JPH07122998A - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JPH07122998A
JPH07122998A JP5266053A JP26605393A JPH07122998A JP H07122998 A JPH07122998 A JP H07122998A JP 5266053 A JP5266053 A JP 5266053A JP 26605393 A JP26605393 A JP 26605393A JP H07122998 A JPH07122998 A JP H07122998A
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JP
Japan
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phase
phase signal
output
frequency
differential
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Application number
JP5266053A
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English (en)
Inventor
Yuichi Tazaki
祐一 田崎
Takayasu Ito
隆康 伊藤
Masaru Kokubo
優 小久保
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】微分位相周波数シンセサイザの位相、周波数の
安定性を向上する。 【構成】基準発振器11の出力より形成した基準微分位
相信号とVCO15より形成した微分位相信号を位相比
較してVCO15の周波数を制御する微分位相周波数シ
ンセサイザ10において、VCO15の出力より形成し
た階段状位相信号を所定の時間幅づつ遅延して得られる
複数の遅延信号の算術平均を得るマルチ位相発生部23
を設ける。 【効果】上記VCO15より形成した階段状位相信号を
クロックによりサンプリングして得られる上記微分位相
信号の不確定幅が縮小される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相同期ループ(PL
L,phase Locked Loop)を用いた周波数シンセサイザ
に係り、とくに位相比較結果がディジタル数値データで
出力される周波数シンセサイザに関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路の発達によりPLLを用いた周
波数シンセサイザが広く用いられている。PLLは基本
的に、電圧制御発振器(VCO,Voltage Controlled O
scillator)の周波数の位相を可変分周器により分周し
た水晶発振器の周波数の位相と比較し、ここで得られた
位相誤差によりVCOの周波数を制御して、VCOの周
波を正確に分周した水晶発振器の周波数に一致させるよ
うに動作し、多チャネルの移動通信装置等ではチャネル
選択用周波数源として広く利用されている。
【0003】また、1977年9月発行の柳沢編、「P
LL(位相同期ループ)応用回路」総合電子出版社、pp
118−pp121に記載のように、周波数が高い場合に
は、Pを整数として分周比が1/Pと1/(P+1)の
2つの分周回路を用いて上記分周器の分周比を可変に構
成する2プリスケーラ方式が用いられることがある。
【0004】また、上記PLLではパルス信号として出
力される位相比較結果をアナログ信号に変換するために
低域通過フィルタ(LPF)が用いられるが、例えば多
チャネルの移動通信装置ではチャネル切替えを短時間に
行う必要があるものの、上記LPFの時定数より早くチ
ャネル切替えができないという問題点があった。
【0005】このため、例えば1990年2月発行の電
子情報通信学会論文誌、梶原,中川「高速周波数ホッピ
ングが可能なPLLシンセサイザ」、B−II、vol.j7
3−B−II、No2、pp95−102には、数値演算処
理により位相比較を行こない、比較結果に含まれる高調
波成分も演算により除去してLPFを不要とし、上記チ
ャネル切替時間を短縮化する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方式を実
際の移動通信装置に適用すると、位相比較におけるタイ
ミング誤差によりチャネル周波数がづれるという問題が
あった。
【0007】本発明の目的は、上記周波数誤差を低減す
ることのできるPLL方式の周波数シンセサイザを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、基準発振器の出力から生成した階段状に変化する基
準位相信号と、可変発振器の出力から生成され上記基準
位相信号と同一の繰返し周波数にて階段状に変化する第
2の位相信号とを位相比較して、可変発振器の周波数を
制御するようにした周波数シンセサイザにおいて、第2
の位相信号を順次遅延する手段と、この順次遅延された
複数の位相信号の算術平均値を算出する手段とを備えた
マルチ位相発生部を設け、マルチ位相発生部の出力と前
記基準位相信号とを位相比較するようにする。
【0009】また、前記可変発振器の出力を順次遅延す
る複数の遅延器と、この複数の遅延器の出力のそれぞれ
から階段状位相信号を生成する手段と、この複数の階段
状位相信号の算術平均値を算出する手段とを備えたマル
チ位相発生部を設け、マルチ位相発生部の出力と前記基
準位相信号とを位相比較するようにする。
【0010】また、基準発振器の出力から生成した階段
状に変化する基準位相信号をサンプリングして得られる
基準微分位相信号と、可変発振器の出力から生成した階
段状に変化する第2の位相信号をサンプリングして得ら
れる第2の微分位相信号とを比較して、可変発振器の周
波数を制御するようにした周波数シンセサイザにおい
て、第2の位相信号を順次遅延する手段と、この順次遅
延された複数の位相信号の算術平均値を算出する手段と
を備えたマルチ位相発生部を設け、マルチ位相発生部の
出力をサンプリングして第2の微分位相信号を得るよう
にする。
【0011】また、可変発振器の出力を順次遅延する複
数の遅延器と、この複数の遅延器の各出力から順次遅延
された複数の第2の位相信号を生成する手段と、この複
数の第2の位相信号の算術平均値を算出する手段とを備
えたマルチ位相発生部を設け、マルチ位相発生部の出力
をサンプリングして第2の微分位相信号を得るようにす
る。
【0012】また、第2の微分位相信号を順次遅延する
複数の遅延器と、この複数の遅延器の各出力の算術平均
値を算出する手段とを設けるようにする。
【0013】
【作用】上記基準位相信号と第2の位相信号を比較する
場合においては、第2の位相信号を順次遅延して得た複
数(例えばN個)の位相信号を算術平均することによ
り、第2の位相信号の階段状の変化幅が等価的に1/N
に低減されるので、位相比較におけるタイミングのずれ
によって生じる誤差が1/Nに低減される。
【0014】同様に、上記基準微分位相信号と第2の微
分位相信号を比較する場合においては、第2の位相信号
を順次遅延して得た複数(例えばN個)の位相信号を算
術平均することにより、第2の微分位相信号の変化幅が
1/Nに低減されるので、微分位相比較におけるタイミ
ングのずれによって生じる誤差が1/Nに低減される。
【0015】
【実施例】〔実施例 1〕図1は本発明による微分位相
周波数シンセサイザのブロック図である。
【0016】図1において、点線で囲った部分は図8に
示した従来の微分位相周波数シンセサイザ10である。
本発明ではこれにマルチ位相発生部23を追加して位
相、並びに周波数の誤差を低減する。
【0017】まず、上記従来の微分位相周波数シンセサ
イザ10の動作と誤差の発生原因について説明する。
【0018】微分位相周波数シンセサイザ10は、水晶
発振器等の基準発振器11から位相の基準となる階段状
基準信号を生成し、その位相の変化分を微分位相として
検出する11,12,13よりなる基準位相経路と、V
CO15から階段状位相信号を生成し、その位相の変化
分を微分位相として検出する14,16,17よりなる
可変位相経路とを備え、上記二つの微分位相の差により
VCO15の周波数を制御する。
【0019】図1において、タイミング発生部14は基
準発振器11の出力から周波数fr1の第1クロック、及
び周波数fr2=Kfr1(Kは自然数)の第2クロックと、
各種のタイミングクロックとを発生する。
【0020】階段状基準位相発生部12は分周器、また
は数値制御発振器、または分周器と数値制御発振器等よ
り構成され、基準発振器11の出力から繰返し周波数が
fr1の階段状の基準位相信号を発生する。また、基準微
分位相発生部13は周波数fr2毎に上記基準位相の微分
値を検出する。
【0021】階段状位相信号発生部16は分周器、また
は数値制御発振器、または分周器と数値制御発振器等よ
り構成され、VCO15の出力から繰返し周波数がfr1
の階段状の位相信号を発生する。微分位相発生部17は
周波数fr2毎に階段状位相信号発生部16の出力の微分
値を検出する。
【0022】微分位相比較器18は、基準微分位相発生
部13と微分位相発生部17の出力差を求め、積分器1
9はこれを積分し、信号処理部20は積分器19の出力
に初期値を加算したり、フィルタリングしたりする。
【0023】電圧変換器21は、信号処理部20の出力
を電圧または電流に変換して電圧制御発振器15の周波
数を制御する。
【0024】インタフェイス部22は、例えば上記分周
数や初期値等を外部のマイクロプロセッサ等から受け取
って各構成要素に送る。
【0025】上記の構成においては、階段状基準位相発
生部12および階段状位相16から信号処理部20まで
の各ブロックをディジタル化することができる。
【0026】図2(a)は電圧変換器21の特性例であ
り、横軸は信号処理部20が出力する数値データ、縦軸
はその出力電圧である。また、同図(b)はVCO15
の特性例である。これらより同図(c)に示す信号処理
部20の出力とVCO15の出力周波数の関係が得られ
る。
【0027】信号処理部21が出力する数値データはV
CO15の所定の出力周波数範囲をカバーする必要があ
り、そのLSB(Least Significant Bit)はVCO1
5の出力周波数の安定度仕様を満足する値とする必要が
ある。
【0028】次に微分位相の比較動作について説明す
る。
【0029】階段状基準位相発生部12は周期T2=T1
/K(周波数fr2)の第二クロック毎に幅Nづつ増加
し、周期T毎に0にリセットされる周期T1、位相の最
大値N×Kの階段状の位相信号を発生する。
【0030】基準微分位相発生部13は、上記階段状基
準位相発生部12の出力を周期T2毎に標本化して標本
値間の差分N、すなわち基準微分位相を検出する。
【0031】一方、階段状位相信号発生部16はVCO
15の波数をカウントしてNカウント毎に増加する階段
状位相信号を発生する。
【0032】図3は階段状位相信号発生部16から微分
位相発生部17までの動作を説明する波形図である。
【0033】図3(a)は階段状位相信号発生器16の
特性図であり、位相出力STは幅Nでステップ状に変化
する。なお、このSTは数値データとして出力される。
【0034】同図(a)のSTを(b)に示した周期T
2のパルス信号により標本化すると同図(c)の標本値
SSTが得られる。
【0035】同図(d)の上記SSTの微分位相DST
であり、式(1)で定義される。
【0036】 DST(nT2)=ST(nT2)−ST((n−1)T2) …(1) 図4は上記SSTやDSTの不確定性を説明する波形図
である。
【0037】同図(a)に示すように時刻txにおいて
STが変化すると、txが僅かに早ければ変化せず、僅
かに遅いと増加するので同図(c)の塗りつぶし部分の
ようにSSTは不確定な値を取る。これに応じてDST
も同図(d)に示すように不確定な値をとることにな
り、これが積分器19の出力に反映されるので周波数の
安定性が損なわれる。
【0038】そこで本発明ではマルチ位相発生部23を
設けて対策する。
【0039】図5はマルチ位相発生部23のブロック
図、図6はその動作波形図である。
【0040】図6(a)に示す階段状位相信号発生部1
6の出力STは平均化回路53のX0と遅延器51に入
力される。
【0041】遅延器51は図6(b)に示すように上記
STを時間△tだけ遅延した信号ST(△t)を出力
し、これを平均化回路53のX1と遅延器52に入力す
る。
【0042】遅延器52は図6(c)に示すように、遅
延器51の出力ST(△t)をさらに時間△tだけ遅延
した信号ST(2△t)を出力し、これを平均化回路5
3のX2に入力する。なお、各遅延器51,52の遅延
量△tは必ずしも一定値とする必要はない。
【0043】平均化回路53では上記X0,X1,X2
の算術平均出力AVSTを出力する。すなわち、加算器
54は(X0+X1)を出力し、加算器55は(X0+
X1+X2)を出力し、割算器56は(X0+X1+X
2)/3をAVSTとして出力する。
【0044】図6(d)はこのAVSTの波形である。
このようにSTを△tづつ遅延させて平均化すると、A
VST波形のステップ幅がN/3に減少するので、図4
に示したSSTやDSTの不確定さを1/3に減少する
ことができ、これに応じて周波数シンセサイザの周波数
安定度を3倍に向上することができるのである。
【0045】なお、平均化回路53の入力数を一般的に
mとするとAVSTは式(2),(3)のようになり、
AVSTの位相増加ステップ幅△は標本値の不確定幅N
の1/mに縮小されるので、mを増やすことにより位相
誤差を低減して発振をさらに安定化することができる。
【0046】 なお、上記本発明のマルチ位相発生部23と同様の効果
が得られる他の構成法として、上記マルチ位相信号をV
CO15の発振信号を所定時間づつ送らせて得られる複
数の遅延信号のそれぞれより複数の階段状位相信号を生
成して算術平均をとるようにすることもできる。
【0047】また、図1においてマルチ位相発生部23
を省略し、微分位相発生部17の出力を所定時間づつ送
らせて複数の微分位相信号の遅延信号を得、これらの算
術平均をとるようにしても、上記本発明のマルチ位相発
生部23と同等の効果を得ることもできる。
【0048】さらに、上記本発明による位相誤差の低減
方法は、階段状基準位相発生部12の出力と階段状位相
信号発生部16の出力とを直接位相比較して、この比較
結果によりVCO15を制御するようにした形式の周波
数シンセサイザにも同様に適用することができ、同様の
効果を得ることができる。
【0049】〔実施例 2〕図7は本発明による2モジ
ュラス・プリスケーラ型の可変分周器を用いた周波数シ
ンセサイザ実施例のブロック図である。
【0050】図7の周波数シンセサイザ30は図1と同
様に、基準発振器11、タイミング発生部14、VCO
15、微分位相比較器18、積分器19、信号処理部2
0、電圧変換器21等を用いるが、VCO15の周波数
が高い場合にはVCO15の分周に、2モジュラス・プ
リスケーラ31(以下プリスケーラと略す)、スワロー
・カウンタ32、メイン・カウンタ33等よりなるパル
ススワロー式の可変分周器を用いる。図7ではこの他に
プリスケーラ微分位相発生部37,38、遅延器39、
加算器60、割算器61、乗算器62等が用いられる。
【0051】なお、基準発振器11とタイミング発生部
14が発生するクロックの周波数は図1と同じとする。
タイミング発生部14は分周数Lの分周器141と分周
数Kの分周器142および各種クロックを発生するタイ
ミング発生器143から構成される。
【0052】また、プリスケーラ微分位相発生部37は
セレクタ371、加算器372、レジスタ373、フリ
ップフロップ374等から構成される。また、プリスケ
ーラ微分位相発生部38もセレクタ381、加算器38
2、レジスタ383、フリップフロップ384等から構
成される。
【0053】VCO15の発振周波数fvoを前記第一ク
ロック周波数fr1を用いて表すと下記のようになる。
【0054】 fvo={P2・S+P1・(M−S)}・fr1=N・fr1 …(4) N=P2・S+P1・(M−S)=C・(P・M+S) …(5) ただし、 P1=C・P ,P2=C・(P+1) …(6) Pは2のp乗または10のp乗、CはPに対応して2進
数か10進数であるが1に設定されることが多い。図7
ではP1=128,P2=129,C=1とし、fvoは上
記M、またはSを変えて変化させる。
【0055】基準発振器(例えば水晶発振器)11は周
波数fr0の信号をタイミング発生部14に送り、タイミ
ング発生部14は上記周波数fr0の信号を分周器141
で分周して周波数fr2の第二クロックを発生し、この第
二クロックを分周期142で分周して周波数fr1の第一
クロックを発生する。さらにこれらの周波数fr0,fr1,
fr2のクロックから他の回路、ブロックに必要な各種の
クロックを発生する。また、周波数がfr2のクロックFr2
1とFr22を発生してプリスケーラ微分位相発生部38,
37の線T1,T2に出力する。
【0056】一方、VCO15の信号はプリスケーラ3
1のCK端子に入力され、プリスケーラ31はM端子へ
の信号により分周数P1またはP2の一方を選択し、C
K端子に入力されるVCO周波数fvoを上記分周数で分
周した分周クロックCPを線S31上からスワローカウ
ンタ32とメインカウンタ33のCK端子に入力する。
【0057】例えば、fvo≒1GHz,fr0=12.8MHz,
L=32,K=32とすると式(2)のNは80,00
0程度となる。また、P1=128としたのでこの場合
のカウンタ32,33のビット数はそれぞれ7,10ビ
ットになる。
【0058】バスBI1上の分周数Nの下位7桁(S)
はスワローカウンタ32に、その上位10桁(M)はメ
インカウンタ33のDI端子に入力される。スワローカ
ウンタ32は分周数Sを計数し終わるまでCA端子から
線S32に出力される分周数選択信号MDによりプリス
ケーラ31の分周数をP2に設定し、その間メインカウ
ンタ33も同様に計数を行う。
【0059】スワローカウンタ32の計数が終了する
と、線S32上の選択信号MDによってプリスケーラ3
1の分周数はP1に選択され、その後はメインカウンタ
33のみが計数を続行する。
【0060】メインカウンタ33が分周Mの計数を終了
すると、CA端子から線S33上に出力するキャリ信号
によりカウンタ32,33にそれぞれ分周数S,Mを再
度DT端子から入力し、同じにプリスケーラ31の分周
数P2を選択して両カウンタ32,33は新たな計数を
開始する。
【0061】プリスケーラ微分位相発生部37は、セレ
クタ371、加算器372、レジスタ373、フリップ
・フロップ374等から構成されている。
【0062】8桁セレクタ371のA入力端子には分周
数P1、B入力端子には分周数P2、S端子には分周数
選択信号MDが入力され、Y出力端子からは分周数選択
信号MDにより選択されたプリスケーラ31の分周数に
対応した分周数が8桁バスB371上に出力され、この
信号は13桁加算器372の下位8桁に入力される。
【0063】加算器372の加算出力は13桁のバスB
372を経て13桁レジスタ373のD入力端子に入力
される。レジスタ373のD入力端子信号は、C端子に
入力される線S31上のクロックCPによってQ端子に
伝達され、13桁バスB373に出力される。
【0064】バスB373上の信号は加算器372のも
う一つの入力端子に入力される。また、バスB373の
信号は13桁フリップ・フロップ374のD端子に入力
され、C端子に入力される線T1上のクロックFr21によ
ってQ端子に伝達され、13桁バスB374に出力され
る。このクロックFr21がフリップ・フロップ374入力
された後、レジスタ373はR端子に入力される線T2
上のクロックFr22によってリセットされる。
【0065】この結果、バスB374上の信号はバスB
371上の信号をクロックCPによって周期1/fr2
間累積した値となる。本実施例ではクロックCPの周波
数は8MHz弱であり、周波数fr2は400kHzであるの
で、加算器372とレジスタ373の桁数は13桁とな
る。
【0066】プリスケーラ微分位相発生部38は、前記
37と同様に構成する。レジスタ383のC入力信号に
はプリスケーラ31の出力CPを遅延器39で遅延した
信号CPXが入力される。この遅延器39はインバータ
を用いて実現できる。レジスタ383のD入力端子信号
は、C端子に入力される線S38上のクロックCPによ
ってQ端子に伝達され、13桁バスB383に出力され
る。バスB383上の信号は加算器382のもう一つの
入力端子に入力される。
【0067】また、このバスB383上の信号は13桁
フリップ・フロップ384のD端子に入力され、C端子
に入力される線T1上のクロックFr21によってQ端子に
伝達され、13桁バスB384に出力される。このクロ
ックFr21がフリップ・フロップ384に入力された後、
レジスタ383はR端子に入力される線T2上のクロッ
クFr22によってリセットされる。
【0068】この結果、バスB384上の信号は、バス
B381上の信号をクロックCPによって周期1/fr2
間累積した値となる。本実施例では、クロックCPの周
波数は8MHz弱であり、周波数fr2は400kHzであるの
で、加算器382とレジスタ383の桁数は13桁とな
る。
【0069】次に、プリスケーラ微分位相発生部37,
38の出力は加算器60と割算器61を用いて平均化さ
れる。加算器60はバスB374とB384上の信号を
加算し、その結果を、14桁バスB60に出力する。
【0070】バスB60のデータは割算器61に入力さ
れ、プリスケーラ微分位相発生部の段数m(本例ではm
=2)で割算を行う。その結果は13桁バスB61に出
力される。また、この時割算の割る数を2のべき乗の数
にすると割算がビットシフト等で行うことができる。回
路規模が縮小できる。この例では2段で説明してるが必
要に応じてこの段数は増加させる。
【0071】乗算器62はバスB61上の信号にK=2
5を乗算し、乗算結果を18桁バスB62に出力する。
乗算器62の演算はバスB61上の上位へ5桁シフトし
てバスB62に出力することにより実現できる。バスB
62上の階段状信号微分位相は微分位相比較器18に供
給される。
【0072】この実施例では基準信号微分位相として式
(4)のNを用いる。また、セレクタ371,381の
A端子,B端子に入力されるP1,P2の代わりにそれ
ぞれP1/C,P2/Cを用いた場合は、基準信号微分
位相としてN/Cを用いるか、乗算器42における乗数
をC×Kとする。
【0073】
【発明の効果】本発明により、微分位相周波数シンセサ
イザにおいてVCOから生成する階段状位相信号の標本
化に伴う標本値の不確定度を低減できるので、周波数お
よび位相の安定性を向上した周波数シンセサイザを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による微分位相周波数シンセサイザのブ
ロック図である。
【図2】VCOの周波数制御特性図である。
【図3】従来の微分位相周波数シンセサイザにおける微
分位相検出動作の説明する波形図である。
【図4】図3における位相検出動作の不確定性を説明す
る波形図である。
【図5】本発明によるマルチ位相発生部23のブロック
図である。
【図6】図5の動作を説明する波形図である。
【図7】本発明による2モジュラス・プリスケーラ型の
可変分周器を用いた周波数シンセサイザ実施例のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
10…微分位相周波数シンセサイザ、11…基準発振
器、12…階段状基準位相発生部、13…基準微分位相
発生部、14…タイミング発生部、15…VCO(電圧
制御発振器)、16…階段状位相信号発生部、17…微
分位相発生部、18…微分位相比較器、19…積分器、
20…信号処理部、21…電圧変換器、22…インタフ
ェイス部、23…マルチ位相発生部、30…周波数シン
セサイザ、31…プリスケーラ、32…スワローカウン
タ、33…メインカウンタ、37,38…プリスケーラ
微分位相発生部、39,51,52…遅延器、53…平
均化回路、54,55,60…加算器、56,61…割
算器、62…乗算器、141…分周数Lの分周器、14
2…分周数Kの分周器、143…タイミング・クロック
発生器、371,381…セレクタ、372,382…
加算器、373,383…レジスタ、374,384…
フリップ・フロップ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準発振器の出力から生成した階段状に変
    化する基準位相信号と、可変発振器の出力から生成され
    上記基準位相信号と同一の繰返し周波数にて階段状に変
    化する第2の位相信号とを位相比較して、可変発振器の
    周波数を制御するようにした周波数シンセサイザにおい
    て、第2の位相信号を順次遅延する手段と、この順次遅
    延された複数の位相信号の算術平均値を算出する手段と
    を備えたマルチ位相発生部を設け、マルチ位相発生部の
    出力と前記基準位相信号とを位相比較するようにしたこ
    とを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】基準発振器の出力から生成した階段状に変
    化する基準位相信号と、可変発振器の出力から生成され
    上記基準位相信号と同一の繰返し周波数にて階段状に変
    化する第2の位相信号とを位相比較して、可変発振器の
    周波数を制御するようにした周波数シンセサイザにおい
    て、前記可変発振器の出力を順次遅延する複数の遅延器
    と、この複数の遅延器の出力のそれぞれから階段状位相
    信号を生成する手段と、この複数の階段状位相信号の算
    術平均値を算出する手段とを備えたマルチ位相発生部を
    設け、マルチ位相発生部の出力と前記基準位相信号とを
    位相比較するようにしたことを特徴とする周波数シンセ
    サイザ。
  3. 【請求項3】基準発振器の出力から生成した階段状に変
    化する基準位相信号をサンプリングして得られる基準微
    分位相信号と、可変発振器の出力から生成した階段状に
    変化する第2の位相信号をサンプリングして得られる第
    2の微分位相信号とを比較して、可変発振器の周波数を
    制御するようにした周波数シンセサイザにおいて、第2
    の位相信号を順次遅延する手段と、この順次遅延された
    複数の位相信号の算術平均値を算出する手段とを備えた
    マルチ位相発生部を設け、マルチ位相発生部の出力をサ
    ンプリングして第2の微分位相信号を得るようにしたこ
    とを特徴とする周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】基準発振器の出力から生成した階段状に変
    化する基準位相信号をサンプリングして得られる基準微
    分位相信号と、可変発振器の出力から生成した階段状に
    変化する第2の位相信号をサンプリングして得られる第
    2の微分位相信号とを比較して、可変発振器の周波数を
    制御するようにした周波数シンセサイザにおいて、可変
    発振器の出力を順次遅延する複数の遅延器と、この複数
    の遅延器の各出力から順次遅延された複数の第2の位相
    信号を生成する手段と、この複数の第2の位相信号の算
    術平均値を算出する手段とを備えたマルチ位相発生部を
    設け、マルチ位相発生部の出力をサンプリングして第2
    の微分位相信号を得るようにしたことを特徴とする周波
    数シンセサイザ。
  5. 【請求項5】基準発振器の出力から生成した階段状に変
    化する基準位相信号をサンプリングして得られる基準微
    分位相信号と、可変発振器の出力から生成した階段状に
    変化する第2の位相信号をサンプリングして得られる第
    2の微分位相信号とを比較して、可変発振器の周波数を
    制御するようにした周波数シンセサイザにおいて、第2
    の微分位相信号を順次遅延する複数の遅延器と、この複
    数の遅延器の各出力の算術平均値を算出する手段とを備
    えたことを特徴とする周波数シンセサイザ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100715845B1 (ko) * 2001-02-17 2007-05-10 삼성전자주식회사 위상혼합기 및 이를 이용한 다중위상 발생기

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