JPH07121831B2 - 加圧脱脂炉 - Google Patents

加圧脱脂炉

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JPH07121831B2
JPH07121831B2 JP4067084A JP6708492A JPH07121831B2 JP H07121831 B2 JPH07121831 B2 JP H07121831B2 JP 4067084 A JP4067084 A JP 4067084A JP 6708492 A JP6708492 A JP 6708492A JP H07121831 B2 JPH07121831 B2 JP H07121831B2
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JP
Japan
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pressure
fan
pressure vessel
furnace
degreasing furnace
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JP4067084A
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敏史 杉浦
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形体を内部に保持す
る内部を加圧可能な加圧容器と、この加圧容器を加熱す
るヒータとからなる加圧脱脂炉の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、セラミック成形体等の有機バ
インダーを多量に含む成形体を、有機バインダー等が蒸
発する温度に加熱して、成形体中から有機バインダー等
を除去するのに、脱脂炉が使用されている。この脱脂炉
のうち、脱脂を効率良く行うため、脱脂炉内を加圧可能
な加圧脱脂炉が従来から知られている。この加圧脱脂炉
は、加圧により容器内の有機バインダー等の飽和蒸気圧
を高くし、有機バインダー等の沸騰を防止するととも
に、蒸発した蒸気の体積を小さくすることができ、その
結果脱脂作業の効率を向上させることができる。
【0003】図4は従来の加圧脱脂炉の一例の構成を示
す図である。図4において、51は基台、52は基台5
1上に立設して炉本体を支持するための支持腕、53は
炉本体の一部をなす例えばステンレス製の加圧容器、5
4は加圧容器53を加熱するためのヒータ、55は加圧
容器53中に脱脂すべき成形体を出し入れするための試
料投入扉、56は加圧容器53の内部を加圧するための
ガスを導入するガス導入口、57は加圧容器53内のバ
インダーを排気するための排気口、58は断熱部材であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成の従来の
加圧脱脂炉では、ヒータ54により加圧容器53の内部
の成形体を加熱することができるとともに、ガス導入口
56から供給するガスの供給量および圧力を大とし、排
気口57から排気する排気量および圧力を小とすること
により、加圧容器53内を加圧することができる。しか
しながら、上述した構成の従来の加圧脱脂炉では、加圧
すると対流作用により加圧容器53内の上部の温度が高
くなるとともに下部の温度が低くなり、加圧容器53内
において、上部と下部とで温度勾配が生じてしまう問題
があった。そのため、炉内に複数の成形体を収納した場
合、上部の成形体と下部の成形体とでは脱脂時の温度が
異なることとなり、最適な脱脂条件を見いだすことが困
難な問題があった。
【0005】本発明の目的は上述した課題を解消して、
炉内の雰囲気ならびに温度分布を均一にすることができ
る加圧脱脂炉を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の加圧脱脂炉は、
成形体を内部に保持する内部を加圧可能な加圧容器と、
この加圧容器を加熱するヒータとからなる加圧脱脂炉に
おいて、前記加圧容器内の雰囲気ならびに温度を均一に
するためのファンを加圧容器内に設けるとともに、前記
ファンを駆動するための駆動装置を前記加圧容器の外部
に設け、容器内部のファンと駆動装置とを回転軸により
接続し、この回転軸を前記加圧容器の内部と外部とを画
成する軸受け部により受けるに際し、軸受け部またはそ
の近傍に、脱脂時に発生するバインダー等の凝集を前記
加圧容器の外部から内部へのガスの流れで防止するガス
供給手段を有することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上述した構成において、加圧脱脂炉の加圧容器
内にファンを設け、脱脂時にファンを回転することによ
り、加圧容器内の雰囲気ガスを攪拌することができ、そ
の結果脱脂時における炉内の温度分布をより均一にする
ことができる。
【0008】なお、上記ファンを加圧容器内に取り付け
るにあたっては、加圧できるようなシール構造とするこ
と、および炉の熱が伝導してはならないモータ等の駆動
装置とファンとを連結させなければならないこと等の理
由で、駆動装置とファンとを連結する回転軸を支承する
軸受け部の構造を改良する必要がある。すなわち、軸受
け部の一端は高温の加圧容器内部の雰囲気ガスと接する
一方、他端は熱を加えてはならないモータ等の駆動装置
と接続するため、極力冷却する必要があり、その結果軸
受け部付近では炉内雰囲気ガスが冷却され水蒸気、ター
ル等が付着する恐れがある。その場合は、軸受け部また
はその近傍に、バインダーの凝集等をガスの流れで防止
するガス供給手段を設けると、この欠点を皆無にできる
ため好ましい。
【0009】
【実施例】図1は本発明の加圧脱脂炉の一例の構成を示
す図である。図1において、1は基台、2は基台1上に
立設して炉本体を支持するための支持腕、3は炉本体の
一部をなす例えばステンレス製の加圧容器、4は加圧容
器3を加熱するためのヒータ、5は加圧容器3中に脱脂
すべき成形体を出し入れするための試料投入扉、6は加
圧容器3の内部を加圧するためのガスを導入するガス導
入口、7は加圧容器3内のバインダーを排気するための
排気口である。この構造は、上述した従来例と同じであ
る。
【0010】本発明で重要な点は、加圧容器3内にファ
ン11を設けている点である。ファン11は回転軸12
を介してモータ13と連結している。モータ13は、冷
却カバー14により覆われた状態で加圧容器3の底板1
5の外部に固定されている。回転軸12は加圧容器3の
底板15の内部に設けた軸受け部16により支承されて
いる。加圧容器3内には、試料投入用の蓋17を有する
断熱部材18と、ファン11を駆動する回転軸12が挿
通する断熱部材19とを設けている。断熱部材19は、
軸受け部16およびモータ13に炉内の熱が伝導するの
を防止する働きをも有している。ファン11の前方には
筒状部材20を設け、筒状部材20の内部の雰囲気ガス
をファン11で引き、その後筒状部材20の外部と加圧
容器3との空間に雰囲気ガスを通すことにより、雰囲気
ガスを循環させている。
【0011】図2は本発明の加圧脱脂炉におけるファン
11の駆動機構を詳細に示す図である。図2において、
図1に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、
その説明を省略する。本発明の加圧脱脂炉では、加圧容
器3内部の加圧とともに軸受け部16およびモータ13
の冷却を行う必要がある。そのため、図2に示すよう
に、軸受け部16は、軸受け31と、軸受け31を固定
する支持部材32と、軸受け31の冷却を行う冷却ジャ
ケット33より構成されている。底板15は、加圧容器
3の端部に設けたフランジ部3aにOリング34を介し
て気密に固定されるとともに、その内部に冷却水を供給
するための管路35を設け、管路35の端部を冷却ジャ
ケット33と接続している。
【0012】冷却カバー14は、その端部に設けたフラ
ンジ部14aにより、Oリング36を介して底板15に
気密に固定されている。また、冷却カバー14には、冷
却ジャケット37を設けるとともに、雰囲気ガスを供給
するための雰囲気ガス導入口38を設けている。さら
に、冷却カバー14の内部および加圧容器3の内部にそ
れぞれ圧力測定手段を設け、両者の間の差圧を測定する
ための差圧測定手段39を設けている。また、軸受け3
1は、図3(a)、(b)にその側面図および正面図を
示すように、例えばカーボン製の軸受け31の回転軸1
2と接する内面に、一端から他端まで複数の溝40を設
け、軸受け31の一端から他端までガスが連通する構造
をとっている。
【0013】上述した構造の加圧脱脂炉のファン駆動機
構では、冷却カバー14の雰囲気ガス導入口38から雰
囲気ガスを常時流すと、雰囲気ガスは、モータ13の基
部、底板15と回転軸12の隙間、冷却ジャケット33
と回転軸12の隙間、軸受け31の溝40および支持部
材32と回転軸12の隙間の間を流れて、加圧容器3内
に供給される。そのため、支持部材32の近傍におけ
る、水蒸気、タール等の付着をなくすことができる。な
お、本実施例においては、急速加圧、急速置換を目的と
し、パージ用ガス導入口6を設けているか、雰囲気ガス
導入口38から供給される雰囲気ガスの圧力が低いと、
パージ用ガス導入口6から導入されるガスが、上記通路
を通って逆に流れ、シールの役目を果たさなくなる。そ
れを防止するため、差圧測定手段39により常時加圧容
器3内の圧力と冷却カバー14内の圧力との差圧を測定
し、冷却カバー14内の圧力が常時加圧容器3内の圧力
よりも高くなるように制御している。
【0014】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変形、変更が可能である。例え
ば、上述した実施例では、タール等の付着を防止するた
めの冷却ガスを軸受けの端部より供給する構成とした
が、軸受け近傍に供給口を設け、軸受けに冷却ガスがあ
たるように構成しても、上述した実施例と同様の効果が
得られることは明かである。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、加圧脱脂炉の加圧容器内にファンを設け、脱
脂時にファンを回転しているため、加圧容器内の雰囲気
ガスを攪拌することができ、その結果脱脂時における炉
内の温度分布をより均一にすることができる。また、軸
受け部またはその近傍に、バインダーの凝集等をガスの
流れで防止するガス供給手段を設けると、さらに良好な
性能の加圧脱脂炉を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加圧脱脂炉の一例の構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の加圧脱脂炉におけるファンの駆動機構
を詳細に示す図である。
【図3】本発明における加圧脱脂炉における軸受けの詳
細を示す図である。
【図4】従来の加圧脱脂炉の一例の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 基台 2 支持腕 3 加圧容器 4 ヒータ 5 試料投入扉 6 ガス導入口 7 排出口 11 ファン 12 回転軸 13 モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形体を内部に保持する内部を加圧可能
    な加圧容器と、この加圧容器を加熱するヒータとからな
    る加圧脱脂炉において、前記加圧容器内の雰囲気ならび
    に温度を均一にするためのファンを加圧容器内に設ける
    とともに、前記ファンを駆動するための駆動装置を前記
    加圧容器の外部に設け、容器内部のファンと駆動装置と
    を回転軸により接続し、この回転軸を前記加圧容器の内
    部と外部とを画成する軸受け部により受けるに際し、軸
    受け部またはその近傍に、脱脂時に発生するバインダー
    等の凝集を前記加圧容器の外部から内部へのガスの流れ
    で防止するガス供給手段を有することを特徴とする加圧
    脱脂炉。
  2. 【請求項2】 前記軸受け部が、この軸受け部を冷却す
    るための冷却ジャケットを有する請求項1記載の加圧脱
    脂炉。
JP4067084A 1992-03-25 1992-03-25 加圧脱脂炉 Expired - Lifetime JPH07121831B2 (ja)

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JP4067084A JPH07121831B2 (ja) 1992-03-25 1992-03-25 加圧脱脂炉

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JPH0624851A JPH0624851A (ja) 1994-02-01
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CN104625070B (zh) * 2014-12-24 2016-10-05 中山市新泰兴粉末冶金有限公司 脱脂炉的防爆机构
JPWO2023021739A1 (ja) * 2021-08-20 2023-02-23

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0393672A (ja) * 1989-09-01 1991-04-18 Kobe Steel Ltd 成形体の乾燥方法

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