JPH07119373A - 日射遮蔽装置 - Google Patents

日射遮蔽装置

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JPH07119373A
JPH07119373A JP26448393A JP26448393A JPH07119373A JP H07119373 A JPH07119373 A JP H07119373A JP 26448393 A JP26448393 A JP 26448393A JP 26448393 A JP26448393 A JP 26448393A JP H07119373 A JPH07119373 A JP H07119373A
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slats
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transparent sheet
window glass
blind
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Shinichi Komoto
真一 弘本
Hideo Tanaka
英夫 田中
Takafumi Chiba
隆文 千葉
Masato Fujitani
真人 藤谷
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Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コスト、かつ、簡単な構造でブラインド内
蔵の二重ガラスと同様に室内への輻射熱を軽減でき高い
日射遮蔽性能が期待できるとともに、夏季の夜間に外部
への放熱が妨げられることがなく、また、ブラインドを
下ろしたままの状態でも眺望を確保でき、年間を通して
快適な環境を形成できる。 【構成】 窓ガラス1の内側に、複数のスラット2で構
成するブラインド3を設置し、該ブラインド3の室内側
の端部に透明シート4を取り付け、室外側の端部に通気
性と透視性を有するシート5を取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般建築物の窓ガラス
の内側に設ける日射遮蔽装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、建築物の窓ガラス面の室内側に
は、日射によるまぶしさの防止や日射熱の室内への進入
の軽減を目的として、ブラインド、スクリーン、カーテ
ン等の日射遮蔽装置が取り付けられる。
【0003】かかる日射遮蔽装置のうち、例えばブライ
ンドによるものには、窓ガラスを二重にし、このガラス
間の中空層にブラインドを内蔵するものがあり、中空層
に室内空気を通過させることでブラインドに溜まった熱
を排出し、在室者への長波長輻射熱の軽減を図るものも
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなブライン
ド内蔵の二重ガラス窓は、コストが高く普及しにくい欠
点があり、また、断熱性の高いことが夏季の夜間におい
ては外部への放熱を妨げている。
【0005】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、低コスト、かつ、簡単な構造でブラインド内蔵の二
重ガラスと同様に室内への輻射熱を軽減できるととも
に、夏季の夜間に外部への放熱が妨げられることがな
く、快適な環境を形成できる日射遮蔽装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、窓ガラスの内側に、複数のスラットで構成す
るブラインドを設置し、該ブラインドの室内側の端部に
透明シートを取り付け、室外側の端部に通気性と透視性
を有するシートを取り付けたこと、および、スラットは
断熱性を有する布材を略袋状に折り曲げて、内部に空気
層を形成する中空部を設けたことを要旨とするものであ
る。
【0007】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、スラットの表
面に溜まった熱は、スラットの室外側の端部に取り付け
た通気性を有するシートを通って、窓面側に流出し、窓
面の上昇気流といっしょになって、例えば上方のダクト
に排気される。また、スラットの室内側に設けた透明シ
ートにより、室内への放射熱が防げる。そして、スラッ
トの室外側のシートは透視性を有し、室内側のシートは
透明であるから、ブラインドをおろした状態でも、スラ
ットを水平にしておけば眺望を確保できる。
【0008】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えてスラット自体にも空気層を形成したから、断熱
性がさらに向上する。
【0009】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の日射遮蔽装置の実施例を示す
縦断側面図で、図中1は窓の窓ガラスで、この窓ガラス
1の内側に複数のスラット2で構成するブラインド3を
設ける。
【0010】そして、このブラインド3のスラット2の
室内側の端部に通気性がほとんどない透明シート4を接
着剤を用いて取り付け、室外側の端部に通気性と透視性
を有するレース状の布などによるシート5を接着する。
【0011】スラット2は断熱性を高めるため、断熱性
と剛性感のある布などを用いて、これを偏平な略袋状に
折り曲げて、内部に空気層6を形成した。この場合、図
3に示すように袋状に折り曲げた開口端部は、完全に閉
じずに空気層6内への空気の出入りが妨げられないよう
に僅かに開口7を形成し、この開口7の上下両端を僅か
に離間させてそれぞれシート5に接着する。
【0012】このようにして透明シート4と通気性と透
視性を有するシート5とを設けたブラインド3の上方に
排気ダクト8を設け、該排気ダクト8内に排気ファン9
を配設する。
【0013】次に使用法および動作について説明する。
室外からの日射を遮蔽するには図4のように室外側のシ
ート5を引下げ、室内側の透明シート4を引上げてスラ
ット2を斜めにする。この状態でスラット2の表面に溜
まった熱は室外側のシート5を通過して窓ガラス1側に
流出し、窓面の上昇気流といっしょになって、排気ファ
ン9により上方の排気ダクト8に排気される。よって、
日射熱の室内への流入を大きく軽減できる。
【0014】また、スラット2の室内側に設けた透明シ
ート4により、室内への放射熱が防げる。これにより、
室内側への空気の流れを阻止できるから、窓廻りの輻射
環境が良好となる。そして、窓ガラス1に沿って発生す
る冷気流(コールドドラフト)の室内側への流入もこの
透明シート4により阻止できるから、特に冬期において
断熱性を向上できると同時に暖房負荷を軽減することも
できる。
【0015】さらに、スラット2に中空部を設けて空気
層6を形成したから、この空気層6内の空気により断熱
層が形成されて、スラット2の断熱性も向上し、日射遮
蔽作用がさらに良好なものとなる。また、スラット2は
布で製作したから、その材質から視覚的な柔らかさを提
供できる。
【0016】そして、図5に示すようにブラインド3を
下ろしたままの状態でスラット2を水平位置にすれば、
窓の断熱性を確保しつつ、透明シート4と透視性を有す
るシート5とを介して外界の眺望を得ることができ、ま
た、室内に明るさを取り込むこともできる。
【0017】ブラインド3を引上げるには図6のように
透明シート4とシート5とを折り畳むようにして引き上
げればよく、夏季の夜間などはこのようにしておけば、
外部への放熱が妨げられることもない。
【0018】透明シート4とシート5とを取り付けたブ
ラインド3は、窓ガラス1の室内側に後付けにより配設
することも可能であり、簡単な装置で二重ガラスと同等
の効果を期待できる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように本発明の日射遮蔽装置
は、低コスト、かつ、簡単な構造でブラインド内蔵の二
重ガラスと同様に室内への輻射熱を軽減でき高い日射遮
蔽性能が期待できるとともに、夏季の夜間に外部への放
熱が妨げられることがなく、また、ブラインドを下ろし
たままの状態でも眺望を確保でき、年間を通して快適な
環境を形成できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の日射遮蔽装置の実施例を示す縦断側面
図である。
【図2】本発明の日射遮蔽装置の要部であるブラインド
の斜視図である。
【図3】本発明の日射遮蔽装置の要部であるブラインド
の縦断側面図である。
【図4】本発明の日射遮蔽装置のブラインドを閉じた状
態の側面図である。
【図5】本発明の日射遮蔽装置のブラインドを開いた状
態の側面図である。
【図6】本発明の日射遮蔽装置のブラインドを巻き上げ
た状態の側面図である。
【符号の説明】
1…窓ガラス 2…スラット 3…ブラインド 4…透明シート 5…シート 6…空気層 7…開口 8…排気ダクト 9…排気ファン
フロントページの続き (72)発明者 藤谷 真人 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓ガラスの内側に、複数のスラットで構
    成するブラインドを設置し、該ブラインドの室内側の端
    部に透明シートを取り付け、室外側の端部に通気性と透
    視性を有するシートを取り付けたことを特徴とする日射
    遮蔽装置。
  2. 【請求項2】 スラットは断熱性を有する布材を略袋状
    に折り曲げて、内部に空気層を形成する中空部を設けた
    請求項1記載の日射遮蔽装置。
JP26448393A 1993-10-22 1993-10-22 日射遮蔽装置 Expired - Lifetime JP2759412B2 (ja)

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JPH07119373A true JPH07119373A (ja) 1995-05-09
JP2759412B2 JP2759412B2 (ja) 1998-05-28

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