JPH07124104A - マニピュレータ装置 - Google Patents

マニピュレータ装置

Info

Publication number
JPH07124104A
JPH07124104A JP5273697A JP27369793A JPH07124104A JP H07124104 A JPH07124104 A JP H07124104A JP 5273697 A JP5273697 A JP 5273697A JP 27369793 A JP27369793 A JP 27369793A JP H07124104 A JPH07124104 A JP H07124104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bending
amount
pressure
braking force
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5273697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Mizuno
均 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP5273697A priority Critical patent/JPH07124104A/ja
Publication of JPH07124104A publication Critical patent/JPH07124104A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 体腔壁等に無理な力が働くのを抑制できるマ
ニピュレータ装置を提供すること。 【構成】 電子内視鏡2の動作部としての湾曲部12は
モータ22a,22bと接続され、操作部7に設けたト
ラックボール14の球部31を回転する操作を行うこと
により湾曲駆動できる。この球部31の回転量はロータ
リエンコーダで検出され、制御回路4bを経て操作量に
応じてモータ22a,22bを駆動する。湾曲部12付
近には感圧センサ17が設けてあり、感圧された信号は
圧電素子制御回路36を介して圧電素子により球部31
に感圧量に応じた制動力を与え、感圧が検出された方向
にさらに湾曲操作するのに対し、ブレーキをかけるよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体腔内等に挿入され、
動作部を備えた機械とかデバイス等の操作を遠隔的に行
うマニピュレータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から内視鏡において、湾曲部を湾曲
させるためにモータ等の駆動手段を用い、ジョイスティ
ック等の操作指示手段の操作量(指示値)に応じて駆動
手段を駆動する装置が提案されている。
【0003】前記操作指示手段の操作量に応じて駆動手
段を駆動する装置として、特開昭58−78635号公
報の従来例には湾曲操作部材の操作量に追従して湾曲部
を駆動する装置が開示されている。この装置によれば、
簡単な構成で湾曲操作部材の操作量に対応した湾曲角に
湾曲させることができ、湾曲操作の操作性を向上させる
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例の装置では、湾曲操作指示手段の操作量に追従して
湾曲部が湾曲するようになっているため、万一、操作者
が不用意に湾曲操作指示手段を動かしてしまった場合に
は、内視鏡が挿入されている体腔壁に無理な力を働かせ
て傷等を付けてしまう可能性があった。
【0005】生体等に挿入される内視鏡の例で説明した
が、一般的なマニピュレータの場合においても、その先
端側等に形成された動作部がプラントその他の壁等に当
たってしまった場合に、その状態からさらに壁等に無理
な力を働かしてしまうような操作を不用意に行ってしま
うと同様の不都合が発生する。
【0006】本発明は上述した点にかんがみてなされた
もので、体腔壁等に無理な力が働くのを抑制できるマニ
ピュレータ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】内視鏡の湾曲
部等、可動機構を有する動作部を駆動するアクチュエー
タと、前記動作部の操作手段を形成し、手動で回転可能
な球部及び該球部の回転量を検出する検出手段と、該検
出手段により検出された回転量より前記アクチュエータ
の制御内容を決定する制御回路と、前記動作部付近に設
けられた力学的センサと、該力学的センサの検出量に応
じた制動力を前記球部に与える制動力発生手段とを設け
ることにより、操作者に対して動作部が壁等に接触した
状態からさらにその部位に圧力を与える方向に動作部を
動作させるような操作を行う場合には制動力が与えられ
るので、その方向に不用意に操作することを有効に防止
できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図5は本発明の第1実施例に
係り、図1は第1実施例を備えた内視鏡装置の全体構成
を示し、図2は湾曲マニピュレータ装置を示し、図3は
トラックボールを示し、図4は挿入部の先端側の構造を
示し、図5は動作説明図を示す。
【0009】図1に示すように第1実施例を備えた内視
鏡装置1は、撮像手段を内蔵した電子内視鏡2と、この
電子内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、この電
子内視鏡2の撮像手段に対する信号処理を行う信号処理
回路4a及び電子内視鏡2の湾曲動作の制御を行う制御
回路4bとを内蔵したビデオプロセッサ4と、信号処理
回路4aから出力される映像信号を表示するモニタ5と
から構成される。
【0010】電子内視鏡2は細長の挿入部6と、湾曲操
作等を行う操作部7と、この操作部7から延出されたユ
ニバーサルケーブル8とを有し、ユニバーサルケーブル
8の先端のコネクタ9を光源装置3に着脱自在で接続す
ることができる。また、このコネクタ9に接続された信
号ケーブル10は信号コネクタを介してビデオプロセッ
サ4に着脱自在で接続することができる。
【0011】挿入部6は硬質の先端構成部11と、先端
構成部11に隣接して形成され、湾曲自在の湾曲部12
と、この湾曲部12の後端から操作部7の前端に至る長
尺の可撓管部13とからなる。操作部7には湾曲部12
の湾曲操作を行うトラックボール14が設けてあり、こ
のトラックボール14を操作することにより、その操作
に応じて制御回路4bは湾曲部12を駆動する駆動信号
を生成し、この駆動信号により湾曲部12を上下、左右
の任意の方向に湾曲することができる。
【0012】また、操作部7には送気・送水の操作を行
う送気・送水ボタン15と、吸引操作を行う吸引ボタン
16等が設けてある。また、湾曲部12の先端部分には
感圧する感圧センサ17が設けてあり、この感圧センサ
17で検出されたセンサ出力信号は制御回路4bに入力
され、センサ出力信に応じてトラックボール14に制動
力を付与する。
【0013】図2は第1実施例の湾曲マニピュレータ装
置21を示す。図2に示すように操作部7には、湾曲部
12を湾曲する湾曲アクチュエータとしての上下湾曲用
モータ22a,左右湾曲用モータ22bが内蔵され、こ
れらモータ22a,22bの駆動力はプーリ23a、2
3bを介して上下湾曲操作ワイヤ24u,24d、左右
湾曲操作ワイヤ24r,24lにより伝達され、ワイヤ
24i(i=u,d,r,lのいずれか)が牽引された
側に湾曲部12を形成する回動自在の湾曲駒25、25
…25を湾曲動作させる。
【0014】各モータ22a,22bには回転検出手段
としてのロータリエンコーダ26a,26bがそれそれ
回転軸に結合され、これらロータリエンコーダ26a,
26bで検出された信号はエンコーダ検出回路27に入
力され、湾曲アクチュエータとしてのモータ22a,2
2bの回転量を検出し、モータ22a,22bを駆動す
る駆動信号を出力するモータ駆動回路28に出力する。
【0015】また、操作部7に設けられたトラックボー
ル14における手動で回転される球部31の回転を検出
するエンコーダ32a,32bの出力信号はエンコーダ
検出回路33に入力され、球部31の回転量を検出し、
CPU34に出力する。
【0016】このCPU34はエンコーダ32a,32
bから出力される湾曲指示の指示量とロータリエンコー
ダ26a,26bで検出される実際の湾曲量とを比較
し、実際の湾曲量が指示量と一致するように制御する司
令信号をモータ駆動回路28に出力する。
【0017】つまり、モータ駆動回路28は、CPU3
4およびエンコーダ検出回路27に接続され、CPU3
4からの動作指令に対するフィードバック制御が行われ
る。さらにこの実施例では挿入部6の先端側に設けた感
圧センサ17の出力信号は感圧センサ検出回路35に入
力され、ここで感圧位置及び感圧量に対応した電気信号
に変換され、さらにCPU34に送信される。
【0018】CPU34はこの電気信号に応じてトラッ
クボール14における球部31の回転にブレーキをかけ
る指示信号を圧電素子制御回路36に出力する。この圧
電素子制御回路36は球部31の周りに設けた4つの圧
電素子37a〜37dを駆動する信号を出力し、感圧セ
ンサ17で圧力がかかった方向に湾曲操作しようとする
場合にブレーキ(制動力)をかけるようにして、操作者
がその方向にさらに湾曲操作を不用意に行ってしまうの
を防止できるようにしている。
【0019】前記トラックボール14の構造を図3によ
って示す。図3に示すように球部31と、この球部31
に接触し、互いに直交するように配置されたローラ39
a,39bと各ローラ39a,39bにそれぞれ結合さ
れたエンコーダ32a,32bを有し、球部31の2つ
の自由度の回転量をエンコーダ32a,32bにより検
出する。
【0020】また、図3に示すように、球部31の周囲
にはPZT等の圧電素子37a〜37dが4個設けら
れ、互いに向い合う2対37a,37b;37c,37
dが、それぞれ球の中心で直交するように配置されてい
る。各圧電素子37a〜37dは、電圧を印加すると、
球部31に接触し、電圧を解除すると、球部31から離
れる。
【0021】圧電素子37a〜37dは球部31に接触
すると、球部31の回転の制動力として作用するが、球
部31と圧電素子37a〜37dは点で接触するため、
例えば1対のみ圧電素子37a,37bに電圧を印加し
た場合には、この1対の圧電素子37a,37bが通る
直線回りの回転に対する制動力は発生しない。
【0022】すなわち、1対の圧電素子37a,37b
(又は37c,37d)は、1自由度の制動力の回転方
向に関与するため、互いに直交する2対の圧電素子37
a,37b;37c,37dを独立して制御することに
より、2自由度の制動力の回転方向を制御することが可
能である。
【0023】さらに、印加電圧の時間的な制御を行うこ
とにより、例えばPWM制御のように印加する周期とデ
ューティを制御することにより見かけ上、制動力の大き
さの制御が可能である。以上述べた制動力の方向と大き
さの制御により、制動力の2自由度に対するベクトル制
御が可能となる。制動力のベクトル制御は、感圧センサ
17の検出信号に基づき行われる。図4は感圧センサ1
7が設けられた挿入部6の先端側の構造を示す。
【0024】先端構成部11には処置具挿通チャンネル
41の先端開口41a、対物レンズ42が取り付けられ
た観察窓42a、送気・送水ノズル43、照明レンズ4
4が取り付けられた照明窓が設けてある。この対物レン
ズ42の後方の焦点面には図示しないCCDが配置され
ている。
【0025】また、湾曲部12には複数の湾曲駒25が
それぞれ枢支ピン46を介して回動自在に連結され、例
えば湾曲操作ワイヤの牽引・弛緩操作伴い、湾曲駒25
が枢支ピン46を中心として回動して湾曲部12全体が
所望の方向に湾曲できる。
【0026】さらに、湾曲部12及び可撓管部13の内
部には処置具挿通チャンネル41、CCDに接続された
信号ケーブル40、送気・送水チューブ47、ライトガ
イドファイバ48がそれぞれ挿通されている。また、湾
曲部12の先端には体腔壁と接触した部分の位置と、そ
の接触負荷とを検出する感圧センサ17が配設されてい
る。
【0027】この感圧センサ17には挿入部6の外周面
に配設されたリング状の接触部51と、挿入部6の軸心
部に配設され、接触部51の外径寸法より外径寸法が小
さいロッド状の弾性部材(センサ支持体)52とがそれ
ぞれ設けてある。また、接触部51と弾性部材52との
間には接触部51に作用する接触圧力を弾性部材52に
伝達する3本のスポーク状の連結部材(伝達部材)53
が配設されている。なお、接触部51の外周面には水蜜
用のゴム管54が配設されている。
【0028】さらに、弾性部材52の外周面には図4
(b)に示すように歪を検出する4つの歪ゲージ(歪検
出センサ)55が装着されている。これらの歪ゲージ5
5の内2つは弾性部材52の軸心方向と直交する方向に
配置されたX軸56に沿う弾性部材52の上下位置に配
置されている。また、残りの2つの歪ゲージ55はX軸
56と直交する方向に配置されたY軸57に沿う弾性部
材52の左右位置に配置されている。
【0029】4つの歪ゲージ55はリード線を介して感
圧センサ検出回路35と接続されている。この感圧セン
サ検出回路35にはY軸57上の1対の歪ゲージ(ゲー
ジ抵抗R1、R2)と接続され、Y軸57の回りの曲げ
歪εyを検出するブリッジ回路58aと、X軸56上の
1対の歪ゲージ(ゲージ抵抗R3、R4)と接続され、
X軸56の回りの曲げ歪εxを検出するブリッジ回路5
8bとを有する。
【0030】各ブリッジ回路58b,58aの出力電圧
をe1,e2、ブリッジ電圧をE、ゲージ率をKsとす
ると、 X軸56の回りの曲げ歪εx=2e1/EKs (1) Y軸57の回りの曲げ歪εy=2e2/EKs (2) となる。
【0031】さらに各ゲージ55からの検出信号に基づ
いて求められる直交する2方向の曲げ量をベクトル合成
することにより、挿入部6の先端側の外周面が接触した
部位の位置と接触負荷が求められ、挿入部6の先端側の
接触状態が検出される。これらの情報はCPU34を介
して圧電素子制御回路36に入力される。
【0032】そして、CPU34を経由して圧電素子制
御回路36に入力された2自由度の感圧に対応した電気
信号は、2対の圧電素子37a,37b;37c,37
dの駆動回路に分配され、圧電素子制御回路36内の図
示しないPWM回路により変調されて2対の圧電素子3
7a,37b;37c,37dに印加される。この印加
される駆動信号は例えばPWM形式で周波数とDuty
により制動力をコントロールするものであり、接触した
場合の圧力が大きくなる程、大きな制動力を付与するよ
うにしている。
【0033】次にこの実施例の作用を図5を参照して説
明する。図5(a)に示す電子内視鏡2の操作部6を図
5(b)に示すように把持し、トラックボール14によ
る湾曲操作により挿入部6の先端側を体腔内に挿入で
き、この挿入等の際に先端側が体腔壁60等の生体組織
に接触すると、感圧センサ17により検出され、感圧セ
ンサ検出回路35によってその作用力の方向(位置)と
大きさが検出される。
【0034】作用力の方向と大きさはCPU34及び圧
電素子制御回路36を介して圧電素子37a,37b;
37c,37dにより球部31に対し、操作しようとす
るトラックボール14の制動力としてブレーキを掛ける
ように設定してあるので、不用意に生体組織に無理な力
を作用させることを防止できる。
【0035】つまり、体腔壁60等に接触した状態でさ
らにその接触方向に湾曲させるように球部31を回転移
動しようとした場合、その方向への操作に対してブレー
キがかかるので操作者は先端側が接触していることを把
握でき、不用意にその方向へ操作することを有効に防止
できることになる。
【0036】また、トラックボール14はジョイスティ
ックよりも操作量を大きくとれるため微妙な湾曲動作を
実現できる。また、生体組織の硬さをトラックボール1
4の制動力という形で、操作者に伝えることができる。
【0037】次に本発明の第2実施例を説明する。この
第2実施例は光学式内視鏡装置で構成され、その全体構
成は図1において電子内視鏡2の代わりに光学式内視鏡
が用いられ、かつ光源装置3と制御回路4bとから構成
されている。
【0038】この実施例における光学式内視鏡の挿入部
を形成する湾曲部61の断面構造を図6に示す。湾曲部
61は外皮及びブレード等からなる外装部材62で覆わ
れ、その内側に湾曲自在の湾曲駒(節輪)63が収納さ
れている。、節輪63の内周で、上下,左右の相対する
4カ所には、複数のワイヤガイド64a,64a,64
b,64bが突出して設けられている。
【0039】そして、この上下,左右の相対する4カ所
の各複数のワイヤガイド64a,64a,64b,64
bによって湾曲用操作ワイヤ65a,65a,65b,
65bを挿通して案内している。また節輪63の内方に
は内蔵物としてチャンネルチューブ66、送気,送水用
チューブ67、ライトガイドファイバ68、イメージガ
イドファイバ69等が設けられている。
【0040】本実施例のワイヤガイド64a(他のワイ
ヤガイド64b等も同様)は、図7に示すように略3角
形をしており底面は上記節輪63の一部と接するように
ロウ付されている。
【0041】従来のパイプ状のワイヤガイドと比較し
て、節輪63との接触面が多くなるため、ロウ付面積が
広がり、結果として従来例よりワイヤガイドの取り付け
強度の向上が図られる。
【0042】また、従来のパイプ状のワイヤガイドと比
較して、内蔵物と接する側が鋭角になっているため、内
蔵物に対してデッドスペースが確保でき、その分、湾曲
管の細径化等が図られる。
【0043】また、図8に示すように内蔵物A,Bの間
にこの実施例におけるワイヤガイド64a等が配設され
るとその頂上部によって、A,Bのレイアウトが規制さ
れるため、組立時の配列が保たれやすい。
【0044】また、この実施例ではトラックボール17
の球部31の2自由度の回転量を検出する手段として、
図9に示すようにレーザ光の干渉縞、つまりスペックル
パターンを利用した非接触式の移動量センサ71a、7
1bを備え、移動量センサ71a、71bは図3と同様
に互いに直交するように配置される。
【0045】検出された回転量は、エンコーダ検出回路
を経てCPU34に取り込まれ、対応する湾曲方向へ湾
曲部61を駆動するモータ22a,22bの指令値に変
換され、モータ駆動回路28へ出力される。
【0046】また、図3と同様に球部31の周囲には圧
電素子37a,37b;37c,37dが4個設けられ
互いに向い合う2対が、それぞれ球の中心で直交するよ
うに配置されている。
【0047】次にレーザ光の干渉縞を利用した非接触式
の移動量検出について説明する。図10に示すようにレ
ーザ発振器75によるレーザ光を粗面(拡散反射をする
面)76にあてると光の干渉を起こす。この光の干渉縞
のことをスペックルパターンと言う。これはレーザ光が
粗面にあたる時に微妙に粗面との距離に差ができること
により拡散光に位相の差が生じる。図11はスペックル
パターンの1例を示す。
【0048】上記位相の差によって光の干渉が起き、明
と暗の干渉縞となり、この干渉縞は粗面の状態により変
化する。粗面が静止していれば干渉縞も静止し、粗面が
移動すればこの干渉縞も移動する。しかし粗面が移動す
ることにより粗面の状態も変化する。
【0049】よって干渉縞そのものも縞模様が変化す
る。この干渉縞が変化し、移動する状態をイメージセン
サ77で検出する。粗面の材質に影響を受けずに干渉縞
は発生するが、粗面からの反射光量が少なすぎたり、多
すぎることによってイメージセンサ77で検出すること
ができなくなることがある。光量が少ない時は対象物側
にセンサを近づけ、逆に、光量が多い時はセンサヘッド
を前後方向に傾けることにより光量を減らして適度の光
量に設定できる。
【0050】次に移動量の測定について説明する。上述
のようにレーザ光を粗面にあてると反射光が干渉し、ス
ペックルパターンとなり、粗面が移動するとパターンも
移動するが、この移動量を以下のように測定する。
【0051】拡散光の受光素子として一次元のイメージ
センサを使用する。イメージセンサは丁度、受光素子が
一定の間隔にならんでいるような形状をしている。たと
えば、リセット入力がONの時に図12の(a)のスペ
ックルパターンがイメージセンサに入光されていたとす
る。
【0052】リセット入力がOFFとなり(b)のパタ
ーンにイメージセンサの入光が変化すると、+方向にイ
メージセンサ個分(たとえば20μm)パターンが動い
たとすると、エンコーダ検出回路72ではパターンの比
較によりそのパターンの移動量を検出し、(b)の時点
で『0.020』の移動量であると表示器に表示するこ
とができる。測定対象物がさらに+方向に動き(b)の
パターンから(c)のパターンに入光が変化するとさら
に20μm動いたと判断し『0.040』と表示するこ
とができる。さらに(c)のパターンから−方向に
(d)のパターンに入光が変化すると−方向に40μm
動いたので表示は『0.000』となる。この第2実施
例におけるその他の構成は第1実施例と同様であり、そ
の効果も第1実施例とほぼ同様である。
【0053】なお、湾曲部等の動作部の付近に配置さ
れ、接触した位置及び負荷状態等を検出する力学的セン
サとしては、例えば第1実施例で説明した構造の感圧セ
ンサ17に限定されるものでない。
【0054】また、本発明は内視鏡に設けられる湾曲マ
ニピュレータ装置に限定されるものでなく、処置具等に
使用されるマニピュレータ装置とか、その他の医療用或
は工業用に使用され、動作部を遠隔的に操作するマニピ
ュレータ装置に広く適用できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、湾
曲部等の動作部付近に圧力等を検出する力学的センサを
設けて、そのセンサ出力に基づき、動作部の動作を遠隔
的に操作するための球部に対して制動力を与えるように
しているので、動作部を無理に移動させる等の望ましく
ない操作を不用意に行うことを有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を備えた内視鏡装置の全体構成図。
【図2】湾曲マニピュレータ装置を示す斜視図。
【図3】トラックボールを示す斜視図。
【図4】挿入部の先端側の構造等を示す図。
【図5】動作説明図。
【図6】本発明の第2実施例における湾曲部の断面図。
【図7】図6に用いられるワイヤガイドを示す斜視図。
【図8】隣接する内蔵物の間にワイヤガイドを配置した
状態を示す説明図。
【図9】非接触方式で球部の移動量を検出する場合のト
ラックボールを示す斜視図。
【図10】レーザ発振器のレーザ光を粗面に当てた反射
光を受光する様子を示す説明図。
【図11】スペックルパターンの1例を示す説明図。
【図12】スペックルパターンの移動から移動量の検出
を行う動作説明図。
【符号の説明】
1…内視鏡装置 2…電子内視鏡 3…光源装置 4…ビデオプロセッサ 4a…信号処理回路 4b…制御回路 5…モニタ 6…挿入部 7…操作部 11…先端構成部 12…湾曲部 14…トラックボール 17…感圧センサ 21…湾曲マニピュレータ装置 22a,22b…モータ 27、33…エンコーダ回路 28…モータ駆動回路 35…感圧センサ検出回路 36…圧電素子駆動回路 31…球部 37a〜37d…圧電素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作部を駆動するアクチュエータと、前
    記動作部の操作手段を形成し、手動で回転可能な球部及
    び該球部の回転量を検出する検出手段と、該検出手段に
    より検出された回転量より前記アクチュエータの制御内
    容を決定する制御回路と、前記動作部付近に設けられた
    力学的センサと、該力学的センサの検出量に応じた制動
    力を前記球部に与える制動力発生手段とを設けたことを
    特徴とするマニピュレータ装置。
JP5273697A 1993-11-01 1993-11-01 マニピュレータ装置 Pending JPH07124104A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5273697A JPH07124104A (ja) 1993-11-01 1993-11-01 マニピュレータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5273697A JPH07124104A (ja) 1993-11-01 1993-11-01 マニピュレータ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07124104A true JPH07124104A (ja) 1995-05-16

Family

ID=17531299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5273697A Pending JPH07124104A (ja) 1993-11-01 1993-11-01 マニピュレータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07124104A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005305047A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Olympus Corp 内視鏡
EP1623663A1 (en) * 2003-05-14 2006-02-08 Olympus Corporation Electrically bending endoscope
JP2009119063A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Olympus Medical Systems Corp 牽引装置
JP2010175962A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Olympus Corp 内視鏡装置
US7883460B2 (en) 2004-04-02 2011-02-08 Olympus Corporation Endoscope
US7942810B2 (en) 2004-02-26 2011-05-17 Olympus Corporation Endoscope and endoscopic system
WO2013180041A1 (en) * 2012-05-31 2013-12-05 Canon Kabushiki Kaisha Medical instrument
JP2015016366A (ja) * 2014-10-14 2015-01-29 オリンパス株式会社 管状挿入装置
JP2015043988A (ja) * 2014-10-14 2015-03-12 オリンパス株式会社 管状挿入装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1623663A1 (en) * 2003-05-14 2006-02-08 Olympus Corporation Electrically bending endoscope
EP1623663A4 (en) * 2003-05-14 2010-09-01 Olympus Corp ELECTRICALLY BENDING ENDOSCOPE
US7942810B2 (en) 2004-02-26 2011-05-17 Olympus Corporation Endoscope and endoscopic system
US7883460B2 (en) 2004-04-02 2011-02-08 Olympus Corporation Endoscope
JP2005305047A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Olympus Corp 内視鏡
JP4624711B2 (ja) * 2004-04-26 2011-02-02 オリンパス株式会社 内視鏡
JP2009119063A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Olympus Medical Systems Corp 牽引装置
JP2010175962A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Olympus Corp 内視鏡装置
WO2013180041A1 (en) * 2012-05-31 2013-12-05 Canon Kabushiki Kaisha Medical instrument
JP2013248119A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Canon Inc 医療器具
JP2015016366A (ja) * 2014-10-14 2015-01-29 オリンパス株式会社 管状挿入装置
JP2015043988A (ja) * 2014-10-14 2015-03-12 オリンパス株式会社 管状挿入装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101444415B (zh) 处理工具系统以及机械手系统
JP5384869B2 (ja) 内視鏡処置システム
JP5085684B2 (ja) 処置具システム及びマニピュレータシステム
JP7235803B2 (ja) 向き参照マーカを有するロボット内視鏡プローブ
US9770299B2 (en) Treatment tool, manipulator, and surgery support system
US7344494B2 (en) Endoscope with variable direction of view module
US8376934B2 (en) Multijoint manipulator and endoscope system having the same
KR20190101860A (ko) 가요성 기구 삽입을 위한 장치
CN114025699A (zh) 具有被动弯曲模式的主动控制可转向医疗设备
US20140039519A1 (en) Surgical instrument device
JP5024785B2 (ja) 内視鏡装置に搭載されるアームシステム
JP2013519431A (ja) ロボット内視鏡の遠位先端でのオペレータが選択したロール方向を自動的に保つ方法およびシステム
JPH07124104A (ja) マニピュレータ装置
CN113038900A (zh) 具有传感器对准电缆导向件的外科手术器械
WO2015118773A1 (ja) 挿入装置
Kim et al. Inchworm-like colonoscopic robot with hollow body and steering device
JP7289335B2 (ja) 操縦可能カテーテル用のねじれ防止先端
JP3242466B2 (ja) 接触状態検出装置
JP7110351B2 (ja) 内視鏡システム及び制御装置
JP2969531B2 (ja) 内視鏡装置
JP2013172905A (ja) 管状挿入システム
WO2022196037A1 (ja) 力計測装置及び力計測方法、手術装置、及び手術システム
US9526406B2 (en) Endoscopic instrument
US11497382B1 (en) Apparatus and method for endoscopic image orientation control
JP2006340854A (ja) 着用形関節駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010917