JPH07119535A - 内燃機関用失火検出装置 - Google Patents

内燃機関用失火検出装置

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JPH07119535A
JPH07119535A JP27094193A JP27094193A JPH07119535A JP H07119535 A JPH07119535 A JP H07119535A JP 27094193 A JP27094193 A JP 27094193A JP 27094193 A JP27094193 A JP 27094193A JP H07119535 A JPH07119535 A JP H07119535A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 失火判定期間中に運転状態が変動した場合で
も、的確に失火の発生を判断できる内燃機関用失火検出
装置を提供すること。 【構成】 S33では単失火判定用の回転変化量△NE
を求め、S35ではこの回転変化量△NEが単失火判定
値を上回るか否かを判定する。ここで肯定判断される
と、S37〜40にてマップより第1〜第4判定レベル
係数kREF1〜kREF4を読み込み、S41ではこの
各係数を乗算して判定変化量kREFを算出する。続く
S41〜44では、この判定変化量kREFを用いて今
回の総合失火判定値CREFを算出する。つまり、この
総合失火判定値CREFは、単失火判定毎の運転状態に
応じて変更される判定変化量kREFを用いて得られる
ものであり、この総合失火判定値CREFは、失火判定
期間毎の総合的な失火判定に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に発生する失
火を検出する内燃機関用失火検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関に失火が発生する
と、未燃焼ガスが触媒に排出されて触媒の溶損・劣化を
生ずるので、失火を検出して触媒の損傷を未然に防止す
る装置が開発されている。
【0003】この失火を検出する装置としては、例えば
図12に示す様に、エンジンの回転変動に基づいて各点
火時期における個々の失火(以下単失火と称す)を検出
し、所定の失火判定期間にわたり、一定のカウントアッ
プ量の失火カウンタで単失火の回数をカウントし、失火
カウンタ値が所定の失火判定値に達した場合には、実際
に失火が発生したと判断して運転者に報知する装置が知
られている。つまり、この装置では、1回の失火検出で
失火と判断するのではなく、例えば所定点火回数におけ
る失火の発生頻度(失火率)に基づいて、より正確に失
火の判断を行なっている。
【0004】ところが、失火の検出精度は、運転状態に
よって異なるので、そのための対策が必要である。例え
ばエアコン等による外部負荷が加わった時には、回転変
動が生ずるので失火の誤検出が生じ易くなってしまう。
また、これとは別に、例えば高回転の時に失火が発生す
ると、低回転の時よりも多くの未燃焼ガスが排出されて
触媒が損傷し易くなるので、運転状態に応じて失火の検
出精度が変化するという問題は重要である。
【0005】そのため、近年では、この運転状態の変化
を考慮に入れた、下記〜に示す各種の装置が提案さ
れている。 例えば、回転変動から個々の失火(単失火)を検出す
る場合、失火判定期間毎の検出精度を向上するために、
運転状態に応じて個々の失火の判定値を変更する装置が
提案されている(特開平4−292556号公報参
照)。
【0006】また、運転状態を考慮に入れるために、
燃焼圧から各々の運転状態における失火率を求め、この
失火率が運転状態に応じて定められた基準失火率を上回
る場合には、失火と判断する装置が提案されている(特
開平4−209949号公報参照)。
【0007】更に、回転変動の発生回数から求めた失
火率が、負荷や回転数の運転状態に応じて定められた許
容失火率を上回る場合には、燃料をカットする装置が提
案されている(特開平4−194337号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た装置では、下記の問題があり必ずしも十分でない。例
えば、の装置では、単失火の判定は正確になるかも知
れないが、それらを所定期間カウントした失火率に基づ
いて、失火判定期間毎に失火発生を判断する場合(総合
失火検出)には、従来通りに(運転状態を加味しない)
固定した失火判定値を使用しているに過ぎない。
【0009】また、の装置では、失火発生を判断する
基準失火率が、失火を判断する時点の運転状態によって
定められるので、失火判定期間中に運転状態が変化した
場合には、必ずしも正確に失火発生を判断することがで
きない。例えば、失火判定期間の前半は高回転で後半が
低回転だとすると、低回転の運転状態に応じた基準失火
率に基づいて判断するので、失火と判定すべき場合でも
失火と判定されない場合がある。
【0010】更に、の装置では、燃料のカットを判断
する許容失火率が、失火を判断する時点の運転状態によ
って定められるので、必ずしも所望のタイミングで燃料
カットを実行できるとは限らない。本発明は、前記課題
を解決するためになされ、失火判定期間中に運転状態が
変動した場合でも、的確に失火の発生を判断できる内燃
機関用失火検出装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、図1に例示する様に、内燃機関の回転数や
負荷等の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記
内燃機関の失火判定期間内の個々の失火を検出する単失
火検出手段と、該単失火検出手段によって失火が検出さ
れた場合には、所定のカウンタ変化量を積算して失火カ
ウンタ値を求める失火カウンタ値積算手段と、前記単失
火検出手段によって失火が検出された場合には、前記運
転状態検出手段によって検出された運転状態に基づい
て、失火判定値変更量を設定する失火判定値変更量設定
手段と、該失火判定値変更量設定手段によって設定され
た失火判定値変更量に基づいて、前記失火判定期間にわ
たって失火判定値を変更する失火判定値変更手段と、該
失火判定値変更手段によって変更された失火判定値と、
前記失火カウンタ値積算手段によって求められた失火カ
ウンタ値とを比較して、前記失火判定期間毎の失火の有
無を総合的に判定する総合失火判定手段と、を備えたこ
とを特徴とする内燃機関用失火検出装置を要旨とする。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、単失火検出手段によっ
て、内燃機関の点火時期における個々の失火を検出し、
失火が検出された場合には、失火カウンタ値積算手段に
よって、カウンタ変化量を積算して失火カウンタ値を求
める。また、単失火検出手段によって失火が検出された
場合には、失火判定値変更量設定手段によって、運転状
態検出手段により検出された運転状態に基づいて、判定
の基準となる失火判定値を変更する失火判定値変更量を
設定し、この失火判定値変更量を用いて、失火判定値変
更手段によって、失火判定期間にわたって失火判定値を
変更する。そして、総合失火判定手段によって、失火判
定値変更手段により変更された失火判定値と失火カウン
タ値積算手段によって求められた失火カウンタ値とを比
較して、当該失火判定期間全体において失火したか否か
を総合的に判定する。
【0013】つまり、この発明では、運転状態に応じて
失火判定値の方を逐次に変更し、失火判定期間が終了す
ると、この失火判定値と失火カウンタ値とを比較して失
火判定を行なうので、失火判定期間における運転状態の
変化を正確に把握して、より精密に失火判定期間毎の失
火判定を行なうことが可能である。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。 (第1実施例)図2は、本発明の第1実施例の内燃機関
用失火検出装置の装置構成を示す概略構成図である。
【0015】図2に示す様に、1は内燃機関のクランク
軸又はカム軸に配設され所定角度毎に出力される信号を
検出して、機関回転速度(回転数)NEを求める回転角
センサ,2は内燃機関の吸気サージタンク内の吸気圧又
は吸入空気量を検出する負荷センサ,3は気筒への吸入
空気量を調整するスロットル弁の開度を検出するスロッ
トルセンサ,4はインジェクタ30とフューエルプレッ
シャレギュレータとの間にある燃料管に配設され、各気
筒に噴射される燃料の圧力を検出する燃圧センサ,5は
エアコンが作動しているか否かを検出するエアコンスイ
ッチ,6はスピードメータケーブルの回転力により車両
の速度を検出する車速センサ,7は悪路の検出に利用さ
れる重力加速度を検出するGセンサ,8は冷却水温を検
出する水温センサである。
【0016】10は、これらの各センサからの検出信号
が入力される電子制御装置(ECU)である。このEC
U10は、I/Oポート10a,演算装置10b,RO
M10c,バックアップRAM10d,RAM10eを
有し、各センサから入力される検出信号に基づいて点火
系及び燃料系の適切な制御量を設定するマイクロコンピ
ュータとして構成されている。
【0017】20は上記ECU10の演算結果に基づい
て最適な点火タイミングで高電圧を発生させ、内燃機関
の点火プラグに高電圧を供給する点火装置である。30
は同じくECU10の演算結果に基づいて最適な燃料噴
射量及び噴射タイミングで内燃機関に燃料を供給するイ
ンジェクタである。
【0018】40はECU10で失火と判定されると点
灯して、例えば車両ユーザ等に失火が発生したことを知
らせるための警告灯である。そして、上述したECU1
0は、各センサからの検出結果に基づいて、内燃機関の
点火時期毎に運転状態に基づいて失火判定値を設定し
(失火判定値変更手段)、点火時期毎に失火が発生した
か否かを個々に判定し(単失火検出手段)、カウントア
ップ量を失火判定期間にわたって積算して失火カウンタ
値を求め(失火カウンタ値積算手段)、失火カウンタ値
と失火判定期間における失火判定値(総合失火判定値と
称す)とを比較して、失火したか否かを判定する(総合
失火判定手段)。
【0019】尚、上記ROM10cには、運転状態に応
じて失火判定値を設定するために、各種の係数を定める
複数のマップが記憶されている。例えば、後述する図3
(a)に示す様に、吸気管圧力(負荷)に基づいて第1
判定レベル係数KREF1を求めるマップ、図3(b)
に示す様に、水温に基づいて第2判定レベル係数KRE
F2を求めるマップ、図3(c)に示す様に、悪路の判
定に基づいて第3判定レベル係数KREF3を求めるマ
ップ、図3(d)に示す様に、エンジン回転数NEに基
づいて第4判定レベル係数KREF4を求めるマップ等
が記憶されている。また、失火判定期間毎に当該期間に
おいて失火が発生したか否かを総合的に判定するための
総合失火判定値等を記憶している。
【0020】次に、本実施例の制御処理を、図4及び図
5のフローチャートに基づいて説明する。本実施例は、
一定のカウントアップ量を単失火検出毎に積算して失火
カウンタ値CMFを求めるとともに、期間全体の総合判
断基準である総合失火判定値CREFを(運転状態に応
じて変化する)判定変化量kREFに応じて逐次変更
し、失火判定期間毎に両値CMF,DREFを比較し
て、総合的に失火の判定を行なうものである。
【0021】まず、図4(失火検出ルーチン1)に基づ
いて、単失火検出毎に、各判定レベル係数を用いて総合
失火判定値CREFを更新する処理について説明する。
尚、このルーチンは点火毎に実行される。図4に示す様
に、S31にて、エンジン回転数NE,負荷PM,冷却
水温THWを読み込み、S32では、定常運転であるか
否かを判定する。ここで肯定判断されるとS33に進
む。一方否定判断されるとS34に進み、後述する総合
失火判定値CREFに基本判定値CREFBasをセット
するとともに、累積失火判定値ΣCREF及び失火カウ
ンタ値CMFをクリアし、一旦本処理を終了する。
【0022】S33では、単失火判定用の回転変化量△
NEを求め、S35では、この回転変化量△NEが、単
失火判定値を上回るか否かを判定する。ここで肯定判断
されると、S36に進み、一方否定判断されると、一旦
本処理を終了する。S36では、失火カウンタ値CMF
iをインクリメントする。つまり、本実施例では、カウ
ントアップ量は「1」と一定に設定されているので、単
失火検出毎に失火カウンタ値CMFiに「1」つづ加算
する。
【0023】S37,S38,S39,S40では、図
3の各マップに基づき、負荷PMに応じて第1判定レベ
ル係数kREF1を取り込み、水温THWに応じて第2
判定レベル係数kREF2を取り込み、路面状態に応じ
て第3判定レベル係数kREF3を取り込み、エンジン
回転数NEに応じて第4判定レベル係数kREF4を取
り込む。
【0024】S41では、前記第1〜第4判定レベル係
数kREF1〜kREF4を乗算して、判定変化量kRE
Fを算出する。尚、この判定変化量kREFは、判定基
準となる総合失火判定値CREFを、運転状態に応じて
単失火検出毎に逐次変更するためのものである。
【0025】従って、続くS42では、この判定変化量
kREFを基本判定値CREFBasに乗算して仮失火判
定値CREFAを算出する。この基本判定値CREFBa
sは、第1〜第4判定レベル係数kREF1〜kREF4
が全て「1」のときの総合失火判定値CREFに相当す
るもので、例えば4気筒機関では、失火率100%に相
当する「40」が設定される。
【0026】次のS43では、この仮失火判定値CRE
FAを、前回求めた累積失火判定値ΣCREFi-1に積
算して、今回の累積失火判定値ΣCREFiを算出す
る。続くS44では、この累積失火判定値ΣCREFi
を失火カウンタ値CMFiで徐算して、総合失火判定値
CREFを算出する。これによって、総合失火判定値C
REFが失火カウンタ値CMFと比較可能な値に設定さ
れる。ここで、累積失火判定値ΣCREFiを失火カウ
ンタ値CMFiで徐算する理由は、基本判定値CREFB
asが予め(失火を判定するための判定回数を乗算した様
な)大きな値に設定されているからである。
【0027】次に、図5(失火検出ルーチン2)に基づ
いて、失火判定期間終了後に行われる総合的な失火判定
の処理について説明する。尚、この処理は、例えば20
0回転毎に行われる割込処理である。図5に示す様に、
S51では、失火カウンタ値CMFが、総合失火判定値
CREFを上回るか否かを判定する。ここで、肯定判断
されると、確実に失火が検出されたとみなされてS52
に進み、一方判断されると、失火は検出されなかったと
みなされてS54に進む。
【0028】S52では、失火が検出されたことをバッ
クアップRAM10dに記憶し、S53では、失火を報
知するために警告灯40を点灯し、S54に進む。S5
4では、次の失火判定期間における同様な失火の総合的
な判定を行なうために、失火カウンタ値CMFをクリア
し、S55では、総合失火判定値CREFに基本判定値
CREFBasをセットするとともに、累積失火判定値Σ
CREFをクリアし、一旦本処理を終了する。
【0029】この様に、本実施例では、単独失火検出毎
に、失火カウンタ値CMFに一定のカウントアップ量を
加算するとともに、単失火検出毎の運転状態に応じて判
定変化量kREFを変更することにより、運転状態に対
応した適切な総合失火判定値CREFを逐次設定するこ
とができる。よって、失火判定期間内の運転状態に応じ
て、精度良く失火の判定ができるという顕著な効果があ
る。 (第2実施例)次に、第2実施例の制御処理を、図6〜
図8のフローチャートに基づいて説明するが、前記第1
実施例と同様な部分は説明を簡略化する。本実施例は、
失火判定期間内の任意のタイミング(即ち単失火判定回
数より少ない回数)で、判定変化量kREF及び総合失
火判定値CREFを変更してゆくものである。
【0030】まず、図6(失火検出ルーチン3)に基づ
いて、単失火の回数をカウントする処理について説明す
る。尚、このルーチンは点火毎に実行される。図6に示
す様に、S61にて、エンジン回転数NE,負荷PM,
冷却水温THWを読み込み、S62では、定常運転であ
るか否かを判定する。ここで正常運転であると判断され
ると、S63にて、正常運転を示すフラグFを「1」と
し、S64に進む。一方正常運転でないと判断される
と、S65にて前記フラグFを「0」とし、続くS66
にて、失火カウンタ値CMFをクリアするとともに、総
合失火判定値CREFに基本判定値CREFBasをセッ
トし、一旦本処理を終了する。
【0031】S64では、単失火判定用の回転変化量△
NEを求め、S67では、この回転変化量△NEが、単
失火判定値を上回るか否かを判定する。ここで肯定判断
されるとS68に進み、一方否定判断されると、一旦本
処理を終了する。S68では、単失火回数をカウントす
る失火カウンタ値CMFiをインクリメントし、一旦本
処理を終了する。つまり、本実施例では、カウントアッ
プ量は一定値の「1」と設定されているので、単失火検
出毎に失火カウンタ値CMFiを「1」づつ加算する。
【0032】次に、図7(失火検出ルーチン4)に基づ
いて、本ルーチンの実行毎に、各判定レベル係数を用い
て総合失火判定値CREFを更新する処理について説明
する。尚、本処理は任意のタイミング(失火検出タイミ
ングより長い間隔の例えば50回転毎又は1sec毎)で
実行される。
【0033】図7に示す様に、まず、S71にて、フラ
グFが「1」か否かによって、正常運転であるか否かを
判定し、ここで正常運転である場合はS72に進み、一
方正常運転でない場合は、一旦本処理を終了する。S7
2では、エンジン回転数NE,負荷PM,冷却水温TH
Wを読み込み、S73,S74,S75,S76では、
前記第1実施例と同様に、図3の各マップに基づき、負
荷PMに応じて第1判定レベル係数kREF1を取り込
み、水温THWに応じて第2判定レベル係数kREF2
を取り込み、路面状態に応じて第3判定レベル係数kR
EF3を取り込み、エンジン回転数NEに応じて第4判
定レベル係数kREF4を取り込む。
【0034】S77では、失火検出ルーチン4の実行回
数をカウントする区間カウンタCMFCiをインクリメ
ントする。S78では、前記第1〜第4判定レベル係数
kREF1〜kREF4を乗算して、判定変化量kREF
を算出する。
【0035】S79では、判定変化量kREFと基本判
定値CREFBasとを乗算して、仮失火判定値CREF
Aを算出し、次のS80では、仮失火判定値CREFA
を前回の累積失火判定値ΣCREFi-1に積算して、今
回の累積失火判定値ΣCREFiを算出した後、S80
Aで、累積失火判定値ΣCREFiを区間カウンタCM
FCiで徐算して、総合失火判定値CREFを算出し、
一旦本処理を終了する。尚、ここで、累積失火判定値Σ
CREFiを区間カウンタCMFCiで徐算した理由は、
本実施例では、演算処理を軽減するために、単失火検出
毎に判定変化量kREFを算出することなく、区間毎の
運転状態は一定と見なして、区間毎に一括して総合失火
判定値CREFを更新するためである。
【0036】つまり、本処理は、区間毎(例えば50回
転毎又は1sec毎)に、その時の運転状態に応じて、総
合失火判定値CREFを更新する処理である。次に、図
8(失火検出ルーチン5)に基づいて、失火判定期間終
了後に行われる総合的な失火判定の処理について説明す
る。尚、この処理は、例えば200回転毎に行われる割
込処理である。
【0037】図8に示す様に、S81では、失火カウン
タ値CMFが総合失火判定値CREFを上回るか否かを
判定する。ここで、肯定判断されると、確実に失火が検
出されたとみなされてS82に進み、一方判断される
と、失火は検出されなかったとみなされてS84に進
む。
【0038】S82では、失火が検出されたことをバッ
クアップRAM10dに記憶し、S83では、失火を報
知するために警告灯40を点灯し、S54に進む。S8
4では、次の失火判定期間における同様な失火の総合的
な判定を行なうために、失火カウンタ値CMFをクリア
し、S85では、区間カウンタCMFC及び累積失火判
定値ΣCREFをクリアするとともに、総合失火判定値
CREFに基本判定値CREFBasをセットし、一旦本
処理を終了する。
【0039】この様に、本実施例では、単失火検出毎
に、失火カウンタCMFに一定のカウントアップ量を加
算するとともに、単失火検出毎ではなく(失火判定期間
より短い)所定区間毎に、運転状態に応じて判定変化量
kREFを変更することにより、運転状態に対応した適
切な総合失火判定値CREFを逐次設定することができ
る。よって、前記第1実施例と同様に、失火判定期間内
の運転状態に応じて、精度良く失火の判定ができるとい
う効果がある。特に、本実施例では、単失火検出毎に総
合失火判定値CREFを更新するのではなく、所定区間
毎に総合失火判定値CREFを更新するので、更新回数
が少なくなり、失火検出の精度を損なうことなく、演算
処理が軽減されるという利点がある。 (第3実施例)次に、第3実施例の制御処理を、図9〜
図11のフローチャートに基づいて説明するが、前記第
1,2実施例と同様な部分の説明は簡略化する。本実施
例は、単失火検出毎に総合失火判定値CREFを変更す
るのではなく、単失火検出毎に第1の失火判定値CRE
F1を変更するとともに、失火判定期間内の任意のタイ
ミング(単失火回数より少ない回数)で第2の失火判定
値CREF2を変更し、この両値CREF1,CREF
2の平均値を総合失火判定値CREFとして用いて、総
合的に失火を判定するものである。
【0040】まず、図9(失火検出ルーチン6)に基づ
いて、単失火検出毎に、第1の失火判定値CREF1を
更新する処理について説明する。尚、このルーチンは点
火毎に実行される。図9に示す様に、S91にて、エン
ジン回転数NE,負荷PM,冷却水温THWを読み込
み、S92では、定常運転であるか否かを判定する。こ
こで正常運転であると判断されると、S93にて、正常
運転を示すフラグFを「1」とし、S94に進む。一方
正常運転でないと判断されると、S95にて前記フラグ
Fを「0」とし、続くS96,S97にて、失火カウン
タ値CMF及び累積失火判定ΣCREF1をクリアする
とともに、総合失火判定値CREFに基本判定値CRE
FBasをセットし、一旦本処理を終了する。
【0041】S94では、単失火判定用の回転変化量△
NEを求め、S98では、この回転変化量△NEが、単
失火判定値を上回るか否かを判定する。ここで肯定判断
されるとS99に進み、一方否定判断されると、一旦本
処理を終了する。S99では、失火カウンタ値CMFi
をインクリメントする。
【0042】続くS100,S101,S102では、
前記第2実施例と同様に、図3の各マップに基づき、負
荷PMに応じて第1判定レベル係数kREF1を取り込
み、路面状態に応じて第3判定レベル係数kREF3を
取り込み、エンジン回転数NEに応じて第4判定レベル
係数kREF4を取り込みむ。つまり、ここでは、負荷
PMや路面状態やエンジン回転数NEの様な急速に変化
する運転状態のみに着目して、短い周期で(即ち頻繁
に)各係数を設定する。
【0043】S103では、前記第1,第3,第4判定
レベル係数kREF1,kREF3,kREF4を乗算し
て、第1判定変化量kREFAを算出する。S104で
は、第1判定変化量kREFAを基本判定値CREFBa
sに乗算して第1仮失火判定値CREFA1を算出し、
次のS105では、第1仮失火判定値CREFA1を前
回の第1累積仮失火判定値ΣCREF1i-1に積算し
て、今回の第1累積仮失火判定値ΣCREF1iを算出
し、S106で、第1累積仮失火判定値ΣCREF1i
を失火カウンタ値CMFiで徐算して、第1失火判定値
CREF1を算出し、一旦本処理を終了する。
【0044】つまり、本処理は、単失火検出毎に、その
時の運転状態に応じて第1判定変化量kREFAを算出
することによって、第1失火判定値CREF1を更新す
る処理である。次に、図10(失火検出ルーチン7)に
基づいて、本ルーチンの実行毎に、第2失火判定値CR
EF2を更新する処理について説明する。尚、本処理は
任意のタイミング(例えば50回転毎)で実行される。
【0045】図10に示す様に、まず、S111にて、
フラグFが「1」か否かによって、正常運転であるか否
かを判定し、ここで正常運転であると判断されるとS1
12に進み、一方正常運転でないと判断されると、一旦
本処理を終了する。S112では、エンジン回転数N
E,冷却水温THWを読み込み、S113では、前記第
2実施例と同様に、図3のマップに基づき、水温THW
に応じて第2判定レベル係数kREF2を取り込む。つ
まり、ここでは、水温THWの様な急速に変化しない運
転状態のみに着目して、長い周期(即ち少ない頻度)で
係数を設定する。
【0046】S114では、区間カウンタ値CMFCi
をインクリメントする。S115では、この第2判定レ
ベル係数kREF2を基本判定値CREFBasに乗算して
第2仮失火判定値CREFA2を算出し、次のS116
では、第2仮失火判定値CREFA2を前回の第2累積
仮失火判定値ΣCREF2i-1に積算して、今回の第2
累積仮失火判定値ΣCREF2iを算出し、S117で
は、第2累積仮失火判定値ΣCREF2iを区間カウン
タ値CMFCiで徐算して、第2失火判定値CREF2
を算出し、一旦本処理を終了する。
【0047】つまり、本処理は、50回転毎に、その時
の運転状態に応じて、前記第1判定変化量kREFAと
は異なる判定変化量である第2判定変化量kREF2を
用いることによって、第2失火判定値CREF2を更新
する処理である。次に、図11(失火検出ルーチン8)
に基づいて、失火判定期間終了後に行われる総合的な失
火判定の処理について説明する。尚、この処理は、例え
ば200回転毎に行われる割込処理である。
【0048】図11に示す様に、S120では、第1失
火判定値CREF1と第2失火判定値CREF2とを加
えた値を2で徐算して総合失火判定値CREFを求め、
S121では、失火カウンタ値CMFがこの総合失火判
定値CREFを上回るか否かを判定する。ここで、肯定
判断されると、確実に失火が検出されたとみなされてS
122に進み、一方否定判断されると、失火は検出され
なかったとみなされてS124に進む。
【0049】S122では、失火が検出されたことをバ
ックアップRAM10dに記憶し、S123では、失火
を報知するために警告灯40を点灯し、S124に進
む。S124では、次の失火判定期間における同様な失
火の総合的な判定を行なうために、失火カウンタ値CM
Fをクリアし、S125では、区間カウンタCMFC,
第1,第2累積失火判定値ΣCREF1,ΣCREF2
をクリアするとともに、総合失火判定値CREFに基本
判定値CREFBasをセットして、一旦本処理を終了す
る。
【0050】この様に、本実施例では、単独失火検出毎
に、第1失火判定値CREF1を更新するとともに、5
0回転毎に第2失火判定値CREF2を更新し、この両
失火判定値CREF1,CREF2の平均値によって、
運転状態に対応した適切な総合失火判定値CREFを設
定することができる。よって、前記第2実施例と同様
に、失火判定期間内の運転状態に応じて、精度良く失火
の判定ができるという効果がある。特に、本実施例で
は、単失火検出毎に全ての失火判定値を求めるのではな
く、それほど急激に変化しない水温の様な運転状態の失
火判定値はより長い期間毎に求める様にしたので、失火
検出の精度を損なうことなく、しかも演算処理が軽減さ
れるという利点がある。
【0051】尚、前記本発明の実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例に何等限定されるものでは
なく、各種の態様で実施できることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明では、失火が
検出されるとカウンタ変化量を積算して失火カウンタ値
を求めるとともに、運転状態に基づいて失火判定用の失
火判定値を変更する変更量を設定し、失火判定期間にわ
たって失火判定値を変更する。そして、失火カウンタ値
と変更された失火判定値とを比較して、失火したか否か
を判定するので、失火判定期間における運転状態の変化
を正確に把握して、失火判定期間毎の失火判定をより精
密に行なうことができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明の構成を例示する概略構成図
である。
【図2】 第1実施例のシステム構成を示すブロック図
である。
【図3】 失火判定に使用される各種の係数のマップを
示す説明図である。
【図4】 失火検出ルーチン1の制御処理を示すフロー
チャートである。
【図5】 失火検出ルーチン2の制御処理を示すフロー
チャートである。
【図6】 失火検出ルーチン3の制御処理を示すフロー
チャートである。
【図7】 失火検出ルーチン4の制御処理を示すフロー
チャートである。
【図8】 失火検出ルーチン5の制御処理を示すフロー
チャートである。
【図9】 失火検出ルーチン6の制御処理を示すフロー
チャートである。
【図10】 失火検出ルーチン7の制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図11】 失火検出ルーチン8の制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図12】 従来の失火検出の技術を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…回転角センサ 2…負荷センサ 5…エアコンスイッチ 6…車速センサ 7…Gセンサ 8…水温センサ 10…電子制御装置(ECU) 40…警告灯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01M 15/00 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の回転数や負荷等の運転状態を
    検出する運転状態検出手段と、 前記内燃機関の失火判定期間内の個々の失火を検出する
    単失火検出手段と、 該単失火検出手段によって失火が検出された場合には、
    所定のカウンタ変化量を積算して失火カウンタ値を求め
    る失火カウンタ値積算手段と、 前記単失火検出手段によって失火が検出された場合に
    は、前記運転状態検出手段によって検出された運転状態
    に基づいて、失火判定値変更量を設定する失火判定値変
    更量設定手段と、 該失火判定値変更量設定手段によって設定された失火判
    定値変更量に基づいて、前記失火判定期間にわたって失
    火判定値を変更する失火判定値変更手段と、 該失火判定値変更手段によって変更された失火判定値
    と、前記失火カウンタ値積算手段によって求められた失
    火カウンタ値とを比較して、前記失火判定期間毎の失火
    の有無を総合的に判定する総合失火判定手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関用失火検出装置。
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