JPH0712240B2 - 音響再生装置 - Google Patents

音響再生装置

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JPH0712240B2
JPH0712240B2 JP56500548A JP50054881A JPH0712240B2 JP H0712240 B2 JPH0712240 B2 JP H0712240B2 JP 56500548 A JP56500548 A JP 56500548A JP 50054881 A JP50054881 A JP 50054881A JP H0712240 B2 JPH0712240 B2 JP H0712240B2
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ジヤ−ゾン・マイケル・アンソニ−
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ブリテイツシユ・テクノロジー・グループ・リミテッド
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S3/00Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic
    • H04S3/02Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic of the matrix type, i.e. in which input signals are combined algebraically, e.g. after having been phase shifted with respect to each other
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04SSTEREOPHONIC SYSTEMS 
    • H04S2420/00Techniques used stereophonic systems covered by H04S but not provided for in its groups
    • H04S2420/11Application of ambisonics in stereophonic audio systems

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  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は音響再生装置に関し、特に音源からの音を方位
角360゜の拡がりで聴取者が識別することを可能にする
装置に関する。以下このような装置をこの明細書ではサ
ラウンド(全周)再生装置と呼ぶことにする。本発明は
聴取者が異なる高さの音源からの音をも識別することを
可能にするサラウンド再生装置にも適用できる。
現在周知のサラウンド再生装置は、スピーカを正多角形
の頂点上に配置するか、または高さの異なる音源を有す
るサラウンド再生装置では正多面体の頂点上に配置する
ものがある。スピーカを長方形あるいは直方体の頂点上
に配置するサラウンド再生装置もまた周知である。本発
明はスピーカを上記とは異なる位置に配置するサラウン
ド再生装置に使用するデコーダに関する。このスピーカ
配列を以後不規則スピーカ配列と呼び、この不規則スピ
ーカ配列には、厳密に数学的に云えば規則的とは言えな
い長方形配列や直方体配列は含まれないものとする。
特公昭58−2519号および58−2520号公報において、スピ
ーカの方向に指向するコード化された音に関して、方向
を拾い上げる効果的な特性を有する信号を、不規則に配
置された各スピーカに供給することを提案している。し
かしながら、不規則なスピーカ配置で得られたこの結果
は音響心理学的観点から見て正しいものではない。
音の定位(局部化)(Sound Iocalisation)に関する重
要な理論として“マキタ”の理論と“エネルギベクト
ル”の理論がある。“マキタ”の理論は700ヘルツより
も低い周波数に対して適用され約1500ヘルツまでは若干
の適応性を有する。この理論によると中心基準的から同
一の距離にある直交座標(xi,yi,zi)(ここでiは=1,
2…,n)で表された位置に置かれたn個のスピーカから
なるスピーカ配列に対し、これらのスピーカに入力され
る音の定位は次の式で与えられる。式中のgiはi番目の
スピーカから発生する音の複素ゲイン(複素利得)であ
る。
ここで“Re"は実数部を表わし、(x0,y0,z0)はデカル
ト座標の原点に関して音の定位を示すベクトルである。
およそ700ヘルツからの5kヘルツの周波数範囲に対して
は、定位の“エネルギベクトル”理論が適当であり、見
かけ上の音の方向はスピーカの音のエネルギゲインに相
当する長さで各スピーカの方向に向かうベクトル集合の
合成ベクトルの方向である。上述のスピーカの配置で
は、エネルギベクトルの定位は次の関係式で示されるベ
クトル(xE,yE,zE)の方向である。
本発明は“マキタ”の理論と“エネルギベクトル”理論
の双方を満足する不規則スピーカ配列のデコーダを提供
することに関する。
本発明によれば直径方向に相対するm(3以上)対のス
ピーカの前述の不規則なスピーカ配列へ信号を供給する
デコーダを備えている。各スピーカの共通の基準点から
実質的に等距離rの位置に配置される。デコーダは動作
時各対のスピーカに供給される信号Si+とSi-の和がスピ
ーカの全部の対に関して等しくなるように、またスピー
カのi番目の対は、基準点でデカルト座標X,Y,Zに関し
て、座標(xi,yi,zi)および(−xi,−yi,−zi)を有す
る場合、次式が成立するように構成される振幅マトリッ
クス回路を有する。
Si+=W′+αiX′+βiY′+γiZ′−δijWi″ …
(A) Si-=W′−αiX′−βiY′−γiZ′+δijWi″ …
(B) 式中、W′はiと独立した値で、基準点での音圧を表わ
し、X′,Y′,Z′はiとは独立した値でx,y,z軸の所望
の音響速度の成分を表わす。jw′iは全てのコード化さ
れた音の方向に向かうW′に対して90゜の位相関係を有
する信号であり、αi,βi,γi,δiは実質的に次式を満
足する実数の利得係数である。
式中Kはm×3行列すなわち、 Mは係数の3×m行列すなわち Iは恒等行列である。すなわち 三次元のスピーカ配置には、 二次元の水平なスピーカ配置には kは正の実定数で、その値は周波数に依存する。前述の
(A)+(B)から、全てのiに対して、Si++Si-=2
W′の条件が成立するとき、“マキタ”の定位理論およ
び“エネルギベクトル”の定位が常に一致することが確
認できた。
jWi″は正反対方向に相対する全てのスピーカに対して
同じであってもよいが、全てのコード化された音の方向
に対して各信号がW′と90゜の位相関係を持つ場合は各
スピーカ対ごとに異なってもよい。
さらに述べれば、jWi″は音の定位を変えずにフェイジ
ネス(Phasines)、すなわち音像内に現われる定位を妨
げる不自然さを与える不快な性質、を減少させるための
ものであるので(特公昭61−31680号公報参照)、ここ
でスピーカ対に対する各信号がW′と90゜の位相関係を
持つ場合、すなわち、例えばスピーカが正方形配列をと
る場合には、jWi″の方向が他のスピーカ対の方向と一
致するので、jWi″を各スピーカ対ごとに異なる値に設
定してもよいのである。
特公昭61−31680号公報に記載されるように、本発明を
スピーカが長方形配列をとり、音の定位を意図した方向
がX軸に対し反時計まわりに式(8)を満足する方位角
φであるような出力W,X,Yを有するWXY回路を備えるデコ
ーダに適用すると、 cosφ:sinφ=Re(X/W):Re(Y/W) …(8) m(3以上)個の正反対方向に相対するスピーカ対から
なる水平面上の不規則配列のスピーカ群に信号を供給す
る本発明によるデコーダは、スピーカに供給する信号Si
+およびSi-(i=1,2,…,m)を発生する。ここでSi+
よびSi-は、 Si+=W′+αiX′+βiY′−δijWi″ …(9) Si-=W′−αiX′+βiY′−δijWi″ …(10) 式中αi,βi,δiは実数ゲインであり、“マキタ”の理
論による見かけ上の音の定位が方位角φと実質的に等し
くなるように設定される。式(8)において、信号を表
わす記号W,X,Yはまた慣例によりある与えられた1個の
コード化された音の方向に対してこれらの信号の複素ゲ
インを表示するためにも使用される。
XとYのチャンネルにおける利得が等しくまた、3つの
チャンネル全てにおける位相のレスポンスも等しい場合
は、必要に応じ信号W,X,Yの利得を変化させることが出
来る。与えられる利得は周波数によって変わる。特公昭
61−31680号公報に記載されるように方向バイアスをか
けるために使用される−jWi″に比例する信号を搬送す
るための第4の信号通路が備えられ、各対のスピーカに
与えられるバイアス信号は極性が逆で、その値は等し
い。
以下、本発明の実施例を次の添付図面に従って詳細に詳
述する。
第1図は本発明による水平サラウンド(全周)音用デコ
ーダの概略ブロック図、第2図は第1図に示すデコーダ
の振幅マトリックス部分の概略ブロック図、第3図は第
1図に示すデコーダと共に使用するのに適した不規則6
角形のスピーカ配列を示す図、第4図は不規則8角形の
スピーカ配列を示す図、第5図は第4図に示すスピーカ
配列に使用する本発明によるデコーダの概略ブロック
図、第6図は8台のスピーカの不規則3次元配列を示す
図、第7図は第4図または第6図に示すスピーカ配列に
使用する本発明によるデコーダの概略ブロック図であ
る。
第1図において、水平面スピーカ配置のサラウンド再生
装置用デコーダは、コード化された入力信号を受け取
り、出力信号W,X,Yを発生するWXY回路10を有する。ここ
で、コード化された入力信号とは、例えば特公昭59−43
880号公報第4ページ第7欄第42行、第43行に示された
圧力信号W1および速度信号P1をいう。圧力信号W1は対象
とする音響空間を流体場として考えた場合の聴取位置に
おける音圧に対応するもので、例えば全ての水平方向か
らの音を等しい利得で含む信号であり、速度信号は同様
に聴取位置における流体の速度すなわち粒子速度に対応
するもので、利得1で全ての水平方向からの音を含む
が、対応する圧力信号の成分に関して所定の基準方向か
ら測定した方位角に等しい位相を含む信号である。な
お、音響空間を流体場としてとらえ、流体力学の基本的
表現を用いて音場を解析する手法は音響工学において周
知のものであり(例えば1878年にマクミランアンドカン
パニー社から刊行された「音響理論」)、かかる手法に
おいて、「圧力」および「速度」という用語は音場を表
現する上で通常に用いられている。このコード化された
入力信号は上述した信号に限らず、例えば、上述した圧
力信号と速度信号との線形結合からなる信号でもよい。
また、WXY回路は圧力信号W1に対応する信号W、速度信
号P1の前後方向成分に対応する信号X、左右方向成分に
対応するYを発生するものである。このWXY回路の詳細
は入力信号の形式によって異なるが、例えば上述した信
号W1とP1を入力するとその出力W、X、Yは次式のよう
になる。
W=W1 さらに、WXY回路10は信号−jWを与えるために90゜位相
をずらした第2の出力Wを発生する。信号WはI型シェ
ルフフィルタ12に入力され信号W′を発生する。信号X
とYはII型シェルフフィルタ14と16にそれぞれ入力さ
れ、高域フィルタ18と20を通り信号X′とY′を発生す
る。信号−jWはIII型シェルフフィルタ22および高域フ
ィルタ24を通って信号−jW″を発生する。I型シェルフ
フィルタ12とII型シェルフフィルタ14,16は位相応答特
性が同一で、遷移周波数により高い周波数においては利
得が同一であり、低い周波数においては利得が異なる。
具体的には、例えば遷移周波数より高い周波数において
は双方とも利得が1で、低い周波数においてはI型シェ
ルフフィルタに対するII型シェルフフィルタの利得の比
が2/sin2θとなるように設定される。また、III型シェ
ルフフィルタ22はI型、II型と位相応答特性が同一であ
るが、周波数特性が異なる。なお、このIII型はI型と
同一のものを用いることもできる。これらのシェルフフ
ィルタ12,14,16は低周波数たとえば400ヘルツ以下の周
波数で、また高周波数たとえば700ヘルツ以上の周波数
で基準聴取位置での音圧情報に対する速度情報の比を異
ならせるために使用される。すなわち、上述したように
I型シェルフフィルタ12とII型シェルフフィルタ14,16
は高い周波数においては利得が同一であるが、低い周波
数においてはII型シェルフフィルタの方がI型シェルフ
フィルタよりも利得が高くなるように設定されているの
で、低い周波数においては速度情報が強調されることに
なる。高域フィルタ18,20,24は、スピーカ距離が有限で
あることに起因する低周波数歪み(音の場の曲り)を補
償するために使用され、理想的には周波数(53/r)ヘル
ツで−3dBのカットオフ点を有する。ここでrはメート
ルを単位とした基準点からのスピーカの距離である。信
号−jW″は方向バイアスをかけるため、すなわち音の定
位を変えることなくフェイジネスを変えるために用いら
れる。各フィルタ12〜24の特性および機能に関しては特
公昭61−31680号公報、特公平1−37080号公報、特公昭
61−31680号公報に詳述されている。
信号W′,X′,Y′,−jW″は振幅マトリックス26に入力
される。第2図において、マトリックス26は3×mの振
幅マトリックス28からなり、マトリックス28にX′,
Y′,−jW″が入力され、スピーカの各対に供給されるV
1−δ1jw″からVm−δmjW″のm個の出力を発生する。
マトリックス28は2×mの振幅マトリックス30と、1×
mの振幅マトリックス30とm個の加算回路34を有する。
2×mの振幅マトリックス30には、信号X′とY′が入
力され、V1からVmのm個の信号を発生し、1×mの振幅
マトリックス32には信号−jW″が入力され、−δ1jW″
から−δmjW″のm個の方向バイアス信号を発生し、m
個の加算回路34で−δijW″からViを加算し、スピーカ
の各対に供給する信号Vi−δijW″を発生する。スピー
カの各対で所定の値の方向のバイアスが得られるように
実数係数δが選択される。さらに、マトリックス26は
各一対のスピーカに対して加算回路36と減算回路38を有
する。第2図ではi番目のスピーカ対に関する回路のみ
を示してある。信号W′と出力Vi−δijW″は加算回路3
6に入力され、その出力は次の信号となってマトリック
ス26から出力される。
Si+=W′+Vi−δijW″ …(11) この信号はi番目の対の一方のスピーカへ供給される。
信号W′は減算回路38の正の入力端子にも入力され、振
幅マトリックス34から出力された信号Vi−δijW″が負
の入力端子に入力され、その出力は次の信号となってマ
トリックス26から出力される。
Si-=W′−Vi+δijW″ …(12) この信号はi番目の対のもう一方のスピーカへ供給され
る。
方向バイアスの必要がない場合、全てのiに対しδi=
0となり、第1図と第2図の回路で信号−jWの操作に関
する部分は省くことが出来る。また、回路26の出力Si+,
Si-と等しい出力を形成する振幅マトリックスは本発明
特許請求の範囲に属し、振幅マトリックス28でViを得、
その後にδijW″の演算をしても良いが、バイアス信号
−jW″を振幅マトリックス28に加えるほうが回路が簡単
で済み、容易である。
次のマトリックス係数を有する振幅マトリックス28は、 Vi=αiX′+βiY′ …(13) すなわち、 式(8)の“マキタ”の定位基準を満足しなければなら
ないから、マトリックス係数αiおよびβiは次式を満
足しなければならない。
このような振幅マトリックスに対し、Si++Si-=2W′が
成り立つから、前述したように“エネルギベクトル”の
定位はこの振幅マトリックスに関して、“マキタ”の定
位と一致する。
マトリックス28の係数2×m行列 をMとし、m×2行列 をKとすると、式(15)と(16)は次のようにマトリッ
クスの式で表わされる。
ここでIは2×2の恒等行列であり、rは前述したよう
にスピーカと基準聴取点との距離である。
実際は式(17)を満足する行列Mの任意の正の実数倍数
をkを使用することが出来る。すなわち全ての利得αi,
βiにある一定の正の利得kをかけることが出来る。し
かしながら、倍数kは次の条件を満足することが好まし
い。
K2{Re(X′/W′))+(Re(Y′/W′))}=2
…(18) この条件が満足されれば、“マキタ”の理論ばかりでな
く、他の低周波定位理論をも満足することが知られてい
る。例えばW′が全ての音に関して単一の利得をもち、
前方に向かい反時計回りに方位各θの方向から発する音
に対してX′の利得が またkが1のときこの条件は満足される。
定数kは最終出力マトリックス回路に入る前の信号
X′,Y′,W′に影響する利得フィルタ回路又はシェルフ
フィルタ回路により与えられ、また利得,位相レスポン
スおよび周波数レスポンスが変化することにより信号
X′,Y′,W′が均等に影響を受ける場合は、これらの変
化を信号X′,Y′,W′に与えることが出来る。
条件 を満足する行列Mの作成は、(したがって正確な定位を
与えるには、)次のようにする。
スピーカの各対に関して とする。ここで、−1乗は逆行列を表わす。
次に第3図に示す不規則6角形のスピーカ配列に式(2
0)を適用することに関し説明する。このスピーカ配列
は、真左のスピーカL、真右のスピーカRおよび正面か
ら反時計回りに夫々180゜−φ,φ,−φ,180゜+φの
位置に配置される4個のスピーカLB,LF,RF,RBから構成
される。正面方向をx方向、真左の方向をy方向とし、
かつ信号S1 +,S2 +,S3 +,S1 -,S2 -,S3 -を夫々スピーカLB,L,
LF,RF,R,RBに加える信号とすると、次の各式が成立す
る。
(x1,y1)=(−rcosφ,rsinφ) …(21) (x2,y2)=(0,r) …(22) (x3,y3)=(rcosφ,rsinφ) …(23) したがって 式(24)より、 また、第1図および第2図の振幅行列28は第3図のスピ
ーカに対して、次の信号を与える。
所望の方向バイアスを与えるために、振幅マトリックス
30の行列係数として選択された所定の実数がある場合は
その値を選んでも良く、また前述した特公昭61−31680
号公報で述べたように、方向バイアスを達成するために
信号X′およびY′を変更してもよい。
振幅マトリックス26がXとYに関する2個の独立の一次
結合から、必要とする信号Si+とSi-を作り出すことが出
来る場合はこれら全てのデコーダにおいてWXY回路10か
ら出る信号XとYは、これらの2個の独立な実数の一次
結合に置き換えられる。さらに、行列は回路のどこでも
設計上あるいは構造上、都合の良いように組み合わせや
配列を変更でき、例えば、振幅マトリックス関数の一部
をWXY回路の関数と組み合わせることが出来る。
6角形のスピーカ配列に対する上記デコーダの利得α1,
α2312は角φに依存することがわかり、
デコーダ回路内にφの値に対して連続的に調整できる手
段を設置することが多くの場合望ましい。この目的のた
めに、利得αを−αに等しくすること(この結果信
号成分α1X′=−α3X′が成立する。)はX′信号通路
内に設置された第1の可変利得回路により達成され、利
得β(結果的には信号成分β2Y′)はY′信号通路内
に設置された第2の可変利得回路により与えられ、利得
β=β(結果的には信号成分β1Y′=β3Y′)は
Y′信号通路内に設置された第3の可変利得回路により
達成される。これら3個の可変利得回路で同時に調整を
行うことにより、本デコーダは様々に異なるφの値を有
するスピーカ配置に対して適応できる。
本発明は、基準聴取点から距離rでm対の対称をなす位
置にスピーカを設置した不規則な3次元のスピーカ列に
も使用できる。これ以後の説明では、m対のスピーカの
i番目の対はデカルト座標(xi,yi,zi)と(−xi,−yi,
−zi)で示される位置にあり、対応する信号Si+とSi-
それぞれ与えられるものとする。W,X,Y,Zはそれぞれ基
準聴取点での所望の音圧および音の速度のx軸,y軸,z軸
の成分を表わす。信号W,X,Y,Zは同一の位相レスポンス
を有するシェルフフィルタおよび信号X,YおよびZのみ
をフィルタリングする第1図に示したフィルタと類似
の、スピーカの距離を補償するRC高域フィルタを通過
し、修正信号W′、X′、Y′、Z′を発生する。
したがって、本発明によれば次式が成り立つとき“マキ
タ”および“エネルギベクトル”による定位理論により
同一方向の音が与えられる。
Si++Si-=2W′(i=1,2,…,m) …(32) さらに、この定位は点(Re(X/W),Re(Y/W),Re(Z/
W)の方向となる。この場合信号Si+とSi-は次の式で与
えられる。
Si+=W′+αiX′+βiY′+γiZ′−δijwi″ …(3
3) Si-=W′−αiX′−βiY′−γiZ′+δijwi″ …(3
4) αi,βi,γi,δiは実数の係数であり、jWi″は全ての
音の方向に対し、W′と90゜の位相関係を有する任意の
信号であり、次の3×m行列、 は次の式を満足する。
式中kは正の定数であり、またKは次の行列である。
またIは3×3恒等行列であり、δiは方向バイアス信
号の任意の実係数である。
式(36)は次のように書き換えられる。
特に、行列Mは次の式により与えられる。
式(36)を満足する行列Mは定数kをコード化された音
に対し次の式を満足するように選べばあらゆる主要な低
周波定位理論により正しい定位が可能である。
K2{Re(X′/W′))+(Re(Y′/W′))+(Re
(Z′/W′))}=2 …(39) 定数kは最終の出力マトリックス回路に入力する前の信
号X′,Y′,Z′,W′に影響を与える利得フィルタすなわ
ちシェルフフィルタ回路によって与えられ、利得位相レ
スポンスおよび周波数レスポンスが更に変化することに
より全ての信号が均等に影響を受ける場合は、これらの
追加の変化をこれらの信号に与えることができる。
水平面上にコード化された音、すなわちZ=0の場合、
Z信号通路は省略することが出来、本装置はα1,βiの
値が式(36)に従って若干変更される点を除いては、第
1図および第2図を参照して前述されたような装置にな
る。
第4図は基準点からrの距離のそれぞれ正面、後部、真
左上方に角φ、真左下方に角φ、真右上方に角φ、真右
下方に角φの点に置かれた6台のスピーカF,B,LU,LD,R
U,RDの不規則正8面体の配置を示す。これら対応するス
ピーカへの供給信号S1 +,S1 -,S2 +,S3 -,S3 +,S2 -は±(xi,
yi,zi)に位置するスピーカに与えられる。
ここで、 (x1,y1,Z1)=(r,0,0) (x2,y2,Z2)=(0,rcosφ,rsinφ) (x3,y3,Z3)=(0,−rcosφ,rsinφ) …(40) 前記の式(38)を用いると次の式が与えられる。
ゆえにスピーカに与えられる信号は次のようになる。
第5図は、信号Wが空間の全方向からコード化された音
に対して単一の利得を有し、X,Y,Zが正面から反時計方
向に測って音源方位角θを有しまた水平面から上方向に
測って音源高ηを有する音に対して夫々利得 を有する場合に使用するデコーダを示す。これは全球方
向性を持つ4チャンネルのコード化装置のデコーダにお
いて起り得る信号W,X,Y,ZはWXYZ回路40により受け取ら
れた入力信号から作り出される。信号WはI型シェルフ
フィルタ42に入力され、信号X,Y,ZはそれぞれII型シェ
ルフフィルタ44,46,48に加えられる。シェルフフィルタ
42から48の機能は第1図のシェルフフィルタ12,14,16と
類似の機能を有し、低周波利得と高周波利得間の遷移周
波数は約350ヘルツを中心とすることが好ましい。上記
2つの型式シェルフフィルタは低周波数で単一の利得を
有し、前記遷移周波数より十分高い周波数での利得はI
型シェルフフィルタが で、II型シェルフフィルタが である。I型シェルフフィルタに対するII型シェルフフ
ィルタの利得比は、式(41)と(42)における係数kの
−部分を与えるよう考慮する。この場合、kは周波数に
依存する利得であることがわかる。X,Y,Z信号通路はま
た、前に述べたように有限のスピーカ距離による音の場
の曲りを補償するために、高域フィルタ50,52,54を有す
る。
X,Y,Z信号通路は式(35)を満足させるために、それぞ
れの利得I,II,IIIを供給する増幅器56,58,60を有する。
第4図のスピーカ配置に関して、各利得は次式で与えら
れる。
YおよびZチャンネルにおける増幅器58と60からの出力
信号は加算回路62でそれぞれ加算され、スピーカの対LU
とRDに差の信号を供給し、減算回路64で減算されてスピ
ーカの対RUとLDに差の信号を供給する。Xチャンネルに
おける増幅器56からの出力信号はそれ自身がスピーカの
対FとBに対する差の信号となっている。これらの差の
信号の各々はそれぞれ加算回路66,68,70で結合され信号
S1 +,S2 +,S3 +となり、電力増幅器72,74,76でそれぞれ増
幅され、スピーカF,LU,RUに供給される。
Wチャンネルにおけるシェルフフィルタ42からの出力信
号は2倍の利得を有する増幅器78を通過後、電力増幅器
72,74,76と等しい利得を有する電力増幅器80に供給され
る。信号S1 +,S2 +,S3 +の各々は増幅器80の出力と増幅器7
2,74,76のうち対応するものの出力との間に対応するス
ピーカB,RD,LDをそれぞれ接続することにより、増幅器8
0の出力から減算される。それゆえ、4台の電力増幅器
だけで、6個のスピーカに供給することが出来る。本発
明によれば第2図や第3図に示したデコーダのように水
平のスピーカ配列に対しても適用することが出来る。
信号X,Y,Zが行列化され、或いは相互交換され、再方位
づけされた空間軸に沿った音速度の成分に対応づける場
合には、第4図の8面体配置における他の空間方位を使
用することができる。
本発明はより複雑な不規則スピーカ配置に対しても適用
出来る。たとえば、第6図に示すように8個のスピーカ
LF,RF,LB,RB,LU,LD,RU,RDの3次元の配置にも応用出来
る。ここでは各スピーカをデカルト座標(xi,yi,zi)と
(−xi,yi,zi)に置き、式(33)と(34)で与えられる
各供給信号Si+とSi-を供給する。ここでiは1から4ま
での値とし、また半径rとすると次式が成立つ。
(x1,y1,z1)=(rcosφ,rsinφ,0) (x2,y2,z2)=(rcosφ,−rsinφ,0) (x3,y3,z3)=(0,−rcosξ,rsinξ) (x4,y4,z4)=(0,−rcosξ,rsinξ) …(44) この配置は、4個のスピーカの水平配列と、4個のスピ
ーカの長方形の垂直配列の組合せからなり、水平配置に
おける正面のスピーカ対は中心で2φの角をなし、垂直
配列におけるスピーカの対は中心で2ξの角をなす。
このスピーカ配置は、この配置に対して式(38)を適用
すれば、“マキタ”理論および“エネルギベクトル”理
論の方向性の要件を満足することができる。計算式で示
すと次のようになる。
スピーカへの供給信号は適正な正の利得k(周波数に依
存する値を選ぶことが出来る)に対して、これらのαi,
βi,γiの値を使用することにより式(33)および(3
4)で与えることが出来る。
第7図は、第4図や第6図を参照して述べて来たスピー
カ配列を含む様々な三次元スピーカ配置に対して使用す
る本発明によるデーコダを示す。このデコーダは、特公
昭59−43880号公報および特公平1−37080号公報で述べ
られるスピーカの立方体配置に対して使用することも出
来、WXYZ回路90およびI型とII型のシェルフフィルタ9
2,94,96,98および高域フィルタ100,102,104を有し前記
明細書で述べたようにスピーカ距離を補償する。このデ
コーダは切換可能な振幅マトリックス114も有する。数
個の可変利得増幅来106,108,110,112を備えることおよ
び選択されたスピーカ配置の型式と整合がとれるように
出力振幅行列係数を切換可能にすることにより、1台で
多くの異なるスピーカ配置に利用出来るデコーダを製作
することも可能である。特に、可変利得増幅器によりス
ピーカ配置を正確に表わす角φやξの調整が可能であ
り、ゆえにこれらの可変利得増幅器は配置を調整する機
能を有する。
上述したデコーダのいずれも、付加利得回路および遅延
回路とともに使用することができる。ここで付加利得回
路および遅延回路は、特開昭53−101402号公報によって
明らかにされた共通基準点から均一でない距離に配置さ
れたスピーカを補償するために、スピーカに加えられる
前のデコーダ出力信号を修正する。
本明細書においてx軸を前方向に、y軸の左方向に、ま
たz軸を上方向に指定していることは全く驚異的なもの
で、x,y,z軸は共通基準点を共用する他の3本の直交デ
カルト座標軸であるように選んでもかまわない。ゆえ
に、たとえば、圧向きをx軸に、上向きをy軸に選ぶこ
とにより第3図から第6図を参照して述べられたデコー
ダは別の方向づけのスピーカ配置に適したものになる。
これにより、第3のスピーカLは正面スピーカとなり、
スピーカRは後方のスピーカとなり、左前方、左後方、
右前方、右後方のスピーカはそれぞれ左前方、右前方、
左後方、右後方のスピーカとなる。同様にして、第4図
の8面体の配置は正面と後方の垂直なスピーカの対とな
り、両側にそれぞれ1個のスピーカをもつ。最後に第6
図の配置では、正面と後方のスピーカの垂直な対と、左
方と右方のスピーカの対となる。
更に前記振幅マトリックスは当業者が好ましいと考える
ならば任意の付加的な全利得(適当な位相反転を含む)
を組み込むことも出来る。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準点における所望の音響圧力および音響
    速度を表す符号化された入力信号を受付け、無指向音響
    圧力信号W、前方向音響速度成分信号X、左方向音響速
    度成分信号Yを、3次元スピーカ配列に対してはさらに
    上方向音響速度成分信号Zを出力する入力手段(10)
    と、前記入力手段に接続され、前記信号W、X、Y、Z
    から基準点における音響圧力を表しiから独立した信号
    W′、iから独立し、x、y、z各軸に沿った音響速度
    成分を表すX′、Y′、Z′およびすべての符号化され
    た音の方向に対するW′に対して90゜位相関係を有する
    jW″信号をそれぞれ出力するフィルタ手段(12、14、1
    6、22)と、振幅マトリックス回路(26)とを有し、そ
    れぞれ共通基準点からほぼ等距離rの正反対方向位置に
    配列され第i番目のスピーカ対の前記基準点における直
    交座標軸x、y、zに関してデカルト座標(xi,yi,zi)
    および(−xi、−yi、−zi)を有するm(mは3以上)
    対の不規則スピーカ配列に信号を供給するデコーダを備
    えた音響再生装置において、 前記振幅マトリックス回路はスピーカの各対に供給され
    る信号Si+およびSi-の和がスピーカ全ての対に関して等
    しく、 Si+=W′+αiX′+βiY′+γiZ′−δijWi″ Si-=W′−αiX′−βiY′−γiZ′+δijWi″ が成立するように構成されたことを特徴とする音響再生
    装置。 (ここで、αi、βi、γi、δiは次のマトリックス
    方程式を実質的に満足する実数の利得係数であり、 ここで、Kはm×3行列 Mは係数の3×mの行列 Iは、恒等行列で3次元スピーカ配置の場合は 2次元水平スピーカ配置の場合は であり、kは周波数に依存することができる正の実数定
    数である。)
  2. 【請求項2】前記jWi″は、直径方向に関して相対する
    スピーカの対の全てに対して同一である請求の範囲1項
    記載の音響再生装置。
  3. 【請求項3】2次元スピーカ配置に関し、前記振幅マト
    リックスは、スピーカの第i番目の対が前記基準点を共
    有する直交座標軸xおよびyに関してデカルト座標(x
    i,yi)および(−xi,−yi)を有する場合、式 Si+=W′+αiX′+βiY′−δijWi″ Si-=W′−αiX′−βiY′+δijWi″ (式中αi,βi,δiは、αi,およびβiが式 を実質的に満足する実数の利得係数である。) が成立する請求の範囲第1項記載の音響再生装置。
  4. 【請求項4】前記利得係数がマトリックス方程式 (ここ、べき乗−1は逆行列を表す。) で与えられる請求の範囲第3項記載の音響再生装置。
  5. 【請求項5】信号W′は、単一利得を有し全方向からの
    符号化された音を含み、方位角θから発生する音に関し
    前記信号X′は、 を有し、前記信号Y′は、 を有する請求の範囲第3項記載の音響再生装置。
  6. 【請求項6】前記信号W′を形成する第1のシェルフフ
    ィルタ回路と、 前記信号X′およびY′を形成する同一特性の第2のシ
    ェルフフィルタ回路とを備える請求の範囲第3項記載の
    音響再生装置。
  7. 【請求項7】前記第1および第2のシェルフフィルタ回
    路は、全てのオーデオ周波数に対し実質的に同一の位相
    応答特性を有する請求の範囲第6項記載の音響再生装
    置。
  8. 【請求項8】前記定数kは、低周波において信号W′,
    X′,Y′に符号化された全ての水平面上の音に関して、 k2{Re(X′/W′))+(Re(Y′/W′))}=2 (ここで、Reは実数部分を表わす。) が成立する請求の範囲第3項記載の音響再生装置。
  9. 【請求項9】信号S1 +,S1 -,S2 +,S2 -,S3 +,S3 -を夫々デカ
    ルト座標 (x1 +,y1 +)=(−rcosφ,rsinφ) (x1 -,y1 -)=(rcosφ,−rsinφ) (x2 +,y2 +)=(0,r) (x2 -,y2 -)=(0,−r) (x3 +,y3 -)=(rcosφ,rsinφ) (x3 -,y3 -)=(−rcosφ,−rsinφ) に位置する不規則配列の6台のスピーカに供給する請求
    の範囲第4項記載の音響再生装置。
  10. 【請求項10】前記振幅マトリックス回路が、信号X′
    およびY′がある一定のマトリックス回路に供給される
    前にそれらの利得を調整することによりスピーカ配列の
    範囲の整合を行う調整手段を備える請求の範囲第3項な
    いし第9項のいずれかに記載の音響再生装置。
  11. 【請求項11】信号X′に利得係数αおよびαを乗
    ずるための第1の可変利得回路と、 信号Y′に利得係数βを乗ずるための第2の可変利得
    回路と、 信号Y′に利得係数βおよびβを乗ずるための第3
    の可変利得回路とを備える請求範囲第9項記載の音響再
    生装置。
  12. 【請求項12】3次元スピーカ配置に関し、前記利得係
    数αi,βi,γiが式、 を満足する請求の範囲第1項記載の音響再生装置。
  13. 【請求項13】前記利得係数αi,βi,γiは、マトリッ
    クス方程式 (ここで、べき乗−1は逆行列を表わす。) により与えられる請求の範囲第12項記載の音響再生装
    置。
  14. 【請求項14】信号W′は、単一利得を有し全方向から
    の音を含み、前記信号X′,Y′,Z′は、X軸から反時計
    方向に計って方位角θを有し、XY平面からZ軸に上方に
    高さηを有する音に対しそれぞれ利得 を有する請求の範囲第12項記載の音響再生装置。
  15. 【請求項15】信号W′のための第1のシェルフフィル
    タ回路と、 信号X′,Y′,Z′のための同一特性の第2のシェルフフ
    ィルタ回路とを備える請求の範囲第12項記載の音響再生
    装置。
  16. 【請求項16】前記第1および第2のシェルフフィルタ
    回路がすべてのオーディオ周波数に対し実質的に同一の
    位相応答特性を有する請求の範囲第15項記載の音響再生
    装置。
  17. 【請求項17】前記定数Kは、低周波において前記信号
    W′,X′,Y′,Z′に符号化された全ての方向の音に関
    し、 k2{(Re(X′/W′))+(Re(Y′/W′)) +(Re(Z′/W′))}=2 が成立する請求の範囲第12項記載の音響再生装置。
  18. 【請求項18】信号S1 +,S1 -,S2 +,S2 -,S3 +,S3 -を、夫々
    デカルト座標の原点から距離rの不規則な8面体の頂点
    に位置する6台の不規則配列のスピーカに供給する請求
    の範囲第13項記載の音響再生装置。
  19. 【請求項19】前記スピーカの座標が、夫々 (x1 +,y1 +,z1 +)=(r,0,0) (x1 -,y1 -,z1 -)=(−r,0,0) (x2 +,y2 +,z2 +)=(0,rcosφ,rsinφ) (x2 -,y2 -,z2 -)=(0,−rcosφ,−rsinφ) (x3 +,y3 +,z3 +)=(0,−rcosφ,rsinφ) (x3 -,y3 -,z3 -)=(0,rcosφ,−rsinφ) (ここで β=γ=α=α=0 である請求の範囲第18項記載の音響再生装置。
  20. 【請求項20】前記振幅マトリックス回路は、信号
    X′,Y′,Z′が固定されたマトリックス回路に供給され
    る前にその利得を調整することによりスピーカ配列の範
    囲の整合を行うための調整手段を備える請求の範囲第12
    項ないし第19項のいずれかに記載の音響再生装置。
  21. 【請求項21】信号X′に利得係数αを乗ずるための
    第1の可変利得回路と、 信号Y′に利得係数βおよびβを乗ずるための第2
    の可変利得回路と、 信号Z′に利得係数γおよびγを乗ずるための第2
    の可変利得回路と を備える請求の範囲第19項記載の音響再生装置。
  22. 【請求項22】信号S1 +,S2 +,S3 +および信号2W′=S1 +
    S1 -=S2 ++S2 -=S3 ++S3 -を入力する出力端子の一方が
    共通の4台の電力増幅器を有し、信号S1 +,S2 +,S3 +を入
    力するスピーカの各々は夫々の増幅器により駆動され、
    信号S1 -,S2 -,S3 -を入力する直径方向に関して相対する
    スピーカの各々はスピーカの一方の端子を対応する増幅
    器の共通でない出力端子に接続し、スピーカの他方の端
    子が前記信号2W′に入力する増幅器の共通でない出力端
    子に接続することにより駆動されるように前記電力増幅
    器が前記6台のスピーカに接続される請求の範囲第9項
    または第18項記載の音響再生装置。
  23. 【請求項23】信号S1 +,S1 -,S2 +,S2 -,S3 +,S3 -,S4 +,S4 -
    を夫々デカルト座標、 (x1 +,y1 +,z1 +)=(rcosφ,rsinφ,0) (x1 -,y1 -,z1 -)=(−rcosφ,−rsinφ,0) (x2 +,y2 +,z2 +)=(rcosφ,−rsinφ) (x2 -,y2 -,z2 -)=(−rcosφ,rsinφ,0) (x3 +,y3 +,z3 +)=(0,rcosξ,rsinξ) (x3 -,y3 -,z3 -)=(0,−rcosξ,−rsinξ) (x4 +,y4 +,z4 +)=(0,−rcosξ,rsinξ) (x4 -,y4 -,z4 -)=(0,rcosξ,−rsinξ) で表わされるXY平面上の長方形の各頂点およびYZ平面上
    の長方形の各頂点に位置する不規則配列の8台のスピー
    カに供給するための請求の範囲第13項記載の音響再生装
    置。
  24. 【請求項24】前記角度φおよびξの範囲が調節可能で
    あり、 前記振幅マトリックス回路は、信号X′,Y′,Z′が固定
    されたマトリックス回路に供給される前にこれら信号の
    利得を調整することによりスピーカ配列の範囲の整合を
    行うための調整手段を有し、 信号X′に利得係数αおよびαを乗ずるための第1
    の可変利得回路と、信号Y′に利得係数βおよびβ
    を乗じるための第2の可変利得回路と、 信号Y′に利得係数βおよびβを乗じるための第3
    の可変利得回路と、を備える請求の範囲第23項記載の音
    響再生装置。
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