JPH07119238B2 - ヒトインターロイキン―4に対するモノクローナル抗体および該抗体の利用方法 - Google Patents
ヒトインターロイキン―4に対するモノクローナル抗体および該抗体の利用方法Info
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- JPH07119238B2 JPH07119238B2 JP1327725A JP32772589A JPH07119238B2 JP H07119238 B2 JPH07119238 B2 JP H07119238B2 JP 1327725 A JP1327725 A JP 1327725A JP 32772589 A JP32772589 A JP 32772589A JP H07119238 B2 JPH07119238 B2 JP H07119238B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託さ
れたハイブリドーマ(寄託番号:FERM BP−2486)を用い
て産生される、ヒトインターロイキン−4(以下、IL−
4と略記する。)に対するマウスモノクローナル抗体
(以下、380−1と略記する。)、および該モノクロー
ナル抗体の利用方法、特に該抗体を用いた免疫学的定量
法に関するものである。
れたハイブリドーマ(寄託番号:FERM BP−2486)を用い
て産生される、ヒトインターロイキン−4(以下、IL−
4と略記する。)に対するマウスモノクローナル抗体
(以下、380−1と略記する。)、および該モノクロー
ナル抗体の利用方法、特に該抗体を用いた免疫学的定量
法に関するものである。
[発明の背景] IL−4はレクチンやフォルボールエステルあるいは抗原
の刺激を受けたTリンパ球が産生する、分子量18,000〜
21,000の糖タン白質であり、Bリンパ球の分化、増殖、
Tリンパ球の分化、増殖、肥満細胞の分化、増殖など生
体の免疫反応にとって重要な種々の作用を有している
[Y.Noma et al.,Nature,319,640−646(1986)、F.Lee
et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,83,2061−2065(198
6)、E.Severinson et al.,Eur.J.Immunol.,17,67−72
(1987)およびT.R.Mosmannet al.,Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA,83,5654−5658(1986)参照のこと]。1986年、
ヒトIL−4のcDNAがクローン化され、そのアミノ酸配列
も以下のように明らかにされた[T.Yokota et al.,Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA,83,5894−5898(1986)参照のこ
と]。
の刺激を受けたTリンパ球が産生する、分子量18,000〜
21,000の糖タン白質であり、Bリンパ球の分化、増殖、
Tリンパ球の分化、増殖、肥満細胞の分化、増殖など生
体の免疫反応にとって重要な種々の作用を有している
[Y.Noma et al.,Nature,319,640−646(1986)、F.Lee
et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,83,2061−2065(198
6)、E.Severinson et al.,Eur.J.Immunol.,17,67−72
(1987)およびT.R.Mosmannet al.,Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA,83,5654−5658(1986)参照のこと]。1986年、
ヒトIL−4のcDNAがクローン化され、そのアミノ酸配列
も以下のように明らかにされた[T.Yokota et al.,Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA,83,5894−5898(1986)参照のこ
と]。
MetGlyLeuTheSerGlnLeuLeuProProLeuPhePheLeuLeuAlaCy
sAlaGlyAsnPheValHisGlyHisLysCysAspIleThrLeuGlnGluI
leIleLysThrLeuAsnSerLeuThrGluGlnLysThrLeuCysThrGlu
LeuThrValThrAspIlePheAlaAlaSerLysAsnThrThrGluLysGl
uThrPheCysArgAlaAlaThrValLeuArgGlnPheTyrSerHisHisC
luLysAspThrArgCysLeuGlyAlaThrAlaGlnGlnPheHisArgHis
LysGlnLeuIleArgPheLeuLysArgLeuAspArgAsnLeuTrpGlyLe
uAlaGlyLeuAsnSerCysProValLysGluAlaAsnGlnSerThrLeuG
luAsnPheLeuGluArgLeuLysThrIleMetArgGluLysTysSerLys
CysSerSer 最近になって、IL−4がB細胞でのIgEの産生誘導作用
や肥満細胞の増殖促進作用を有していることが明らかに
され「J.Exp.Med.,169(4),1295(1989)参照のこ
と]、IL−4がアレルギー反応に関与しているのではな
いかと考えられている。
sAlaGlyAsnPheValHisGlyHisLysCysAspIleThrLeuGlnGluI
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CysSerSer 最近になって、IL−4がB細胞でのIgEの産生誘導作用
や肥満細胞の増殖促進作用を有していることが明らかに
され「J.Exp.Med.,169(4),1295(1989)参照のこ
と]、IL−4がアレルギー反応に関与しているのではな
いかと考えられている。
ヒトIL−4の詳細な生理学的作用の探究は、まだその諸
についたばかりで、今後の研究の成果に大きな期待がか
かるところであるが、その推進にはひとIL−4の微量定
量法を早急に確立する必要がある。
についたばかりで、今後の研究の成果に大きな期待がか
かるところであるが、その推進にはひとIL−4の微量定
量法を早急に確立する必要がある。
従来、IL−4の定量はその生物学的作用を利用して行な
われてきた。すなわち、IL−4によるT細胞の活性化が
どの程度なされたかによって、生成したIL−4の量を推
定していた。この方法はいわゆるバイオアッセイであ
る。しかしながら、バイオアッセイでは、IL−4以外の
生体内因子によってもT細胞が活性化されるので検出精
度が劣るうえ、検出限界も約250pg/mlと悪く、その利用
は大きく制限される状態であった。
われてきた。すなわち、IL−4によるT細胞の活性化が
どの程度なされたかによって、生成したIL−4の量を推
定していた。この方法はいわゆるバイオアッセイであ
る。しかしながら、バイオアッセイでは、IL−4以外の
生体内因子によってもT細胞が活性化されるので検出精
度が劣るうえ、検出限界も約250pg/mlと悪く、その利用
は大きく制限される状態であった。
[従来の技術] 当業者であれば、バイオアッセイより検出精度が高く、
検出限界もすぐれている方法として免疫学的量法が考え
られる。免疫学的定量法の系を確立するためにはヒトIL
−4を特異的に認識し、かつ親和性の高いモノクローナ
ル抗体を得る必要がある。
検出限界もすぐれている方法として免疫学的量法が考え
られる。免疫学的定量法の系を確立するためにはヒトIL
−4を特異的に認識し、かつ親和性の高いモノクローナ
ル抗体を得る必要がある。
これまでにヒトIL−4に対するモノクローナル抗体およ
び/または該抗体を用いた免疫学的定量法に関して以下
に示す3つの報告がある。
び/または該抗体を用いた免疫学的定量法に関して以下
に示す3つの報告がある。
(1)欧州特許公開第314402号には、ヒトIL−4に対す
るラットのモノクローナル抗体および該抗体を用いたサ
ンドイッチ法による免疫学的定量法が開示されている。
より詳細には、常法によりリコンビナントのヒトIL−4
の腹腔内投与によってラットを感作した後、脾臓を摘出
し、集めた脾臓細胞をマウスのミエローマ細胞と細胞融
合し、得られたハイブリドーマ群を常法によってスクリ
ーニングして、ヒトIL−4と特異的に結合する抗体を産
生する細胞IC1.11B4.6とMP4.25D2.11を得ている。IC1.1
1B4.6より産生されたモノクローナル抗体はそのクラス
がラットIgG2aにアイソタイプであり、またMP4.25D2.11
より産生されたモノクローナル抗体はそのクラスがラッ
トIgG1であることが記載されている。さらに該モノクロ
ーナル抗体を用いたヒトIL−4の免疫学的定量法を確立
している。該方法ではヒト血清中50pg/mlのIL−4まで
検出可能であることが記載されている。
るラットのモノクローナル抗体および該抗体を用いたサ
ンドイッチ法による免疫学的定量法が開示されている。
より詳細には、常法によりリコンビナントのヒトIL−4
の腹腔内投与によってラットを感作した後、脾臓を摘出
し、集めた脾臓細胞をマウスのミエローマ細胞と細胞融
合し、得られたハイブリドーマ群を常法によってスクリ
ーニングして、ヒトIL−4と特異的に結合する抗体を産
生する細胞IC1.11B4.6とMP4.25D2.11を得ている。IC1.1
1B4.6より産生されたモノクローナル抗体はそのクラス
がラットIgG2aにアイソタイプであり、またMP4.25D2.11
より産生されたモノクローナル抗体はそのクラスがラッ
トIgG1であることが記載されている。さらに該モノクロ
ーナル抗体を用いたヒトIL−4の免疫学的定量法を確立
している。該方法ではヒト血清中50pg/mlのIL−4まで
検出可能であることが記載されている。
(2)一方、ヒトIL−4のサンドイッチ法による測定用
試薬キットがすでにジェンザイム社(Genzyme Corp.
社)より市販されている。該キットで用いられているモ
ノクローナル抗体の取得方法および抗体としての性質
は、その仕様書の中では明らかにされていないが、本発
明者らの確認実験によれば感作動物としてはマウスを用
いているものと推定される。抗体のクラスは確定するこ
とはできなかったが、該抗体は原液(濃度は不明)の6
倍希釈の濃度でヒトIL−4の活性を完全に阻害するもの
であることが確認された(第2図(b)参照)。また、
本キットの検出限界は90pgヒトIL−4/mlであることが仕
様書の中で明らかにされている。
試薬キットがすでにジェンザイム社(Genzyme Corp.
社)より市販されている。該キットで用いられているモ
ノクローナル抗体の取得方法および抗体としての性質
は、その仕様書の中では明らかにされていないが、本発
明者らの確認実験によれば感作動物としてはマウスを用
いているものと推定される。抗体のクラスは確定するこ
とはできなかったが、該抗体は原液(濃度は不明)の6
倍希釈の濃度でヒトIL−4の活性を完全に阻害するもの
であることが確認された(第2図(b)参照)。また、
本キットの検出限界は90pgヒトIL−4/mlであることが仕
様書の中で明らかにされている。
(3)さらに、Biochem.j.,262,897(1989)には、ヒト
IL−4に対するマウスのモノクローナル抗体、4B2−F9
と4B2−H12が開示されている。4B2−F9はそのクラスがI
gG1アイソタイプであり、6.25μg/ml濃度でヒトIL−4
の活性をほぼ100%阻害するものであり、一方4B2−H12
はIgG2アイソタイプであり、また125I−組み換えヒトIL
−4を用いるヒトIL−4レセプターバインディングアッ
セイで、腹水の7倍希釈の濃度まで無影響であることが
記載されている。
IL−4に対するマウスのモノクローナル抗体、4B2−F9
と4B2−H12が開示されている。4B2−F9はそのクラスがI
gG1アイソタイプであり、6.25μg/ml濃度でヒトIL−4
の活性をほぼ100%阻害するものであり、一方4B2−H12
はIgG2アイソタイプであり、また125I−組み換えヒトIL
−4を用いるヒトIL−4レセプターバインディングアッ
セイで、腹水の7倍希釈の濃度まで無影響であることが
記載されている。
[従来技術の問題点] これまでに知られているヒトIL−4の免疫学的定量法に
おける検出限界は10-11g/mlのオーダーであるが、生体
でのヒトIL−4の分泌が超微量であることを考慮する
と、まだまだ満足できる値ではない。
おける検出限界は10-11g/mlのオーダーであるが、生体
でのヒトIL−4の分泌が超微量であることを考慮する
と、まだまだ満足できる値ではない。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、精度および検出限界のよりすぐれた免疫
学的定量法を確立すべく鋭意研究を重ねた結果、ヒトIL
−4を特異的に認識し、かつ親和性の高いモノクローナ
ル抗体を得、目的が達成されることを見い出して本発明
を完成した。
学的定量法を確立すべく鋭意研究を重ねた結果、ヒトIL
−4を特異的に認識し、かつ親和性の高いモノクローナ
ル抗体を得、目的が達成されることを見い出して本発明
を完成した。
本発明のモノクローナル抗体が前記[従来の技術]で示
した3つのモノクローナル抗体と全く異った新規な抗体
であることはその性質より明らかである。すなわち、本
発明のモノクローナル抗体はヒトIL−4をマウスに感作
することによって得られたマウスの抗体であり、そのク
ラスはIgG1,κアイソタイプであることが確認されてい
る。一方、[従来の技術]中、(1)で示した抗体はラ
ットより得られた抗体であるので、両者は根本的に異な
る。一方、(2)で示した抗体の感作動物種はその仕様
書では明らかにされていないが、本発明者らの確認実験
ではマウスであると推定される。しかしながら、両抗体
のヒトIL−4に対する阻害パターンが異なる。すなわ
ち、本発明のモノローナル抗体、380−1のヒトIL−4
に対する阻害は100μg/mlに濃度を上げても70数%程度
で、100%活性を阻害することはない。これに対し、
(2)で示したモノクローナル抗体は原液(濃度は不
明)の6倍希釈の濃度で100%の阻害が認められる。こ
の事実は、両モノクローナル抗体では、ヒトIL−4に対
する認識部位が異なっていること、すなわち抗体の超可
変領域が異なっていることを意味する。従って、本発明
のモノクローナル抗体、380−1は(2)で示したモノ
クローナル抗体とは構造が全く異なったものであると結
論づけられる。
した3つのモノクローナル抗体と全く異った新規な抗体
であることはその性質より明らかである。すなわち、本
発明のモノクローナル抗体はヒトIL−4をマウスに感作
することによって得られたマウスの抗体であり、そのク
ラスはIgG1,κアイソタイプであることが確認されてい
る。一方、[従来の技術]中、(1)で示した抗体はラ
ットより得られた抗体であるので、両者は根本的に異な
る。一方、(2)で示した抗体の感作動物種はその仕様
書では明らかにされていないが、本発明者らの確認実験
ではマウスであると推定される。しかしながら、両抗体
のヒトIL−4に対する阻害パターンが異なる。すなわ
ち、本発明のモノローナル抗体、380−1のヒトIL−4
に対する阻害は100μg/mlに濃度を上げても70数%程度
で、100%活性を阻害することはない。これに対し、
(2)で示したモノクローナル抗体は原液(濃度は不
明)の6倍希釈の濃度で100%の阻害が認められる。こ
の事実は、両モノクローナル抗体では、ヒトIL−4に対
する認識部位が異なっていること、すなわち抗体の超可
変領域が異なっていることを意味する。従って、本発明
のモノクローナル抗体、380−1は(2)で示したモノ
クローナル抗体とは構造が全く異なったものであると結
論づけられる。
なお、本発明で用いられる手法と同様にして別のハイブ
リドーマ(これも工業技術院生命工学工業技術研究所に
寄託され寄託番号FERM BP−2485を付与されている。)
も得られているが、このハイブリドーマによって産生さ
れるモノクローナル抗体(以下、144−6と略記し、参
考例として記載する。)もIgG1・κアイソタイプ型の抗
体であって、ヒトIL−4の活性を100μg/mlでも20数%
しか阻害しない。
リドーマ(これも工業技術院生命工学工業技術研究所に
寄託され寄託番号FERM BP−2485を付与されている。)
も得られているが、このハイブリドーマによって産生さ
れるモノクローナル抗体(以下、144−6と略記し、参
考例として記載する。)もIgG1・κアイソタイプ型の抗
体であって、ヒトIL−4の活性を100μg/mlでも20数%
しか阻害しない。
また、(3)で示した抗体もマウス抗体であるがやはり
クラスと阻害パターンの点で本発明のモノクローナル抗
体とは異なる。すなわち、一方の抗体、4B2−F9は6.25
μg/mlでヒトIL−4の活性をほぼ100%阻害するのに対
し、本発明の抗体、380−1は100μg/mlの濃度で70数%
の阻害しか示さない。他方4B2−H12はIgG2アイソタイプ
であるのに対し、144−6はIgG1,κアイソタイプであ
る。また4B2−H12は125I−組み換えヒトIL−4を用いる
ヒトIL−4リセプターバインディングアッセイにおい
て、腹水の7倍希釈の濃度(概ね1000μg/mlの濃度と推
定される)まで影響を与えない旨の記載があるが、144
−6は100μg/mlで82%の結合阻害活性を有している。
クラスと阻害パターンの点で本発明のモノクローナル抗
体とは異なる。すなわち、一方の抗体、4B2−F9は6.25
μg/mlでヒトIL−4の活性をほぼ100%阻害するのに対
し、本発明の抗体、380−1は100μg/mlの濃度で70数%
の阻害しか示さない。他方4B2−H12はIgG2アイソタイプ
であるのに対し、144−6はIgG1,κアイソタイプであ
る。また4B2−H12は125I−組み換えヒトIL−4を用いる
ヒトIL−4リセプターバインディングアッセイにおい
て、腹水の7倍希釈の濃度(概ね1000μg/mlの濃度と推
定される)まで影響を与えない旨の記載があるが、144
−6は100μg/mlで82%の結合阻害活性を有している。
さらに、[従来の技術]中の(1)および(2)の定量
法の検出限界は、10-11g/mlであるのに対し、本発明の
それは3.9pg/ml、すなわち10-12g/mlオーダーまで測定
可能となった。本発明のモノクローナル抗体を用いるこ
とによって、検出限界が1オーダー向上するということ
は全く予期できないことであった。
法の検出限界は、10-11g/mlであるのに対し、本発明の
それは3.9pg/ml、すなわち10-12g/mlオーダーまで測定
可能となった。本発明のモノクローナル抗体を用いるこ
とによって、検出限界が1オーダー向上するということ
は全く予期できないことであった。
[発明の開示] 従って、本発明はヒトIL−4を特異的に認識し、かつ親
和性の高いマウスモノクローナル抗体、380−1、さら
に該モノクローナル抗体の利用方法に関する。
和性の高いマウスモノクローナル抗体、380−1、さら
に該モノクローナル抗体の利用方法に関する。
本発明の抗体、380−1は、100μg/mlの濃度でヒトIL−
4の生物学的活性の72.5%を阻害するが、さらに抗体の
濃度を上げても100%阻害には至らない抗体であり、他
方、144−6は100μg/mlの濃度でも20%を阻害するに過
ぎない抗体である。
4の生物学的活性の72.5%を阻害するが、さらに抗体の
濃度を上げても100%阻害には至らない抗体であり、他
方、144−6は100μg/mlの濃度でも20%を阻害するに過
ぎない抗体である。
また、125I−ヒト組み換えIL−4を用いるIL−4レセプ
ターバインディングアッセイにおいて、380−1は100μ
g/mlで94.5%の結合阻害活性を有しており、144−6は1
00μg/mlで82%の結合阻害活性を有する。
ターバインディングアッセイにおいて、380−1は100μ
g/mlで94.5%の結合阻害活性を有しており、144−6は1
00μg/mlで82%の結合阻害活性を有する。
従って、これら2種類の抗体はヒトIL−4の異なるエピ
トープを認識するものと考えられる。また両抗体のIgG
サブクラスはともにマウスIgG1,κであることが確認さ
れている。
トープを認識するものと考えられる。また両抗体のIgG
サブクラスはともにマウスIgG1,κであることが確認さ
れている。
本発明のモノクローナル抗体は、 (1)ヒトIL−4を免疫抗原としてマウスを感作し、 (2)感作マウスの脾細胞とマウスミエローマ細胞を細
胞融合し、 (3)得られたハイブリドーマよりIL−4に対するモノ
クローナル抗体を産生する細胞をスクリーニングし、 (4)目的とする抗体産生ハイブリドーマをクローニン
グし、 (5)クローン化された抗体産生ハリブリドーマを増殖
させ、 (6)産生された抗体を分離精製する ことによって調製することができる。
胞融合し、 (3)得られたハイブリドーマよりIL−4に対するモノ
クローナル抗体を産生する細胞をスクリーニングし、 (4)目的とする抗体産生ハイブリドーマをクローニン
グし、 (5)クローン化された抗体産生ハリブリドーマを増殖
させ、 (6)産生された抗体を分離精製する ことによって調製することができる。
より具体的に各ステップを説明すると以下のようにな
る。
る。
(1)の免疫感作の工程は、初回免疫感作時にはヒトIL
−4(天然のものでも遺伝子操作によって作製されたも
のでもよい)を生理的食塩含有リン酸緩衝液(以下、PB
Sと略記する)中に溶解し、フロイントの完全アジェバ
ント(FCA)と1:1の割合で乳化させたものをマウスに腹
腔内投与し、2週間後、同様にヒトIL−4を含むPBSを
フロイントの不完全アジェバント(FICA)と1:1の割合
で乳化させたものを腹腔内投与し、さらに2週間後、ヒ
トIL−4を含むPBSを腹腔内投与することによって行な
われる。用いられるマウスの種類は特に限定されない
が、好ましくはBALB/cである。感作の回数および抗原の
投与量は特に限定されないが、1回につき50〜100μg
のヒトIL−4を3回投与すれば十分である。
−4(天然のものでも遺伝子操作によって作製されたも
のでもよい)を生理的食塩含有リン酸緩衝液(以下、PB
Sと略記する)中に溶解し、フロイントの完全アジェバ
ント(FCA)と1:1の割合で乳化させたものをマウスに腹
腔内投与し、2週間後、同様にヒトIL−4を含むPBSを
フロイントの不完全アジェバント(FICA)と1:1の割合
で乳化させたものを腹腔内投与し、さらに2週間後、ヒ
トIL−4を含むPBSを腹腔内投与することによって行な
われる。用いられるマウスの種類は特に限定されない
が、好ましくはBALB/cである。感作の回数および抗原の
投与量は特に限定されないが、1回につき50〜100μg
のヒトIL−4を3回投与すれば十分である。
(2)の細胞融合は、まず(1)で免疫感作したマウス
の脾臓を摘出し、常法に従って、脾細胞の懸濁液を調製
し、次に得られた脾細胞とマウスミエローマ細胞との混
合物に37℃でポリエチレングリコール(好ましくは、PE
G1500)を加えることによって行われる。マウスミエロ
ーマ細胞にはP3×63Ag8、P3/NS1/1−Ag4−1、SP−2/0
−Ag−14など数種類が知られており、いずれも容易に入
手可能である。ミエローマ細胞はHAT培地(ヒポキサン
チン、アミノプテリンおよびチミジンを含む培地)では
生存できないHGPRT(ヒポキサンチン・グアニン・ホス
ホリビシル・トランスフェラーゼ)欠損細胞株が有用で
あり、さらにミエローマ細胞自身が抗体を分泌しない細
胞株であることが望ましい。好適にはSP−2/0−Ag−14
が用いられる。
の脾臓を摘出し、常法に従って、脾細胞の懸濁液を調製
し、次に得られた脾細胞とマウスミエローマ細胞との混
合物に37℃でポリエチレングリコール(好ましくは、PE
G1500)を加えることによって行われる。マウスミエロ
ーマ細胞にはP3×63Ag8、P3/NS1/1−Ag4−1、SP−2/0
−Ag−14など数種類が知られており、いずれも容易に入
手可能である。ミエローマ細胞はHAT培地(ヒポキサン
チン、アミノプテリンおよびチミジンを含む培地)では
生存できないHGPRT(ヒポキサンチン・グアニン・ホス
ホリビシル・トランスフェラーゼ)欠損細胞株が有用で
あり、さらにミエローマ細胞自身が抗体を分泌しない細
胞株であることが望ましい。好適にはSP−2/0−Ag−14
が用いられる。
次に、得られた融合細胞の混合物を、低細胞密度で96マ
イクロウェルプレートに分注し、HAT培地中で培養す
る。1〜2週間の培養で未融合のミエローマ細胞、ミエ
ローア細胞同志のハイブリドーマ、さらに未融合の脾細
胞、脾細胞同志のハイブリドーマは生存条件が満足され
ないため死滅し、脾細胞とミエローマ細胞とのハイブリ
ドーマのみが増殖してくる。
イクロウェルプレートに分注し、HAT培地中で培養す
る。1〜2週間の培養で未融合のミエローマ細胞、ミエ
ローア細胞同志のハイブリドーマ、さらに未融合の脾細
胞、脾細胞同志のハイブリドーマは生存条件が満足され
ないため死滅し、脾細胞とミエローマ細胞とのハイブリ
ドーマのみが増殖してくる。
(3)のスクリーニングは、ハイブリドーマ培養上清中
の抗ヒトIL−4活性を測定することにより行なわれる。
すなわち、黄色ブドウ状球菌の死菌にマウスIgGに対す
るウサギポリクローナル抗体(IgG画分)を結合させた
ものに、ハイブリドーマ培養上清、さらにヒトIL−4を
加えて、その上清中のIL−4活性をバイオアッセイで測
定し、活性が減弱またはゼロとなった検体は目的とする
モノクローナル抗体を産生していると判定できる。
の抗ヒトIL−4活性を測定することにより行なわれる。
すなわち、黄色ブドウ状球菌の死菌にマウスIgGに対す
るウサギポリクローナル抗体(IgG画分)を結合させた
ものに、ハイブリドーマ培養上清、さらにヒトIL−4を
加えて、その上清中のIL−4活性をバイオアッセイで測
定し、活性が減弱またはゼロとなった検体は目的とする
モノクローナル抗体を産生していると判定できる。
(4)の工程は、抗体産生ハイブリドーマを軟寒天培養
法[Monoclonal Antibodies,372ページ(1980)参照の
こと]に従ってクローニングすることによって行われ
る。この際、限界希釈法を用いることも可能である。
法[Monoclonal Antibodies,372ページ(1980)参照の
こと]に従ってクローニングすることによって行われ
る。この際、限界希釈法を用いることも可能である。
(5)の工程は、クローン化されたバイブリドーマを通
常の培地で培養し、その培養上清から分離精製すること
によって得られるが、より大量の抗体を効率よく得るに
はハイブリドーマをマウス腹腔内に投与し増殖させ、そ
の腹水中より分離精製する方法が用いられる。
常の培地で培養し、その培養上清から分離精製すること
によって得られるが、より大量の抗体を効率よく得るに
はハイブリドーマをマウス腹腔内に投与し増殖させ、そ
の腹水中より分離精製する方法が用いられる。
(6)の工程は、通常の方法、例えば塩析、イオン交換
クロマトグラフィー、ゲル濾過、疎水性クロマトグラフ
ィー、アフィニティークロマトグラフィー等により精製
できるが、より効果的にはアフィゲルプロテインA(Af
figel Protein A)MAPSIIカラム(BIO−RAD社製)を用
いたアフィニティ−クロマトグラフィーが用いられる。
クロマトグラフィー、ゲル濾過、疎水性クロマトグラフ
ィー、アフィニティークロマトグラフィー等により精製
できるが、より効果的にはアフィゲルプロテインA(Af
figel Protein A)MAPSIIカラム(BIO−RAD社製)を用
いたアフィニティ−クロマトグラフィーが用いられる。
本発明のモノクローナル抗体はヒトIL−4を特異的に認
識し、かつ親和性の高いものであるので、ヒトIL−4の
精製、例えばアフィニティ−クロマトグラフィー等に利
用することができる。
識し、かつ親和性の高いものであるので、ヒトIL−4の
精製、例えばアフィニティ−クロマトグラフィー等に利
用することができる。
また、本発明抗体のうち、ヒトIL−4の活性を阻害する
抗体、すなわち380−1は、それ自身あるいはそれとヒ
トIgGとのキメラ抗体の形でIL−4の異常産生を伴うと
考えられる種々の疾患、例えばI型アレルギーが原因と
される諸疾患、例えばアナフィラキシー性ショック、じ
ん麻疹、喘息、鼻炎、腸管アレルギー等、また慢性関節
リウマチ、全身性エリトマトーデス、特発性血小板減少
性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、重症筋無力症等に代
表される自己免疫疾患の治療および/または予防に用い
ることができる。
抗体、すなわち380−1は、それ自身あるいはそれとヒ
トIgGとのキメラ抗体の形でIL−4の異常産生を伴うと
考えられる種々の疾患、例えばI型アレルギーが原因と
される諸疾患、例えばアナフィラキシー性ショック、じ
ん麻疹、喘息、鼻炎、腸管アレルギー等、また慢性関節
リウマチ、全身性エリトマトーデス、特発性血小板減少
性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、重症筋無力症等に代
表される自己免疫疾患の治療および/または予防に用い
ることができる。
しかし、本発明のモノクローナル抗体の最大かつ重要な
利用方法は、精度および検出限界にすぐれた、ヒトIL−
4の免疫学的定量法への適用である。
利用方法は、精度および検出限界にすぐれた、ヒトIL−
4の免疫学的定量法への適用である。
免疫学的定量法には一点結合測定法と二点結合測定法
(いわゆるサンドイッチ法)がよく知られているが、精
度および検出限界の点で二点結合測定法がすぐれてい
る。
(いわゆるサンドイッチ法)がよく知られているが、精
度および検出限界の点で二点結合測定法がすぐれてい
る。
二点結合測定法は、第1図に概略図を示すように、 (1)固相化したヒトIL−4に対するモノクローナル抗
体(第1抗体)に、ヒトIL−4を含有するサンプルを添
加して、該モノクローナル抗体とヒトIL−4を結合さ
せ、 (2)(1)で得られた結合物にヒトIL−4に対するポ
リクローナル抗体(第2抗体)を結合させ、 (3)(2)で得られた結合物に、第2抗体を認識し、
かつ標識物で標識された抗体(第3抗体)を結合させ、 (4)該標識物の活性を測定する ことによって、サンプル中のヒトIL−4を測定する方法
である。
体(第1抗体)に、ヒトIL−4を含有するサンプルを添
加して、該モノクローナル抗体とヒトIL−4を結合さ
せ、 (2)(1)で得られた結合物にヒトIL−4に対するポ
リクローナル抗体(第2抗体)を結合させ、 (3)(2)で得られた結合物に、第2抗体を認識し、
かつ標識物で標識された抗体(第3抗体)を結合させ、 (4)該標識物の活性を測定する ことによって、サンプル中のヒトIL−4を測定する方法
である。
第1抗体としては、本発明のモノクローナル抗体、380
−1が用いられる。免疫学的定量法に用いられる固相お
よび固定化方法はよく知られている(千畑一郎編、固定
化酵素(1975年、講談社発行)参照のこと)。例えば、
固相としてはポリスチレンプレート、ポリスチレンビー
ズ、ナイロンビーズ、ガラスビーズ、プロテインGアガ
ロースビーズ、ポリスチレンチューブなどが挙げられる
が、より好ましくは市販の96ウェルポリスチレンプレー
トである。固定化は物理的吸着や共有結合による不溶化
法が用いられる。第1抗体とサンプル中のヒトIL−4と
の反応は24℃で1晩放置することで行なわれる。
−1が用いられる。免疫学的定量法に用いられる固相お
よび固定化方法はよく知られている(千畑一郎編、固定
化酵素(1975年、講談社発行)参照のこと)。例えば、
固相としてはポリスチレンプレート、ポリスチレンビー
ズ、ナイロンビーズ、ガラスビーズ、プロテインGアガ
ロースビーズ、ポリスチレンチューブなどが挙げられる
が、より好ましくは市販の96ウェルポリスチレンプレー
トである。固定化は物理的吸着や共有結合による不溶化
法が用いられる。第1抗体とサンプル中のヒトIL−4と
の反応は24℃で1晩放置することで行なわれる。
第2抗体はヒトIL−4に対するポリクローナル抗体であ
れば感作する動物種に制限はない。該ポリクローナル抗
体の作製は公知の方法により行なわれる。例えば、ヒト
IL−4(天然のものでも遺伝子操作によって作製された
ものでもよい)と適当なアジェバントとの混合物を感作
動物(例えば、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、
ネコ、イヌ、ヒツジ、ヤギ等、好ましくはウサギ)に適
当な投与間隔で数回静脈内、皮下または腹腔内投与して
感作する。感作後血清を採取して、アフィニティークロ
マドグラフィー等により分離精製して、所望の抗体画分
を得ることにより目的とするヒトIL−4に対するポリク
ローナル抗体が作製される。第1抗体IL−4結合物と第
2抗体との反応は24℃で数時間、好ましくは2時間放置
することで行なわれる。
れば感作する動物種に制限はない。該ポリクローナル抗
体の作製は公知の方法により行なわれる。例えば、ヒト
IL−4(天然のものでも遺伝子操作によって作製された
ものでもよい)と適当なアジェバントとの混合物を感作
動物(例えば、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、
ネコ、イヌ、ヒツジ、ヤギ等、好ましくはウサギ)に適
当な投与間隔で数回静脈内、皮下または腹腔内投与して
感作する。感作後血清を採取して、アフィニティークロ
マドグラフィー等により分離精製して、所望の抗体画分
を得ることにより目的とするヒトIL−4に対するポリク
ローナル抗体が作製される。第1抗体IL−4結合物と第
2抗体との反応は24℃で数時間、好ましくは2時間放置
することで行なわれる。
第3抗体は第2抗体を認識する抗体であれば特に制限は
ない。標識物としては一般に酵素が用いられるがラジオ
アイソトープ、蛍光物質も使用できる。ここで用いられ
る酵素としては一般的に酵素免疫測定に用いられる酵素
であれば何でもよく、例えば、ペルオキシダーゼ、β−
D−ガラクトシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、グ
ルコース−6−リン酸脱水素酵素、アルコール脱水素酵
素等が挙げられ、好ましくは西洋ワサビペルオキシダー
ゼである。ペルオキシダーゼで標識されたウサギIgGに
対するヤギポリクローナル抗体や同様に標識されたヒツ
ジポリクローナル抗体は市販されている。市販されてい
ないものでも公知の方法により容易に作製することがで
きる。第1抗体−IL−4−第2抗体の結合物と第3抗体
との反応は24℃で数時間、好ましくは2時間放置するこ
とにより行なわれる。
ない。標識物としては一般に酵素が用いられるがラジオ
アイソトープ、蛍光物質も使用できる。ここで用いられ
る酵素としては一般的に酵素免疫測定に用いられる酵素
であれば何でもよく、例えば、ペルオキシダーゼ、β−
D−ガラクトシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、グ
ルコース−6−リン酸脱水素酵素、アルコール脱水素酵
素等が挙げられ、好ましくは西洋ワサビペルオキシダー
ゼである。ペルオキシダーゼで標識されたウサギIgGに
対するヤギポリクローナル抗体や同様に標識されたヒツ
ジポリクローナル抗体は市販されている。市販されてい
ないものでも公知の方法により容易に作製することがで
きる。第1抗体−IL−4−第2抗体の結合物と第3抗体
との反応は24℃で数時間、好ましくは2時間放置するこ
とにより行なわれる。
(4)の標識物の活性の測定も公知の方法により行なわ
れる。例えば、第3抗体をペルオキシダーゼで標識した
場合には基質としてオルトフェニレンジアミンを用いて
過酸化水素を反応させ、反応生成物のO.D.490を測定す
ることによって行なわれる。この場合、基質として3−
(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸や3,3′,5,
5′−テトラメチルベンチジンを使用することもでき
る。これ以外の場合でも適当な基質を用いて行なわれ
る。
れる。例えば、第3抗体をペルオキシダーゼで標識した
場合には基質としてオルトフェニレンジアミンを用いて
過酸化水素を反応させ、反応生成物のO.D.490を測定す
ることによって行なわれる。この場合、基質として3−
(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸や3,3′,5,
5′−テトラメチルベンチジンを使用することもでき
る。これ以外の場合でも適当な基質を用いて行なわれ
る。
二点結合測定法のより簡便な方法として、第2抗体を標
識物で標識し、第3抗体との反応を省略する方法が知ら
れている。この場合、ヒトIL−4に対するポリクローナ
ル抗体自身を標識することもできるが、該抗体をパパイ
ンで分解したFabフラグメント、あるいはペプシンで分
解したF(ab-)2フラグメント、あるいは該フラグメント
をさらに還元的に開裂させたFab-フラグメントを標識し
て第2抗体として用いることもできる。
識物で標識し、第3抗体との反応を省略する方法が知ら
れている。この場合、ヒトIL−4に対するポリクローナ
ル抗体自身を標識することもできるが、該抗体をパパイ
ンで分解したFabフラグメント、あるいはペプシンで分
解したF(ab-)2フラグメント、あるいは該フラグメント
をさらに還元的に開裂させたFab-フラグメントを標識し
て第2抗体として用いることもできる。
さらに、前記した二点結合測定法の応用として、第1抗
体としてヒトIL−4に対するポリクローナル抗体を用
い、第2抗体としてヒトIL−4に対するモノクローナル
抗体を用いて、標識された第3抗体(例えば標識され
た、マウスIgGに対するポリクローナル抗体)で検量す
る方法やあるいは該方法において、第2抗体自身、また
はそのFabフラグメント、F(ab-)2フラグメント、Fab-フ
ラグメントを標識して、第3抗体との反応を省略する方
法も行なうことができる。
体としてヒトIL−4に対するポリクローナル抗体を用
い、第2抗体としてヒトIL−4に対するモノクローナル
抗体を用いて、標識された第3抗体(例えば標識され
た、マウスIgGに対するポリクローナル抗体)で検量す
る方法やあるいは該方法において、第2抗体自身、また
はそのFabフラグメント、F(ab-)2フラグメント、Fab-フ
ラグメントを標識して、第3抗体との反応を省略する方
法も行なうことができる。
本発明のモノクローナル抗体は一点結合測定法によるヒ
トIL−4の定量方法にも用いることができる。
トIL−4の定量方法にも用いることができる。
一点結合測定法は、 (1)ヒトIL−4を含有するサンプルを固相に固定化
し、 (2)ヒトIL−4に対するモノクローナル抗体(第1抗
体)を添加して、ヒトIL−4と結合させ、 (3)(2)で得られた結合物に、第1抗体を認識し、
かつ標識物で標識されたポリクローナル抗体を結合さ
せ、 (4)該標識物の活性を測定する ことによって行なわれる。固相、固定化方法、標識物、
反応条件等は二点結合測定法に準じて任意に選択でき
る。
し、 (2)ヒトIL−4に対するモノクローナル抗体(第1抗
体)を添加して、ヒトIL−4と結合させ、 (3)(2)で得られた結合物に、第1抗体を認識し、
かつ標識物で標識されたポリクローナル抗体を結合さ
せ、 (4)該標識物の活性を測定する ことによって行なわれる。固相、固定化方法、標識物、
反応条件等は二点結合測定法に準じて任意に選択でき
る。
[発明の効果] 本発明のヒトIL−4に対するモノクローナル抗体、380
−1を用いることによって、測定感度が極めて高く(測
定限界は3.9pg/ml)、特異性にすぐれた、再現性の高
い、ヒトIL−4の免疫学的定量法が確立された。
−1を用いることによって、測定感度が極めて高く(測
定限界は3.9pg/ml)、特異性にすぐれた、再現性の高
い、ヒトIL−4の免疫学的定量法が確立された。
[実施例] 以下に実施例をあげて本発明をより具体的に説明する
が、これらは本発明の範囲を制限するものではない。
が、これらは本発明の範囲を制限するものではない。
実施例1 ヒトIL−4に対するモノクローナル抗体、 380−1の作製 (1)マウスの感作 組み換えヒトIL−4(特開平2−485号明細書に記載さ
れた方法により作成した)50μgを含有するPBS(0.5m
l)とFCA(0.5ml)からなるエマルジョンをBALB/c雌性
マウス2匹のそれぞれに腹腔内投与した。2週間後、前
回と同様に調製した、PBSに溶解した組み換えヒトIL−
4とFICA(1:1)からなるエマルジョンを腹腔内投与し
て追加免疫を行なった。さらに2週間後、PBS(1ml)に
溶解した組み換えヒトIL−4(80μg)を腹腔内投与し
た。
れた方法により作成した)50μgを含有するPBS(0.5m
l)とFCA(0.5ml)からなるエマルジョンをBALB/c雌性
マウス2匹のそれぞれに腹腔内投与した。2週間後、前
回と同様に調製した、PBSに溶解した組み換えヒトIL−
4とFICA(1:1)からなるエマルジョンを腹腔内投与し
て追加免疫を行なった。さらに2週間後、PBS(1ml)に
溶解した組み換えヒトIL−4(80μg)を腹腔内投与し
た。
(2)細胞融合 最終免疫から3日後に、感作マウスから脾臓を摘出し脾
細胞を調製した。得られた脾細胞とマウス骨髄腫細胞
[SP−2/0−Ag14、Nature,276,269(1978)記載の方法
により調製した]を10:1の割合で混合し、ポリエチレン
グリコール[PEG1500(登録商標)、MAバイオプロダク
ト社製]を50%の濃度で加えて、Godingの方法[J.Immu
nol,Methods,39,285(1980)参照のこと]に準じて細胞
融合を行なった。
細胞を調製した。得られた脾細胞とマウス骨髄腫細胞
[SP−2/0−Ag14、Nature,276,269(1978)記載の方法
により調製した]を10:1の割合で混合し、ポリエチレン
グリコール[PEG1500(登録商標)、MAバイオプロダク
ト社製]を50%の濃度で加えて、Godingの方法[J.Immu
nol,Methods,39,285(1980)参照のこと]に準じて細胞
融合を行なった。
融合操作後の細胞混合物を、10%ウシ胎児血清(FB
S)、10%ウマ血清(HS)、10%NCTC109培地(登録商
標、MAバイオプロダクト社製)、ヒポキサンチン(13.6
μg/ml)、チミジン(3.9μg/ml)およびグリシン(2.0
μg/ml)を含有するダルベッコ変法イーグル培地(以
下、DMEと略記する)(4.5g/lグルコース含有タイプ、
ギブコ社製)を浮遊させ、96ウェルプレートに分注して
37℃、7%CO2含有大気下で培養した。培養後2、4お
よび7日目に、培地の半量をHAT培地(アミノプテリン
0.18μg/mlを含有する上記イーグル培地)に変換し培養
を続けた。培養10日目ごろより、いくつかのウェルでは
ブドウの房状のコロニーが形成され、最終的に1006ウェ
ルにおいてハイブリドーマの増殖が認められた。
S)、10%ウマ血清(HS)、10%NCTC109培地(登録商
標、MAバイオプロダクト社製)、ヒポキサンチン(13.6
μg/ml)、チミジン(3.9μg/ml)およびグリシン(2.0
μg/ml)を含有するダルベッコ変法イーグル培地(以
下、DMEと略記する)(4.5g/lグルコース含有タイプ、
ギブコ社製)を浮遊させ、96ウェルプレートに分注して
37℃、7%CO2含有大気下で培養した。培養後2、4お
よび7日目に、培地の半量をHAT培地(アミノプテリン
0.18μg/mlを含有する上記イーグル培地)に変換し培養
を続けた。培養10日目ごろより、いくつかのウェルでは
ブドウの房状のコロニーが形成され、最終的に1006ウェ
ルにおいてハイブリドーマの増殖が認められた。
(3)モノクローナル抗体産生株のスクリーニング スクリーニングは金子らの方法[J.Biol.Chem.,262,674
1(1987)記載]に準じて行なった。すなわち、20mMト
リス−塩酸緩衝液(pH8.0)(100μl)に懸濁させた黄
色ブドウ状球菌(5μg)にマウスIgGに対するウサギ
ポリクローナル抗体(IgG画分)(60μg)を加えて、
ブドウ状球菌と該抗体を結合させ、未結合の抗体はPBS
による洗浄および遠心分離(1500×g、10分間)を繰り
返して除いた。
1(1987)記載]に準じて行なった。すなわち、20mMト
リス−塩酸緩衝液(pH8.0)(100μl)に懸濁させた黄
色ブドウ状球菌(5μg)にマウスIgGに対するウサギ
ポリクローナル抗体(IgG画分)(60μg)を加えて、
ブドウ状球菌と該抗体を結合させ、未結合の抗体はPBS
による洗浄および遠心分離(1500×g、10分間)を繰り
返して除いた。
得られた結合物にハイブリドーマ培養上清(100μl)
を加えて、PBSによる洗浄および遠心分離をした後、得
られたペレットを組み換えヒトIL−4(2ng/ml)を溶解
した10%FBS含有RPMI−1640(ニッスイ社製)(100μ
l)に懸濁させ、室温でインキュベーションした。1時
間後遠心分離して、得られた上清中のIL−4活性を測定
し、該活性が減少または消失している場合をヒトIL−4
に対する抗体を産生しているウェルであると判定した。
を加えて、PBSによる洗浄および遠心分離をした後、得
られたペレットを組み換えヒトIL−4(2ng/ml)を溶解
した10%FBS含有RPMI−1640(ニッスイ社製)(100μ
l)に懸濁させ、室温でインキュベーションした。1時
間後遠心分離して、得られた上清中のIL−4活性を測定
し、該活性が減少または消失している場合をヒトIL−4
に対する抗体を産生しているウェルであると判定した。
ヒトIL−4活性はヒトリンパ球増殖刺激活性を指標にし
て測定した。すなわち、ヒト末梢血より調製したリンパ
球をフィトヘマグルチニン(PHA)(10μg/ml)を含む
培養液[10%ウシ胎児血清、5×10-5M 2−メルカプト
エタノールを含むRPMI−1640]に懸濁し、37℃、5%CO
2存在下で4〜6日間培養した。培養液を用いて充分洗
浄(3回以上)したリンパ球を200μlの培養液中に5
×104個含まれるように再懸濁し、被検サンプルを加え
て、更に3日間培養を続けた。最後の12時間をトリチウ
ムチミジン(0.25μCi/カルチャー)でパルスした後、
その高分子画分への取込量を液体シンチレーションカウ
ンターを用いて測定した。
て測定した。すなわち、ヒト末梢血より調製したリンパ
球をフィトヘマグルチニン(PHA)(10μg/ml)を含む
培養液[10%ウシ胎児血清、5×10-5M 2−メルカプト
エタノールを含むRPMI−1640]に懸濁し、37℃、5%CO
2存在下で4〜6日間培養した。培養液を用いて充分洗
浄(3回以上)したリンパ球を200μlの培養液中に5
×104個含まれるように再懸濁し、被検サンプルを加え
て、更に3日間培養を続けた。最後の12時間をトリチウ
ムチミジン(0.25μCi/カルチャー)でパルスした後、
その高分子画分への取込量を液体シンチレーションカウ
ンターを用いて測定した。
(4)抗体産生ハイブリドーマ細胞の培養 ヒトIL−4に対する抗体を産生していると判定された細
胞(2ウェル)をKennettの方法[Monoclonal Antibodi
es,372ページ(1980)参照のこと]に従って軟寒天培養
法でクローニングした。
胞(2ウェル)をKennettの方法[Monoclonal Antibodi
es,372ページ(1980)参照のこと]に従って軟寒天培養
法でクローニングした。
クローン化した株細胞107個をあらかじめプリスタン処
理しておいたBALB/c雌性マウスの腹腔内に移植した。約
2週間後、腹水が大量に蓄積された時点で腹水を採取し
た。得られた採水を50%飽和硫安で分画した後、アフィ
ゲルプロテインA MAPSIIカラム(BIO−RAD社製)を用い
たアフィニティーカラムクロマトグラフィーで精製して
IgG画分を得た。このようにして2種類のハイブリドー
マが得られた。そのうち一方、本発明のモノクローナル
抗体380−1を産生するハイブリドーマ380−1株は、19
89年6月21日付で工業技術院生命工学工業技術研究所に
寄託され、寄託番号FERM BP−2486を与えられている。
もう一方の本発明に属さないモノクローナル抗体144−
6を産生するハイブリドーマ144−6株も同日付で工業
技術院生命工学工業技術研究所に寄託され、寄託番号FE
RM BP−2485を与えられている。これらの寄託は、特許
手続上の微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト
条約に基づく国際寄託である。
理しておいたBALB/c雌性マウスの腹腔内に移植した。約
2週間後、腹水が大量に蓄積された時点で腹水を採取し
た。得られた採水を50%飽和硫安で分画した後、アフィ
ゲルプロテインA MAPSIIカラム(BIO−RAD社製)を用い
たアフィニティーカラムクロマトグラフィーで精製して
IgG画分を得た。このようにして2種類のハイブリドー
マが得られた。そのうち一方、本発明のモノクローナル
抗体380−1を産生するハイブリドーマ380−1株は、19
89年6月21日付で工業技術院生命工学工業技術研究所に
寄託され、寄託番号FERM BP−2486を与えられている。
もう一方の本発明に属さないモノクローナル抗体144−
6を産生するハイブリドーマ144−6株も同日付で工業
技術院生命工学工業技術研究所に寄託され、寄託番号FE
RM BP−2485を与えられている。これらの寄託は、特許
手続上の微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト
条約に基づく国際寄託である。
実施例2 本発明のモノクローナル抗体の諸性質 (1)イムノグロブリンサブクラス 実施例1で作製したモノクローナル抗体、380−1およ
び144−6について、マウスMono Ab−ID EIAキット(Zy
med社製)を用いてサブクラスをスクリーニングした。
その結果、両抗体はともにマウスIgG1,κであった。
び144−6について、マウスMono Ab−ID EIAキット(Zy
med社製)を用いてサブクラスをスクリーニングした。
その結果、両抗体はともにマウスIgG1,κであった。
(2)生物学的性質 ヒト末梢リンパ球のPHAにより幼若化した細胞(PBL)に
対するIL−4の活性化作用に及ぼす両抗体の効果につい
て検討した。すなわち、組変えヒトIL−4(2.5ng/ml)
と種々の濃度のモノクローナル抗体を混和し、PBL5×10
4個/0.2ml/ウェルとともに37℃、5%CO2含有大気下で7
2時間培養した。培養後MTT法[Medical Immunology.12,
411(1986)参照のこと]でPBLの生物学的活性を測定し
た。結果を第2図(a)に示す。図からわかるように、
モノクローンマル抗体、380−1は0.1μg/mlからヒトIL
−4の活性を阻害する作用を示し、100μg/mlでは72.5
%の阻害作用を示したが完全阻害には至らなかった。一
方、モノクローナル抗体、144−6は100μg/mlでも20%
程度の阻害を示すにとどまった。このことから、380−
1と144−6はヒトIL−4の立体構造の異なる部分を認
識しているものと考えられる。さらに380−1は、ヒトI
L−4がリセプターと結合してシグナル伝達する部分を
必ずしも完全に認識しているのではなく、ヒトIL−4と
結合することによって、ヒトIL−4の組立構造の変化を
引き起こすか、あるいはリセプターとの結合を障害する
ことによって阻害効果がでている可能性が示唆される。
対するIL−4の活性化作用に及ぼす両抗体の効果につい
て検討した。すなわち、組変えヒトIL−4(2.5ng/ml)
と種々の濃度のモノクローナル抗体を混和し、PBL5×10
4個/0.2ml/ウェルとともに37℃、5%CO2含有大気下で7
2時間培養した。培養後MTT法[Medical Immunology.12,
411(1986)参照のこと]でPBLの生物学的活性を測定し
た。結果を第2図(a)に示す。図からわかるように、
モノクローンマル抗体、380−1は0.1μg/mlからヒトIL
−4の活性を阻害する作用を示し、100μg/mlでは72.5
%の阻害作用を示したが完全阻害には至らなかった。一
方、モノクローナル抗体、144−6は100μg/mlでも20%
程度の阻害を示すにとどまった。このことから、380−
1と144−6はヒトIL−4の立体構造の異なる部分を認
識しているものと考えられる。さらに380−1は、ヒトI
L−4がリセプターと結合してシグナル伝達する部分を
必ずしも完全に認識しているのではなく、ヒトIL−4と
結合することによって、ヒトIL−4の組立構造の変化を
引き起こすか、あるいはリセプターとの結合を障害する
ことによって阻害効果がでている可能性が示唆される。
(3)ウエスタンブロッティング 組換えヒトIL−4産生CHO細胞の培養上清(特開平2−4
85号明細書参照のこと)のSDS−PAGEとの対比から、モ
ノクローナル抗体、380−1および144−6を用いたウエ
スタンブロッティング[Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,7
6,4350(1979)記載の方法に従って行なった。]におい
て、分子量14〜19Kdのところに数本のバンドが検出され
た。これらは精製ヒトIL−4を用いて同様にして行なっ
たウエスタンブロッティングによって検出されるバンド
と位置的に一致していた。また本方法において、380−
1では0.2ng、また144−6では5ngの組換えヒトIL−4
の存在が確認できた。
85号明細書参照のこと)のSDS−PAGEとの対比から、モ
ノクローナル抗体、380−1および144−6を用いたウエ
スタンブロッティング[Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,7
6,4350(1979)記載の方法に従って行なった。]におい
て、分子量14〜19Kdのところに数本のバンドが検出され
た。これらは精製ヒトIL−4を用いて同様にして行なっ
たウエスタンブロッティングによって検出されるバンド
と位置的に一致していた。また本方法において、380−
1では0.2ng、また144−6では5ngの組換えヒトIL−4
の存在が確認できた。
(4)ヒトIL−4リセプターバインディングアッセイ ヒト組み換えIL−4をIodogen試薬(Pierce社製造)を
用いて、Frakerらの方法[Biochem.Biophys.Res.Comm.,
80,849(1978)に記載されている]によりヨウ素
(125I)化し、比放射能4×1015cpm/mmolの標識化合物
を得た。
用いて、Frakerらの方法[Biochem.Biophys.Res.Comm.,
80,849(1978)に記載されている]によりヨウ素
(125I)化し、比放射能4×1015cpm/mmolの標識化合物
を得た。
PHA刺激ヒト末梢リンパ球106個と各濃度の抗体、あるい
は3μMの非標識IL−4存在下、150pMの125I−ヒト組
み換えIL−4を添加して終容量200μlとし、10%FBS、
20mM HEPESおよび0.2%アジ化ナトリウムを含有するRPM
I−1640培地(pH7.2)を用いて4℃で2時間インキュベ
ーションした。
は3μMの非標識IL−4存在下、150pMの125I−ヒト組
み換えIL−4を添加して終容量200μlとし、10%FBS、
20mM HEPESおよび0.2%アジ化ナトリウムを含有するRPM
I−1640培地(pH7.2)を用いて4℃で2時間インキュベ
ーションした。
結合および非結合の125I−IL4はオイルクッション法[N
ature,320,75(1986)に記載されている]によって分離
し、γ−カウンター(島津製作所製)で放射活性を測定
した。大過剰のIL−4存在下での放射活性の値を非特異
的結合値として各測定値から差し引き、特異的結合値を
算出した。結果を第3図に示す。図からわかるように、
本発明のモノクローナル抗体、380−1および144−6は
0.3μg/mlから容量依存的にIL−4のレセプターとの結
合を阻害し、100μg/mlで380−1は94.5%、144−6は8
2%の阻害活性を示した。なお、本実験ではIL−4と無
関係な抗体(抗ウシインシュリンモノクローナル抗体)
をコントロールとして用いたが、100μg/mlでも無影響
であった。
ature,320,75(1986)に記載されている]によって分離
し、γ−カウンター(島津製作所製)で放射活性を測定
した。大過剰のIL−4存在下での放射活性の値を非特異
的結合値として各測定値から差し引き、特異的結合値を
算出した。結果を第3図に示す。図からわかるように、
本発明のモノクローナル抗体、380−1および144−6は
0.3μg/mlから容量依存的にIL−4のレセプターとの結
合を阻害し、100μg/mlで380−1は94.5%、144−6は8
2%の阻害活性を示した。なお、本実験ではIL−4と無
関係な抗体(抗ウシインシュリンモノクローナル抗体)
をコントロールとして用いたが、100μg/mlでも無影響
であった。
実施例3 本発明のモノクローナル抗体、380−1を用いた免疫学
的定量法 (1)ヒトIL−4に対するウサギポリクローナル抗体の
調製 組み換えヒトIL−4(特開平2−485号明細書に記載さ
れた方法により作製した)(2mg)を含有するPBS(1m
l)とFCA(1ml)からなるエマルジョンを雄性ニュージ
ーランドホワイトラビットの背部皮下に数ヶ所に分けて
投与した。初回感作から10、24および38日後に、前回と
同様に調製した。組み換えIL−4を含有するPBSとFICA
(1:1)からなるエマルジョンを皮下投与して追加免疫
を行なった。さらに初回感作から58日目に、PBS(3ml)
に溶解した組み換えヒトIL−4(3mg)で最終感作し
た。それから7日後に頸動脈より全血液を採取し、室温
で3時間放置後、遠心分離し(1500×g、10分間)血清
を得た。得られた血清をプロテインAセファロース(Pr
otein A Sepharose)CL−4Bカラム(ファルマシア社製
造)を用いたアフィニティークロマトグラフィーで精製
しIgG画分を得た。この画分をPBSに対して透析して、ヒ
トIL−4に対するウサギポリクローナル抗体を得た。
的定量法 (1)ヒトIL−4に対するウサギポリクローナル抗体の
調製 組み換えヒトIL−4(特開平2−485号明細書に記載さ
れた方法により作製した)(2mg)を含有するPBS(1m
l)とFCA(1ml)からなるエマルジョンを雄性ニュージ
ーランドホワイトラビットの背部皮下に数ヶ所に分けて
投与した。初回感作から10、24および38日後に、前回と
同様に調製した。組み換えIL−4を含有するPBSとFICA
(1:1)からなるエマルジョンを皮下投与して追加免疫
を行なった。さらに初回感作から58日目に、PBS(3ml)
に溶解した組み換えヒトIL−4(3mg)で最終感作し
た。それから7日後に頸動脈より全血液を採取し、室温
で3時間放置後、遠心分離し(1500×g、10分間)血清
を得た。得られた血清をプロテインAセファロース(Pr
otein A Sepharose)CL−4Bカラム(ファルマシア社製
造)を用いたアフィニティークロマトグラフィーで精製
しIgG画分を得た。この画分をPBSに対して透析して、ヒ
トIL−4に対するウサギポリクローナル抗体を得た。
(2)ヒトIL−4の免疫学的定量用試薬の調製 (a)第1抗体溶液 本発明のモノクローナル抗体(380−1、実施例1で調
製した。)を0.1M炭酸水素ナトリウム溶液で30μg/mlと
なるように調製したもの。
製した。)を0.1M炭酸水素ナトリウム溶液で30μg/mlと
なるように調製したもの。
(b)第2抗体溶液 ヒトIL−4に対するウサギポリクローナル抗体(実施例
3−(1)で調製した。)を2%FBSを含有するPBSで2.
5μg/mlとなるように調製したもの。
3−(1)で調製した。)を2%FBSを含有するPBSで2.
5μg/mlとなるように調製したもの。
(c)第3抗体溶液 西洋ワサビペルオキシダーゼで標識されたウサギIgGに
対するヤギポリクローナル抗体(ZYMED社製)を1%ヤ
ギ正常血清(Vector社製)含有PBSで2000倍希釈したも
の。
対するヤギポリクローナル抗体(ZYMED社製)を1%ヤ
ギ正常血清(Vector社製)含有PBSで2000倍希釈したも
の。
(d)標準溶液 組み換えヒトIL−4を10%FBS含有RPMI−1640で1000、5
00、250、125、62.5、31.3、15.6、7.8、3.9pg/mlとな
るように調製したもの。
00、250、125、62.5、31.3、15.6、7.8、3.9pg/mlとな
るように調製したもの。
(e)洗浄液 0.05%Tween 20含有PBS。
(f)ブロッキング液 ブロッキング試薬(ベーリンガー山之内社製)を水100m
lに溶解したもの。(使用時に水で10倍希釈して用い
る。) (g)基質溶液 (i)0.03%過酸化水素溶液。
lに溶解したもの。(使用時に水で10倍希釈して用い
る。) (g)基質溶液 (i)0.03%過酸化水素溶液。
(ii)10mgオルトフェニレンジアミン塩酸塩の錠剤(以
下、OPDと略記する、Sigma社製)を0.1Mクエン酸・リン
酸緩衝液(pH5.0)で2mg/mlとなるように調製したも
の。
下、OPDと略記する、Sigma社製)を0.1Mクエン酸・リン
酸緩衝液(pH5.0)で2mg/mlとなるように調製したも
の。
(i)と(ii)を使用する直前に等量混合する。
(h)反応停止液 1N硫酸溶液。
(3)(2)で調製した試薬を用いたヒトIL−4の測定 1)96ウェルのイムノプレート(Nunc社製)に第1抗体
溶液を各ウェル100μlずつ加え、シールで密封した
後、24℃で1晩放置した。(以後、放置の際はプレート
をシールで密封した。) 2)プレート中の第1抗体溶液を回収した後、洗浄液
(300μl/ウェル)で3回洗浄した。(以後、洗浄は各
ウェル300μlで3回行った。) 3)ブロッキング液を各ウェル300μlずつ加え、4〜
5時間放置した。
溶液を各ウェル100μlずつ加え、シールで密封した
後、24℃で1晩放置した。(以後、放置の際はプレート
をシールで密封した。) 2)プレート中の第1抗体溶液を回収した後、洗浄液
(300μl/ウェル)で3回洗浄した。(以後、洗浄は各
ウェル300μlで3回行った。) 3)ブロッキング液を各ウェル300μlずつ加え、4〜
5時間放置した。
4)ブロッキング液を除去した後、洗浄した。
5)標準溶液を各ウェル100μlずつ加え、室温で1晩
放置した。
放置した。
6)標準溶液を除去した後洗浄した。
7)第2抗体溶液を各ウェル100μlずつ加え、24℃で
2時間放置した。
2時間放置した。
8)第2抗体溶液を除去した後洗浄した。
9)第3抗体溶液を各ウェル100μlずつ加え、24℃で
2時間放置した。
2時間放置した。
10)第3抗体溶液を除去した後、洗浄した。
11)基質溶液を各ウェル100μlずつ加え、24℃で10分
間反応させた。(反応は暗所で行った。) 12)反応停止液を各ウェル100μlずつ加えて、反応を
停止させた。
間反応させた。(反応は暗所で行った。) 12)反応停止液を各ウェル100μlずつ加えて、反応を
停止させた。
13)マイクロプレート用ミキサー(Belco社製)を用い
て30秒間混和した後、O.D.490をエライザー(日本イン
ターメッド社製;イムノリーダーNJ−2000)にて測定し
た。
て30秒間混和した後、O.D.490をエライザー(日本イン
ターメッド社製;イムノリーダーNJ−2000)にて測定し
た。
標準IL−4のO.D.490値を第1表に示すとともに、その
値をプロットした標準検量線を第4図に示す。
値をプロットした標準検量線を第4図に示す。
第1表および第4図からわかるように、本発明の定量法
によって、3.9〜500pg/mlまでの濃度のヒトIL−4が測
定可能である。検出限界3.9pg/mlという値は、[従来の
技術]中の(1)のそれ、50pg/mlおよび(2)のそ
れ、90pg/mlよりはるかにすぐれた値であり、超微量定
量の分野でも本定量法が十分耐え得ることを示すもので
ある。
によって、3.9〜500pg/mlまでの濃度のヒトIL−4が測
定可能である。検出限界3.9pg/mlという値は、[従来の
技術]中の(1)のそれ、50pg/mlおよび(2)のそ
れ、90pg/mlよりはるかにすぐれた値であり、超微量定
量の分野でも本定量法が十分耐え得ることを示すもので
ある。
実施例4 本発明の免疫学的定量の性質 (1)本発明の定量法とバイオアッセイとの相関関係 本発明の定量法(実施例3の方法により測定した)とバ
イオアッセイ(実施例1−(3)に記載したヒトリンパ
球増殖刺激活性を指標とする定量法)によって各種検体
中のヒトIL−4量を定量した。両定量法の相関関係を第
5図に示す。
イオアッセイ(実施例1−(3)に記載したヒトリンパ
球増殖刺激活性を指標とする定量法)によって各種検体
中のヒトIL−4量を定量した。両定量法の相関関係を第
5図に示す。
相関の回帰直後はn=5、r=0.998、y=0.937χ+0.
968となり、両定量法間には良好な相関が認められた。
968となり、両定量法間には良好な相関が認められた。
(2)本発明の定量法を用いる添加回収実験 組み換えIL−4(約14pg/ml)を含有する溶媒(10%FBS
含有RPMI−1640培地)に、種々の濃度の組み換えIL−4
を添加し、各試料中のIL−4含量を実施例3に従って定
量した。回収量および回収率を次表に示す。
含有RPMI−1640培地)に、種々の濃度の組み換えIL−4
を添加し、各試料中のIL−4含量を実施例3に従って定
量した。回収量および回収率を次表に示す。
表からわかるように、いずれの濃度においても回収率は
84%以上である。このことは、本発明の定量法が非常に
精度の高い方法であることを示しているといえる。
84%以上である。このことは、本発明の定量法が非常に
精度の高い方法であることを示しているといえる。
(3)本発明の定量法におけるアッセイ内変動試験 実施例3記載の方法に従って検量線を作成した後、同一
プレート内の各試料(約25、50および100pg/mlの組み換
えヒトIL−4を含有しているもの)中のIL−4濃度をn
=5で測定し、平均値、標準偏差および変動係数(CV
値)を算出した。結果を次表に示す。
プレート内の各試料(約25、50および100pg/mlの組み換
えヒトIL−4を含有しているもの)中のIL−4濃度をn
=5で測定し、平均値、標準偏差および変動係数(CV
値)を算出した。結果を次表に示す。
表からわかるように、いずれの濃度においてもC.V.値は
6%以内であり、このことは本発明の定量法が非常に精
度の高い方法であることを示しているといえる。
6%以内であり、このことは本発明の定量法が非常に精
度の高い方法であることを示しているといえる。
(4)本発明の定量法におけるアッセイ間変動試験 実施例3記載の方法に従って、毎回ごとに検量線を作成
し直すことを条件として各試料(約25、50および100pg/
mlの組み換えヒトIL−4を含有しているもの)中のIL−
4濃度の測定を5回行って、平均値、標準偏差および変
動係数(C.V.値)を算出した。結果を次表に示す。
し直すことを条件として各試料(約25、50および100pg/
mlの組み換えヒトIL−4を含有しているもの)中のIL−
4濃度の測定を5回行って、平均値、標準偏差および変
動係数(C.V.値)を算出した。結果を次表に示す。
表からわかるように、いずれの濃度においてもC.V.値は
5.4%以内であり、このことは本発明の定量法が非常に
精度の高い方法であることを示している。
5.4%以内であり、このことは本発明の定量法が非常に
精度の高い方法であることを示している。
(5)本発明の測定法における血清濃度の影響5、20、
40および100%ヒト血清存在下[溶媒としてはRPMI−164
0培地(ニッスイ社製造)を用いた]、種々の濃度の組
み換えうヒトIL−4(3.9〜250pg/ml)を添加し、本発
明の免疫学的定量法(実施例3に記載した方法)によっ
て定量した。結果を第5表および第6図に示す。
40および100%ヒト血清存在下[溶媒としてはRPMI−164
0培地(ニッスイ社製造)を用いた]、種々の濃度の組
み換えうヒトIL−4(3.9〜250pg/ml)を添加し、本発
明の免疫学的定量法(実施例3に記載した方法)によっ
て定量した。結果を第5表および第6図に示す。
一般に免疫学的定量法においては、試料中の血清濃度が
測定の感度、精度、検出限界等に悪影響を及ぼすことが
多いが、本発明の測定法は血清濃度にまったく影響され
ないことが判明した。すなわち第5表および第6図から
わかるように、血清濃度に依存して発色強度は低下する
が、いずれの場合もきれいな直線関係を示し、またヒト
IL−4の添加量が3.9pg/mlにおいても0pg/mlに対してp
<0.01の有意差を維持していた。
測定の感度、精度、検出限界等に悪影響を及ぼすことが
多いが、本発明の測定法は血清濃度にまったく影響され
ないことが判明した。すなわち第5表および第6図から
わかるように、血清濃度に依存して発色強度は低下する
が、いずれの場合もきれいな直線関係を示し、またヒト
IL−4の添加量が3.9pg/mlにおいても0pg/mlに対してp
<0.01の有意差を維持していた。
(6)本発明の測定法による天然型ヒトIL−4の定量 ふたりの健常人(AおよびB)の末梢静脈よりヘパリン
存在下で採血を行ない、リンフォプレップ(第一化学製
造)を用いてリンパ球を調製した。106個のリンパ球を
種々のマイトジェン[コンカナバリンA(Con A、シグ
マ社製造)、フイトヘマアグリチニン−P−(PHA−
P、ディフコ社製造)、A 23187(カルビオケム社製
造)およびフォルボール12−ミリステート13−アセテー
ト(PMA、フナコシ社製造)]の存在下、37℃、5%CO2
含有大気下で24時間培養した。培地としては、1%正常
ヒト血清、0.5%牛血清アルブミン、50mg/lトランスフ
ェリン、4.5g/lグルコース、0.3mg/lオレイン酸および
0.3mg/lパルミチン酸を含有するASF102培地(味の素社
製造)を用いた。培養後、上清中に産生されたIL−4含
量を本発明の免疫学的定量法で定量した。結果を第6表
に示す。
存在下で採血を行ない、リンフォプレップ(第一化学製
造)を用いてリンパ球を調製した。106個のリンパ球を
種々のマイトジェン[コンカナバリンA(Con A、シグ
マ社製造)、フイトヘマアグリチニン−P−(PHA−
P、ディフコ社製造)、A 23187(カルビオケム社製
造)およびフォルボール12−ミリステート13−アセテー
ト(PMA、フナコシ社製造)]の存在下、37℃、5%CO2
含有大気下で24時間培養した。培地としては、1%正常
ヒト血清、0.5%牛血清アルブミン、50mg/lトランスフ
ェリン、4.5g/lグルコース、0.3mg/lオレイン酸および
0.3mg/lパルミチン酸を含有するASF102培地(味の素社
製造)を用いた。培養後、上清中に産生されたIL−4含
量を本発明の免疫学的定量法で定量した。結果を第6表
に示す。
Con A、PHA−PおよびA 23187によって刺激された培養
上清中ではIL−4の産生が確認された。PMA刺激では検
出限界以下であった。このことから、本発明の定量法は
組み換えヒトIL−4を抗原として作製モノクローナル抗
体から構成されているが、天然型のヒトIL−4の定量が
可能であることが証明された。
上清中ではIL−4の産生が確認された。PMA刺激では検
出限界以下であった。このことから、本発明の定量法は
組み換えヒトIL−4を抗原として作製モノクローナル抗
体から構成されているが、天然型のヒトIL−4の定量が
可能であることが証明された。
第1図は本発明のヒトIL−4定量法の概念図であり、 第2図(a)および(b)は、各々本発明および従来技
術のモノクローナル抗体の、ヒトIL−4の活性化作用に
対する阻害効果を示すグラフであり、 第3図は本発明のモノクローナル抗体の、ヒトIL−4と
リセプターとのバインディングに対する阻害効果を示す
グラフであり、 第4図は本発明のヒトIL−4定量法の検量線であり、 第5図は本発明のヒトIL−4定量法と従来のバイオアッ
セイとの相関関係を示すグラフであり、 第6図は本発明のヒトIL−4定量法における血清濃度の
影響を示すグラフである。
術のモノクローナル抗体の、ヒトIL−4の活性化作用に
対する阻害効果を示すグラフであり、 第3図は本発明のモノクローナル抗体の、ヒトIL−4と
リセプターとのバインディングに対する阻害効果を示す
グラフであり、 第4図は本発明のヒトIL−4定量法の検量線であり、 第5図は本発明のヒトIL−4定量法と従来のバイオアッ
セイとの相関関係を示すグラフであり、 第6図は本発明のヒトIL−4定量法における血清濃度の
影響を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/08 9161−4B (C12P 21/08 C12R 1:91) (56)参考文献 The Biochemical Jo urnal,262〔3〕(1989.9)P. 897−908
Claims (2)
- 【請求項1】工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託
されたハイブリドーマ(寄託番号:FERM BP−2486)を用
いて産生される、ヒトインターロイキン−4に対するマ
ウスモノクローナル抗体。 - 【請求項2】(1)工業技術院生命工学工業技術研究所
に寄託されたハイブリドーマ(寄託番号:FERM BP−248
6)を用いて産生されるヒトインターロイキン−4に対
するマウスモノクローナル抗体を固相化し、これ(第1
抗体)に、ヒトインターロイキン−4を含有するサンプ
ルを添加して、該モノクローナル抗体とヒトインターロ
イキン−4を結合させ、 (2)(1)で得られた結合物に、ヒトインターロイキ
ン−4に対するポリクローナル抗体(第2抗体)を結合
させ、 (3)(2)で得られた結合物に、第2抗体を認識し、
かつ標識物で標識された抗体(第3抗体)を結合させ、 (4)該標識物の活性を測定する ことからなることを特徴とする、サンプル中のヒトイン
ターロイキン−4の測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1327725A JPH07119238B2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | ヒトインターロイキン―4に対するモノクローナル抗体および該抗体の利用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1327725A JPH07119238B2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | ヒトインターロイキン―4に対するモノクローナル抗体および該抗体の利用方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03187395A JPH03187395A (ja) | 1991-08-15 |
JPH07119238B2 true JPH07119238B2 (ja) | 1995-12-20 |
Family
ID=18202293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1327725A Expired - Lifetime JPH07119238B2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | ヒトインターロイキン―4に対するモノクローナル抗体および該抗体の利用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07119238B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
HU222041B1 (hu) * | 1993-09-07 | 2003-04-28 | Smithkline Beecham Corporation | Az IL4 által kőzvetített rendellenességek kezelésére használható rekombináns 1L4 antitestek, eljárás ezek előállítására, alkalmazására és az őket tartalmazó gyógyszerkészítmények |
US5914110A (en) * | 1993-09-07 | 1999-06-22 | Smithkline Beecham Corporation | Recombinant IL4 antibodies useful in treatment of IL4 mediated disorders |
US20020193575A1 (en) | 1993-09-07 | 2002-12-19 | Smithkline Beecham P.L.C. | Recombinant IL4 antibodies useful in treatment of IL4 mediated disorders |
US5928904A (en) * | 1993-09-07 | 1999-07-27 | Smithkline Beecham Corporation | DNA encoding recombinant IL4 antibodies useful in treatment of IL4 mediated disorders |
-
1989
- 1989-12-18 JP JP1327725A patent/JPH07119238B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
TheBiochemicalJournal,262〔3〕(1989.9)P.897−908 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03187395A (ja) | 1991-08-15 |
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