ)−(ハ)−(ニ)である
が、ステージラビリンス9と回転体10との間の隙間を
通って流れる内部リサイクル流れとして、実線矢印に示
す(ホ)−(ヘ)−(ト)がある。この(ホ)−(ヘ)
−(ト)の流れにのせて液注入を行うように、本発明で
は、羽根車の芯板側のケーシング壁面に図1に示す液注
入ノズル2を設けている。液はディフューザベーン8に
流入する以前に、羽根車1を流出した主流の流れ(ロ)
と混合することになる。
【0017】系内への液の注入の目的は、先に従来の技
術の欄に〜として記入したが、いずれの場合も液注
入された後は液玉状であるよりも、霧状、または早期に
気化してガス状である方が、液注入目的の達成に効果的
である。液注入に際し、吹出しする部分での圧力よりも
高い圧力となるよう液供給側にて昇圧することは当然な
がら、この注入源側にて加温を行うことは設備的に大変
であり、従来は加温,予温は行なわないことが多い。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図4を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係る多
段遠心式圧縮機の要部断面図である。図1では、1段の
羽根車と次段の羽根車を示しているが、本発明では段数
は限定されるものではなく、一軸多段であればよい。図
1において、1は、1段目の羽根車、1aは、羽根車1
の芯板、1bは、羽根車1の側板である。
【0019】2は、羽根車の芯板1a側のケーシング壁
面13aに設けた液注入ノズル、3は液注入口、4は次
段羽根車、5は次段羽根車ディフューザ壁、6は、羽根
車1の後流部となるディフューザ、7は、ディフューザ
6からのガス流を次段羽根車4へ流入させるリターン流
路のリターンベーン、8はディフューザベーン、9はス
テージラビリンス、10は回転軸、Cは、回転軸10の
軸心、11は、ディフューザ6からのガス流を次段羽根
車4へ流入させるリターン流路のリターンコーナ、12
はインペラアイラビリンスである。
【0020】本実施例の一軸多段遠心式圧縮機は、ケー
シング13内に支持された回転軸10の軸心Cの方向に
複数の圧縮段を構成するもので、回転軸10とともに回
転する羽根車1と、この羽根車1の後流部となるディフ
ューザ6と、このディフューザ6からのガス流を次段羽
根車4へ流入させるリターンコーナ11,リターンベー
ン7を有し、水などの蒸発可能な液体をガス流路に噴出
する液注入ノズル2を、羽根車1の芯板1a側のケーシ
ング壁面13aに設け、この液注入ノズル2へ液体を導
く液注入経路を、液注入口3から次段羽根車4の出口部
近傍である次段羽根車ディフューザ壁5近傍を通過する
ように設けている。
【0021】液注入ノズル2は、前記ケーシング壁面1
3aに、周方向にて複数個配置している。なお、図1で
は、液注入ノズル2と液注入口3とが一経路のものを示
しているが、複数個の液注入ノズル2に対して液注入口
3は同一個数であっても良いし、液注入口3を集合させ
液注入ノズル2よりも少ない数としても良い。
【0022】羽根車1で昇圧され吐出されたガスの流れ
はディフューザ部6に流入し、このディフューザ部6に
はディフューザベーン8が設けられている。次に、流れ
はリターンコーナ11を通り、リターンベーン7に流入
する。このリターンベーン7にて次段羽根車4に流入す
るに最適な流れに整流されている。また、この静止部で
の流れ変化は、速度エネルギーを圧力エネルギーに変え
るものである。
【0023】図4は上記ガスの流れを矢印で示したもの
である。ガスの流れの主流は、白抜き矢印の如く(イ)
→(ロ)→(ハ)→(ニ)と流れる。また、ディフュー
ザ部6、リターンベーン7にて圧力上昇することにより
ステージラビリンス9を通る内部流れは、実線矢印のよ
うに(ホ)→(ヘ)→(ト)が生じる。一方、インペラ
アイラビリンス12を通る内部流れ(チ)→(リ)が生
じる。
【0024】この遠心式圧縮機において、下記のような
目的をもつ液注入が行われる。 取扱いガス中に含まれるミスト、ダスト等の汚れが付
着または堆積するのを防止するために洗浄を目的に液を
注入する。 取扱いガス中の組成の1部がスラッジを形成し回転体
または静止体に付着または堆積するの防止するために洗
浄液を注入する。 取扱いガス中の組成の1部が温度上昇につれスラッジ
を形成しやすくなる場合、液の注入によりその液の気化
を利用してガスの温度上昇を抑える目的で注入する。
【0025】ガスの温度を下げることにより、圧縮に
要する動力を低減させるべく液を注入する。 冷凍サイクル中において、冷媒を液状態にて圧縮ライ
ンに戻し再昇圧するとき、液からガスへの気化を圧縮機
系内にて効率良く行うべく液を注入させる。いずれの場
合においても、系内へ注入される液は流れ全体に分散し
て注入され、かつ、可能な限り細かいいわゆる霧状にな
り、かつ気化しやすいように予温されている方が、その
目的を達成するのに効果的である。
【0026】羽根車1を流出したガスは、ディスーザベ
ーン8、リターンベーン7にて流れが規制されているこ
とから、全周一様性をもった液注入を行うには、もし、
このベーン部分で行うとするとベーンに規制された区間
毎に液注ノズルを設け、かつ各ノズル同量の注入を行う
ことが必要となり、これを実現させるには制御を含め、
多大な設備が必要となる。
【0027】従来例を図2,3に示したが、いずれもベ
ーンの無い区間に注入しているので、特殊な制御注入設
備を必要としていない。しかし、先に従来技術として説
明したように、図2の場合には注入されてから次段羽根
車4へ至るまでの通路経路が短く、昇温、気化または霧
状態には容易にならず、液注入の目的を十分に発揮でき
ない。これを改善したのが図3であるが、ディフューザ
ベーンが無いことを前提としたアイデアであり、ディフ
ューザベーンがある場合には好ましくない。
【0028】本実施例においては、羽根車1の芯板1a
側の壁ケーシング壁面13aから液注入することによ
り、注入液は羽根車1側面にて全周に飛散され、霧状と
なり、かつ、全周一様性をもってディフューザ部6、リ
ターン部へと流れる。これは図4に示す如く内部流れ
(ホ)−(ヘ)−(ト)に乗る流れがあるので、効果的
である。
【0029】側板1b側のケーシング壁面も羽根車に対
しては、同様な位置にあるが、この側板1b側壁面の流
れは(チ)−(リ)と流れており、この流れに液を注入
するとインペラアイラビリンス12に液が注入されるこ
とになり、狭い隙間内での液を含んでの流れはエロージ
ョン、コロージョンのみならず、振動発生原因ともなり
うる。したがって、液注入場所としては側板1b側は不
適当である。
【0030】圧縮機内部においては、圧縮されることか
ら、次段羽根車の出口が前段羽根車の出口温度よりも必
ず高い。したがって、次段羽根車ディフューザ壁面5に
近接させて通る経路によって注入された液は、この間で
予温されることとなり、気化に必要なエネルギーを与え
られることから、より液注入の効果を発揮してくれる。
【0031】特に、本実施例では、液注入ノズル2は、
羽根車1の芯板1a側のケーシング壁面13aに、周方
向にて複数個配置しているので、液注入の全周一様性
に、より効果的である。また、液注入ノズル2の噴射部
先端は、噴出する液体が噴霧状となるようにノズル形状
を設定しているので、液が液状にて羽根車1に衝突する
ことによるドレーンアタック、エロージョン、コロージ
ョンを防止することができる。
【0032】さらに、液注入ノズル2の出口方向は、噴
出する液滴が羽根車1の芯板1aに直接衝突しない向き
としているので、羽根車に直接液が衝突せず、霧状にし
て接触させることができ、より効果的に振動、エロージ
ョン、コロージョンを防止することができる。
【0033】なお、上記実施例では、液注入ノズルを、
1段の羽根車の芯板側のケーシング壁面に、周方向にて
複数個設けた例を説明したが、本発明はこれに限定され
るものではない。たとえば、1段の羽根車の芯板側のケ
ーシング壁面に1個設けても相応の効果をもたらすこと
ができる。また、液注入ノズルを、複数段の羽根車の芯
板側のケーシング壁面に設けても差し支えない。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、内部洗浄、温度降下、注封入によるガス補充等を
行うために、圧縮機系内へ液の注入を行うに際し、液注
入の全周一様性を確保しつつ、かつ、液が早期に容易に
気化しやすい構造を実現する遠心式圧縮機を提供するこ
とができる。注入する場所をクレーム1〜6の形とする
こくとにより、全周一様性を有しかつ、気化しやすく、
安易な、安価な吸込、注入装置となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る多段遠心式圧縮機の要
部断面図である。
【図2】従来の遠心式圧縮機の要部断面図である。
【図3】従来の他の遠心式圧縮機の要部断面図である。
【図4】一般的な多段遠心式圧縮機におけるガスの流れ
を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1…羽根車、1a…芯板、2…液注入ノズル、3…液注
入口、4…次段羽根車、5…次段羽根車ディフューザ
壁、6…ディフューザ部、7…リターンベーン、8ディ
フューザベーン、10…軸、13…ケーシング、13a
…ケーシング壁面。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に支持された回転軸と、こ
    の回転軸の軸心方向に配設された複数の圧縮段を構成す
    る、回転軸とともに回転する羽根車と、この羽根車の後
    流部となるディフューザと、このディフューザからのガ
    ス流を次段羽根車へ流入させるリターン流路とを有し、
    蒸発可能な液体をガス流路に噴出するようにした遠心式
    圧縮機において、 上記蒸発可能な液体をガス流路に噴出する液注入ノズル
    を、少なくとも1段の羽根車の芯板側のケーシング壁面
    に設けたことを特徴とする遠心式圧縮機。
  2. 【請求項2】 液注入ノズルへ液体を導く液注入経路
    を、次段羽根車の出口部近傍を通過するように配置した
    ことを特徴とする請求項1記載の遠心式圧縮機。
  3. 【請求項3】 液注入ノズルは、羽根車の芯板側のケー
    シング壁面に、周方向にて複数個配置したことを特徴と
    する請求項1または2記載のいずれかの遠心式圧縮機。
  4. 【請求項4】 液注入ノズルの噴射部先端は、噴出する
    液体が噴霧状となるようにノズル形状を設定したもので
    あることを特徴とする請求項1ないし3記載のいずれか
    の遠心式圧縮機。
  5. 【請求項5】 液注入ノズルの出口方向は、噴出する液
    滴が羽根車の芯板に直接衝突しない向きとしたことを特
    徴とする請求項4記載の遠心式圧縮機。
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