JP2784300B2 - 加圧鋳造装置の製品押し出し方法 - Google Patents

加圧鋳造装置の製品押し出し方法

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JP2784300B2 JP28257992A JP28257992A JP2784300B2 JP 2784300 B2 JP2784300 B2 JP 2784300B2 JP 28257992 A JP28257992 A JP 28257992A JP 28257992 A JP28257992 A JP 28257992A JP 2784300 B2 JP2784300 B2 JP 2784300B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶湯鍛造法等の加圧鋳
造法に用いる加圧鋳造装置の製品押し出し方法に関し、
さらに詳しくは溶湯を加圧するための加圧プランジャを
製品取り出しのための押し出しピンと共用化した加圧鋳
造装置の製品押し出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】この種の加圧鋳造装置の製品
押し出し方法として図6に示す方法がある。図6に示す
加圧鋳造装置においては、型締めされた固定型51と可
動型52とで形成される製品部空間(キャビティ)53
に溶湯Mを給湯した上、その製品部空間53に臨ませた
加圧プランジャ54を上動させ、その溶湯Mを加圧しな
がら凝固を進行させて鋳造を行うことを基本としてい
る。
【0003】そして、鋳造後には、固定型51と可動型
52とを型開きした上で、加圧プランジャ54と押し出
しピン55とを同じストロークだけ上昇させることによ
り、鋳造後の製品Wを可動型52の上方に押し出すもの
である。つまり、加圧プランジャ54を実質的に押し出
しピンとして機能させることにより、製品Wは安定して
可動型52の上方に押し上げられる。
【0004】その一方、上記の加圧プランジャ54はス
リーブ部56との間で摺動運動を繰り返すことから、加
圧プランジャ54の外周面およびスリーブ部56の内周
面の摩耗が不可避であり、それによって加圧プランジャ
54とスリーブ部56との間の隙間が徐々に拡大される
ことになる。そのため、上記の加圧プランジャ54とス
リーブ部56との間の隙間に溶湯Mが浸入していわゆる
「鋳ばり」の噛み込みが生じやすく、加圧プランジャ5
4は押し出しピン55に比べて製品Wに対する噛み付き
を起こしやすい。
【0005】このようなことから、図6に示すように押
し出しピン55と加圧プランジャ54とで製品Wを押し
出すにあたり、加圧プランジャ54の押し出しストロー
クよりも押し出しピン55の押し出しストロークを所定
量だけ長くして押し出しを行い、これによって製品Wと
加圧プランジャ54との噛み付きを解除するようにして
いる。なお、57は押し出し板である。
【0006】しかしながら、上記の製品Wと加圧プラン
ジャ54との噛み付き力が大きいと、押し出しピン55
によって製品Wを無理抜きするかたちとなるために、特
に製品Wが薄肉形状である場合にはその製品Wに歪みが
生じ、製品Wの品質管理の上で問題を残している。
【0007】また、鋳造すべき製品Wの形状や大きさに
よっては、図6の押し出しピン55を用いずに加圧プラ
ンジャ54単独で製品Wを押し出すことも行われるが、
この場合にも加圧プランジャ54の噛み付きを解除する
ために製品Wに図示外の製品除去具を衝突させたりある
いはハンマー等でたたく必要があり、上記と同様に製品
Wの歪みや割れを招くおそれがあって好ましくない。
【0008】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、加圧プランジャ
を押し出しピンとしても用いるにあたって、製品押し出
し時の加圧プランジャと製品との噛み付きを確実に防止
できるようにした方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、金型の製品部
空間に対してその金型の上面部に設けられた湯口部から
給湯し、前記金型にスライド可能に設けられた湯口閉塞
ブロックにより前記湯口部を閉塞した上で、前記製品部
空間に臨ませた加圧プランジャの加圧動作によりその製
品部空間内の溶湯を加圧しながら鋳造を行い、型開き後
の製品取り出し時には、前記加圧プランジャをその加圧
位置よりもさらに加圧方向に突き出すことによって鋳造
後の製品を押し出すようにした加圧鋳造装置の製品押し
出し方法であって、前記型開き後の加圧プランジャの突
き出し動作に先立って、その加圧プランジャを加圧位置
から前記突き出し方向と逆方向に一旦スライドさせるこ
とを特徴としている。
【0010】
【作用】この方法によると、加圧プランジャを製品突き
出し方向と逆方向に一旦スライドさせることによって、
製品の歪みの発生を伴うことなく、加圧プランジャと製
品との噛み付きを確実に解除できるようになる。
【0011】
【実施例】図1〜図5は本発明の一実施例を示す図で、
水平な軸を回転中心として装置全体を回転させることが
できるタイプの加圧鋳造装置の作動を示している。
【0012】図2に示すように、鋳造機本体のフレーム
1の上部の固定プラテン部1aには、可動型4とともに
金型2を形成する固定型3が固定支持されている一方、
可動型4は可動プラテン5に固定されており、前記フレ
ーム1の下部に設けた型締めシリンダ6の伸縮動作に応
じて可動型4が可動プラテン5とともに昇降動作するこ
とで、前記金型2の型締め,型開きが行われるようにな
っている。
【0013】前記固定型3には、可動型4との間に形成
される製品部空間(キャビティ)Rに連通する湯口部7
が形成されているほか、この湯口部7と交差するように
して案内溝8が形成されている。そして、案内溝8に
は、シリンダ9の伸縮動作に応じて前記湯口部7の軸心
方向と直交方向にスライドする湯口閉塞ブロック10が
設けられており、この湯口閉塞ブロック10には前記湯
口部7と連通してこの湯口部7の一部となる湯道部11
が形成されている。
【0014】また、前記可動型4には、ピストンロッド
14の先端に加圧プランジャ12を連結してなる加圧シ
リンダ13が設けられており、加圧プランジャ12の先
端部はスリーブ部4aを介して前記製品部空間Rに臨ま
せてある。
【0015】一方、前記フレーム1のボス部15には軸
16が一体にキー結合されていて、前記ボス部15自体
はベアリング17を介して支持体18に回転可能に支持
されている一方、前記軸16には二段掛けタイプのチェ
ーンスプロケット19が固定されている。さらに、前記
支持体18側にはモータ20が設けられており、このモ
ータ20の出力軸21に固定されたチェーンスプロケッ
ト22と前記フレーム1側のチェーンスプロケット19
との間には二条のチェーン23が巻き掛けられている。
そして、前記モータ20の起動により、軸16を回転中
心としてフレーム1を任意の位置まで回転させることが
できるようになっている。
【0016】したがって、以上のように構成された加圧
鋳造装置においては、図2に示すように、前記湯口部7
が真上となるようにフレーム1を正立させた上で、前記
固定型3と可動型4とを型締めするとともに、前記湯道
部11を湯口部7に一致させて両者を連通させるべく前
記湯口閉塞ブロック10を湯口開放位置P1に位置させ
た上で、レードル24を用いて湯口部7から湯道部11
を通して製品部空間Rに給湯する。
【0017】そして給湯後に、図3に示すように、シリ
ンダ9の作動により湯口閉塞ブロック10を湯口閉塞位
置P2までスライドさせ、その湯道部11を湯口部7か
ら位置的にずらして湯口部7を湯口閉塞ブロック10に
より閉塞した上で、加圧シリンダ6の加圧プランジャ1
2をストロークHだけ上動させて前記製品部空間Rの溶
湯Mを加圧する。
【0018】その結果、溶湯Mの凝固過程での加圧効果
のために、収縮巣の発生や残留ガスの悪影響が抑制され
て鋳物組織の緻密化が図れ、鋳造欠陥のない高品質の鋳
物が得られることになる。
【0019】以上のようにして鋳造が終了したならば、
モータ20を起動させてフレーム1全体を任意の回転角
位置まで回転させる。
【0020】そして、図1の(A),(B)および図4
に示すように、金型2を型開きした上で、加圧シリンダ
13の作動により加圧プランジャ12をそれまでの加圧
位置(図3の位置)から先のストロークHだけ後退させ
て待機位置(図2,4の位置)に位置させる。これによ
り、たとえ溶湯Mの凝固過程で製品Wと加圧プランジャ
12とが噛み付きを生じていたとしても、製品Wと加圧
プランジャ12とが確実に分離する。
【0021】上記のように加圧プランジャ12を一旦待
機位置まで後退させたならば、図1の(C)および図5
に示すように逆に加圧プランジャ12を先の加圧位置よ
りも前方の製品突き出し位置まで一気に突き出し、この
加圧プランジャ12の突き出し動作によって製品Wを可
動型4から離間させて押し出す。こうして可動型4から
押し出された製品は自重により落下して回収される。
【0022】こののち、製品離脱後の加圧プランジャ1
2が再び元の待機位置(図2,4の位置)に戻るのを待
って製品部空間Rや湯口部7に離型剤を塗布し、さらに
金型2を型締めするとともにフレーム1を図2の正立位
置まで回転させ、以降は上記の一連の動作を繰り返す。
【0023】なお、上記のように加圧プランジャ12を
加圧位置から待機位置までスライドさせる動作は、製品
Wが完全に凝固した後であれば型開き前に行ってもよ
い。また、本発明は、図6に示した構造のように、製品
押し出しピンと加圧プランジャとを併用しつつその加圧
プランジャを製品押し出しピンとしても共用するタイプ
のものにも同様に適用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、加圧プラ
ンジャで溶湯を加圧しつつ鋳造を行ったのちにその加圧
プランジャで製品を突き出すのに先立って、加圧プラン
ジャを上記の突き出し方向と逆方向に一旦スライドさせ
るようにしたことにより、加圧プランジャと製品との噛
み付きを無理なく確実に解除できるようになる。その結
果、製品の取り出しおよび回収にあたって製品に無理な
力が加わることがなく、製品の歪みや割れの発生を未然
に防止して品質向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の作動説明図。
【図2】加圧鋳造装置の給湯時の説明図。
【図3】加圧鋳造装置の加圧時の説明図。
【図4】加圧鋳造装置の型開き時の説明図。
【図5】加圧鋳造装置の製品押し出し時の説明図。
【図6】従来の加圧鋳造装置における製品押し出し方法
の一例を示す要部断面説明図。
【符号の説明】
2…金型 3…固定型 4…可動型 7…湯口部 10…湯口閉塞ブロック 12…加圧プランジャ M…溶湯 R…製品部空間 W…製品

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型の製品部空間に対してその金型の上
    面部に設けられた湯口部から給湯し、前記金型にスライ
    ド可能に設けられた湯口閉塞ブロックにより前記湯口部
    を閉塞した上で、前記製品部空間に臨ませた加圧プラン
    ジャの加圧動作によりその製品部空間内の溶湯を加圧し
    ながら鋳造を行い、 型開き後の製品取り出し時には、前記加圧プランジャを
    その加圧位置よりもさらに加圧方向に突き出すことによ
    って鋳造後の製品を押し出すようにした加圧鋳造装置の
    製品押し出し方法であって、 前記型開き後の加圧プランジャの突き出し動作に先立っ
    て、その加圧プランジャを加圧位置から前記突き出し方
    向と逆方向に一旦スライドさせることを特徴とする加圧
    鋳造装置の製品押し出し方法。
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