JPH07119919A - 排ガスを熱源とする蒸気過熱器の温度制御装置 - Google Patents
排ガスを熱源とする蒸気過熱器の温度制御装置Info
- Publication number
- JPH07119919A JPH07119919A JP26530693A JP26530693A JPH07119919A JP H07119919 A JPH07119919 A JP H07119919A JP 26530693 A JP26530693 A JP 26530693A JP 26530693 A JP26530693 A JP 26530693A JP H07119919 A JPH07119919 A JP H07119919A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 蒸気が流通する管路を蒸気入口側の前段熱交
換部4aと蒸気出口側の後段熱交換部4bとに形成し、
前段熱交換部4aと後段熱交換部4bの間に後段熱交換
部4bの出口蒸気温度を指標として作動する注水減温装
置7を介装した。 【効果】 蒸気過熱器4の中間部において注水し、出口
蒸気温度および管壁温度を制御するので、ごみ質やごみ
焼却量、ダストの付着状況に関わらず蒸気過熱器出口部
の蒸気温度、管壁温度が過剰に上昇することを防止し、
蒸気過熱器の管壁が高温腐食領域の温度において腐食す
ることを防止できる。
換部4aと蒸気出口側の後段熱交換部4bとに形成し、
前段熱交換部4aと後段熱交換部4bの間に後段熱交換
部4bの出口蒸気温度を指標として作動する注水減温装
置7を介装した。 【効果】 蒸気過熱器4の中間部において注水し、出口
蒸気温度および管壁温度を制御するので、ごみ質やごみ
焼却量、ダストの付着状況に関わらず蒸気過熱器出口部
の蒸気温度、管壁温度が過剰に上昇することを防止し、
蒸気過熱器の管壁が高温腐食領域の温度において腐食す
ることを防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ焼却炉等の排ガス
を熱源とする蒸気過熱器の温度制御装置に関する。
を熱源とする蒸気過熱器の温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ごみ等の焼却施設において
は、焼却炉から排出する排ガスを廃熱ボイラーに導いて
蒸気を発生させて排ガス中のエネルギーの回収および利
用を図っており、廃熱ボイラーで発生した蒸気を発電等
を行う蒸気タービンの駆動流体として利用している。こ
の場合に、廃熱ボイラーで発生する蒸気は飽和蒸気であ
るので、発生した飽和蒸気を蒸気過熱器において適当な
過熱温度の過熱蒸気にまで過熱した後に、蒸気タービン
に供給してタービン出力の増大および発電効率の向上を
図っている。前記の蒸気過熱器としては、自身において
燃料を燃焼させる方式の燃料焚独立過熱器もあれば、発
電用のガスタービンの排ガス等を熱源として利用する方
式のものもあり、焼却炉等の排ガスを熱源とするものも
ある。
は、焼却炉から排出する排ガスを廃熱ボイラーに導いて
蒸気を発生させて排ガス中のエネルギーの回収および利
用を図っており、廃熱ボイラーで発生した蒸気を発電等
を行う蒸気タービンの駆動流体として利用している。こ
の場合に、廃熱ボイラーで発生する蒸気は飽和蒸気であ
るので、発生した飽和蒸気を蒸気過熱器において適当な
過熱温度の過熱蒸気にまで過熱した後に、蒸気タービン
に供給してタービン出力の増大および発電効率の向上を
図っている。前記の蒸気過熱器としては、自身において
燃料を燃焼させる方式の燃料焚独立過熱器もあれば、発
電用のガスタービンの排ガス等を熱源として利用する方
式のものもあり、焼却炉等の排ガスを熱源とするものも
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成において、蒸気過熱器の熱源に焼却炉の排ガスを
利用する場合には、ガスに含まれた灰ダストが蒸気過熱
器の管壁に付着したり、管壁が排ガス中の塩化水素(H
Cl)等の腐食性ガスに晒されるので、特にごみ質の変
化によって排ガス温度が一時的に高まり蒸気過熱器の管
壁温度が高温腐食領域に達すると腐食の進行が早まる問
題があった。また、蒸気過熱器に流入する蒸気は蒸気入
口付近において最も温度が低く、蒸気出口付近において
最も温度が高くなる。このため、蒸気過熱器の蒸気出口
付近における管壁が高温腐食領域の温度となる場合が多
く、この部位が最も腐食し易い。
の構成において、蒸気過熱器の熱源に焼却炉の排ガスを
利用する場合には、ガスに含まれた灰ダストが蒸気過熱
器の管壁に付着したり、管壁が排ガス中の塩化水素(H
Cl)等の腐食性ガスに晒されるので、特にごみ質の変
化によって排ガス温度が一時的に高まり蒸気過熱器の管
壁温度が高温腐食領域に達すると腐食の進行が早まる問
題があった。また、蒸気過熱器に流入する蒸気は蒸気入
口付近において最も温度が低く、蒸気出口付近において
最も温度が高くなる。このため、蒸気過熱器の蒸気出口
付近における管壁が高温腐食領域の温度となる場合が多
く、この部位が最も腐食し易い。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、ごみ
質の変化やダストの付着によって蒸気過熱器における管
壁の温度が高温腐食領域とならないように、蒸気過熱器
の途中において蒸気温度を制御する排ガスを熱源とする
蒸気過熱器の温度制御装置を提供することを目的とす
る。
質の変化やダストの付着によって蒸気過熱器における管
壁の温度が高温腐食領域とならないように、蒸気過熱器
の途中において蒸気温度を制御する排ガスを熱源とする
蒸気過熱器の温度制御装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、排ガスを熱源として蒸気を過熱する蒸気過
熱器において、蒸気が流通する管路を蒸気入口側の前段
熱交換部と蒸気出口側の後段熱交換部とに形成し、前段
熱交換部と後段熱交換部の間に後段熱交換部の出口蒸気
温度を指標として作動する注水減温装置を介装した構成
とするものである。
に本発明は、排ガスを熱源として蒸気を過熱する蒸気過
熱器において、蒸気が流通する管路を蒸気入口側の前段
熱交換部と蒸気出口側の後段熱交換部とに形成し、前段
熱交換部と後段熱交換部の間に後段熱交換部の出口蒸気
温度を指標として作動する注水減温装置を介装した構成
とするものである。
【0006】
【作用】上記した構成により、蒸気過熱器に流入する蒸
気は前段熱交換部および後段熱交換部において排ガスを
熱源として過熱され、後段熱交換部の蒸気出口付近にお
いて最も高温となって利用系に導かれる。
気は前段熱交換部および後段熱交換部において排ガスを
熱源として過熱され、後段熱交換部の蒸気出口付近にお
いて最も高温となって利用系に導かれる。
【0007】この間に、ごみ質やダストの付着により後
段熱交換部の出口蒸気温度が高温腐食領域となる場合に
は注水減温装置が作動し、前段熱交換部において適当温
度に過熱された過熱蒸気に対して注水を行う。このこと
により後段熱交換部に流入する過熱蒸気の温度を適当温
度に降下させ、後段熱交換部の特に温度が高くなる蒸気
出口付近の管壁温度を低下させる。
段熱交換部の出口蒸気温度が高温腐食領域となる場合に
は注水減温装置が作動し、前段熱交換部において適当温
度に過熱された過熱蒸気に対して注水を行う。このこと
により後段熱交換部に流入する過熱蒸気の温度を適当温
度に降下させ、後段熱交換部の特に温度が高くなる蒸気
出口付近の管壁温度を低下させる。
【0008】したがって、蒸気過熱器の中間部において
注水し、出口蒸気温度および管壁温度を制御するので、
ごみ質やごみ焼却量、ダストの付着状況に関わらず蒸気
過熱器出口温度の蒸気温度、管壁温度が過剰に上昇せ
ず、蒸気過熱器の管壁が高温腐食領域の温度において腐
食することを防止できる。
注水し、出口蒸気温度および管壁温度を制御するので、
ごみ質やごみ焼却量、ダストの付着状況に関わらず蒸気
過熱器出口温度の蒸気温度、管壁温度が過剰に上昇せ
ず、蒸気過熱器の管壁が高温腐食領域の温度において腐
食することを防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、都市ごみ等を焼却処理する焼却
炉1は焼却炉出口ガス管路2が煙道3に連通しており、
煙道3の途中には焼却炉出口ガス管路2の側から順次に
蒸気過熱器4と、廃熱ボイラー5とを介装している。
明する。図1において、都市ごみ等を焼却処理する焼却
炉1は焼却炉出口ガス管路2が煙道3に連通しており、
煙道3の途中には焼却炉出口ガス管路2の側から順次に
蒸気過熱器4と、廃熱ボイラー5とを介装している。
【0010】廃熱ボイラー5は焼却炉1の排ガス中のエ
ネルギーを回収して蒸気を発生させるものであり、蒸気
供給管路6を通して蒸気タービン(図示せず)等の蒸気
の利用系に連通している。蒸気供給管路6には前記の蒸
気過熱器4を介装しており、蒸気過熱器4は、蒸気が流
通する管路が蒸気入口側の前段熱交換部4aと蒸気出口
側の後段熱交換部4bとからなり、前段熱交換部4aと
後段熱交換部4bの間に注水減温装置7の注水部7aを
介在させている。注水部7aに連通する注水管路7bは
ボイラ給水の一部等を注水するものであり、注水管路7
bの途中には制御弁7cを介装している。後段熱交換部
4bの蒸気出口側において蒸気供給管路6に温度制御器
7dを介装しており、温度制御器7dは出口蒸気温度を
検出して制御弁7cの開度を制御する。
ネルギーを回収して蒸気を発生させるものであり、蒸気
供給管路6を通して蒸気タービン(図示せず)等の蒸気
の利用系に連通している。蒸気供給管路6には前記の蒸
気過熱器4を介装しており、蒸気過熱器4は、蒸気が流
通する管路が蒸気入口側の前段熱交換部4aと蒸気出口
側の後段熱交換部4bとからなり、前段熱交換部4aと
後段熱交換部4bの間に注水減温装置7の注水部7aを
介在させている。注水部7aに連通する注水管路7bは
ボイラ給水の一部等を注水するものであり、注水管路7
bの途中には制御弁7cを介装している。後段熱交換部
4bの蒸気出口側において蒸気供給管路6に温度制御器
7dを介装しており、温度制御器7dは出口蒸気温度を
検出して制御弁7cの開度を制御する。
【0011】以下、上記構成における作用を説明する。
焼却炉1の排ガスは焼却炉出口ガス管路2から煙道3を
通って煙突(図示せず)に達する。この間に廃熱ボイラ
ー5は排ガスの廃熱を回収して蒸気を発生させ、ボイラ
発生蒸気を蒸気過熱器4および蒸気供給管路6を通して
蒸気タービン等の利用系に供給する。
焼却炉1の排ガスは焼却炉出口ガス管路2から煙道3を
通って煙突(図示せず)に達する。この間に廃熱ボイラ
ー5は排ガスの廃熱を回収して蒸気を発生させ、ボイラ
発生蒸気を蒸気過熱器4および蒸気供給管路6を通して
蒸気タービン等の利用系に供給する。
【0012】蒸気過熱器4に流入する飽和蒸気は前段熱
交換部4aおよび後段熱交換部4bにおいて排ガスを熱
源として過熱されて過熱蒸気となり、後段熱交換部4b
の蒸気出口付近において最も高温となる。
交換部4aおよび後段熱交換部4bにおいて排ガスを熱
源として過熱されて過熱蒸気となり、後段熱交換部4b
の蒸気出口付近において最も高温となる。
【0013】温度制御器7dは後段熱交換部4bの出口
蒸気温度を検出し、検出した温度が高温腐食領域となる
場合には制御弁7cの開度を大きくする。そして、注水
管路7bを通して注水部7aに散水し、前段熱交換部4
aにおいて適当温度に過熱された過熱蒸気に対して注水
を行う。このことにより、後段熱交換部4bに流入する
過熱蒸気の温度を適当温度に降下させ、後段熱交換部4
bの特に温度が高くなる蒸気出口付近の管壁温度を高温
腐食領域以下に低下させる。
蒸気温度を検出し、検出した温度が高温腐食領域となる
場合には制御弁7cの開度を大きくする。そして、注水
管路7bを通して注水部7aに散水し、前段熱交換部4
aにおいて適当温度に過熱された過熱蒸気に対して注水
を行う。このことにより、後段熱交換部4bに流入する
過熱蒸気の温度を適当温度に降下させ、後段熱交換部4
bの特に温度が高くなる蒸気出口付近の管壁温度を高温
腐食領域以下に低下させる。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、蒸気
過熱器の中間部において注水し、出口蒸気温度および管
壁温度を制御するので、ごみ質やごみ焼却量、ダストの
付着状況に関わらず蒸気過熱器出口部の蒸気温度、管壁
温度が過剰に上昇することを防止し、蒸気過熱器の管壁
が高温腐食領域の温度において腐食することを防止でき
る。
過熱器の中間部において注水し、出口蒸気温度および管
壁温度を制御するので、ごみ質やごみ焼却量、ダストの
付着状況に関わらず蒸気過熱器出口部の蒸気温度、管壁
温度が過剰に上昇することを防止し、蒸気過熱器の管壁
が高温腐食領域の温度において腐食することを防止でき
る。
【図1】本発明の一実施例における温度制御装置の全体
構成図である。
構成図である。
1 焼却炉 4 蒸気過熱器 4a 前段熱交換部 4b 後段熱交換部 5 廃熱ボイラー 7 注水減温装置
Claims (1)
- 【請求項1】 排ガスを熱源として蒸気を過熱する蒸気
過熱器において、蒸気が流通する管路を蒸気入口側の前
段熱交換部と蒸気出口側の後段熱交換部とに形成し、前
段熱交換部と後段熱交換部の間に後段熱交換部の出口蒸
気温度を指標として作動する注水減温装置を介装したこ
とを特徴とする排ガスを熱源とする蒸気過熱器の温度制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26530693A JPH07119919A (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 排ガスを熱源とする蒸気過熱器の温度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26530693A JPH07119919A (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 排ガスを熱源とする蒸気過熱器の温度制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07119919A true JPH07119919A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17415369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26530693A Pending JPH07119919A (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 排ガスを熱源とする蒸気過熱器の温度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07119919A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5875720B1 (ja) * | 2015-02-10 | 2016-03-02 | 株式会社タクマ | 廃棄物焼却炉ボイラ及びその制御方法 |
JP2016148470A (ja) * | 2015-02-10 | 2016-08-18 | 株式会社タクマ | 廃棄物焼却炉ボイラの制御方法 |
-
1993
- 1993-10-25 JP JP26530693A patent/JPH07119919A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5875720B1 (ja) * | 2015-02-10 | 2016-03-02 | 株式会社タクマ | 廃棄物焼却炉ボイラ及びその制御方法 |
JP2016148470A (ja) * | 2015-02-10 | 2016-08-18 | 株式会社タクマ | 廃棄物焼却炉ボイラの制御方法 |
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