JPH07126896A - 表面処理方法およびそれに使用する表面処理装置 - Google Patents
表面処理方法およびそれに使用する表面処理装置Info
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- JPH07126896A JPH07126896A JP29753893A JP29753893A JPH07126896A JP H07126896 A JPH07126896 A JP H07126896A JP 29753893 A JP29753893 A JP 29753893A JP 29753893 A JP29753893 A JP 29753893A JP H07126896 A JPH07126896 A JP H07126896A
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Abstract
時に、被処理物自体にも被処理物用保持具を介して振動
モータによる振動を与えることによって、被処理物のど
の個所とも均一に処理浴が接触できるようにする点にあ
る。 【構成】 処理液を振動撹拌すると同時に被処理物自体
にも被処理物保持具を介して振動モータによる振動を与
えることを特徴とする表面処理方法。
Description
する表面処理装置に関する。
階、めっきの後処理段階より構成されるが、現実には、
たとえば銅めっき(このときは前段のみ)およびニッケ
ルめっき(全工程が必要)を例にとると、有機溶剤脱脂
−煮沸脱脂−水洗−電解脱脂−一次水洗−二次水洗−銅
ストライク−銅めっき−回収−一次水洗−二次水洗−酸
中和−一次水洗−二次水洗−ニッケルめっき−回収−一
次水洗−二次水洗−中和−水洗−湯洗−乾燥という多数
の工程を必要としている。このように多数の工程が必要
となる最大の原因は各処理液と被めっき物との均一な接
触が充分に行われていない点にある。しかも、脱脂処理
に用いる有機溶剤の代表であるトリクロロエチレンは公
害発生源としてマークされている存在であり、これを使
用しない方法の出現が強く望まれている。また、小物の
めっきには、バレルめっき法が使用されている。このめ
っき法はバレルにその容積の1/2〜1/3の小物を入
れ、バレルを回転させながら脱脂、水洗、めっき、水洗
などを行うことにより、小物のめっきを効率よく行う方
法として実用化されている。しかしながら、バレルを回
転させているにもかかわらず、その中の小物はなかなか
均一にめっき液等と接触することが困難であり、とくに
袋穴のあるものとか、複雑な形状のものなどにはこの傾
向が著しい。その対策としてめっき液の充分な撹拌が必
要とされているが、ここにもいろいろの問題点が存在し
ている。撹拌手段としては、ポンプによる循環撹拌があ
り、これはめっき液を酸化させることがない点では好ま
しい手段ではあるが、撹拌効率が悪いので、実用性に乏
しい。エアレーションも有効な撹拌手段ではあるが、め
っき液を酸化させるので、青化浴においては炭酸塩を生
成するなどの問題点があり、めっき装置にエアレーショ
ン手段を組みこむことができない。
1185号において、めっきの前処理段階、めっき段階
およびめっきの後処理段階のすべての処理段階における
少なくとも一工程において振動撹拌を使用することを提
案している。これにより、従来のめっき処理工程に較べ
てその工程数を大幅に少なくすることができると共に、
生産性を著しく向上することができる。
の処理をするときは、従来バレルを使用することがあっ
たが、バレルを使用するとバレルの回転に伴ってバレル
内で被めっき体が持ち上げられ、ついで落下するが、そ
の結果、被めっき体同志が衝突することによって傷つく
ことがある。また、小物をかごなどの容器に入れて脱
脂、洗浄、めっきなどの処理を行う場合、重量の大きい
ものが多数かごなどに収納されていると、振動撹拌によ
ってすら、重なり合っている小物同志の接触点に処理液
を充分侵入させることができず、その結果、脱脂、水
洗、めっき等の処理が均一にならないという問題点があ
る。
が大々的に使用されているが、フロンとともにトリクロ
ロエタンの使用が禁止される方向にあるが、今のところ
これらに匹敵する優秀な脱脂剤は見出されておらず、ト
リクロロエタンやフロンを使用しないで効率よく充分な
洗浄ができる方法の提供が急務である。
に、被処理物自体にも被処理物用保持具を介して振動モ
ータによる振動を与えることによって、被処理物のどの
個所とも均一に処理浴が接触できるようにする点にあ
る。
に、被処理物自体にも被処理物用保持具を介して振動モ
ータによる振動を与えることを特徴とする表面処理方法
に関する。
り駆動する振動撹拌手段および振動モータにより振動す
る被処理物用保持具よりなることを特徴とする表面処理
装置に関する。
するための振動モータと被処理物用保持具を振動させる
振動モータは、それぞれ別個の振動モータとすることが
できるが、同一のものでも充分目的を達成することがで
き、これにより省スペース、低コストとすることができ
る。
Hzで作動させる。振動板を経て液に伝えられる振動
は、いまだ理論的には充分解明されていないが、振動板
の固有振動数に関係があるのか、不思議なことにインバ
ータを用いて波長を変えて行くと(1)液が上下にさざ
波をたてる状態、(2)液の流動が最大になり、液がラ
ンダムに動く乱流状態、(3)液の流動も、振動板の振
動も全くみられない状態、といったように、あたかもサ
イン、コサインカーブのように変化する。したがって、
装置は、(2)の状態が出現するように周波数をセット
することが好ましい。必要に応じてインバータを用いて
その都度、周波数をセットすることが好ましい。
させて処理液を撹拌するだけではなく、処理液を振動撹
拌すると同時に、被処理物それ自体をも振動モータの振
動により振動させることが重要である。
らの振動を被処理物用保持具に伝達することにより達成
することができる。被処理物用保持具としては、被処理
物を多数収納するかごや多孔性容器であることもできる
し、吊り具であることもできる。本発明は、とくに多数
の小物をかごなどの被処理物用保持具に収納したケース
において極めて有効である。被処理物用保持具は、振動
モータに連結した振動枠などに直接連結することもでき
るが、振動枠などに連結した支持台座上に被処理物用保
持具を載置するだけで、被処理物と被処理物用保持具の
重量により振動枠などの振動を支持台座から被処理物用
保持具、被処理物へと伝達することができる。また、こ
のやり方が被処理物用保持具の装置への脱着が簡単であ
り、作業上有利である。
ような被処理物用保持具に伝えられると、かごや多孔性
容器の中の被処理物は、振動羽根の振動と同一方向に振
動するだけでなく、少しづつではあるが微妙に一定方向
に回転運動をおこす。そのため、かごや多孔性容器内の
多数の被処理物同志の接触個所が変化するので、被処理
物への脱脂、水洗、めっきなどが均一かつ迅速に進行す
る。この点から、かご等の形状は、多角形のものより丸
形の方が好ましい場合がある。
ための振動モータ(三相交流)の極を切り換えると、回
転運動の方向が逆方向になるので、前述の効果を一層高
めることができる。たとえば、タイマーにより1分毎、
3分毎あるいは5分毎といったように一定時間毎に極を
切り換えることができる。前記回転運動は、ゆっくりで
はあるが肉眼でわかる程度のものである。
すればよく、例えば安川電機(株)製 KEE−2−2
B、KEE−3.5−2B、KEE−6−2B、KEE
−10−2B、KEE−16−2、KEE−23−2な
どを使用することができる。振動モータの出力は、処理
浴の液量、かごや多孔性容器内の被処理物全部の重量に
対応して決定する。通常の100〜500リットルのス
ケールでは、振動撹拌用のみのときは0.15〜0.4
KWのもので充分であるが、1つの振動モータで振動撹
拌用と被処理物用保持具用の振動を兼用する場合には、
それぞれ相応するだけの能力アップが必要になることは
当然であり、通常0.3〜2.0KWのものを使用す
る。処理液として引火性のものを使用するときは、防曝
型の振動モータを使用し、加熱手段も蒸気加熱、テフロ
ン加工ヒータなどを選択する。
動を与えるものであることもできるが、処理浴を上下方
向に振動を与えるものであることもできる。本発明で
は、図11および図12に示すような処理装置におい
て、横振動撹拌手段を設ける場合には例えば図1〜5に
示すように横振動撹拌手段を通常かご53の下部に設け
る。上下方向振動撹拌手段を設ける場合には例えば図6
〜9に示すような上下方向振動撹拌手段をかご53と槽
51の壁の間に設けたり、あるいは図10に示すような
上下方向振動撹拌手段をかご53の下部に設ける場合も
ある。また、処理槽たとえばめっき槽におけるように電
極を使用するときの電極の位置は、槽の左右壁に沿って
設けるのが普通であり、横振動撹拌手段に対しては上方
に設けられ、上下方向振動手段のときは、上下振動撹拌
手段の内側に設けてもよいし、外側に設けてもよい。
くは20〜40Hzでの振動を発生させる、振動モータ
による振動を液中の振動板に伝え、液体にこの振動を伝
えることにもとづく本発明者が開発した新しい撹拌手段
であり、その基本的考え方は特開平3−275130号
公報に開示したとおりであり、また、その変形撹拌手段
は特願平4−286544号として平成4年9月14日
に出願している。この振動撹拌は、振動板による振動が
系全体に伝えられると、系全体に流動撹拌が発生してス
クリューによる撹拌に較べて系全体がすみやかに均一化
されることは驚くべきことであり、この現象は、液体系
のみならず、粉体、粒体系においても同様であり、おが
屑中に着色おが屑を加えた実験でも立証できているとこ
ろである。なお、振動板の振幅は2〜30mm、好まし
くは10〜15mmである。
いることのできる横方向の振動撹拌手段について図面を
参照して説明する。図1は、本発明の振動撹拌手段の上
面図を示し、図2はその断面図を示す。1は、横方向に
振動を発生する振動モータまたは電磁モータ(以下、単
に振動モータと称する)であり、2はその振動を伝達す
るためのコの字状振動伝達子であり、槽または任意の支
持物に直接またはスライドベアリング13などを介して
取付けられている。3は、振動モータ1で発生した振動
が減衰しないようにするための支持体であり、4は、振
動羽根6をつけた振動子5を吊り下げ、かつコの字状振
動伝達子の振動を振動子5に伝達する役目をする垂直振
動伝達子である。振動羽根6は振動モータまたは電磁モ
ータ1の振動により振動撹拌作用を槽内の液体や粉体な
どに与える働きをする。支持体3の両側には例えばスプ
リングのような弾性体8,8が設けられており、コの字
状振動伝達子2の振動が減衰しないようにするとともに
振動モータ1の側の重量とほぼ同じ重量にしてバランス
のくずれにより発生する音を最小限に抑えこむ振動安定
手段を設けることができる。振動安定手段は槽12の反
対側にも取り付けることができる。コの字形の振動伝達
子を介して該槽の一方の側に設置されている振動モータ
とその対向する側に設けられた弾性体とその保持機構と
の両者間では重量的にほぼバランスが取れるよう調整さ
れていることが好ましい。前記振動子は、棒状態であっ
てもよいし、枠体であってもよい。要は、槽の底部にあ
って伝達子により伝達されてきた横方向の振動を振動羽
根に伝える働きをすればよい。
よい。振動羽根は振動子上に垂直にあるいは斜めに取り
付ける〔図5の(a)〜(d)参照〕。振動羽根の取付
け方は振動子に溶接することもできるし、着脱自在とす
ることもできる。とくに羽根を振動子に押込式にとりつ
ける方式を採用すれば、必要とする撹拌条件に応じて振
動羽根の大きさを変更したり、振動羽根の数を変更する
ことができるので、好ましい。また、羽根の取付角度を
変更できるようにすることもできる。槽の大きさが幅8
00mm、長さ1000mm、深さ1100mmの場合
には、例えば、50mm間隔で幅80mm、長さ500
mm、厚さ0.15mmの振動羽根を取り付けることに
より充分撹拌効果を挙げることができる。振動羽根と電
極の位置関係について述べると、通常電極は槽の左右に
あり、振動羽根の位置からみれば上方に設けられている
が、場合によっては振動羽根の下、すなわち槽の底部に
設けることもできる。
を介して受け取めている支持体の存在は、振動モータに
より発生した横方向の振動が減衰しないようにするた
め、地盤と同じようにしっかりした構造体のものとする
ことが好ましい。例えば、地盤に基礎を打ち、それに垂
直に立ち上ったH型鋼材、あるいは鉄筋、鉄骨入りコン
クリート壁などを用いることができる。槽の壁が充分に
しっかりしているときは槽の壁をもって支持体とするこ
ともできる。
め、前記支持体からその振動をはねかえす役割を果すも
のである。例えば、図3に示すように、丸棒7のまわり
にバネ鋼により作った直径3〜10mmのスプリング8
をはめこんだものを前記弾性体として使用することがで
きる。前記弾性体は前記支持体の振動モータ側とその反
対側とに対照的に設置することが好ましい。図3のもの
は、そのような構造になっており、バネは止め板9で固
定されている。
で用いる上下方向振動手段について、図面を参照して詳
細に説明する。まず、図6〜9について説明する。振動
撹拌手段は、振動モータ26で発生した振動を振動枠2
3、振動棒21を介して振動羽根群22、22……に伝
える。振動羽根群は図2〜4に明示されているように循
環槽29の両側に設置する。振動モータ26よりの振動
が循環槽29本体に影響しないようにするため、振動枠
23はスプリング24と台座25を介して本体に取付け
られている。振動羽根は、水平であってもよいがやや傾
斜をつけて取付けることが好ましい。傾斜の程度は水平
方向を基準にして0〜45°、好ましくは10〜20°
の角度で取付けることが好ましい。本実施例では15°
でセットした。振動羽根の幅は特に制限はないが30m
m以上程度あれば充分その効力を発揮する。通常30〜
100mm、好ましくは50〜80mm程度である。撹
拌羽根同士の間隔はとくに制限はないが通常10〜80
mm、好ましくは30〜40mmであり、本実施例では
35mm間隔とした。また、左右の振動羽根22の位置
は、同一の高さでもよいが、ややずらせた位置に設ける
こともできる。最上位の振動羽根は液面から約100m
m下の位置にすることが好ましい。これより上に設ける
とその振幅により多少異なるが、液が飛び散るので好ま
しくない。最下位の振動羽根は底から約50mm上の位
置とすることが好ましい。
書記載のように振動板を均一に振動させてもよいが、振
動板の1箇所または2箇所を振動軸に連結して振動させ
ることもできる。この場合、液槽が四角形のときは振動
板の一辺の両端部に振動軸を一本づつ二本設けてもよい
が、辺の中央に一本設けることもできる。また振動板の
一つの角部に一本の振動軸を設けてもよい。振動軸をと
りつけた辺の対角辺あるいは振動軸をとりつけた角部以
外の角部は固定軸により支持する。固定軸には弾性体、
たとえば、ゴム、プラスチックス、スプリング、空気バ
ネ等を介して振動板を固定することが好ましいが、振動
板自体の弾力にたよることも可能である。図10にその
一具体例を示す。振動モータに任意の手段で連結した振
動伝達棒35を介して振動棒31,32を設け、この振
動棒31,32にはゴム片38,39を用いて振動板3
6を固定する一方、固定棒33,34には、振動板36
の振動を支持する支持用ゴム片40,41を固定し、こ
れに振動板36を連結する。振動板36は、支持用ゴム
片40,41を支点として振動伝達棒31,32の上下
軸にあわせて扇をあおぐように振動するのでこれを槽中
におさえることにより、液体、粉体、粒体等の混合撹拌
を行うことができる。
とえば脱脂液、めっき液や中和液あるいは洗浄液などに
侵されないものであれば格別の制限はない。振動羽根
は、ステンレスやチタンのような耐腐蝕性金属、セラミ
ックス、合成樹脂などを用いることができる。めっき
浴、電解脱脂などにおける電極の材料には、特別の制限
はないが、電解脱脂の場合は、通常、鉛またはその合金
を使用する。また、処理液を収納する槽の材質にも特別
の制限はないが、例えば脱脂の場合はステンレスが、め
っきの場合はFRPなどが用いられる。
品等の加工のための脱脂、水洗、(2)塗装前の脱脂、
水洗、(3)めっきの前処理、めっき、めっきの後処理
(めっきは電解めっきも無電解めっきも含む)、(4)
半導体等電気部品の洗浄、(5)クロメート処理、
(6)電着塗装、(7)酸、アルカリ処理、(8)固形
物表面の化学反応、(9)食器洗浄などを例示すること
ができる。
mmの円形プレス部品で、中央に直径8mmの穴がある
ほか、周辺にも3つの直径2mmの穴がある部品。 処理の態様:脱脂 使用装置 :図11および12に示す。図11は概略的
な上面図であり、図12は概略的な断面図である。これ
らの図のものは、実験上めっき、あるいは電解脱脂でも
使用できるように電極27、27も設けられているが、
脱脂のためのみの装置としては必要がないことは明らか
であろう。また、電極は、図のように振動羽根の外側で
もよいが、内側に設けてもよい。処理槽の大きさは、横
850mm、縦650mm、深さ650mmである。 脱脂浴 :通常の水系脱脂浴であり、テクノクリーン
#2000〔日本テクノ(株);商品名、界面活性剤と
アルカリ成分を含む、PH11〕10%を含む鉄・ステ
ンレス用アルカリ性脱脂浴である。 振動羽根 :長さ500mm、巾80mm、厚さ0.1
5mmのもの10枚を仰角15°で槽の左右両側に固
定。 処理温度 :70℃ 被処理物用保持具として、ステンレス金網(10mm
目)で作った45cm×45cm×50cmのかごに、
前記被めっき体500個を入れ、振動周波数を28.5
Hzにセットし、2分毎に極が切り換わるようにして、
脱脂処理を5分間実施し、ついで同一構造の装置で5分
間水洗を行った。その結果、小さな穴のなかまで完全、
かつ均一に脱脂されていた。一方、比較のために、かご
に対して振動モータの振動が伝わらないよう、振動枠と
の連結棒28を脱脂槽に連結固定して脱脂処理を行う以
外は、実施例1と同様の処理を行った。脱脂処理時間が
5分間の場合は、被処理物同志の接触個所と思われる個
所が脱脂されていないことが判った。その数は非常に少
ないものであったが、このような不良品をなくすために
は、約15分の脱脂処理時間が必要であり、実施例1の
時間の約3倍が必要であった。
い方の直径15mm、小さい方の直径5mm、長さ5m
m)の一端に指サックのような形の網目状物が結合して
いる部品。 使用装置は、脱脂浴、かごの形状、処理温度は、すべて
実施例1と同じで、周波数28.7Hz、極の切り換え
時間を3分毎とし、10分間の脱脂処理を行い、つい
で、同じ構造の装置を用いて5分間の水洗を行った。こ
れにより、すべての部分の脱脂が完全に達成されてい
た。実施例1と同様の比較試験を行ったところ、かごを
振動させない場合は、不良品を発生させないために必要
な時間は約20分であり、実施例2の約2倍の時間が必
要であった。
mのリードフレーム状円板。 脱脂浴 :溶剤系脱脂浴で、テクノクリーンS700
〔日本テクノ(株);商品名、ナフテン系石油溶剤、消
防法第4類第3石油類、中毒予防規則に該当せず〕を使
用。 使用装置は実施例1のものを使用し、実施例1と同一の
かごに被処理物500個を入れ、処理温度60℃、周波
数28.5Hz、極切り換え1分毎で、5分間脱脂後、
熱風乾燥を行った。処理物はすべて完全に脱脂されてい
た。これに対し、かごを振動させないでおくと、脱脂処
理時間は10分間が必要であった。
2mm、皿中央に直径20mmの穴およびその両側に直
径5mmの穴2個を有し、高さ20mmの部品。 脱脂浴 :水系脱脂浴で、テクノクリーン#2100
〔日本テクノ(株);商品名、軽金属用、界面活性剤と
アルカリ成分を含む、PH10〕6%を含む弱アルカリ
性脱脂浴。 使用装置は、実施例1のものを用い、処理温度50℃、
周波数23.5Hz、極切り換え3分毎、かご内の部品
数500個として、実施例1を繰返した。15分間の脱
脂処理時間で完全に脱脂の目的が達成された。一方、か
ごを振動させない場合は、同程度の脱脂効果を得るため
には30分間を要した。
さ15mmの鉄柱に、直径3mmのめくら穴のネジが深
さ12mmにわたって切ってあるもの。 周波数33.7Hz、極切り換え2分毎とした以外は、
すべての条件を実施例1と同じにして脱脂処理を行っ
た。完全に脱脂が達成されるのには10分を必要とし
た。これは、本発明の装置のかわりに、振動撹拌手段と
バレルを併用した脱脂方法とほぼ同一の処理時間であっ
た。しかし、本発明は、バレルのようにかごに回転を与
えていないため、部品同志が打ち合うことがないため、
バレル処理による傷は全く発生していなかった。
一装置、同一条件で脱脂処理した。ついで、脱脂液のか
わりに工業用塩酸と水の1:1混合液を用い、同一型装
置を用い、28.5Hz、60℃で2分間酸洗浄処理を
行った。なお、1分後には極の切り換えを行った。これ
により、溶接跡が消滅していた。振動撹拌のみの場合
は、5分間の処理時間を必要とした。
ン交換水を用いて70℃で水洗処理したところ、2分間
で汚れが除去できた。従来は、チップ同志が重ならない
よう、チップを金網でサンドイッチ状に固定して洗浄を
行っていたが、本発明によれば、チップが重なっていて
も洗浄効果に支障はなかった。
銅柱500個をかごに入れ、下記組成の低温用アルカリ
性無電解ニッケル浴を用い、40〜50℃で無電解めっ
きを行った。 塩化ニッケル 23g/リットル 塩化アンモニウム 40g/リツトル 次亜リン酸ナトリウム 12g/リツトル クエン酸ナトリウム 60g/リットル PH 8〜9 これにより35分間で平均5μmのめっき層が形成でき
た。これは、撹拌のみの場合に較べて2〜3割の時間短
縮になっている。ニッケル被膜は振動撹拌のみを用いた
場合より一層均一(膜厚のバラツキは、振動撹拌のみの
とき3〜4μmであるのに、本発明は1μm)で、かつ
光沢がよいものであり、熱サイクル試験の結果も良好で
あった。
個をかごに入れ、下記組成のテトラクロメート浴を用
い、温度15〜21℃、電流密度90A/dm2でクロ
メート処理を行った。 クロム酸 320g/リツトル 硫酸 0.64g/リツトル 水酸化ナトリウム 50g/リットル これにより、振動撹拌単独の場合に較べて、めっき速度
が早く、膜厚も一層均一で、マイクロクラックも一層少
なく、かつ、色艶も大へん均一であった。
物用保持具を介して振動モータによる振動を与えること
により、処理液と被処理物との接触が一層促進され、そ
の結果、いずれの処理も被処理物に対して極めて均一に
進行する。 (2)小物を多数一度に処理するときは、例えばめっき
処理においては従来はバレルを使用することがあった
が、バレルを使用するとバレルの回転に伴って、バレル
内で被めっき体が持ち上げられ、ついで落下するが、そ
の結果、被めっき体同志が衝突することによって、傷つ
くことがあるが、本発明によればこのような傷は決して
生じない。 (3)小物を処理するときは、従来は“かご”を使用す
ることがあったが、かごの中にはたくさんの小物が入れ
られるので、小物同志が重なり合って振動撹拌によって
さえも両者の接触点に処理液が充分に侵入出来ず、処理
むらが発生したが、本発明では“かご”が振動モータに
より振動するとともに、微妙に少しづつ回転的に変位す
るため、小物同志の接触点がかわり、その結果、極めて
均一な処理を短時間で達成することができた。
置の上面図である。
(a)から(d)に示す。
説明するための上面図である。
手段を示す斜視図である。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 処理液を振動撹拌すると同時に被処理物
自体にも被処理物保持具を介して振動モータによる振動
を与えることを特徴とする表面処理方法。 - 【請求項2】 被処理物がかごまたは多孔性容器に充填
された複数の物品である請求項1記載の表面処理方法。 - 【請求項3】 振動モータの極を切り換える請求項1ま
たは2記載の表面処理方法。 - 【請求項4】 処理槽、振動モータにより駆動する振動
撹拌手段および振動モータにより振動する被処理物用保
持具よりなることを特徴とする表面処理装置。 - 【請求項5】 前記振動モータの極を切り換える手段を
付設した請求項4記載の表面処理装置。 - 【請求項6】 前記被処理物用保持具は、振動モータに
連結した支持台座上に載置されている請求項4または5
記載の表面処理装置。 - 【請求項7】 前記処理が脱脂である請求項4、5また
は6記載の表面処理装置。 - 【請求項8】 前記処理が洗浄である請求項4、5また
は6記載の表面処理装置。 - 【請求項9】 前記処理がめっきである請求項4、5ま
たは6記載の表面処理装置。 - 【請求項10】 前記処理が電着である請求項4、5ま
たは6記載の表面処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5297538A JP2911350B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | 表面処理方法およびそれに使用する表面処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5297538A JP2911350B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | 表面処理方法およびそれに使用する表面処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07126896A true JPH07126896A (ja) | 1995-05-16 |
JP2911350B2 JP2911350B2 (ja) | 1999-06-23 |
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- 1993-11-02 JP JP5297538A patent/JP2911350B2/ja not_active Expired - Fee Related
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