JPH07124695A - 鋳造装置 - Google Patents
鋳造装置Info
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- JPH07124695A JPH07124695A JP27834193A JP27834193A JPH07124695A JP H07124695 A JPH07124695 A JP H07124695A JP 27834193 A JP27834193 A JP 27834193A JP 27834193 A JP27834193 A JP 27834193A JP H07124695 A JPH07124695 A JP H07124695A
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- JP
- Japan
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- mold
- runner
- molten metal
- cavity
- casting apparatus
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小さい力で確実に湯道を遮断して、鋳造のサ
イクルタイムの短縮と歩留りの向上を達成することがで
きる鋳造装置を提供する。 【構成】 減圧鋳造装置2においては、中子16の連通
孔18が湯道22,24と連通した状態で組まれた鋳型
10に気密チャンバ4が被せられ、湯口管8の下端が図
示しない溶湯内に浸漬されて気密チャンバ4内が減圧さ
れ、鋳型10内に溶湯が吸い上げられる。溶湯がキャビ
ティ20内に充填されて所定時間後に、押出しシリンダ
30が作動してピストンロッド34で中子16がスライ
ドして湯道22と湯道24の連通が遮断され、減圧が停
止されて湯口管8,湯口26,湯道24内の未凝固の溶
湯が容器に戻される。湯道24,26,28内の溶湯か
らのキャビティ20への熱の供給が遮断されるため、熱
伝導率の小さい砂型10においても、キャビティ20内
の製品部分を早く凝固させることができる。
イクルタイムの短縮と歩留りの向上を達成することがで
きる鋳造装置を提供する。 【構成】 減圧鋳造装置2においては、中子16の連通
孔18が湯道22,24と連通した状態で組まれた鋳型
10に気密チャンバ4が被せられ、湯口管8の下端が図
示しない溶湯内に浸漬されて気密チャンバ4内が減圧さ
れ、鋳型10内に溶湯が吸い上げられる。溶湯がキャビ
ティ20内に充填されて所定時間後に、押出しシリンダ
30が作動してピストンロッド34で中子16がスライ
ドして湯道22と湯道24の連通が遮断され、減圧が停
止されて湯口管8,湯口26,湯道24内の未凝固の溶
湯が容器に戻される。湯道24,26,28内の溶湯か
らのキャビティ20への熱の供給が遮断されるため、熱
伝導率の小さい砂型10においても、キャビティ20内
の製品部分を早く凝固させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋳造に用いられる鋳
型内の湯道を遮断可能とすることによって、鋳造のサイ
クルタイムの短縮と歩留りの向上を可能とした鋳造装置
に関する。
型内の湯道を遮断可能とすることによって、鋳造のサイ
クルタイムの短縮と歩留りの向上を可能とした鋳造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンシリンダ等の鋳造品の
製造に用いられる鋳型として、生砂,シェル砂、有機バ
インダ配合砂等から成る砂型が用いられる。このような
砂型を用いた場合には、型の熱伝導が悪いためにキャビ
ティ内に充填された溶湯がなかなか冷却固化されず、鋳
造のサイクルタイムが長くなる。のみならず、長時間の
冷却によって、湯道内や湯口内の溶湯までが凝固してし
まい、過剰な鋳造材料の回収が不可能になる。従って、
鋳造品一個当たりの材料使用量が多くなり、製品の歩留
りが悪くなるという問題点があった。そこで、かかる問
題点を解決して効率の良い鋳造を可能とするために、キ
ャビティに溶湯を充填した後に湯道を遮断することがで
きる鋳造装置が開発されている。このような鋳造装置の
具体例としては、米国特許公報(USP)5,088,
546号に記載された鋳造装置の発明がある。
製造に用いられる鋳型として、生砂,シェル砂、有機バ
インダ配合砂等から成る砂型が用いられる。このような
砂型を用いた場合には、型の熱伝導が悪いためにキャビ
ティ内に充填された溶湯がなかなか冷却固化されず、鋳
造のサイクルタイムが長くなる。のみならず、長時間の
冷却によって、湯道内や湯口内の溶湯までが凝固してし
まい、過剰な鋳造材料の回収が不可能になる。従って、
鋳造品一個当たりの材料使用量が多くなり、製品の歩留
りが悪くなるという問題点があった。そこで、かかる問
題点を解決して効率の良い鋳造を可能とするために、キ
ャビティに溶湯を充填した後に湯道を遮断することがで
きる鋳造装置が開発されている。このような鋳造装置の
具体例としては、米国特許公報(USP)5,088,
546号に記載された鋳造装置の発明がある。
【0003】この公報に記載された発明について、図8
を参照して説明する。図8は、従来例の鋳造装置の要部
の構成を示す断面図である。図8に示されるように、こ
の鋳造装置302においては、砂から成る鋳型310が
鋳造型として用いられる。この鋳型310は、上型31
2と下型314が組み合わされて構成されており、その
内部に製品形状に対応したキャビティ320と、これに
連通する湯道322および湯道324が形成されてい
る。湯道324の下端は下型314の下面に開口してい
る。ここで、上型312には、くさび部材332が嵌合
している。このくさび部材332の下端は湯道322の
近傍に位置しており、くさび部材332の上方には押出
しロッド330が設けられている。図示しない駆動機構
によって押出しロッド330が下降すると、くさび部材
332が押出しロッド330に押されて下降し、その下
端が鋳型の下部316を突き破って湯道322,324
内に突出する。この結果、突出したくさび部材先端33
4によって、湯道318の部分が遮断されることにな
る。
を参照して説明する。図8は、従来例の鋳造装置の要部
の構成を示す断面図である。図8に示されるように、こ
の鋳造装置302においては、砂から成る鋳型310が
鋳造型として用いられる。この鋳型310は、上型31
2と下型314が組み合わされて構成されており、その
内部に製品形状に対応したキャビティ320と、これに
連通する湯道322および湯道324が形成されてい
る。湯道324の下端は下型314の下面に開口してい
る。ここで、上型312には、くさび部材332が嵌合
している。このくさび部材332の下端は湯道322の
近傍に位置しており、くさび部材332の上方には押出
しロッド330が設けられている。図示しない駆動機構
によって押出しロッド330が下降すると、くさび部材
332が押出しロッド330に押されて下降し、その下
端が鋳型の下部316を突き破って湯道322,324
内に突出する。この結果、突出したくさび部材先端33
4によって、湯道318の部分が遮断されることにな
る。
【0004】さて、かかる構造を有する減圧鋳造装置3
02を用いた減圧鋳造においては、まず鋳型310の上
型312と下型314が組み合わされて一体に固定され
る。続いて、鋳型310の上方からは図示しない気密チ
ャンバが被せられて、気密空間が形成される。この状態
で、下型314の下端が図示しない溶湯容器の溶湯内に
浸漬されて、図示しない真空ポンプによって気密チャン
バ内が減圧される。これによって、湯口を介して鋳型3
10内に溶湯が吸い上げられ、湯道324,湯道322
を経てキャビティ320内に充填される。そして、キャ
ビティ320内に溶湯が充填されて所定時間が経過した
後に、押出しロッド330が下降して、くさび部材33
2が押し下げられる。これによって、くさび部材332
の下端で鋳型の下部316が突き破られて、突出したく
さび部材先端334によって湯道318の部分が遮断さ
れる。このようにして、キャビティの充填後に湯道を遮
断することができる鋳造装置が構成されている。
02を用いた減圧鋳造においては、まず鋳型310の上
型312と下型314が組み合わされて一体に固定され
る。続いて、鋳型310の上方からは図示しない気密チ
ャンバが被せられて、気密空間が形成される。この状態
で、下型314の下端が図示しない溶湯容器の溶湯内に
浸漬されて、図示しない真空ポンプによって気密チャン
バ内が減圧される。これによって、湯口を介して鋳型3
10内に溶湯が吸い上げられ、湯道324,湯道322
を経てキャビティ320内に充填される。そして、キャ
ビティ320内に溶湯が充填されて所定時間が経過した
後に、押出しロッド330が下降して、くさび部材33
2が押し下げられる。これによって、くさび部材332
の下端で鋳型の下部316が突き破られて、突出したく
さび部材先端334によって湯道318の部分が遮断さ
れる。このようにして、キャビティの充填後に湯道を遮
断することができる鋳造装置が構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この減
圧鋳造装置302においては、溶湯が充填された湯道3
22,湯道324内にくさび部材332を押し出すこと
によって、湯道の遮断を行っている。すなわち、湯道を
遮断する際に、溶湯の圧縮を伴うものである。特に、湯
口から遠くキャビティ320に近い位置にある湯道31
8においては充填完了時にすでに凝固が開始されてお
り、くさび部材332が下降する時点では湯道318内
に充填された溶湯もかなり固化した状態にある。このよ
うな固化状態もしくは半固化状態の溶湯を押し退けるに
は、非常に大きな押圧力が必要となり、実際には湯道を
遮断することが困難になる。このように、従来の鋳造装
置における湯道遮断機構は溶湯の圧縮を伴う遮断方法を
用いているために、非常に大きな押圧力が必要になると
いう問題点があった。そこで本発明においては、溶湯の
圧縮を伴わない遮断方法を用いることによって、キャビ
ティ充填後の湯道を小さい力で確実に遮断することがで
きる鋳造装置を提供することを目的とする。
圧鋳造装置302においては、溶湯が充填された湯道3
22,湯道324内にくさび部材332を押し出すこと
によって、湯道の遮断を行っている。すなわち、湯道を
遮断する際に、溶湯の圧縮を伴うものである。特に、湯
口から遠くキャビティ320に近い位置にある湯道31
8においては充填完了時にすでに凝固が開始されてお
り、くさび部材332が下降する時点では湯道318内
に充填された溶湯もかなり固化した状態にある。このよ
うな固化状態もしくは半固化状態の溶湯を押し退けるに
は、非常に大きな押圧力が必要となり、実際には湯道を
遮断することが困難になる。このように、従来の鋳造装
置における湯道遮断機構は溶湯の圧縮を伴う遮断方法を
用いているために、非常に大きな押圧力が必要になると
いう問題点があった。そこで本発明においては、溶湯の
圧縮を伴わない遮断方法を用いることによって、キャビ
ティ充填後の湯道を小さい力で確実に遮断することがで
きる鋳造装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1に係る
発明においては、上記課題を解決するために、鋳型内に
設けられた製品キャビティと前記鋳型の溶湯供給部とを
連通させる湯道を横断する方向に前記鋳型を分割し、該
分割された鋳型の少なくとも一方を該分割面に沿ってス
ライド可能としたことを特徴とする鋳造装置を創出し
た。ここで、「鋳型を分割」には、二分割のみでなく三
分割以上の分割も含まれる。また、「分割された鋳型」
には、入れ子や入れ子構造のものも含まれる。
発明においては、上記課題を解決するために、鋳型内に
設けられた製品キャビティと前記鋳型の溶湯供給部とを
連通させる湯道を横断する方向に前記鋳型を分割し、該
分割された鋳型の少なくとも一方を該分割面に沿ってス
ライド可能としたことを特徴とする鋳造装置を創出し
た。ここで、「鋳型を分割」には、二分割のみでなく三
分割以上の分割も含まれる。また、「分割された鋳型」
には、入れ子や入れ子構造のものも含まれる。
【0007】また請求項2に係る発明においては、鋳型
内に設けられた製品キャビティと前記鋳型の溶湯供給部
とを連通させる湯道の少なくとも一部を含む前記鋳型の
一部を前記湯道の方向に対して略垂直な軸の回りに回転
可能な回転部としたことを特徴とする鋳造装置を創出し
た。
内に設けられた製品キャビティと前記鋳型の溶湯供給部
とを連通させる湯道の少なくとも一部を含む前記鋳型の
一部を前記湯道の方向に対して略垂直な軸の回りに回転
可能な回転部としたことを特徴とする鋳造装置を創出し
た。
【0008】さらに、請求項3に係る発明においては、
鋳型内に設けられた製品キャビティと前記鋳型の溶湯供
給部とを連通させる湯道の近傍に、該湯道方向に押し出
されることによって前記湯道を遮断する遮断部材を設け
るとともに、該遮断部材の反対側の前記湯道の近傍に前
記遮断部材によって押し出される鋳型部分および溶湯の
逃げ部となる空間を設けたことを特徴とする鋳造装置を
創出した。
鋳型内に設けられた製品キャビティと前記鋳型の溶湯供
給部とを連通させる湯道の近傍に、該湯道方向に押し出
されることによって前記湯道を遮断する遮断部材を設け
るとともに、該遮断部材の反対側の前記湯道の近傍に前
記遮断部材によって押し出される鋳型部分および溶湯の
逃げ部となる空間を設けたことを特徴とする鋳造装置を
創出した。
【0009】
【作用】請求項1の発明に係る鋳造装置は、製品キャビ
ティと溶湯供給部とを連通させる湯道を横断する方向
に、鋳型が分割されている。そして、分割された鋳型の
少なくとも一方が、分割面に沿ってスライド可能な構造
となっている。従って、製品キャビティに溶湯が充填さ
れた後に、分割された鋳型の少なくとも一方をスライド
させることによって、製品キャビティと溶湯供給部とを
連通させる湯道が遮断される。この際に、分割された鋳
型は分割面に沿って、すなわち湯道を横断する方向にス
ライドするため、湯道内の溶湯が圧縮されることなく遮
断が行われる。このように、請求項1の発明に係る鋳造
装置においては、溶湯の圧縮を伴わずに湯道を遮断する
ことによって、キャビティが充填された後の湯道を小さ
い力で確実に遮断することができる。
ティと溶湯供給部とを連通させる湯道を横断する方向
に、鋳型が分割されている。そして、分割された鋳型の
少なくとも一方が、分割面に沿ってスライド可能な構造
となっている。従って、製品キャビティに溶湯が充填さ
れた後に、分割された鋳型の少なくとも一方をスライド
させることによって、製品キャビティと溶湯供給部とを
連通させる湯道が遮断される。この際に、分割された鋳
型は分割面に沿って、すなわち湯道を横断する方向にス
ライドするため、湯道内の溶湯が圧縮されることなく遮
断が行われる。このように、請求項1の発明に係る鋳造
装置においては、溶湯の圧縮を伴わずに湯道を遮断する
ことによって、キャビティが充填された後の湯道を小さ
い力で確実に遮断することができる。
【0010】また、請求項2の発明に係る鋳造装置にお
いては、湯道の少なくとも一部を含む鋳型の一部が、湯
道の方向に対して略垂直な軸の回りに回転可能な回転部
となっている。従って、製品キャビティに溶湯が充填さ
れた後に、この回転部を回転させることによって、湯道
内の溶湯が圧縮されることなく湯道が遮断される。この
ようにして、請求項2の発明に係る鋳造装置において
は、湯道の少なくともを含む回転部を回転させることに
よって湯道内の溶湯の圧縮を伴わずに湯道が遮断される
ため、キャビティが充填された後の湯道を小さい力で確
実に遮断することができる。
いては、湯道の少なくとも一部を含む鋳型の一部が、湯
道の方向に対して略垂直な軸の回りに回転可能な回転部
となっている。従って、製品キャビティに溶湯が充填さ
れた後に、この回転部を回転させることによって、湯道
内の溶湯が圧縮されることなく湯道が遮断される。この
ようにして、請求項2の発明に係る鋳造装置において
は、湯道の少なくともを含む回転部を回転させることに
よって湯道内の溶湯の圧縮を伴わずに湯道が遮断される
ため、キャビティが充填された後の湯道を小さい力で確
実に遮断することができる。
【0011】また、請求項3の発明に係る鋳造装置にお
いては、湯道の近傍に、湯道の方向に押し出されること
によって湯道を遮断する遮断部材が設けられている。さ
らに、この遮断部材の反対側において、湯道の近傍に遮
断部材によって押し出される鋳型部分および溶湯の逃げ
部となる空間が設けられている。従って、製品キャビテ
ィに溶湯が充填された後に、遮断部材が押し出されるこ
とによって、押し出された鋳型部分もしくは溶湯または
遮断部材によって、湯道を遮断することができる。この
際に、遮断部材によって押し出される鋳型部分および溶
湯は、湯道の近傍に逃げ部として設けられた空間内に押
し出されるため、湯道内の溶湯が圧縮されることがな
い。このようにして、請求項3の発明の鋳造装置におい
ては、逃げ部を設けることによって溶湯の圧縮を伴わず
に湯道が遮断されるため、キャビティが充填された後の
湯道を小さい力で確実に遮断することができる。
いては、湯道の近傍に、湯道の方向に押し出されること
によって湯道を遮断する遮断部材が設けられている。さ
らに、この遮断部材の反対側において、湯道の近傍に遮
断部材によって押し出される鋳型部分および溶湯の逃げ
部となる空間が設けられている。従って、製品キャビテ
ィに溶湯が充填された後に、遮断部材が押し出されるこ
とによって、押し出された鋳型部分もしくは溶湯または
遮断部材によって、湯道を遮断することができる。この
際に、遮断部材によって押し出される鋳型部分および溶
湯は、湯道の近傍に逃げ部として設けられた空間内に押
し出されるため、湯道内の溶湯が圧縮されることがな
い。このようにして、請求項3の発明の鋳造装置におい
ては、逃げ部を設けることによって溶湯の圧縮を伴わず
に湯道が遮断されるため、キャビティが充填された後の
湯道を小さい力で確実に遮断することができる。
【0012】
実施例1 次に、本発明を具現化した実施例1について、図1およ
び図2を参照しつつ説明する。図1(A)は、本発明に
係る鋳造装置の実施例1を示す正断面図であり、図1
(B)は、鋳型の上型を外して見た状態を示す平断面図
である。さらに、図2(A)は側断面図であり、図2
(B)は入れ子を示す斜視図である。本実施例は、請求
項1に記載された発明に対応するものである。本実施例
の鋳造装置2は減圧鋳造装置であり、図1に示されるよ
うに、上型12と下型14から鋳型10が構成されてい
る。さらに、上下型12,14の間に、入れ子16がス
ライド可能に設けられている。これらの上型12,下型
14,入れ子16は、いずれも有機バインダが配合され
た砂から構成されている。上型12および下型14には
キャビティ20が設けられており、また上型12には湯
道22,24が、また下型14には湯口26が設けられ
ている。さらに、上型12,下型14には、入れ子16
が嵌合してスライドするスライド孔36が設けられてい
る。スライド孔36の一端は、鋳型10の側面に開口し
ている。
び図2を参照しつつ説明する。図1(A)は、本発明に
係る鋳造装置の実施例1を示す正断面図であり、図1
(B)は、鋳型の上型を外して見た状態を示す平断面図
である。さらに、図2(A)は側断面図であり、図2
(B)は入れ子を示す斜視図である。本実施例は、請求
項1に記載された発明に対応するものである。本実施例
の鋳造装置2は減圧鋳造装置であり、図1に示されるよ
うに、上型12と下型14から鋳型10が構成されてい
る。さらに、上下型12,14の間に、入れ子16がス
ライド可能に設けられている。これらの上型12,下型
14,入れ子16は、いずれも有機バインダが配合され
た砂から構成されている。上型12および下型14には
キャビティ20が設けられており、また上型12には湯
道22,24が、また下型14には湯口26が設けられ
ている。さらに、上型12,下型14には、入れ子16
が嵌合してスライドするスライド孔36が設けられてい
る。スライド孔36の一端は、鋳型10の側面に開口し
ている。
【0013】入れ子16は、図2(B)に示されるよう
な六角柱形状を有しており、六角柱の軸方向に直角な方
向に連通孔18が設けられている。上型12と下型14
が組み合わされて形成されるスライド孔36も入れ子1
6と同一の形状を有しており、入れ子16はスライド孔
36内に、隙間なくかつスライド可能に嵌合する。従っ
て、上型12,下型14,入れ子16が図1のように組
み合わされることによって、鋳型10内にキャビティ2
0とこれに連通する湯道22,18,24,26が形成
される。入れ子16は、図1(B)および図2(A)に
示される原位置においては、その端面が鋳型10の側面
と一致する位置にあり、スライド孔36の開口側と反対
側には空間38が形成されている。
な六角柱形状を有しており、六角柱の軸方向に直角な方
向に連通孔18が設けられている。上型12と下型14
が組み合わされて形成されるスライド孔36も入れ子1
6と同一の形状を有しており、入れ子16はスライド孔
36内に、隙間なくかつスライド可能に嵌合する。従っ
て、上型12,下型14,入れ子16が図1のように組
み合わされることによって、鋳型10内にキャビティ2
0とこれに連通する湯道22,18,24,26が形成
される。入れ子16は、図1(B)および図2(A)に
示される原位置においては、その端面が鋳型10の側面
と一致する位置にあり、スライド孔36の開口側と反対
側には空間38が形成されている。
【0014】この鋳型10の上から、気密チャンバ4が
被せられる。気密チャンバ4の側面には、押出しシリン
ダ30が取り付けられている。この押出しシリンダ30
は、図示しないエア配管から供給される圧縮エアの作用
によってピストンロッド34が進退するエアシリンダで
あり、フランジ32において気密チャンバ4の側面にね
じ止めされている。押出しシリンダ30のピストンロッ
ド34は、気密チャンバ4の内部に突出しており、ピス
トンロッド34の先端が前記スライド孔36の開口部に
臨んでいる。従って、押出しシリンダ30が作動してピ
ストンロッド34がシリンダから抜け出る方向に動くこ
とによって、入れ子16がピストンロッド34の先端で
押されて空間38の方向にスライドする。
被せられる。気密チャンバ4の側面には、押出しシリン
ダ30が取り付けられている。この押出しシリンダ30
は、図示しないエア配管から供給される圧縮エアの作用
によってピストンロッド34が進退するエアシリンダで
あり、フランジ32において気密チャンバ4の側面にね
じ止めされている。押出しシリンダ30のピストンロッ
ド34は、気密チャンバ4の内部に突出しており、ピス
トンロッド34の先端が前記スライド孔36の開口部に
臨んでいる。従って、押出しシリンダ30が作動してピ
ストンロッド34がシリンダから抜け出る方向に動くこ
とによって、入れ子16がピストンロッド34の先端で
押されて空間38の方向にスライドする。
【0015】さて、かかる構造を有する本実施例の減圧
鋳造装置2を用いた減圧鋳造の手順について、図1およ
び図2を参照しつつ説明する。まず、気密定盤6に湯口
管8が接続される。次に、気密定盤6の上に下型14が
載置され、下型14のスライド孔36の部分に入れ子1
6が嵌合される。このとき、入れ子16の端面が下型1
4の側面と一致するように設置される。ここで、スライ
ド時の抵抗を少なくするため、入れ子16の外周面およ
びスライド孔36の内壁面に微細な耐火粉からなる塗型
剤が塗布される。この塗型剤の塗布は、入れ子16のス
ライド時における湯漏れ防止にも効果がある。続いて、
下型14に上型12が載せられ、一対の押え板40A,
40Bによって、上下型12,14が一体に固定され
る。なお、押え板40Bのスライド孔36に相当する部
分には、孔42が形成されている。このようにして、入
れ子16の連通孔18が湯道22,24と連通した状態
で固定され、湯口管通路28からキャビティ20まで連
通した湯道が形成される。こうして組み立てられた鋳型
10の上から気密チャンバ4が被せられ、鋳型10の周
囲に気密チャンバ4と気密定盤6とで囲まれた気密空間
が形成される。
鋳造装置2を用いた減圧鋳造の手順について、図1およ
び図2を参照しつつ説明する。まず、気密定盤6に湯口
管8が接続される。次に、気密定盤6の上に下型14が
載置され、下型14のスライド孔36の部分に入れ子1
6が嵌合される。このとき、入れ子16の端面が下型1
4の側面と一致するように設置される。ここで、スライ
ド時の抵抗を少なくするため、入れ子16の外周面およ
びスライド孔36の内壁面に微細な耐火粉からなる塗型
剤が塗布される。この塗型剤の塗布は、入れ子16のス
ライド時における湯漏れ防止にも効果がある。続いて、
下型14に上型12が載せられ、一対の押え板40A,
40Bによって、上下型12,14が一体に固定され
る。なお、押え板40Bのスライド孔36に相当する部
分には、孔42が形成されている。このようにして、入
れ子16の連通孔18が湯道22,24と連通した状態
で固定され、湯口管通路28からキャビティ20まで連
通した湯道が形成される。こうして組み立てられた鋳型
10の上から気密チャンバ4が被せられ、鋳型10の周
囲に気密チャンバ4と気密定盤6とで囲まれた気密空間
が形成される。
【0016】そして、湯口管8の下端が図示しない溶湯
容器の溶湯内に浸漬され、図示しない真空ポンプで気密
チャンバ4内が減圧される。これによって、湯口管8を
介して鋳型10内に溶湯が吸い上げられて、減圧鋳造が
行われる。さて、溶湯がキャビティ20内に充填されて
所定の時間が経過した後に、押出しシリンダ30が作動
して、ピストンロッド34が前進して入れ子16が空間
38の方向にスライドする。この結果、入れ子16の側
壁によって湯道22と湯道24の連通が遮断される。こ
れによって、湯道24,26,28内の溶湯を通じての
キャビティ20への熱の供給が遮断されるため、熱伝導
率の小さい砂型10においても、キャビティ20内の製
品部分を早く凝固させることができる。また、キャビテ
ィ20内の溶湯が流出するおそれがなくなるため、真空
ポンプによる減圧を停止して、湯口管8,湯口26,湯
道24内の未凝固の溶湯を自然落下させることによっ
て、溶湯容器に回収することができる。
容器の溶湯内に浸漬され、図示しない真空ポンプで気密
チャンバ4内が減圧される。これによって、湯口管8を
介して鋳型10内に溶湯が吸い上げられて、減圧鋳造が
行われる。さて、溶湯がキャビティ20内に充填されて
所定の時間が経過した後に、押出しシリンダ30が作動
して、ピストンロッド34が前進して入れ子16が空間
38の方向にスライドする。この結果、入れ子16の側
壁によって湯道22と湯道24の連通が遮断される。こ
れによって、湯道24,26,28内の溶湯を通じての
キャビティ20への熱の供給が遮断されるため、熱伝導
率の小さい砂型10においても、キャビティ20内の製
品部分を早く凝固させることができる。また、キャビテ
ィ20内の溶湯が流出するおそれがなくなるため、真空
ポンプによる減圧を停止して、湯口管8,湯口26,湯
道24内の未凝固の溶湯を自然落下させることによっ
て、溶湯容器に回収することができる。
【0017】このようにして溶湯が回収された後に、ピ
ストンロッド34を後退させて気密チャンバ4が取り外
されることによって、減圧鋳造が完了する。このように
して鋳造された製品は、湯口部分から分離されているた
め、従来行われていた湯口部の切断・破断の後処理工程
が不要となる。本実施例の減圧鋳造装置2を用いて、製
品重量10kgの肉厚3mmの鋳鋼部品を製造した。従
来の減圧鋳造においては、鋳造時間が100秒で歩留り
が35%であった。これに対して、本実施例の減圧鋳造
装置2を用いて充填直後に湯道の遮断を行うことによっ
て、鋳造時間が10秒と短縮され、また製品部に押し湯
を取り付けたにも関わらず、全体としての歩留りが65
%という結果が得られた。このようにして、本実施例の
減圧鋳造装置2によれば、鋳造のサイクルタイムを短縮
することができる。また、湯道内の溶湯を未凝固の状態
で溶湯容器に戻すことができるため、製品の歩留りが向
上するという利点が得られる。また、本実施例において
は、入れ子16をスライドさせて湯道を遮断する方式の
ため、製品キャビティ部分が大きい場合でも、押出しシ
リンダ30の駆動力は小さくて済む。
ストンロッド34を後退させて気密チャンバ4が取り外
されることによって、減圧鋳造が完了する。このように
して鋳造された製品は、湯口部分から分離されているた
め、従来行われていた湯口部の切断・破断の後処理工程
が不要となる。本実施例の減圧鋳造装置2を用いて、製
品重量10kgの肉厚3mmの鋳鋼部品を製造した。従
来の減圧鋳造においては、鋳造時間が100秒で歩留り
が35%であった。これに対して、本実施例の減圧鋳造
装置2を用いて充填直後に湯道の遮断を行うことによっ
て、鋳造時間が10秒と短縮され、また製品部に押し湯
を取り付けたにも関わらず、全体としての歩留りが65
%という結果が得られた。このようにして、本実施例の
減圧鋳造装置2によれば、鋳造のサイクルタイムを短縮
することができる。また、湯道内の溶湯を未凝固の状態
で溶湯容器に戻すことができるため、製品の歩留りが向
上するという利点が得られる。また、本実施例において
は、入れ子16をスライドさせて湯道を遮断する方式の
ため、製品キャビティ部分が大きい場合でも、押出しシ
リンダ30の駆動力は小さくて済む。
【0018】実施例2 次に、本発明を具現化した実施例2について、図3を参
照しつつ説明する。図3(A)は、本発明に係る減圧鋳
造装置の実施例2を示す正断面図であり、図3(B)は
側断面図を示すものである。本実施例も、実施例1と同
様に、請求項1の発明に対応するものである。本実施例
の鋳造装置52も減圧鋳造装置であり、鋳型を縦に分割
された構造として、分割された型の一部をスライドさせ
ることによって、実施例1の入れ子16と同様の機能を
果たさせている。図3に示されるように、本実施例の鋳
型60は、上型,下型がそれぞれ縦に三分割された構造
を有している。上型は、二つの分割上型62A,62B
の間に可動上型62Cが挟まれた構造となっている。同
様に、下型も、二つの分割下型64A,64Bの間に稼
働下型64Cが挟まれた構造となっている。分割上型6
2Aと分割下型64Aが組み合わされることによって、
内部にキャビティ70と湯道72が形成され、また分割
上型62Bには湯道74が、分割下型64Bには湯口7
6が設けられている。
照しつつ説明する。図3(A)は、本発明に係る減圧鋳
造装置の実施例2を示す正断面図であり、図3(B)は
側断面図を示すものである。本実施例も、実施例1と同
様に、請求項1の発明に対応するものである。本実施例
の鋳造装置52も減圧鋳造装置であり、鋳型を縦に分割
された構造として、分割された型の一部をスライドさせ
ることによって、実施例1の入れ子16と同様の機能を
果たさせている。図3に示されるように、本実施例の鋳
型60は、上型,下型がそれぞれ縦に三分割された構造
を有している。上型は、二つの分割上型62A,62B
の間に可動上型62Cが挟まれた構造となっている。同
様に、下型も、二つの分割下型64A,64Bの間に稼
働下型64Cが挟まれた構造となっている。分割上型6
2Aと分割下型64Aが組み合わされることによって、
内部にキャビティ70と湯道72が形成され、また分割
上型62Bには湯道74が、分割下型64Bには湯口7
6が設けられている。
【0019】これらの鋳型60の構成部材は、三分割さ
れた定盤66A,66B,66Cの上に載置される。三
分割の定盤66A,66B,66Cは、さらに気密定盤
56の上に載置される。そして、気密定盤56には貫通
孔が設けられており、この貫通孔に湯口管58が接続さ
れる。鋳型60の上から被せられる気密チャンバ54の
上面には、引上げシリンダ80が設けられている。引上
げシリンダ80のピストンロッド84は、気密チャンバ
54内に突出しており、その先端には引上げ部材86が
固定されている。この引上げ部材86の両端には、図3
(B)に示されるように、一対のクランプシリンダ96
A,96Bおよびクランプ部材98A,98Bが設けら
れている。クランプ部材98A,98Bは、引上げ部材
86に対して、図3(B)の左右方向にスライド可能に
取り付けられており、クランプシリンダ96A,96B
の作動によってスライドする。クランプ部材98A,9
8Bの下端は、L字型のクランプ爪99A,99Bとな
っており、可動定盤66Cの端面に設けられた係合部6
7a,67bに係合してクランプする。なお、図3
(B)は、クランプ部材98A,98Bが内側にスライ
ドしてクランプした状態を示している。さらに、図3
(A)に示されるように、気密チャンバ54の内側に
は、押圧ばね94A,94Bが下方に向いて取り付けら
れている。
れた定盤66A,66B,66Cの上に載置される。三
分割の定盤66A,66B,66Cは、さらに気密定盤
56の上に載置される。そして、気密定盤56には貫通
孔が設けられており、この貫通孔に湯口管58が接続さ
れる。鋳型60の上から被せられる気密チャンバ54の
上面には、引上げシリンダ80が設けられている。引上
げシリンダ80のピストンロッド84は、気密チャンバ
54内に突出しており、その先端には引上げ部材86が
固定されている。この引上げ部材86の両端には、図3
(B)に示されるように、一対のクランプシリンダ96
A,96Bおよびクランプ部材98A,98Bが設けら
れている。クランプ部材98A,98Bは、引上げ部材
86に対して、図3(B)の左右方向にスライド可能に
取り付けられており、クランプシリンダ96A,96B
の作動によってスライドする。クランプ部材98A,9
8Bの下端は、L字型のクランプ爪99A,99Bとな
っており、可動定盤66Cの端面に設けられた係合部6
7a,67bに係合してクランプする。なお、図3
(B)は、クランプ部材98A,98Bが内側にスライ
ドしてクランプした状態を示している。さらに、図3
(A)に示されるように、気密チャンバ54の内側に
は、押圧ばね94A,94Bが下方に向いて取り付けら
れている。
【0020】さて、かかる構成を有する本実施例の減圧
鋳造装置52を用いた減圧鋳造の手順について、図3を
参照しつつ説明する。まず、気密定盤56に湯口管58
が接続される。次に、気密定盤56の上に分割定盤66
A,66Bおよび可動定盤66Cが載置される。続い
て、分割定盤66A,66Bの上に分割下型64A,6
4Bが、また可動定盤66Cの上に可動下型64Cがそ
れぞれ載置される。そして、分割下型64A,64Bの
上に分割上型62A,62Bが、また可動下型64Cの
上に可動上型62Cが、それぞれ組み合わせられる。さ
らに、図3(B)に示されるように、一対の押え板90
A,90Bによって可動下型64Cと可動上型62Cが
一体に固定される。また、図3(A)に示されるよう
に、押え板90Cによって分割下型64Aと分割上型6
2Aが、押え板90Dによって分割下型64Bと分割上
型62Bが、各々一体に固定される。このようにして、
湯口76,湯道74,連通孔68,湯道72が連通した
状態で鋳型60が組み立てられ、湯口管58からキャビ
ティ70までの湯道が形成される。
鋳造装置52を用いた減圧鋳造の手順について、図3を
参照しつつ説明する。まず、気密定盤56に湯口管58
が接続される。次に、気密定盤56の上に分割定盤66
A,66Bおよび可動定盤66Cが載置される。続い
て、分割定盤66A,66Bの上に分割下型64A,6
4Bが、また可動定盤66Cの上に可動下型64Cがそ
れぞれ載置される。そして、分割下型64A,64Bの
上に分割上型62A,62Bが、また可動下型64Cの
上に可動上型62Cが、それぞれ組み合わせられる。さ
らに、図3(B)に示されるように、一対の押え板90
A,90Bによって可動下型64Cと可動上型62Cが
一体に固定される。また、図3(A)に示されるよう
に、押え板90Cによって分割下型64Aと分割上型6
2Aが、押え板90Dによって分割下型64Bと分割上
型62Bが、各々一体に固定される。このようにして、
湯口76,湯道74,連通孔68,湯道72が連通した
状態で鋳型60が組み立てられ、湯口管58からキャビ
ティ70までの湯道が形成される。
【0021】さらに、分割上型62Aと分割上型62B
の上面には、押圧板92A,92Bが取り付けられる。
こうして組み立てられた鋳型60の上から気密チャンバ
54が被せられる。これによって、鋳型60の周囲に、
気密チャンバ54と気密定盤56とで囲まれた気密空間
が形成される。また、図3(B)に示されるように、気
密チャンバ54に取り付けられた押圧ばね94A,94
Bによって、押圧板92A,92Bを介して、分割上型
62Aと分割上型62Bがそれぞれ押圧される。そし
て、クランプシリンダ96A,96Bが作動して、クラ
ンプ部材98A,98Bが内側にスライドし、クランプ
爪99A,99Bによって可動定盤66Cがクランプさ
れる。なお、このクランプ部材98A,98Bによるク
ランプ動作は、溶湯の充填後に行っても良い。
の上面には、押圧板92A,92Bが取り付けられる。
こうして組み立てられた鋳型60の上から気密チャンバ
54が被せられる。これによって、鋳型60の周囲に、
気密チャンバ54と気密定盤56とで囲まれた気密空間
が形成される。また、図3(B)に示されるように、気
密チャンバ54に取り付けられた押圧ばね94A,94
Bによって、押圧板92A,92Bを介して、分割上型
62Aと分割上型62Bがそれぞれ押圧される。そし
て、クランプシリンダ96A,96Bが作動して、クラ
ンプ部材98A,98Bが内側にスライドし、クランプ
爪99A,99Bによって可動定盤66Cがクランプさ
れる。なお、このクランプ部材98A,98Bによるク
ランプ動作は、溶湯の充填後に行っても良い。
【0022】続いて、湯口管58の下端が図示しない溶
湯容器の溶湯内に浸漬され、図示しない真空ポンプの作
動によって気密チャンバ54内が減圧される。これによ
り湯口管58を介して鋳型60内に溶湯が吸い上げられ
て、減圧鋳造が行われる。溶湯がキャビティ70内に充
填されて所定の時間が経過した後に、引上げシリンダ8
0が作動して、ピストンロッド84によって引上げ部材
86が上方に引き上げられる。これによって、引上げ部
材86と一体にクランプ部材98A,98Bおよび可動
定盤66Cが引き上げられ、可動下型64Cと可動上型
62Cも一体に上昇する。この結果、上昇した可動下型
64Cの側壁によって、湯道72と湯道74の連通が遮
断される。
湯容器の溶湯内に浸漬され、図示しない真空ポンプの作
動によって気密チャンバ54内が減圧される。これによ
り湯口管58を介して鋳型60内に溶湯が吸い上げられ
て、減圧鋳造が行われる。溶湯がキャビティ70内に充
填されて所定の時間が経過した後に、引上げシリンダ8
0が作動して、ピストンロッド84によって引上げ部材
86が上方に引き上げられる。これによって、引上げ部
材86と一体にクランプ部材98A,98Bおよび可動
定盤66Cが引き上げられ、可動下型64Cと可動上型
62Cも一体に上昇する。この結果、上昇した可動下型
64Cの側壁によって、湯道72と湯道74の連通が遮
断される。
【0023】従って、湯道68,74,76内の溶湯を
通じてのキャビティ70への熱の供給が遮断され、熱伝
導率の小さい砂型60においても、キャビティ70内の
製品部分を早く凝固させることができる。また、湯口管
58,湯口76,湯道74内の溶湯を、未凝固の状態で
容器に回収することができる。本実施例の減圧鋳造装置
52においては、実施例1と比較して、鋳型の構造が簡
単になる。また、鋳型60の一部を引き上げることによ
って湯道を遮断するため、製品キャビティ部分が大きい
鋳型の場合でも引上げシリンダ80の駆動力が小さくて
済むというという利点がある。
通じてのキャビティ70への熱の供給が遮断され、熱伝
導率の小さい砂型60においても、キャビティ70内の
製品部分を早く凝固させることができる。また、湯口管
58,湯口76,湯道74内の溶湯を、未凝固の状態で
容器に回収することができる。本実施例の減圧鋳造装置
52においては、実施例1と比較して、鋳型の構造が簡
単になる。また、鋳型60の一部を引き上げることによ
って湯道を遮断するため、製品キャビティ部分が大きい
鋳型の場合でも引上げシリンダ80の駆動力が小さくて
済むというという利点がある。
【0024】実施例3 次に、本発明を具現化した実施例3について、図4を参
照しつつ説明する。図4は、本発明に係る減圧鋳造装置
の実施例3を示す平断面図である。本実施例も、実施例
1と同様に、請求項1に記載された発明に対応するもの
である。本実施例の鋳造装置102も減圧鋳造装置であ
り、鋳型を縦に二分割された構造として、分割された型
の一方をスライドさせることによって、湯道の遮断を行
っている。図4に示されるように、本実施例の鋳型11
0は縦に二分割された構造を有している。すなわち、鋳
型110は、製品キャビティ120が設けられた可動型
112と、湯口部分が設けられた湯口型114から構成
されている。可動型112と湯口型114とが組み合わ
されることによって、鋳型110内にキャビティ120
とこれに連通した湯道122,湯道124,湯口126
が形成される。このように組み立てられた鋳型110の
上から、気密チャンバ104が被せられて、鋳型110
が載置されている図示しない気密定盤との間で気密空間
が形成される。このとき、鋳型110と気密チャンバ1
04との間には、空間136が形成される。
照しつつ説明する。図4は、本発明に係る減圧鋳造装置
の実施例3を示す平断面図である。本実施例も、実施例
1と同様に、請求項1に記載された発明に対応するもの
である。本実施例の鋳造装置102も減圧鋳造装置であ
り、鋳型を縦に二分割された構造として、分割された型
の一方をスライドさせることによって、湯道の遮断を行
っている。図4に示されるように、本実施例の鋳型11
0は縦に二分割された構造を有している。すなわち、鋳
型110は、製品キャビティ120が設けられた可動型
112と、湯口部分が設けられた湯口型114から構成
されている。可動型112と湯口型114とが組み合わ
されることによって、鋳型110内にキャビティ120
とこれに連通した湯道122,湯道124,湯口126
が形成される。このように組み立てられた鋳型110の
上から、気密チャンバ104が被せられて、鋳型110
が載置されている図示しない気密定盤との間で気密空間
が形成される。このとき、鋳型110と気密チャンバ1
04との間には、空間136が形成される。
【0025】この気密チャンバ104の側面には、押出
しシリンダ130が設けられている。この押出しシリン
ダ130は、フランジ132において気密チャンバ10
4の側面にねじ止めされている。押出しシリンダ130
のピストンロッド134は、気密チャンバ104の側面
に設けられた貫通孔を通して、気密チャンバ104内に
突出している。一方、このピストンロッド134に面し
た可動型112の側面には、スライド板116が固定さ
れている。押出しシリンダ130が作動して、ピストン
ロッド134がシリンダから抜け出す方向に移動する
と、ピストンロッド134の先端でスライド板116が
押され、可動型112が空間136の方向にスライドす
る。
しシリンダ130が設けられている。この押出しシリン
ダ130は、フランジ132において気密チャンバ10
4の側面にねじ止めされている。押出しシリンダ130
のピストンロッド134は、気密チャンバ104の側面
に設けられた貫通孔を通して、気密チャンバ104内に
突出している。一方、このピストンロッド134に面し
た可動型112の側面には、スライド板116が固定さ
れている。押出しシリンダ130が作動して、ピストン
ロッド134がシリンダから抜け出す方向に移動する
と、ピストンロッド134の先端でスライド板116が
押され、可動型112が空間136の方向にスライドす
る。
【0026】さて、かかる構成を有する本実施例の減圧
鋳造装置102を用いた減圧鋳造の手順について、図4
を参照しつつ説明する。まず、図示しない気密定盤に図
示しない湯口管が接続される。次に、この気密定盤の上
に可動型112と湯口型114が組み合わされて載置さ
れる。このとき、可動型112の側面にはスライド板1
16が固定される。こうして組み立てられた鋳型110
の上から気密チャンバ104が被せられて、図示しない
湯口管の下端が図示しない溶湯容器の溶湯内に浸漬され
た後に、気密チャンバ104内が減圧される。これによ
って、湯口管を介して鋳型110内に溶湯が吸い上げら
れて、減圧鋳造が行われる。
鋳造装置102を用いた減圧鋳造の手順について、図4
を参照しつつ説明する。まず、図示しない気密定盤に図
示しない湯口管が接続される。次に、この気密定盤の上
に可動型112と湯口型114が組み合わされて載置さ
れる。このとき、可動型112の側面にはスライド板1
16が固定される。こうして組み立てられた鋳型110
の上から気密チャンバ104が被せられて、図示しない
湯口管の下端が図示しない溶湯容器の溶湯内に浸漬され
た後に、気密チャンバ104内が減圧される。これによ
って、湯口管を介して鋳型110内に溶湯が吸い上げら
れて、減圧鋳造が行われる。
【0027】溶湯がキャビティ120内に充填されて所
定の時間が経過した後に、押出しシリンダ130が作動
して、可動型112が図4の右方向にスライドする。こ
の結果、湯道122と湯道124との連通が遮断され
る。従って、湯道124,湯口126内の溶湯を通じて
のキャビティ120への熱の供給が遮断され、熱伝導率
の小さい砂型110においても、キャビティ120内の
製品部分を早く凝固させることができる。また、湯口
管,湯口126,湯道124内の溶湯を、未凝固の状態
で容器に回収することができる。本実施例の減圧鋳造装
置102においては、実施例1および実施例2と比較し
て、鋳型の構造および湯道遮断のための機構がさらに簡
単になるという利点が得られる。
定の時間が経過した後に、押出しシリンダ130が作動
して、可動型112が図4の右方向にスライドする。こ
の結果、湯道122と湯道124との連通が遮断され
る。従って、湯道124,湯口126内の溶湯を通じて
のキャビティ120への熱の供給が遮断され、熱伝導率
の小さい砂型110においても、キャビティ120内の
製品部分を早く凝固させることができる。また、湯口
管,湯口126,湯道124内の溶湯を、未凝固の状態
で容器に回収することができる。本実施例の減圧鋳造装
置102においては、実施例1および実施例2と比較し
て、鋳型の構造および湯道遮断のための機構がさらに簡
単になるという利点が得られる。
【0028】実施例4 次に、本発明を具現化した実施例4について、図5およ
び図6を参照して説明する。図5は、本発明に係る鋳造
装置の実施例4の要部を示す断面図であり、図6は、鋳
造装置の実施例4の全体構成を示す図である。本実施例
は、請求項2に記載された発明に対応するものである。
まず、本実施例の鋳造装置の要部について図5を参照し
て説明する。図5(A),(B)は、本実施例の鋳造装
置の湯道部分を示す平断面図であり、図5(C)はその
正断面図である。図5に示されるように、本実施例にお
いては、鋳型160内に回転子166を設けている。回
転子166の内部に設けられた連通孔168は、湯口1
76と図示しないキャビティとを連通させる湯道の一部
となっている。この回転子166は、図5(A),
(B)の紙面に垂直な軸の回りに回転することが可能に
なっている。
び図6を参照して説明する。図5は、本発明に係る鋳造
装置の実施例4の要部を示す断面図であり、図6は、鋳
造装置の実施例4の全体構成を示す図である。本実施例
は、請求項2に記載された発明に対応するものである。
まず、本実施例の鋳造装置の要部について図5を参照し
て説明する。図5(A),(B)は、本実施例の鋳造装
置の湯道部分を示す平断面図であり、図5(C)はその
正断面図である。図5に示されるように、本実施例にお
いては、鋳型160内に回転子166を設けている。回
転子166の内部に設けられた連通孔168は、湯口1
76と図示しないキャビティとを連通させる湯道の一部
となっている。この回転子166は、図5(A),
(B)の紙面に垂直な軸の回りに回転することが可能に
なっている。
【0029】また、図5(C)に示されるように、回転
子166の一端は上型162の外部に突出している。回
転子166のこの突出部分には、図5(A)に破線で示
されるように、平行に切り欠かれた把持部196が設け
られている。ここで、図5(A),(B)に示されるよ
うに、回転子166の内部の連通孔168は、湯道17
2の側に向かって広がる形状となっている。また、湯道
172の水平方向の幅は、湯口176側の湯道174の
幅より広く作られている。さらに、回転子166内に
は、連通孔168から広がる湯溜部192が設けられて
いる。このような構造によって、回転子166が紙面に
垂直な軸の回りに図5(B)の角度まで回転すると、湯
口176側の湯道174と連通孔168の連通が遮断さ
れる。一方、キャビティ側の湯道172と連通孔168
の連通は維持されている。
子166の一端は上型162の外部に突出している。回
転子166のこの突出部分には、図5(A)に破線で示
されるように、平行に切り欠かれた把持部196が設け
られている。ここで、図5(A),(B)に示されるよ
うに、回転子166の内部の連通孔168は、湯道17
2の側に向かって広がる形状となっている。また、湯道
172の水平方向の幅は、湯口176側の湯道174の
幅より広く作られている。さらに、回転子166内に
は、連通孔168から広がる湯溜部192が設けられて
いる。このような構造によって、回転子166が紙面に
垂直な軸の回りに図5(B)の角度まで回転すると、湯
口176側の湯道174と連通孔168の連通が遮断さ
れる。一方、キャビティ側の湯道172と連通孔168
の連通は維持されている。
【0030】次に、本実施例の鋳造装置の全体構造につ
いて、図6を参照して説明する。図6(A)は、本実施
例の鋳造装置を示す平面図であり、図6(B)はその正
断面図、図6(C)は側断面図である。図5のような内
部構造を有する鋳型160が、図6に示される減圧鋳造
装置152内に設置される。すなわち、まず気密定盤1
56の下面に湯口管158が接続され、気密定盤156
の上に下型164および上型162が載置される。そし
て、下型164と上型162の側面から一対の押え板1
90A,190Bが取り付けられて、下型164と上型
162とが一体に固定される。このようにして、図5に
示されるように、湯口176,湯道174,連通孔16
8,湯道172が連通した状態で鋳型160が組み立て
られる。
いて、図6を参照して説明する。図6(A)は、本実施
例の鋳造装置を示す平面図であり、図6(B)はその正
断面図、図6(C)は側断面図である。図5のような内
部構造を有する鋳型160が、図6に示される減圧鋳造
装置152内に設置される。すなわち、まず気密定盤1
56の下面に湯口管158が接続され、気密定盤156
の上に下型164および上型162が載置される。そし
て、下型164と上型162の側面から一対の押え板1
90A,190Bが取り付けられて、下型164と上型
162とが一体に固定される。このようにして、図5に
示されるように、湯口176,湯道174,連通孔16
8,湯道172が連通した状態で鋳型160が組み立て
られる。
【0031】こうして組み立てられた鋳型160の上か
ら、図6に示されるように、気密チャンバ154が被せ
られる。これによって、鋳型160の周囲に、気密チャ
ンバ154と気密定盤156とで囲まれた気密空間が形
成される。ここで、鋳型160に被せられる気密チャン
バ154の天井板には、回転軸186が上下に貫通し
て、回転可能に取り付けられている。この回転軸186
の上端にはクランク184が固定されており、クランク
184は回転用シリンダ180のピストンロッド182
の先端に取り付けられている。一方、気密チャンバ15
4内に突出した回転軸186の下端には、把持爪188
が固定されている。気密チャンバ154が気密定盤15
6の上に載置される際に、この把持爪188が回転子1
66の把持部196に嵌合する。従って、回転用シリン
ダ180が作動してピストンロッド182が進退するこ
とによって、クランク184を介して、回転軸186と
一体に把持爪188が回転する。これによって、把持部
196において把持爪188に嵌合した回転子166
も、同時に回転することになる。
ら、図6に示されるように、気密チャンバ154が被せ
られる。これによって、鋳型160の周囲に、気密チャ
ンバ154と気密定盤156とで囲まれた気密空間が形
成される。ここで、鋳型160に被せられる気密チャン
バ154の天井板には、回転軸186が上下に貫通し
て、回転可能に取り付けられている。この回転軸186
の上端にはクランク184が固定されており、クランク
184は回転用シリンダ180のピストンロッド182
の先端に取り付けられている。一方、気密チャンバ15
4内に突出した回転軸186の下端には、把持爪188
が固定されている。気密チャンバ154が気密定盤15
6の上に載置される際に、この把持爪188が回転子1
66の把持部196に嵌合する。従って、回転用シリン
ダ180が作動してピストンロッド182が進退するこ
とによって、クランク184を介して、回転軸186と
一体に把持爪188が回転する。これによって、把持部
196において把持爪188に嵌合した回転子166
も、同時に回転することになる。
【0032】さて、減圧鋳造の開始時においては回転子
166は図5(A)に示される回転角度になっており、
湯道174と湯道172とは連通孔168によって連通
している。この状態において、図示しない真空ポンプに
よって気密チャンバ154内が減圧され、湯口管158
を介して鋳型160内に溶湯が吸い上げられる。溶湯が
図示しないキャビティ内に充填されて所定の時間が経過
した後に、回転用シリンダ180が作動して、回転軸1
86が回転する。これによって、回転子166が図5
(B)に示される角度まで回転し、湯道174と湯道1
72の連通が遮断される。この結果、湯道174,湯口
176内の溶湯を通じてのキャビティへの熱の供給が遮
断され、熱伝導率の小さい砂型160においてもキャビ
ティ内の製品部分を早く凝固させることができる。ま
た、湯口管158,湯口176,湯道174内の溶湯
を、未凝固の状態で容器に回収することができる。
166は図5(A)に示される回転角度になっており、
湯道174と湯道172とは連通孔168によって連通
している。この状態において、図示しない真空ポンプに
よって気密チャンバ154内が減圧され、湯口管158
を介して鋳型160内に溶湯が吸い上げられる。溶湯が
図示しないキャビティ内に充填されて所定の時間が経過
した後に、回転用シリンダ180が作動して、回転軸1
86が回転する。これによって、回転子166が図5
(B)に示される角度まで回転し、湯道174と湯道1
72の連通が遮断される。この結果、湯道174,湯口
176内の溶湯を通じてのキャビティへの熱の供給が遮
断され、熱伝導率の小さい砂型160においてもキャビ
ティ内の製品部分を早く凝固させることができる。ま
た、湯口管158,湯口176,湯道174内の溶湯
を、未凝固の状態で容器に回収することができる。
【0033】このとき、図5(B)に示されるように、
連通孔168とキャビティ側の湯道172の連通は維持
されている。従って、キャビティ内の溶湯が固化する過
程において、湯溜部192内の溶湯によってキャビティ
内の製品部分の冷却固化に伴う体積収縮分を補うことが
できる。このようにして、湯道を遮断しても押し湯の効
果が得られるため、高品質の鋳造品を得ることができ
る。さらに、本実施例の減圧鋳造装置152において
は、回転によって湯道を遮断しているので、遮断のため
の駆動力が小さくて済むという利点が得られる。また、
本実施例の回転子166における連通孔168とは逆
に、連通孔を湯口側の湯道174の側に向かって広がる
形状とするとともに湯道174の幅を湯道172の幅よ
りも広くすることによって、連通孔内の溶湯をも回収す
ることができ、歩留りを向上させることができる。
連通孔168とキャビティ側の湯道172の連通は維持
されている。従って、キャビティ内の溶湯が固化する過
程において、湯溜部192内の溶湯によってキャビティ
内の製品部分の冷却固化に伴う体積収縮分を補うことが
できる。このようにして、湯道を遮断しても押し湯の効
果が得られるため、高品質の鋳造品を得ることができ
る。さらに、本実施例の減圧鋳造装置152において
は、回転によって湯道を遮断しているので、遮断のため
の駆動力が小さくて済むという利点が得られる。また、
本実施例の回転子166における連通孔168とは逆
に、連通孔を湯口側の湯道174の側に向かって広がる
形状とするとともに湯道174の幅を湯道172の幅よ
りも広くすることによって、連通孔内の溶湯をも回収す
ることができ、歩留りを向上させることができる。
【0034】実施例5 次に、本発明を具現化した実施例5について、図7を参
照しつつ説明する。図7(A)は、本発明に係る鋳造装
置の実施例5の要部の構成を示す平断面図であり、図7
(B)は正断面図である。本実施例は、請求項3に記載
された発明に係るものである。本実施例の鋳造装置20
2は減圧鋳造装置であり、図7に示されるように、鋳型
210の上型212内に押出しロッド234が設けられ
ている。この押出しロッド234の先端は、製品キャビ
ティ220と図示しない湯口を連通させる湯道218の
近傍に位置している。一方、この押出しロッド234と
反対側の湯道218の近傍には、空間部238が上型2
12内に設けられている。さて、減圧鋳造装置202に
おいては、湯道224,218,222を通じてキャビ
ティ220に溶湯が充填された後に、押出しロッド23
4が図示しない駆動機構によって押し出されて、その先
端が湯道218に突出する。これによって、湯道222
と湯道224との連通を遮断することができる。
照しつつ説明する。図7(A)は、本発明に係る鋳造装
置の実施例5の要部の構成を示す平断面図であり、図7
(B)は正断面図である。本実施例は、請求項3に記載
された発明に係るものである。本実施例の鋳造装置20
2は減圧鋳造装置であり、図7に示されるように、鋳型
210の上型212内に押出しロッド234が設けられ
ている。この押出しロッド234の先端は、製品キャビ
ティ220と図示しない湯口を連通させる湯道218の
近傍に位置している。一方、この押出しロッド234と
反対側の湯道218の近傍には、空間部238が上型2
12内に設けられている。さて、減圧鋳造装置202に
おいては、湯道224,218,222を通じてキャビ
ティ220に溶湯が充填された後に、押出しロッド23
4が図示しない駆動機構によって押し出されて、その先
端が湯道218に突出する。これによって、湯道222
と湯道224との連通を遮断することができる。
【0035】この際に、押出しロッド234の前方にあ
る鋳型部分216と湯道218内の溶湯が押し出され
る。しかし、これらの鋳型部分216および溶湯は空間
部238内に押し出されるため、湯道内の溶湯が圧縮さ
れることがない。従って、図示しない駆動機構によって
押出しロッド234を押し出すための力は小さくて済
む。このように、本実施例の鋳造装置202において
は、逃げ部238を設けることによって溶湯の圧縮を伴
わずに湯道218が遮断されるため、キャビティ220
が充填された後の湯道を小さい力で確実に遮断すること
ができる。なお、湯道218を遮断するために押出しロ
ッド234を湯道218内まで突出させる必要はなく、
押出しロッド234で押し出される鋳型部分216によ
って遮断することもできる。この場合には、押出しロッ
ド234の押出しストロークが短くて済む。本実施例の
減圧鋳造装置202においては、鋳型210を可動部分
と固定部分に分割する必要がなく、鋳型210の構造が
極めて簡単になるという利点がある。
る鋳型部分216と湯道218内の溶湯が押し出され
る。しかし、これらの鋳型部分216および溶湯は空間
部238内に押し出されるため、湯道内の溶湯が圧縮さ
れることがない。従って、図示しない駆動機構によって
押出しロッド234を押し出すための力は小さくて済
む。このように、本実施例の鋳造装置202において
は、逃げ部238を設けることによって溶湯の圧縮を伴
わずに湯道218が遮断されるため、キャビティ220
が充填された後の湯道を小さい力で確実に遮断すること
ができる。なお、湯道218を遮断するために押出しロ
ッド234を湯道218内まで突出させる必要はなく、
押出しロッド234で押し出される鋳型部分216によ
って遮断することもできる。この場合には、押出しロッ
ド234の押出しストロークが短くて済む。本実施例の
減圧鋳造装置202においては、鋳型210を可動部分
と固定部分に分割する必要がなく、鋳型210の構造が
極めて簡単になるという利点がある。
【0036】上記の各実施例においては、鋳造装置とし
て減圧鋳造装置の例を示したが、重力鋳造等の他の鋳造
方式にの場合にも、同様な効果を得ることができる。ま
た、有機バインダを配合した砂から成る鋳型の場合につ
いて説明したが、他の材質から成る鋳型にも適用できる
ことは言うまでもない。鋳造装置のその他の部分の構
造,形状,大きさ,材質,数量等についても、上記の各
実施例に限定されるものではない。
て減圧鋳造装置の例を示したが、重力鋳造等の他の鋳造
方式にの場合にも、同様な効果を得ることができる。ま
た、有機バインダを配合した砂から成る鋳型の場合につ
いて説明したが、他の材質から成る鋳型にも適用できる
ことは言うまでもない。鋳造装置のその他の部分の構
造,形状,大きさ,材質,数量等についても、上記の各
実施例に限定されるものではない。
【0037】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、分割さ
れた鋳型の少なくとも一方をスライドさせることによっ
て、溶湯の圧縮を伴わずに湯道を遮断でき、キャビティ
が充填された後の湯道を小さい力で確実に遮断すること
ができる。これによって、鋳造のサイクルタイムの短縮
と歩留りの向上を達成することができ、極めて実用的な
減圧鋳造装置となる。
れた鋳型の少なくとも一方をスライドさせることによっ
て、溶湯の圧縮を伴わずに湯道を遮断でき、キャビティ
が充填された後の湯道を小さい力で確実に遮断すること
ができる。これによって、鋳造のサイクルタイムの短縮
と歩留りの向上を達成することができ、極めて実用的な
減圧鋳造装置となる。
【0038】また、請求項2に係る発明においては、湯
道の少なくとも一部を含む回転部を回転させることによ
って、湯道内の溶湯が圧縮されることなく湯道が遮断さ
れ、キャビティが充填された後の湯道を小さい力で確実
に遮断することができる。
道の少なくとも一部を含む回転部を回転させることによ
って、湯道内の溶湯が圧縮されることなく湯道が遮断さ
れ、キャビティが充填された後の湯道を小さい力で確実
に遮断することができる。
【0039】また、請求項3に係る発明においては、湯
道を遮断するための遮断部材の前方に逃げ部を設けるこ
とによって、溶湯の圧縮を伴わずに湯道が遮断され、キ
ャビティが充填された後の湯道を小さい力で確実に遮断
することができる。
道を遮断するための遮断部材の前方に逃げ部を設けるこ
とによって、溶湯の圧縮を伴わずに湯道が遮断され、キ
ャビティが充填された後の湯道を小さい力で確実に遮断
することができる。
【図1】本発明に係る鋳造装置の実施例1の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】鋳造装置の実施例1の構成を示す断面図および
斜視図である。
斜視図である。
【図3】鋳造装置の実施例2の構成を示す断面図であ
る。
る。
【図4】鋳造装置の実施例3の構成を示す断面図であ
る。
る。
【図5】鋳造装置の実施例4の要部の構成を示す断面図
である。
である。
【図6】鋳造装置の実施例4の全体構成を示す平面図お
よび断面図である。
よび断面図である。
【図7】鋳造装置の実施例5の構成を示す断面図であ
る。
る。
【図8】鋳造装置の従来例の構成を示す断面図である。
2,52,102,202,252,302 鋳造装置 10,60,110,160,210 鋳型 16,62C,64C,112 分割された鋳型 18,22,24,68,72,74,122,12
4,168,172,174,218,222,224
湯道 20,70,120,220 製品キャビティ 26,76,126,176 溶湯供給部 166 回転部 234 遮断部材 238 空間
4,168,172,174,218,222,224
湯道 20,70,120,220 製品キャビティ 26,76,126,176 溶湯供給部 166 回転部 234 遮断部材 238 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 雅夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 鋳型内に設けられた製品キャビティと前
記鋳型の溶湯供給部とを連通させる湯道を横断する方向
に前記鋳型を分割し、該分割された鋳型の少なくとも一
方を該分割面に沿ってスライド可能としたことを特徴と
する鋳造装置。 - 【請求項2】 鋳型内に設けられた製品キャビティと前
記鋳型の溶湯供給部とを連通させる湯道の少なくとも一
部を含む前記鋳型の一部を前記湯道の方向に対して略垂
直な軸の回りに回転可能な回転部としたことを特徴とす
る鋳造装置。 - 【請求項3】 鋳型内に設けられた製品キャビティと前
記鋳型の溶湯供給部とを連通させる湯道の近傍に、該湯
道方向に押し出されることによって前記湯道を遮断する
遮断部材を設けるとともに、該遮断部材の反対側の前記
湯道の近傍に前記遮断部材によって押し出される鋳型部
分および溶湯の逃げ部となる空間を設けたことを特徴と
する鋳造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27834193A JPH07124695A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27834193A JPH07124695A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 鋳造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07124695A true JPH07124695A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17595985
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27834193A Pending JPH07124695A (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 鋳造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07124695A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006133914A1 (de) * | 2005-06-15 | 2006-12-21 | Ks Kolbenschmidt Gmbh | Verkürzung der taktzeit bei der serienherstellung von kolben für brennkraftmaschinen |
| CN104057062A (zh) * | 2012-08-27 | 2014-09-24 | 济南铸造锻压机械研究所有限公司 | 砂型低压铸造封堵浇口装置及砂型低压铸造的方法 |
| CN110695340A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-01-17 | 苏州明志科技股份有限公司 | 用于低压铸造的倾转式浇注方法及装置 |
| CN113680971A (zh) * | 2021-07-21 | 2021-11-23 | 佛山市三水凤铝铝业有限公司 | 一种铸造设备 |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP27834193A patent/JPH07124695A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006133914A1 (de) * | 2005-06-15 | 2006-12-21 | Ks Kolbenschmidt Gmbh | Verkürzung der taktzeit bei der serienherstellung von kolben für brennkraftmaschinen |
| CN104057062A (zh) * | 2012-08-27 | 2014-09-24 | 济南铸造锻压机械研究所有限公司 | 砂型低压铸造封堵浇口装置及砂型低压铸造的方法 |
| CN104057062B (zh) * | 2012-08-27 | 2016-01-20 | 济南铸造锻压机械研究所有限公司 | 砂型低压铸造封堵浇口装置及砂型低压铸造的方法 |
| CN110695340A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-01-17 | 苏州明志科技股份有限公司 | 用于低压铸造的倾转式浇注方法及装置 |
| CN113680971A (zh) * | 2021-07-21 | 2021-11-23 | 佛山市三水凤铝铝业有限公司 | 一种铸造设备 |
| CN113680971B (zh) * | 2021-07-21 | 2023-08-08 | 佛山市三水凤铝铝业有限公司 | 一种铸造设备 |
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