JPH0712559U - 建設機械車両の回転検出センサー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建設機械車両を無人化して自動的にキャタピ
ラを常に真直に走行させること。 【構成】 キャタピラ駆動車輪（９）の中心に設けた油
圧モーター（３）のシャフト（４）にマグネット（５）
を埋込み、これと対向するセンサー（６）を回転数検出
コントローラー（８）に連絡させ、回転数検出信号によ
り油圧モーター（３）を自動調整すること。 【効果】 コンピュータを組込み多機能の建機車両を安
全に運航できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建設機械車両に設けた油圧モーターの回転を検出する回転検出センサ ー装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

既存の建設機械車両に装備した油圧モーターには回転を検出するための装置は 施されていない。

【０００３】 その理由は、建機車両はキャタピラが多く、低速運転のため、必要とされてい なかった。又油圧モーターであるため油漏れによるトラブルの危険があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

近年に至り運転に無人化がすすみ、又コンピュータ搭載による多機能操作面か ら手を離して車両を走行させることがある。その場合には車両の油圧モーターが 左右対称に回転し、真直に走行することが条件となる。

【０００５】 本考案の課題は、前記の条件を満足させることができる装置を提供することに ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の手段は次のとおりである。

【０００７】 建設機械車両に設けたキャタピラに装着した左右一対の油圧モーターと、油圧 モーターのシャフトの偏心位置に埋込まれて回動するマグネットと、前記マグネ ットの通過経路上において車両に設けたセンサーと、センサー表面を通過したマ グネットの回動によって得た油圧モーターの回転数を増巾するアンプと、車両に 設け、増巾した回転数検出信号で油圧モーターを自動調整するコントローラーと から成る建設機械車両の回転検出センサー装置。

【０００８】

【作用】

車両の進行に伴って油圧モーター３のシャフト４は回転する。シャフト４の偏 心位置に埋込んだマグネット５の回動によりマグネット５がセンサー６の表面を 通過した際磁束をカットし、そのカット信号によって走行速度と連動して油圧モ ーター３の回転数を検出し、その信号をアンプ７で増巾し、コントローラ８にて 左右の油圧モーター３，３の回転数を自動調整して左右のキャタピラ２，２を真 直に回動させる。

【０００９】

【実施例】

図において、１は建設機械車両、２はその左右のキャタピラである。本考案に おいては、キャタピラ２の駆動車輪９の中心に油圧モーター３を装備しそのシャ フト４の偏心位置先端にマグネット５を埋込み、これと対設したセンサー６を車 両１の運転室に設けたアンプ７を介してコントローラ８にシールド線１０により 接続する。尚図中１２はセンサー６の基板、１３はホール素子、１４はセンサー 部、１５は電源コード、１６はノースコード、１７は電流出力コード、１８はパ ルス出力コードを示す。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば車両に設置した左右のキャタピラは自動調整され、常に真直に 走行し、コンピュータ搭載による無人化建機車両を支障なく運転させることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図。

【図２】電気系統図。

【図３】センサーの拡大断面図。

【符号の説明】

１ 建設機械車両 ２ キャタピラ ３ 油圧モーター ４ シャフト ５ マグネット ６ センサー ７ アンプ ８ コントローラー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 建設機械車両に設けたキャタピラに装着
   した左右一対の油圧モーターと、油圧モーターのシャフ
   トの偏心位置に埋込まれて回動するマグネットと、前記
   マグネットの通過経路上において車両に設けたセンサー
   と、センサー表面を通過したマグネットの回動によって
   得た油圧モーターの回転数を増巾するアンプと、車両に
   設け、増巾した回転数検出信号で油圧モーターを自動調
   整するコントローラーとから成る建設機械車両の回転検
   出センサー装置。