JPH07121747A - 硬貨および証明カードの鑑別装置 - Google Patents

硬貨および証明カードの鑑別装置

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JPH07121747A
JPH07121747A JP5262539A JP26253993A JPH07121747A JP H07121747 A JPH07121747 A JP H07121747A JP 5262539 A JP5262539 A JP 5262539A JP 26253993 A JP26253993 A JP 26253993A JP H07121747 A JPH07121747 A JP H07121747A
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JP
Japan
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coin
coil
card
amplitude
frequency
Prior art date
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Application number
JP5262539A
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English (en)
Inventor
Shoichi Tokumura
昌一 徳村
Mamoru Nakajima
守 中島
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Takamisawa Cybernetics Co Ltd
Original Assignee
Takamisawa Cybernetics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬貨と証明カードの双方を自動鑑別する機能
を併有する鑑別装置を提供する。 【構成】 自励発振回路との協働により磁界を発生する
コイルを設け、証明カード又は硬貨がこのコイル内を通
過する際にこの磁界の影響を受けて金属体又は硬貨に発
生するうず電流により、このコイルのインダクタンス及
びインピーダンスが変化するのに伴う発振信号の周波数
及び振幅の変化を検出し、これらの変化を証明カード中
の金属体又は硬貨の材質と形状の特徴として鑑別するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬貨(通貨、遊戯に供
される金属性コインを含む)の自動鑑別と、社員証や会
員証などの身分証明用カード並びに、債券的用途に供さ
れるプリペイドカードなどのいわゆる証明カードの自動
鑑別との機能を併有する鑑別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、缶入飲料水の自動販売機や、駅構
内に設置されている自動改札機や自動券売機、遊園地の
入場口などに設置されている自動改札機などにみられる
ように、所定金額の硬貨や、予め身分証明や契約関係の
確認の下に発行された証明カード(定期券など)を投入
すると、自動的に所定の業務処理を行う自動化機器が広
く利用されるようになり、業務の省力化・合理化にとっ
て極めて有効な手段として更に多種多用な自動化機器が
開発される状況にある。
【0003】このような自動化機器にあっては、例え
ば、投入された硬貨の真偽判定と金種判定を確実に行
い、又、投入された証明カードの真偽判定などを確実に
行い得る、優れた鑑別機能を有する鑑別装置が最重要の
機械要素であり、従来は、硬貨の大きさや厚さなどの形
状情報を機械的あるいは光学的に検知したり、証明カー
ドの裏面などに磁気記録された磁気情報を磁気的に読取
る方式のものが開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、自動化機器の利用範囲の拡大及び利用者のニーズ
の多様化に伴って、単機能の自動化機器では十分な業務
を果たし得ない状況となってきている。例えば、従来の
鑑別装置は、硬貨の鑑別機能を有していても、証明カー
ドの鑑別機能を有さず、逆に、証明カードの鑑別機能を
有していても、硬貨の鑑別機能を有していないといっ
た、単一機能のものであった。したがって、硬貨と証明
カードの両方に対応し得る自動化機器を実現するために
は、2種類の鑑別装置を設けた2系統の機構を個々独立
に備える必要があった。この結果、自動化機器の大型化
や複雑化及び高コスト化を招来するという問題や、利用
者にとっては、硬貨と証明カードを夫々別個の系統に投
入しなければならないので、投入系統の確認を強いられ
るなどの不便を生じたり、利用者の誤投入に起因する不
測の誤動作を招くなどの問題があった。
【0005】本発明は、このような従来の解決すべき課
題に鑑みてなされたものであり、硬貨の自動鑑別と証明
カードの自動鑑別との機能を併有する鑑別装置を提供す
ることを目的とする。更に、ここで言う鑑別対象として
の硬貨とは、通貨のみならず、遊戯などの特殊用途に供
される金属性コインなども含むことにより、応用範囲の
広い鑑別装置を提供することを目的とする。更に、従来
の異種類の鑑別装置を組み合わせて見掛け上は異なった
構造を有しているが、実質的には従来技術の単なる組み
合わせの如き鑑別装置ではなく、単一の構造であっても
それ自身が複合的機能を備えることにより、自動化機器
の小形化などに供することができる新規構造の鑑別装置
を提供することを目的とする。更に、極めて簡素な構造
の鑑別装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、形状と材質によって情報が特定され
た金属体が絶縁材料に埋設されて成る平板状の証明カー
ドと金属の硬貨との双方を鑑別する鑑別装置であって、
前記証明カードおよび硬貨のいずれもが挿通され得る大
きさの中空部を有するコイルと、上記コイルとの協働に
より発振信号を発生する自励発振回路と、上記コイルの
上記中空部内を上記証明カードまたは硬貨が通過すると
きに、上記コイルに生じている磁界によって上記金属体
または硬貨に生じるうず電流の作用で上記コイルのイン
ピーダンスおよびコンダクタンスが変化するのに伴う上
記発振信号の周波数の変化を検出する周波数検出回路、
および該発振信号の振幅変化を検出する振幅検出回路と
を有する特徴抽出回路と、上記特徴抽出回路で検出され
た上記周波数の変化および上記振幅の変化に基いて上記
証明カードまたは硬貨の真偽判定を行う判定制御回路と
を具備する構成とした。
【0007】
【作用】前記コイルは自励発振回路との協働により磁界
を発生し、証明カード又は硬貨がコイル内を通過する際
にこの磁界の影響を受けて金属体又は硬貨にうず電流が
発生し、同時に、コイルのインダクタンス及びインピー
ダンスが変化して前記発振信号の周波数及び振幅が変化
する。この周波数及び振幅の変化は、金属体又は硬貨の
材質と形状とに相関関係があり、したがって、特徴抽出
回路内の周波数検出回路と振幅検出回路は金属体又は硬
貨の材質と形状の特徴パラメータを抽出する。そして、
この周波数変化と振幅変化による特徴パラメータに基い
て判定処理することで、証明カードの真偽や金属体に化
体した種々の情報を判定することができると共に、硬貨
の真偽や金種を判定することができる。このように、本
発明の鑑別装置は、証明カードと硬貨の双方を鑑別する
ことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明による鑑別装置の一実施例を図
1及び図2と共に説明する。まず、図1に基づいてセン
サ機構の構造を説明すると、このセンサ機構SRは、プ
ラスチックなどの絶縁材料により形成された筒状の基部
1と、基部1に巻装されたコイル2と、コイル2に対す
る外部磁気の悪影響を阻止するためのコア3,4を備え
ている。
【0009】ここで、基部1は、所定の大きさの中空断
面にて形成された矩形スリット状の貫通孔5を有すると
共に、外側壁には、貫通孔5の貫通方向に沿って所定間
隔Wで相互に対向配置された一対のフランジ6,7が一
体形成されている。そして、フランジ6,7で挟まれた
外側壁に、絶縁被覆された細い銅線を所定回数N巻回す
ることによってコイル2が実現されている。図1には、
説明の都合上、コア3を分解した状態で示すが、同一形
状のコア3,4は共にフェライトなどで形成されてお
り、フランジ6,7を両側から内包するようにして嵌着
されている。
【0010】更に、貫通孔5は、硬貨Mと証明カードI
Dのいずれをも貫通させることができる一様な中空断面
に形成されている。即ち、この貫通孔5は、利用分野や
仕様などに応じてこの鑑別装置が扱うべき各種硬貨のう
ちの最大厚さがM1、その最大直径がM2、証明カード
IDの最大厚さがID1、貫通孔5に挿入されるその側
端の幅がID2であれば、最大厚さM1とID2の関係
ではいずれか厚い方(例えば、M1≦ID1ならばID
1)、直径M2と幅ID2との関係ではいずれか大きい
方(例えば、M2≦ID2ならばID2)のサイズを採
用して、これらの厚さ(例えば、ID1)及び大きさ
(例えば、ID2)より若干大きな中空断面の矩形スリ
ット状に形成される。
【0011】尚、本発明の鑑別装置に適用される証明カ
ードIDは、図1中に示すように、貫通孔5への挿入方
向Aに沿って断面積が相違するいわゆる鍵状の金属体K
をプラスチックなどの絶縁材料に埋設して矩形平板状に
一体成型したものや、図10(a)に示すように、複数
種類の幅の細い金属体群K1を挿入方向Aに沿って複数
種類の間隔で配列(いわゆるバーコード状に配列)して
プラスチックに埋設して成る矩形平板状のものや、図1
に示す証明カードIDの変形例として図10(b)に示
すように、挿入方向Aに沿って開口断面が相違する穴K
2が穿設された金属板をプラスチックに埋設して成る矩
形平板状のもの、更に、図10(c)に示すように、材
質の異なる複数個の金属板K3,K4,K5などをプラ
スチックに埋設して成る矩形平板状のものなどが適用さ
れる。又、携帯性を考慮して、例えば厚さID1が約5
mm未満、幅ID2が約1cmないし約6cm程度、長
さID3が数cmないし十数cm程度の範囲のものが適
用される。即ち、鑑別原理の詳細は後述するが、証明カ
ードIDは、金属体の種類と形状と配置のうちの少なく
とも1つの特徴を特異化することによって、身分証明情
報や、会員情報、利用可能期間情報その他の特定情報を
予め記憶しておく機能を備えたものである。
【0012】次に、図1のセンサ機構SRに接続される
特徴抽出回路11と判定制御回路12を具備する制御部
の構成を図2に基づいて説明する。図2において、コイ
ル2の両接続接点2a,2b間にコンデンサC1,C2
が直列に接続されると共に、一方の接続接点2aが比較
器8の非反転入力接点に接続され、更に、他方の接続接
点2bと比較器8の反転入力接点が所定電圧VEEの電源
端子に接続されている。比較器8は、所定電圧VDDの電
源により作動し、その出力接点が抵抗RL を介して所定
電圧VCCに接続されると共に、期間抵抗Rf を介してコ
ンデンサC1,C2の接続接点Pに接続されている。
尚、各電圧は、VEE<VDD≦VCC、若しくは、VEE<V
CC≦VDDの関係に設定されている。
【0013】これらの比較器8、コンデンサC1,C
2、抵抗Rf 及びコイル2から成る回路は、コルピッツ
型の発振回路を構成しており、コンデンサC1,C2及
びコイル2から成る同調回路の回路定数で決まる周波数
及び最大振幅の発振信号Qが接続接点2aに生じる。更
に、コイル2からは基部1の貫通孔5内に磁界を発生す
る。そして、この貫通孔5内に硬貨M及び証明カードI
Dのいずれも挿入されないときは、発振信号Qの周波数
及び最大振幅は常に一定となり、一方、硬貨M若しくは
証明カードIDが貫通孔5に挿入された場合には、磁力
線によるうず電流損がこれらの硬貨M若しくは証明カー
ドID内の金属体に発生するので、コイル2のインダク
タンス及びインピーダンスが変化して、発振信号Qの周
波数及び振幅が変化する。
【0014】即ち、コイル2のインダクタンスの値L
は、理論的には次の関係式に従って変化し、硬貨などの
金属体の透磁率μと、コイル2の巻数N、コイル2の断
面積S及びコイルの幅Wによって決まる。これらの内、
コイルの巻数Nとコイルの幅Wは構造的に一定であるの
で、発振信号Qの周波数及び振幅は、透磁率μと断面積
Sの変化に応じて変化することとなる。更に、この断面
積Sは、硬貨などの金属体が挿入された場合には、金属
体のうちのコイル2を横切る部分の交差断面積S’に比
例する。したがって、発振信号Qの周波数と振幅は、金
属体の透磁率μと交差断面積S’の特徴を示すこととな
り、この結果、硬貨と証明カードID中の金属体は、材
質と形状の面から特徴抽出されることとなる。
【0015】
【数1】
【0016】更に、比較器8の非反転入力接点には、発
振信号Qの周波数を検出する周波数検出回路9と、発振
信号Qの包絡線振幅を検出する包絡線検波回路10が接
続されている。ここで、周波数検出回路9は、発振信号
Qのピーク・ツー・ピーク振幅(Vp-p )の2分の1
(即ち、Vp-p /2)の基準電圧を発振信号Qの振幅が
横切る(ゼロクロス時)のに同期して論理反転するノン
リターンゼロの矩形信号(即ち、FM信号となる)を内
部で形成し、更に、内部の高速カウンタが、この矩形信
号の1周期毎の時間間隔を逐次計測して、その周期の逆
数を求めることによって発振信号Qの周波数変化を逐次
検出する。更に、このように検出した周波数は内部のA
/D変換器によってデジタルデータDf に変換し、所定
タイミングに同期して逐次出力する。一方、包絡線検波
回路10は、例えば、ダイオードと所定の時定数の高域
遮断フィルタとを有し、発振信号Qの振幅の包絡線変化
を検出する。そして、この包絡線変化を内部のA/D変
換器によってデジタルデータDh に変換し、所定タイミ
ングに同期して逐次出力する。そして、これらのデジタ
ルデータDf ,Dh は、判定制御回路12に転送され
る。
【0017】判定制御回路12は、マイクロプロセッサ
などの演算手段と、処理すべき全種類の硬貨と証明カー
ドの特徴データを予め保持するルックアップテーブルを
内蔵しており、演算手段がデジタルデータDf ,Dh
ルックアップテーブルの特徴データとを比較・照合する
ことによって、硬貨Mと証明カードIDとの判別、夫々
の真偽判定、及び硬貨Mの金種判定、証明カードIDの
有効性などを鑑別する。そして、偽貨を検出したり偽造
証明カードを検出した場合のような異常発生時には警報
情報、異常の無い場合には正常情報を示すデータDR
出力すると共に、鑑別結果を表示手段13にディスプレ
イ表示させるための画像データDV を出力する。
【0018】次に、かかる構成を有する鑑別装置の動作
を図3及び図4と共に説明する。
【0019】まず、硬貨Mがセンサ機構SRの貫通孔5
に投入された場合の動作を図3に基づいて説明する。こ
の場合には、図3(a)に示すように、硬貨Mが挿入方
向Aに沿って環状のコイル2内を通過するのと等価であ
るので、硬貨Mとコイル2の位置関係に対応させた時系
列(時点t1 〜t5 )で説明する。更に、同図(b)は
発振信号Q、同図(c)は包絡線検波回路10から出力
される振幅データDhの値の変化、同図(d)は周波数
検出回路9内部で形成される矩形信号(FM信号)の変
化、同図(e)は周波数検出回路9から出力される周波
数データDf の値の変化を上記の時系列t1 〜t5 に対
応させて示す。
【0020】ある時点t1 以前のように、硬貨Mがコイ
ル2に挿入されないときは、硬貨Mが磁界の影響を受け
ない状態でのコイル2のインダクタンスによって一義的
に決まる一定周波数及び振幅の発振信号Qが発生する
〔同図(b)参照〕。これに伴って、包絡線検波回路1
0から出力される振幅データDh は一定振幅値H0 〔図
3(c)参照〕、周波数検出回路9内の矩形信号も一定
周波数となり〔図3(d)参照〕、出力される周波数デ
ータDf も一定周波数値F0 となる。
【0021】次に、ある時点t2 に示すように、硬貨M
の先端部分がコイル2の先端部に達すると、磁界の影響
によってその先端部分にうず電流が発生し、同時にコイ
ル2のインダクタンス及びインピーダスが変化して、発
振信号Qの周波数及び振幅が変化し始める。ここで、硬
貨Mの透磁率が空気より高い場合には、図示するよう
に、振幅データDh の示す振幅値が減少し、周波数デー
タDf の示す周波数値も下がる。更に、硬貨Mがコイル
2の中空部内に進行していくと、うず電流の発生が次第
に大きくなり、その変化に応じて発振信号Qの周波数及
び振幅、振幅データDh の振幅値、及び周波数データD
f の周波数値が減少変化していく。
【0022】そして、時点t3 に示すように、硬貨Mの
中心部分がコイル2の中心部分に一致すると(交差断面
積が最大となるとき)、硬貨M中に発生するうず電流が
最大となる結果、発振信号Qが最小振幅且つ最低周波数
となり、これに伴って、振幅データDh の振幅値が、図
示するようにボトムの値H1 になると同時に、周波数デ
ータDf の周波数値も最低値F1 になる。
【0023】次に、時点t3 〜t4 の間のように、硬貨
Mが次第にコイル2から外れていくと、発振信号Q、振
幅データDh 及び周波数データDf が元来た状態に復帰
していく。そして、時点t4 に示すように、硬貨Mの後
端部分がコイル2の後端部分に重なると、発振信号Qと
振幅データDh の振幅値H2 がH0 に近付き、同時に、
周波数データDf も時点t2 の時と同様の周波数値F2
となる。
【0024】次に、時点t5 のように、硬貨Mがコイル
2から完全に外れると、磁界の影響を受けなくなるの
で、発振信号Qと振幅データDh 及び周波数データDf
は、時点t1 のときの様になる。
【0025】このように、振幅データDh と周波数デー
タDf は、硬貨Mの形状(特に、断面積と直径)及び材
質の特徴を高い精度で示す。特に、周波数データDf
硬貨Mの材質によって異なるので、仮に同一形状の硬貨
が挿入されたとしてもこの周波数データDf から金種判
定が可能となる。
【0026】そして、判定制御回路12は、振幅データ
h と周波数データDf の変化、即ち、硬貨Mがコイル
2に挿入した時点(図3の例では時点t2 )から出力さ
れるまで(図3の例では時点t4 )の間におけるこれら
のデータDh ,Df の一連の変化が予め登録されている
基準の特徴データと一致する場合には、真貨と判定する
と同時にその金種も判定し、該当する特徴データが検索
できない場合には偽貨または変形硬貨であると判定す
る。
【0027】次に、証明カードIDがセンサ機構SRの
貫通孔5に投入された場合の動作を図4に基づいて説明
する。この場合には、図4(a)に示すように、証明カ
ードIDが挿入方向Aに沿って環状のコイル2内を通過
するのと等価であるので、証明カードIDとコイル2の
位置関係に対応させた時系列(時点t6 〜t10)で説明
する。更に、同図(b)は発振信号Qの振幅変化に対応
する振幅データDh 、同図(c)は発振信号Qの周波数
変化に対応する周波数データDf の各値の変化を示す。
又、同図(a)に示すように、典型例として、証明カー
ドID内に埋設されている金属体Kは、挿入方向Aに対
して断面積が変化する4か所の突部ka〜kd を有して
いるものとする。
【0028】まず、時点t6 のように、金属体Kがコイ
ル2に侵入していないときは、金属体Kが磁界の影響を
受けない状態でのコイル2のインダクタンスによって一
義的に決まる一定周波数及び振幅の発振信号Qが発生
し、これに伴って、包絡線検波回路10から出力される
振幅データDh も一定振幅値、周波数検出回路9から出
力される周波数データDf も一定周波数値となる。
【0029】そして、最先の突部ka がコイル2に侵入
していくと、侵入量に伴って振幅データDh と周波数デ
ータDf が変化する(時点t7 参照)。更に、残余の突
部ka 〜kd が順繰りに侵入していくと、それらの断面
積に応じて各振幅データDhと周波数データDf が変化
する(時点t8 ,t9 ,t10の夫々を参照)。そして、
金属体Kが完全にコイル2から抜け出ると、侵入前と同
じ状態に戻る。
【0030】このように、振幅データDh と周波数デー
タDf は、金属体Kの形状及び材質の特徴を高い精度で
示す。
【0031】そして、判定制御回路12は、振幅データ
h と周波数データDf の変化、即ち、金属体Kがコイ
ル2に介在している期間(図4の例では時点t6 〜t10
の間)におけるこれらのデータDh と周波数データDf
の一連の変化が予め登録されている基準の特徴データと
一致する場合には、正しい証明カードと判定し、該当す
る特徴データが検索できない場合には不正な証明カード
であると判定し、所定の対応処理を行う。
【0032】このように、この実施例の鑑別装置は、簡
素な構造にして複合的な機能(硬貨と証明カードの両方
を鑑別することができる)を有する。したがって、様々
な自動化機器に適用することができ、且つ自動化機器の
機能の向上及び小形化などの実現に優れた効果を発揮す
るものである。
【0033】次に、第2の実施例を図5と共に説明す
る。尚、図5において図1,図2と同一又は相当する部
分は同一符号で示す。前記実施例との相違点を述べる
と、基部1の外側壁には、挿入方向Aに沿って、夫々所
定間隔に配列形成された複数組n(nは2以上)のフラ
ンジ2a1,2b1、2a2,2b2〜2an,2bnが設けられ、
更に、各組のフランジの間(即ち、図では、2a1と2b1
の間、2a2と2b2の間、2anと2bnの間)の夫々に、コ
イル21 ,22 〜2n が巻装されている。そして、各コ
イル21 ,22 〜2n は対応付けられた特徴抽出回路1
1 ,112 〜11n に接続されている。
【0034】ここで、特徴抽出回路111 ,112 〜1
n は、いずれも図2に示した特徴抽出回路11と同一
の回路構成となっている。したがって、夫々の特徴抽出
回路111 ,112 〜11n からは個々独立に、図2中
の周波数検出回路9から出力される周波数データDf
相当する周波数データDf1,Df2〜Dfn及び、包絡線検
波回路10から出力される振幅データDh に相当する振
幅データDh1,Dh2〜Dhnが出力される。そして、これ
らのデータDf1,Df2〜Dfn及びDh1,Dh2〜Dhnは並
列に判定制御回路12に入力される。図5の判定制御回
路12は、これらの全てのデータDf1,Df2〜Dfn及び
h1,Dh2〜Dhnを硬貨Mと証明カードIDの特徴と
し、予め格納してある金種及び個々の証明カードに関す
ると基準の特徴データと比較することによって、鑑別処
理を行う。
【0035】この実施例によると、複数のコイル21
2 〜2n の夫々によって、鑑別対象である硬貨Mと証
明カードIDの特徴を抽出するので、細かな特徴まで検
出することができる。また、各特徴抽出回路111 ,1
2 〜11n から出力されるデータDf1,Df2〜Dfn
びDh1,Dh2〜Dhnの複数組みのデータの相関関係を調
べることによって、硬貨Mの直径を検出したり、証明カ
ードID中の金属体Kの複数部分の断面形状の相関関係
や位置関係などの細かな計測が可能となる。したがっ
て、鑑別精度の向上を図ることができる。又、これらの
コイル21 ,22〜2n の相対間隔を適宜に調整するこ
とによって、例えば、機密保持の重要な証明カードを鑑
別するなどの特殊用途や、偽貨や偽造証明カードの排除
に効果を発揮することができる。
【0036】次に、第3の実施例を図6及び図7と共に
説明する。尚、図6及び図7において、図1、図2、図
5と同一又は相当する部分は同一符号で示す。図5に示
した実施例との相違点は、挿入方向Aに沿って基部1の
外側壁に形成されている複数組のフランジ2a1,2b1
a2,2b2〜2an,2bnには、個々独立のコイルが巻装
されているのではなく、一本の細い被覆銅線を各フラン
ジ間に順次に巻回することによってn個のコイル21
2 〜2n を実現している。即ち、これらのコイル
1 ,22 〜2n は電気的に直列であり、コイル21
n にのみ接続接点2a,2bが存在する。そして、こ
れらの接続接点2a,2bが特徴抽出回路11に接続さ
れている。尚、図7に示されるように、図6中の特徴抽
出回路11は図2に示した特徴抽出回路11と構成上等
価である。
【0037】硬貨Mまたは証明カードIDを挿入方向A
に沿って挿入されると、挿入量に応じて、順次にコイル
1 ,22 〜2n からの磁界の影響によるうず電流が生
じ、更に、コイル21 ,22 〜2n の総合したインダク
タンス及びインピーダンスの変化に応じて発振信号Qの
周波数及び振幅が変化するので、周波数検出回路9と包
絡線検波回路10からは、硬貨Mまたは証明カードID
中の金属体Kの特徴(材質と形状)を示す周波数データ
f 及び振幅データDh が発生する。判定制御回路12
は、これらのデータDf ,Dh を硬貨Mと証明カードI
Dの特徴とし、予め格納してある金種及び個々の証明カ
ードに関すると基準の特徴データと比較することによっ
て、鑑別処理を行う。
【0038】図5に示した第2の実施例ではn個のコイ
ル21 〜2n に対応してn個の特徴抽出回路111 〜1
n が必要であるが、この第3の実施例によれば、n個
のコイル21 〜2n に対応して1個の特徴抽出回路11
を設けるだけで済む。即ち、コイル21 〜2n は電気的
に直列であるが、これらの各コイルは、侵入してきた硬
貨M又は証明カードIDに対して個々独立かつ順番に磁
界を及ぼすので、図5に示した第2の実施例と同等の機
能を、1個の特徴抽出回路11で実現する。
【0039】更に、第2の実施例のようにn個の個々独
立の回路を適用すると、回路間の特性バラツキを生じる
恐れがあるが、この第3の実施例はかかる問題を改善し
て経年変化などを解消することができるなどの更なる効
果を発揮する。
【0040】次に、これらの実施例による鑑別装置を適
用した自動化装置の適用例を図8及び図9と共に説明す
る。尚、この自動化装置は、遊園地やイベントホールそ
の他の施設の入場口などに設置される自動改札機であ
る。又、図1ないし図4に示した第1の実施例の鑑別装
置を適用した場合を代表して述べる。
【0041】まず、かかる自動化装置の外観構造を図8
に基づいて説明すると、入場者などの左右の通行範囲を
規制するために立設される箱型の一対のゲート装置1
5,16から成り、ゲート装置(主機)15の側壁に揺
動可能に支持された扉板17とゲート装置(副機)16
の側壁に揺動可能に支持された扉板18とが、通路側に
向けて対設されている。かかる扉板17,18はゲート
装置15,16内に設けられているアクチュエータ(図
示せず)によって開閉駆動され、図示のように、扉板1
7,18が相互に連なるように傾倒するとき(常閉状
態)は入場者の通行を禁止し、扉板17,18が夫々の
ゲート装置15,16の側壁方へ傾倒するとき(開状
態)は入場者の通行を許容する。そして、これらの開状
態と閉状態は、後述する駆動制御機構が上記アクチュエ
ータを駆動制御することによって行われる。
【0042】ゲート装置15の出口側の一側には、同じ
くゲート装置16の出口側の一側に設けられている発光
ダイオードなどの投光器(図示せず)から出射されるビ
ーム光Lgを受光する受光ダイオードなどの受光器PD
が設けられ、これらの投光器と受光器PD間の光路が一
時的に遮断されると利用者が通過したと判断する光学判
断機構がゲート装置15に内蔵されている。
【0043】一方のゲート装置15の上端には、硬貨M
と証明カードIDのいずれをも投入可能なスリット開口
を有する投入口19と、液晶ディスプレイやLEDディ
スプレイからなる表示部20が設けられると共に、入口
手前側の側端には、投入口19に投入された過剰の硬貨
や偽貨、処理不能な変形硬貨などを返却するための受皿
21が設けられ、更に、通路側の側端には、鑑別後の正
貨を収納するための金庫箱22が着脱可能に取り付けら
れ、通常は鍵23で固着されている。
【0044】図9(a)は駆動制御機構の要部構造を示
す。ゲート装置15の上端に設けられた上記投入口19
のスリット開口は、鑑別対象となる硬貨の厚さ及び直径
と、証明カードIDの厚さ及び幅に基づいて、これらを
投入することができるサイズに設定されており、更に、
入場者が投入し易いように例えば、そのスリット開口の
方向が手のひらに沿った方向に合わせられている。
【0045】投入口19の下端には、そのスリット開口
と略等しい中空断面の貫通孔5が基部1に形成されてい
るセンサ機構SR(図1参照)が連設され、更に、セン
サ機構SRの基部1の下端には、貫通孔5の中空断面と
略等しい中空断面に設定された中空穴24を有する略矩
形状の筒体23が連設されている。即ち、投入口19の
スリット開口から貫通孔5及び中空穴24は連通し、こ
れらの内壁及び繋ぎ目は、投入された硬貨Mや証明カー
ドIDが途中で引掛かることがないように面一に形成さ
れている。
【0046】更に、筒体23の下端には、証明カードI
Dの挿入量を規制するためのストッパ壁25が設けられ
ると共に、ストッパ壁25の一側から、筒体23の一側
端にわたって、硬貨を落下させるための落下口26が形
成されている。即ち、証明カードIDの長さがID3で
あるとすれば、投入された証明カードIDの後端部分が
僅かな長さΔL(指で挟むことができる程度)だけ投入
口19から突出してそれ以上挿入することを禁止するよ
うに、投入口19からストッパ壁25までの距離は、
(ID3−ΔL)に設定されている。そして、その後端
部分を持って引き出すことで、入場者に証明カードID
を返却することができるようになっている。但し、セン
サ機構SRのコイル2(図1参照)によって、硬貨M及
び証明カードID中の金属体Kを磁気検出することがで
きるように、そのコイル2の位置が予め調整されてい
る。
【0047】更に、図2に示した特徴抽出回路11及び
判定回路12は電気基板に予め構成されてゲート装置1
5内の制御盤などに設けられ、判定回路12から出力さ
れる画像データDV が表示部20に供給され、警報情報
などのデータDR は、扉板17,18の開閉駆動を行う
ためのアクチュエータに供給される。
【0048】筒体23の落下口26の下方には、所定の
アクチュエータ(図示せず)によって回動可能に支持さ
れている回動板27が配設され、図9(b)に示すよう
に、回動板27が水平に支持されるときは、落下口26
から落下してきた硬貨Mを載置・保持する。一方、図9
(c)に示すように、回動板27が所定方向へ回動する
と、回動板27の下側に配置されている前記の金庫箱2
2へ硬貨Mを落下させるので、硬貨Mを金庫箱22に貯
溜することができる。更に、図9(d)に示すように、
回動板27が逆方向へ回動すると、前記の受皿21に連
設されているシュート板28側へ硬貨Mを落下させ、こ
のシュート板28は受皿21に対して下方傾斜している
ので、硬貨Mを返却することができる。
【0049】次に、かかる自動改札装置の動作を説明す
る。まず、待機中は、扉板17,18は閉じた状態にあ
り、光学判断機構は投光状態となっている。
【0050】利用者が投入口19に正規の硬貨Mを所定
の金額分投入すると、センサ機構SRがこれらを鑑別
し、硬貨Mを水平状態の回動板27上に一旦保持する。
センサ機構SRによる鑑別結果のデータDR が正常を示
すと、回動板27が所定方向へ一時的に回転し〔図9
(c)参照〕、硬貨Mを金庫箱22に貯溜する。更に、
表示部20が入場容認の表示を行うと共に、扉板17,
18が開状態となる。そして、光学判断機構は、利用者
の通行により光路が一旦遮断されたことを検知すると、
利用者の入場が終了したと判断して、再び扉板17,1
8を常閉状態にすると共に、表示部22の表示を終了す
る。これにより待機状態となる。
【0051】一方、偽貨や処理不能な金属物などが投入
口19に投入されると、センサ機構SRがこれらを鑑別
し、これらの投入物を水平状態の回動板27上に一旦保
持する。センサ機構SRによる鑑別結果のデータDR
異常を示すと、回動板27がシュート板28側へ一時的
に回転〔図9(d)参照〕することによって、投入物を
受皿21へ返却する。更に、表示部20が画像データD
V に基づいて投入物の返却を表示し、扉板17,18は
閉じたままとなる。
【0052】次に、証明カードIDが投入口19から投
入された場合には、センサ機構SRが証明カードID中
の金属体Kを鑑別し、センサ機構SRによる鑑別結果の
データDR が正常を示すと、扉板17,18が開状態と
なり、更に、表示部20が入場容認の表示と証明カード
IDの抜き取り指示の表示を行う。そして、証明カード
IDの投入口19からの抜き取りが完了した後、光学判
断機構が、利用者の通行による光路の遮断を検知する
と、利用者の入場が終了したと判断して、再び扉板1
7,18を常閉状態にすると共に、表示部22の表示を
終了する。これにより待機状態となる。
【0053】尚、証明カードIDの投入口19からの抜
き取りがなされずに、光学判断機構が、利用者の通行に
よる光路の遮断を検知すると、警報ブザーが鳴動するな
どして利用者に警報する。そして、証明カードIDの投
入口19からの抜き取りが完了した後、光学判断機構
が、利用者の通行による光路の遮断を検知すると、利用
者の入場が正常に終了したと判断して、扉板17,18
を常閉状態にすると共に、警報ブザーの鳴動を停止し且
つ、表示部22の表示を終了する。
【0054】このように、本発明による鑑別装置を適用
した自動改札装置は、硬貨と証明カードを投入する投入
口19が一か所に設けられるため、利用者の利便性を向
上させることができる。
【0055】尚、この自動改札装置では、第1の実施例
の鑑別装置を適用する場合を説明したが、残余の実施例
の鑑別装置を適用することもできる。更に、センサ機構
SRに筒体23を連設することによって、硬貨Mと証明
カードIDの分別を可能にする構造としたが、これに限
定されるものではなく、例えば、予め筒体23をセンサ
機構SRの基部1に一体形成し、筒体23が予め形成さ
れたセンサ機構としても良い。更に、筒体23の主たる
機能は、証明カードIDの挿入規制を行うためにあり、
したがって、同等の機能を発揮する他の構造にしてもよ
い。更に、このような筒体23を設けず、投入された証
明カードIDを内部に搬入して、受皿21の近傍などに
設けた返却口を介して返却する搬送機構を、ゲート機構
15の内部に設けるようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の鑑別装置
によれば、自励発振回路との協働により磁界を発生する
コイルを設け、証明カード又は硬貨がこのコイル内を通
過する際にこの磁界の影響を受けて金属体又は硬貨に発
生するうず電流により、このコイルのインダクタンス及
びインピーダンスが変化するのに伴う発振信号の周波数
及び振幅の変化を検出し、これらの変化を証明カード中
の金属体又は硬貨の材質と形状の特徴として鑑別するよ
うにしたので、証明カードの真偽や金属体に化体した種
々の情報を判定することができると共に、硬貨の真偽や
金種を判定することができる。このように、本発明の鑑
別装置は、単一の構造であるにもかかわらず、証明カー
ドと硬貨の双方を鑑別することができるという複合的機
能を備えると共に、極めて簡素な構造であるという優れ
た機能を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わるセンサ機構の構造を示す
要部斜視図である。
【図2】第1の実施例に係わるセンサ機構に接続される
回路の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施例の硬貨鑑別動作を説明するための
説明図である。
【図4】第1の実施例の証明カード鑑別動作を説明する
ための説明図である。
【図5】第2の実施例の鑑別装置の構造を示すブロック
図である。
【図6】第3の実施例の鑑別装置の構造を示すブロック
図である。
【図7】第3の実施例の鑑別装置の等価回路を示すブロ
ック図である。
【図8】本発明の鑑別装置を適用した自動改札装置の外
観構造を一部破断して示す斜視図である。
【図9】図8の自動改札装置に設けられている鑑別制御
機構の構造を一部破断して示す斜視図及び、その機能説
明図である。
【図10】証明カードの構造例を示す説明図である。
【符号の説明】
SR…センサ機構、1…基部、2…コイル、2a,2a
…接続接点、3,4…コア、5…貫通孔、6,7…フラ
ンジ、8…比較器、9…周波数検出回路、10…包絡線
検波回路、12…判定制御回路、ID…証明カード、K
…金属体、M…硬貨、C1,C2…コンデンサ、15,
16…ゲート装置、17,18…扉板、22…金庫箱、
23…筒体、24…ストッパ壁、27…回動板、28…
シュート板。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 17/00 S 19/07 G07D 9/00 306 436 Z G07F 7/12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状と材質によって情報が特定された金
    属体が絶縁材料に埋設されて成る平板状の証明カードと
    金属の硬貨との双方を鑑別する鑑別装置であって、 前記証明カードおよび硬貨のいずれもが挿通され得る大
    きさの中空部を有するコイルと、 上記コイルとの協働により発振信号を発生する自励発振
    回路と、 上記コイルの上記中空部内を上記証明カードまたは硬貨
    が通過するときに、上記コイルに生じている磁界によっ
    て上記金属体または硬貨に生じるうず電流の作用で上記
    コイルのインピーダンスおよびコンダクタンスが変化す
    るのに伴う上記発振信号の周波数の変化を検出する周波
    数検出回路、および該発振信号の振幅変化を検出する振
    幅検出回路とを有する特徴抽出回路と、 上記特徴抽出回路で検出された上記周波数の変化および
    上記振幅の変化に基いて上記証明カードまたは硬貨の判
    定を行う判定制御回路と、を具備することを特徴とする
    硬貨および証明カードの鑑別装置。
  2. 【請求項2】 前記コイルは、前記証明カードおよび硬
    貨のいずれもが挿通され得る大きさの中空貫通孔を有す
    る絶縁性部材に、該中空貫通孔を取巻くように巻装され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の硬貨および証
    明カードの鑑別装置。
  3. 【請求項3】 前記中空貫通孔の終端部に、前記証明カ
    ードの挿入量を規制する規制部材が設けられていること
    を特徴とする請求項2に記載の硬貨および証明カードの
    鑑別装置。
JP5262539A 1993-10-20 1993-10-20 硬貨および証明カードの鑑別装置 Pending JPH07121747A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278930A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Tokyo Electric Power Co Inc:The コンクリート材内部鉄筋識別方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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