JPH07121841B2 - 合成の、血漿不含有で輸血可能な血小板貯蔵用媒質 - Google Patents
合成の、血漿不含有で輸血可能な血小板貯蔵用媒質Info
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- JPH07121841B2 JPH07121841B2 JP62500945A JP50094587A JPH07121841B2 JP H07121841 B2 JPH07121841 B2 JP H07121841B2 JP 62500945 A JP62500945 A JP 62500945A JP 50094587 A JP50094587 A JP 50094587A JP H07121841 B2 JPH07121841 B2 JP H07121841B2
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は合成の血小板懸濁媒質に関する。更に詳しくは
本発明は、(1)血漿及び蛋白質を含有せず、(2)血
小板の貯蔵寿命を延長し、かつ輸血用に貯蔵される血小
板濃縮物の品質を改良し、そして(3)デキストロース
及びクエン酸塩以外の有機化合物を含有しない合成の血
小板保存用媒質に関する。
本発明は、(1)血漿及び蛋白質を含有せず、(2)血
小板の貯蔵寿命を延長し、かつ輸血用に貯蔵される血小
板濃縮物の品質を改良し、そして(3)デキストロース
及びクエン酸塩以外の有機化合物を含有しない合成の血
小板保存用媒質に関する。
血液は二つの主要部分より構成される。これらの部分は
血液の標本が採取され、凝固が防止された場合に認める
ことができる。標本を入れた容器の底部に沈殿した血液
の該部分は「成形要素(formed element)」と称する。
該成形要素は赤血球と、白血球及び紡錘細胞(thromboc
yte)としても知られている血小板のような、その他の
微粒子成分を含んで成る。該成形要素は特徴的に通常の
人血の容量の40〜50%を占めている。血液標本中におい
て沈澱しない曇った液体は血漿として知られている血液
の部分である。血漿は主として水であるけれど無機物質
及び有機物質ならびに溶解したガス及び種々雑多な異物
質を含有する。血漿中に含有される無機物質は主として
電解質である。これら電解質の最も重要なものを表1に
示す。 表 1 ナトリウム 142.0 ミリ当量/ カリウム 4.3 ミリ当量/ カルシウム 5.0 ミリ当量/ マグネシウム 3.4 ミリ当量/ 塩化物 104.0 ミリ当量/ 重炭酸塩 27.0 ミリ当量/ リン酸塩 2.3 ミリ当量/ 硫酸塩 0.6 ミリ当量/ 血漿中に見出される最も重要な有機物質は乳酸、尿素、
アミノ酸、クレアチニン、グルコース、ホルモン、蛋白
質、アルブミン、及びグロブリンである。
血液の標本が採取され、凝固が防止された場合に認める
ことができる。標本を入れた容器の底部に沈殿した血液
の該部分は「成形要素(formed element)」と称する。
該成形要素は赤血球と、白血球及び紡錘細胞(thromboc
yte)としても知られている血小板のような、その他の
微粒子成分を含んで成る。該成形要素は特徴的に通常の
人血の容量の40〜50%を占めている。血液標本中におい
て沈澱しない曇った液体は血漿として知られている血液
の部分である。血漿は主として水であるけれど無機物質
及び有機物質ならびに溶解したガス及び種々雑多な異物
質を含有する。血漿中に含有される無機物質は主として
電解質である。これら電解質の最も重要なものを表1に
示す。 表 1 ナトリウム 142.0 ミリ当量/ カリウム 4.3 ミリ当量/ カルシウム 5.0 ミリ当量/ マグネシウム 3.4 ミリ当量/ 塩化物 104.0 ミリ当量/ 重炭酸塩 27.0 ミリ当量/ リン酸塩 2.3 ミリ当量/ 硫酸塩 0.6 ミリ当量/ 血漿中に見出される最も重要な有機物質は乳酸、尿素、
アミノ酸、クレアチニン、グルコース、ホルモン、蛋白
質、アルブミン、及びグロブリンである。
現代医学は生体内(in vivo)血液に添加、及び/又は
試験管内(in vitro)血液と混合する溶液を開発して来
た。生体内における血液に添加するために使用される生
成物は主として静脈注射、薬学的媒質及び/又は寝たき
りの患者の電解質交換用に使用される。これらの溶液は
主としてデキストロース及び随意的に電解質を含有する
水より成る。デキストロースは典型的にはこれらの溶液
において約5%の濃度において存在し、血球及び組織細
胞に対して栄養を与える。
試験管内(in vitro)血液と混合する溶液を開発して来
た。生体内における血液に添加するために使用される生
成物は主として静脈注射、薬学的媒質及び/又は寝たき
りの患者の電解質交換用に使用される。これらの溶液は
主としてデキストロース及び随意的に電解質を含有する
水より成る。デキストロースは典型的にはこれらの溶液
において約5%の濃度において存在し、血球及び組織細
胞に対して栄養を与える。
これらの溶液中に含有される電解質は広く変動する。
血漿に最もよく類似する、電解質を含有する溶液は表1
に示される電解質の複数種を含有する。血液に生体内添
加するのに好適なデキストロース及び電解質の溶液の特
定例はロック・リンゲル(Lock−Ringer′s)溶液であ
る。
に示される電解質の複数種を含有する。血液に生体内添
加するのに好適なデキストロース及び電解質の溶液の特
定例はロック・リンゲル(Lock−Ringer′s)溶液であ
る。
ロック・リンゲル溶液の処方を表2に示す。
生体内血液に添加するのに適する、その他の溶液はRemi
ngtonのPharmaceutical Science、Mack Publishing Com
pany発行、第14版(1970年)、第815〜847頁に見出すこ
とができる。
ngtonのPharmaceutical Science、Mack Publishing Com
pany発行、第14版(1970年)、第815〜847頁に見出すこ
とができる。
試験管内(in vitro)の血液に添加される溶液は主とし
て全血液か、又は赤血球、白血球もしくは種々の物質の
混合物のような血液の分離された成分かのいずれを保存
するかに関係する。試験管内に採集され、かつ保存され
るべき血液成分に血小板が包含される場合には抗凝固剤
を添加する。採集された全血に添加するのに最も屡々使
用される抗凝固剤は「酸−クエン酸−デキストロース」
又は「ACD」として知らているものである。この抗凝固
剤溶液は(1)最適の生理学的pHを生ずるのに十分な濃
度におけるクエン酸及びクエン酸ナトリウム、及び
(2)赤血球の長期保存に対して十分な濃度におけるデ
キストロースを含有する。全血及び全血の画分(fracti
on)の両方を保存するのに望ましいことがわかった溶液
は「クエン酸塩−リン酸塩−デキストロース抗凝固剤溶
液」又は「CPD」として知られているものである。該ク
エン酸塩−リン酸塩−デキストロース抗凝固剤溶液の成
分を表3に示す。
て全血液か、又は赤血球、白血球もしくは種々の物質の
混合物のような血液の分離された成分かのいずれを保存
するかに関係する。試験管内に採集され、かつ保存され
るべき血液成分に血小板が包含される場合には抗凝固剤
を添加する。採集された全血に添加するのに最も屡々使
用される抗凝固剤は「酸−クエン酸−デキストロース」
又は「ACD」として知らているものである。この抗凝固
剤溶液は(1)最適の生理学的pHを生ずるのに十分な濃
度におけるクエン酸及びクエン酸ナトリウム、及び
(2)赤血球の長期保存に対して十分な濃度におけるデ
キストロースを含有する。全血及び全血の画分(fracti
on)の両方を保存するのに望ましいことがわかった溶液
は「クエン酸塩−リン酸塩−デキストロース抗凝固剤溶
液」又は「CPD」として知られているものである。該ク
エン酸塩−リン酸塩−デキストロース抗凝固剤溶液の成
分を表3に示す。
とするのに十分な量の注射用水 血液の微粒成分の特定の要素はその後の輸血のために分
離し、かつ保存することができる。伝統的な方法を使用
して白血球及び血小板を一緒に採取し、保存することが
できる。更に近代的な方法は血小板を分離し、貯蔵し、
次いで血小板欠乏症の受血者に再注入することを可能に
した。これらの方法による分離及び貯蔵後に、これらの
要素の迅速な劣化が生ずる。貯蔵中における血小板の品
質の劣化は貯蔵中に解放(release)された血漿凝固因
子(plasma clotting factor)の活性化に起因するとい
う仮説が立てられている。
離し、かつ保存することができる。伝統的な方法を使用
して白血球及び血小板を一緒に採取し、保存することが
できる。更に近代的な方法は血小板を分離し、貯蔵し、
次いで血小板欠乏症の受血者に再注入することを可能に
した。これらの方法による分離及び貯蔵後に、これらの
要素の迅速な劣化が生ずる。貯蔵中における血小板の品
質の劣化は貯蔵中に解放(release)された血漿凝固因
子(plasma clotting factor)の活性化に起因するとい
う仮説が立てられている。
輸血用として意図される、分離された血小板、又は「血
小板濃縮物」の貯蔵は典型的には三つの方法の一つによ
って行われる。これらの方法は血小板をゼラチン中に懸
濁させ、次いで該懸濁液を冷却し、血小板を凍結又は凍
結及び凍結乾燥し、次いで血小板を液体貯蔵することを
包含する。これらの方法は一般的にHematology、Willia
msら、第2版、McGraw−Hill Book Company(1977
年)、第1553〜61頁に記載されている。
小板濃縮物」の貯蔵は典型的には三つの方法の一つによ
って行われる。これらの方法は血小板をゼラチン中に懸
濁させ、次いで該懸濁液を冷却し、血小板を凍結又は凍
結及び凍結乾燥し、次いで血小板を液体貯蔵することを
包含する。これらの方法は一般的にHematology、Willia
msら、第2版、McGraw−Hill Book Company(1977
年)、第1553〜61頁に記載されている。
血小板の貯蔵の最も有望な方法は、約22℃の温度のよう
な、貯蔵される血小板の形態的損傷を生ずることのない
温度における血小板の液体貯蔵を包含する。血小板の液
体貯蔵のための溶液は一般的に表1に示される電解質の
1種又はそれ以上、デキストロースもしくはグルコー
ス、抗凝固剤、及び1種又はそれ以上の添加剤を包含す
る。これらの溶液は典型的には血小板を約24ないし約72
時間保存する。或る種の添加剤は実験目的のためにのみ
使用することができる。なぜならば該添加剤は安全性又
は規定要件に適合しないか、又は多くの有機化合物、特
に蛋白質化合物におけるように受血者を敏感にし、該化
合物に反復露出したときアレルギー反応を起こすことが
あるからである。
な、貯蔵される血小板の形態的損傷を生ずることのない
温度における血小板の液体貯蔵を包含する。血小板の液
体貯蔵のための溶液は一般的に表1に示される電解質の
1種又はそれ以上、デキストロースもしくはグルコー
ス、抗凝固剤、及び1種又はそれ以上の添加剤を包含す
る。これらの溶液は典型的には血小板を約24ないし約72
時間保存する。或る種の添加剤は実験目的のためにのみ
使用することができる。なぜならば該添加剤は安全性又
は規定要件に適合しないか、又は多くの有機化合物、特
に蛋白質化合物におけるように受血者を敏感にし、該化
合物に反復露出したときアレルギー反応を起こすことが
あるからである。
大部分の臨床目的用血小板濃縮物は現在、クエン酸塩−
リン酸塩−デキストロースで凝固阻止された全血の採集
単位から製造され、かつ約50〜60ミリリットルの凝固阻
止された血漿又は「CPD−血漿」中において貯蔵され
る。CPU−血漿は血小板輸血を必要とする患者に血小板
と共に注入される。この方法は血小板の貯蔵のために血
漿の使用を必要とするのであるから患者の治療における
他の目的に対しては該血漿は有効ではない。それ故、生
活力ある(viable)血小板を血漿不含有媒質中において
貯蔵又は懸濁させて、患者への輸血に有効な採集血漿の
量を減らさないようにすることが望ましい。そのほか、
血小板を懸濁するのに使用される血漿は輸血血小板の提
供者と受血者との間に血液型又は「ABO」不適合性の故
に輸血後の患者にアレルギー反応を生じさせることがあ
る。
リン酸塩−デキストロースで凝固阻止された全血の採集
単位から製造され、かつ約50〜60ミリリットルの凝固阻
止された血漿又は「CPD−血漿」中において貯蔵され
る。CPU−血漿は血小板輸血を必要とする患者に血小板
と共に注入される。この方法は血小板の貯蔵のために血
漿の使用を必要とするのであるから患者の治療における
他の目的に対しては該血漿は有効ではない。それ故、生
活力ある(viable)血小板を血漿不含有媒質中において
貯蔵又は懸濁させて、患者への輸血に有効な採集血漿の
量を減らさないようにすることが望ましい。そのほか、
血小板を懸濁するのに使用される血漿は輸血血小板の提
供者と受血者との間に血液型又は「ABO」不適合性の故
に輸血後の患者にアレルギー反応を生じさせることがあ
る。
Rockらに対する米国特許第4,447,415号明細書は血漿を
含有しない血小板に対する液体貯蔵用媒質を開示してい
る。この発明の媒質は塩水と、抗凝固剤と、望ましくは
CPD−Tyrode溶液の形態であるデキストロース含有溶液
と共に1種又はそれ以上の添加剤を使用している。この
発明に使用するのに好適であるとして開示されている添
加剤は(1)インドメタシン、キナクリン、又はビタミ
ンEのような有機化合物である可逆抑制剤(reversible
inhibitor)、と(2)プロスタグランジンE1,D2又はI
2のような環式アデノシン モノリン酸塩水準を高める
ための物質とを包含する。これらの添加剤の多くが、人
体内に輸血する物質に対して必要な安全性及び規定要件
を満たしておらず、それ故実験用又は試験管内(in vit
ro)用にのみ適している。この発明に使用するのに適し
ているとして開示された、そのほかの添加剤は(1)フ
ラクトース及びその他の糖類、アデニン又はアセチルCo
Aのような栄養素と、(2)リン酸塩及び或る種のアミ
ノ酸のような緩衝剤とを包含する。栄養物と確認された
有機化合物又は添加剤は媒質中におけるデキストロース
を存在させる必要性を取り除くことがなく、しかも約5
日以上の長い貯蔵期間にわたる血小板の栄養要件を満足
させない。緩衝剤と確認された添加剤は約5日以上の長
期の血小板貯蔵期間中、平衡したpHを維持することがで
きない。これらの緩衝剤は、血小板が少なくとも約22℃
の温度において貯蔵された場合に生ずるデキストロース
の消費からの副性物としての生活可能な、懸濁した血小
板により生成される量の乳酸を適度に緩衝することがで
きない。
含有しない血小板に対する液体貯蔵用媒質を開示してい
る。この発明の媒質は塩水と、抗凝固剤と、望ましくは
CPD−Tyrode溶液の形態であるデキストロース含有溶液
と共に1種又はそれ以上の添加剤を使用している。この
発明に使用するのに好適であるとして開示されている添
加剤は(1)インドメタシン、キナクリン、又はビタミ
ンEのような有機化合物である可逆抑制剤(reversible
inhibitor)、と(2)プロスタグランジンE1,D2又はI
2のような環式アデノシン モノリン酸塩水準を高める
ための物質とを包含する。これらの添加剤の多くが、人
体内に輸血する物質に対して必要な安全性及び規定要件
を満たしておらず、それ故実験用又は試験管内(in vit
ro)用にのみ適している。この発明に使用するのに適し
ているとして開示された、そのほかの添加剤は(1)フ
ラクトース及びその他の糖類、アデニン又はアセチルCo
Aのような栄養素と、(2)リン酸塩及び或る種のアミ
ノ酸のような緩衝剤とを包含する。栄養物と確認された
有機化合物又は添加剤は媒質中におけるデキストロース
を存在させる必要性を取り除くことがなく、しかも約5
日以上の長い貯蔵期間にわたる血小板の栄養要件を満足
させない。緩衝剤と確認された添加剤は約5日以上の長
期の血小板貯蔵期間中、平衡したpHを維持することがで
きない。これらの緩衝剤は、血小板が少なくとも約22℃
の温度において貯蔵された場合に生ずるデキストロース
の消費からの副性物としての生活可能な、懸濁した血小
板により生成される量の乳酸を適度に緩衝することがで
きない。
血漿と、デキストロース、及びクエン酸のような抗凝固
剤以外の有機化合物とを含有せず、しかも冷却しないか
又は少なくとも約22℃の温度において、7日間以上の貯
蔵期間にわたり、生活力(viability)の減少が最小で
あり、不安全であるか、又は生体人間用に認められない
かのいずれかである添加剤を使用することなく血小板を
保存する血小板貯蔵用媒質は工業界に存在していない。
剤以外の有機化合物とを含有せず、しかも冷却しないか
又は少なくとも約22℃の温度において、7日間以上の貯
蔵期間にわたり、生活力(viability)の減少が最小で
あり、不安全であるか、又は生体人間用に認められない
かのいずれかである添加剤を使用することなく血小板を
保存する血小板貯蔵用媒質は工業界に存在していない。
本発明は: 無菌の、血漿不含有血小板貯蔵用媒質において、電解質
溶液1リットルが: 3.0グラムと7.5グラムとの間のデキストロース; 3.0グラムと6.0グラムとの間のクエン酸ナトリウム;及
び 2.0グラムと4.2グラムとの間の重炭酸ナトリウム;を有
するものである生理学的に適合性の電解質水溶液を含ん
で成り; 該血小板貯蔵用媒質は等張(isotonic)であり、かつ6.
8と約7.4との間の範囲のpHを有し、該血小板貯蔵用媒質
は血小板を少なくとも22℃の温度において少なくとも約
10日間にわたって保存することができるものである前記
無菌の血漿不含有の血小板貯蔵用媒質、 である。
溶液1リットルが: 3.0グラムと7.5グラムとの間のデキストロース; 3.0グラムと6.0グラムとの間のクエン酸ナトリウム;及
び 2.0グラムと4.2グラムとの間の重炭酸ナトリウム;を有
するものである生理学的に適合性の電解質水溶液を含ん
で成り; 該血小板貯蔵用媒質は等張(isotonic)であり、かつ6.
8と約7.4との間の範囲のpHを有し、該血小板貯蔵用媒質
は血小板を少なくとも22℃の温度において少なくとも約
10日間にわたって保存することができるものである前記
無菌の血漿不含有の血小板貯蔵用媒質、 である。
また本発明は: 電解質溶液の1リットルが 3.0グラムと7.5グラムとの間のデキストロース; 3.0グラムと6.0グラムとの間のクエン酸ナトリウム; 2.0グラムと4.2グラムとの間の重炭酸ナトリウム; を有するものである生理学的に適合性の電解質水溶液を
調整し; 血小板を血小板貯蔵用媒質中に懸濁させ、該血小板貯蔵
用媒質は等張であり、かつ6.8と7.4との間の範囲のpHを
有し、それにより実質的濃度の血小板が少なくとも22℃
の温度において少なくとも14日間にわたって生活可能の
ままでいる; ことを含んで成る、血小板を無菌の血漿不含有血小板貯
蔵用媒質中に保存する方法をも包含する。
調整し; 血小板を血小板貯蔵用媒質中に懸濁させ、該血小板貯蔵
用媒質は等張であり、かつ6.8と7.4との間の範囲のpHを
有し、それにより実質的濃度の血小板が少なくとも22℃
の温度において少なくとも14日間にわたって生活可能の
ままでいる; ことを含んで成る、血小板を無菌の血漿不含有血小板貯
蔵用媒質中に保存する方法をも包含する。
更に特定的には本発明は無菌の血漿不含有血小板貯蔵用
媒質である。該血小板貯蔵用媒質は生理学的に適合性の
電解質水溶液を包含する。この電解質溶液1リットル中
には3.0グラムと7.5グラムとの間のデキストロース、3.
0グラムと6.0グラムとの間のクエン酸ナトリウム、及び
2.0グラムと4.2グラムとの間の重炭酸ナトリウムが存在
する。該血小板貯蔵用媒質は等張(isotonic)であり、
かつ6.8と7.4との間の範囲のpHを有する。デキストロー
ス及びクエン酸又はクエン酸誘導体を除いて、本発明の
最も望ましい血小板貯蔵用媒質は有機化合物添加剤を含
有しない。本明細書において使用される用語「生活可能
な」血小板とは血小板貯蔵用媒質中に懸濁している単離
された実質的濃度の血小板が、貯蔵された血小板が受血
者に注入され、かつ機能することができるような、それ
ら血小板の通常の、かつ固有の生理学的、機能的かつ構
造的な特性を保持していることを意味する。
媒質である。該血小板貯蔵用媒質は生理学的に適合性の
電解質水溶液を包含する。この電解質溶液1リットル中
には3.0グラムと7.5グラムとの間のデキストロース、3.
0グラムと6.0グラムとの間のクエン酸ナトリウム、及び
2.0グラムと4.2グラムとの間の重炭酸ナトリウムが存在
する。該血小板貯蔵用媒質は等張(isotonic)であり、
かつ6.8と7.4との間の範囲のpHを有する。デキストロー
ス及びクエン酸又はクエン酸誘導体を除いて、本発明の
最も望ましい血小板貯蔵用媒質は有機化合物添加剤を含
有しない。本明細書において使用される用語「生活可能
な」血小板とは血小板貯蔵用媒質中に懸濁している単離
された実質的濃度の血小板が、貯蔵された血小板が受血
者に注入され、かつ機能することができるような、それ
ら血小板の通常の、かつ固有の生理学的、機能的かつ構
造的な特性を保持していることを意味する。
本発明の生理学的に適合する電解質水溶液は、血小板貯
蔵用媒質の貯蔵性能に対して最低の影響のみを伴って変
動することができる。該血小板貯蔵用媒質の最も望まし
い実施態様は血漿中に見出される最も重要な電解質を含
有する。該電解質は通常の血漿中に見出されるものとほ
ぼ同一の濃度において血小板貯蔵用媒質中に含有され
る。最も望ましい電解質は塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、及び第一リン
酸ナトリウムを包含する。これらの、及びその他の電解
質は通常には受血者への注射又は注入用の水溶液の状態
で得られる。血小板貯蔵用媒質の製造に当って、これら
電解質の濃度を公知技術によって変えて等張(isotoni
c)溶液を得ることができる。血小板貯蔵用媒質の望ま
しい実施態様は、該媒質1リットル中に約6.4グラムと
約7.6グラムとの間の塩化ナトリウム、約0.2グラムと約
0.4グラムとの間の塩化カリウム、約0.1グラムと約0.4
グラムとの間の塩化カルシウム、約0.2グラムと約0.4グ
ラムとの間の硫酸マグネシウム、及び約0.1グラムと約
0.6グラムとの間の第一リン酸ナトリウムを含む電解質
を有する。
蔵用媒質の貯蔵性能に対して最低の影響のみを伴って変
動することができる。該血小板貯蔵用媒質の最も望まし
い実施態様は血漿中に見出される最も重要な電解質を含
有する。該電解質は通常の血漿中に見出されるものとほ
ぼ同一の濃度において血小板貯蔵用媒質中に含有され
る。最も望ましい電解質は塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、及び第一リン
酸ナトリウムを包含する。これらの、及びその他の電解
質は通常には受血者への注射又は注入用の水溶液の状態
で得られる。血小板貯蔵用媒質の製造に当って、これら
電解質の濃度を公知技術によって変えて等張(isotoni
c)溶液を得ることができる。血小板貯蔵用媒質の望ま
しい実施態様は、該媒質1リットル中に約6.4グラムと
約7.6グラムとの間の塩化ナトリウム、約0.2グラムと約
0.4グラムとの間の塩化カリウム、約0.1グラムと約0.4
グラムとの間の塩化カルシウム、約0.2グラムと約0.4グ
ラムとの間の硫酸マグネシウム、及び約0.1グラムと約
0.6グラムとの間の第一リン酸ナトリウムを含む電解質
を有する。
デキストロースは血小板に対する天然の栄養素であり、
しかも生活可能な血小板を約7日間以上の長期貯蔵期間
にわたって保存し、かつ維持する血小板貯蔵用媒質の能
力に有意に寄与する。本発明の血小板貯蔵用媒質は貯蔵
された血小板に対する唯一の重要な栄養素としてデキス
トロースを使用する。別の栄養素のわずかな存在又はグ
ルコースの使用は本発明の血小板貯蔵用媒質の有効性を
殆ど変えない。別の栄養素の存在は、血小板の長期保存
に当って該別の栄養素がデキストロースほどに効果的で
ないので望ましくない。
しかも生活可能な血小板を約7日間以上の長期貯蔵期間
にわたって保存し、かつ維持する血小板貯蔵用媒質の能
力に有意に寄与する。本発明の血小板貯蔵用媒質は貯蔵
された血小板に対する唯一の重要な栄養素としてデキス
トロースを使用する。別の栄養素のわずかな存在又はグ
ルコースの使用は本発明の血小板貯蔵用媒質の有効性を
殆ど変えない。別の栄養素の存在は、血小板の長期保存
に当って該別の栄養素がデキストロースほどに効果的で
ないので望ましくない。
本発明の血小板貯蔵用媒質中におけるデキストロースの
濃度は血液又は血液成分と共に使用するための溶液にお
いて典型的に使用されるデキストロースの濃度よりも大
きい。このより大きいデキストロース濃度は、貯蔵され
る血小板の貯蔵期間全体にわたって該貯蔵される血小板
に対して栄養素を与えるのに十分でなければならない。
望ましくはデキストロースは血小板貯蔵用媒質中におい
て1リットル当り少なくとも約3.0グラムの濃度におい
て存在する。典型的には1リットル当り約3.0から約7.5
グラムまでの間のデキストロースの濃度が、本発明にし
たがって貯蔵される血小板に対し、少なくとも約14日間
にわたって十分な栄養素を与えるのに十分である。
濃度は血液又は血液成分と共に使用するための溶液にお
いて典型的に使用されるデキストロースの濃度よりも大
きい。このより大きいデキストロース濃度は、貯蔵され
る血小板の貯蔵期間全体にわたって該貯蔵される血小板
に対して栄養素を与えるのに十分でなければならない。
望ましくはデキストロースは血小板貯蔵用媒質中におい
て1リットル当り少なくとも約3.0グラムの濃度におい
て存在する。典型的には1リットル当り約3.0から約7.5
グラムまでの間のデキストロースの濃度が、本発明にし
たがって貯蔵される血小板に対し、少なくとも約14日間
にわたって十分な栄養素を与えるのに十分である。
本発明の血小板貯蔵用媒質の緩衝系は血小板の5日以上
の貯蔵を成功させることに対して臨界的である。CPD−
血漿中における血小板濃縮物のpHは約10日ないし約14日
の貯蔵後において6.0以下の水準に低下する。約6.0以下
のpH水準は血小板の生活力及び生理機能(physiologica
l function)の減少をもたらす。低pHを有する媒質にお
ける血小板の生活力及び機能の、この減少に対する原因
は、貯蔵中における、血小板による連続的かつ一定速度
のグリコール化から生じた、血漿中における乳酸の蓄積
に起因すると思われる。実質的濃度の重炭酸ナトリウム
を血小板貯蔵用媒質に添加することにより血小板の貯蔵
中に生成された乳酸が中和される。重炭酸ナトリウムの
濃度は、貯蔵された血小板に対する血小板貯蔵用媒質の
pHを、貯蔵期間を通して約6.7以上に維持するのに十分
でなければならない。約6.7以下の血小板貯蔵用媒質のp
H値は血小板総数、LDH放出、ATP水準、低張シヨック反
応(hypotonic shock response)、ADPと共に存在する
血小板の形状変化(shape change)の程度、及び血小板
の酸素消費速度のような試験管内パラメータによって反
映されるように貯蔵血小板に対して有害である場合があ
る。
の貯蔵を成功させることに対して臨界的である。CPD−
血漿中における血小板濃縮物のpHは約10日ないし約14日
の貯蔵後において6.0以下の水準に低下する。約6.0以下
のpH水準は血小板の生活力及び生理機能(physiologica
l function)の減少をもたらす。低pHを有する媒質にお
ける血小板の生活力及び機能の、この減少に対する原因
は、貯蔵中における、血小板による連続的かつ一定速度
のグリコール化から生じた、血漿中における乳酸の蓄積
に起因すると思われる。実質的濃度の重炭酸ナトリウム
を血小板貯蔵用媒質に添加することにより血小板の貯蔵
中に生成された乳酸が中和される。重炭酸ナトリウムの
濃度は、貯蔵された血小板に対する血小板貯蔵用媒質の
pHを、貯蔵期間を通して約6.7以上に維持するのに十分
でなければならない。約6.7以下の血小板貯蔵用媒質のp
H値は血小板総数、LDH放出、ATP水準、低張シヨック反
応(hypotonic shock response)、ADPと共に存在する
血小板の形状変化(shape change)の程度、及び血小板
の酸素消費速度のような試験管内パラメータによって反
映されるように貯蔵血小板に対して有害である場合があ
る。
本発明の血小板貯蔵用媒質の緩衝系は主要なアルカリ性
剤として重炭酸ナトリウムを使用する。重炭酸ナトリウ
ムは血小板の貯蔵期間を通して沈澱を生ずることなく血
小板貯蔵用媒質の所望のpH値を維持するのに十分な濃度
において使用する。血小板貯蔵用媒質1リットル中に約
2.0グラムと約4.2グラムとの間の濃度において重炭酸ナ
トリウムが存在することが望ましい。本発明の血小板貯
蔵用媒質の緩衝系は第一リン酸ナトリウムを包含する。
小さな濃度の他の塩を本発明の緩衝系と共に適当に含有
することができる。
剤として重炭酸ナトリウムを使用する。重炭酸ナトリウ
ムは血小板の貯蔵期間を通して沈澱を生ずることなく血
小板貯蔵用媒質の所望のpH値を維持するのに十分な濃度
において使用する。血小板貯蔵用媒質1リットル中に約
2.0グラムと約4.2グラムとの間の濃度において重炭酸ナ
トリウムが存在することが望ましい。本発明の血小板貯
蔵用媒質の緩衝系は第一リン酸ナトリウムを包含する。
小さな濃度の他の塩を本発明の緩衝系と共に適当に含有
することができる。
本発明の血小板貯蔵用媒質において使用される抗凝固剤
はクエン酸ナトリウムを包含する。本発明の最も好まし
い実施態様においてはクエン酸が包含される。本発明の
抗凝固剤は長期貯蔵期間中、血小板の実質的な凝固を阻
止するのに十分な濃度において存在しなければならな
い。クエン酸ナトリウムは血小板貯蔵様媒質1リットル
中に約3.0グラムと約6.0グラムとの間の濃度において、
そしてクエン酸は血小板貯蔵用媒質1リットル中に約0.
4グラムと約0.6グラムとの間の濃度において存在するこ
とが望ましい。小さな濃度の他の抗凝固剤を本発明の血
小板貯蔵用媒質に含有させることが適当である場合があ
る。
はクエン酸ナトリウムを包含する。本発明の最も好まし
い実施態様においてはクエン酸が包含される。本発明の
抗凝固剤は長期貯蔵期間中、血小板の実質的な凝固を阻
止するのに十分な濃度において存在しなければならな
い。クエン酸ナトリウムは血小板貯蔵様媒質1リットル
中に約3.0グラムと約6.0グラムとの間の濃度において、
そしてクエン酸は血小板貯蔵用媒質1リットル中に約0.
4グラムと約0.6グラムとの間の濃度において存在するこ
とが望ましい。小さな濃度の他の抗凝固剤を本発明の血
小板貯蔵用媒質に含有させることが適当である場合があ
る。
本発明による血小板用の血小板貯蔵用媒質は表4に列挙
した化学成分により構成される。本発明の最も望ましい
実施態様は有意濃度のすべての他の化合物を排除して、
これらの化合物から実質的に成る。本発明の血小板貯蔵
用媒質における他の化合物の排除は受血者における鋭敏
化を阻止し、かつ血小板に対する貯蔵期間を最大化する
ために望ましい。
した化学成分により構成される。本発明の最も望ましい
実施態様は有意濃度のすべての他の化合物を排除して、
これらの化合物から実質的に成る。本発明の血小板貯蔵
用媒質における他の化合物の排除は受血者における鋭敏
化を阻止し、かつ血小板に対する貯蔵期間を最大化する
ために望ましい。
溶液の、mE/における個々のイオン特性は下記表5の
とおりである。 表 5 イオン濃度範囲 好ましいイオン濃度 Na+ 198.80−236.10 207.60 K+ 2.68− 5.36 5.03 Ca++ 1.36− 5.45 3.38 Mg++ 1.70− 3.40 1.70 HPO4 -2 1.38− 5.50 2.58 Cl- 110.00−138.00 117.38 SO-2 1.70− 3.40 1.70 HCO3 - 23.80− 50.0 35.71 血小板貯蔵用媒質のpHは約6.8と約7.4との間の範囲に維
持する。
とおりである。 表 5 イオン濃度範囲 好ましいイオン濃度 Na+ 198.80−236.10 207.60 K+ 2.68− 5.36 5.03 Ca++ 1.36− 5.45 3.38 Mg++ 1.70− 3.40 1.70 HPO4 -2 1.38− 5.50 2.58 Cl- 110.00−138.00 117.38 SO-2 1.70− 3.40 1.70 HCO3 - 23.80− 50.0 35.71 血小板貯蔵用媒質のpHは約6.8と約7.4との間の範囲に維
持する。
本発明の血小板貯蔵用媒質の製造に当って使用するに適
当な基本溶液(basic solution)及び成分は、無菌、非
発熱性(non−pyrogenic)の、注射可能な溶液として多
数の販売元から入手することができる。該成分の供給者
は、それぞれニュージャージー州、オラデル市、Medica
l Economics cs Company Incorporatedにより刊行され
るPhysician's Desk Reference及びRed Bookのような普
通の刊行物から確認することができる。下記の工業用成
分の例は本発明に使用するのに有効な受け入れ得る市販
製品の抽出見本を示すものである。リンゲル注射薬USP
(アメリカ薬局方)、注射用無菌非発熱性水1リットル
当り塩化ナトリウム8.6グラム塩化カリウム0.3グラム及
び塩化カルシウム0.33グラムを含有する。注射用無菌水
は静脈注射のための非発熱水である。硫酸マグネシウム
注射薬USPは注射用の無菌非発熱水中における硫酸マグ
ネシウムの50パーセント溶液である。重炭酸ナトリウム
注射薬USPは注射用無菌非発熱性水中における重炭酸ナ
トリウムの8.4パーセント溶液である。デキストロース
注射用溶液USPは注射用無菌非発熱性水中におけるデキ
ストロースの50パーセント溶液である。塩化カリウム注
射薬USPは注射用無菌非発熱性水中における塩化カリウ
ムの22パーセント溶液である。抗凝固剤のクエン酸塩−
リン酸塩−デキストロース溶液は無菌非発熱性水1リッ
トル中クエン酸3.0グラム、クエン酸ナトリウム26.3グ
ラム、酸性リン酸ナトリウム2.22グラム、デキストロー
ス25.5グラムを有し、CPD70ミリリットル対全血500ミリ
リットルの割合で使用される。
当な基本溶液(basic solution)及び成分は、無菌、非
発熱性(non−pyrogenic)の、注射可能な溶液として多
数の販売元から入手することができる。該成分の供給者
は、それぞれニュージャージー州、オラデル市、Medica
l Economics cs Company Incorporatedにより刊行され
るPhysician's Desk Reference及びRed Bookのような普
通の刊行物から確認することができる。下記の工業用成
分の例は本発明に使用するのに有効な受け入れ得る市販
製品の抽出見本を示すものである。リンゲル注射薬USP
(アメリカ薬局方)、注射用無菌非発熱性水1リットル
当り塩化ナトリウム8.6グラム塩化カリウム0.3グラム及
び塩化カルシウム0.33グラムを含有する。注射用無菌水
は静脈注射のための非発熱水である。硫酸マグネシウム
注射薬USPは注射用の無菌非発熱水中における硫酸マグ
ネシウムの50パーセント溶液である。重炭酸ナトリウム
注射薬USPは注射用無菌非発熱性水中における重炭酸ナ
トリウムの8.4パーセント溶液である。デキストロース
注射用溶液USPは注射用無菌非発熱性水中におけるデキ
ストロースの50パーセント溶液である。塩化カリウム注
射薬USPは注射用無菌非発熱性水中における塩化カリウ
ムの22パーセント溶液である。抗凝固剤のクエン酸塩−
リン酸塩−デキストロース溶液は無菌非発熱性水1リッ
トル中クエン酸3.0グラム、クエン酸ナトリウム26.3グ
ラム、酸性リン酸ナトリウム2.22グラム、デキストロー
ス25.5グラムを有し、CPD70ミリリットル対全血500ミリ
リットルの割合で使用される。
好ましい実施態様においては上記に列挙した溶液は本発
明の血小板貯蔵用媒質に対する化学的コンシステンシー
(Chemical Consistency)を達成するように下記の量に
おいて組み分けされる。血小板貯蔵用媒質溶液はリンゲ
ル溶液750ミリリットル、CPD170ミリリットル、重炭酸
ナトリウム溶液40ミリリットル、デキストロース注射用
溶液5.4ミリリットル、塩化カリウム0.7ミリリットル、
硫酸マグネシウム溶液0.4ミリリットル及び注射用無菌
水33.5ミリリットルを含有する。すべての溶液は殺菌さ
れた無菌の状態下に混合される。血小板を血小板貯蔵用
媒質と共に接種(innoculation)する以前に該溶液の混
合物を、組織培地の減圧濾過用に設計された0.2ミクロ
ンの濾過単位装置を使用して濾過殺菌(filter sterili
ze)する。
明の血小板貯蔵用媒質に対する化学的コンシステンシー
(Chemical Consistency)を達成するように下記の量に
おいて組み分けされる。血小板貯蔵用媒質溶液はリンゲ
ル溶液750ミリリットル、CPD170ミリリットル、重炭酸
ナトリウム溶液40ミリリットル、デキストロース注射用
溶液5.4ミリリットル、塩化カリウム0.7ミリリットル、
硫酸マグネシウム溶液0.4ミリリットル及び注射用無菌
水33.5ミリリットルを含有する。すべての溶液は殺菌さ
れた無菌の状態下に混合される。血小板を血小板貯蔵用
媒質と共に接種(innoculation)する以前に該溶液の混
合物を、組織培地の減圧濾過用に設計された0.2ミクロ
ンの濾過単位装置を使用して濾過殺菌(filter sterili
ze)する。
本発明の血小板貯蔵用媒質の好ましい組成とCPD−血漿
とを表6において比較する。
とを表6において比較する。
* この濃度はクエン酸塩、クエン酸及びリン酸塩は赤
血球内に浸入しないことを仮定し、かつ、42.5のヘマク
リット値(hematocrit)とHaper著Review of Biochemis
tryに示されるような通常の限界内の血清化学値(serum
chemical value)とを有する全血500ミリリットル中に
おけるCPD抗凝固剤70ミリリットルの溶液を基準とする
ものである。
血球内に浸入しないことを仮定し、かつ、42.5のヘマク
リット値(hematocrit)とHaper著Review of Biochemis
tryに示されるような通常の限界内の血清化学値(serum
chemical value)とを有する全血500ミリリットル中に
おけるCPD抗凝固剤70ミリリットルの溶液を基準とする
ものである。
血小板の保存及び貯蔵の操作においては血小板貯蔵用媒
質の調整後において、血小板を他の成分から分離する必
要がある。慣用の血液処理技術を使用する全血単位の処
理後に血小板の沈殿又は塔底物(bottom)が得られる。
すべての血漿が「しぼり出され」、次いで無菌バッグ中
に採集される。次いで該血小板貯蔵媒質を血小板の沈澱
の入った容器に移すことができる。この移送は血小板貯
蔵用媒質を入れた無菌バッグを連結する接続配管か又は
最初には採集バッグのセットに取りつけられていなかっ
た容器から媒質を移送することのできる市販の、無菌の
接続装置かの、いずれかによることができる。分離され
た血小板を血小板貯蔵用媒質中に再懸濁させた後、血小
板を約22℃において血小板培養器/回転子において貯蔵
する。
質の調整後において、血小板を他の成分から分離する必
要がある。慣用の血液処理技術を使用する全血単位の処
理後に血小板の沈殿又は塔底物(bottom)が得られる。
すべての血漿が「しぼり出され」、次いで無菌バッグ中
に採集される。次いで該血小板貯蔵媒質を血小板の沈澱
の入った容器に移すことができる。この移送は血小板貯
蔵用媒質を入れた無菌バッグを連結する接続配管か又は
最初には採集バッグのセットに取りつけられていなかっ
た容器から媒質を移送することのできる市販の、無菌の
接続装置かの、いずれかによることができる。分離され
た血小板を血小板貯蔵用媒質中に再懸濁させた後、血小
板を約22℃において血小板培養器/回転子において貯蔵
する。
慣用のPL−732血小板容器はCO2に対して高い透過性を有
する。5%CO2雰囲気中において血小板を貯蔵すること
により、容器からのCO2の逃出に起因するpHの初期上昇
が阻止される。この問題はCO2を透過させることの少な
い容器を使用すること、又は重炭酸ナトリウムと組も合
わせて別の非毒性緩衝剤を使用することにより解決する
ことができる。
する。5%CO2雰囲気中において血小板を貯蔵すること
により、容器からのCO2の逃出に起因するpHの初期上昇
が阻止される。この問題はCO2を透過させることの少な
い容器を使用すること、又は重炭酸ナトリウムと組も合
わせて別の非毒性緩衝剤を使用することにより解決する
ことができる。
血小板の保存に対する本発明の血小板貯蔵用媒質の適合
性を実証するために試験管的研究を行って、本発明の血
小板貯蔵用媒質中に貯蔵した血小板濃縮物の品質と血漿
抗凝固中にクエン酸塩−リン酸塩−デキストロースと共
に貯蔵した血小板濃縮物の品質とを比較した。下記の実
施例は比較試験の結果を示す比較例である。
性を実証するために試験管的研究を行って、本発明の血
小板貯蔵用媒質中に貯蔵した血小板濃縮物の品質と血漿
抗凝固中にクエン酸塩−リン酸塩−デキストロースと共
に貯蔵した血小板濃縮物の品質とを比較した。下記の実
施例は比較試験の結果を示す比較例である。
実施例1〜5及び比較例A〜E 血小板を分離するため、及び血小板貯蔵用媒質を製造す
るために、これらの実施例及び比較例において使用した
手順は本発明の好ましい実施態様に対して上記に記載し
たとおりであった。血小板貯蔵用媒質に対して示される
データは記号「P.S.M.」により示し、かつ本発明の実施
例1〜5を表わす。CPD−血漿中における血小板の貯蔵
に対して示されるデータは記号「CPD−pl」により示
し、かつ比較例A〜Eを表わす。比較例は本発明を代表
しない。
るために、これらの実施例及び比較例において使用した
手順は本発明の好ましい実施態様に対して上記に記載し
たとおりであった。血小板貯蔵用媒質に対して示される
データは記号「P.S.M.」により示し、かつ本発明の実施
例1〜5を表わす。CPD−血漿中における血小板の貯蔵
に対して示されるデータは記号「CPD−pl」により示
し、かつ比較例A〜Eを表わす。比較例は本発明を代表
しない。
これらの実施例及び比較例に対し、血小板を分離し、そ
れらのそれぞれの媒質中において貯蔵し、第1日、第5
日、第10日及び第15日に試験した。これらの日において
血小板数について行った試験により第1日目の血小板数
に対するパーセント、血小板の形状変化のパーセント、
低張ショック反応(hypotonic shock respones)のパー
セント、血小板中のアデノシントリホスフェート又は
「ATP」の濃度、及びラクテート脱水素酵素、又は血小
板により放出される「LDH」により明示される乳酸放出
の量が定められる。これらの試験の結果をそれぞれ表7
〜11に示す。
れらのそれぞれの媒質中において貯蔵し、第1日、第5
日、第10日及び第15日に試験した。これらの日において
血小板数について行った試験により第1日目の血小板数
に対するパーセント、血小板の形状変化のパーセント、
低張ショック反応(hypotonic shock respones)のパー
セント、血小板中のアデノシントリホスフェート又は
「ATP」の濃度、及びラクテート脱水素酵素、又は血小
板により放出される「LDH」により明示される乳酸放出
の量が定められる。これらの試験の結果をそれぞれ表7
〜11に示す。
これらの比較研究の結果は下記に示されるように血小板
貯蔵用媒体中において貯蔵された血小板が形態学的及び
生理学的な統合性(integrity)の、より良好な維持を
示すことを実証する。本発明の血小板貯蔵用媒質中に懸
濁させた血小板は試験期間中にわたっての血小板数の差
によって明らかであるように、より良好な保存を実証し
た。血小板の減少は血小板の凝集及び崩壊(lysis)を
反映する。本発明の血小板貯蔵用媒質中に懸濁された血
小板は、より良好な光学歪み、又は形状変化に耐える能
力、もしくは生理学的活性化剤の使用により活性化して
来る血小板の能力の維持を実証した。本発明の血小板貯
蔵用媒質中に懸濁された血小板は低張応力(hypotonic
stress)から回復するそれら血小板の能力により、CPD
−血漿中に懸濁された血小板よりも、より良好な保存状
態を実証した。本発明の血小板貯蔵用媒質中に懸濁され
た血小板は血小板細胞のエネルギー状態を反映するATP
水準の、より良好な維持を実証した。本発明の血小板貯
蔵用媒質中に懸濁された血小板は貯蔵中における細胞内
LDHの、より少ない減少により示されるように膜統合性
(membrane integrity)をより良好に維持することを実
証した。
貯蔵用媒体中において貯蔵された血小板が形態学的及び
生理学的な統合性(integrity)の、より良好な維持を
示すことを実証する。本発明の血小板貯蔵用媒質中に懸
濁させた血小板は試験期間中にわたっての血小板数の差
によって明らかであるように、より良好な保存を実証し
た。血小板の減少は血小板の凝集及び崩壊(lysis)を
反映する。本発明の血小板貯蔵用媒質中に懸濁された血
小板は、より良好な光学歪み、又は形状変化に耐える能
力、もしくは生理学的活性化剤の使用により活性化して
来る血小板の能力の維持を実証した。本発明の血小板貯
蔵用媒質中に懸濁された血小板は低張応力(hypotonic
stress)から回復するそれら血小板の能力により、CPD
−血漿中に懸濁された血小板よりも、より良好な保存状
態を実証した。本発明の血小板貯蔵用媒質中に懸濁され
た血小板は血小板細胞のエネルギー状態を反映するATP
水準の、より良好な維持を実証した。本発明の血小板貯
蔵用媒質中に懸濁された血小板は貯蔵中における細胞内
LDHの、より少ない減少により示されるように膜統合性
(membrane integrity)をより良好に維持することを実
証した。
これらの実施例及び比較例は、非凍結温度又は少なくと
も約22℃の温度において少なくとも10ないし14日間にわ
たる、血小板貯蔵用媒質中における血小板濃縮物の貯蔵
により、CPD−血漿中における5〜10日にわたる血小板
の貯蔵によって得られる生活力に類似する生体内生活力
を反映する試験管内性質が維持されることを実証する。
も約22℃の温度において少なくとも10ないし14日間にわ
たる、血小板貯蔵用媒質中における血小板濃縮物の貯蔵
により、CPD−血漿中における5〜10日にわたる血小板
の貯蔵によって得られる生活力に類似する生体内生活力
を反映する試験管内性質が維持されることを実証する。
実施例6 比較例F〜H 本実施例及び比較例は実施例1〜5及び比較例A〜Eに
記載と同一の手順を使用した。これらの実施例及び比較
例は異なる血小板貯蔵用媒質中における種々の量のクエ
ン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、
ナトリウム ジホスフエート、重炭酸ナトリウム、pCO2
張力、デキストロース及び血漿の効果を実証する。これ
らの改質は(1)血小板数と、(2)低張ショック反応
のパーセントと、(3)サイズ分布の変化、血小板凝集
塊の外観、気球形状、顕微鏡により判断される断片、及
びLDHの放出により特徴づけられる血小板の構造的統合
性(structural integrity)と、(4)血小板のエネル
ギー代謝、又は酸素消費速度、乳酸塩生成速度及びグル
コース消費速度に対する、ADPによる形状変化の程度に
より特徴づけられる血小板機能と、(5)ATP水準とに
対する10日間の貯蔵期間にわたる、異なる血小板貯蔵用
媒質の効果を比較することにより実証された。これらの
特性を実証するデータを表12〜16にそれぞれ示す。
記載と同一の手順を使用した。これらの実施例及び比較
例は異なる血小板貯蔵用媒質中における種々の量のクエ
ン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、
ナトリウム ジホスフエート、重炭酸ナトリウム、pCO2
張力、デキストロース及び血漿の効果を実証する。これ
らの改質は(1)血小板数と、(2)低張ショック反応
のパーセントと、(3)サイズ分布の変化、血小板凝集
塊の外観、気球形状、顕微鏡により判断される断片、及
びLDHの放出により特徴づけられる血小板の構造的統合
性(structural integrity)と、(4)血小板のエネル
ギー代謝、又は酸素消費速度、乳酸塩生成速度及びグル
コース消費速度に対する、ADPによる形状変化の程度に
より特徴づけられる血小板機能と、(5)ATP水準とに
対する10日間の貯蔵期間にわたる、異なる血小板貯蔵用
媒質の効果を比較することにより実証された。これらの
特性を実証するデータを表12〜16にそれぞれ示す。
実施例6は本発明の血小板貯蔵用媒質に対する五つの特
性についてのデータを示し、記号「P.S.M.」により示
す。本実施例に使用される血小板貯蔵用媒質は本発明の
好ましい実施態様である。
性についてのデータを示し、記号「P.S.M.」により示
す。本実施例に使用される血小板貯蔵用媒質は本発明の
好ましい実施態様である。
比較例は記号「BSM」、「BSM+グルコース」及び「DMS
M」により示される血小板貯蔵用媒質に対する五つの特
性についてのデータを示す。記号「BSM」は本発明の好
ましい血小板貯蔵用媒質と同一の特性を有するけれどデ
キストロースを含有せず、しかも1リットル当り5.23グ
ラムの低い塩化ナトリウム濃度を有する血小板貯蔵用媒
質を表わす。記号「BSM+デキストロース」はデキスト
ロースを包含し、本発明の血小板貯蔵用媒質と同一の特
性を有するけれど1リットル当り5.23グラムの低い塩化
ナトリウム濃度を有する血小板貯蔵用媒質を表わす。記
号「DMSM」は好ましい血小板貯蔵用媒質と同一の特性を
有するけれどデキストロースを含有しない貯蔵用媒質を
表わす。比較例は本発明を代表するものではない。
M」により示される血小板貯蔵用媒質に対する五つの特
性についてのデータを示す。記号「BSM」は本発明の好
ましい血小板貯蔵用媒質と同一の特性を有するけれどデ
キストロースを含有せず、しかも1リットル当り5.23グ
ラムの低い塩化ナトリウム濃度を有する血小板貯蔵用媒
質を表わす。記号「BSM+デキストロース」はデキスト
ロースを包含し、本発明の血小板貯蔵用媒質と同一の特
性を有するけれど1リットル当り5.23グラムの低い塩化
ナトリウム濃度を有する血小板貯蔵用媒質を表わす。記
号「DMSM」は好ましい血小板貯蔵用媒質と同一の特性を
有するけれどデキストロースを含有しない貯蔵用媒質を
表わす。比較例は本発明を代表するものではない。
本実施例及び比較例は下記の事項を実証する。
(1) 血小板の凝集及びその後における血小板の劣化
を回避するためには1リットル当り最低3000ないし6000
ミリグラムのクエン酸ナトリウムが絶対必要であった。
を回避するためには1リットル当り最低3000ないし6000
ミリグラムのクエン酸ナトリウムが絶対必要であった。
(2) 1リットル当り64000ないし76000ミリグラムの
濃度範囲における塩化ナトリウムにより血小板の円盤形
態構造(discoid morphology)の良好な維持及び無視し
得る凝集が得られた。1ミリリットル当り5.23グラムの
濃度における塩化ナトリウムにより、血小板濃縮物の貧
弱な品質が表12のデータにおいて観察された。
濃度範囲における塩化ナトリウムにより血小板の円盤形
態構造(discoid morphology)の良好な維持及び無視し
得る凝集が得られた。1ミリリットル当り5.23グラムの
濃度における塩化ナトリウムにより、血小板濃縮物の貧
弱な品質が表12のデータにおいて観察された。
(3) 血小板の円盤形態構造を維持することに対して
は2価カチオン(Mg++及びCa++)を添加することが必要
であった。塩化カルシウムは1リットル当り100ないし4
00ミリグラムの濃度範囲において使用して、塩化マグネ
シウムは200ないし400ミリグラムの範囲において使用し
て良好な結果を得ることができた。
は2価カチオン(Mg++及びCa++)を添加することが必要
であった。塩化カルシウムは1リットル当り100ないし4
00ミリグラムの濃度範囲において使用して、塩化マグネ
シウムは200ないし400ミリグラムの範囲において使用し
て良好な結果を得ることができた。
(4) 塩化カリウムは1リットル当り220ないし400ミ
リグラムの濃度範囲において使用して、良好な結果を得
ることができた。
リグラムの濃度範囲において使用して、良好な結果を得
ることができた。
(5) ナトリウム ジホスフェートは1リットル当り
100ないし580ミリグラムの濃度範囲において使用して良
好な結果を得ることができた。
100ないし580ミリグラムの濃度範囲において使用して良
好な結果を得ることができた。
(6) 重炭酸ナトリウムは1リットル当り2900ないし
4200ミリグラムの濃度範囲において使用して良好な結果
を得ることができた。7日以上の貯蔵によるpHの減少を
防止するためには1リットル当り最低2900ないし4200ミ
リグラムが必要であることがわかった。
4200ミリグラムの濃度範囲において使用して良好な結果
を得ることができた。7日以上の貯蔵によるpHの減少を
防止するためには1リットル当り最低2900ないし4200ミ
リグラムが必要であることがわかった。
(7) 一定pHを維持するためには重炭酸ナトリウムの
添加量に関係して2.5ないし7.5パーセントの二酸化炭素
雰囲気が好首尾に使用された。
添加量に関係して2.5ないし7.5パーセントの二酸化炭素
雰囲気が好首尾に使用された。
(8) 表12のデータによって明らかであるように、血
小板の良好な試験管内性質を維持するためにはグルコー
ス(デキストロース)の添加が絶対に必要であった。デ
キストロースは3000ないし7500ミリグラムの濃度範囲に
おいて使用して良好な結果が得られた。
小板の良好な試験管内性質を維持するためにはグルコー
ス(デキストロース)の添加が絶対に必要であった。デ
キストロースは3000ないし7500ミリグラムの濃度範囲に
おいて使用して良好な結果が得られた。
(9) 血小板貯蔵用媒質のpHは22℃において測定して
6.8ないし7.4の範囲内に維持した。7.4以上のpHは血小
板の凝集をもたらし、一方において6.8以下のpHは膨潤
と平盤形態構造の減少をもたらした。
6.8ないし7.4の範囲内に維持した。7.4以上のpHは血小
板の凝集をもたらし、一方において6.8以下のpHは膨潤
と平盤形態構造の減少をもたらした。
実施例7及び比較例1 CPD−血漿に対する、血小板貯蔵用媒質の化学的特質及
び生理学的特質の類似性は患者への注入に対する血小板
貯蔵用媒質の固有の非毒特性及び安全使用特性を表わ
す。この故に、本発明の血小板貯蔵用媒質と共に保存さ
れる血小板の生体内研究が行われたのである。これらの
研究は、21才以上であって、精神的又は物理的欠陥を有
することが知られておらず、かつ薬剤治療を受けていな
い男性を使用する1対の研究のような10対の研究を包含
した。慣用の血小板部分切除(aphoresis)技術を使用
して取り出した血小板に富む血漿の1単位を有志者が提
供した。この手順を2回行った。現在免許されている手
順を使用して血小板濃縮物をCPD−血漿中、又は血小板
貯蔵用媒質中のいずれかにおいて22℃で7日間の貯蔵処
理をした。
び生理学的特質の類似性は患者への注入に対する血小板
貯蔵用媒質の固有の非毒特性及び安全使用特性を表わ
す。この故に、本発明の血小板貯蔵用媒質と共に保存さ
れる血小板の生体内研究が行われたのである。これらの
研究は、21才以上であって、精神的又は物理的欠陥を有
することが知られておらず、かつ薬剤治療を受けていな
い男性を使用する1対の研究のような10対の研究を包含
した。慣用の血小板部分切除(aphoresis)技術を使用
して取り出した血小板に富む血漿の1単位を有志者が提
供した。この手順を2回行った。現在免許されている手
順を使用して血小板濃縮物をCPD−血漿中、又は血小板
貯蔵用媒質中のいずれかにおいて22℃で7日間の貯蔵処
理をした。
血小板濃縮物を約22℃においてかくはん機/培養基中に
貯蔵した。CPD−血漿中の血小板濃縮物は通常の空気雰
囲気下に貯蔵した。血小板貯蔵用媒質中における血小板
濃縮物は7.5パーセントCO2雰囲気下に貯蔵した。CPD−
血漿中における血小板の、この処理及び貯蔵は現在免許
された手順に合致する。
貯蔵した。CPD−血漿中の血小板濃縮物は通常の空気雰
囲気下に貯蔵した。血小板貯蔵用媒質中における血小板
濃縮物は7.5パーセントCO2雰囲気下に貯蔵した。CPD−
血漿中における血小板の、この処理及び貯蔵は現在免許
された手順に合致する。
HeynsらのPlatelet Kinetics and Imaging、第1巻、Te
chniques and Normal Platelet Kinetics、フロリダ
州、ボカラトン市、CRC Press社発行(1985年)に検討
されているような、当業界に周知の放射性同位元素標識
技術を使用して、慣用の回復(recovery)パーセント及
び生存(survival)パラメータにより血小板の生体内生
活力を測定した。
chniques and Normal Platelet Kinetics、フロリダ
州、ボカラトン市、CRC Press社発行(1985年)に検討
されているような、当業界に周知の放射性同位元素標識
技術を使用して、慣用の回復(recovery)パーセント及
び生存(survival)パラメータにより血小板の生体内生
活力を測定した。
7日間の貯蔵完了時に、111インジウム−オキシンによ
る血小板の放射性同位元素標識のために血小板濃縮物10
ミリリットルを採取した。最初の提供者に注入するため
に、洗浄し、標識した血小板を非放射性の自知(autolo
gous)血漿6ミリリットル中に再懸濁させた。注入後に
1、2、及び3時間間隔で提供者から血液試料2ミリリ
ットルを取り出し、次いで生体内の回復パーセント及び
生存パーセントを計算するために7日間にわたり毎日取
り出した。該研究は第1期間中において5人の提供者は
本発明の血小板貯蔵用媒質中に貯蔵した血小板を注入さ
れ、5人の提供者はCPD−血漿中に貯蔵した血小板を注
入されるように設計された。これを、2個月後の第二期
間中に、貯蔵媒質を提供者に戻しつつ、くり返した。ガ
ンマ関数マルチプルヒット プログラム(gamma functi
on multiple hit program)を使用して回復(recover
y)パーセント及び生存(survival)パーセントを測定
した。1対のt−試験(t−test)を使用して有意差を
検出した。低張ショック反応及びADPによる形状変化の
程度により血小板の試験管内生活力を評価した。生体内
の回復パーセント及び生存パーセントの結果をそれぞれ
表17及び18に示す。
る血小板の放射性同位元素標識のために血小板濃縮物10
ミリリットルを採取した。最初の提供者に注入するため
に、洗浄し、標識した血小板を非放射性の自知(autolo
gous)血漿6ミリリットル中に再懸濁させた。注入後に
1、2、及び3時間間隔で提供者から血液試料2ミリリ
ットルを取り出し、次いで生体内の回復パーセント及び
生存パーセントを計算するために7日間にわたり毎日取
り出した。該研究は第1期間中において5人の提供者は
本発明の血小板貯蔵用媒質中に貯蔵した血小板を注入さ
れ、5人の提供者はCPD−血漿中に貯蔵した血小板を注
入されるように設計された。これを、2個月後の第二期
間中に、貯蔵媒質を提供者に戻しつつ、くり返した。ガ
ンマ関数マルチプルヒット プログラム(gamma functi
on multiple hit program)を使用して回復(recover
y)パーセント及び生存(survival)パーセントを測定
した。1対のt−試験(t−test)を使用して有意差を
検出した。低張ショック反応及びADPによる形状変化の
程度により血小板の試験管内生活力を評価した。生体内
の回復パーセント及び生存パーセントの結果をそれぞれ
表17及び18に示す。
生体内の回復及び生存の平均パーセントは血小板貯蔵用
媒質中に貯蔵された血小板濃縮物において実質的により
高く、CPD−血漿中に貯蔵された血小板濃縮物について
それぞれ37±11パーセント及び110±32時間であるのに
対し51±8パーセント及び144±16時間であることがわ
かった。この差は0.005のt−試験値により立証される
ように大いに、しかも十分に有意であった。血小板貯蔵
用媒質中に貯蔵された血小板濃縮物に対するP<0.01の
1対のt−試験の値によって示10される統計的にすぐれ
た結果を以って表19及び20に示されるデータによって明
示されるように試験管内生活力の成績は生体内の成績に
匹敵する。
媒質中に貯蔵された血小板濃縮物において実質的により
高く、CPD−血漿中に貯蔵された血小板濃縮物について
それぞれ37±11パーセント及び110±32時間であるのに
対し51±8パーセント及び144±16時間であることがわ
かった。この差は0.005のt−試験値により立証される
ように大いに、しかも十分に有意であった。血小板貯蔵
用媒質中に貯蔵された血小板濃縮物に対するP<0.01の
1対のt−試験の値によって示10される統計的にすぐれ
た結果を以って表19及び20に示されるデータによって明
示されるように試験管内生活力の成績は生体内の成績に
匹敵する。
この実施例及び比較例の結果は血小板濃縮物の生体内生
活力がCPD−血漿中に貯蔵された血小板と比較した場合
に、血小板貯蔵用媒体において実質的に改良されている
ことを示す。
活力がCPD−血漿中に貯蔵された血小板と比較した場合
に、血小板貯蔵用媒体において実質的に改良されている
ことを示す。
Claims (14)
- 【請求項1】無菌、血漿不含有の血小板貯蔵用媒質にお
いて、電解質溶液1リットルが:3.0グラムと7.5グラム
との間のデキストロース; 3.0グラムと6.0グラムとの間のクエン酸ナトリウム;及
び 2.0グラムと4.2グラムとの間の重炭酸ナトリウム; を有する、生理学的に適合性の電解質水溶液を含んで成
り; 前記血小板貯蔵用媒質は等張であり、かつ6.8と7.4との
間の範囲のpHを有し、前記血小板貯蔵用媒質は血小板を
少なくとも22℃の温度において少なくとも10日間にわた
って保存することができることを特徴とする前記無菌、
血漿不含有の血小板貯蔵用媒質。 - 【請求項2】更にクエン酸を含んで成り、前記クエン酸
は、前記血小板貯蔵用媒質1リットル中0.51グラムの濃
度であり、しかも前記デキストロースは7.035グラムの
濃度であり、前記クエン酸ナトリウムは4.471グラムの
濃度であり、そして前記重炭酸ナトリウムは3.0グラム
の濃度である請求の範囲第1項記載の血小板貯蔵用媒
質。 - 【請求項3】前記電解質溶液1リットルが: 6.4グラムと7.6グラムとの間の塩化ナトリウム; 0.2グラムと0.4グラムとの間の塩化カリウム; 0.1グラムと0.4グラムとの間の塩化カルシウム; 0.2グラムと0.4グラムとの間の硫酸マグネシウム;及び 0.1グラムと0.6グラムとの間の第一リン酸ナトリウム; を包含する電解質を有する請求の範囲第1項記載の血小
板貯蔵用媒質。 - 【請求項4】前記電解質溶液1リットルが: 6.45グラムの塩化ナトリウム; 0.375グラムの塩化カリウム; 0.248グラムの塩化カルシウム; 0.2グラムの硫酸マグネシウム;及び 0.355グラムの第一リン酸ナトリウム を包含する電解質を有する請求の範囲第1項記載の血小
板貯蔵用媒質。 - 【請求項5】更に人間血小板濃縮物を含んで成り、前記
血小板貯蔵用媒質が人間血液に対して等張である請求の
範囲第4項記載の血小板貯蔵用媒質。 - 【請求項6】無菌、血漿不含有の血小板貯蔵用媒質にお
いて、電解質溶液1リットルが: 3.0グラムと7.5グラムとの間のデキストロース; 3.0グラムと6.0グラムとの間のクエン酸ナトリウム;及
び 0.4グラムと0.6グラムとの間のクエン酸; 2.0グラムと4.2グラムとの間の重炭酸ナトリウム; を有するものである生理学的に適合性の電解質水溶液よ
り実質的に成り; 前記血小板貯蔵用媒質は等張であり、しかも6.8と7.4と
の間の範囲のpHを有し、それにより前記血小板貯蔵用媒
質は血小板を少なくとも22℃の温度で少なくとも14日間
にわたり保存することを特徴とする前記無菌、血漿不含
有の血小板貯蔵用媒質。 - 【請求項7】1リットル中において、前記デキストロー
スが7.035グラムの濃度であり、前記クエン酸ナトリウ
ムが4.471グラムの濃度であり、前記クエン酸が0.51グ
ラムの濃度であり、前記重炭酸ナトリウムが3.0グラム
の濃度である請求の範囲第6項記載の血小板貯蔵用媒
質。 - 【請求項8】前記電解質溶液1リットルが: 6.4グラムと7.6グラムとの間の塩化ナトリウム; 0.2グラムと0.4グラムとの間の塩化カリウム; 0.1グラムと0.4グラムとの間の塩化カルシウム; 0.2グラムと0.4グラムとの間の硫酸マグネシウム;及び 0.1グラムと0.6グラムとの間の第一リン酸ナトリウム; を包含する電解質を有する請求の範囲第6項記載の血小
板貯蔵用媒質。 - 【請求項9】前記電解質溶液1リットルが: 6.45グラムの塩化ナトリウム; 0.375グラムの塩化カリウム; 0.248グラムの塩化カルシウム; 0.2グラムの硫酸マグネシウム;及び 0.355グラムの第一リン酸ナトリウム を包含する電解質を有する請求の範囲第6項記載の血小
板貯蔵用媒質。 - 【請求項10】更に人間血小板濃縮物を含んで成り、前
記血小板貯蔵用媒質が人間血液に対して等張である請求
の範囲第9項記載の血小板貯蔵用媒質。 - 【請求項11】無菌、血漿不含有の血小板貯蔵用媒質中
に血小板を保存する方法において: 電解質溶液1リットルが: 3.0グラムと7.5グラムとの間のデキストロース; 3.0グラムと6.0グラムとの間のクエン酸ナトリウム;及
び 2.0グラムと4.2グラムとの間の重炭酸ナトリウム; を有する生理学的に適合性の電解質水溶液を調製し; 血小板を前記血小板貯蔵用媒質中に懸濁させ、前記血小
板貯蔵用媒質は等張であり、かつ6.8と7.4との間の範囲
のpHを有し、それにより実質的濃度の前記血小板を少な
くとも22℃の温度において少なくとも14日間にわたり生
活可能に維持することを特徴とする前記血小板保存方
法。 - 【請求項12】前記調製工程においてクエン酸を有する
血小板貯蔵用媒質が得られ、前記血小板貯蔵用媒質1リ
ットルは: 0.51グラムの前記クエン酸; 7.035グラムの前記デキストロース; 4.471グラムの前記クエン酸ナトリウム;及び 3.0グラムの前記重炭酸ナトリウム を有する請求の範囲第11項記載の血小板保存方法。 - 【請求項13】前記調製工程において、 6.4グラムと7.6グラムとの間の塩化ナトリウム; 0.2グラムと0.4グラムとの間の塩化カリウム; 0.1グラムと0.4グラムとの間の塩化カルシウム; 0.2グラムと0.4グラムとの間の硫酸マグネシウム;及び 0.1グラムと0.6グラムとの間の第一リン酸ナトリウム; を包含する電解質を有する前記血小板貯蔵用媒質1リッ
トルを得る請求の範囲第12項記載の血小板保存方法。 - 【請求項14】前記調製工程により、 6.45グラムの塩化ナトリウム; 0.375グラムの塩化カリウム; 0.248グラムの塩化カルシウム; 0.2グラムの硫酸マグネシウム;及び 0.355グラムの第一リン酸ナトリウム; を包含する電解質を有する前記血小板貯蔵用媒質1リッ
トルを得る請求の範囲第12項記載の血小板保存方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US06/841,435 US4695460A (en) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | Synthetic, plasma-free, transfusible platelet storage medium |
US841.435 | 1986-03-19 | ||
PCT/US1987/000062 WO1987005468A1 (en) | 1986-03-19 | 1987-01-20 | Synthetic, plasma-free, transfusible platelet storage medium |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63503381A JPS63503381A (ja) | 1988-12-08 |
JPH07121841B2 true JPH07121841B2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=25284882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62500945A Expired - Lifetime JPH07121841B2 (ja) | 1986-03-19 | 1987-01-20 | 合成の、血漿不含有で輸血可能な血小板貯蔵用媒質 |
Country Status (16)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4695460A (ja) |
EP (2) | EP0266363A1 (ja) |
JP (1) | JPH07121841B2 (ja) |
KR (1) | KR920005684B1 (ja) |
AT (1) | ATE51999T1 (ja) |
AU (1) | AU589086B2 (ja) |
BR (1) | BR8706207A (ja) |
CA (1) | CA1299110C (ja) |
DE (1) | DE3762299D1 (ja) |
FI (1) | FI86253C (ja) |
IE (1) | IE60063B1 (ja) |
IL (1) | IL81708A0 (ja) |
NZ (1) | NZ219399A (ja) |
WO (1) | WO1987005468A1 (ja) |
ZA (1) | ZA871365B (ja) |
ZW (1) | ZW4387A1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US4828976A (en) * | 1983-12-29 | 1989-05-09 | Thomas Jefferson University | Glucose free media for storing blood platelets |
US5248506A (en) * | 1986-03-19 | 1993-09-28 | American National Red Cross | Synthetic, plasma-free, transfusible storage medium for red blood cells and platelets |
US4961928A (en) * | 1986-03-19 | 1990-10-09 | American Red Cross | Synthetic, plasma-free, transfusible storage medium for red blood cells and platelets |
US4944918A (en) * | 1988-01-15 | 1990-07-31 | Becton, Dickinson And Company | Sterilization of blood component separation devices |
US4994367A (en) * | 1988-10-07 | 1991-02-19 | East Carolina University | Extended shelf life platelet preparations and process for preparing the same |
US5135916A (en) * | 1989-06-12 | 1992-08-04 | Oklahoma Medical Research Foundation | Inhibition of complement mediated inflammatory response |
US5573940A (en) * | 1989-06-12 | 1996-11-12 | Oklahoma Medical Research Foundation | Cells expressing high levels of CD59 |
US4925665A (en) * | 1989-06-22 | 1990-05-15 | Thomas Jefferson University | Glucose free primary anticoagulant for blood containing citrate ions |
US5236716A (en) * | 1990-02-12 | 1993-08-17 | Miles Inc. | Platelets concentrate with low white blood cells content |
US5089146A (en) | 1990-02-12 | 1992-02-18 | Miles Inc. | Pre-storage filtration of platelets |
JP3185108B2 (ja) * | 1990-11-07 | 2001-07-09 | バクスター、インターナショナル、インコーポレイテッド | 赤血球貯蔵溶液 |
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