JPH07125106A - 合成樹脂製の履物底の製造方法 - Google Patents

合成樹脂製の履物底の製造方法

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JPH07125106A
JPH07125106A JP5276426A JP27642693A JPH07125106A JP H07125106 A JPH07125106 A JP H07125106A JP 5276426 A JP5276426 A JP 5276426A JP 27642693 A JP27642693 A JP 27642693A JP H07125106 A JPH07125106 A JP H07125106A
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JP
Japan
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synthetic resin
footwear sole
colored
footwear
sole
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Application number
JP5276426A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Harashina
利行 原科
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Daitoku KK
Original Assignee
Daitoku KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂製の履物底の製造方法に関し、自動
車の運転者からの視認性を確実に向上させ、しかも耐久
性に優れた合成樹脂製の履物底の製造方法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 所定の色に着色された合成樹脂材料による着
色ペレットを、該着色ペレットよりも低温で融解する合
成樹脂材料よりなる履物底基材とともに履物底型内に充
填し、該着色ペレットの融解温度未満で上記履物底基材
を融解させながら成形したり、同じく着色された帯状シ
ートで側周面の全周もしくは一部を被覆するようにした
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、靴やサンダル等、種々
の履物の部材として使用される合成樹脂製の履物底の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術と本発明が解決しようとする課題】夜間に
おける自動車の運転者の視野は、ヘッドライトが照射す
る領域にほぼ限定されるため、歩行者をいち早く視認す
ることは相当な集中力を要する。特に雨天の中の歩行者
や黒っぽい服装をしている歩行者は至近距離にまで接近
して初めて視認できる等、歩行者対自動車の交通事故は
夜間に集中している。
【0003】このような事態に対する歩行者の自衛策と
してはせいぜい目立つ色の衣服を着用する程度である
が、歩行者が自動車の運転者からの視認性を意識してま
で考慮して衣服を選択することは極めて稀である。
【0004】また手軽に上記夜間における視認性を向上
させるために再帰反射性の粘着テープ等を甲や踵部分に
貼着した履物や発光性塗料が塗布された履物も提供され
ているが、装用しているうちに上記粘着テープや塗膜が
剥がれ落ちてしまい、所期の機能を果たさないことが多
い。
【0005】そこで合成樹脂製の履物にあっては、該履
物底自体に上記再帰反射機能や発光機能を付与すること
によって上記視認性を向上させることが考えられる。と
ころが履物底は滑り止め機能が要求される一方で一定の
耐摩耗性も備えることが求められるところから、相反す
る両者の機能を両立させ、しかも予め飴色、茶色や黒色
等に着色された専用の合成樹脂基材(例えばTR樹脂)
が使用されており、かかる合成樹脂材料に上記再帰反射
機能や発光機能を有する顔料を混入して成形しても、得
られる履物底には視認性を向上させるだけの上記機能が
付与されないことが確認された。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、自動車の運転者からの視認性を確実に向上さ
せ、しかも耐久性に優れた合成樹脂製の履物底の製造方
法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は以下の手段を採用する。すなわち、所定の
色に着色された合成樹脂材料による着色ペレットを、該
着色ペレットよりも低温で融解する合成樹脂材料よりな
る履物底基材とともに履物底型内に充填し、該着色ペレ
ットの融解温度未満で上記履物底基材を融解させながら
成形するようにしたことを特徴とする合成樹脂製の履物
底の製造方法である。
【0008】また別の手段として、所定の色に着色され
た合成樹脂材料による所定形状の帯状シートで側周面の
全周もしくは一部を被覆するようにした合成樹脂製の履
物底の製造方法も採用できる。
【0009】尚、上記着色ペレットを使用した履物底に
あっては、成形後の成形体の表面を研磨するようにする
ことが望ましい。またさらに、上記着色ペレットまたは
帯状シートが、硬化状態で透明もしくは半透明となる合
成樹脂材料に、蓄光性発光顔料や再帰反射性顔料を混入
してなる構成がより効果的である。
【0010】
【作用】上記着色ペレットは成形型内において所期の形
状を保持しながら、融解する合成樹脂材料中に分散する
ことになり、得られた成形体の全面にわたって上記着色
ペレットによる視認性の高い色の斑紋が表出することに
なる。
【0011】しかも上記斑紋は履物底の底面及び側周面
が摩耗しても消滅することがなく、むしろ該摩耗によっ
て成形体の内部の着色ペレットが順次表出するので斑紋
の色がより鮮明に表出することになる。
【0012】従って、上記工程後に履物底から脱型され
た成形体の表面を研磨することによって、製品の出荷時
に鮮明な色の着色ペレットの断面が表出することにな
る。上記着色ペレットは、例えばノズル口の断面形状が
格子状となった押し出し成形機を使用する等、従来公知
の方法によって予め製造することができる。
【0013】この発明において上記着色ペレットと履物
底基材との配合は特に限定されないが、履物底基材が着
色ペレットに対して少なすぎると、着色ペレット相互が
結着し難くなるため、着色ペレット:履物底基材重量比
で7:3を上限に、これよりも着色ペレットの配合量が
少ない方がよく、より望ましくは上記重量比6:4を着
色ペレットの配合量の上限とすることが望ましい。
【0014】上記着色ペレットを構成する合成樹脂材料
は比較的融解温度を高く設定できる材料が選定されるこ
とが望ましく、例えば200℃以上の融解温度となるA
BS樹脂、ナイロン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ス
チロール系樹脂等を使用できる。
【0015】一方履物底基材としては、例えば塩化ビニ
ール、EVA、TR、ポリエチレン系樹脂等の従来公知
の材料を使用することができる。また、所定の色に着色
された合成樹脂による所定厚さの帯状シートで履物底の
外周部を形成することによっても、自動車の運転者から
の視認性が高まる。
【0016】上記着色ペレット及び帯状シートを構成す
る合成樹脂材料に混入される顔料は、例えばいわゆる蛍
光色を呈する顔料を使用することも可能であるが、特に
夜間における運転者からの視認性を向上させるためにそ
れ自体で発光する蓄光性発光顔料や自動車のヘッドライ
トからの光を反射する再帰反射性顔料を使用することが
望ましい。この場合、上記蓄光性発光顔料による発光や
再帰反射性顔料による反射を妨げることがないように合
成樹脂材料は硬化した状態で透明度の高い材料を使用す
ることが望ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例について詳細に
説明する。この実施例で使用する着色ペレットは、硬化
した状態で無色透明となる融解温度230℃のナイロン
系樹脂材料100重量部と蓄光性発光顔料2重量部とを
混合してなる乳白色を呈するものであり、平均粒径1〜
2mmの角粒状となるように格子状に区画された断面形状
をなす排出ノズル口を備えた押し出し成形機より加熱し
ながら押し出すことによって製造される。
【0018】一方、履物底基材は融解温度140℃で予
め黒色に着色されたTR樹脂材料を使用し、この履物底
基材40重量部と着色ペレット60重量部とをミキサー
にて良く混合した後、靴底型内に注入し、上記履物底基
材の融解温度よりも僅かに高温の145℃で加熱した。
【0019】上記温度で加熱すると履物底基材は融解し
て液状となるが、着色ペレットは上記角粒状のまま液状
となった履物底基材内を分散することになり、脱型後の
履物底には上記着色ペレットによって暗所で発光する斑
紋が表出することになる。
【0020】以上のように、上記工程だけを経て得られ
た履物底にも蓄光性発光顔料による発光機能が付与され
るのであるが、この実施例ではさらに上記脱型後の履物
底の側周面を研磨して、該側周面に着色ペレットの断面
を表出させることにより、暗所において発光する面積を
増大させた。
【0021】このようにして得られた履物底にて製造さ
れた靴を装用し、照明設備のない夜間の屋外にて離隔観
察したところ、約300m後方からでも踵部分が微かに
発光するのが視認でき、さらに上記靴の装用者をヘッド
ライトを点灯した自動車から離隔観察したところ、該ヘ
ッドライトの照射領域外で歩行している装用者の踵部分
及び底面が発光することによりその存在を速やかに確認
できた。
【0022】尚、比較のために上記蓄光性発光顔料2重
量部とTR樹脂材料100重量部との混合物より同じ条
件で履物底を製造したが、この履物底を暗所にて観察し
ても発光は確認できなかった。
【0023】また本発明に係る別の実施例として、
(イ)上記着色ペレットの蓄光性発光顔料に加えて0.
5重量部の再帰反射性の蛍光顔料(黄色)を使用した履
物底や、(ロ)上記蓄光性発光顔料に代えて蛍光顔料
(黄色)を使用した履物底を製造した。
【0024】上記(イ)に係る履物底では上記実施例よ
りも発光強度が弱まり(上記蛍光顔料の共存によって発
光が抑制されたものと推定できる)、また(ロ)では発
光が確認されず、(イ)、(ロ)共に照明設備のない夜
間の屋外での視認性は上記実施例に比べて劣るものの、
むしろヘッドライトを点灯した自動車からの視認性は優
り、ヘッドライトの照射領域外にあってもヘッドライト
からの光を反射するように靴の踵及び底部がはっきりと
確認できた。
【0025】さらに本発明に係る別の実施例として、上
記と同素材の履物底基材だけで得られた成形体の側周面
に、上記ナイロン系樹脂材料100重量部と蓄光性発光
顔料2重量部とを混合してなる幅17mm、厚さ約2mmの
帯状シートを貼着した。
【0026】またさらに他の実施例として、従来公知の
二重成形機を用いて靴底の側周面に上記帯状シートと同
材料の外層を形成することにより、上記側周面を帯状シ
ートで構成した靴底を一度の成形工程で製造することも
できた。
【0027】上記いずれの実施例によっても、靴底の側
周面が暗所において発光することになり、夜間での視認
性が高まる効果があるとともに、帯状シートが靴底より
脱落することがない。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来では
発光機能や再帰反射機能を付与し難かった履物底基材を
使用しても、なお夜間における視認性を向上した履物底
を提供することができる。
【0029】特に着色ペレットによる鮮明な斑紋を備え
た履物底は、使用に伴う摩耗によっても上記斑紋が消滅
することがなく、極めて耐久性に優れるものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の色に着色された合成樹脂材料によ
    る着色ペレットを、該着色ペレットよりも低温で融解す
    る合成樹脂材料よりなる履物底基材とともに履物底型内
    に充填し、該着色ペレットの融解温度未満で上記履物底
    基材を融解させながら成形するようにしたことを特徴と
    する合成樹脂製の履物底の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記成形後の成形体の表面を研磨する請
    求項1に記載の合成樹脂製の履物底の製造方法。
  3. 【請求項3】 所定の色に着色された合成樹脂材料によ
    る所定形状の帯状シートで側周面の全周もしくは一部を
    被覆するようにした合成樹脂製の履物底の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記着色ペレットまたは帯状シートが、
    硬化状態で透明もしくは半透明となる合成樹脂材料に蓄
    光性発光顔料を混入してなる請求項1乃至3に記載の合
    成樹脂製の履物底の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記着色ペレットまたは帯状シートが、
    硬化状態で透明もしくは半透明となる合成樹脂材料に再
    帰反射性顔料を混入してなる請求項1乃至3に記載の合
    成樹脂製の履物底の製造方法。
JP5276426A 1993-11-05 1993-11-05 合成樹脂製の履物底の製造方法 Pending JPH07125106A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020070420A (ko) * 2002-08-28 2002-09-09 이동락 이색이 혼합된 신발창의 제조방법

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KR20020070420A (ko) * 2002-08-28 2002-09-09 이동락 이색이 혼합된 신발창의 제조방법

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