JPS6037361B2

JPS6037361B2 - ボイラ水電熱加熱器付きボイラ−装置

Info

Publication number: JPS6037361B2
Application number: JP1809680A
Authority: JP
Inventors: 富美男早川
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1980-02-15
Filing date: 1980-02-15
Publication date: 1985-08-26
Also published as: JPS56113903A

Description

【発明の詳細な説明】この発明はボィラ水電熱加熱器付きボイラー装置に関す
るものである。

元釆、水を加熱して蒸気を発生させるボイラーは、その
発生した蒸気によって蒸気タービンの原動機を動かした
り、或は作業用、加熱用および一般暖房用などに広く用
いられるものであるが、石油エネルギー危機の問題が顕
在化してきて省エネルギー化が強く要求されるようにな
った今日では、ボイラーの使用燃料の節減化及びボイラ
ー効率の増大化が急務となったものである。

しかるに従来のボイラーでは、ボィラ水を加熱する燃料
燃焼装置の他にボイラー内で発生した蒸気をその圧力を
変えずにさらに加熱して熱量の高い蒸気とするための過
熱器、煙突から逃げようとする熱量を利用して給水を子
熱するための節炭器及びボイラーに送る燃焼用の空気を
鰹道ガスの廃熱を利用して予熱するための空気子熱器な
どが夫々設けられていて、ボイラー効率を良好にするよ
うに計られているものであるが、従来のボィラ−ではそ
れ以外の燃料節減及びボイラー効率増大のための有効適
切な手段が全く具備されていなかったものである。

この発明は上記に鑑みてなされたものであって、ボイラ
ーから発生する蒸気の熱エネルギーを利用して発電し、
その電力を使用する電熱ヒーターをボイラ水放熱器とし
て使用するようにしたボイラ水電熱加熱器付きボイラー
装置を提供して上記従釆の要望に応えるようにしたもの
である。

この発明のボィラ水電熱加熱器付きボイラー装置を以下
図面に示す実施例について具体的に説明する。１は上部
円胴ｌａと下部円胴ｌｂとを多数の水管２で運速させて
構成された水管ボイラー（ウオーターチューブボイラー
）で、該水管ボイラー１は、重油タンク４から燃料ポン
プ５によって調量弁６を介して供給される燃料重油また
はプロパンガスタンク７から供給される燃料プロパンガ
スを送風機８からダンパ９を経て供Ｖ給される空気とに
よって燃焼するバーナ３によって加熱される。また水管
ボイラー１の上部円銅ｌａ内の蒸気圧力が徐々に上昇す
るにつれて蒸気圧調整器１０の指令による制御モーター
１１によって自動制御されるダンパ９及び調量弁６の作
動により使用燃料が漸次減少する。そして蒸気が蒸気タ
ービン１９の駆動に足る高温、高圧になった場合、圧力
スイッチ１２が働き、燃料ポンプ５が停止し、同時に自
動調節弁１６が開き、蒸気タービン１９が回転し、直結
された発電機２０‘こよって電力を発生する。この電力
を上記水管ボイラー１の上部円８同ｌａ及び下部円官同
ｌｂ内に夫々介装された電熱ヒーター１３及び電熱ヒー
ター１４の電熱源として使用するもので、電熱加熱に切
り代る。また水管ボイラー１の上部円８同ｌａ内の蒸気
圧力が、発電電力の低下に影響するような圧力に低下し
た場合には、圧力スイッチ１２が作動してバーナー３に
よる重油燃焼加熱が併用されるものである。そしてこれ
らの一連の動作は自動制御されるものである。なお１５
は蒸気管、１７，１８は手動弁である。また上記蒸気タ
ービン１９で膨脹して低温低圧となった排出蒸気は、排
出蒸気管１５ａによって被暖房室２１の放熱器に送られ
、被暖房室２１を所要の温度になるよう暖房する。また
上記排出蒸気の一部は排出蒸気管１５ａから分岐して分
岐管１５ｂによって給水タンク２２に導かれ給水予熱に
供される。そして子熱された給水タンク２２内の水は給
水ポンプ２４によって給水弁２５を経て水管ボイラー１
の下部円胴ｌｂ内に給水されるものである。なお２３は
原水ポンプ、２６は薬液注入装置である。また上記給水
タンク２２内の水の下部円胴ｌｂ内給水手段としては上
記給水ポンプ２４を使用せず、上記円耳同ｌａ内の蒸気
を利用したィンジェクタ−（注水器）によって自動給水
するようにしてもよいものである。さらにまた前記蒸気
タービン１９で膨脹した排出蒸気の一部を水管ボィラー
ーへ戻して再熱器を用いて加熱する再熱手段を併用して
もよいものである。この発明のボィラ水電熱加熱器付き
ボイラー装層は叙上のようにボイラーから発生する蒸気
の熱エネルギーを利用して発電し、その電力を熱源とし
て使用する電熱ヒーターをボィラ水加熱器としてボイラ
ー内に介装し、ボィラ水の電熱加熱を行えるようにした
ものであるから、ボイラー効率を箸るしく増大させて使
用燃料の節減を計ることができ、省エネルギー化に馨る
しく寄与できる卓抜した効果がある。

なおまた、蒸気タービンで膨脹して低温低圧となった排
出蒸気は普通、復水器で冷却復水してボイラーに戻すも
のであるが、この発明では排出蒸気は被暖房室の加熱暖
房及びボイラー給水の子熱に供されるもので頗る重宝か
つ経済的である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明のボイラー装置の実施例の一部を縦断し
た側面図である。１・・・・・・水管ボィラ−、ｌａ・・・・・・上部円
胴、ｌｂ・・・・・・下部円胴、２・・・・・・水管、
３・・…・バーナ、４・・・…重油タンク、５……燃料
ポンプ、６・・…・調量弁、７・・・・・・プロパンガ
スタンク、８・・・・・・送風機、９・・・・・・ダン
パ、１０・・・・・・蒸気圧調整器、１１・・・・・・
制御モーター、１２…・・・圧力スイッチ、１３，１４
・・・・・・電熱ヒーター、１５・・・・・・蒸気管、
１５ａ…・・・排出蒸気管、１５ｂ・・・・・・分岐管
、１６…・・・自動調節弁、１７，１８…・・・手動弁
、１９・・・・・・蒸気タービン、２０・・・・・・発
電機、２１・・・・・・被暖房室、２２・・・・・・給
水タンク、２３・・・・・・原水ポンプ、２４・・・・
・・給水ポンプ、２５・…・・給水弁、２６・・・・・
・薬液注入装置。

Claims

【特許請求の範囲】

１ボイラーにて発生した高温高圧蒸気を導く蒸気管に
よつて該ボイラーと蒸気タービンとを連結し、上記蒸気
タービンに付設の発電機により発生した電力を熱源とし
て使用する電熱ヒーターをボイラー水加熱器としてボイ
ラー内に介装したことを特徴とするボイラ水電熱加熱器
付きボイラー装置。