JPH0712047A - 可変容量型液圧回転機 - Google Patents
可変容量型液圧回転機Info
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- JPH0712047A JPH0712047A JP5179797A JP17979793A JPH0712047A JP H0712047 A JPH0712047 A JP H0712047A JP 5179797 A JP5179797 A JP 5179797A JP 17979793 A JP17979793 A JP 17979793A JP H0712047 A JPH0712047 A JP H0712047A
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- JP
- Japan
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- valve plate
- transmission pin
- casing
- shaft
- end side
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 伝達ピンが揺動レバーを揺動させるときに発
生する曲げ応力により、弁板から突出する基端部分で折
損するのを防止する。 【構成】 伝達ピン42を弁板41の側面から突出する
ように一体的に形成し、伝達ピン42の結合部42Aを
弁板41の側面に向けて広がるような丸みを有する形状
にし、形状係数を小さくする。これにより、弁板41が
傾転して伝達ピン42が揺動レバー29を揺動させると
きに発生する曲げ応力が、結合部42Aに集中するのを
緩和でき、伝達ピン42の曲げ応力に対する耐久力を向
上させることができる。
生する曲げ応力により、弁板から突出する基端部分で折
損するのを防止する。 【構成】 伝達ピン42を弁板41の側面から突出する
ように一体的に形成し、伝達ピン42の結合部42Aを
弁板41の側面に向けて広がるような丸みを有する形状
にし、形状係数を小さくする。これにより、弁板41が
傾転して伝達ピン42が揺動レバー29を揺動させると
きに発生する曲げ応力が、結合部42Aに集中するのを
緩和でき、伝達ピン42の曲げ応力に対する耐久力を向
上させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば容量を可変に設
定できるようにした斜軸式または斜板式油圧ポンプ・モ
ータ等の可変容量型液圧回転機に関し、特に、弁板の傾
転角を検出する回動角検出装置が設けられた可変容量型
液圧回転機に関する。
定できるようにした斜軸式または斜板式油圧ポンプ・モ
ータ等の可変容量型液圧回転機に関し、特に、弁板の傾
転角を検出する回動角検出装置が設けられた可変容量型
液圧回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】図8ないし図12に従来技術の可変容量
型液圧回転機として可変容量型の斜軸式油圧ポンプを例
に挙げて示す。
型液圧回転機として可変容量型の斜軸式油圧ポンプを例
に挙げて示す。
【0003】図において、1は斜軸式油圧ポンプの本体
を構成するケーシングを示し、該ケーシング1は、略円
筒状に形成されたケーシング本体1Aと、該ケーシング
本体1Aの一端を閉塞すべく、該ケーシング本体1Aの
一端側に固着されたヘッドケーシング1Bとから構成さ
れている。2は基端側がケーシング本体1A内に回転可
能に設けられ、先端側がケーシング本体1A外に突出し
た回転軸を示し、該回転軸2はケーシング本体1Aに軸
受3,3を介して回転自在に支持され、その基端側には
円板状のドライブディスク2Aが一体的に形成されてい
る。
を構成するケーシングを示し、該ケーシング1は、略円
筒状に形成されたケーシング本体1Aと、該ケーシング
本体1Aの一端を閉塞すべく、該ケーシング本体1Aの
一端側に固着されたヘッドケーシング1Bとから構成さ
れている。2は基端側がケーシング本体1A内に回転可
能に設けられ、先端側がケーシング本体1A外に突出し
た回転軸を示し、該回転軸2はケーシング本体1Aに軸
受3,3を介して回転自在に支持され、その基端側には
円板状のドライブディスク2Aが一体的に形成されてい
る。
【0004】4は回転軸2と一体的に回転するようにケ
ーシング本体1A内に回転可能に設けられたロータとし
てのシリンダブロックを示し、該シリンダブロック4に
はその軸方向に複数のシリンダ5が穿設され、該各シリ
ンダ5は後述のセンタシャフト12から径方向に一定寸
法だけ離間した同心円上に配設されている。そして、該
各シリンダ5内には各ピストン6が摺動可能に挿嵌さ
れ、シリンダブロック4が回転軸2を介して回転駆動さ
れるときに、該各ピストン6は各シリンダ5内を往復動
する。また、該各ピストン6にはコネクティングロッド
7が取付けられ、該各コネクティングロッド7の先端に
形成された各球形部7Aはドライブディスク2Aに揺動
自在に支持されている。
ーシング本体1A内に回転可能に設けられたロータとし
てのシリンダブロックを示し、該シリンダブロック4に
はその軸方向に複数のシリンダ5が穿設され、該各シリ
ンダ5は後述のセンタシャフト12から径方向に一定寸
法だけ離間した同心円上に配設されている。そして、該
各シリンダ5内には各ピストン6が摺動可能に挿嵌さ
れ、シリンダブロック4が回転軸2を介して回転駆動さ
れるときに、該各ピストン6は各シリンダ5内を往復動
する。また、該各ピストン6にはコネクティングロッド
7が取付けられ、該各コネクティングロッド7の先端に
形成された各球形部7Aはドライブディスク2Aに揺動
自在に支持されている。
【0005】8はシリンダブロック4の一側に摺動可能
に設けられた略矩形状の弁板を示し、該弁板8はその一
側端面がヘッドケーシング1Bに形成された後述の傾転
中心O1 を中心とした凹湾曲状の傾転摺動面9に摺動可
能に摺接し、他側端面がシリンダブロック4に摺接した
摺動面8Aとなっている。また、該弁板8の中心には貫
通孔8Bが穿設され、該貫通孔8Bにはセンタシャフト
12の基端部と揺動ピン17の先端部とが両側からそれ
ぞれ挿入されている。そして、該弁板8にはシリンダブ
ロック4の回転により各シリンダ5と間欠的に連通する
給排ポート8C,8Dが穿設され、該給排ポート8C,
8Dは弁板8の傾転位置に拘らずヘッドケーシング1B
の傾転摺動面9に開口する給排通路10,11と連通す
るようになっている。さらに、該弁板8の摺動方向に対
して平行な一方の側面には伝達ピン30を螺着するため
の雌ねじ部8Eが形成されている。
に設けられた略矩形状の弁板を示し、該弁板8はその一
側端面がヘッドケーシング1Bに形成された後述の傾転
中心O1 を中心とした凹湾曲状の傾転摺動面9に摺動可
能に摺接し、他側端面がシリンダブロック4に摺接した
摺動面8Aとなっている。また、該弁板8の中心には貫
通孔8Bが穿設され、該貫通孔8Bにはセンタシャフト
12の基端部と揺動ピン17の先端部とが両側からそれ
ぞれ挿入されている。そして、該弁板8にはシリンダブ
ロック4の回転により各シリンダ5と間欠的に連通する
給排ポート8C,8Dが穿設され、該給排ポート8C,
8Dは弁板8の傾転位置に拘らずヘッドケーシング1B
の傾転摺動面9に開口する給排通路10,11と連通す
るようになっている。さらに、該弁板8の摺動方向に対
して平行な一方の側面には伝達ピン30を螺着するため
の雌ねじ部8Eが形成されている。
【0006】12はドライブディスク2Aと弁板8との
間でシリンダブロック4を回転可能に支持したセンタシ
ャフトを示し、該センタシャフト12はその先端側に球
形部12Aが形成され、該球形部12Aはドライブディ
スク2Aに対して該球形部12Aの中心を傾転中心O1
として揺動自在に支持されている。また、該センタシャ
フト12の基端側は弁板8の貫通孔8Bに挿嵌されてい
る。
間でシリンダブロック4を回転可能に支持したセンタシ
ャフトを示し、該センタシャフト12はその先端側に球
形部12Aが形成され、該球形部12Aはドライブディ
スク2Aに対して該球形部12Aの中心を傾転中心O1
として揺動自在に支持されている。また、該センタシャ
フト12の基端側は弁板8の貫通孔8Bに挿嵌されてい
る。
【0007】13は傾転摺動面9に沿って弁板8を傾転
させるセクタ型の傾転機構を示し、該傾転機構13は、
ヘッドケーシング1Bに穿設され、軸方向両端に油通孔
14A,14Bを有するシリンダ室14と、該シリンダ
室14内に摺動可能に挿嵌され、該シリンダ室14の軸
方向両側に液圧室15A,15Bを画成したサーボピス
トン16と、該サーボピストン16の中間部にその軸線
と直交する方向に挿嵌され、球形状先端部17Aを弁板
8の貫通孔8Bに揺動可能に挿入した揺動ピン17とか
ら大略構成されている。
させるセクタ型の傾転機構を示し、該傾転機構13は、
ヘッドケーシング1Bに穿設され、軸方向両端に油通孔
14A,14Bを有するシリンダ室14と、該シリンダ
室14内に摺動可能に挿嵌され、該シリンダ室14の軸
方向両側に液圧室15A,15Bを画成したサーボピス
トン16と、該サーボピストン16の中間部にその軸線
と直交する方向に挿嵌され、球形状先端部17Aを弁板
8の貫通孔8Bに揺動可能に挿入した揺動ピン17とか
ら大略構成されている。
【0008】ここで、該傾転機構13は外部から液圧室
15A,15B内に圧油を給排することにより、前記回
転軸2に対するシリンダブロック4および弁板8の傾転
角θを可変に傾転制御する。そして、シリンダブロック
4および弁板8の傾転角θが変化するときには、各シリ
ンダ5内で往復動する各ピストン6のストローク量がこ
の傾転角θに応じて可変に調整され、後述の如く給排通
路11(10)から吐出される圧油の吐出量(容量)を
変化させるようになっている。
15A,15B内に圧油を給排することにより、前記回
転軸2に対するシリンダブロック4および弁板8の傾転
角θを可変に傾転制御する。そして、シリンダブロック
4および弁板8の傾転角θが変化するときには、各シリ
ンダ5内で往復動する各ピストン6のストローク量がこ
の傾転角θに応じて可変に調整され、後述の如く給排通
路11(10)から吐出される圧油の吐出量(容量)を
変化させるようになっている。
【0009】18は弁板8の傾転角θを検出する回動角
検出装置を示し、該回動角検出装置18は図9および図
10に示す如く、ケーシング本体1Aから径方向に突出
して設けられた筒状のケース19と、基端側が該ケース
19内に後述のシール部材21および軸受22,22を
介して回動可能に取付けられ、先端側がケース19の外
部に突出した回動軸20と、後述の角度検出センサ28
等とから大略構成されている。
検出装置を示し、該回動角検出装置18は図9および図
10に示す如く、ケーシング本体1Aから径方向に突出
して設けられた筒状のケース19と、基端側が該ケース
19内に後述のシール部材21および軸受22,22を
介して回動可能に取付けられ、先端側がケース19の外
部に突出した回動軸20と、後述の角度検出センサ28
等とから大略構成されている。
【0010】ここで、該回動軸20は図10に示す如
く、円筒状の外側回動筒20Aと、該回動筒20Aの内
側に嵌合されたシャフト20Bとから大略構成され、該
シャフト20Bは回動筒20Aと共にケース19内でシ
ール部材21、軸受22,22を介して回動するように
なっている。そして、該各軸受22は外輪側がケース1
9の内周面に筒状の位置決めリング23を介して位置決
めされ、ケース19内でシャフト20Bを回動筒20A
と共に回動可能に支持している。
く、円筒状の外側回動筒20Aと、該回動筒20Aの内
側に嵌合されたシャフト20Bとから大略構成され、該
シャフト20Bは回動筒20Aと共にケース19内でシ
ール部材21、軸受22,22を介して回動するように
なっている。そして、該各軸受22は外輪側がケース1
9の内周面に筒状の位置決めリング23を介して位置決
めされ、ケース19内でシャフト20Bを回動筒20A
と共に回動可能に支持している。
【0011】また、該シャフト20Bは基端側が後述の
フレキシブルカップリング27を介して位置決めねじ2
4,24により角度検出センサ28の入力軸28Aに連
結され、その先端側には後述の揺動レバー29が固定ね
じ25を介して取付けられている。さらに、該シャフト
20Bの軸方向中間位置には該シャフト20Bと回動筒
20Aとの間をシールするOリング26が設けられ、該
Oリング26はシール部材21と共にケース19内に油
液等が侵入するのを防止している。
フレキシブルカップリング27を介して位置決めねじ2
4,24により角度検出センサ28の入力軸28Aに連
結され、その先端側には後述の揺動レバー29が固定ね
じ25を介して取付けられている。さらに、該シャフト
20Bの軸方向中間位置には該シャフト20Bと回動筒
20Aとの間をシールするOリング26が設けられ、該
Oリング26はシール部材21と共にケース19内に油
液等が侵入するのを防止している。
【0012】27は回動軸20のシャフト20B基端側
と角度検出センサ28の入力軸28Aとを連結した回動
伝達機構としてのフレキシブルカップリングを示し、該
フレキシブルカップリング27はシャフト20Bと入力
軸28Aとの軸心のずれを吸収し、該シャフト20Bの
回動を角度検出センサ28の入力軸28Aに伝達するよ
うになっている。
と角度検出センサ28の入力軸28Aとを連結した回動
伝達機構としてのフレキシブルカップリングを示し、該
フレキシブルカップリング27はシャフト20Bと入力
軸28Aとの軸心のずれを吸収し、該シャフト20Bの
回動を角度検出センサ28の入力軸28Aに伝達するよ
うになっている。
【0013】28は前記ケース19の一端側を閉塞する
ようにして該ケース19に固着された角度検出センサを
示し、該角度検出センサ28は前記ケース19の一端に
嵌合部28Bを嵌合することによって取付けられてい
る。そして、該角度検出センサ28は、例えばポテンシ
ョメータ等によって構成され、入力軸28Aの回動角を
電気量の変化として検出する。
ようにして該ケース19に固着された角度検出センサを
示し、該角度検出センサ28は前記ケース19の一端に
嵌合部28Bを嵌合することによって取付けられてい
る。そして、該角度検出センサ28は、例えばポテンシ
ョメータ等によって構成され、入力軸28Aの回動角を
電気量の変化として検出する。
【0014】29は斜軸式油圧ポンプのケーシング1内
をシリンダブロック4の側面に沿って伸長し、弁板8の
傾転に応じて回動軸20を回動させる揺動レバーを示
し、該揺動レバー29は平板状の板材を図11に示すよ
うにプレス成形することにより形成され、その一端側に
は回動軸20のシャフト20Bに挿嵌する挿嵌穴29A
が穿設され、他端側には後述の伝達ピン30に係合する
係合凹部29Bが形成されている。そして、該揺動レバ
ー29の一端側は挿嵌穴29Aを介して回動軸20のシ
ャフト20Bに挿嵌され、該シャフト20Bに固定ねじ
25を介して固着されている。
をシリンダブロック4の側面に沿って伸長し、弁板8の
傾転に応じて回動軸20を回動させる揺動レバーを示
し、該揺動レバー29は平板状の板材を図11に示すよ
うにプレス成形することにより形成され、その一端側に
は回動軸20のシャフト20Bに挿嵌する挿嵌穴29A
が穿設され、他端側には後述の伝達ピン30に係合する
係合凹部29Bが形成されている。そして、該揺動レバ
ー29の一端側は挿嵌穴29Aを介して回動軸20のシ
ャフト20Bに挿嵌され、該シャフト20Bに固定ねじ
25を介して固着されている。
【0015】30は前記弁板8の側面から、ケーシング
1の径方向に突出した伝達ピンを示し、該伝達ピン30
は図12に示すように、基端側が雄ねじ部30A、先端
側が突出部30Bとなり、該雄ねじ部30Aは弁板8の
側面に形成された雌ねじ部8Eに螺着され、突出部30
Bの外周には揺動レバー29の係合凹部29Bが摺動可
能に係合している。そして、該伝達ピン30は弁板8が
傾転摺動面9に沿って傾転するときに、この傾転を揺動
レバー29を介して回動角検出装置18の回動軸20に
伝え、該回動軸20を弁板8の傾転角θに対応する角度
だけ回動させるものである。
1の径方向に突出した伝達ピンを示し、該伝達ピン30
は図12に示すように、基端側が雄ねじ部30A、先端
側が突出部30Bとなり、該雄ねじ部30Aは弁板8の
側面に形成された雌ねじ部8Eに螺着され、突出部30
Bの外周には揺動レバー29の係合凹部29Bが摺動可
能に係合している。そして、該伝達ピン30は弁板8が
傾転摺動面9に沿って傾転するときに、この傾転を揺動
レバー29を介して回動角検出装置18の回動軸20に
伝え、該回動軸20を弁板8の傾転角θに対応する角度
だけ回動させるものである。
【0016】ここで、回転軸2の軸線をA−A、センタ
シャフト12の球形部12Aの傾転中心O1 を通り軸線
A−Aに直交する垂直軸線をB−B、同じく傾転中心O
1 を通り軸線A−Aに直交する水平軸線をB′−B′
(図9参照)とすると、前記回動角検出装置18のケー
ス19、回動軸20は水平軸線B′−B′上に設けられ
ている。また、傾転角θは軸線A−Aに対するシリンダ
ブロック4、弁板8の傾転角として示される。
シャフト12の球形部12Aの傾転中心O1 を通り軸線
A−Aに直交する垂直軸線をB−B、同じく傾転中心O
1 を通り軸線A−Aに直交する水平軸線をB′−B′
(図9参照)とすると、前記回動角検出装置18のケー
ス19、回動軸20は水平軸線B′−B′上に設けられ
ている。また、傾転角θは軸線A−Aに対するシリンダ
ブロック4、弁板8の傾転角として示される。
【0017】従来技術による可変容量型の斜軸式油圧ポ
ンプは上述の如き構成を有するもので、次にその作動に
ついて述べる。
ンプは上述の如き構成を有するもので、次にその作動に
ついて述べる。
【0018】まず、傾転機構13によりシリンダブロッ
ク4と共に弁板8を所要の傾転位置に傾転させるときに
は、例えば外部からの圧油を制御弁(図示せず)を介し
てシリンダ室14の一側の液圧室15A(15B)に制
御圧として供給し、サーボピストン16を変位させる。
そして、該サーボピストン16が揺動ピン17と共に変
位するときには弁板8が傾転摺動面9上を摺動しつつ
上,下に傾転するから、センタシャフト12を介してシ
リンダブロック4も共に傾転し、回転軸2の軸線A−A
に対する傾転角θが大きくなったときには、各ピストン
6のストローク量が大きくなって油圧ポンプは大容量に
設定され、傾転角θが小さくなったときには各ピストン
6のストローク量が小さくなって小容量に設定される。
なお、図8は最大傾転状態を示している。
ク4と共に弁板8を所要の傾転位置に傾転させるときに
は、例えば外部からの圧油を制御弁(図示せず)を介し
てシリンダ室14の一側の液圧室15A(15B)に制
御圧として供給し、サーボピストン16を変位させる。
そして、該サーボピストン16が揺動ピン17と共に変
位するときには弁板8が傾転摺動面9上を摺動しつつ
上,下に傾転するから、センタシャフト12を介してシ
リンダブロック4も共に傾転し、回転軸2の軸線A−A
に対する傾転角θが大きくなったときには、各ピストン
6のストローク量が大きくなって油圧ポンプは大容量に
設定され、傾転角θが小さくなったときには各ピストン
6のストローク量が小さくなって小容量に設定される。
なお、図8は最大傾転状態を示している。
【0019】次に、エンジン、電動機等の駆動源(図示
せず)によって回転軸2を外部から回転駆動すると、こ
の回転はドライブディスク2Aと各ピストン6のコネク
ティングロッド7とを介してシリンダブロック4に伝え
られ、回転軸2と共にシリンダブロック4が回転するこ
とにより、シリンダブロック4の各シリンダ5内で各ピ
ストン6が往復動を繰返すようになる。そして、各該ピ
ストン6が各シリンダ5内で上死点から下死点に向けて
摺動変位するときは、給排通路10(11)から給排ポ
ート8C(8D)を介して各シリンダ5内に作動油を吸
入する吸入行程となり、各ピストン6が各シリンダ5内
で下死点から上死点に向けて摺動変位するときは該各シ
リンダ5内の作動油を加圧し、圧油を給排ポート8D
(8C)を介して給排通路11(10)から吐出させる
吐出行程となる。
せず)によって回転軸2を外部から回転駆動すると、こ
の回転はドライブディスク2Aと各ピストン6のコネク
ティングロッド7とを介してシリンダブロック4に伝え
られ、回転軸2と共にシリンダブロック4が回転するこ
とにより、シリンダブロック4の各シリンダ5内で各ピ
ストン6が往復動を繰返すようになる。そして、各該ピ
ストン6が各シリンダ5内で上死点から下死点に向けて
摺動変位するときは、給排通路10(11)から給排ポ
ート8C(8D)を介して各シリンダ5内に作動油を吸
入する吸入行程となり、各ピストン6が各シリンダ5内
で下死点から上死点に向けて摺動変位するときは該各シ
リンダ5内の作動油を加圧し、圧油を給排ポート8D
(8C)を介して給排通路11(10)から吐出させる
吐出行程となる。
【0020】この場合、例えば給排通路11(10)か
ら吐出される圧油の吐出圧が高くなると、前記駆動源に
過負荷が作用するので、前記傾転機構13はシリンダブ
ロック4の傾転角θが小さくなるように弁板8を傾転制
御し、圧油の吐出量を減少させて小容量ポンプとして作
動させることにより、駆動源に過負荷が作用するのを防
止する。また、圧油の吐出圧が低いときには、前記駆動
源に過負荷が作用することはないので、前記傾転機構1
3はシリンダブロック4の傾転角θが大きくなるように
弁板8を傾転制御し、圧油の吐出量を増大させて大容量
ポンプとして作動させる。
ら吐出される圧油の吐出圧が高くなると、前記駆動源に
過負荷が作用するので、前記傾転機構13はシリンダブ
ロック4の傾転角θが小さくなるように弁板8を傾転制
御し、圧油の吐出量を減少させて小容量ポンプとして作
動させることにより、駆動源に過負荷が作用するのを防
止する。また、圧油の吐出圧が低いときには、前記駆動
源に過負荷が作用することはないので、前記傾転機構1
3はシリンダブロック4の傾転角θが大きくなるように
弁板8を傾転制御し、圧油の吐出量を増大させて大容量
ポンプとして作動させる。
【0021】そして、傾転機構13によりシリンダブロ
ック4と共に弁板8を傾転させるときには、弁板8が傾
転摺動面9上を傾転中心O1 を中心として摺動し、該弁
板8の側面に螺着された伝達ピン30の移動に伴い揺動
レバー29が回動軸20を中心として図11中の矢示
C,D方向に揺動する。これにより、回動角検出装置1
8は揺動レバー29の揺動を回動軸20の回動に変換
し、該回動軸20の回動はフレキシブルカップリング2
7により軸心のずれを吸収して角度検出センサ28の入
力軸28Aに伝えられ、このときの回動角を傾転角θと
して電気的に検出するようになっている。
ック4と共に弁板8を傾転させるときには、弁板8が傾
転摺動面9上を傾転中心O1 を中心として摺動し、該弁
板8の側面に螺着された伝達ピン30の移動に伴い揺動
レバー29が回動軸20を中心として図11中の矢示
C,D方向に揺動する。これにより、回動角検出装置1
8は揺動レバー29の揺動を回動軸20の回動に変換
し、該回動軸20の回動はフレキシブルカップリング2
7により軸心のずれを吸収して角度検出センサ28の入
力軸28Aに伝えられ、このときの回動角を傾転角θと
して電気的に検出するようになっている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、弁板8と揺動レバー29とを連結している
伝達ピン30には、弁板8の傾転に伴って揺動レバー2
9を揺動させるときに、図12中の矢示C,D方向に曲
げ応力が作用し、その応力は伝達ピン30の突出部30
Bの基端側、即ち、伝達ピン30が弁板8から突出する
基端部に集中する。このため、例えば給排通路11(1
0)から吐出される圧油の吐出圧を頻繁に変化させて制
御する場合には、弁板8の傾転制御を繰り返すこととな
り、伝達ピン30に高周波の動的荷重が作用する。そし
て、この動的荷重は伝達ピン30の突出部30Bの基端
側に局部的に作用するため、該伝達ピン30がその基端
側で屈曲したり折損したりして、可変容量型の油圧ポン
プとして吐出圧制御または吐出量制御等を行うことがで
きなくなるという問題がある。
来技術では、弁板8と揺動レバー29とを連結している
伝達ピン30には、弁板8の傾転に伴って揺動レバー2
9を揺動させるときに、図12中の矢示C,D方向に曲
げ応力が作用し、その応力は伝達ピン30の突出部30
Bの基端側、即ち、伝達ピン30が弁板8から突出する
基端部に集中する。このため、例えば給排通路11(1
0)から吐出される圧油の吐出圧を頻繁に変化させて制
御する場合には、弁板8の傾転制御を繰り返すこととな
り、伝達ピン30に高周波の動的荷重が作用する。そし
て、この動的荷重は伝達ピン30の突出部30Bの基端
側に局部的に作用するため、該伝達ピン30がその基端
側で屈曲したり折損したりして、可変容量型の油圧ポン
プとして吐出圧制御または吐出量制御等を行うことがで
きなくなるという問題がある。
【0023】この結果、弁板8の傾転を揺動レバー29
に正確に伝達することができなくなるため、シリンダブ
ロック4の傾転角θを回動角検出装置18で正確に検出
することができなくなるという問題がある。
に正確に伝達することができなくなるため、シリンダブ
ロック4の傾転角θを回動角検出装置18で正確に検出
することができなくなるという問題がある。
【0024】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、伝達ピンが弁板から突出する根元の部分
で屈曲したり、折損したりするのを防止でき、シリンダ
ブロックの傾転角の検出を正確に行うことができる可変
容量型液圧回転機を提供することを目的とする。
されたもので、伝達ピンが弁板から突出する根元の部分
で屈曲したり、折損したりするのを防止でき、シリンダ
ブロックの傾転角の検出を正確に行うことができる可変
容量型液圧回転機を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する構成の特徴は、弁板に設けられ
た伝達ピンの基端側を、該弁板に近づくに従って徐々に
太くなるように形成したことにある。
ために本発明が採用する構成の特徴は、弁板に設けられ
た伝達ピンの基端側を、該弁板に近づくに従って徐々に
太くなるように形成したことにある。
【0026】
【作用】上記構成により、各ピストンのストローク量を
調整すべく、弁板を傾転させると、それに伴って伝達ピ
ンは揺動レバーを弁板の傾転方向に揺動させる。このと
き、伝達ピンには揺動レバーからの荷重による曲げ応力
が作用するが、該伝達ピンの基端側は形状係数が小さく
なるように形成しているから、その応力が該伝達ピンと
弁板との結合部に局部的に集中するのを緩和できる。
調整すべく、弁板を傾転させると、それに伴って伝達ピ
ンは揺動レバーを弁板の傾転方向に揺動させる。このと
き、伝達ピンには揺動レバーからの荷重による曲げ応力
が作用するが、該伝達ピンの基端側は形状係数が小さく
なるように形成しているから、その応力が該伝達ピンと
弁板との結合部に局部的に集中するのを緩和できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の本実施例を図1ないし図7に
基づいて説明する。なお、前述した従来技術と同一の構
成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。
基づいて説明する。なお、前述した従来技術と同一の構
成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。
【0028】まず、本発明による第1の実施例を図1な
いし図3に基づいて説明する。
いし図3に基づいて説明する。
【0029】図中、41はシリンダブロック4の一側に
摺動可能に設けられた本実施例による弁板を示し、該弁
板41は従来技術で述べた弁板8とほぼ同様に、略矩形
状に形成され、該弁板41は、他側端面に形成され、シ
リンダブロック4が摺動する摺動面41Aと、中心に穿
設された貫通孔41Bと、該貫通孔41Bの周囲に位置
してシリンダブロック4の回転により各シリンダ5が間
欠的に連通する眉形状の給排ポート41C,41Dとか
ら構成されている。
摺動可能に設けられた本実施例による弁板を示し、該弁
板41は従来技術で述べた弁板8とほぼ同様に、略矩形
状に形成され、該弁板41は、他側端面に形成され、シ
リンダブロック4が摺動する摺動面41Aと、中心に穿
設された貫通孔41Bと、該貫通孔41Bの周囲に位置
してシリンダブロック4の回転により各シリンダ5が間
欠的に連通する眉形状の給排ポート41C,41Dとか
ら構成されている。
【0030】42は弁板41の側面からケーシング1の
径方向に突出した円柱状の伝達ピンを示し、該伝達ピン
42は弁板41と一体的に形成され、また、該伝達ピン
42の基端側は、図2および図3に示す如く弁板41の
側面に近づくに従って、太さが徐々に増すような円弧状
に形成された結合部42Aとなっている。そして、該結
合部42Aでは形状係数を小さくできると共に、該結合
部42Aと弁板41の側面との接合面積は、従来技術で
述べた伝達ピン30と弁板8との接合面積に比較して大
きくなるようになっている。
径方向に突出した円柱状の伝達ピンを示し、該伝達ピン
42は弁板41と一体的に形成され、また、該伝達ピン
42の基端側は、図2および図3に示す如く弁板41の
側面に近づくに従って、太さが徐々に増すような円弧状
に形成された結合部42Aとなっている。そして、該結
合部42Aでは形状係数を小さくできると共に、該結合
部42Aと弁板41の側面との接合面積は、従来技術で
述べた伝達ピン30と弁板8との接合面積に比較して大
きくなるようになっている。
【0031】本実施例による可変容量型液圧回転機は上
述のような構成を有するもので、その基本的な動作は従
来技術によるものと格別差異はない。
述のような構成を有するもので、その基本的な動作は従
来技術によるものと格別差異はない。
【0032】然るに、伝達ピン42を弁板41の側面か
ら突出するように一体的に形成し、該伝達ピン42の結
合部42Aは、弁板41の側面に向けて広がるような丸
みを持たせて形成し、該結合部42Aの形状係数を小さ
くしたから、弁板41の傾転に伴って伝達ピン42が揺
動レバー29を図2中の矢示C,D方向に揺動させたと
きに伝達ピン42に発生する曲げ応力が、結合部42A
に集中するのを緩和することができ、局部的に作用する
のを防止できる。これにより、伝達ピン42の曲げ応力
に対する耐久力を大幅に増大させることができる。
ら突出するように一体的に形成し、該伝達ピン42の結
合部42Aは、弁板41の側面に向けて広がるような丸
みを持たせて形成し、該結合部42Aの形状係数を小さ
くしたから、弁板41の傾転に伴って伝達ピン42が揺
動レバー29を図2中の矢示C,D方向に揺動させたと
きに伝達ピン42に発生する曲げ応力が、結合部42A
に集中するのを緩和することができ、局部的に作用する
のを防止できる。これにより、伝達ピン42の曲げ応力
に対する耐久力を大幅に増大させることができる。
【0033】かくして、本実施例によれば、伝達ピン4
2の結合部42Aを弁板41の側面に近づくに従って、
太さが徐々に増すような円弧状に形成したから、伝達ピ
ン42に作用する曲げ応力が結合部42Aに集中するの
を緩和でき、伝達ピン42の耐久性を大幅に増大させる
ことができる。これにより、弁板41の傾転制御を繰り
返すことによって、伝達ピン42に高周波の動的荷重が
発生しても、伝達ピン42が結合部42Aで屈曲した
り、折損したりするのを確実に防止することができる。
従って、弁板41の傾転状態は伝達ピン42を介して揺
動レバー29に正確に伝達されるから、シリンダブロッ
ク4の傾転角θの検出を正確に行うことができ、油圧ポ
ンプの信頼性を大幅に向上させることができる。
2の結合部42Aを弁板41の側面に近づくに従って、
太さが徐々に増すような円弧状に形成したから、伝達ピ
ン42に作用する曲げ応力が結合部42Aに集中するの
を緩和でき、伝達ピン42の耐久性を大幅に増大させる
ことができる。これにより、弁板41の傾転制御を繰り
返すことによって、伝達ピン42に高周波の動的荷重が
発生しても、伝達ピン42が結合部42Aで屈曲した
り、折損したりするのを確実に防止することができる。
従って、弁板41の傾転状態は伝達ピン42を介して揺
動レバー29に正確に伝達されるから、シリンダブロッ
ク4の傾転角θの検出を正確に行うことができ、油圧ポ
ンプの信頼性を大幅に向上させることができる。
【0034】次に、本発明による第2の実施例を図4に
基づいて説明する。なお、本実施例においては、上述し
た第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略すると共に、変更した部分にはダッシュ
(′)を付してその説明を省略するものとする。
基づいて説明する。なお、本実施例においては、上述し
た第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略すると共に、変更した部分にはダッシュ
(′)を付してその説明を省略するものとする。
【0035】ここで、本実施例による特徴は、回動角検
出装置18′をセンタシャフト12の傾転中心O1
(B′−B′)よりも弁板41側に片寄らせてケーシン
グ1′に設けたことにある。
出装置18′をセンタシャフト12の傾転中心O1
(B′−B′)よりも弁板41側に片寄らせてケーシン
グ1′に設けたことにある。
【0036】然るに、本実施例のように可変容量型液圧
回転機を構成することにより、前記第1の実施例と同様
の作用効果を得ることができると共に、回動軸20′の
シャフト20B′における揺動角を前記第1の実施例に
比べて大きくすることができ、角度検出センサ28′の
検出分解能を高めることができる。そして、弁板41の
傾転角θを正確に検出することができる。
回転機を構成することにより、前記第1の実施例と同様
の作用効果を得ることができると共に、回動軸20′の
シャフト20B′における揺動角を前記第1の実施例に
比べて大きくすることができ、角度検出センサ28′の
検出分解能を高めることができる。そして、弁板41の
傾転角θを正確に検出することができる。
【0037】なお、前記各実施例では、伝達ピン42の
結合部42Aを弁板41の側面に近づくに従って、徐々
に太さが増すような円弧状に形成したが、図5に示す第
1の変形例のように伝達ピン142の結合部142A
を、漸次拡径する多断面からなるテーパ面を有する形状
としてもよい。
結合部42Aを弁板41の側面に近づくに従って、徐々
に太さが増すような円弧状に形成したが、図5に示す第
1の変形例のように伝達ピン142の結合部142A
を、漸次拡径する多断面からなるテーパ面を有する形状
としてもよい。
【0038】また、図6に示す第2の変形例のように、
伝達ピン242の結合部242Aを前記各実施例による
結合部42Aの拡径と比較して、弁板41の傾転方向に
大きく拡径するように、横断面を縦楕円状に形成しても
よい。
伝達ピン242の結合部242Aを前記各実施例による
結合部42Aの拡径と比較して、弁板41の傾転方向に
大きく拡径するように、横断面を縦楕円状に形成しても
よい。
【0039】また、前記各実施例では、伝達ピン42を
円柱状に形成したが、本発明はこれに限らず、図7に示
す第3の変形例のように、伝達ピン342の横断面を方
形状に形成してもよい。
円柱状に形成したが、本発明はこれに限らず、図7に示
す第3の変形例のように、伝達ピン342の横断面を方
形状に形成してもよい。
【0040】さらに、前記各実施例では、伝達ピン42
を弁板41と一体的に形成したが、本発明はこれに限ら
ず、伝達ピン42を別の部材により形成し、該弁板41
に該伝達ピン42を固着するようにしてもよい。
を弁板41と一体的に形成したが、本発明はこれに限ら
ず、伝達ピン42を別の部材により形成し、該弁板41
に該伝達ピン42を固着するようにしてもよい。
【0041】一方、前記各実施例では、斜軸式油圧ポン
プを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例
えば斜軸式油圧モータ,斜板式油圧ポンプまたはモータ
等の他のアキシャルピストン式液圧回転機にも適用する
ことができる。
プを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例
えば斜軸式油圧モータ,斜板式油圧ポンプまたはモータ
等の他のアキシャルピストン式液圧回転機にも適用する
ことができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、伝達
ピンの基端側の形状を、弁板に近づくに従って徐々に太
くなるように形成することにより、揺動レバーを揺動さ
せたときに伝達ピンに作用する曲げ応力が、伝達ピンと
弁板との結合部分に集中するのを緩和することができ
る。これにより、伝達ピンが弁板から突出する根元の部
分で屈曲したり、折損したりするのを確実に防止し、シ
リンダブロックの傾転角の検出を正確に行うことがで
き、信頼性を大幅に向上させることができる。
ピンの基端側の形状を、弁板に近づくに従って徐々に太
くなるように形成することにより、揺動レバーを揺動さ
せたときに伝達ピンに作用する曲げ応力が、伝達ピンと
弁板との結合部分に集中するのを緩和することができ
る。これにより、伝達ピンが弁板から突出する根元の部
分で屈曲したり、折損したりするのを確実に防止し、シ
リンダブロックの傾転角の検出を正確に行うことがで
き、信頼性を大幅に向上させることができる。
【図1】第1の実施例による可変容量型の斜軸式油圧ポ
ンプを示す横断面図である。
ンプを示す横断面図である。
【図2】弁板を摺動面からみた一部破断の正面図であ
る。
る。
【図3】弁板および伝達ピンを示す拡大斜視図である。
【図4】第2の実施例による可変容量型の斜軸式油圧ポ
ンプを示す横断面図である。
ンプを示す横断面図である。
【図5】伝達ピンの結合部の形状を多断面体に形成した
第1の変形例を示す拡大斜視図である。
第1の変形例を示す拡大斜視図である。
【図6】伝達ピンの結合部の形状を弁板の傾転方向に大
きく広がるように形成した第2の変形例を示す拡大斜視
図である。
きく広がるように形成した第2の変形例を示す拡大斜視
図である。
【図7】伝達ピンの形状を方形状にした第3の変形例を
示す拡大斜視図である。
示す拡大斜視図である。
【図8】従来技術による可変容量型の斜軸式油圧ポンプ
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図9】図8中の矢示IX−IX方向からみた横断面図であ
る。
る。
【図10】揺動レバーおよび回動角検出装置等の拡大断
面図である。
面図である。
【図11】図10中の矢示XI−XI方向拡大断面図であ
る。
る。
【図12】弁板を摺動面からみた一部破断の正面図であ
る。
る。
1,1′ケーシング 2 回転軸 4 シリンダブロック(ロータ) 5 シリンダ 6 ピストン 18,18′回動角検出装置 29,29′揺動レバー 41 弁板 42,142,242,342 伝達ピン 42A,142A,242A,342A 結合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯浅 一正 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 中村 重孝 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 本澤 幸裕 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 曹 東輝 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーシングと、基端側が該ケーシング内
に回転可能に設けられ、先端側が該ケーシング外に突出
した回転軸と、該回転軸と一体的に回転するように前記
ケーシング内に設けられ、複数のシリンダが形成された
ロータと、該ロータの各シリンダ内に摺動可能に挿嵌さ
れ、該各シリンダ内を往復動する複数のピストンと、該
各ピストンのストローク量を可変に調整すべく前記ケー
シング内に傾転可能に設けられた弁板と、該弁板に設け
られ、該弁板から前記ケーシングの径方向に突出した伝
達ピンと、該伝達ピンから前記ケーシングの軸方向に離
間して前記ケーシングに設けられ、該ケーシング内に突
出する回動軸の回動角を検出する回動角検出装置と、該
回動角検出装置の回動軸と前記伝達ピンとの間に配設さ
れ、前記弁板の傾転に応じて該回動角検出装置の回動軸
を回動させる揺動レバーとからなる可変容量型液圧回転
機において、前記弁板に設けられた伝達ピンの基端側を
該弁板に近づくに従って、徐々に太くなるように形成し
たことを特徴とする可変容量型液圧回転機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5179797A JPH0712047A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 可変容量型液圧回転機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5179797A JPH0712047A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 可変容量型液圧回転機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0712047A true JPH0712047A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=16072066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5179797A Pending JPH0712047A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 可変容量型液圧回転機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0712047A (ja) |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP5179797A patent/JPH0712047A/ja active Pending
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