JPH07118967B2 - 化粧材形成用切削装置 - Google Patents

化粧材形成用切削装置

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JPH07118967B2
JPH07118967B2 JP5218295A JP21829593A JPH07118967B2 JP H07118967 B2 JPH07118967 B2 JP H07118967B2 JP 5218295 A JP5218295 A JP 5218295A JP 21829593 A JP21829593 A JP 21829593A JP H07118967 B2 JPH07118967 B2 JP H07118967B2
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thickness
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  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂フィルムや合
成樹脂処理した織布シート(以下フィルムシート)を積
層した化粧合板にV溝を削設し、この化粧合板をV溝に
沿って折曲げて柱体または箱体の外装とする建築材料も
しくは包装材料に係り、より具体的には、芯材を含むこ
れら柱体または箱体の外装となる化粧板の加工装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に化粧合板から柱体または箱体(以
下柱状体)を量産する場合、従来のV溝切削装置では柱
状体の外側の仕上り寸法でV溝の切削位置を設定してい
た。これは、内側の仕上り寸法でV溝の切削位置を設定
したとすると、図7に示されるように外装フィルムシー
トの厚さtが切残される位置にフライスカッタCA ,C
B の刃先を固定すると、板材の暑さT0 の変動T1 〜T
2 で内側の仕上り寸法に変動D1 〜D2 を生じるためで
ある(図6参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、流通す
る化粧合板の板厚はその製作許容差が大きいため、安定
していない。従って外寸を規準に加工した化粧合板を芯
材に巻装すると、板厚の変動によって、芯材との間に隙
間ができたり、巻装不能となったりして不具合を生じる
ことになる。また変動する板厚に応じてそれぞれの板材
ごとに芯材に合うような内側寸法でV溝の切削位置を設
定することは、特に量産体制の場合、従来の装置では事
実上不可能に近い。
【0004】本発明の目的は、板材の厚さに対応させて
芯材の外寸法と柱状体の内寸法が一致するようにフライ
スカッタの切削位置が設定できる化粧材形成用切削装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係わる化粧材形成用切削装置にあって
は、化粧材の外被として加工する板材の送り方向に沿っ
て基準となる縁辺を規制する定規と、前記溝のそれぞれ
に対応させたV形の刃面を備えたフライスカッタと、こ
のフライスカッタの切削位置を前記定規を基準として設
定する位置決め機構とからなり、前記切削位置を板厚の
関数として、この位置決め機構を前記板厚に対応させて
制御し、フライスカッタの切削位置を設定するようにし
た。
【0006】上記の加工を行う好適な手段として、前記
板材の板厚を測定する測厚器を板材送入側の入口部分に
設け、この測定値に対応させて設定したそれぞれの前記
切削位置をバッファメモリに一時的に記憶するととも
に、前記各フライスカッタの手前に、送り込まれる板材
の前縁の通過を検知する検出器を設けた。そこで各カッ
タのそれぞれが板材の前縁検知の信号によって、前記メ
モリに記憶されている位置に移動するようにした。
【0007】さらに芯材に巻装する板材の場合、この板
材の厚さに対応させて、前記芯材の外形寸法を適宜に加
工するとよい。
【0008】
【作用】次に作用を図に基づいて説明する。図6に示さ
れるような外側寸法がS1 及びS2 の柱状体60を厚さ
tのフィルムシート62を積層した板材64によって形
成する場合、コーナnA ,nB の形成のために図7に示
すようなV溝加工VA ,VB を板材64に施す。この場
合、外側寸法S1 ,S2 及び、積層されているフィルム
シート62の厚さtを入力することによって、フライス
カッタCA ,CBの基準面9からの切削位置KA =S1
−t,KB =KA +(S2 −2t)=S1+S2 −3t
を決定することができる。
【0009】しかし、芯材68に板材64を巻装する場
合は、フィルムシートの厚さtは安定した精度で供給さ
れても、板材の木部の厚さT0 は製造上の許容差が大き
く安定しないので、同一の切削位置KA ,KB でも、板
厚T1 ,T2 の差によって図6に2点鎖線で示すように
内側寸法D1 ,D2 に差を生じる。従って、芯材68の
外側寸法Dより大きい内側寸法D1 の場合は、空隙がで
き、小さい内側寸法D2 のときは巻装不能となるか、巻
装できても、外装フィルムシート62が必要以上に緊張
されて劣化の原因となる。
【0010】これは、事前に加工される板材ごとの厚さ
を計測しておくことによって解消できる。すなわち、計
測された板厚を入力データとし、このデータ関数として
算出された位置に対応してフライスカッタの切削位置を
移動させるように制御することができる。一方、この板
厚のデータで芯材の外側を加工するフライスカッタも連
動させることができるから、外側寸法S1 ,S2 に対し
て、板厚T1 ,T2 の違いに対応する芯材を得ることも
可能となる。
【0011】そこで、フィルムシートの厚さtを既知と
すると、フィルムシートを含めた板材全体の厚さを各板
材ごとに、切削装置の入口部分に設けた測厚器によって
計測し、この計測値に応じて各フライスカッタそれぞれ
の切削位置を定規基準面からの距離として算出すること
ができる。
【0012】実用上は、この計算及び制御にマイクロコ
ンピュータを使用する。そこで算出された切削位置を一
時的にバッファメモリに記憶させ、各フライスカッタの
手前に設けた板材検出器が板材前縁の通過を検出する
と、その信号によってバッファメモリに記憶されていた
切削位置に、対応するフライスカッタを個別に移動させ
るようにした。これにより、同一切削パターンを形成す
るときの板材の送り込みは、先行の板材がV溝加工の全
工程を終了するのを待って送り込むのではなく、少なく
とも送り込み側の第1のカッタの切削終了時には、後続
の板材が第1のカッタに関連する検出器に検知される間
隔で、引続き逓送することが可能である。
【0013】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面中共通するものは同一符号で示す。図1は
フライスカッタを6基備える本発明の一実施例の斜視図
で、図2はその概略側面図で機構の一部が省略されてい
る。また図3は図1の装置の平面図で模式的に図示した
ものである。この実施例の装置では、板材Mは矢印Rの
方向から送り込まれ、装置を通り抜けた板材Mには、送
り方向に沿って最大6条のV溝もしくは複合V溝V1
6 が形成されることになる。
【0014】図において、1はベースフレームで、2,
3,4は、ベースフレームと一体の門型固定フレームで
ある。5はベースフレーム1に配設されたローラーコン
ベヤで、軸受6,…,6にローラ7,…,7が枢支さ
れ、変速機付減速モータ8によって駆動される。ベース
フレーム1には、ローラコンベヤ5の片側縁端に沿っ
て、送り方向と平行な基準面9を備える定規10が設置
されている。
【0015】F1 〜F6 は、それぞれが独立したフライ
ス装置で、各個にフライスカッタC1 〜C6 とこれを駆
動する切削モータ13とを備える。フライスカッタC1
〜C6 はそれぞれ切削用モータ13,…,13の駆動軸
に直結されており、安全カバー15によって外周が覆わ
れている。安全カバー15の上部の開口17は図示しな
い吸塵装置に接続されて切粉の飛散を防止する。また安
全カバー15の下縁のブラシ19は、板材表面に付着す
る異物や切粉の排除と吸塵効果の向上を計っている。
【0016】削用モータ13は、安全カバー15と共に
垂直移動台21に設置され、垂直ガイド23に案内され
て上下に移動自在である。垂直ガイド23と一体の垂直
ガイドフレーム25には、垂直移動台21に螺合して、
送りハンドル27で操作される。図示しない送りねじが
軸支されている。送りハンドル27には回転角検出器2
9が直結され、送りハンドルの回転角はこれとねじ送り
によって連動する垂直移動台21の移動距離に変換され
て表示器30に表示される。フライスカッタの下端の刃
先と垂直移動台21との位置は固定関係にあるから、表
示器30の表示はフライスカッタの下端の刃先と1対1
の対応を示す。従って、各フライスカッタC1 〜C6
下端の刃先を垂直線上にそれぞれの相対するロール32
の表面に接触させた位置で表示器30の表示を“0.000
”に設定し、各表示器30に、各カッタC1 〜C6
との刃先とローラ32の表面との間隙を表示させるよう
にする。
【0017】垂直ガイドフレーム25は、送りねじ34
によって水平方向に移動自在である。本実施例では、送
りねじに高精度のボールねじを使用し、水平移動位置
は、サーボモータ36で定規10の基準面9からフライ
スカッタC1 〜C6 の特定位置までの距離を制御してい
る。38は水平ガイドフレームで、送りねじ34及びサ
ーボモータ36を軸支して、門型固定フレーム2,3,
4のそれぞれに一体に固定され、定規の基準面9に垂直
でロール32に平行な水平ガイド40により垂直ガイド
フレーム25を水平に案内する。従って、各フライスカ
ッタC1 〜C6 の下端の刃先と、ローラ32の表面との
間隙は、この水平移動中に変化することはない。
【0018】本実施例では、このようにフライスカッタ
1 〜C6 を垂直及び水平方向に移動自在な装置を図2
及び図3に示すようなユニットとして、6基のフライス
装置F1 〜F6 を2基づつ配分して、門型固定フレーム
2,3,4の両側にそれぞれ配置してある。図3に示す
ようにフライス装置F1 は板材送入側に最も近く、定規
10からは最も遠い位置の溝を切削する。以下順次排出
側に近づくにつれて、フライス装置F2 〜F6 は付帯番
号の順に定規10に近い溝と関連し、使用されるフライ
ス装置のうち最も大きな付帯番号のフライス装置が定規
に最も近い溝を切削するように設定される。これは定規
10より遠い側から切削した方が寸法精度が向上するか
らであるが、必ずしもこの序列にする必要はない。
【0019】42は押えローラで、板材が搬送中にロー
ラコンベヤ5の上面から浮き上るのを上から抑止すると
同時に、板材をつねに定規に向かって押しつけるように
送り方向に対して回転軸を傾斜させてある。この押えロ
ーラ42,…,42は、板材送り込み側に設けたハンド
ル44によって、リンク機構46を介して一斉に上下動
させることができる。また安全カバー15にも図示しな
い押え板が内蔵されていて、切削中の板材をローラ32
とで挟持するようになっている。
【0020】50は測厚器で、差動トランス等の電磁式
測厚器が好適であって、本実施例ではマグネスケール
(ソニー(株)の商品名)を使用して、空気圧シリンダ
で測定圧を一定にするとともに、接触子ローラ52の上
下移動操作を行うようになっている。接触子ローラ52
は金属ローラ54との間に挟入される板材の厚さによる
垂直移動量を測厚器50に伝達する。
【0021】測厚器50は、この移動量を板厚信号とし
て図示しない制御装置に伝達する。制御装置内に設けた
マイクロコンピュータには、板材が形成する柱状体の所
用寸法及び外装フィルムシートの厚さが入力されてお
り、マイクロコンピュータは測厚器50からの板厚信号
入力を関数として、各フライスカッタC1 〜C6 の定規
規準面9からの距離D1 〜D6 を計算し、バッファメモ
リに記憶させる。
【0022】P1 〜P6 は板材Mの前縁の検知器で、各
検知器P1 〜P6 は、ユニット化された各フライス装置
1 〜F6 に対応させてある。即ち、検知器P1 が板材
Mの前縁を検知すると、その信号を受けた制御装置は、
フライス装置F1 のサーボモータ36を駆動状態とし、
バッファメモリに記憶された位置データに従う制御位置
にフライス装置F1 のカッタC1 を移動する。次に板材
Mの前縁が検出器P2に検出されるとフライス装置F2
が同様に動作する。以下順次検出器P3 〜P6の板材M
の前縁検知に従ってフライス装置F3 〜F6 が各個に動
作して、バッファメモリに記憶された制御位置に移動す
る。本実施例では検出器P1 〜P6 にフェトセンサを使
用して光電的に板端の通過を検知している。
【0023】次に本発明に係わる化粧材形成用切削装置
の自動制御による操作を説明する。準備段階として、ハ
ンドル44を操作して、押えローラ42が板材の搬送に
干渉することなく、板材を適当な圧接力で押圧する位置
例えば板材の厚さに対して2〜3mm下げた位置に公知の
手段によって設定する。この場合、ローラコンベヤ5を
試運転して、板材を試送させ、押えローラ42の当り面
を個別に調整するとよい。
【0024】次に所定の形状のV溝を所要の位置に形成
するため、所定の刃形を有するフライスカッタを各フラ
イス装置に装着する。この場合、フライス装置F1 には
定規10より最も遠い位置となるV溝形状に適合する刃
先を有するフライスカッタC1 を装着し、以下、フライ
ス装置F2 〜F6 について、付帯番号の順に従って定規
10に近づく溝の順番に適合する刃形のフライスカッタ
を装着していく。装着した各フライスカッタC1 〜C6
について、送りハンドル27を操作し、各カッタC1
6 の下端をそれぞれの相対するローラ32に接触さ
せ、表示器30の表示を“0.000 ”に設定する。再び送
りハンドル27を操作して、それぞれの表示30が加工
する板材の外装フィルムシートtO の厚さを示すように
調節する。このとき、フライスカッタC1 〜C6 の刃先
の下端とローラ32との間隙は外装フィルムシートの厚
さtO に保持されたことになる(図5参照)。
【0025】装置を起動するにあたり、図4に例示され
るような所要の芯材56を有する柱状体58の断面パタ
ーンを設定する。実用上ではスクリーンディスプレイを
使用するのが好適であるが、これに限定されるものでは
ない。このとき各フライス装置F1 〜F6 に装着すべき
フライスカッタC1 〜C6 の必要な刃形記号を表示する
ようにして実際装着したものと対比して確認する。各フ
ライスカッタを識別するコードマークをフライスカッタ
の面に施して光電的手段により自動的に確認してもよ
い。
【0026】次に、板材の標準的な呼称板厚T0 と、外
装フィルムシートの厚さtと、柱状体断面パターンの基
本寸法W,X,Y,Zを初期設定値として数値入力す
る。以上のデータがセットされると、各フライス装置F
1 〜F6 のサーボモータが個別に動作して入力された初
期設定値データに基づく制御位置に各フライスカッタC
1 〜C6 を移動する。図5は図4に例示した柱状体パタ
ーンの各コーナn1 〜n5 を形成するフライスカッタC
1 〜C6 の刃形例とその配置例を示したものである。
【0027】図5のV溝の切削例において、フライスカ
ッタC1 〜C6 によって形成されるV溝の巾B1 〜B6
と実測板厚との関係は、
【0028】
【数1】
【0029】であるから、各フライスカッタC1 〜C6
の基本位置を刃巾の中心と定義し、V溝及び複合V溝が
刃巾の中心に関して対称に形成されるものとすると、定
規10の基準面9に対する各フライスカッタC1 〜C6
の各位置(座標)D1 〜D6 は下記となる。
【0030】
【数2】
【0031】このように各V溝切削位置D1〜D6は板
厚Tの関数として表わされる。上記の式からも推測され
るように、外装フィルムシート62の実際の厚さtと送
りハンドル27により表示器30に表示する厚さt0
に僅かな差をもたせることによって芯材56と板材Mと
の密着度を適宜調節することが可能である。
【0032】加工する板材Mの挿入前の時点では、測厚
器50の接触子ローラ52は非測定位置である上限に位
置する。変速機付減速モータ8により、ローラコンベヤ
5の搬送速度を適当に選択して、加工する板材Mを図2
の矢印Rの方向から送入する。板端検出器P1 が板材の
先端を検知すると、直ちに測厚器50の接触子ローラ5
2が下降して板厚を実測し、その実測値に従って各フラ
イス装置F1 〜F6 それぞれについて計算された制御位
置が、予め入力されていた板厚の初期設定値から計算さ
れた制御位置と比較される。定規10より最も遠い位置
にあるフライスカッタC1 をフライス装置F1 のサーボ
モータ36が、実測により計算された制御位置に初期設
定位置との偏差だけ移動させる。その他のフライス装置
2 〜F6 について、実測値より計算された制御位置デ
ータは、バッファメモリに一時的に格納される。
【0033】板材は、定規10から最も遠い位置をフラ
イスカッタC1 によってV溝の切削を受けながら、進行
して、次の板端検出器P2 に至る。検出器P2 が板端を
検出すると、バッファメモリに格納されていたフライス
装置F2 の制御位置にフライスカッタC2 の位置を移動
し、板材は次のV溝加工を受けながら進行する。以下順
次、板端検出器P3 〜P6 のそれぞれが、板端を検出す
るたびに、関連するフライス装置F3 〜F6 についてそ
れぞれのフライスカッタC3 〜C6 が実測により補正さ
れた位置において溝加工を行う。板材が最後のフライス
装置F6 を通り抜けたとき、板材には所要のV溝が所定
の位置に加工されていることになる。
【0034】板端検出器P1 が板材の後端を検出する
と、測厚器50は接触子ローラ42を非測定位置の上限
まで上昇させて、次の計測に対して待機状態となる。従
って、先行する板材の後端がフライスカッタC1 を通過
し終えたタイミングで後続の板材を送り込むことができ
る。
【0035】上記は芯材に密着巻装可能な板材加工につ
いて、芯材の外側寸法を基準とする切削手段を示したも
のであるが、柱状体の仕上り外側寸法を基準にして切削
位置を設定することも当然可能である。またこの外側寸
法による設定と、板材の厚さの実測データとから芯材の
外側寸法を算出して適当なメモリに記憶させたものを、
別設した数値制御による平面切削フライス装置に適用す
るか、平面切削フライス装置を並列的に使用して、板材
加工に適合させた芯材加工を行ってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る化粧
材形成用切削装置は、この切削装置の送入端側におい
て、加工される板材ごとに板厚を測定し、その計測値に
応じて、フライスカッタの切削位置を制御するようにし
たので、芯材と外装板材との嵌合寸法を正確に一致させ
ることができ、良好な建築材料または包装材料の生産性
向上に寄与することができる。
【0037】また、各フライスカッタごとに、送入され
てくる板材の前縁を検知して、フライスカッタを送入さ
れる板材の厚さごとに対応する制御位置に移動させるよ
うにしたので、先行板材の加工終了を待たずに次の板材
を逓送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる化粧材形成用切削装置の概略の
斜視図である。
【図2】本発明に係わる化粧材形成用切削装置の概略の
側面図である。
【図3】本発明に係わる化粧材形成用切削装置の模式的
平面図である。
【図4】形成された化粧材の断面図である。
【図5】図4に示す化粧材の板材部分を展開して、フラ
イスカッタとの関係を示す断面図である。
【図6】形成された化粧材を構成する芯材と板材の厚さ
との関係を説明する断面図である。
【図7】図6に示す化粧材の板材部分を展開して、フラ
イスカッタとの関係を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 2,3,4 固定フレーム 5 ローラコンベヤ 8 変速機付減速モータ 9 規準面 10 定規 13 切削用モータ 21 垂直移動台 25 垂直ガイドフレーム 27 送りハンドル 29 回転角検出器 30 表示器 34 送りねじ 36 サーボモータ 38 水平ガイドフレーム 42 押えローラ 44 ハンドル 46 リンク機構 50 測厚器 52 接触子ローラ 56 芯材 58,60 柱状体 62 フィルムシート C1 〜C6 フライスカッタ F1 〜F6 フライス装置 M 板材 P1 〜P6 板端検出器 V1 〜V6 V溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送り装置によって板材を送りながら、こ
    の板材の平面に送り方向に沿って複数本の断面V形の溝
    を送り込みに同期させて切削する装置であって、前記板
    材の送り方向に沿って基準となる縁辺を規制する定規
    と、前記溝のそれぞれに対応させたV形の刃面を備えた
    フライスカッタと、このフライスカッタの切削位置を前
    記定規を基準として設定する位置決め機構とからなり、
    前記切削位置を板厚の関数として、この位置決め機構を
    前記板材の板厚に対応させて制御し、前記フライスカッ
    タの切削位置を設定するようにした化粧材形成用切削装
    置。
  2. 【請求項2】 前記板材の板厚を測定する測厚器を板材
    送入側の入口部分に設け、この測定値に対応させて設定
    したそれぞれの前記切削位置をバッファメモリに一時的
    に記憶するとともに、前記各フライスカッタの手前に、
    送り込まれる板材の前縁の通過を検知する検出器を設
    け、各カッタのそれぞれが板材の前縁検知信号によっ
    て、前記メモリに記憶されている位置に移動するように
    した請求項1記載の化粧材形成用切削装置。
  3. 【請求項3】 前記板材は、芯材の周囲に巻装されるも
    のであって、前記板材の板厚に対応させて前記芯材の外
    形を適合する寸法に適宜に切削するようにした請求項1
    または2記載の化粧材形成用切削装置。
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