JPH05321611A - ごみ発電装置 - Google Patents

ごみ発電装置

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JPH05321611A
JPH05321611A JP12084892A JP12084892A JPH05321611A JP H05321611 A JPH05321611 A JP H05321611A JP 12084892 A JP12084892 A JP 12084892A JP 12084892 A JP12084892 A JP 12084892A JP H05321611 A JPH05321611 A JP H05321611A
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JP
Japan
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steam
turbine
gas
exhaust gas
superheater
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Application number
JP12084892A
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English (en)
Inventor
Akihiko Yokoyama
明彦 横山
Kouji Touno
耿二 東野
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05321611A publication Critical patent/JPH05321611A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01KSTEAM ENGINE PLANTS; STEAM ACCUMULATORS; ENGINE PLANTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; ENGINES USING SPECIAL WORKING FLUIDS OR CYCLES
    • F01K23/00Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids
    • F01K23/02Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled
    • F01K23/06Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle
    • F01K23/10Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle with exhaust fluid of one cycle heating the fluid in another cycle
    • F01K23/103Plants characterised by more than one engine delivering power external to the plant, the engines being driven by different fluids the engine cycles being thermally coupled combustion heat from one cycle heating the fluid in another cycle with exhaust fluid of one cycle heating the fluid in another cycle with afterburner in exhaust boiler
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ごみ焼却炉のごみの燃焼熱を効率よく回収し
てコージェネレーションシステムの運転を行うこと。 【構成】 ごみ焼却炉の排ガスを利用して排熱ボイラで
蒸気を発生し、この排熱ボイラからの飽和蒸気を、ガス
タービンの排ガスの通路に設けられた過熱器によって過
熱し、こうして得られた過熱蒸気をスチームタービンに
供給し、ガスタービンとスチームタービンとで発電機を
駆動する。ガスタービンからの過熱器を介する排ガス
を、ごみ焼却炉から排熱ボイラを介する排ガスに混合し
て、ごみ焼却炉の排ガス中の水分による白煙の発生を防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみなどのごみの
燃焼熱を利用するコージェネレーションシステムなどを
構成することができるごみ発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ごみ処理施設は、単なるごみ焼却場か
ら、電力や熱を地域へ還元するエネルギ再生の場として
の機能が強く望まれている。典型的な先行技術は図6に
示されている。ごみ焼却炉1の排ガスは管路2に導か
れ、排熱ボイラ3において水蒸気を発生してごみの燃焼
熱を水蒸気として熱回収し、過熱器4でその蒸気を加熱
し、スチームタービン5によって発電機6を駆動し、復
水器7によって復水した水はポンプ8によって予熱器9
から排熱ボイラ3に戻して循環する。管路2にはバグフ
ィルタ10、脱硝装置11が設けられ、それぞれ除塵と
脱硝を行う。誘引ファン22で誘引し、冷却洗滌塔13
で塩化水素、亜硫酸ガスをアルカリ洗滌液で除去し、排
ガス再加熱器14によって排ガスをたとえば60℃から
150℃に上昇し、これによって排ガス中に含まれてい
る水分の白煙の発生を防ぎ、その後、煙突15に導かれ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、ごみ焼却炉1においてたとえば塩化ビニルなどが燃
焼されることによって生じるクロル系ガスに起因して、
その排ガスが約320℃以上の範囲で、塩化鉄またはア
ルカリ鉄硫酸塩の形成または分解によって腐食を生じ
る。この問題を解決するために、過熱器4の伝熱面積を
小さくし、その表面温度を低下し、たとえば約250℃
とし、これによって過熱器4の腐食を防止している。し
たがってこのような先行技術では、スチームタービン5
に供給する蒸気の温度を高くすることができず、その過
熱度を高くすることができない。したがってスチームタ
ービンの効率が低下し、発電機6による発電量が小さ
い。
【0004】またこのような先行技術では、ごみ焼却炉
1におけるごみの焼却量に応じて蒸気の発生流量および
過熱器4の過熱度が変化し、したがって発電量が変化す
るという問題がある。
【0005】さらにこの先行技術では、排ガス再加熱器
14では、ごみ焼却炉1の排ガスの白煙防止のために、
過熱器4からの過熱蒸気の一部を熱源として利用してお
り、したがってその分、スチームタービン5に供給され
る蒸気流量が減少することになる。
【0006】本発明の目的は、スチームタービンによる
ごみの燃焼熱の回収効率を向上し、またごみの燃焼焼却
量にかかわらず希望する発電量を得ることができるよう
にし、さらにごみ焼却炉の排ガスの白煙防止を効率よく
行うことができるようにしたごみ発電装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ごみ焼却炉
と、ごみ焼却炉の排ガスが導かれ、蒸気を発生する排熱
ボイラと、ガスタービンと、排熱ボイラからの蒸気をガ
スタービンからの排ガスによって過熱させる過熱器と、
過熱器からの蒸気によって駆動されるスチームタービン
と、ガスタービンとスチームタービンとによってそれぞ
れ駆動される発電機とを含むことを特徴とするごみ発電
装置である。
【0008】また本発明は、ごみ焼却炉からの排熱ボイ
ラを介する排ガスに、ガスタービンからの過熱器を介す
る排ガスを混合して白煙防止をすることを特徴とする。
【0009】また本発明は、スチームタービンの抽気を
して、その抽気した蒸気を利用する手段を設けることを
特徴とする。
【0010】また本発明は、スチームタービンからの蒸
気を冷却して復水し、その冷却の状態を加減することが
できる復水器と、復水器の水を排熱ボイラに導くポンプ
と、スチームタービンの上流側に設けられる絞り手段
と、ガスタービン休止時に、排熱ボイラからの蒸気を過
熱器に供給せず、絞り手段に供給する弁手段とを含み、
ガスタービン休止時に、復水器の冷却状態を弱めること
を特徴とする。
【0011】また本発明は、ガスタービンの排ガスの通
路に、過熱器よりも上流側で、追焚炉を設けることを特
徴とする。
【0012】
【作用】本発明に従えば、ごみ焼却炉からの排ガスによ
って排熱ボイラで蒸気を発生して熱回収し、ガスタービ
ンからの排ガスによって、排熱ボイラからの飽和蒸気を
過熱器で過熱し、この過熱蒸気によってスチームタービ
ンを駆動し、ガスタービンおよびスチームタービンによ
って発電機をそれぞれ駆動するようにしたので、発電に
よる熱回収効率を向上し、省エネルギが向上され、大容
量発電が可能になり、またごみ焼却炉のごみ焼却量にか
かわらず、需要に応じた電力を安定して供給することが
可能になる。
【0013】また本発明に従えば、排熱ボイラを介する
ごみ焼却炉からの排ガスの白煙防止のために、ガスター
ビンから過熱器を介する排ガスを混合し、こうして前述
の先行技術における蒸気を用いることなく、白煙の発生
を防ぐことができ、このことによってもまたごみの燃焼
熱の熱回収効率の向上を図ることができ、またガスター
ビンの排熱を有効に利用することができる。
【0014】さらに本発明に従えば、ボイラ圧力を高く
できるためスチームタービンの抽気を効果的に行うこと
ができ、減圧後の蒸気を所内の冷暖房および焼却炉のた
めの燃焼用空気の予熱などを行うことができる。
【0015】さらに本発明に従えば、スチームタービン
からの蒸気を復水器で冷却しポンプで再び排熱ボイラに
導くようにし、ガスタービンの運転を全て休止した状態
では、過熱器による蒸気の過熱を行うことができなくな
るので、このときには排熱ボイラからの蒸気を、弁手段
の働きによって絞り手段を介してスチームタービンに供
給し、これと同時に復水器の冷却の状態を弱めて復水器
における蒸気の圧力を上昇し、これによってスチームタ
ービンの入口の蒸気流量ができるだけ減少しないように
してスチームタービンの運転を継続する。
【0016】また本発明に従えば、ガスタービンの排ガ
スの通路には、過熱器よりも上流側で、追焚炉を設け、
電力需要が小さい夜などでは、ガスタービンを停止して
追焚炉を運転してスチームタービンの運転を可能にし、
またこの追焚炉の運転による排ガスを、ごみ焼却炉の排
ガスに混合して白煙防止を達成する。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例の一部の構成を拡大
して示す系統図であり、図2はその実施例の全体の系統
図である。都市ごみなどのごみを焼却するための3つの
ごみ焼却炉17a,17b,17cが設けられ、またそ
れに併用される都市ガスを用いたガスタービン18a,
18bが設けられる。以下の説明では、対応する構成要
素に付してある添え字a,b,cを省略して数字だけで
説明することがある。ごみ焼却炉17の排ガスの通路1
9には排熱ボイラ20が設けられ、ここで発生されたた
とえば50ata、263℃の飽和蒸気は、その上流側
に設けられる小さい過熱器21でたとえば280℃に過
熱され、管路22から過熱器23aに導かれる。前述の
過熱器21aは省略されてもよい。
【0018】ガスタービン18は、燃焼用空気を供給す
る圧縮機24によって圧縮された空気を、燃焼器25に
導き、この燃焼器25には、都市ガスなどの燃料ガスが
供給され、こうしてタービン26が駆動され、その排ガ
スは通路27に導かれる。過熱器23aはこのガスター
ビン18の排ガスの通路27に設けられている。この通
路27には、過熱器23よりも上流側で都市ガスなどの
燃料ガスを燃焼する追焚炉28が設けられる。
【0019】過熱器23からの過熱蒸気は、管路29
a,30aを経てスチームタービン31aに供給されて
スチームタービン31が駆動される。スチームタービン
31とガスタービン18とによって発電機32,33が
駆動されて発電が行われる。
【0020】スチームタービン31からの蒸気は、復水
器34によって復水され、脱気塔35で溶存酸素が除去
され、ポンプ36によって管路37から管路38を経
て、通路19の排熱ボイラ20よりも下流側に設けられ
た予熱器39で予熱され、排熱ボイラ20に供給され
る。予熱器39では、水がたとえば220℃にまで予熱
される。通路19の予熱器39よりも下流側にはバグフ
ィルタ40が設けられて除塵され、脱硝装置41で脱硝
され、誘引ファン42で誘引され、その後、冷却洗滌塔
43で、排ガスに水酸化ナトリウム水溶液などの吸収液
を噴射して排ガス中の塩化水素、亜硫酸ガス等を除去す
る。冷却洗滌塔43からの排ガスは、たとえば42℃で
あり、その白煙の発生を防止するために、管路44から
はガスタービン18または追焚炉28からの排ガスが混
合され、たとえば152℃とされて煙突45から大気放
散される。ごみ焼却炉17の排ガスには、たとえば塩化
水素、亜硫酸ガス成分を含み、腐食性であるけれども、
これに対してガスタービン18および追焚炉28ではそ
の燃料として気化された液化天然ガスなどの都市ガスが
用いられ、したがって腐食を生じることはない。そこで
本発明の考え方に従えば、ガスタービン18および追焚
炉28からの排ガスが導かれる通路27の途中に過熱器
23を設け、ここでたとえば350℃以上に蒸気を過熱
し、これによってスチームタービン31には30〜70
ata、300〜600℃の高圧力、高温度の状態で過
熱蒸気を供給し、高効率で発電を行うことができる。
【0021】図3は、ごみ焼却炉17からの排ガスによ
る腐食の状態を示す図である。過熱器23は、参照符T
1で示される温度、たとえば前述のように350℃以上
に加熱されるけれども、ガスタービン18および追焚炉
28の排ガスは腐食性ではないので、その過熱器23が
腐食を生じることはない。これに対してごみ焼却炉17
の排ガスの通路19に設けられている前段の過熱器21
では、ごみ焼却炉17からの排ガスは腐食性であり、し
たがってその腐食速度が低い温度範囲、たとえば200
〜300℃の管壁温度の範囲で蒸気を過熱する。これに
よって前段の過熱器21の腐食を防ぐ。
【0022】通路27の過熱器23よりも下流側には脱
硝装置46が設けられ、さらに排熱ボイラ47および予
熱器48が設けられる。また排熱ボイラ47と予熱器4
8とにはバイパス通路49が設けられる。この通路27
の予熱器48を通った排ガスは、前述の通路44を経
て、ごみ焼却炉17からの排ガスの白煙防止のために用
いられる。ポンプ36から管路37に供給される水の一
部は分岐されて予熱器48で予熱され、排熱ボイラ47
で飽和蒸気とされて、管路50に導かれ、過熱器23で
過熱されてスチームタービン31のために用いられる。
こうして過熱器23を、ガスタービン18および追焚炉
28の排ガスによって蒸気の過熱を行うことができ、そ
の腐食を防ぐことができるので、過熱蒸気の運動を高圧
力、高温度とし、スチームタービン31の効率の向上を
図ることができる。またごみ焼却炉17のごみ焼却量の
変動にかかわらず、ガスタービン18および/または追
焚炉28の燃焼量を変化し、発電機32,33による発
電量を安定化することができる。
【0023】図4は、スチームタービン31の入口の蒸
気圧力と蒸気温度との関係を示し、その飽和蒸気線は参
照符51で示される。本発明の一実施例では参照符52
で示される蒸気圧力50kg/cm2G、蒸気温度37
5℃で運転が行われる。これに対して前述の図6の先行
技術では、スチームタービン5は参照符53で示される
条件で運転が行われ、たとえば蒸気圧力20kg/cm
2G、蒸気温度250℃であり、スチームタービン5で
の発電量は少い。
【0024】図5は、本発明の一実施例の発電機32に
よる発電量と図6の先行技術における発電機6による発
電量とを示す図である。スチームタービン31の蒸気量
は、図1の実施例では、図5に示されるように、たとえ
ば100%であり、これは従来の図6における蒸気量を
約64%に、ガスタービン18の排熱による蒸気量の増
分ΔG1、白煙防止用蒸気量G2、抽気蒸気量G3が加
算された結果である。図6の先行技術において、復水器
7の入側のエンタルピ、すなわちスチームタービン5の
出側の蒸気のエンタルピと、そのスチームタービン5の
入側のエンタルピとの差のエンタルピΔiに対して、図
1〜図4の実施例では、さらにガスタービン18による
エンタルピΔi1が加算される。参照符54,55は、
発電量一定の特性を示している。破線で示される領域5
6は本発明の一実施例の発電量を示し、これに対して実
線で示される領域57は図6における先行技術の発電量
を示す。こうして本発明では、発電量を増大することが
できることが判る。
【0025】また本発明ではスチームタービン31を抽
気タービンとし、膨張途中の蒸気を管路58から抽気
し、管路59を経て工場の冷暖房などに利用し、あるい
はまた焼却炉17の燃焼用空気の予熱などに利用するこ
とができ、その抽気された蒸気の一部は脱気塔35に導
くようにしてもよい。このようなスチームタービン31
の抽気によって、図5の参照符60で示される抽気分に
対応した発電量が発電機32の発電量56から減少され
ることになるけれども、それにもかかわらず本発明によ
れば、スチームタービン31による発電量を従来に比べ
て増大することができる。
【0026】昼間の電力需要が多い時間帯では、ガスタ
ービン18をごみ焼却炉17とともに併用し、このとき
追焚炉28は休止しておく。夜間の電力需要が小さいと
きには、ガスタービン18を休止し、追焚炉28を運転
する。追焚炉28の排ガス流量は、ガスタービン18の
排ガス流量に比べて小さく、管路22からの飽和蒸気
を、過熱器23で最小限で過熱し、スチームタービン3
1におけるエロージョンを生じない程度として、スチー
ムタービン31を駆動する。この追焚炉28からの排ガ
スを、ごみ焼却炉17からの排ガスの白煙防止のために
用いることができるようにするために、バイパス通路4
9を経てその排ガスを流し、排熱ボイラ47および予熱
器48を通らないようにする。これによつて白煙防止の
ために必要な熱量が不足することを防ぐ。なお、2基の
ガスタービン18a,18bのうち、1基のガスタービ
ン18aまたは18bだけを運転しているときでも、3
炉分のごみ焼却炉17a,17b,17cの排ガスの白
煙防止に充分であり、したがって1基のガスタービン1
8a,18bからの排ガスを、3炉の白煙防止のために
分配して用いる。
【0027】本発明の他の実施例として、全てのガスタ
ービン18a,18bを休止し、また同時に追焚炉28
a,28bを休止したときには、過熱器23における飽
和蒸気の過熱ができなくなる。このときには管路22か
ら過熱器23に導かれる飽和蒸気を、開閉弁62を閉じ
ることによって遮断し、過熱器21からの飽和蒸気を、
開閉弁63を開いて管路30に導き、その管路30に介
在されている絞り手段64によってスチームタービン3
1の入口での蒸気流量を小さくし、これによってその蒸
気の過熱状態とし、スチームタービン31を駆動する。
こうして絞り手段64では、等エンタルピ変化をし、蒸
気が減圧されて流量が少なくなり、この絞り時に、スチ
ームタービン31の背圧を高めて排気温度を上昇し、復
水器34には湿り蒸気が入ることになり、このとき、復
水器34内の蒸気の圧力を、通常の圧力0.2〜0.3
ataから、前記休止時にはたとえば、0.6ataま
で上昇するように蒸気の冷却の状態を弱める。復水器3
4aは、スチームタービン31からの蒸気が供給される
伝熱管に、ファンからの常温空気を接触して、その蒸気
を冷却する構成を有し、ファンの回転速度を低下する等
によって、蒸気の冷却の程度を弱めることができる。こ
れによってスチームタービン31の入口の蒸気流量がで
きるだけ減少しないようにする。またノズル締切り調速
が可能なスチームタービン31では、その予備ノズルを
開くようにしてもよい。こうして発電機32による発電
量が極力低下しないようにしながらスチームタービンの
運転を継続する。
【0028】また管路22からの蒸気を、高圧コンデン
サ65を経て凝縮して脱気塔35に導くように構成した
とき、復水器34の圧力を上述のように上昇することに
よって高圧コンデンサ65に流れる蒸気の流量を少なく
することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ごみ焼却
炉からの排ガスによって排熱ボイラで水蒸気などの蒸気
を発生してガスタービンからの排ガスによって、その排
熱ボイラからの飽和蒸気を過熱器で過熱し、こうして得
られた過熱蒸気をスチームタービンに供給して駆動し、
こうしてごみの燃焼熱を高い効率で熱回収し、発電によ
る回収効率の向上を図ることができ、またごみの燃焼焼
却量にかかわらずガスタービンの運転によって需要に応
じた希望する電力を安定して供給することが可能にな
る。またこのようなガスタービンを利用しても、経済的
な省エネルギ効果を達成することができ、また上述のよ
うに大容量の発電を行うことができる。
【0030】さらに本発明によれば、ごみ焼却炉からの
排熱ボイラを介する排ガスに、ガスタービンからの過熱
器を介する排ガスを混合して、ごみ焼却炉の排ガスの水
分の白煙が発生することを防止することができ、このよ
うな白煙防止には、排熱ボイラの蒸気が用いられること
はないので、スチームタービンによる効率のよい発電を
行うことができ、またガスタービンの排気エネルギを有
効に利用することができる。
【0031】また本発明によれば、スチームタービンを
抽気タービンとして、その抽気した蒸気を、利用するこ
ともまた可能であり、用途が拡大する。
【0032】また本発明によれば、スチームタービンか
らの蒸気を復水器で冷却し、ポンプによって排熱ボイラ
に戻して循環し、スチームタービンの上流側に絞り手段
を設け、ガスタービンの休止時には、排熱ボイラからの
蒸気を過熱器に供給することなく絞り手段を経てスチー
ムタービンに供給するようにし、こうして絞り手段で
は、仕事をすることなく等エンタルピ変化をし、この使
用時に、スチームタービンの背圧を高めてその蒸気の温
度を上げ、復水器の冷却の状態を弱めて圧力を上昇し、
こうしてスチームタービンの入口の蒸気流量ができるだ
け落ちないようにする。
【0033】ガスタービンを、夜間などの電力需要が小
さいときに過熱器よりも上流側に設けた追焚炉を運転
し、これによってスチームタービンのエロージョンを生
じない程度に過熱器で排熱ボイラからの蒸気を過熱して
スチームタービンを運転するようにしてもよく、このと
き運転される追焚炉の排ガスによってごみ焼却炉からの
排熱ボイラを介する排ガスの白煙防止を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部の系統図である。
【図2】本発明の一実施例の全体の系統図である。
【図3】ごみ焼却炉17の排ガスによる金属の腐食の状
態を示す図である。
【図4】スチームタービン31の入口の蒸気圧力と温度
とを示す図である。
【図5】スチームタービン31による発電量を示す図で
ある。
【図6】先行技術の全体の系統図である。
【符号の説明】
17a,17b,17c ごみ焼却炉 18a,18b ガスタービン 20a,20b,20c,47a,47b 排熱ボイラ 23a,23b 過熱器 31a,31b スチームタービン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ焼却炉と、 ごみ焼却炉の排ガスが導かれ、蒸気を発生する排熱ボイ
    ラと、 ガスタービンと、 排熱ボイラからの蒸気をガスタービンからの排ガスによ
    って過熱させる過熱器と、 過熱器からの蒸気によって駆動されるスチームタービン
    と、 ガスタービンとスチームタービンとによってそれぞれ駆
    動される発電機とを含むことを特徴とするごみ発電装
    置。
  2. 【請求項2】 ごみ焼却炉からの排熱ボイラを介する排
    ガスに、ガスタービンからの過熱器を介する排ガスを混
    合して白煙防止をすることを特徴とする請求項1記載の
    ごみ発電装置。
  3. 【請求項3】 スチームタービンの抽気をして、その抽
    気した蒸気を利用する手段を設けることを特徴とする請
    求項1記載のごみ発電装置。
  4. 【請求項4】 スチームタービンからの蒸気を冷却して
    復水し、その冷却の状態を加減することができる復水器
    と、 復水器の水を排熱ボイラに導くポンプと、 スチームタービンの上流側に設けられる絞り手段と、 ガスタービン休止時に、排熱ボイラからの蒸気を過熱器
    に供給せず、絞り手段に供給する弁手段とを含み、 ガスタービン休止時に、復水器の冷却状態を弱めること
    を特徴とする請求項1記載のごみ発電装置。
  5. 【請求項5】 ガスタービンの排ガスの通路に、過熱器
    よりも上流側で、追焚炉を設けることを特徴とする請求
    項2記載のごみ発電装置。
JP12084892A 1992-05-13 1992-05-13 ごみ発電装置 Pending JPH05321611A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08246814A (ja) * 1995-03-07 1996-09-24 Toshiba Corp ごみ焼却炉利用コンバインドサイクル発電プラント
EP1355109A1 (de) * 2002-04-16 2003-10-22 SWE Strom und Fernwärme GmbH Verfahren zur energetischen Nutzung von Restabfällen
JP2006009574A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Tokyo Electric Power Co Inc:The 火力発電プラント

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