JPH07123918A - 油脂加熱装置 - Google Patents

油脂加熱装置

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JPH07123918A
JPH07123918A JP5299045A JP29904593A JPH07123918A JP H07123918 A JPH07123918 A JP H07123918A JP 5299045 A JP5299045 A JP 5299045A JP 29904593 A JP29904593 A JP 29904593A JP H07123918 A JPH07123918 A JP H07123918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microwave
fat
oil
flow pipe
metal container
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5299045A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Onuma
均 大沼
Masayuki Morimoto
雅之 森本
Hiroshi Kuromaru
広志 黒丸
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP5299045A priority Critical patent/JPH07123918A/ja
Publication of JPH07123918A publication Critical patent/JPH07123918A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流通管2内の油脂を均一に加熱する。 【構成】 金属容器5を貫通する流通管2内の油脂をマ
イクロ波により加熱する油脂加熱装置において、金属容
器5を角形箱状に形成し、マイクロ波を流通管2にほぼ
平行な方向に導入するようにマイクロ波導入口6を設け
た。またさらに、マイクロ波を攪拌散乱させる攪拌ファ
ン8を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マイクロ波によって
油脂を所定温度に迅速かつ均一に加熱する油脂加熱装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のマイクロ波油脂加熱装置を
示す。大径の円筒状の金属容器5の中に軸方向に貫通す
るようにフッ素樹脂製の流通管2が設けられている。金
属容器5の胴部にはマイクロ波導入口6が設けられてい
る。流通管2の入口3から流通管2内に油脂を送り込
み、図示しないマイクロ波発生装置から出たマイクロ波
をマイクロ波導入口6から金属容器5内に導入すれば、
金属容器5内に入ったマイクロ波は、直接または金属容
器5の内面で反射されて流通管2に達し、フッ素樹脂で
作られた流通管2の管壁を透過して、流通管2内にある
油脂内に浸透し、油脂分子の電気双極子を高周波数で回
動させ、油脂分子間の摩擦により油脂自体の内部で発熱
させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロ波油脂
加熱装置は上記のようであるが、金属容器5が円筒形で
あるので、同心円状の電界を有するモードの定在波が金
属容器5内に生じて径方向に加熱が不均一になる可能性
がある。また、マイクロ波導入口6が流通管2の軸に垂
直な方向からマイクロ波を導入するように設けられてい
るので、マイクロ波導入口6の直下が加熱されやすく流
通管2の軸方向に温度が不均一になりやすいというよう
な課題があった。
【0004】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、流通管2内に送入された油脂を均一に加熱
することができるマイクロ波油脂加熱装置を得ることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る油脂加熱
装置は、金属容器を角形箱状に形成し、マイクロ波を流
通管にほぼ平行な方向に導入するようにマイクロ波導入
口を設けたものである。またさらに、前記金属容器内に
前記マイクロ波を攪拌散乱させる攪拌ファンを設けたも
のである。
【0006】
【作用】この発明における金属容器は角形箱状に形成さ
れ、マイクロ波導入口はマイクロ波を流通管にほぼ平行
な方向に導入するように設けられているので、金属容器
内に入ったマイクロ波は、流通管に直接強く当たるよう
な箇所はなく、角形箱状の金属容器の平面である内面で
反射されるのでマイクロ波の集中傾向はなく、定在波が
生じることもない。したがって、流通管内の油脂はこの
均一に分布するマイクロ波によって流通管の長さ方向も
径方向も均一に加熱される。またさらに、金属容器内に
攪拌ファンを設けると、攪拌ファンはマイクロ波を攪拌
散乱させて加熱をさらに均一にさせる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、2は加熱対象の油脂を流通させる
流通管であり、フッ素樹脂で製作されている。流通管2
は金属容器5を貫通するように設けられている。金属容
器5の形状は、前後,左右,上下を平面で形成した直方
体状の六面体である。金属容器5の流通管2が貫通する
箇所がある面、例えば入口3がある面には、図示のよう
に、マイクロ波導入口6が設けられている。流通管2の
入口3及び出口4には、図示しない隣接装置に接続する
ためのフランジが形成されている。マイクロ波導入口6
にも図示しないマイクロ波発生装置に接続するためのフ
ランジが形成されている。
【0008】図1に示す実施例では、金属容器5内のマ
イクロ波導入口6の内方の箇所に、攪拌ファン(スター
ラファン)8が設けられている。攪拌ファン8は、流体
力学的な考慮はあまり必要でなく、金属板などのマイク
ロ波を反射するもので、マイクロ波を乱反射して攪拌散
乱させるのに適当な形状に形成すればよい。なお、マイ
クロ波油脂加熱装置としては、図示のもの以外に、マグ
ネトロン等のマイクロ波発生装置や加熱対象の油脂を搬
送する装置などの各種の装置が必要であることは勿論で
ある。
【0009】次に、図1に示す実施例の動作について説
明する。流通管2の入口3に接続する図示しない隣接装
置からバター,マーガリン,ショートニング等の固形油
脂を流通管2内に送入する。また、図示しないマグネト
ロン等のマイクロ波発生装置から2450MHz 又は9
15MHz のマイクロ波を発生させ、このマイクロ波発
生装置に直接又は導波管を介して接続するマイクロ波導
入口6から金属容器5内にマイクロ波を導入する。金属
容器5内に入ったマイクロ波は、直接又は金属容器5の
内面に1回又は複数回当たって反射して流通管2に達す
る。金属容器5はマイクロ波導入口6から中に入ったマ
イクロ波を反射して外部に出させず、マイクロ波をして
油脂を有効に加熱させるようにする。流通管2はフッ素
樹脂で作られているので、マイクロ波は流通管2の管壁
を通過して、流通管2内にある油脂内に浸透する。油脂
の分子は電気双極子を形成しているので、油脂内に浸透
したマイクロ波は油脂分子の電気双極子を上記のような
高周波数で振動又は回転させるので、油脂分子間の摩擦
発熱により油脂自体の内部で発熱する。
【0010】図1に示すこのマイクロ波油脂加熱装置の
金属容器5は直方体などの角形箱状に形成され、マイク
ロ波導入口6はマイクロ波を流通管2にほぼ平行な方向
に導入するように設けられているので、金属容器5内に
入ったマイクロ波は、流通管2に直接強く当たるような
箇所はなく、大部分は角形箱状の金属容器5の内面で1
回又は複数回反射された後に流通管2に当たる。マイク
ロ波導入口6から金属容器5内に入ってくるマイクロ波
は多少放射状に進行してくるので、金属容器5の平面で
ある内面に当たって反射するマイクロ波の進路は、広が
るばかりで集中傾向はない。また、定在波が生じること
もない。したがって、流通管2内の油脂は、この拡散す
るマイクロ波によって、流通管2の長さ方向も径方向も
いずれの箇所にあっても均一に加熱される。したがっ
て、流通管2内にある油脂の温度を迅速かつ均一に所望
温度に昇温させることができる。
【0011】またさらに、図1に示すように、金属容器
5内に攪拌ファン8を設けて回転させると、攪拌ファン
8は金属容器5内に入ったマイクロ波を攪拌して動的に
散乱させ、流通管2に達するマイクロ波を平均化させる
ので、流通管2内の油脂の加熱をさらに均一にさせる。
【0012】なお、上記実施例では、金属容器5は直方
体であると説明したが、金属容器5の平行な対向内面の
間で反射するマイクロ波が共振しないように、例えば、
対向する面が平行でないように適当に変形させた六面体
の形状とすることもできる。また、攪拌ファン8の装着
位置も図示の位置に限定されず、マイクロ波を有効に攪
拌散乱させるような他の位置に設置してもよい。
【0013】なお、上記実施例では、流通管2はフッ素
樹脂で作られていると説明したが、流通管2はマイクロ
波を透過させる誘電体材質であればよく、例えば、高密
度ポリエチレン,架橋ポリエチレン等の高分子材料やガ
ラスなど、流通管2の発熱が少ないように誘電率のなる
べく小さい誘電体材料を使用すればよい。
【0014】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、金属
容器の形状を角形箱状とし、マイクロ波を流通管にほぼ
平行な方向に導入するようにしたので、金属容器内でマ
イクロ波の定在波が立つことなく、マイクロ波が流通管
に不均一に照射することなく、流通管内の油脂を均一に
加熱することができる。また、金属容器内に攪拌ファン
を設けると、攪拌ファンによりマイクロ波が攪拌散乱さ
れ、さらに均一に加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による油脂加熱装置を示
し、(A)は斜視図、(B)は縦断面図である。
【図2】従来の油脂加熱装置の斜視図である。
【符号の説明】
2:流通管、 3:入口、 4:出口、 5:金属容器、 6:マイクロ波導入口、 8:攪拌ファン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属容器を貫通する流通管内の油脂をマ
    イクロ波により加熱する油脂加熱装置において、前記金
    属容器を角形箱状に形成し、前記マイクロ波を前記流通
    管にほぼ平行な方向に導入するようにマイクロ波導入口
    を設けたことを特徴とする油脂加熱装置。
  2. 【請求項2】 金属容器を貫通する流通管内の油脂をマ
    イクロ波により加熱する油脂加熱装置において、前記金
    属容器を角形箱状に形成し、前記マイクロ波を前記流通
    管にほぼ平行な方向に導入するようにマイクロ波導入口
    を設け、前記金属容器内に前記マイクロ波を攪拌散乱さ
    せる攪拌ファンを設けたことを特徴とする油脂加熱装
    置。
JP5299045A 1993-11-05 1993-11-05 油脂加熱装置 Withdrawn JPH07123918A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010039466A2 (en) * 2008-09-23 2010-04-08 James Michael Drozd Electromagnetic system
KR102610676B1 (ko) * 2023-03-29 2023-12-06 주식회사 유닛시스템 식용유 가공 장치

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