JPH07121579B2 - 熱転写用パツド押圧装置 - Google Patents
熱転写用パツド押圧装置Info
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- JPH07121579B2 JPH07121579B2 JP6488687A JP6488687A JPH07121579B2 JP H07121579 B2 JPH07121579 B2 JP H07121579B2 JP 6488687 A JP6488687 A JP 6488687A JP 6488687 A JP6488687 A JP 6488687A JP H07121579 B2 JPH07121579 B2 JP H07121579B2
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- Japan
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- connecting means
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Description
本発明は、パッド部材を介して熱転写シートを被印刷面
に押圧し、これを加熱処理することによって文字・記号
等のパターン付与を行なうパッド印刷用のパッド押圧装
置に係り、特に段差のある各面に同時に熱転写を行なう
パッド印刷用のパッド押圧装置に関するものである。
に押圧し、これを加熱処理することによって文字・記号
等のパターン付与を行なうパッド印刷用のパッド押圧装
置に係り、特に段差のある各面に同時に熱転写を行なう
パッド印刷用のパッド押圧装置に関するものである。
本発明の基本技術として、本出願人は「文字・記号付き
キーキャップの製造方法」（特開昭58−155957号公報）
に係る発明に関して既に出願している。この方法は、基
体シート上に熱移行性染料を含有するインキを用いて文
字・記号等のパターン層を形成してなる転写シートを、
該パターン層がキーキャップ基材表面に接するように載
置し、次に転写用パッドを転写シートの基体シート側か
ら押圧し該キーキャップ基材表面とパターン層とを密着
せしめ、その後キーキャップ基材表面とパターン層とを
密着させたまま加熱処理することによりパターン層内の
熱移行性染料を熱拡散させてキーキャップ基材表面に所
望の文字・記号等のパターンを形成せしめ、しかる後基
体シートを剥離することを特徴とする方法である。 この方法によれば、文字・記号等のパターンが染色によ
り形成されるので、所謂直後印刷法に比して耐摩耗性に
優れた製品を得ることができ、また所謂２色（異色）成
型法に比して廉価な製品を得ることができ、極めて実用
性に富むものである。 上述のキーキャップは、主にパーソナルコンピュータや
ワードプロセッサ等のキーボードに用いられているもの
であり、その多くは種々異なる形状のキーキャップがそ
の天面の高さ位置を少しずつ変化させて配列され組み合
わされて１セットに構成されている。したがって、これ
ら１セットのキーキャップ群の各キーキャップの天面へ
文字・記号等のパターンを同時に均一に付与するために
は、各キーキャップの天面に対して均等な押圧力で転写
シートを押し付けることが必要となり、従来技術では第
３図に示すようなパッド押圧装置によってこの均等押圧
を行っていた。すなわちこのパッド押圧装置は、各キー
キャップ１の天面形状にフィットする形状の押圧面を備
えた弾性体により構成された転写用パッド４を用い、特
に、個々に異なる各キーキャップ１の天面の高さ位置に
対しては、各転写用パッド４の背面にそれぞれ異なる高
さ寸法（厚さ寸法）の固定金具６を取り付けることによ
って各転写用パッド４に押圧力を作用させる面（固定金
具の背面）を平坦な高さに均し、その均された各面の上
から平坦な下端面を有する熱板５を下げて同時に均等な
押圧力を加え得るように構成されている。
キーキャップの製造方法」（特開昭58−155957号公報）
に係る発明に関して既に出願している。この方法は、基
体シート上に熱移行性染料を含有するインキを用いて文
字・記号等のパターン層を形成してなる転写シートを、
該パターン層がキーキャップ基材表面に接するように載
置し、次に転写用パッドを転写シートの基体シート側か
ら押圧し該キーキャップ基材表面とパターン層とを密着
せしめ、その後キーキャップ基材表面とパターン層とを
密着させたまま加熱処理することによりパターン層内の
熱移行性染料を熱拡散させてキーキャップ基材表面に所
望の文字・記号等のパターンを形成せしめ、しかる後基
体シートを剥離することを特徴とする方法である。 この方法によれば、文字・記号等のパターンが染色によ
り形成されるので、所謂直後印刷法に比して耐摩耗性に
優れた製品を得ることができ、また所謂２色（異色）成
型法に比して廉価な製品を得ることができ、極めて実用
性に富むものである。 上述のキーキャップは、主にパーソナルコンピュータや
ワードプロセッサ等のキーボードに用いられているもの
であり、その多くは種々異なる形状のキーキャップがそ
の天面の高さ位置を少しずつ変化させて配列され組み合
わされて１セットに構成されている。したがって、これ
ら１セットのキーキャップ群の各キーキャップの天面へ
文字・記号等のパターンを同時に均一に付与するために
は、各キーキャップの天面に対して均等な押圧力で転写
シートを押し付けることが必要となり、従来技術では第
３図に示すようなパッド押圧装置によってこの均等押圧
を行っていた。すなわちこのパッド押圧装置は、各キー
キャップ１の天面形状にフィットする形状の押圧面を備
えた弾性体により構成された転写用パッド４を用い、特
に、個々に異なる各キーキャップ１の天面の高さ位置に
対しては、各転写用パッド４の背面にそれぞれ異なる高
さ寸法（厚さ寸法）の固定金具６を取り付けることによ
って各転写用パッド４に押圧力を作用させる面（固定金
具の背面）を平坦な高さに均し、その均された各面の上
から平坦な下端面を有する熱板５を下げて同時に均等な
押圧力を加え得るように構成されている。
ところで、上述のごとく構成されたパッド押圧装置にあ
っては、転写用パッド４の押圧力を十分に均一にするた
めには固定金具６の厚さ方法を極めて正確に設定する必
要があり、キーキャップの形状が複雑であることも相ま
ってその設定は非常に困難であった。また、転写用パッ
ド４は使用頻度に応じて劣化し、その厚さ寸法が変化す
るのでその都度固定金具を調整し直すという大へん繁雑
な作業が必要であった。 また、熱板５から固定金具６および転写用パッド４を経
て伝導される熱により、キーキャップ１の天面に密着さ
れた転写シート３を十分に加熱するためには、転写用パ
ッド４の厚さをかなり薄くしなければならない。これ
は、転写用パッド４には通常シリコンゴム等の材質が用
いられ、これらの材質が熱伝導性にはあまり優れず、こ
の熱特性を補うためである。したがって、加熱のための
条件を重視しすぎると、複雑な形状のキーキャップ１の
天面に十分フィットさせるために必要な弾性が確保でき
なくなる傾向があった。 本発明は上述のごとき問題点に鑑み、これらを有効に解
決すべく創案されたものである。したがってその目的
は、段差を有する各被印刷面に対して、その高さ位置調
整が不要であり、且つ均等な押圧力を作用させるととも
に十分な加熱が行える熱転写用パッド押圧装置を提供す
ることにある。
っては、転写用パッド４の押圧力を十分に均一にするた
めには固定金具６の厚さ方法を極めて正確に設定する必
要があり、キーキャップの形状が複雑であることも相ま
ってその設定は非常に困難であった。また、転写用パッ
ド４は使用頻度に応じて劣化し、その厚さ寸法が変化す
るのでその都度固定金具を調整し直すという大へん繁雑
な作業が必要であった。 また、熱板５から固定金具６および転写用パッド４を経
て伝導される熱により、キーキャップ１の天面に密着さ
れた転写シート３を十分に加熱するためには、転写用パ
ッド４の厚さをかなり薄くしなければならない。これ
は、転写用パッド４には通常シリコンゴム等の材質が用
いられ、これらの材質が熱伝導性にはあまり優れず、こ
の熱特性を補うためである。したがって、加熱のための
条件を重視しすぎると、複雑な形状のキーキャップ１の
天面に十分フィットさせるために必要な弾性が確保でき
なくなる傾向があった。 本発明は上述のごとき問題点に鑑み、これらを有効に解
決すべく創案されたものである。したがってその目的
は、段差を有する各被印刷面に対して、その高さ位置調
整が不要であり、且つ均等な押圧力を作用させるととも
に十分な加熱が行える熱転写用パッド押圧装置を提供す
ることにある。
本発明に係る熱転写用パッド押圧装置は、従来技術の問
題点を解決し、目的を達成するために以下のような構成
を備えている。 すなわち、段差を有して個々に分離された各被印刷面に
密着された転写シートにそれぞれ押圧される各転写用パ
ッドと、前記各転写用パッドの背面にそれぞれ固着され
た各固定金具と、これら前記固定金具の背面に臨み、上
下動することにより前記固定金具を介して前記各転写用
パッドを前記転写シートに押圧せしめ、且つ発熱する熱
板と、前記各固定金具と前記熱板との間で伸縮自在にこ
れらを連結する連結手段とを備え、前記連結手段は、入
れ子式に軸方向へ相互移動可能に組み付けられたプラン
ジャ部材とシリンダ部材とを備え、且つ該プランジャ部
材とシリンダ部材との間に、該連結手段の伸張方向へこ
れらを弾発付勢する付勢手段を備えている。 なお、前記連結手段は、その最大伸張長さで前記プラン
ジャ部材とシリンダ部材とのそれ以上の離間を規制する
ストッパを備えている。 また、前記付勢手段の最大弾性歪量は前記各被印刷面間
の最大段差で与えられ、該最大弾性歪量は前記各転写用
パッドが前記転写シートの適性押圧力に相等の範囲内に
設定されている。 また、前記連結手段および固定金具は銅、真鍮またはア
ルミニウム等の金属製であることが好ましく、広くは熱
伝導性に優れ且つ十分な強度を有するものであればよ
い。
題点を解決し、目的を達成するために以下のような構成
を備えている。 すなわち、段差を有して個々に分離された各被印刷面に
密着された転写シートにそれぞれ押圧される各転写用パ
ッドと、前記各転写用パッドの背面にそれぞれ固着され
た各固定金具と、これら前記固定金具の背面に臨み、上
下動することにより前記固定金具を介して前記各転写用
パッドを前記転写シートに押圧せしめ、且つ発熱する熱
板と、前記各固定金具と前記熱板との間で伸縮自在にこ
れらを連結する連結手段とを備え、前記連結手段は、入
れ子式に軸方向へ相互移動可能に組み付けられたプラン
ジャ部材とシリンダ部材とを備え、且つ該プランジャ部
材とシリンダ部材との間に、該連結手段の伸張方向へこ
れらを弾発付勢する付勢手段を備えている。 なお、前記連結手段は、その最大伸張長さで前記プラン
ジャ部材とシリンダ部材とのそれ以上の離間を規制する
ストッパを備えている。 また、前記付勢手段の最大弾性歪量は前記各被印刷面間
の最大段差で与えられ、該最大弾性歪量は前記各転写用
パッドが前記転写シートの適性押圧力に相等の範囲内に
設定されている。 また、前記連結手段および固定金具は銅、真鍮またはア
ルミニウム等の金属製であることが好ましく、広くは熱
伝導性に優れ且つ十分な強度を有するものであればよ
い。
本発明に係る熱転写用パッド押圧装置によれば、熱板か
らの押圧力および熱は各連結手段を介して固定金具およ
び転写用パッドへ伝達され、この転写用パッドは被印刷
面に密着された転写シートを押圧・加熱する。各連結手
段および固定金具は熱伝導性の高いものを選ぶことがで
き、転写用パッドを熱伝導性の損なわない程度まで十分
に薄くしても必要な弾性を連結手段の弾性によって補え
る。 段差を有して個々に分離された各被印刷面に対する各転
写用パッドの接触状態に関しては、各連結手段がそれぞ
れの被印刷面の高さに応じて伸縮し、その段差を吸収す
る。また、その押圧力に関しては、段差が０の場合ある
いは各被印刷面の平均高さを想定して、予め適正押圧力
が得られるように各連結手段に含まれる各付勢手段には
等しく初期歪が与えられている。実際の押圧力に関して
は、各被印刷面の段差に応じて各付勢手段に弾性歪量の
差が生じ、その差は付勢手段の縦弾性係数と各歪量との
積の差となる付勢力の差として表れるので、この付勢力
の差を許容できる押圧力の差の範囲内に抑えられるよう
に、被印刷面間の最大段差に対応させて付勢手段の縦弾
性係数を選べばよい。 すなわち従来技術においては、各被印刷面の最大段差を
許容しうる程度に弾性変形できてしかも押圧力の差を許
容範囲内とすることのできる手段はなく、強いて挙げる
ならば、最大段差が極めて小さく略０に近い場合のみに
限定されるが、弾性材質で構成された転写用パッドがこ
れに当たる。これに対して本発明の熱転写用パッド押圧
装置の連結手段は、被印刷面間の最大段差量の大小には
関係なく、与えられた最大段差量に応じて各付勢手段の
縦弾性係数と初期歪をそれぞれ等しく設定することによ
って適切な押圧力差の範囲内での所謂均等押圧を具現化
し得る。
らの押圧力および熱は各連結手段を介して固定金具およ
び転写用パッドへ伝達され、この転写用パッドは被印刷
面に密着された転写シートを押圧・加熱する。各連結手
段および固定金具は熱伝導性の高いものを選ぶことがで
き、転写用パッドを熱伝導性の損なわない程度まで十分
に薄くしても必要な弾性を連結手段の弾性によって補え
る。 段差を有して個々に分離された各被印刷面に対する各転
写用パッドの接触状態に関しては、各連結手段がそれぞ
れの被印刷面の高さに応じて伸縮し、その段差を吸収す
る。また、その押圧力に関しては、段差が０の場合ある
いは各被印刷面の平均高さを想定して、予め適正押圧力
が得られるように各連結手段に含まれる各付勢手段には
等しく初期歪が与えられている。実際の押圧力に関して
は、各被印刷面の段差に応じて各付勢手段に弾性歪量の
差が生じ、その差は付勢手段の縦弾性係数と各歪量との
積の差となる付勢力の差として表れるので、この付勢力
の差を許容できる押圧力の差の範囲内に抑えられるよう
に、被印刷面間の最大段差に対応させて付勢手段の縦弾
性係数を選べばよい。 すなわち従来技術においては、各被印刷面の最大段差を
許容しうる程度に弾性変形できてしかも押圧力の差を許
容範囲内とすることのできる手段はなく、強いて挙げる
ならば、最大段差が極めて小さく略０に近い場合のみに
限定されるが、弾性材質で構成された転写用パッドがこ
れに当たる。これに対して本発明の熱転写用パッド押圧
装置の連結手段は、被印刷面間の最大段差量の大小には
関係なく、与えられた最大段差量に応じて各付勢手段の
縦弾性係数と初期歪をそれぞれ等しく設定することによ
って適切な押圧力差の範囲内での所謂均等押圧を具現化
し得る。
以下に本発明の好適一実施例について第１図および第２
図を参照して説明する。 第１図は本発明に係る熱転写用パッド押圧装置が被印刷
面の上方にセットさせて押圧が行なわれる前の状態を示
す側面図であり、第２図は第１図の装置が被印刷面に転
写シートを押圧している状態を示す側面図である。 本実施例における被印刷面はパーソナルコンピュータの
キーボードに取り付けられた多数のキーキャップ１の天
面２であり、各キーキャップ１はそれぞれに異なった形
状をなし、且つ取付高さも種々に異なって最大約5mmの
段差を有している。転写シート３はこのキーキャップ１
の天面２に載置され、密着される。 キーボードに配置された各キーキャップ１の位置に相当
してその上方に位置するように転写用パッド４が配置さ
れている。この転写用パッド４は、後述する熱板５の上
下動によってこれとともに上下動し、キーキャップ１の
天面２に押圧・離脱可能にされている。また、シリコン
ゴム等の弾性材で構成されて各キーキャップ１の天面２
にフィットしやすい形状に形成されている。 転写用パッド４は、その背面においてアルミ等の熱伝導
性の高い金属製の板状部材である固定金具６に固着され
ており、固定金具６が転写用パッド４を押圧するときに
は転写用パッド４の全面に均等にその押圧力が作用する
ように構成されている。また、この固定金具６は一定の
厚さ寸法を持っていればよく、高さ調整機能は要求され
ない。 固定金具６のさらに背面側には、全固定金具6,6,…の背
面に臨むように、すなわち、キーボード上の全キーキャ
ップ1,1,…を覆うように平板状の熱板５が配置されてい
る。転写用パッド４の取り付けられた全固定金具６は、
後述する連結手段としてのフレキシブル継手７を介して
この熱板５に取り付けられており、熱板５が上下動する
ことによってこれら固定金具６および転写用パッド４も
上下動する。また、、この熱板５は発熱機能も備えてお
り、フレキシブル継手７、固定金具６および転写用パッ
ド４へその熱を供給し、転写シート３を加熱する。 前述のフレキシブル継手７は、一端が固定金具６の背面
に固着されたプランジャ部材８と、このプランジャ部材
８に対してその周側面に摺接し、相互に軸方向へ摺動自
在に且つ一端が熱板５に固着されたシリンダ部材９とを
備え、さらにこれらプランジャ部材８とシリンダ部材９
との間に付勢手段として圧縮されたコイルばね10が内装
されている。本実施例において用いたコイルばね10は、
自由長39.0mm、最大撓み17.6mm、最大荷重2.464kgf、ば
ね定数0.140kgf/mmであり、内装状態にあって初期歪は1
2.0mmすなわち第１図の状態でのばね長は27.0mmであ
る。この状態のままでの押圧力は1.7kgであり、一方、
各キーキャップ１の天面の最大段差を5mmと仮定すれ
ば、コイルばね10が最大圧縮された状態でのばね長は2
2.0mmとなり、このときの押圧力は2.4kgとなる。実際の
使用にあっては最大段差は4mm程度であり、多くは3mm程
度であるので、5mmと仮定して1.7kgと2.4kgとの範囲内
であれば押圧力の差は十分許容される範囲内である。 なお、フレキシブル継手７の伸縮に関して、プランジャ
部材８とシリンダ部材９との摺動を許容し、且つ最大伸
張長さを規制するストッパとして、シリンダ部材９に形
成された長穴11と、プランジャ部材８に形成されて長穴
11に嵌め込まれる突出ピン12とが構成されている。 上述のように構成された本実施例によれば、従来行なっ
ていた固定金具の厚さ寸法の設定がまったく不要にな
り、また、転写用パッドの厚さ寸法が少々変化してもコ
イルばねの弾性歪で十分にその変化を吸収することがで
き、固定金具による調整もまったく不要になる。 フレキシブル継手７としては少なくともプランジャ部材
８およびシリンダ部材９が、さらには固定金具６が熱伝
導性の高い銅、真鍮またはアルミニウム等の金属製であ
り、熱板５から転写用パッド４への熱伝導が効率良く行
なわれるよう構成されている。
図を参照して説明する。 第１図は本発明に係る熱転写用パッド押圧装置が被印刷
面の上方にセットさせて押圧が行なわれる前の状態を示
す側面図であり、第２図は第１図の装置が被印刷面に転
写シートを押圧している状態を示す側面図である。 本実施例における被印刷面はパーソナルコンピュータの
キーボードに取り付けられた多数のキーキャップ１の天
面２であり、各キーキャップ１はそれぞれに異なった形
状をなし、且つ取付高さも種々に異なって最大約5mmの
段差を有している。転写シート３はこのキーキャップ１
の天面２に載置され、密着される。 キーボードに配置された各キーキャップ１の位置に相当
してその上方に位置するように転写用パッド４が配置さ
れている。この転写用パッド４は、後述する熱板５の上
下動によってこれとともに上下動し、キーキャップ１の
天面２に押圧・離脱可能にされている。また、シリコン
ゴム等の弾性材で構成されて各キーキャップ１の天面２
にフィットしやすい形状に形成されている。 転写用パッド４は、その背面においてアルミ等の熱伝導
性の高い金属製の板状部材である固定金具６に固着され
ており、固定金具６が転写用パッド４を押圧するときに
は転写用パッド４の全面に均等にその押圧力が作用する
ように構成されている。また、この固定金具６は一定の
厚さ寸法を持っていればよく、高さ調整機能は要求され
ない。 固定金具６のさらに背面側には、全固定金具6,6,…の背
面に臨むように、すなわち、キーボード上の全キーキャ
ップ1,1,…を覆うように平板状の熱板５が配置されてい
る。転写用パッド４の取り付けられた全固定金具６は、
後述する連結手段としてのフレキシブル継手７を介して
この熱板５に取り付けられており、熱板５が上下動する
ことによってこれら固定金具６および転写用パッド４も
上下動する。また、、この熱板５は発熱機能も備えてお
り、フレキシブル継手７、固定金具６および転写用パッ
ド４へその熱を供給し、転写シート３を加熱する。 前述のフレキシブル継手７は、一端が固定金具６の背面
に固着されたプランジャ部材８と、このプランジャ部材
８に対してその周側面に摺接し、相互に軸方向へ摺動自
在に且つ一端が熱板５に固着されたシリンダ部材９とを
備え、さらにこれらプランジャ部材８とシリンダ部材９
との間に付勢手段として圧縮されたコイルばね10が内装
されている。本実施例において用いたコイルばね10は、
自由長39.0mm、最大撓み17.6mm、最大荷重2.464kgf、ば
ね定数0.140kgf/mmであり、内装状態にあって初期歪は1
2.0mmすなわち第１図の状態でのばね長は27.0mmであ
る。この状態のままでの押圧力は1.7kgであり、一方、
各キーキャップ１の天面の最大段差を5mmと仮定すれ
ば、コイルばね10が最大圧縮された状態でのばね長は2
2.0mmとなり、このときの押圧力は2.4kgとなる。実際の
使用にあっては最大段差は4mm程度であり、多くは3mm程
度であるので、5mmと仮定して1.7kgと2.4kgとの範囲内
であれば押圧力の差は十分許容される範囲内である。 なお、フレキシブル継手７の伸縮に関して、プランジャ
部材８とシリンダ部材９との摺動を許容し、且つ最大伸
張長さを規制するストッパとして、シリンダ部材９に形
成された長穴11と、プランジャ部材８に形成されて長穴
11に嵌め込まれる突出ピン12とが構成されている。 上述のように構成された本実施例によれば、従来行なっ
ていた固定金具の厚さ寸法の設定がまったく不要にな
り、また、転写用パッドの厚さ寸法が少々変化してもコ
イルばねの弾性歪で十分にその変化を吸収することがで
き、固定金具による調整もまったく不要になる。 フレキシブル継手７としては少なくともプランジャ部材
８およびシリンダ部材９が、さらには固定金具６が熱伝
導性の高い銅、真鍮またはアルミニウム等の金属製であ
り、熱板５から転写用パッド４への熱伝導が効率良く行
なわれるよう構成されている。
以上の説明より明らかなように、本発明によれば次のご
とき優れた効果が発揮される。 すなわち、段差を有する各被印刷面に対して、その高さ
位置調整が不要であり、且つ均等な押圧力を作用させる
とともに十分な加熱が行える。
とき優れた効果が発揮される。 すなわち、段差を有する各被印刷面に対して、その高さ
位置調整が不要であり、且つ均等な押圧力を作用させる
とともに十分な加熱が行える。
第１図は本発明に係る熱転写用パッド押圧装置が被印刷
面の上方にセットされて押圧が行なわれる前の状態を示
す側面図、第２図は第１図の装置が被印刷面に転写シー
トを押圧している状態を示す側面図、第３図は従来技術
における熱転写用パッド押圧装置の概略構成を示す側面
図である。 １……キーキャップ、２……キーキャップの天面、３…
…転写シート、４……転写用パッド、５……熱板、６…
…固定金具、７……連結手段としてのフレキシブル継
手、８……プランジャ部材、９……シリンダ部材、10…
…付勢手段としてのコイルばね、11,12……ストッパと
しての長穴および突出ピン
面の上方にセットされて押圧が行なわれる前の状態を示
す側面図、第２図は第１図の装置が被印刷面に転写シー
トを押圧している状態を示す側面図、第３図は従来技術
における熱転写用パッド押圧装置の概略構成を示す側面
図である。 １……キーキャップ、２……キーキャップの天面、３…
…転写シート、４……転写用パッド、５……熱板、６…
…固定金具、７……連結手段としてのフレキシブル継
手、８……プランジャ部材、９……シリンダ部材、10…
…付勢手段としてのコイルばね、11,12……ストッパと
しての長穴および突出ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 肆矢 健二 京都府京都市中京区壬生花井町３番地 日 本写真印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−90761（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−199251（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−125446（ＪＰ，Ａ)
Claims (4)
- 【請求項１】段差を有して個々に分離された各被印刷面
に密着された転写シート（３）にそれぞれ押圧される各
転写用パッド（４）と、 前記各転写用パッド（４）の背面にそれぞれ固着された
各固定金具（６）と、 これら前記固定金具（６）の背面に臨み、上下動するこ
とにより前記固定金具（６）を介して前記各転写用パッ
ド（４）を前記転写シート（３）に押圧せしめ、且つ発
熱する熱板（５）と、 前記各固定金具（６）と前記熱板（５）との間で伸縮自
在にこれらを連結する連結手段（７）とを備え、 前記連結手段（７）は、入れ子式に軸方向へ相互移動可
能に組み付けられたプランジャ部材（８）とシリンダ部
材（９）とを備え、且つ該プランジャ部材（８）とシリ
ンダ部材（９）との間に、該連結手段の伸張方向へこれ
らを弾発付勢する付勢手段（10）を備えたことを特徴と
する熱転写用パッド押圧装置。 - 【請求項２】前記連結手段（７）は、その最大伸張長さ
で前記プランジャ部材（８）とシリンダ部材（９）との
それ以上の離間を規制するストッパ（11,12）を備えて
いる特許請求の範囲第１項記載の熱転写用パッド押圧装
置。 - 【請求項３】前記付勢手段（10）の最大弾性歪量は前記
各被印刷面間の最大段差で与えられ、該最大弾性歪量は
前記各転写用パッド（４）が前記転写シート（３）の適
性押圧力に相等の範囲内に設定される特許請求の範囲第
１項または第２項記載の熱転写用パッド押圧装置。 - 【請求項４】前記連結手段（７）は銅、真鍮またはアル
ミニウム等の金属製である特許請求の範囲第１項ないし
第３項のいずれか１項に記載の熱転写用パッド押圧装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6488687A JPH07121579B2 (ja) | 1987-03-19 | 1987-03-19 | 熱転写用パツド押圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6488687A JPH07121579B2 (ja) | 1987-03-19 | 1987-03-19 | 熱転写用パツド押圧装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63230341A JPS63230341A (ja) | 1988-09-26 |
| JPH07121579B2 true JPH07121579B2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=13271027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6488687A Expired - Lifetime JPH07121579B2 (ja) | 1987-03-19 | 1987-03-19 | 熱転写用パツド押圧装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07121579B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR920702654A (ko) * | 1990-05-11 | 1992-10-06 | 다카기 마사야스 | 합성수지 성형품의 인쇄장치 |
| CN109849279B (zh) * | 2019-04-19 | 2023-08-08 | 重庆佳鑫精密模具有限公司 | 三次顶出脱模的键帽模具 |
| CN114789598B (zh) * | 2022-04-02 | 2023-12-19 | 丹阳市业成塑料制品有限公司 | 一种应用于汽车塑料灯具的烫印工艺 |
-
1987
- 1987-03-19 JP JP6488687A patent/JPH07121579B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63230341A (ja) | 1988-09-26 |
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