JPH07118633A - 土壌改良材およびその製造方法 - Google Patents

土壌改良材およびその製造方法

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JPH07118633A
JPH07118633A JP29281393A JP29281393A JPH07118633A JP H07118633 A JPH07118633 A JP H07118633A JP 29281393 A JP29281393 A JP 29281393A JP 29281393 A JP29281393 A JP 29281393A JP H07118633 A JPH07118633 A JP H07118633A
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soil
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Sumiteru Iwashita
純輝 岩下
Tadashi Tomizono
正 富園
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シラスや盂宗竹を材料とする土壌改良効果の
高い土壌改良材を提供すること。 【構成】 シラス粒子2の表面に粘土3を付着させ、さ
らに粘土3の表面に盂宗竹から生成された炭粉4を付着
させた。したがって農作地に混合散布して使用しやす
く、また炭粉4はバインダーである粘土3によりシラス
粒子2の表面に強く付着しているので、風や雨水により
散逸流亡しにくく、また高い通気性や保水性を有するの
で、炭粉4の土壌改良作用と相まって、すぐれた作用を
有する土壌改良を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農作地の土壌の性質を
改良する土壌改良材およびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】土壌改良材として、材木を蒸し焼きして
生成した炭粉が知られている。炭粉は大きな土壌改良効
果を有しており、多くの農家で重用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが炭粉は比重が
小さく、農作地に散布すると風で散逸し、また雨水に浮
かんで流亡しやすいことから、農家は土に混合して使用
しており、したがってその使用や取り扱いには大きな手
間を要するという問題点があった。
【0004】また炭粉はかなり高価なものであり、また
土壌には比較的少量混合すればよいものであるが、少量
の炭粉を広い農作地に均一に混合することはかなり困難
であるという問題点があった。
【0005】ところで火山灰土として知られるシラスは
比重が小さく、かつ空隙率が大きいことから、雨水を含
むと流動化して山崩れなどの自然災害を起しやすいこと
で知られている。しかしながら現在、シラスの有益な利
用方法はあまりなく、その使用用途の開拓が望まれてい
る。ところで、一般の砂や土などの粒子形状は球形に近
いが、シラスの形状は角ばった凹凸の多い多面体であ
り、したがって一般の砂や土に比較して空隙率が大き
く、かつ表面積が大きい。
【0006】また従来、土壌改良材である炭粉は材木を
蒸し焼きにして生成されているが、材木は山からの伐り
出しが面倒であり、また蒸し焼きに長時間を要すること
から、材木を原料とする炭粉はかなり高価である。とこ
ろで盂宗竹は各地の山に自然生育をしているが、有用な
利用方法がないことから、そのほとんどは放置されてい
る実情にある。ところが盂宗竹は材木よりも山からはる
かに伐り出しやすく、また生長もきわめて早く、さらに
は蒸し焼きをしやすいので、これを利用すれば、材木よ
りもはるかに低コストで炭粉を生成できるものである。
【0007】そこで本発明は、上記事情に鑑み、炭粉を
有利に使用できる土壌改良材およびその製造方法を提供
することを第1の目的とする。また火山灰土であるシラ
スを有効利用できる土壌改良材を提供することを第2の
目的とする。また盂宗竹を炭粉として有効利用できる土
壌改良材を提供することを第3の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、土
粒子2の表面に粘土3を付着させ、かつこの粘土3の表
面に炭粉4を付着させて土壌改良材としたものである。
また望ましくは、土粒子2としてはシラス土粒子を用
い、また炭粉4としては盂宗竹を蒸し焼きしたものを用
いるようにしたものである。
【0009】
【作用】上記構成によれば、炭粉4は土粒子2の表面に
薄く付着しており、これを農作地に混合することによ
り、土壌の性質を改良できる。また炭粉4は粘土3によ
り土粒子2の表面に強く付着しているので、風や雨水で
散逸流亡しにくく、また農作地に均一に散布あるいは混
合しやすいなど、きわめて取り扱いやすいものである。
【0010】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1は後述する製造方法により製造された土
壌改良材の土粒子の拡大斜視図である。また図2は土粒
子の表面部分の構造を示す拡大断面図である。また図1
において、A’はA部分の部分拡大図である。この土粒
子1は、シラス粒子2の表面に粘土3を薄く付着させ、
さらに粘土3の表面に炭粉4を斑点状に薄く付着させた
ものである。粘土3は、炭粉4をシラス粒子2の表面に
付着させるためのバインダーになるものである。
【0011】シラス粒子2の比重は1よりもやや大き
い。またシラス粒子2の形状は、図1に示すように角ば
った凸凹の多い多面体であり、その表面積は大きい。こ
の土粒子1の集合物を土壌改良材として農作地に混合す
るものである。この場合、シラス粒子2の比重は1より
も大きいので、風や雨水により散逸流亡しにくい。また
凸凹の多い角ばった形状を有しているので空隙率が大き
く、したがってこれを農作地に混合すれば高い通気性と
保水性を確保でき、また表面積が大きいので炭粉4を多
量に付着させることができ、炭粉4の土壌改良作用と相
まって、すぐれた土壌改良材となる。
【0012】次に上記土壌改良材の製造方法について説
明する。土壌改良材の材料は、(a)シラス、(b)粘
土、(c)炭粉、(d)溶液である。土壌改良材の製造
に先立って、まず材料の精製を行う。シラス粒子2は次
のようにして精製される。すなわち、山などで採取され
たシラスを乾燥させた後、1mm程度のフルイにかけて
粒子の大きさを備えた後、完全に乾燥させてシラス粒子
2を得る。乾燥方法としては、天日による自然乾燥ある
いは火力による強制乾燥の何れでもよい。
【0013】次に図3および図4を参照して、粘土の製
造方法を説明する。図3に示すように容器11に水12
を入れ、山などで採取された粘土3をフルイ13に載せ
て水中に浸し、粘土3を溶かし込む。このフルイ13は
0.5mm程度以下が望ましい。すると0.5mm程度
以下の粒径の粘土3は容器11の底部へ沈降し、底部に
集積する。
【0014】次に底部に集積した粒径の揃った粘土3を
容器11から取り出し、自然乾燥あるいは強制乾燥によ
り完全に乾燥させる。次に図4に示すように乾燥した粘
土3をすりばち14に入れ、すり棒15により摺り潰し
て粉末にする。以上のようにして粘土3は精製される。
【0015】次に炭粉4の精製方法について説明する。
山から伐り出した盂宗竹の枝を落とし、炉で蒸し焼きす
ることにより炭化する。そして炭化したものを図4に示
す方法と同様の手法により摺り潰して粉末にし、炭粉4
を生成する。また盂宗竹を蒸し焼きにする際に生じた煙
を集めて液化すれば、溶液が得られる。この溶液は盂宗
竹の養分が含まれており、本発明ではこの溶液を「竹酢
液」と称する。以上のようにして、すべての材料の精製
は終了する。
【0016】次に以上のようにして精製された材料を用
いて土壌改良材を生成する方法を説明する。すなわち混
合容器の中にシラス粒子2と粘土3を一定の割合で必要
量入れ、よく混ぜ合わせる。次に霧吹きで竹酢液を加え
ながらさらに混ぜ合わせ、竹酢液が一定の割合に達する
までこれを続ける。その途中において、2mm以上の塊
が生じるので、これを潰しながら混ぜ合わせを続ける。
【0017】次に炭粉4をふりかけながら混ぜ合わせ、
炭粉4を所要量加える。この場合も塊が生じるのでこれ
を潰しながら混ぜ合わせる。そして混ぜ合わせが終了し
たならば、混合容器から取り出して密閉容器の中に入
れ、一晩程度放置することにより馴染ませてシラス粒子
2に粘土3と炭粉4をしっかり付着させた後、密閉容器
から取り出して完全に乾燥させれば、土壌改良材が出来
上がる。表1に混合比率を示す。この表1に記載した混
合比率は例示であり、農作物の品種や農作地の土壌の性
質などに応じて、混合比率は任意に変更してよいもので
ある。
【表1】
【0018】本発明は上記実施例に限定されないのであ
って、例えばシラス粒子にかえて他の土粒子を用いるこ
とを禁止するものではない。また盂宗竹にかえて材木に
より炭粉を生成してもよいものである。また溶液として
は、竹酢液にかえて水や竹酢液の希釈液を使用してもよ
いものである。更には炭粉4の他に、更に他の土壌改良
成分を追加して混合してもよいものである。このように
本発明の土壌改良材は様々な設計変更が可能であるが、
上記実施例のものがきわめてすぐれている。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の土壌改良材
は、農作地に混合散布して使用しやすく、また炭粉はバ
インダーである粘土により土粒子に強く付着しているの
で、風や雨水により散逸流亡しにくく、炭粉の土壌改良
作用と相まって、すぐれた土壌改良効果を得ることがで
きる。また土粒子としてシラス粒子を用いれば、シラス
粒子は凸凹のある角ばった大きな表面積を有するので、
炭粉を十分に付着させることができ、また空隙率が大き
いので通気性や保水性を十分に確保できる。また炭粉の
材料として盂宗竹を用いることにより大幅な低コスト化
が可能となり、また溶液として竹酢液を用いることによ
り、高い栄養価を有するすぐれた土壌改良材を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に土壌改良材の土粒子の拡大
斜視図
【図2】本発明の一実施例に土壌改良材の土粒子の拡大
断面図
【図3】本発明の一実施例に土壌改良材の製造方法の説
明図
【図4】本発明の一実施例に土壌改良材の製造方法の説
明図
【符号の説明】 1 土粒子 2 シラス土粒子 3 粘土 4 炭粉

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土粒子の表面に粘土を付着させ、かつこ
    の粘土の表面に炭粉を付着させたことを特徴とする土壌
    改良材。
  2. 【請求項2】 前記土粒子がシラス粒子であることを特
    徴とする請求項1記載の土壌改良材。
  3. 【請求項3】 前記炭粉が、盂宗竹を蒸し焼きして生成
    したものであることを特徴とする請求項1記載の土壌改
    良材。
  4. 【請求項4】 フルイにより粒子の大きさが揃えられた
    土粒子に粘土と溶液を加えて混合することにより、この
    土粒子の表面にこの粘土を付着させた後、炭粉を加えて
    混合することにより、この粘土の表面にこの炭粉を付着
    させることを特徴とする土壌改良材の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記土粒子がシラス粒子であることを特
    徴とする請求項4記載の土壌改良材の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記炭粉が、盂宗竹を蒸し焼きして生成
    したものであることを特徴とする請求項4記載の土壌改
    良材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記溶液が、盂宗竹を蒸し焼きして炭粉
    を生成する際に得られる竹酢液であることを特徴とする
    請求項4記載の土壌改良材の製造方法。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01256588A (ja) * 1988-04-06 1989-10-13 Nkk Corp 多孔性イオン交換体を含む土壌又は土壌改良剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01256588A (ja) * 1988-04-06 1989-10-13 Nkk Corp 多孔性イオン交換体を含む土壌又は土壌改良剤

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