JPH07122453A - 巻線機 - Google Patents

巻線機

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JPH07122453A
JPH07122453A JP5288690A JP28869093A JPH07122453A JP H07122453 A JPH07122453 A JP H07122453A JP 5288690 A JP5288690 A JP 5288690A JP 28869093 A JP28869093 A JP 28869093A JP H07122453 A JPH07122453 A JP H07122453A
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wire rod
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film tape
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Kenji Kanbara
健二 神原
Seiichi Tanaka
誠一 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボビンに線材巻付層と絶縁フイルムテープ巻
付層とを交互に積層する巻線機に関し、線材の巻き始端
又は巻き終端を、絶縁フイルムテープに係止し得なかっ
たことを容易に判定できる巻線機を得る。 【構成】 巻線工程において、絶縁フイルムテープの巻
き始端係止用切り起し部35に係止されなかった線材3
2を係止する第1フック27と、同テープの巻き終端係
止用切り起し部31に係止されなかった線材32を係止
する第2フック36とを装着し、積層し得たボビン28
をスピンドル1から抜き取る際に、両フック27,36
で係止されている線材32を断線する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、テレビジョン
受像機のブラウン管のアノード電圧を供給する為に用い
られるフライバックトランス等のような多層コイルを製
造する場合において必要とされる巻線機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機のブラウン管のアノ
ード電圧を供給する為に用いられるフライバックトラン
ス等のような多層コイルは、例えば、特開平5−101
959号公報において開示されているように、ボビンを
支持しているスピンドルを駆動回転させてボビンに線材
巻付層と絶縁フイルムテープ巻付層とを交互に積層して
製造される。
【0003】その際、例えば、実公平5−29124号
公報において開示されているように、絶縁フイルムテー
プ巻付層上に線材を巻き始めるに当り、巻線ノズルを多
方向に移動制御することにより、絶縁フイルムテープの
幅方向一端に形成されている巻き始端係止用切り起し部
に対して線材を係止させ、次いで、巻線を行い、それを
終えると、巻線ノズルを再び多方向に移動制御すること
により、絶縁フイルムテープの幅方向他端(巻き始端係
止用切り起し部が形成されている方の一端と反対側の
端)に形成されている巻き終端係止用切り起し部に対し
て線材を係止させるといった所謂、配線作業が行われて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる配線作
業は、小さな変形し易い両切り起し部に対して細い銅線
である線材を係止させることの困難性を有しており、そ
の為、係止を誤り係止し得ない場合(以下、配線ミスと
いう。)が発生し、このような状態のままで製造された
多層コイルは不良品であるから、良品と選別する必要が
ある。
【0005】ところが、製造し得た多層コイルを、支持
しているスピンドル群から抜き取った後、作業員が選別
しようとしても、積層構造になっている関係上、下層に
おける配線状態を目視検査するのは困難であり、それ
故、製造途中における配線作業を終える毎に目視検査が
余儀無くされていたが、これでは生産性の向上が図れな
いと共に目視では、配線ミスを見落しし易く、その信頼
性が十分でなかった。
【0006】本発明は、このようなことに着目し、それ
を解決すべく鋭意検討の結果、配線ミスした線材を係止
するフックを装着することにより、スピンドルから多層
コイルを抜き取る際に、かかる線材を断線させることが
できて極めて簡単に不良品を選別することができること
を見出したのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
巻線機は、ボビンを支持しているスピンドルを回転させ
て前記ボビンに線材巻付層と絶縁フイルムテープ巻付層
とを交互に積層する巻線機において、前記絶縁フイルム
テープ巻付層上に前記線材を巻き始めるに際し、巻線ノ
ズルの移動制御による、前記絶縁フイルムテープの幅方
向一端に形成されている巻き始端係止用切り起し部に対
する前記線材の係止を誤り係止し得なかったときに、か
かる線材を係止する第1フックと、前記線材の巻き終り
に際し、前記巻線ノズルの移動制御による、前記絶縁フ
イルムテープの幅方向他端に形成されている巻き終端係
止用切り起し部に対する前記線材の係止を誤り係止し得
なかったときに、かかる線材を係止する第2フックとの
うち、少なくともどちらか一方のフックを装着したこと
を特徴とするものである。なお、第1フックは、スピン
ドルに装着するのが好ましく、より具体的には、駆動回
転し得るように装置フレーム装着にされた治具受け軸
と、この治具受け軸に対して係合離別し得るように装着
されたボビン支持治具とで構成されたスピンドルの前記
ボビン支持治具に対して第1フックを装着するのが好ま
しい。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例について述べる
と、図1において、巻線機のスピンドル部の縦断面した
姿が示されているが、スピンドル1は、駆動回転し得る
ように装置フレーム2に装着された治具受け軸3と、治
具受け軸3に対して係合離別し得るように装着されたボ
ビン支持治具4とで構成されている。
【0009】すなわち、治具受け軸3は、ベアリング
5,6、スペーサ7、圧縮コイルバネ8、インナーリン
グ9及びナット10を介してケーシング11に回転し得
るように装着され、かつ、その一端側に一対の鋼球12
を支持し、圧縮コイルバネ13によって他端側(図にお
いて左側)へ向って付勢されるように装着されているス
ライダー14で、鋼球12を穴15側へ押し付け、かか
る穴15内に鋼球12を少し突出させている。
【0010】なお、鋼球12は、穴15内に必要以上に
突出し得ないように支持されていると共にケーシング1
1は、ボルト17により装置フレーム2に装着され、更
に、このケーシング11に、軸受押え18が、ボルト1
9により装着されていると共に、治具受け軸3の他端側
(図において左側)のテーパー部にタイミングプーリ2
0が、座金21及びボルト22を介して装着されてい
る。
【0011】一方、ボビン支持治具4は、治具受け軸3
の穴15に嵌挿される部分に、アール状凹部23を形成
している。その為、図示のように、この凹部23内に鋼
球12を突出させた状態にボビン支持治具4を、治具受
け軸3の穴15に嵌挿させることにより、ボビン支持治
具4を、治具受け軸3に対して支持させることができ、
そして、必要に応じて、穴15に嵌挿されているボビン
支持治具4を引っ張って治具受け軸3から離別させるこ
とができる。
【0012】その際、スライダー14を、図において左
側へ移動させて治具受け軸3に装着されているストッパ
ー3aに当接させた状態、すなわち、鋼球12の押し付
けを解除した状態において、治具受け軸3の穴15に対
するボビン支持治具4の嵌挿若しくは治具受け軸3から
の抜き取りを行って、前記支持若しくは離別を行う。
【0013】なお、図示されていないが、原動装置のタ
イミングプーリとタイミングプーリ20とにタイミング
ベルトが掛け渡されており、従って、前記原動装置の運
転により、治具受け軸3を所定方向に駆動回転させるこ
とができる。更に、ボビン支持治具4の中間部にストッ
パー24が固着されているが、これにより、ボビン支持
部25に嵌着されるボビンの位置決めをすることができ
る。また、前記中間部に平坦部26が形成されている
が、ここに、斜視図である図2において示されているよ
うに、第1フック27が固着されている。
【0014】図2においてはボビン28が、ボビン支持
治具4のボビン支持部25に嵌着され、かつ、ボビン支
持部25に装着されている図示されていないロック手段
により抜け止めされた状態に支持され、そして、かかる
ボビン28上に形成されている線材巻付層上に絶縁フイ
ルムテープ巻付層29を形成した姿が示されている。
【0015】加えて、平面図である図3及び図3の右側
面図である図4においては、絶縁フイルムテープ巻付層
29上に所定に巻線して線材巻付層30を形成した後、
絶縁フイルムテープ巻付層29を構成している絶縁フイ
ルムテープの幅方向(スピンドルの長手軸心方向)一端
に形成されている巻き終端係止用切り起し部31に対し
て、細い銅線である線材32の係止を開始しようとする
状態が示されている。
【0016】なお、かかる線材32は、中空体で構成さ
れ、かつ、多方向へ移動し得るように装着されている巻
線ノズル33で案内されるが、巻線を開始するに先立っ
て、図示されていない供給源からの線材32が、その上
端開口から下端開口に向って通過させられて、前記下端
開口を通過した線材32の先端が、装置フレーム2の所
定位置に固着されている主フック34に巻き付けられて
係止される。
【0017】以下、この状態から、後述するように、図
2において、ボビン28の左側の端子28aに対する線
材32の絡げ、及びこれに続く、絶縁フイルムテープ巻
付層29を構成している絶縁フイルムテープの幅方向一
端(巻き終端係止用切り起し部31が形成されている方
の他端と反対側の端)に形成されている巻き始端係止用
切り起し部35に対する線材32の係止、更には、その
後の、絶縁フイルムテープ巻付層29上に巻線して線材
巻付層を形成する等の所定の工程を経て、図3,4にお
いて示されている状態に至る。
【0018】続いて、両図において、巻線ノズル33
が、巻き終端係止用切り起し部31に対して線材32を
係止させるように所定に移動制御される。これにより、
通常の場合(配線ミスが発生しなかった場合、以下、正
常の場合という。)においては、破線32aで示されて
いるように配線される。しかし、かかる切り起し部31
に対する係止を誤り係止し得なかった場合(配線ミスが
発生した場合)においては、実線32bで示されている
ように配線される。
【0019】その為、続いて、平面図である図5及び図
5の右側面図である図6において示されているように、
装置フレーム2の所定位置に固着されている第2フック
36中心に、巻線ノズル33を所定角度に旋回移動させ
ると、正常の場合においては、第2フック36に線材3
2が係止されないが、配線ミスが発生している場合にお
いては係止される。このように、本発明においては、巻
き終端係止用切り起し部31に対する線材32の係止を
誤り係止し得なかったときに、かかる線材32を係止す
る第2フック36を装着している。
【0020】なお、巻線ノズル33の前記旋回移動は、
第2フック36による、配線ミスした線材32の係止を
より確実にする為に、図4において破線で示されている
線材32aを、第2フック36の上端を通過した直後か
ら次第に降下させながら旋回させるように行われる。そ
の為、配線ミスが発生している場合においては、図4に
おいて示されている当初の係止位置(凹部36aが形成
されている所)よりも、図6において示されているよう
に、下方の位置で係止される。
【0021】次いで、前記旋回移動を終えた巻線ノズル
33は、平面図である図7及び図7の右側面図である図
8において示されているように、ボビン28の右側の端
子28bの所に移動され、かかる端子28bに対する線
材32の絡げを行った後、主フック34(図2,3参
照)に対して線材32の巻き付け係止を行う。これによ
り、線材32は、端子28bと主フック34とに係止さ
れるが、最後に、端子28bと主フック34間の所定位
置において、図示されていないカッターにより線切断さ
れる。
【0022】以上により、巻き終端の処理を終えるが、
この処理に先行しての巻き始端の処理は、巻線ノズル3
3を、図2において左側の端子28aの所へ移動するこ
とから開始、すなわち、線材32の一端が、主フック3
4に巻き付けられて係止されている状態において、巻線
ノズル33が、左側の端子28aの所へ移動され、かか
る端子28aに対する線材32の絡げを行った後、端子
28aと主フック34間において、図示されていないカ
ッターにより線材32が切断される。
【0023】続いて、巻線ノズル33を所定に移動制御
して、絶縁フイルムテープ巻付層29を構成している絶
縁フイルムテープの幅方向一端(巻き終端係止用切り起
し部31が形成されている方の端と反対側の端)に形成
されている巻き始端係止用切り起し部35に対する線材
32の係止を行う。
【0024】平面図である図9において、巻き始端係止
用切り起し部35に対する線材32の係止を終えた状態
が示されている。なお、同図においては図示されていな
いが、配線が正常に行われた場合においては、線材32
は、その一端が絡げられて係止されている端子28aと
巻線ノズル33間に位置される始端係止用切り起し部3
5で係止されている。
【0025】続いて、巻線ノズル33が端子28aの所
へ移動される。この状態が正面図である図10及びこの
図の右側面図である図11において示されている。而し
て、巻き始端係止用切り起し部35に対する線材32の
係止が正常に行われた場合においては、線材32は、図
10において破線32aで示されているように配線され
る。しかし、かかる係止を誤り係止し得なかったとき、
すなわち、配線ミスしたときには、巻線ノズル33と端
子28aとを実線32bで示されているように配線され
る。
【0026】そして、続いて、スピンドル1が駆動さ
れ、図11において矢印で示されている方向へ所定角度
回転される。この状態が、正面図である図12及びこの
図の右側面である図13において示されている。なお、
スピンドル1の回転により一緒に移動された第1フック
27のヘッド27aは、図12においては、破線32a
と実線32b間の領域に位置されていると共に図13に
おいては、破線32aより右側に位置されている。
【0027】次に、この状態から、巻線ノズル33が、
図12において矢印で示されている方向へ移動され、絶
縁フイルムテープ巻付層29の表面に接近せしめられ
る。これにより、巻き始端係止用切り起し部35に対す
る線材32の係止を誤り係止し得なかった場合(配線ミ
スが発生した場合)においては、実線32bで示されて
いる線材32が、第1フック27のヘッド27aが移動
する所を横断するように配される。
【0028】引き続いて、再び、スピンドル1が駆動さ
れ、図13において矢印で示されている方向へ所定角度
回転されて第1フック27も一緒に移動され、図9にお
いて示されている元の位置へリターンされる。なお、第
1フック27のヘッド27aは、図9において示されて
いる元の位置へリターンされる際に、引っ掛けることが
できるような突起を形成している。その為、配線ミスが
発生した場合においては、第1フック27で線材32を
係止して、平面図である図14において示されているよ
うに、元の位置へリターンさせることができる。
【0029】しかし、正常の場合においては、巻線ノズ
ル33が、図12において矢印で示されている方向へ移
動されて、絶縁フイルムテープ巻付層29の表面に接近
せしめられても、破線32bで示されている線材32
は、第1フック27のヘッド27aが移動する所を横断
するように配されないから、元の位置へリターンされる
第1フック27のヘッド27aで係止されない。
【0030】このように、本発明においては、巻き始端
係止用切り起し部35に対する線材32の係止を誤り係
止し得なかったときに、かかる線材32を係止する第1
フック27を装着している。なお、図14においては、
端子28aと第1フック27のヘッド27a間の線材が
図示されていないが、線材32は、図示されていない一
端が端子28aに絡げられて係止されている。
【0031】以下、正面図である図15及びこの図の右
側面図である図16において示されているように、スピ
ンドル1が駆動されて図16において矢印で示されてい
る方向へ回転されると共に巻線ノズル33が図15にお
いて矢印で示されている方向へ移動されて所定の巻線を
行い、絶縁フイルムテープ巻付層29上に線材巻付層3
0を形成することができ、次いで、巻線ノズル33が、
巻き終端係止用切り起し部31(図3参照)に対して線
材32を係止させるように所定に移動制御される。以
下、上述と同様の工程を経て巻き終端の処理を行う。
【0032】そして、必要ならば、その上に絶縁フイル
ムテープ巻付層29を形成した後、更に、その上に線材
巻付層30を形成し、このような、線材巻付層30と絶
縁フイルムテープ巻付層29との交互積層は、必要に応
じて適宜回数に行われる。その際、配線ミスが発生する
と、線材32が、第1,2フック27,36により次々
と係止される。その為、製造し得た多層コイルを支持し
ているスピンドル1から前記コイルを抜き取ると、係止
されている複数本の線材32を一挙に断線することがで
きる。
【0033】なお、線材32は、0.04mm前後とい
った細いものであるから、複数本を一挙に断線すること
ができ、かつ、かかる断線により所謂、髭が発生するか
ら、不良品であることを目視により容易に判定すること
ができる。従って、スピンドル1を多数装着している巻
線機(多錘型巻線機)を用いて同時に、多数の多層コイ
ルを製造する場合において、この効果が特に顕著であ
る。また、配線ミスの線材32を、第1,2フック2
7,36で係止することができるから、多層コイルの製
造途中においても、不良品であることを目視により容易
に判定することもできる。
【0034】以上、本発明に係る一実施例について述べ
たが、本発明においては、第1,2フック27,36の
うち、どちらか一方のフックだけを装着してもよい。第
1,2フック27,36の両方を装着するのが最も好ま
しいが、これに限定されず、必要に応じて、どちらか一
方のフックだけを装着することができる。また、第1フ
ック27に関し、これをスピンドル1に装着することに
より、スピンドル1の駆動を利用して移動制御を行うこ
とができるから、スピンドル1に装着するのが好ましい
が、スピンドル1と別個に装着してもよい。しかし、こ
の場合においては、第1フック27を所定に移動制御す
る為の機構等を設置する必要がある。
【0035】また、スピンドル1は、ボビン28を支持
して所定に駆動回転し得る限りにおいては、いかなる構
造のものであってもよいが、駆動回転し得るように装着
された治具受け軸3と、この軸3に対して係合離別し得
るように装着されたボビン支持治具4とで構成するのが
好ましく、これにより、巻線しようとするボビン28の
内径の大小に対応させて所定の外径のボビン支持治具4
を交換して使用することができ、加えて、かかる支持治
具4に第1フック27を装着するのが好ましく、これに
より、両者の交換を同時に行うことができる。
【0036】なお、巻き始端係止用切り起し部35及び
巻き終端係止用切り起し部31についても、他の形態の
ものであってもよく、例えば、絶縁フイルムテープの側
端に切り欠きを設け、かつ、その切り欠片をフオーミン
グして切り起こしたもの(特開昭58−63105号公
報において開示されている)、あるいは、絶縁フイルム
テープの側端に単純な切り込みを設けたもの(実開昭5
7−130409号公報において開示されている)等、
各種形態のものを適宜選択して設けることができる。
【0037】
【発明の効果】上述の如く、本発明によると、多層コイ
ルの製造途中は勿論のこと、製造後においても、配線ミ
スが発生している不良品を、目視により容易に判定する
ことができ、しかも、巻線しようとするボビンの内径の
大小に対応させて所定の外径のボビン支持治具及びそれ
に適した第1フックの両方を同時に交換することができ
る巻線機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スピンドルの縦断面図である。
【図2】スピンドル1に支持されているボビン28に線
材巻付層30と絶縁フイルムテープ巻付層29とを積層
した姿を示す斜視図である。
【図3】絶縁フイルムテープ巻付層29上に線材巻付層
30を形成した後、線材32の巻き終端処理を開始しよ
うとする姿を示す平面図である。
【図4】図3の右側面図である。
【図5】第2フック36に対する線材32の係止態様を
示す平面図である。
【図6】図5の右側面図である。
【図7】線材32を第2フック36に係止させた後にお
ける巻線ノズル33の移動態様を示す平面図である。
【図8】図7の右側面図である。
【図9】絶縁フイルムテープ巻付層29上に線材巻付層
を形成する為に、線材32の巻き始端処理を開始した姿
を示す平面図である。
【図10】巻線ノズル33をボビン28の端子28aの
所へ移動させた姿を示す正面図である。
【図11】図10の右側面図である。
【図12】第1フック27を移動させた姿を示す正面図
である。
【図13】図12の右側面図である。
【図14】第1フック27を元の位置へ移動させた姿を
示す平面図である。
【図15】図14の正面図である。
【図16】図15の右側面図である。
【符号の説明】
1 スピンドル 2 装置フレーム 3 治具受け軸 4 ボビン支持治具 27 第1フック 28 ボビン 28a、28b 端子 29 絶縁フイルムテープ巻付層 30 線材巻付層 31 巻き終端係止用切り起し部 32 線材 33 巻線ノズル 35 巻き始端係止用切り起し部 36 第2フック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンを支持しているスピンドルを回転
    させて前記ボビンに線材巻付層と絶縁フイルムテープ巻
    付層とを交互に積層する巻線機において、前記絶縁フイ
    ルムテープ巻付層上に前記線材を巻き始めるに際し、巻
    線ノズルの移動制御による、前記絶縁フイルムテープの
    幅方向一端に形成されている巻き始端係止用切り起し部
    に対する前記線材の係止を誤り係止し得なかったとき
    に、かかる線材を係止する第1フックと、前記線材の巻
    き終りに際し、前記巻線ノズルの移動制御による、前記
    絶縁フイルムテープの幅方向他端に形成されている巻き
    終端係止用切り起し部に対する前記線材の係止を誤り係
    止し得なかったときに、かかる線材を係止する第2フッ
    クとのうち、少なくともどちらか一方のフックを装着し
    たことを特徴とする巻線機。
  2. 【請求項2】 第1フックを、スピンドルに装着したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の巻線機。
  3. 【請求項3】 スピンドルを、駆動回転し得るように装
    置フレームに装着された治具受け軸と、前記治具受け軸
    に対して係合離別し得るように装着されたボビン支持治
    具とで構成すると共に第1フックを、前記ボビン支持治
    具に装着したことを特徴とする請求項2に記載の巻線
    機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110444392A (zh) * 2019-07-19 2019-11-12 深圳顺络电子股份有限公司 一种绕线工装、绕线机及夹层绕线结构的绕线方法
CN114141529A (zh) * 2021-12-15 2022-03-04 中国工程物理研究院流体物理研究所 一种用于脉冲磁体线圈的绕制工装及绕制方法

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