JPH0712369U - 折機のフォーマ折装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイドレイ調整が自動で迅速に行える折機の
フォーマ折装置を提供する。 【構成】 折機の左右両フレーム１，２間に二つのフォ
ーマ板１７，１８を左右方向に移動可能に並列に配設し
たフォーマ折装置において、紙サイズの小さい方にサイ
ドレイする場合に両フォーマ板１７，１８が互いに干渉
しないように、これら両フォーマ板１７，１８を上下方
向にずらして配置した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、折機のフォーマ折装置に係り、一層詳細には、サイドレイ調整すな わち左右方向の位置調整が可能な二つのフォーマ板を備えたフォーマ折装置に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

この種フォーマ折装置において、紙サイズの変更によるフォーマ板のサイドレ イ調整は、図４に示すように、各フォーマ板１００，１０１に対しブロック１０ ２，１０３を着脱して行っていた。

【０００３】 即ち、紙サイズの大きいときはブロック１０２，１０３を両フォーマ板１００ ，１０１に取り付け、逆に紙サイズの小さいときはブロック１０２，１０３を両 フォーマ板１００，１０１から取外しすることで、紙サイズの変更に対処してき た。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上述した従来のフォーマ折装置にあっては、サイドレイ調整時にオ ペレータの手作業でブロックを着脱していたため、サイドレイ調整に時間が掛か ると共にオペレータの負担が増えるという問題点があった。

【０００５】 本考案はこのような問題を解決するものであって、サイドレイ調整が自動で迅 速に行える折機のフォーマ折装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するための本考案に係る折機のフォーマ折装置は、折機の左 右両フレーム間に二つのフォーマ板を左右方向に移動可能に並列に配設したフォ ーマ折装置において、前記二つのフォーマ板を上下方向又は前後方向の少なくと も何れか一方にずらして配置したことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

前記構成によれば、フォーマ板を単に左右方向に移動することで紙サイズの変 更に容易に対応される。

【０００８】

【実施例】

以下添付図面に基づいて、本考案の一実施例を説明する。

【０００９】 図１〜図３に示すように、折機の左右両メインフレーム１，２間に前後一対の 案内レール３，４が敷設され、この案内レール３，４上を二つのサブフレームユ ニット５，６が左右方向へ移動可能に設けられている。

【００１０】 図示例では、前記各サブフレームユニット５，６は、送りネジ７，８及びモー タ９，１０等から成る移動機構により、駆動されるようになっている。

【００１１】 そして、前記各サブフレームユニット５，６には、ブラケット１５，１６を介 して三角形のフォーマ板１７，１８が揺動自在に支持されており、ブラケット１ ５に螺合されたネジ軸２３の一端に設けられたハンドル２４を回動させることに よりネジ軸２３が進退し、このネジ軸２３の他端に連結されたフォーマ板１７が 揺動するように構成されている。図示していないが、ブラケット１６にも同様に フォーマ板１８を揺動させる機構が設けられている。また、前記各サブフレーム ユニット５，６にはガイドローラ１１，１２及びニップローラ１３，１４が回動 自在に支持されており、各フォーマ板１７，１８より搬送されてくるウェブＷを 下流側の折機へ案内している。

【００１２】 図示例では、右方（原動側）のサブフレームユニット６が左方（操作側）のサ ブフレームユニット５より高く形成され、これにより右方のフォーマ板１８が左 方のフォーマ板１７より所定の高さだけ上方へずれると共に正面視で一部ラップ するように配置されている。

【００１３】 前記フォーマ板１７，１８の配置に合わせて、上部ローラ１９，２０も上下方 向にずれて左右両メインフレーム１，２間に架設されると共に、これら上部ロー ラ１９，２０に対向するドラグローラ２１，２２も同じく上下方向にずれて左右 両メインフレーム１，２間に支持される。

【００１４】 このように構成されるため、ダブルフォーマ折の際に、ウェブＷのサイズを変 更する場合は、移動機構により左右のサブフレームユニット５，６を左右方向に 移動すればよい。

【００１５】 これにより、左右のフォーマ板１７，１８が互いにサイドレイしてサイズの変 更に対応するが、この時特に、サイズの小さい方にサイドレイする場合でも、両 フォーマ板１７，１８が上下方向にずれて配置されているため、互いに干渉する ことなく正面視で一部ラップした状態にサイドレイ調整することができる。

【００１６】 なお、本考案は上記実施例に限定されず、左右のフォーマ板１７，１８を前後 方向へ又は上下方向と前後方向の両方にずらして配置しても同様の作用効果が得 られる。また、移動機構にラック・ピニオン機構やその他の機構を用いるなど各 種変更が可能であることも言うまでもない。

【００１７】

【考案の効果】

以上、実施例を挙げて詳細に説明したように本考案のフォーマ折装置によれば 、紙サイズ変更時には二つのフォーマ板を左右方向へ移動するだけでサイドレイ 調整を行うことができ、調整時間の短縮とオペレータの負担を軽減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係るフォーマ折装置の正面
図である。

【図２】同じく側面図である。

【図３】同じく平面図である。

【図４】従来例の説明図である。

【符号の説明】

１ メインフレーム ２ メインフレーム ５ サブフレームユニット ６ サブフレームユニット ７ 送りネジ ８ 送りネジ １５ ブラケット １６ ブラケット １７ フォーマ板 １８ フォーマ板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 折機の左右両フレーム間に二つのフォー
   マ板を左右方向に移動可能に並列に配設したフォーマ折
   装置において、前記二つのフォーマ板を上下方向又は前
   後方向の少なくとも何れか一方にずらして配置したこと
   を特徴とする折機のフォーマ折装置。