JP2002536771A - 貨幣類受入器 - Google Patents

貨幣類受入器

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Abstract

(57)【要約】 コインや紙幣のような貨幣類の受入器は、検出された貨幣類の特性としての貨幣類パラメータ信号を発生する。記憶部(12)は、特定金種のパラメータ信号の通常受入範囲の値に相当するウィンドウを規定するデータを提供する。前記範囲には、検出された特定金種の貨幣類の確率または存在が比較的高いかまたは比較的低いかを示す比較的高くかつ低い受入確率領域(RAW、USM)が含まれる。プロセッサ(11)は、パラメータ信号x1 が低確率領域(USM)内に含まれるとき、次に検出される貨幣類のために、パラメータ信号x1 の値を制限された受入領域(RAW)に相当するウィンドウデータと比較し、パラメータ信号x 1 の値が制限された受入領域内に含まれる場合、第2の貨幣類だけを受け入れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 この発明は、例えばコインや紙幣のような貨幣類〔money item〕の受入器に関
するもので、特定のしかし限定されない様々の金種の受入器に適用される。
【0002】 背景 コインおよび紙幣受入器は周知である。コイン受入器の一例は我々のGB-A-2 1
69 429に記載されている。この受入器はコイン下降経路を有し、これに沿ってコ
インはコイン感知ステーションを通過し、そこでセンサコイルが一連の誘導テス
トをコインに対して行い、検査したコインの材質および金属含有量を示すコイン
パラメータ信号を生成する。コインパラメータ信号はマイクロコントローラによ
ってデジタル化され、記憶されたコインデータと比較され、試験したコインの受
入可能性または不可能性が決定される。コインが受入可能と判断された場合、マ
イクロコントローラは受入ゲートを操作し、コインは受入経路に導かれる。そう
でない場合には、受入ゲートは操作されず、コインは拒絶経路に導かれる。
【0003】 紙幣識別器において、センサは紙幣の特性を検出する。例えば、光学検出器を
使用して紙幣の幾何学的な大きさ、光源に対する透過または反射としてのスペク
トル応答を検出することができる。あるいは磁性印刷インクの存在を適当なセン
サで検出することができる。このようにして生成されたパラメータ信号を、前記
従来技術のコイン受入器と同様の方法でデジタル化し、記憶された値と比較する
。紙幣の受入可能性は、この比較の結果に基づいて決定される。
【0004】 同じ金種の多数のコインまたは紙幣が受入器を通過する場合には、コインパラ
メータデータの連続的な値が得られる。これら信号の値の分布をグラフにプロッ
トすると、中央にピークを有し、そこから向かい合う両側に立ち下がりを有する
釣鐘状の曲線が結果として生じる。グラフの形状は一般的にガウス曲線であるが
、必ずしもそうである必要はない。
【0005】 この分布は、特定金種のコインまたは紙幣などの貨幣類において、対応するパ
ラメータ信号の最も可能性のある値は釣鐘状曲線のピークに存在し、可能性はそ
の両側へ向かうにつれて減少することを示している。従来のコインおよび紙幣識
別器において、データは特定金種のパラメータ信号の受入可能な範囲に応じてメ
モリに記憶される。したがって、受入器は被験コインまたは紙幣の値を記憶した
データと比較し、信憑性を決定する。データは上限および下限値に関してウィン
ドウを規定してもよいし、または中間値および標準偏差としてウィンドウを規定
してウィンドウが中間値に対する所定数の標準偏差からなるようにしてもよい。
記憶されるウィンドウを狭くすることによって、真正貨幣類と不正貨幣類との識
別力が増加する。しかしながら、ウィンドウが狭すぎると、真正貨幣類の拒絶率
が不利に増加してしまう。したがってウィンドウの幅はこれら2 つの要素間の中
間物として選択される。コインまたは紙幣識別器をごまかそうとする企みは通常
、記憶された受入ウィンドウ内に存在するパラメータ信号を生成することを容認
させる複製コインまたは紙幣の製造を伴う。
【0006】 US-A-5 355 989において、コインを試験することによって生成されたコインパ
ラメータ信号が、該コインのための低受入確率領域に相当する真正コイン用の通
常ウィンドウの領域に位置するとき、真正コインのための第1の通常受入ウィン
ドウから第2のより狭いウィンドウに切り替えを行うコイン受入器が記載されて
いる。不正コインの一群が全て類似した特性を有するかもしれないし、それらに
よって識別器が通常ウィンドウに存在するパラメータ信号を生成するかもしれな
いが、これらのパラメータ信号は一貫して、真正コインに関連するウィンドウの
高確率ピーク領域ではなく、通常ウィンドウ内のベル状曲線分布の低確率立ち下
がり領域に集中する値を有する。
【0007】 パラメータ信号がこの低確率領域に存在するとき、第2の狭い方のウィンドウ
が次の試験されたコインのために使用される。次のコインが狭い方のウィンドウ
内のパラメータを有していればそれは真正コインであるが、そうでない場合は拒
絶されるべき不正コインである。この方法は、受入器が受け入れるべき通貨の価
値の高いコインに相当するが必ずしも同一ではない特性を有する外国通貨の、特
に価値が低い金種のコインを使用して行われる不正行為を防止しようとするもの
である。外国金種のコインはそれら独自のパラメータ信号のガウス分布を示す。
もしこの分布の低確率立ち下がり領域が部分的に受入器が受け入れるべき真正コ
インの分布における対応領域と重複すれば、この低価値の外国コインが時には真
正コインとして受け入れられる。
【0008】 しかしながら、重大な問題が残っている。US-A-5 355 989に開示の装置では、
真正コインが挿入されると、装置は第2の狭い方のウィンドウから第1の通常受
入ウィンドウに切り替えられる。次に挿入されたコインが外国通貨コインであり
、それが通常受入ウィンドウ内のパラメータ信号を有していればそれは受け入れ
られるが、その後、次の試験されるコインのために装置は第2の狭い方のウィン
ドウに切り替わる。次のコインが真正コインであれば、それは受け入れられ、装
置は第1のウィンドウに戻る。このUS特許はウィンドウ間の切り替えを行う前に
n個のコイン群を計数する可能性を検討している。したがって、従来の装置では
、かなりの数の外国通貨コインを、真正コインと1つずつまたは同数のn個の群
ずつ交互に変えることによって受け入れることが可能である。さらなる不都合と
しては、全ての外国コインが受け入れられるわけではないため、また不正行為者
が外国コインを使用しようとするときには、第1の比較的広範な受入ウィンドウ
の外に存在するために何度も拒絶されるかもしれないため、装置が極めて遅いこ
とである。しかしながら、従来の識別器は不正行為を問題にしておらず、不正コ
インが実際に受け入れられたときに反応するのみである。
【0009】 発明の概要 本発明はこれらの問題を克服しようとするものである。本発明の第1の観点に
よれば、感知された貨幣類の特性の関数として貨幣類パラメータ信号を生成する
信号源と、特定金種の貨幣類のパラメータの信号の値の通常受入範囲であって、
受入確率が比較的高い領域と比較的低い領域を包含し、その中でパラメータ信号
の値が感知された前記特定金種の貨幣類の比較的高いかまたは低い発生確率に対
応している通常受入範囲に相当するデータを提供する記憶部と、第1の貨幣類に
対応して発生したパラメータ信号が予め設定された数値関係をとるときを決定し
、それに応じて、連続して発生する第2の貨幣類に対応するパラメータ信号の値
を、通常受入範囲に比べて制限された受入範囲に相当するデータと比較し、発生
した第2のパラメータ信号が制限された受入範囲内にある場合に、第2の貨幣類
の受入可能性に相当する出力を提供するプロセッサとからなり、第1の貨幣類に
対応するパラメータ信号が通常受入範囲外の所定の安全障壁範囲内の値を有する
ときに、前記の予め設定された数値関係が生じることを特徴とする貨幣類受入器
が提供される。
【0010】 本発明によれば、所定の安全障壁範囲は通常不正コインの分布ピークと整合さ
せることができるため、たとえ不正コインが通常受入範囲外のパラメータ信号を
生成しても、不正な試みの存在が検出され、受入器は制限された受入範囲に切り
替わり、不正の危険が減少される。
【0011】 本発明はさらに、不正コインを検出するための対応方法を包含する。 第2の観点において、本発明は、感知された貨幣類の特性の関数として貨幣類
パラメータ信号を生成する信号源と、特定金種の貨幣類のパラメータ信号の値の
通常受入範囲であって、受入確率が比較的高い領域と比較的低い領域を包含し、
その中でパラメータ信号の値が感知された前記特定金種貨幣類の比較的高いかま
たは低い発生確率に対応している通常受入範囲に相当するデータを提供する記憶
部と、発生した第1の貨幣類に相当するパラメータ信号が低受入確率領域と予め
設定された数値関係をとるときを決定し、それに応じて、連続して発生する第2
の貨幣類に対応するパラメータ信号の値を、通常受入範囲に比べて制限された受
入範囲に相当するデータと比較し、発生した第2のパラメータ信号が制限された
受入範囲内にある場合に、第2の貨幣類の受入可能性に相当する出力を提供し、
第1の所定回数で連続して発生したパラメータ信号を、制限された受入範囲と比
較し、その全てが受入可能な貨幣類に相当すれば、通常受入範囲に復帰するよう
に動作可能なプロセッサとからなり、通常範囲を使用するときに、制限された受
入範囲が、前記第1の予め設定された数より小さい第2の予め選択された発生数
のパラメータ信号に応じて、前記の予め設定された数値関係をとりながら、選択
されることを特徴とする貨幣類受入器を提供する。
【0012】 第1の所定数より小さい第2の予め選択された数を設けることにより、不正コ
インからの識別が実質的に向上する。例えば、潜在的な不正コインが一回出現し
ただけで制限された受入範囲の使用を誘発することができ、その後は通常受入範
囲に切り替わる前に、制限された受入範囲に当てはまる多数の真正コインが出現
する必要がある。このように、不正行為者が不正コインを用いて繰り返し受入器
をごまかそうとすれば、このような企みはそのたびに制限された受入範囲の使用
を誘発し、それが引き続く不正行為を防止するために多数回使用される。受入器
は一方、新しい不正行為のそれぞれに対して反応を示すので、さらなる不正コイ
ン受け入れの危険が減少される。
【0013】 プロセッサは、所定回数で連続して発生したパラメータ信号を、制限された受
入範囲と比較し、前記の所定回数のすべてが受入可能な貨幣類に相当すれば、そ
の後に通常受入範囲に復帰するように動作可能であってもよい。
【0014】 プロセッサは、さらに、連続して発生したパラメータ信号のいずれかを前記の
制限された受入範囲と所定時間のあいだに比較し、その後通常受入範囲に復帰す
るように動作可能であってもよい。
【0015】 信号源は、複数の独立した貨幣類パラメータ信号を感知された貨幣類のそれぞ
れ異なる特性の関数として生成するように動作可能であり、記憶部が、特定金種
の貨幣類のそれぞれに対するパラメータ信号の値の通常受入範囲のためのデータ
を生成するように構成されてもよい。
【0016】 プロセッサは、各パラメータ信号の第1の発生を前記通常受入範囲の対応する
1つと個別に比較し、対応する通常受入範囲の低受入確率領域と予め設定された
数値関係を有する発生した第1のパラメータ信号のいずれか1つに応じて、連続
して発生した異なる各パラメータ信号を、各パラメータ信号の対応する制限され
た受入範囲と比較するように動作可能であってもよい。
【0017】 あるいは、プロセッサは、各パラメータ信号の第1の発生を前記通常受入範囲
の対応する1つと個別に比較し、通常受入範囲の低受入確率領域と予め設定され
た数値関係を有する発生した第1のパラメータ信号の1つに応じて選択的に、連
続して発生した異なる各パラメータ信号を、各パラメータ信号の対応する制限さ
れた受入範囲と比較するように動作可能であってもよい。 本発明の受入器はコイン、紙幣またはその他の貨幣類と使用するために構成さ
れてもよい。
【0018】 詳細な説明
【0019】 コイン受入器の概観 図1は、コインに適用されるこの発明による一般的な受入器の形態を示す。こ
のコイン受入器は、例えば、新ユーロコインセット及び新しいバイメット2ポン
ドコインを含む新UKコインのようなバイメットコインを含む異なる金種の複数
のコインを識別できる。コイン受入器は、コイン減速通路2を備え、検査対象の
コインがそれに沿って縁回り〔edgewise〕で移動し、入口3からコイン検出ステ
ーション4を通ってゲート5に向かって落下する。検査は、コインが検出ステー
ション4を通る際にそれぞれのコインについて行われる。検査結果が真のコイン
の存在を示す場合は、ゲート5が開いてコインは受入通路6を通過できるが、そ
うでなければ、ゲートは閉じたままでコインは拒絶通路7にそらされる。受入器
を通るコイン8のコイン通路は破線9によって図示される。
【0020】 コイン検出ステーション4は、破線で示した4つのコイン検出用コイルユニッ
トS1,S2、S3およびS4を含み、これらはコインと誘導カップリングを生
成するように励磁される。また、コイルユニットPSがゲート5の下流の受入通
路6に配設され、受入可能と判定されたコインが、受入れ通路6を実際に通った
かどうかを検出する真偽センサとして作動する。
【0021】 コイルは、図2に示す駆動およびインタフェース回路10によって異なる周波
数で励磁される。渦電流がコイルユニットによって検査コインに導かれる。4つ
のコイルとコインとの間の異なる誘導カップリングが、そのコインを実質的に独
自なものとして特徴付ける。駆動およびインタフェース回路10が、コインとコ
イルユニットS1、S2、S3およびS4との間に異なる誘導カップリングの関
数として対応するコインパラメータデータのデジタル信号x1 、x2 、x3 、x4 を生成する。対応する信号は、コイルユニットPSのために生成される。コイ
ルSは、コインの個別のコード領域の誘導特性を検出するために、検査コインの
直径に対して小さい直径を有する。コインに対面するコイルユニットSの面積A
を、例えばコイルS1を72mm2 より小さくすることによって、感度限界を改
善することができ、個々のコインの面の領域の誘導特性が検出できる。
【0022】 コインが真正なことを判定するために検査コインによって生成されるコインパ
ラメータ信号は、EEPROM12の形態のメモリに結合されたマイクロコント
ローラ11に供給される。マイクロコントローラ11は、検査コインに由来する
コインパラメータ信号x1 〜x4 を生成し、次いでその結果をEEPROM12
に保持された対応する記憶値と比較する。前記記憶値は、上限値および下限値を
有するウィンドウに換算して保持されている。したがって、生成されたデータが
、特定の金種の真のコインについて対応するウィンドウ内に含まれる場合は、そ
のコインが受入可能であることを示しているが、そうでなければ拒絶される。受
入可能な場合、信号は、そのコインが受入通路6を通過できるように、図1に示
したゲート5を作動する駆動回路14にライン13で送られる。そうでなければ
、ゲート5は開かれず、そのコインは拒絶通路7を通過する。
【0023】 マイクロコントローラ11は、生成されたデータを異なる金種のコインに適し
た複数の異なるウィンドウ作動データのセットと比較する。それにより、コイン
受入器は、特定の通貨セットの1つ以上の数量のコインを受け入れるか、または
拒絶できる。コインが受け入れられた場合、受入通路6に沿う通路では、後置し
た受入真偽センサコイルユニットPSによって検出が行われ、ユニット10は対
応するデータをマイクロコントローラ11へ送り、受け入れコインを特性付ける
通貨の真実性の総量を示す結果をライン15に順番に供給する。
【0024】 センサコイルユニットSのそれぞれは、個別の発振回路に接続された1つ以上
の誘導コイルを含み、コイル駆動およびインタフェース回路10はコイルユニッ
トから結果を連続的に走査するマルチプレクサを含み、データをマイクロコント
ローラ11へ供給する。各回路は、主に50〜150kHzの範囲の周波数で発
振を行い、回路部品は、相互のクロスカップリングを避けるために、各センサコ
イルS1〜S4が異なる自然共振周波数をもつように選択される。
【0025】 コインがセンサコイルユニットS1を通過するとき、そのインピーダンスは1
00ミリ秒までの時間を超えるコインの存在によって変更される。その結果、コ
イルを通る発振の振幅は、コインが通過する時間を超えて変更され、共振周波数
も変更される。コインによって生成される変調に起因する振幅および周波数の変
化は、コインの特性を表わすコインパラメータ信号x1 〜x4 を生成するのに使
用される。
【0026】 図3は、同じ金種の多数のコインが識別機の内部を通過するときに生じる1つ
のパラメータの値x1 の釣鐘状の分布曲線20を示す。ほとんどのパラメータ値
1 の生成はピーク値xp で生じ、通常、釣鐘形の分布は、このピーク値の周り
に生じることがわかるであろう。この分布は、識別機の内部を、例えば同じ金種
の100枚のコインを通過させ、対応するx1 の値を記録することによって測定
できる。EEPROM12は、識別機によって受け入れられるべき各金種のパラ
メータx1 の受入可能値のウィンドウに対応するデータを記憶する。図3におい
て、ここで通常受入ウィンドウNAWとして挙げられたウィンドウの1つは、図
に示すように、ウィンドウ上限値w1 とウィンドウ下限値w2 との間に延びてい
る。EEPROM12の記憶値は、ウィンドウ上限値w1 とウィンドウ下限値w2 自体を構成するかまたは平均値および偏差値を構成することができ、それによ
って、マイクロコントローラ11は、前記平均に関して予め設定された数の標準
偏差としての記憶データからウィンドウNAWを規定することができる。
【0027】 図3のグラフは、さらに異なる方法で考察できる。通常受入ウィンドウ(NA
W)に対応する真の金種のコインについて、最もあり得るパラメータx1 の値は
ピーク値xp であり、最もあり難い値はウィンドウ上限値w1 とウィンドウ下限
値w2 で生じる。受入可能値xf がウィンドウ下限値w2 の近くで生じることは
あり得るが、図3に示した確率分布は、そのような値xf の多くが真のコインに
関して生じ得ないことを明らかにする。 いくつかの値xf が生じた場合、破線で示したように、おそらく中心またはxf の周りにピーク値を有する不正な分布の存在を示すだろう。この特性は、真の
コインと、通常受入ウィンドウNAWの中に含まれるコインパラメータ値xf
生成する同じデザインで製造された不正なコインのセットを区別するこの発明に
よって適用される。この発明によれば、パラメータ値xf を超える値の発生は異
常であり不正の発生を示すものと考えられる。この発明によれば、図3に示した
制限されたアクセスウィンドウRAWは、以下に説明するような現状を検出する
ために使用される。
【0028】 図3に示すように、上部および下部の安全マージンLSM、USMは、真のコ
インに対応するパラメータ値の発生の確率が比較的低い領域を規定する。分布曲
線20により、真の値が発生する確率が比較的低い下部安全マージンLSMと上
部安全マージンUSMよりも、確率が比較的高い破線22、23の間の部分で、
パラメータ信号x1 が発生する確率がより高いことが理解できるだろう。この発
明によれば、図2に示すマイクロコントローラ11がLSMまたはUSMのいず
れかの値xf の存在を検出したとき、EEPROM12に記憶されたデータに基
づいて、通常受入ウィンドウNAWから制限された、図3に示すような通常受入
ウィンドウよりも狭い受入ウィンドウRAWに切り換えられる。実際上、RAW
は、LSMおよびUSMと同一範囲内にはない、異なる値が適用される破線22
、23の間の高い確率領域に相当する。次の検査コインによって生成されたパラ
メータ信号x1 の発生が連続して起きた場合、例えば、前回の値xf に接近した
USMで生じた場合、上記した次のコインは制限されたアクセスウィンドウRA
Wの外側にあるために拒絶され、分布20の真のコインが形成する部分よりも、
不正なコインの分布21の部分を形成する不正なコインが存在することを示す確
率が高い。
【0029】 第1の検査コインが、通常受入ウィンドウNAWの上部安全マージンUSMま
たは下部安全マージンLSMのいずれかにあるパラメータ信号xf を示すとき、
そのコインは真のコインとして受け入れられる(その他の検出されたパラメータ
が条件を満たすものと仮定して)。しかし、受入器は、次いで、次のコインのた
めに、制限されたアクセスウィンドウRAWに切り替える。パラメータ値xf
有する第1のコインの発生は、マイクロコントローラ11のカウンタを構成する
フラグをセットする。受入器は、カウンタによって予め設定された数量のコイン
のセットのために制限されたアクセスウィンドウの使用を続け、制限されたウィ
ンドウRAW内にあるパラメータ信号x1 を有する多数のコインが引き続いて発
生するまで、フラグをセットした状態のままにする。その数は、コインデータの
分布と分布20の限界値に正当に入った真のコインの確率に依存する。これはコ
イン毎に変化するが、一般的には、6枚ないし8枚のコインの挿入または少なく
て1枚、多くて12枚のコインの挿入である。
【0030】 カウントの終了以前に、制限されたアクセスウィンドウの外側に他のコインが
値x1 を生成した場合、フラグはリセットされ、カウントが再び開始される。
【0031】 さらに、上部安全障壁USBと下部安全障壁LSBとが、上部および下部ウィ
ンドウ限界値w1 、w2 のそれぞれに配設されている。コインが、上部または下
部安全障壁USB、LSBのいずれかの内側に存在するパラメータ信号x1 を生
成した場合、前記したプロセスが実行され、受入器は通常受入ウィンドウNAW
から制限されたアクセスウィンドウRAWへ切り替える。このプロセスは、前記
の不正な分布21のような分布の部分を形成する潜在的に不正なコインを拒絶す
るために実行される。例えば、真の分布20に接近し類似した分布を有する外国
金種のコインや、分布21を有する外国のコインを発見することが可能である。
詐欺師は受入器の内部に同じ金種の一連の外国コインを供給することにより、識
別機に対して詐欺行為を行おうとするかもしれない。この発明による前記の配置
形態によれば、そのパラメータ信号はUSB内に入る場合、第1の外国コインは
、通常受入範囲NAWの外側にあるので拒絶され、システムがRAWに切り替え
て不正コインの分布が連続するコインを拒絶するだろう。第1の不正なコインの
パラメータ信号がUSM内に入る場合、それは受け入れられ、次いで、次のコイ
ンのために、システムがNAWからRAWへ切り替えられる。不正な外国コイン
の大部分はそれらのパラメータ信号が分布21の他の部分よりもUSBにあるこ
とが多いので、第1の不正なコインが拒絶される確率は高い。
【0032】 受入器は、制限されたアクセスウィンドウRAWが適用された後、与えられた
期限後に、受入器を通常受入ウィンドウNAWに戻す。詐欺師は、不正なコイン
を挿入し、次いで制限されたアクセスウィンドウRAWに切り替わるコイン受入
器によってそのコインを受け入れさせるかもしれない。詐欺師が数回にわたって
試み、あきらめて立ち去った後、正直なユーザーが来て正常な受入ウィンドウに
基づいて受入器を使用するのに間に合うように、前記タイマーが中断期間をもつ
【0033】 マイクロコントローラ11が続けて行うルーチンを図4に詳細に示す。ステッ
プS0において、システムは初期化される。前記したカウンタは、その作動パラ
メータnが初期化され、すなわちn=0にセットされる。また、前記したタイマ
ーは、tmax から、ステップS0における中断の条件tが初期化されたこと、す
なわち、t=0であることを示すゼロに変化できる作動パラメータtを有する。
【0034】 ステップS1において、パラメータ信号x11、x12、…x1 Nの連続する値が
示されている。これらのパラメータ信号の発生は、次々と連続するコインの受入
検査に応じて生成される。連続したパラメータ信号の発生は、以下に説明するル
ーチンの残りによって次々と試験される。
【0035】 第1のコインに基づいて生成されたパラメータ信号x11の第1の発生を考慮し
て、ステップS2では、タイマーが使用中かどうかを確認するための検査が実行
される。タイマーが使用中でなければ、t=0となる。これは、受入器が最後に
使用されて以来、充分に長い期間が経過したことを意味し、比較的広い通常受入
ウィンドウNAWを使用することが安全であることを表す。
【0036】 ステップS3において、フラグカウンタの状態がチェックされる。フラグパラ
メータn=0であれば、フラグはセットされておらず、通常受入ウィンドウNA
Wを使用しても安全であることを意味する。しかし、タイマーが作動するまで、
フラグカウンタがセットされると、以前に受け入れたコインが、タイマーが作動
するまでずっとフラグをトリガーした状態であることを示すので、通常受入ウィ
ンドウを使用することは安全ではない。その結果、値x11は制限されたアクセス
ウィンドウRAWと比較されねばならない。値x11が制限されたアクセスウィン
ドウRAW内に入った場合、コインはステップS5で受け入れられるか、そうで
なければステップS6で拒絶される。
【0037】 前記のように、タイマーまたはカウンタのフラグが0にセットされている場合
、通常受入ウィンドウNAWを使用することは安全である。この検査はステップ
S7で実行され、コインはステップS5またはS6で受け入れられるかまたは拒
絶されるかのいずれかである。
【0038】 受入ウィンドウのいずれかに対するパラメータ値の比較に加えて、発生したそ
れぞれのパラメータ値が上部および下部の安全マージンおよび各安全障壁と比較
される。これらの検査はステップS8およびS9で行われる。パラメータ信号の
値x22が障壁またはマージンUSB、USM、LSB、LSMのいずれかに入る
と、前記のフラグをセットしかつタイマーが作動するようにセットする必要があ
ることを示す。これらの動作はステップS10で実行され、カウントパラメータ
nは予め設定された最大値nmax にセットされる。nmax と、複数の連続したコ
インに対応する整数が、比較的狭い制限されたアクセスウィンドウRAWを使う
とき、真のコインであることを連続的に判定する必要があることを理解するだろ
う。タイマーインターバルtの値は、タイマーが値t=0となるまで作動する期
間に対応するtmax にセットされる。したがって、受入器は、制限されたアクセ
スウィンドウRAWを使用した期間後、復活しかつ通常受入ウィンドウNAWの
使用に切り替えた後に、時間をセットする(ステップS2)。
【0039】 パラメータ信号x11の値が、ステップS8、S9で検査されたマージンまたは
障壁のいずれにも入らなかった場合、コインは受け入れられたとみなされ、パラ
メータ信号x11は制限されたアクセスウィンドウRAWに入る。この場合、すで
にゼロでないならば、カウンタパラメータnはデクリメントされる必要がある。
これはステップS11で生じる。
【0040】 コインパラメータ信号x11が上部安全マージンUSMに最初に入った状態を考
えてみる。この状態では、t=0およびn=0であるので、ルーチンは、ステッ
プS7に移行して値が通常受入ウィンドウNAWと比較される。値x11がウィン
ドウに入り、ステップS5でコインが受け入れられる。
【0041】 さらに、ステップS9において値x11が上部安全マージンUSM内にあるか否
かが判定される。その結果、ステップS10においてフラグカウンタパラメータ
nはnmax にセットされ、タイマーパラメータtはtmax にセットされる。
【0042】 第2のコインが入れられ、第2のコインパラメータ信号x1 が発生したとき、
ステップS2において、タイマーはここでt≠0にセットされ、プロセスはステ
ップS3に移行する。ステップS4において、パラメータn≠0と値x12は、制
限されたアクセスウィンドウRAWと比較される。上限値は、受け入れられるか
または拒絶されるかのいずれかである。受け入れられたと判定されれば、上限値
はステップS8およびS9で検査されたマージンおよび障壁の外側に入る。タイ
マーtは、その間中ずっとゼロに向かって作動し続ける。
【0043】 このプロセスは、タイマーt=0またはカウンタフラグn=0となるまで、連
続したパラメータx1 を発生しつづける。受入器は、次いで、通常受入ウィンド
ウNAWの使用に戻る。
【0044】 前記のプロセスは、1つのコインパラメータ信号x1 に関係する。しかし、前
記したように、4つの異なるコインパラメータ信号x1 〜x4 がこの例では生成
され、事実、実際上は14までの異なる個々のパラメータ信号を生成することが
できる。図4に従って行われたルーチンは、前記のようにコントロールされて、
他に対して独立して生成されたそれぞれのパラメータ信号を有し、それぞれが正
常アクセスウィンドウおよび制限されたアクセスウィンドウを有する個々のコイ
ンパラメータ信号について実行される。プロセスを簡略化する代案として、1つ
のパラメータ信号がそれぞれのUSB、LSB、LSMまたはUSMに入ったこ
とがトリガーとなって、すべてのコインパラメータ信号について同時に個々の制
限されたアクセスウィンドウが使用される。
【0045】 他の変形例が可能である。図3に示したルーチンにおいて、カウンタフラグは
、予め設定された第1の数nmax から下方へ計時される。一般的にnmax は6か
ら20の両端を含めた範囲に存在する。n≠0であれば、制限されたアクセスウ
ィンドウRAWが使用される(ステップS3)。しかし、n=0、すなわち6か
ら20の真のコインが検出されたとき、通常ウィンドウNAWが使用される。1
つの不正なコインの発生が、前記RAWの使用を再度トリガーする(ステップS
8〜S10)。しかし、予め選択された異なる不正なコインの発生数Pを使用し
てn=nmax にリセットしたい場合は、それによってRAWの使用を再度トリガ
ーする。予め選択された不正なコインの発生数Pは、システムの感度を高めるた
めに、予め設定された数nよりも少なくなるように選択される。図4を参照しな
がら説明したように、より大きいPの値は、場合によっては、システムを鈍化さ
せるのに好ましいが、不正なコインに対する感度を最大にするためには、Pの数
は1であることが好ましい。
【0046】 他の変形例として、ルーチンは、特定の環境において不正なコインであること
を意味する、NAW自体のたいへん狭い部分の中に入ったコインパラメータ信号
に応じて通常受入ウィンドウNAWからRAWへ切り替えることができる。
【0047】 紙幣受入器 前記したルーチンは、紙幣受入器にも適用でき、その例を図5に示す。検査紙
幣30は、駆動ローラ31、32の間に挿入され、紙幣センサが直列に配設され
た検査プラテン33を通過する。この例では、4つのセンサS1、S2、S3お
よびS4は図示されている。これらのセンサは、紙幣の長さ、幅または厚さを検
出する光学的センサ、分光反応を分析するために紙幣からの反射光を検出するセ
ンサを備えている。また、代わりに紙幣を透過する光を検出してもよい。予め設
定された紙幣の1つ以上の個々の部分が測定される。また、米国特許48642
38号に記載のように、磁性印刷インクの存在を検出することができる。センサ
S1〜S4は、駆動およびインタフェース回路10によって駆動および処理され
、個々のパラメータ信号x1 、x2 、x3 、x4 を生成する。これらのパラメー
タ信号は紙幣に関する異なるパラメータを表すが、コイン受入器のために、図1
および2を参照して説明した対応する信号に類似している。生じる信号は前記し
たルーチンに従って処理される。パラメータ信号は、記憶されたウィンドウ値を
有するEEPROM12に接続されたマイクロコントローラ11に送られる。パ
ラメータ信号は、図4を参照しながら前記した方法で、受入紙幣に対応する記憶
ウィンドウと比較され、受入可能な紙幣の検出が行われ、結果はライン13によ
ってゲート34を作動させるゲートドライバ14に送られる。紙幣は、受入可能
と判定された場合に貯蔵部35に送られ、そうでない場合は拒絶通路36に送ら
れ、受入器を出て行く。
【0048】 この発明によれば、紙幣受入器は、受入可能な紙幣の金種のために個々に通常
受入ウィンドウの中に入る、同じデザインによってすべてが作られた連続する不
正な紙幣を詐欺師が挿入するのを識別するために強化された安全性を備える。
【0049】 この発明をコイン受入器および紙幣受入器に関する例示によって説明したが、
この発明は、コインに代わってしばしば使われるトークンのような他の貨幣類や
クレジットカードやデビットカードに限定されない金銭的価値を有する他のシー
ト面ターに適用できることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるコイン受入器の略ブロック図である。
【図2】 図1のコイン受入器の回路の略ブロック図である。
【図3】 図1のコイン受入器によって生成されるコインパラメータ信号の分布曲線であ
る。
【図4】 マイクロコントローラ11によって実行される処理ステップの略フロー図であ
る。
【図5】 この発明による紙幣受入器の概略図である。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感知された貨幣類の特性の関数として貨幣類パラメータ信号
    を生成する信号源と、特定金種の貨幣類のパラメータの信号の値の通常受入範囲
    であって、受入確率が比較的高い領域と比較的低い領域を包含し、その中でパラ
    メータ信号の値が感知された前記特定金種の貨幣類の比較的高いかまたは低い発
    生確率に対応している通常受入範囲に相当するデータを提供する記憶部と、第1
    の貨幣類に対応して発生したパラメータ信号が予め設定された数値関係をとると
    きを決定し、それに応じて、連続して発生する第2の貨幣類に対応するパラメー
    タ信号の値を、通常受入範囲に比べて制限された受入範囲に相当するデータと比
    較し、発生した第2のパラメータ信号が制限された受入範囲内にある場合に、第
    2の貨幣類の受入可能性に相当する出力を提供するプロセッサとからなり、第1
    の貨幣類に対応するパラメータ信号が通常受入範囲外の所定の安全障壁範囲内の
    値を有するときに、前記の予め設定された数値関係が生じることを特徴とする貨
    幣類受入器。
  2. 【請求項2】 前記の予め設定された数値関係は、第1の貨幣類に対応する
    パラメータ信号が、(a) 低確率領域および(b) 通常受入範囲外の所定の安全障壁
    領域の1つに存在する値を有するときに生じる請求項1に記載の受入器。
  3. 【請求項3】 前記の予め設定された数値関係は、第1の貨幣類に対応する
    パラメータ信号が、(a) 低確率領域、(b) 通常受入範囲外の所定の安全障壁領域
    および(c) 前記高受入確率領域の所定部分の1 つに存在する値を有するときに生
    じる請求項1に記載の受入器。
  4. 【請求項4】 制限された受入範囲が、高確率領域に相当する請求項1、2
    または3に記載の受入器。
  5. 【請求項5】 プロセッサが、所定回数で連続して発生したパラメータ信号
    を、制限された受入範囲と比較し、前記の所定回数のすべてが受入可能な貨幣類
    に相当すれば、その後に通常受入範囲に復帰するように動作可能である先行する
    請求項のいずれかに記載の受入器。
  6. 【請求項6】 プロセッサが、パラメータ信号を通常受入範囲と比較し、前
    記低受入確率領域内であって前記所定回数より小さい予め選択された回数のパラ
    メータ信号の発生の後に、制限された範囲に切り替えるように動作可能である請
    求項5に記載の受入器。
  7. 【請求項7】 予め選択された回数が1であり、所定回数が6から20まで
    ある請求項6に記載の受入器。
  8. 【請求項8】 プロセッサが、連続して発生したパラメータ信号のいずれか
    を前記の制限された受入範囲と所定時間のあいだに比較し、その後通常受入範囲
    に復帰するように動作可能である先行する請求項のいずれかに記載の受入器。
  9. 【請求項9】 信号源が、複数の独立した貨幣類パラメータ信号を感知され
    た貨幣類のそれぞれ異なる特性の関数として生成するように動作可能であり、記
    憶部が、特定金種の貨幣類のそれぞれに対するパラメータ信号の値の通常受入範
    囲のためのデータを生成するように構成された先行する請求項のいずれかに記載
    の受入器。
  10. 【請求項10】 プロセッサが、各パラメータ信号の第1の発生を前記通常
    受入範囲の対応する1つと個別に比較し、対応する通常受入範囲の低受入確率領
    域と予め設定された数値関係を有する発生した第1のパラメータ信号のいずれか
    1 つに応じて、連続して発生した異なる各パラメータ信号を、各パラメータ信号
    の対応する制限された受入範囲と比較するように動作可能である請求項9に記載
    の受入器。
  11. 【請求項11】 プロセッサが、各パラメータ信号の第1の発生を前記通常
    受入範囲の対応する1つと個別に比較し、通常受入範囲の低受入確率領域と予め
    設定された数値関係を有する発生した第1のパラメータ信号の1つに応じて選択
    的に、連続して発生した異なる各パラメータ信号を、各パラメータ信号の対応す
    る制限された受入範囲と比較するように動作可能である請求項9に記載の受入器
  12. 【請求項12】 信号源が、貨幣類の特性を感知するセンサを有する先行す
    る請求項のいずれかに記載の受入器。
  13. 【請求項13】 センサが、コインからなる貨幣類の特性を感知するように
    動作可能である請求項12に記載の受入器。
  14. 【請求項14】 センサが、コインの誘導特性を感知するための誘導子から
    なる請求項13に記載の受入器。
  15. 【請求項15】 センサが、紙幣からなる貨幣類の特性を感知するように動
    作可能である請求項13に記載の受入器。
  16. 【請求項16】 感知された貨幣類の特性の関数として貨幣類パラメータ信
    号を生成し、特定金種の貨幣類のパラメータ信号の値の通常受入範囲であって、
    受入確率が比較的高い領域と比較的低い領域を包含し、その中でパラメータ信号
    の値が感知された前記特定金種の貨幣類の比較的高いかまたは低い発生確率に対
    応している通常受入範囲に相当するデータを提供し、第1の貨幣類に対応するパ
    ラメータ信号の発生が通常受入範囲外の所定の安全障壁範囲内の値を有するとき
    を決定し、それに応じて、連続して発生する第2の貨幣類に対応するパラメータ
    信号の値を、通常受入範囲に比べて制限された受入範囲に相当するデータと比較
    し、第2のパラメータ信号発生が制限された受入範囲内であれば、第2の貨幣類
    の受入可能性に相当する出力を提供することからなる貨幣類受入方法。
  17. 【請求項17】 感知された貨幣類の特性の関数として貨幣類パラメータ信
    号を生成する信号源と、特定金種の貨幣類のパラメータ信号の値の通常受入範囲
    であって、受入確率が比較的高い領域と比較的低い領域を包含し、その中でパラ
    メータ信号の値が感知された前記特定金種の貨幣類の比較的高いかまたは低い発
    生確率に対応している通常受入範囲に相当するデータを提供する記憶部と、発生
    した第1の貨幣類に相当するパラメータ信号が低受入確率領域と予め設定された
    数値関係をとるときを決定し、それに応じて、連続して発生する第2の貨幣類に
    対応するパラメータ信号の値を、通常受入範囲に比べて制限された受入範囲に相
    当するデータと比較し、発生した第2のパラメータ信号が制限された受入範囲内
    にある場合に、第2の貨幣類の受入可能性に相当する出力を提供し、第1の所定
    回数で連続して発生したパラメータ信号を、制限された受入範囲と比較し、その
    全てが受入可能な貨幣類に相当すれば、通常受入範囲に復帰するように動作可能
    なプロセッサとからなり、通常範囲を使用するときに、制限された受入範囲が、
    前記第1の予め設定された数より小さい第2の予め選択された発生数のパラメー
    タ信号に応じて、前記の予め設定された数値関係をとりながら、選択されること
    を特徴とする貨幣類受入器。
  18. 【請求項18】 前記第2の予め選択された発生回数が、1回の発生である
    請求項17に記載の受入器。
  19. 【請求項19】 第1の予め設定された発生回数が、6から20までである
    請求項18または19に記載の受入器。
  20. 【請求項20】 プロセッサが、制限された受入範囲を選択した後のパラメ
    ータ信号の発生を、前記の制限された受入範囲と所定時間のあいだに比較し、そ
    の後通常受入範囲に復帰するように動作可能である請求項17から19のいずれ
    か1つに記載の受入器。
  21. 【請求項21】 前記の予め設定された数値関係が、第1の貨幣類に対応す
    るパラメータ信号が低受入確率領域内の値を有するときに生じる請求項17から
    20のいずれか1つに記載の受入器。
  22. 【請求項22】 前記の予め設定された数値関係が、第1の貨幣類に対応す
    るパラメータ信号が通常受入範囲外の所定の安全障壁領域内の値を有するときに
    生じる請求項17から21のいずれか1つに記載の受入器。
  23. 【請求項23】 前記の予め設定された数値関係が、第1の貨幣類に対応す
    るパラメータ信号が前記高受入確率領域内の所定部分に存在する値を有するとき
    に生じる請求項17から22に記載の受入器。
  24. 【請求項24】 感知された貨幣類の特性の関数として貨幣類パラメータ信
    号を生成し、特定金種の貨幣類のパラメータ信号の値の通常受入範囲であって、
    受入確率が比較的高い領域と比較的低い領域を包含し、その中でパラメータ信号
    の値が感知された前記特定金種貨幣類の比較的高いかまたは低い発生確率に対応
    している通常受入範囲に相当するデータを提供し、第1の貨幣類に対応して発生
    したパラメータ信号が低受入確率領域と予め設定された数値関係をとるときを決
    定し、それに応じて、連続して発生する第2の貨幣類に対応するパラメータ信号
    の値を、通常受入範囲に比べて制限された受入範囲に相当するデータと比較し、
    第2の発生したパラメータ信号が制限された受入範囲内であれば、第2の貨幣類
    の受入可能性に相当する出力を提供し、第1の所定回数で連続して発生したパラ
    メータ信号を、制限された受入範囲と比較し、それらが受入可能な貨幣類に相当
    すれば、通常受入範囲に復帰することからなり、通常受入範囲を使用する場合に
    は、前期第1の所定回数より小さい第2の予め選択された回数で発生するパラメ
    ータ信号が前記の予め設定された数値関係をとるときに、制限された受入範囲が
    選択されることを特徴とする貨幣類受入方法。
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